魔王

魔王とは・・・

1:悪魔・魔物の王のこと(例:サタン)。神話や伝説における邪悪な神格の頂点、もしくは悪魔や怪物、妖怪などの頭領の呼称。
2:仏教における第六天魔王波旬のこと。
3:鹿児島県で生産される芋焼酎
4:アニメ『チャージマン研!』の登場人物。ジュラルの魔王のページを参照のこと。
5:テーブルトークRPG『ナイトウィザード』の登場人物群。ベール=ゼファーリオン=グンタクロウ=セイル及びルー=サイファーのページを参照のこと。
6:ゲーム『クロノ・トリガー』の登場人物。


ここでは、 『クロノ・トリガー』の魔王 について解説する。


「黒い風が、また泣き始めた……」

プロフィール
  • 年齢 不明
  • 身長 178cm
  • 体重 58kg

スクウェアとエニックスの合併前にFFの坂口博信とドラクエの堀井雄二・鳥山明が手を組んだ、
ドリームプロジェクトが贈る旧スクウェアのRPG『クロノ・トリガー』の登場人物。
当初は敵として登場するが、後に選択次第でプレイヤーキャラとして加勢してくれる。
海外名は「Magus(メイガス)」。「魔術師」を意味する単語であり、これも固有名詞ではない。

A.D.600年の中世編にて、魔族の軍勢のリーダーとして登場する。
部下としてマヨネー、ソイソー、ビネガーの魔王三大将軍を引き連れ、ガルディア王国に対しても有利に戦局を進めている。
更に勇者サイラスを打倒し、聖剣グランドリオンを破壊するなど、不確定要素も排除していた。
その目的は未来において地球を滅ぼす存在、ラヴォスを目覚めさせることにあるようなのだが…

+その正体
その正体は、B.D.12000年の古代・魔法王国ジールの王子である「 ジャキ 」(海外名は「Janus」)。
ヘビ族の勇者の姉でも某仮面の男でもない。
「黒い風が泣いてる……。
   あなた達のうち、誰か一人……死ぬよ、もうすぐ……。」
B.D.12000年の古代王国のイベントを進めると、子供時代の彼に会う事が出来る。
ラヴォスの強大な力に溺れて変わっていく母・ジール女王を嫌っている一方、姉であるサラ王女のことは慕っている。
……というより、姉のサラと飼い猫のアルファドにしか心を開いていない。
王家の血筋ながら全く魔力を持たないと言われていたが、実際には姉のサラすらも超える絶大な魔力を秘めており、
実は心と一緒に自ら封じていただけであった。この力により、朧気ながら未来を見通す能力を持っている。
そのせいか子供らしくない捻くれた性格をしている。

後にラヴォスの力を引き出す儀式をしたサラの元へたどり着いた際に、ラヴォスによって時空のねじれに巻き込まれて、
(彼からすれば遥か未来の)中世時代へ飛ばされる。
そこでビネガーに拾われ、魔族の中で成長し、いつしか彼らを束ねる「魔王」と呼ばれるようになった。
このため、厳密には純粋な魔族ではない(と思われる)。
以上の経緯から自分の、そしてサラの人生を狂わせたラヴォスに強い憎しみを抱いており、
中世においてラヴォスを復活させようとする理由も自らの手でラヴォスを倒し、復讐を果たすことにある
姉の為に復讐を決意して強くなろうとするその姿は奇しくも同じ鳥山デザインのゲームの彼との共通性が取りざたされる事も。
どちらも重度のシスコンである。

中世にて、復活したグランドリオンを携えたカエル達と戦った後、
一時的に目覚めたラヴォスにより再び時空のねじれに巻き込まれ、運命の悪戯か、彼は再び古代へと飛ばされる。
そこで復讐のために「予言者」と名乗り、過去の自分と姉の姿を見守りながらも、
ジール女王に近づき儀式を行わせ、ラヴォスを滅ぼそうと画策するも失敗してしまう。

その後主人公達(クロノ除く)の前に現れ、一触即発の雰囲気になる。
ここで戦うかどうかを選択でき、「戦う」とEDの一部が変化し、「戦わない」と仲間になってくれる。


EDではカエルと一騎打ちしたり、単身ラヴォスに挑んだりと様々であるが、
仲間になっていて最後まで行った場合は、同じく時空のねじれに飛ばされたサラを探し続けているようである。
なお、このサラについてであるが……続編の『クロノ・クロス』や、DSリメイク版『トリガー』で大きく取り上げられている。

