ニセウルトラマン


+ 担当声優
青野武
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』を除く『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』までの全作品
田中和実
『ウルトラマングラフィティ』
田中秀幸
『ウルトラマングラフィティ』(ニセウルトラマンの声)
バカリズム
『ウルトラゾーン』第2話
関智一
『ウルトラゾーン』第6話
飯塚悟志(東京03)
『ウルトラ怪獣散歩』
豊本明長(東京03)
『ウルトラ怪獣散歩 3rdシーズン』第31・32話(ニセウルトラマンの声)
村上ヨウ
『ウルトラマンX』
竹内一希(まんじゅう大帝国)
『ウルトラマンR/B』
深澤純
『ウルトラマンタイガ』
津田健次郎
『シン・ウルトラマン』

青野氏は2010年に闘病により降板するまで初代から一貫して演じている。
シリーズ休止期間や出番の無い時期も長いとはいえ、ウルトラ戦士でさえしょっちゅう声が変わる中で延べ40年以上同じ声を保った宇宙人は非常に珍しい。
また、初代では等身大の時のスーツアクターも担当した。
何故声優である青野氏がスーツアクターを務めたかというと、
番組の撮影に当たり「キャラの特徴を上手くつかみたい」と言って、自らザラブ星人のスーツに入ったという逸話がある。
後年氏がナレーションを担当する、過去のウルトラ怪獣・宇宙人を紹介する短時間の番組があったのだが、
ザラブ星人の回だけはまるで星人本人が喋っているようなナレーションになっていた。

円谷プロの特撮作品『ウルトラ』シリーズに登場する、初代ウルトラマンニセモノ
名前に関しては「にせウルトラマン」「ニセ・ウルトラマン」など、同音での表記揺れが多く一定していないが、
公式サイト『円谷ステーション』など、公式媒体では主に平仮名で「にせウルトラマン」と表記される場合が多い。

初登場は『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」。
大まかな外見はウルトラマンそっくりだが顔付きは大きく異なっている。
また、上の画像を見ると分かるように身体の赤い模様が黒いラインで縁取られている点も本物との大きな違い。
その正体は地球を侵略するために第8銀河系にある母星*1からやってきた宇宙人・ザラブ星人

あらゆるフィクションにおいてこの手の偽物が出てきた場合にありがちなこととして、
明らかに似ていないのに作中の人物は本物と思い込んでいる」というのがある。
これはもちろんニセウルトラマンの出てくる話でもそうであったのだが、
「劇中の人物達が巨大で且つ激しく怪獣と格闘するウルトラマンを見ていても、その容姿をきちんと把握できているとは限らないから、
    偽者と本物の区別が付かなかった所でおかしくはない」

との意見も多い。確かにテレビ越しにじっくり見てるわけじゃないもんね。1回3分しか出てこないし。
そもそも本物だってこの時点で1回顔が変わってるし*2
近未来設定を加味しても制作された60年代の想定では写真も動画も21世紀の現在と比べて咄嗟には撮影しにくく、
神出鬼没で短時間しか活動しない本物も偽物もきちんとした映像記録が作中で残っている保証はない。
また、ザラブ星人が変身して暴れていたのは夜間に限定されていたことから、細部の差異を闇に紛れさせてごまかしていたという説が語られることもある。
加えて変身時はハヤタ隊員を監禁しているためウルトラマンが現れず、違和感を覚えてもウルトラマンがただ一人しかいない以上、
本物と判断せざるをえない面もあった。
そもそもウルトラマンが何故人類に味方してくれるのか分からない以上、いつ彼が人類に敵対してもおかしくはない。
ウルトラマンの心を、地球人類が計り知ることはできないのだ。
まさか人身事故の損害賠償中だとはお釈迦様でもご存知あるめぇ!

