ピエール


「まぼろしのどうけしロボじゃ。あいてをまどわせるきじゅつがとくいじゃぞ。」

任天堂がファミコンで出したロボット格闘ゲーム『ジョイメカファイト』のロボの内の一体。
濃い美形担当変態エセ貴族ポルポル君どこぞのRPGの仲間になるモンスター315プロダクションのカエルの着ぐるみではない。
……ではあるのだが、実際にはゲーム本編では一切登場しない上、デモなどにも登場しない。

では一体このロボットは何なのかというと、『ジョイメカファイト』のROMカセット内にスプライトのデータのみが入っており、
それ以外は操作するプログラムもパレットもない、所謂没キャラなのである。
「ピエール」とはyamabe氏(山辺氏)がそのスプライトのデータを利用し、MUGENキャラとして製作した際に独自に命名したものである
(上記のイーモン博士・下記のワルナッチ博士の台詞も氏による創作)。

イーロボなのか、ワルロボなのかも不明。
道化師クラウン、もしくはピエロ)のような姿をしており、
お笑い担当に見えるためスカポンボコボコの立ち位置だったのではないかと思われる。
やられ顔もかなりおかしなものになっている。ちょっと不気味。
スカポカーンのガワ替えチートで操作
未使用データはこの道化師ロボだけでなく、ギガントに似た外見のスプライトも存在する。

余談だが『ジョイメカ』のサウンドテスト兼コンフィグでは、未使用のサウンド(なんと6曲!)やコウカオンを聴く事ができる。
もしかしたらこの中に、没キャラ達のテーマとして使われるはずだった曲もあるのかもしれない。


MUGENにおける道化師ロボット

+ yamabe氏(山辺氏)製作 ピエール
  • yamabe氏(山辺氏)製作 ピエール
原作再現性能の『ジョイメカ』キャラで有名な氏によるもの。
Yahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅したため、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索することをお勧めする。

他のキャラと同じく性能や操作性はジョイメカ原作に基づいており、ジャンプ頂点位置はやや低い。
また、モーションは様々なロボのモーションの使い回しである。
元々キャラクターのデータ以外は操作や技はおろか、名前すらもない状態だったので仕方ない
とりあえず借り物の技とはいえ、こうしてMUGENで日の目を見れたのも何かの縁だったのかもしれない。

+ 必殺技解説
  • マジカルボール(8POW)
した を ちょっと おしてから
うしろ を おしながら A を おす!
とおくからの こうげき は マジカル ボール だ!
飛び道具ジャイアントの「クエイクウェーブ」がモーション元。
玉の形状はネオの「ウェーブショット」等と同じだが、ボールの様な跳ねる軌道を描く。
前後入力で速度と高度を調節することができる。

  • ジャグリング(8POW)
A を すばやく なんども おす!
連打技。ジオの「ジオクラッシュ」がモーション元。
エネルギーボールを取り出して巧みに操る。

  • ジャンピエール(16POW)
まえ した うしろ と すばやく おして
B を おす!
これが ピエール の さいきょう ワザ
ジャン ピエール だ!!
しつこいようだが濃い美形担当では(ry
対空・突進技。サスケのジャンプキックがモーション元だが、上手く必殺技へ落とし込めている……というかほぼ原型がない。
高く飛び上がり、一回転するとやけに忙しなくバタつきながら斜め下へとキック。相手にヒットすると踏み台にしてジャンプ。
回転する直前の全身が赤く光った瞬間だけ無敵状態になる。
隠しコマンドで出せる別軌道も存在し、こちらは一回転した後に着地せず横へとスライドする。速い上に避けにくくなるのでいやらしい。
なお相手の当たり判定にもよるが、根本から当てると一瞬だけ飛び上がるのみで回転・ジャンプしない場合もある。
ちなみに上記のサウンドテストのみで聴くことができる未使用効果音を使用している。

  • スープレックス(13POW)
てき の すぐ ちかくで
まえ か うしろ を おしながら A を おす!
ごく普通の投げ技。ジオの同名技がモーション元。
なのでジャグリングと同じくエネルギーボールが表示されてしまっており、少々見栄えが悪い……。

この他のニュートラルポーズ通常技などはシェンロンザコ、サスケ等をベースにしているようだ。

+ アフロン氏製作 クラウン
  • アフロン氏製作 クラウン
こちらは何故かオズワルドダック・キングのモーションをコピーしており、元が元なのでやけにスタイリッシュに動く。
オズワルドの技が使える奇術師モードとダックの技が使える道化師モードの二つが搭載されており、
特殊技の「マルチシフト」でそれぞれ切り替えることが可能。
またPボタンで決定することで奇術師、Kボタンで決定することで道化師から開始する。
AIは搭載されていない。


「このロボのトリッキーなわざについてこれるかな?」

出場大会



最終更新:2023年01月17日 10:04