戦闘中は「バリアチェンジ」で頻繁に弱点を変更しながら、直接攻撃や冥属性の魔法で攻撃してくる。
通常攻撃はほとんど効かないため、弱点を突けるメンバーがいないと苦労することになる。
カエルが装備しているグランドリオンで攻撃すると、1度だけ魔法防御を下げられることを覚えておこう。
(「バリアチェンジ」を行うと魔法防御は元に戻るが、その都度グランドリオンによる攻撃で下げられる)
バリアを解いて魔法を唱え始めると物理攻撃も効くようになるが、
一定時間後に強力な全体魔法「ダークマター」を使用して再びバリアを張ってしまう。
このため、攻撃や回復のパターンをしっかりと作っておくことが大切である。それさえ出来ればそれほど強い敵ではない。

仲間になった場合の性能は、魔力がとても高いが物理攻撃が女性キャラ以下なので魔法攻撃がメインとなる。
「ファイガ」「アイスガ」「サンダガ」を全て使える上に唯一冥属性の魔法が使えるため、一人で全ての弱点属性を突ける。
範囲内のザコ敵を一定確率で即死させる「ブラックホール」や、消費が激しい分威力も大きい全体攻撃「ダークマター」などが強力。

ただ、協調性に問題があるためか仲間との通常連携技がまったくなく、アイテムを装備して使う特殊技を入れても2つしかない。
全体攻撃は強いが単体攻撃が弱く燃費も悪いので、彼を入れると総合的な攻撃力や回復力に若干不安が残るのも事実である。

余談ではあるが、このように敵から味方になるキャラというのは味方用に能力をデチューンされる場合が多い。
魔王に関しても他のキャラ同様にHPが最大999、MPも99までとなり、魔法も加入直後は〜ガ系しか使えない。
しかし、これに関してはそれより以前の場面でラヴォスに魔力を吸い取られるシーンがあり、その影響によるものと解釈することもできる。
戦う場合はしっかりHP4桁だけどね

さらに余談だが、彼の名前は漢字のため、一度変更すると(その周回では)名前を戻せなくなる。
(DS版では「初期設定」があるため戻すことも可能。)
SFC版では名前入力時に文字を先頭から上書きする形式だったので、
最初の魔だけをラに変えて「ラ王」にしたりなどがよくネタにされた。
(なお、DS版では末尾にカーソルがあるため王だけを残すのは不可になっている。)
また、名前を変えるとセリフ中の「魔王軍」なども全て「○○○軍」などに置き換えられてしまうので、
(例:本名のジャキに変えると「ジャキ軍」)、下手に弄ると後悔するかもしれない。
まあ、「つよくてニューゲーム」で新しく周回を始めれば自動で名前は綺麗に戻せるのだが。

+その後の魔王(若干ネタバレ)
1996年、スーファミ用衛星放送機器サテラビューにてスクウェアから、
ラジカル・ドリーマーズ 』というサウンドノベルゲームが配信されていた。
実はメインシナリオが『クロノ・トリガー』の古代編を下敷きにした内容となっていて(ただし悲劇的)、
後の『クロノ・クロス』の原型となった作品である。
しかし内容自体はクロス本編と繋がらず、パラレルな設定になっている。
(例えるなら、少年漫画の読み切り版と正式連載版の設定の違いの関係に近い。)

この作品には「ギル」と名乗る仮面を付けた闇の魔導士が主人公の仲間として登場している。
そしてこのギルの正体は、実は『クロノ・トリガー』の魔王ジャキその人である。
+魔王がギルになった経緯(ネタバレ)
細かな詳細は省くが、ラジカルのヒロインである盗賊の少女キッドは、(メインシナリオ内の設定では)ジャキの姉サラの生まれ変わりのような存在である。
(厳密には分身体に近く、生まれ変わりとも少し異なるのだが、ややこしいので省略)
キッドはサラとしての記憶を失っており自分がサラだったという自覚もない(外見も性格もサラと真逆で荒っぽいオレ少女になっている)が、その事を知るジャキは陰からキッドを見守るため、仮面を被って正体を隠し、ギルと名乗りキッドと行動を共にしている。
物語はそれから数年後、キッドとギル、そして彼らと成り行きで一緒に盗賊団を組んでいる主人公の少年セルジュが、とある館に秘宝を求めて忍び込むというストーリー。
後の『クロノ・クロス』と設定は一部異なるが、セルジュやキッドのキャラ付けなどは共通している。
……のだが、クロスには何故かギルのみが登場していない。
(一応、ラジカルの世界を垣間見る小イベントで名前のみ確認できるが)
+ギルの別の顔
ただし「ギル=魔王」となっているのは上記のメインシナリオ「Kid 盗めない宝石編」内のみの設定。
この作品はサウンドノベルだけあってシナリオごとに世界観や登場人物の設定が変わり、
他のシナリオではギルは変な人だったりヘタレな人だったり宇宙刑事だったり死神だったりしている。