ちなみに『空想科学読本』シリーズでの検証によれば、
「あのサイズの生物の顔を、現場にいる人間が判別することは難しい」のだそうだ
(でかすぎて足元からでは判断できない。かといって高い所から顔を見ようとしても近い場所では危なくてそれどころじゃないし、
 安全な場所からでは遠すぎて判別不能)。
まあ科学的に正しいんじゃ仕方ないな。
なお、後述するゲーム『巨影都市』では、主人公がその現場にいる状況下に置かれるのだが、顔の判別の難しさが見事に証明されている。

とはいえ、安全な場所から顔をしっかりと見る方法があればやはり判別可能なのか、後年のニセメビウスは、
GUYSの基地「フェニックスネスト」のモニターで見ていたサコミズ隊長に「目つきが悪い」の一言で見破られていた
また、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でも光の国の看守も最初はウルトラマンと見間違えたものの、
やはり同族であるためか、直後に「誰だ貴様!」とあっさり偽物であることに気付いている。

+ 正体であるザラブ星人について

『ウルトラマン』第18話「遊星から来た兄弟」に登場した宇宙人。別名「凶悪宇宙人」。
身長1.8~40m、体重30~2万t。等身大時の体重重すぎね?*3
名前は「ブラザー」を逆さから読んだことに由来。
劇中でも自身が“ザラブ”とは母星の言葉で“兄弟”を表すと語っている。
尤も、これは地球人を騙すための方便かもしれないが。

ザラブ星人達は他の文明を滅ぼすことを目的として様々な星で暗躍している。
地球にくる以前にも、これまでにも多くの星を滅ぼしてきた。
武器は怪音波とそれを利用した催眠術、指先からのエネルギーバルカン、身体から放出する放射性ガス。
更に人間やウルトラマンなど他の生命体に化けることもできる。
他に高い耐久性を持ち、逃れようともがけばより強力に締め上げる拘束用テープを持つ。
…しかしこのテープ、何故か人間の涙に弱いという性質がある(単に塩水に弱いのかもしれないが)。
設定上この時系列から数千~数万年以上未来の『ウルトラギャラクシー』の時代では涙が一滴着いただけで切れるなど、
改良されているどころか劣化していた。少しはバルタン星人などの科学力を見習うべきである。
あるいはザラブ星にも不良品を売り付ける悪徳業者がいるのだろうか?

初登場回では地球上に広まった放射性ガスをいとも簡単に取り除き、
更に軌道を間違えたという地球側の土星ロケットを地球に誘導したりと、
あたかも地球人に対して友好的であるかのような行動をとっていたが、実はそれらは全て地球人を欺くための演技
(お気付きの人もいるだろうが、先述の放射性ガスも自分が出したものである)。
フジ隊員に化けて暗躍し、更にハヤタ隊員を拘束してウルトラマンそっくりに姿を変え、
その姿で破壊活動を行うことでより人間からの信頼を失わせようとした。
しかし、ホシノ少年の涙でテープがちぎれ、ハヤタの救出に成功したため、遂に本物のウルトラマンが登場。
逃げようとした所にスペシウム光線を浴びて変身が解け、なおも戦おうとしたが最後は呆気なく倒された。
後に第33話「禁じられた言葉」でもケムール人、バルタン星人(三代目)らと共に、
メフィラス星人の配下として顔見せ程度に登場している(怪獣図鑑などでは二代目扱いされていることも)。
余談ではあるが、第18話の戦闘シーンでウルトラマンがニセウルトラマンの顔面にチョップを浴びせた際に、
ウルトラマンが手を振っていかにも痛そうにしているシーンがあるのだが、
古谷敏氏曰く、寸止めのはずが距離が取れずに本気のチョップになってしまい、本当に痛かったらしい。

平成作品では映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場。
ガッツ星人、ナックル星人、テンペラー星人と宇宙人連合を組んで地球に襲来した。
こちらでもやはり変身能力を使っており、ヒビノ・ミライ(=ウルトラマンメビウス)と親交を深めたジングウジ・アヤに化けて、
彼を欺き毒を飲ませた後、ニセメビウスに化けて神戸の街を破壊した
(ニセメビウスは所々に黒いラインが入っているのを除けば結構本物に似ている)。
歴代ザラブ星人で唯一にして初の光線技を披露するも、気力を振り絞って変身したメビウスと戦った末に、
怒りのメビュームシュートを受けて倒されたが、宇宙人連合の作戦である「メビウスの冷静さを失わせてエネルギーを無駄遣いさせる」
という目的自体は完遂した(自分が倒されることは想定外だったであろうが)。
神戸の人々やCREW GUYSの面々はメビウスと勘違いして動揺していたが、
サコミズ隊長にだけは前述の通り「目つきが悪い。真っ赤なニセモノだ」と見破られていた。
まぁ、初代の時とは違い、『メビウス』の時代はウルトラマンが来てから40年近く経ってるしね。

