スポーン




「誰が人間あがりだと?」


「もう一度言ってみろ!」

アメリカ、イメージコミックの看板ヒーロー。
90年代に日本で起きたアメコミブームの終焉を飾る「遅れてやって来た最後の大物」。
トッド・マクファーレンによって生み出され、地獄から現れたダークヒーローである。
歴史の長いヒーローの多いアメコミ業界において、誕生からまだ17年しか経過していないにも関わらず、知名度は高い。
国内でも古くは2000年にアーケード/DCで3D対戦アクションがカプコンから発売されたり、
X-BOX用のアクションゲームや、『ソウルキャリバーII』にゲストキャラクターとして出演するなどしている。

作品のテーマは「愛」。
『愛の前には通常の善悪の基準など何ら意味をなさない』というテーマを掲げ、
天界、魔界、地球の三つの世界の戦いと、その中で足掻くスポーンの姿を描ききった傑作である。

尚、原作者のトッド・マクファーレンは大のMANGA好きかつオタクで知られており、
自分の満足できる出来のアクションフィギュアを創るためにおもちゃ会社を作った事で有名。
スポーンのフィギュアも流石の完成度で、アメコミ界における出版社主導のメディアミックスの先駆けと言われている。
この会社は最近だと『HALO』とかの完成度高いアクションフィギュアを製造している。
ちなみに好きなアニメは『新世紀エヴァンゲリオン』なんだとか。

キャラクター設定

優秀なCIA工作員アル・シモンズ
彼は様々な作戦を成功に導き、多くの人間を殺し、黒人で、誠実で、神を深く信じ、そして魂は罪に染まっていた。
そんなアル・シモンズに眼をつけた者がいた。――魔界第八階層の王、マレヴォルギアである。
マレヴォルギアと手を組んだCIA長官ジェイソン・ウィンによって謀殺されたアル・シモンズは、
地獄に落ち、魔王マレヴォルギアと対面。現世に蘇る条件として、彼と一つの契約をかわす。

即ち、地獄の将校ヘルスポーンとなる契約を。

だが、マレヴォルギアは何処までも狡猾だった。
アル・シモンズは確かに現世へと復活する事ができた。
――ただし五年後の現世へ。誰とも分からぬ程醜く焼け爛れた姿のまま。

妻ワンダは自分の親友テリーと再婚し、自分との間には生まれなかった子供――5歳になる娘、サイアンまで設けていた。
その事実を知って絶望するアル・シモンズであったが、彼は彷徨い歩く末、ホームレスの王国ラットシティへとたどり着く。
幼児連続殺人鬼ビリー・キンケイド、最強の戦天使アンジェラ、アンチスポーン・リディーマー、そして地獄の尖兵にして宿敵ヴァイオレーター。
現世、天界、魔界から次々に送り込まれる刺客たちとの戦いで傷つき、疲弊していくアル・シモンズ。

だが、彼は決して孤立無援というわけではなかった。
謎の老人カリオストロによって力の扱い方を学び、NY市警の刑事サムとトゥイッチの協力を得た。
サイアンはスポーンを「かわいそうな人」と呼んでくれた。盲目のおばあちゃんは暖かい言葉で疲れ果てた彼を導いていく。
ラットシティのホームレス達はスポーンを受け入れてくれた。自分達の友、家族、守護者――支配者として。

そして彼は、天界と魔界の勢力争いの場として使われる事に嫌気の差した地球意思の暴走を防いだ為、地球意思の代弁者として覚醒する。
その瞬間、スポーンの身体からは将校の証であるメダルが外れ、彼は魔界に属する者ではなくなったのだ。
スポーンは「自分は最早アル・シモンズではない」という事を自覚し、罪を犯した魂を自らの正義に則って裁いていくようになる。

その戦いの果て

+ (日本展開終了以降のお話)

能力

地獄の将校に相応しい強靭な肉体と、膨大な魔力を保有している。
ネクロプラズムと呼ばれる魔界特有の物質を自在に操る事ができ、主に緑色の炎やビームとして放射する。
攻撃に使用する他、傷の治療、テレポート、死者蘇生(!)、等文字通りの万能さが特徴。
ちなみにテレポートは本人曰く「ミキサーに入った気分」らしく初期は使用後によく嘔吐していた。
またアル・シモンズが所有している銃器関係の知識や技能もある為、人間に対してはほぼ無敵。
……まあ、そのせいで増長して、うっかり負けたりしているのがアレだが。
バットマンに顔面カチ割られて逃げ帰ったりしてるし。まぁバットマンを一般の人間の範疇というのかはそれはそれで怪しいが

その魔力を駆使する事で、一応は焼け爛れた醜い姿ではなく、人間の姿になる事ができる。
――が、アル・シモンズは黒人なのに対し、変化できる姿は白人だけなのだ。
結局、アルはあまりこの力を多用する事は無かった。気持ちは良くわかる。

ちなみにスポーンの保有している魔力には上限が存在していた。
これは [ 9:9:9:9 ]から始まって減少していくゲージとして表示されており、
ゲージが [ 0:0:0:0 ]になった時、スポーンは再び魔界に落ち、地獄の将校となるのだ……
……と言われていた。