その後、PSで発売された『クロノ・クロス』では、魔王は登場していない。
…ということに、表向き上はなっている。
+アルフ=魔王?
ただし、はっきりと明確にされてはいないものの、数あるヒントを繋ぎ合わせると
多数の仲間のうちの一人、仮面の魔術師「アルフ」に魔王やギルらしき面影を見ることができる。
しかし、クロス作中でのアルフは雑多なキャラに紛れたモブキャラのような存在で、
(ラジカルのギルとは違って)アルフ本人には魔王としての記憶や自覚は無いらしく、
一部の思わせぶりなイベント以外は物語に関わるような重要シーンも特にない。
どころか、三択のルート分岐で仲間になるため、場合によっては 登場すらしない事も。
アルフ登場シーン(7:00~、倍速注意)

これは、元々は魔王を登場させてサラとジャキを中心とした話を描くはずだったのだが、
仲間が大量に加わるコンセプトになった影響で、開発期間の都合で関連イベントが没になり、
魔王のその後を描くことが断念されて結局設定がうやむやになってしまったため。
(一応、初期設定の段階では、アルフは「魔王のなれの果て」とされていた。)
このため、アルフが魔王本人か、はたまた他人の空似なのか、もし魔王なら何故記憶がないのか等、
攻略本での記述もあいまいだったことを含めて多くの議論を呼んだ。

+アルフと魔王の共通点(ネタバレ)
特徴
  • やや紫のかかった青白い髪色。
  • 『トリガー』でのジャキの飼い猫の名前が「アルファド」。アラビア語で「孤独なもの」
  • 前作の魔王同様、歩く動作は普通だが、走ると空中浮遊状態になる。
  • 先天属性が「黒」であり、前作の魔王の属性である「冥」と類似している。
  • 他のキャラクターと正反対で高位のエレメントほど数多く使えるという、非常に特徴的なエレメントグリッドを持っている。魔王も高位魔法のみを得意としていた。
  • メニュー画面でのキャラクターの並び順、台詞の優先順位、セーブデータの顔アイコンなどが、セルジュ、キッドに続く三番目。単なるモブキャラにしてはやけに優先度が高い。
  • 「仮面を被った魔術師」という姿は衣装の色こそ違うものの、『ラジカル』のギルとよく似ている。
  • 実は体験版の内部データではそのものずばり「ギル」という名前だった。
  • 公式設定資料集のアルフのラフスケッチには「魔王のなれの果て」というメモがあったり、魔王を彷彿とさせるような過激な台詞が載ったフキダシや、少年期のジャキと思われるような案も載っている等、同じジャキでも登場する設定が二転三転していた事が伺える。

イベント等
  • アルフが仲間になっている場合、イベントの進め方次第では占いババとの賭けに負け、オババに素顔を見せる。するとオババは寿命が縮むほど驚き、何故アルフが素顔を隠すのかを察する。ちなみにこのオババの正体は他のキャラとの会話で魔族であることが分かる。魔族のオババが驚くような存在とは、つまり…?
オババ「さて、約束じゃ。そのマスクを外してもらおうか。」
アルフ「……ウム、仕方あるまい……。」
オババ「な、なんとっ!!そうか、そういうことじゃったか……。このオババ、命が一時間ばかり縮んだわい……。」

  • 終盤のイベントで、アルフを先頭にして「凍てついた炎」に触ると「闇の力を手にした自分」を見せられ取り乱す様子を見る事が出来る。この事からアルフには魔王としての記憶が無い事が伺える。
これが、俺の探し求めていたものか……。
違う……、やめろ!俺は違う、そんな人物ではない。
闇の力なぞ……手に入れてなんになる……。