『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』に登場したザラブ星人は、
レイオニクスバトラーではないものの、変身能力を駆使してレイオニクスを騙し討ちにしては、
バトルナイザーを奪って自分の顔を模した形のケースに収納していた。
ZAP SPACYのハルナ副長に化けて潜入したものの、クルーの1人に正体を見抜かれ
(実際は正体を見抜かれたとザラブ星人が勘違いしてただけ)、
逃げ出そうとした所で本物のハルナと遭遇し、その際本当に正体がバレたため、ニセウルトラマンに変身・巨大化した。
レイのゴモラと戦ったが、この時は既にあのタイラントすらも倒せるほどパワーアップしていたため、
殆ど歯が立たず、最後は超振動波を喰らい、腰を痛めて退散した。
なお作中では変身ポーズや構えを間違える他、戦闘シーンでもゴモラの尻尾を頭上で受け止めようとして失敗する、
キックを浴びせて逆に自分が痛がる、スペシウム光線の構えを取ったが出ないことに困惑する…などコミカルなキャラとして描かれている。
とはいえ、上述したケースの中にはかなりの数のバトルナイザーが入っており、変身能力を駆使しての騙し討ちとはいえ、
相当の数のレイオニクスを倒したようであり、相手が悪かっただけで実力は決して低くなかったことが窺える。
もしくはギャグキャラ補正

また、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にも登場。
『ゴーストリバース』にて封印を解かれ宇宙を漂っていたギガバトルナイザーを回収し、ニセウルトラマンに化けて看守を騙し……
切れずにあっさり見破られるも、ギガバトルナイザーの力で看守を蹴散らし、光の国の宇宙監獄からこの映画のラスボスであるウルトラマンベリアルを解放。
ベリアルに共に宇宙を支配しようと呼び掛けるものの、この手の展開のお約束で、
解放したベリアルに肩慣らし兼ギガバトルナイザーが本物かどうかの確認のために攻撃を受け、一撃で倒された。
なお、同じ世界ではあるものの、『NEVER ENDING ODYSSEY』とは別個体のようでコミカルな言動は一切無かった。

映像作品では、基本的に姿を真似ただけで能力までは使用できないというパターンが多いが、
ゲーム作品では見栄え的な理由からか、何らかの光線技を使えるようになっていることもある。
ワンダースワンカラー専用ソフト『ウルトラマン 光の国の使者』ではウルトラマンのスラッシュ光線、スペシウム光線に似た技を放てる。
ただし後者は本物と違っておよそ2キャラ分の距離までしか届かない
『大怪獣バトル』のゲーム版では「フェイクスペシウム光線」「フェイクウルトラ水流」などを使用する。

『ウルトラゾーン』では第2話・第6話で登場。
後者では番組丸々使ったドラマ『THE LOVE』で実質主役を果たしており、地球に不時着したザラブ星人が未亡人の女性画家に助けられ、
奇妙な共同生活をするというストーリーが展開されている。
なお、こちらでは声を担当した関氏が、ザラブ星人の人間体としても顔出し出演している
(氏は以前にもOV『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』で星人の人間体役も務め、後に『X』でも同様に人間体を演じている)。

2015年の『ウルトラマンX』では過去に多くの星を滅ぼした工作員の宇宙人として登場。
化学工場を襲撃し、スパークドールズを実体化させたベムスターに漏れ出た有毒ガスを吸わせ、暴れさせていた。
一度はワタルとハヤトの追跡から逃れるも、再戦時はワタル、ハヤト、アスナの3人に格闘戦で追い詰められ巨大化。
踏みつぶそうとするがXioのマシンの攻撃を受け、ウルトライザーによる射撃でとどめを刺された。
ちなみに公式サイトでは口がどことなくベムスターの腹部に似ていると記述されている。