恐らく製作者が面倒臭くなったせいで いつのまにやらゲージは登場しなくなり、
スポーンは(読者から見るぶんには)自由自在に魔力を扱えるようになっていたのだが、
親友テリーの病を治療する為に残りの力を用いて死亡、そしてマレヴォルギアとの対決を経て復活して以降、
ウジやミミズなどといった、闇に属する多くの生物の力を借りる事で、ほぼ無制限に魔力を扱えるようになった。

尚、アル・シモンズはコスチュームと魔力の扱い――つまりスポーンとしてズバ抜けた才能があったようで、
スポーンとしての覚醒から極めて短期間しか経過していないにも関わらず、歴代最強の実力の持ち主である。
その力はアル・シモンズのみならず、同時期に彼の「影」として創られたスポーン達にも影響し、
所十三氏の『SHADOW OF SPAWN』では「影」が非常に強い力を発揮しているのを見て、
「今回の本命はよほどの力を持っているようだ」と表現されたほど。

それ故、天界と魔界の闘争における影響力も尋常ではないほどに高い。
天界と魔界の調停者、地球意思の代弁者、彼が死んだ時こそアルマゲドンが始まる、と言われる程。
過去のヘルスポーンは強力ではあっても単なる地獄の将校でしかない為、ここまで注目を集める者はいなかった。
やはりアル・シモンズ――否、スポーンだからこそ、と言うべきだろう。

コスチューム

スポーン最大にして唯一無二の武器は全身を包むコスチュームである。
自在に蠢く紅い外套と鎖の正体こそは、魔界によって生み出された、意思を持つ生体寄生強化装甲なのだ。
……が、端的かつ正確に言うと、スポーンのである。いやいやマジで。
彼女は魔界の貴族、K家第七の娘リーサという、純血種の魔族なのだが……。

《妾が結ばれたなら、死ぬまで離れぬ。妾はそなたの一部》
《妾は殺人スカーフと首絞マントの猛禽の女王。妾こそは巻き付く魔女にしてそなたに接合せし花嫁》
《妾はそなたの一部。愛に似て、ただし幻にあらず……》
《……永久に続く》

「あいつは私に話しかける。水に潜ったクリッサンド。あなたを許す、諦めてはいけない、という」
「あなたが必要なの、とまで……」
「私が必要だと? 浮浪者どもとも違う。ワンダとサイアンとも違う。二人にはテリーがいる」
「リーサには私が必要なのだ。恐らくそんなのはあいつだけだろう。待ってろ、いま行くぞ」
「――さあ、抱きしめておくれ」

見ての通りそんじょそこらのツンデレとは比較にならないラブラブっぷり。
というより、寄生服は地獄の士官であるスポーンの為だけに存在するものであり、
同時にスポーンにとってもまた、自分を受け入れてくれる唯一無二の存在である為、
過酷な戦いを歩む彼にとって、これ以上無いほどのパートナーなのである。

このコスチュームは主人を守る為、次々に進化し続け、様々な強敵と渡り合い、
更にスポーンの強靭な意志と合一することで、限定的な現実改変能力まで発動するようになる。
死者蘇生、瞬間移動、さらにはスポーン自身の蘇生までお手の物。ただし魔力を源としている為、それを封じられると弱い。
そしてマレヴォルギアとの最終決戦においてもスポーンに付き添い、恐るべき魔王を撃破した。
…………なんとまあ、おあつい事で。

その他のスポーン

+ その他のスポーン

ちなみにまったくの余談ながら、本編展開のツンデレヒロインであった戦天使アンジェラは、
その後マーベルコミックスに権利を買われ、現在はオーディンの娘で ソーの妹 として活躍している。
兄ちゃん、妹の彼氏不倫してますぜいくら地球意思の代弁者となったとはいえ、元は地獄の将校。兄の心中は如何なるものか……。


MUGENにおけるスポーン

  • MINDSPEAKER氏作
MINDSPEAKER氏によって作られたものが存在する。
ショルダーアタックや強烈な飛び蹴り、強力なパワーを駆使して戦闘を進める。
正式リリースはされているものの、コマンド技4種、超必殺2種と技数も少なく、
其処まで派手ではないし、正直なところ特筆できるような性能ではないのが残念ではある。
が、まだまだVer1.0なので、今後の更新と活躍に期待したいところ。

  • The ArLeQuIn氏(他)作
2011年に公開された、The ArLeQuIn氏、aa250氏、bdc氏、Trexell氏、Devsman氏の合作による手書きキャラ。
システムや操作性はマヴカプに近く、チェーンコンボやエリアルレイブなどが実装されている。
AIはnaclken氏によるものが公開されている。昇竜を切り返しなどに多用してくるのが特徴的で、
コンボも正確につなげてくる。全体的に手堅い攻めをするなかなか強力なAIとなっている。


  • Duracelleur氏作
2012年に公開。The ArLeQuIn氏(他)製とはまた別の手書きキャラ。
操作性は同じくマヴカプ系統で、チェーンコンボとエリアルレイブも可能。
詳しくはyoutubeの 紹介動画 を参照のこと。

登場大会

登場ストーリー

その他