  • 終盤のイベントで、キッドが育ての姉のルッカの遺した手紙を受け取るイベントがあり、その文中の一節にジャキの名前がある。『アルティマニア』によれば、ジャキがパーティにいるという設定の元で開発初期に書かれたものであり、パーティに必ずしもジャキがいると断言するものではないため、あえてそのまま残したとのこと。この場にアルフがいてもやはり特に反応しない。
それとも、もうそこにいるのかしら、ジャキ?
もしそうなら、お願いね、私の……「妹」を……。

  • 1周目で最終戦闘に臨む際に、アルフをメンバーに入れると、意味深な一言を呟くが、この際アルフとキッドをパーティに組み合わせた場合、メッセージの内容が変わる。この時のみアルフが話す台詞の一部は、この時キッドが話す台詞同様、前作のマルチエンディングの1つで、魔王がラヴォスとの決戦に臨む際に発した台詞のフレーズと酷似している。このアルフの台詞だけは、戦闘パーティにキッド(=サラ)以外のメンバーを入れていた場合は見ることができない。
アルフ「フ……、まさか、こんなことになろうとは。
しかし、これはこれで、面白い!
勝負がどう転ぶか、しかと見届けてやろう。

キッド「世界が滅ぶというなら、滅びちまえばいい!
歴史が変わるというなら、変わっちまえばいいんだ!
ラジカル・ドリーマーズの見る夢がどんな夢か、この俺が教えてやるぜ!

※参考:前作の魔王
歴史が変わるというなら、変われ!世界が滅ぶというなら、滅べ!
そのために、今この俺という存在が消えてなくなるというのなら……
それはそれで、おもしろい!!

……と、ここまでゲーム内にあからさまに思わせぶりな伏線がちらほら残ってはいるものの、
実際にはゲーム中のアルフは単に「神秘を追い求めているだけのマジシャン」であり、
魔王らしく振る舞うような重要場面は一切無く、居てもいなくても変わらないキャラになっている。

(以上、Wikipediaの過去記述より一部抜粋・追記)

ちなみにこのキャラクター、海外版ではGuileという名前になっている。いやだからどうしたというわけでもないが…
一応、動詞化して「beguile」とすると「騙す」といった意味になるので、この名は偽名だということなのかもしれない。
また、発音もラジカルでの「ギル」と微妙に似ている(こっちは海外だと「Magil」)。


その後のDS版『クロノ・トリガー』の追加シナリオでは、この件を補完するようなイベントが追加されている。

これによれば、サラを救えなかった無力感から全てに絶望した(クロス世界の?)魔王が、
何もかもを投げうって自らの存在を消し去り、そこから希望を見出そうと闇に飲み込まれる。
その後、新たな存在として生まれ変わった(と思われる)全ての記憶を失った魔王が放浪する。
はっきりと明言こそされないが、これが後のアルフ……ということらしい。




MUGENにおける魔王

現在、2体の魔王が確認されている。
+ライス氏製作 / 手描きスプライト

ライス氏製作

手描きスプライトで作られた魔王。ディスプレイネームは「Maou」。
現在完成度は80%とのことであるが、使用には特に問題はない。
原作通り魔法を中心とした遠距離攻撃タイプだが、対空迎撃技の「ダークアッパー」や、
高速移動技の「魔王閃空」に、移動投げの超必殺技「ダークマター」と、どことなく豪鬼を連想させる技構成になっている。
「マジックバリア」で飛び道具をカットできるので、やはり遠距離戦をするのがお薦めである。
また、ストライカーとしてクロノとマールを呼べるようになっている。
+Kyo Kusanagi氏製作 / 原作ドット

Kyo Kusanagi氏製作

もう1体は海外の製作者によるもの。
原作のドット絵を使用したちびキャラ仕様。ディスプレイネームは海外名の「Magus」になっている。
こちらも魔法中心の遠距離型であるが、「ファイア」「アイス」「サンダー」がメインとなっており、
それぞれ3段階に撃ち分けられるが、超必殺技は「ダークボム」と「ブラックホール」のみとやや少なめである。

同氏は他に、同じく原作ドット再現のクロノ、マール、ルッカも公開している。

出場大会