「ウルトラマン、ムダはよせ。『君』はもう“私の物”だ」


映画『シン・ウルトラマン』では「外星人ザラブ」という呼称が用いられている。
当初こそ人類との友好関係構築の第一段階として日本政府との友好協定締結を提案する友好的な態度を取っていたが、
その正体は有用な資源の多い星を発見次第自身達の土地とし、
尚且つ自種族が害虫と判断した星の知的生命体を無条件に滅ぼさんとする破壊工作員。
にせウルトラマンに擬態して自衛隊の横須賀基地を襲撃し、
さらにはベーターカプセルで変身する神永の映像をネットへ流出させるなど、原典以上に悪質な手口を用いた。
そして、上述のウルトラマンがチョップで痛がるシーンも再現された

本作での擬態は非常に精度が高く、目が僅かに角張っている以外はウルトラマンと完全に瓜二つの容姿をしている。
作中の登場人物は言うまでもなく、劇場で見た人でも初見時は違いに気付きにくかったと思われる。
円谷のサブスクサービス「円谷イマジネーション」で公開されている『シン・ウルトラファイト』では遠景でも分かりやすくするためか、
赤色の部分がややオレンジに近い色合いにされて区別されている。
ちなみにザラブ本体の見た目だが、基本は原作のリファインだが前半身の表面しかないというなんとも奇怪な姿をしている。
友好的な態度やウルトラマンへの成り済ましなど上っ面だけの存在、というザラブのキャラクター性を体現したデザインであり、
本作が着ぐるみでなくCGによる怪獣・宇宙人描写をしているが故に実現できたビジュアルと言える
(ソフビフィギュア『ムービーモンスターシリーズ』での立体化の際は背面にクリアパーツを使用して再現された)。

全くの余談だが、円谷プロ公式のエイプリルフールネタでは「地球に行くとありがちなこと」として、
「ニセウルトラマン系の星人に騙されがち」などと言っている。お前が言うな

ザラブ星人以外の『ニセウルトラマン』としては、『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』に、
サロメ星人が開発したロボット軍団「ニセウルトラ兄弟」の一体としてニセウルトラマン(SR=サロメロボ)が登場した。
こちらはニセウルトラセブン似のプロテクターを除けば本物との差異は無く、
本物同様の光線技も使用可能で、他の兄弟ロボットとの連携でウルトラマンゼロと激闘を繰り広げた。
ちなみにその中にゾフィーのロボットもいた。…劇中の活躍についてはお察し下さい。

+ 映像作品以外のザラブ星人
  • 『STORY 0』版
真船一雄による漫画『ウルトラマンSTORY 0』では偽ゾフィーとして登場。
巨大ロボ・アイアンロックス恐竜戦車などを操り、エースタロウの二人と戦った。
こちらでは、当初はほぼ完璧にゾフィーに化けていたのだが、
途中で気が昂ったのかパワーアップなのかは不明だが、映像作品でもお馴染みの姿に変化した。
ちなみに、単行本10巻の裏表紙には「ゾフィーの裏切り────!?」という衝撃的な煽り文が踊っていたのだが、
そのすぐ隣にやたら目の吊り上がったゾフィーが描かれている時点で読者的には色々バレバレだった。
一方、実際に戦っていたエース&タロウは「何故だ兄さん!」だの、
「俺は戦う! たとえ相手がゾフィー、あなたでも……!!」だの「あれはもう俺達の知ってるゾフィーじゃない!!」だのと、
お約束とは言え本物が現れるまで全く正体に気付いていなかった。兄さんは悲しいぞ! 特にエース!!
(エースの名誉のために書いておくと、タロウがまだ生まれる前、超人化した当初の光の国では暴走した者がおり、
 その者は成長した現在とは似ても似つかない、そう丁度ニセウルトラマンの顔をしていた)

本物のゾフィーはどうしていたかというと、星間連合の罠を自力で突破し、ザラブ星人を瞬殺。
満身創痍だった二人を救出した上、ボーグ星人に変装していたドリューの正体にも一瞬戦っただけで気付き始めていたという、
美味しい所を全て持っていっている。まぁ、『STORY0』ならしょうがない。

  • 『超闘士激伝』版
コミックボンボンの漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、メフィラス大魔王の配下、「鋼魔四天王」の一人として登場。
メフィラス大魔王含めて5人で宇宙を掌握できるほどと称されるほどの実力者で、
ウルトラの星に直接奇襲を仕掛け、何と一切変身せず実力でウルトラ戦士達を圧倒した。
「弱い奴から数を減らしていくのが集団戦の常識」と戦意を喪失したタロウを真っ先に狙う辺りに狡猾さが見えるものの、
タロウのために生命を捨てて実力差を埋めて自分に致命傷を与えたジャックを血を吐きながら讃え、
侮っていたことを詫びて倒れるという武人っぷりを見せた。
その後の四天王だが、終盤になってウルトラマンが魔神シラリーコダラーに敗れた時に再登場を果たした。
既にドラゴンボール並のインフレが進んでいた中の復活に読者が驚く中、
やはり手も足も出なかったもののボロボロのウルトラマンを守り抜き、
実行したのはパワードだったとはいえ魔神の倒し方に気付くという頭脳派らしい活躍を見せた。
ちなみにそのシーンが鎧モノ繋がりかなんか間違った地球の昔話からヒントを得ていたり、
その矛盾の間違った使い方TV作品に後継者が出てしまったりと、ネタ要素として語られることもある。

  • 『ロストヒーローズ2』
コンパチヒーローシリーズのロストヒーローズ2では、ウインドキューブにて仮面ライダーエターナルの策略で、
怪獣や怪人がガイアメモリを集めるために奔走しているため、ヒーロー側も対抗して集めている中で、
ネモに化けて味方が基地に保管していたガイアメモリを盗むことに成功する。
だがウルトラ少年に見付かってしまい、ヒーローにそのことを告げられてしまい正体がバレて倒された。
なお、バレた理由は変身していたのがネモにも拘らず「目つきが悪い」というもので、
しかもババルウ星人なら見分けられなかったとダメ出しまでされてしまった。

  • 『巨影都市』
主人公のいる街を襲う巨影として登場。ゲームのオープニングを飾った。
突如ニセウルトラマンの姿で出現し街を破壊。後から出現した初代ウルトラマンとの戦いの中で変身が解けて正体を現す。
その後は一般人のはずの主人公を追う素振りを見せていたが、スペシウム光線に敗れ去った。
本作のリザルト画面はネットニュース形式になっており、ザラブ星人の存在が一般人にも認知されていたかのように記述された記事もあるが、詳細は不明。

  • 『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』
使用可能怪獣としてニセウルトラマンとザラブ星人が登場。それぞれ別怪獣扱いで戦闘中に変身したりは出来ない。
ニセウルトラマンは移動力が高く遠距離タイプなのでアタッカーとしての汎用性が高い。
固有スキル「偽物の意地」は攻撃した相手の回避率を低下させると同時にノックバックさせる効果がある
必殺技はスぺシウム光線を撃つと見せかけて貫手を繰り出す「地獄突き」。
一方、ザラブ星人はステータス数値こそ同じだが、移動力が下がっているのが難点。
固有スキル「暗躍の結実」は敵を撃破すると必殺技攻撃力と運(クリティカル率)が上昇する。
必殺技はメビウス版が使用した光線技「デシーブビーム」。
両者ともイベント配布キャラであり、開催期間中なら無課金でも手に入れやすいのが特徴。


MUGENにおけるニセウルトラマン

ニセウルトラマンだけでなく、正体であるザラブ星人もMUGEN入りしている。

+ muu氏製作 ニセウルトラマン
  • muu氏製作 ニセウルトラマン
ワンダースワンソフト『光の国の使者』のドットを使用したものが製作・公開された。
なお、喰らい状態のスプライトがザラブ星人になっているが…安心して下さい、原作通りです。

所詮ニセモノと侮るなかれ、その性能は本家に勝るとも劣らない。
弾速に優れる飛び道具「フェイクウルトラ水流」、当て身技「混乱の誘発」、発生が速い「破壊怪音波」など技のバランスも良い。
とくに「破壊怪音波」は範囲がほぼ全画面をカバーするほど広い上に隙も少ないので連発されると非常に厄介。

超必殺技は威力が高い「フェイクスペシウム光線」、
拘束テープを巻き付けて相手のゲージ量に応じてダメージが変わる「自滅作戦」などといったものがある。
また、ボイスも豊富でとにかくよく喋る。特殊イントロも多く用意されており、
宇宙人連合仲間は勿論、更にはこの人にも…。

実はフェイクスペシウム光線は合計で2ヒットするのだが大きなラグがあるため、
AI戦だと1発目をガードしてもその後動いたために2発目が当たってしまう、という光景がしばしば見られる。

ちなみに、本物のウルトラマンは這い寄る混沌氏製とmuu氏製の2体存在するが、どちらとも割と互角の勝負を見せてくれる。
しかし、フェイクスペシウム光線は8分の1の確率で不発なので肝心な所で出せず、
ゲージを無駄遣いした挙句大きな隙を晒して反撃を受けるなんてこともしばしば…。

+ カーベィ氏製作 ザラブ星人
  • カーベィ氏製作 ザラブ星人
     
上記のニセウルトラマンを改変したキャラ。
defファイルの切り替えで二代目にすることも可能。ちなみに原作通り二代目は無言。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ カーベィ氏製作 びっくりザラブ
  • カーベィ氏製作 びっくりザラブ
上記のザラブ星人を改変したキャラ。
基本的な性能は変わらないが、外見がハヤタ隊員の声が大きくてびっくりしたザラブ星人の姿になっている。

+ 元ネタのびっくりしちゃうザラブ星人シリーズ
「現れたな!!ザラブ星人!」


「スペシウム光線! …あれ?出ないなぁ…」

出場大会

更新停止中
削除済み
【ザラブ星人】

出演ストーリー



*1
なお、キングジョーの製造元であるペダン星も『セブン』劇中のナレーションで第8銀河系にあると言われている。
当時、『マン』と『セブン』が全く無関係の作品として作られていたからではあるが、
両作品がシリーズとして統合された現在、この設定がどうなっているのかは不明である。

*2
メタな話になるのだが、ウルトラマンの着ぐるみやマスクの造形は目立つ所で2度モデルチェンジが行われており
ファンの間では第1話から第13話まで使用されたものが「Aタイプ」、第14話から第29話までのものが「Bタイプ」、
第30話以降のものが「Cタイプ」と呼ばれて区別されている。
そして、実を言うとニセウルトラマンの着ぐるみはAタイプのボディを流用しており、顔も結構似ていたりするのだ。
そのためザラブ星人が事前準備を行っていたとすれば、Aタイプの頃の顔を参考にしたせいで大きな変化が生じてしまったのでは、などという考察もある。

……ただ、あくまでスーツメーションの問題であり、“設定上はA~Cタイプいずれも同じに見えている”ため、この突っ込みは成り立たないのだが。
まぁ、ウルトラマンも生き物であることから、
「当初はハヤタ隊員を死なせてしまったショックで痩せこけてたが、時間経過で心の傷も癒え、元の男前になった」
と解釈するファンも、いるとかいないとか。
小説作品『ウルトラマンF』では登場人物によって、
の2説が語られている。ちなみに前者の提唱者は井手(本編のイデ隊員)。

余談だが、Aタイプの顔に妙にシワが目立つのは、口を動かすギミックを内蔵するためにラテックスを素材にしていたせいらしい。
口パクで喋らせることを想定していた他、NG脚本では口から火を噴いたり
「シルバーヨード」なる謎の液体を吐く技の描写もあったとか。
今で考えるとそっちの方がよっぽどニセモノっぽく感じるのは、ヒロイックな必殺技として定着したスペシウム光線様々である。
だが口の開閉ギミックが当時の技術では上手く実現できず、素材の問題から保存も難しかったことで硬質なBタイプ以降のマスクが作られることになった。
この口の開閉ギミックについては後年の『ウルトラマンゼアス2』にてCGという形で実現、終盤にてゼアスが披露する事になる。
現在はCタイプの顔が主流となっているが、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではAタイプのマスク、
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではBタイプのマスクが再現された顔で登場しており、
「ウルトラマンの顔」として3種の顔はいずれも定着している。

なお、漫画作品においても初代ウルトラマンの顔については様々な描き方をされており、
有名な所だと、楳図かずお版で鼻から耳にかけて線が引かれているのはAタイプのシワの再現だという。
また、高田裕三氏の『ウルトラマン THE FIRST』ではエピソードによってマスクの形が描き分けられ、口が開くギミックも表現されている。

*3
古い書籍ではこの数値だったのだが、身長1.8m・体重30tいうのはいくらなんでも重すぎるため、
現在は公式で体重30kgに設定されているようだ。それはそれで軽すぎる気もするが……まぁメフィラス星人も身長2m・体重40kgだし


最終更新:2024年02月05日 22:00