マジンガーZ


「マジーン、ゴー !!!」


1972年に放送した日本TVアニメの記念碑的作品『マジンガーZ』に登場する、
「鉄の城」(くろがねのしろ)の二つ名を持つスーパーロボット。

それまで、古来のギリシャ神話における青銅の巨人タロスやユダヤ伝承におけるゴーレムのように
「主人による外部からの命令で、人間が出来ないような危険な用事などを代わりにやらされる人工の召使い
という程度のイメージが定着していた「ロボット」を
「主人公が乗り込んで操縦する 巨大な人型兵器 」と描写した日本初の作品として非常に有名*1
ちなみに世界初の方は『やぶにらみの暴君』という1950年のフランスのアニメーション映画である。

このマジンガー直前に、ナックの『アストロガンガー』があるが、こちらは自らの意思を持つので
(しかも永井豪の漫画版『マジンガーZ』の方が二日早い)、
マジンガーZは「主人公が乗り込む巨大ロボット」の元祖という何ら色褪せない偉大さを持っているのである。
こいつがいなけりゃガンダムエヴァンゲリオンも生まれなかったかも知れないくらいの、偉大なアイディアの賜物なのだ。

2014年からは週刊漫画ゴラクにて永井豪氏の回顧録である『激マン!マジンガーの章』が連載。
興味のある人は『デビルマンの章』が描かれたコミックス既刊分と合わせて読もう。

リアルタイムで見たことの無い世代の人たちでも、リメイク作のOVA『マジンカイザー』や『真マジンガー 衝撃!Z編』、
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズ等でもお馴染みの人もいるであろう。
代名詞ともいえる必殺技「ロケットパンチ」は、時代を超えて様々な作品のロボットに使用される程のインパクトを誇る。
所謂「超合金」の玩具のネーミングもこの作品に由来する。
『東映まんがまつり』の映画や続編の『グレートマジンガー』にも登場している。
+ 『マジンガーZ』挿入歌(YouTubeより)

設定

+ スペック

同作の主人公・兜甲児(かぶと こうじ)の祖父、兜十蔵博士がDr.ヘルの世界征服の野望を阻止するために開発した。
超合金Z製の装甲による鉄壁の防御力や驚異的なパワーを持つ光子力エンジン、約20種類の武装により高い戦闘力を誇る。
その戦闘能力は米国海軍第七艦隊に匹敵し、漫画版にてあしゅら男爵は「超兵器のかたまり」と呼称している。
なお、超合金Z及び動力源の光子力エネルギーは十蔵博士と弟子の弓教授が研究していた鉱物ジャパニウムから生成される。
兜甲児の乗るホバーパイルダーが頭部に合体(パイルダー・オン)することでコントロール可能となる。
+ ジャパニウムとは

今の若い世代の人々の中には知らない人もいるかもしれないが、マジンガーZとパイロットの甲児は所謂成長型の主人公である。
先述のとおり、マジンガーZはその防御力と攻撃力によってデータ上のスペックではDr.ヘルの機械獣を圧倒する性能を持つが、
空が飛べない、水中戦が苦手などの欠点により、空や海での戦いに特化した機械獣には苦戦を強いられていた。
また、パイロットの甲児にしても乗り始めた頃はZをまともに歩かせることさえできず、
その場でグルグル回ったり、屈伸しながら前進したりするような歩き方だった。永井豪の漫画では市街地にまで被害が及んでいた)
第3話では敵幹部のあしゅら男爵が「操縦者の兜甲児はまだ操縦未熟。今なら倒せる」と発言して
Zと機械獣の性能差にショックを受けて自暴自棄になっていたDr.ヘルをやる気にさせたほどである。
また、『グレートマジンガー』にも登場するミケーネ帝国がDr.ヘルに送りつけた妖機械獣との戦いでは出撃不能に陥ったこともある。
だが、Z本体の欠点やスペック不足をジェットスクランダー・光子力ロケットなどの新装備や機体・武装の強化、
そして甲児自身が戦いを経て経験を積むことで補い、幾つものピンチを乗り越えてきたのである。
シリーズ終盤ではこれらの成長を経て、基から運動神経抜群だったのに加え頭脳明晰という
スーパーコーディネーター顔負けの万能超人な姿も見せている。

長く苦しい戦いの末、甲児たちは遂にDr.ヘルと機械獣軍団を撃破した。
しかし、新たな敵ミケーネ帝国の刺客・戦闘獣の前には手も足も出ず、窮地に立たされてしまう。
そこに現れたのは、マジンガーZとよく似た姿をしたロボット、偉大な勇者グレートマジンガーであった。
グレートは戦闘獣を容易く蹴散らし、甲児はグレートの操縦者、剣鉄也に後を託して渡米するのだった。
『マジンガーZ』の最終回はこのような形で終幕し、戦いは続編『グレートマジンガー』へと受け継がれる事となる。

なお、マジンガーZといえばOPにもある光子力研究所敷地内のプール状の施設の水を割って発進する、
俗に言う「パイルダー・オン!」のシーンが有名だが、実はあの施設はプールではなく汚水処理場らしい。
つまりマジンガーは発進の度に汚水を被らされていると言う事に。ワックス掛けに気を払うギャリソン時田(無敵鋼人ダイターン3)が聞いたら怒りそうである。
元ネタは名作SF『サンダーバード』だろう(ウルトラ警備隊も多大な影響を受けている)。ただしこちらはプールは割れずに丸ごと横移動する。

+ 漫画版『マジンガーZ』

+ 『マジンガーZ』終了後のTV版マジンガーZの活躍

+ 『マジンガーZ』以外の映像作品において

+ 『マジンガーZ』以外の漫画作品において

+ 小説『スーパーロボット大戦』

+ ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズにおける扱い

+ 美少女100人フルボッコ!


MUGENにおけるマジンガーZ

+ にゃん☆鬼龍氏製 SFXVI移植版
+ 製作者不明 にゃん☆鬼龍氏製改変版
+ バルバトス氏製 スパロボドット版
+ Usys222氏製 マジンサーガ版

出場大会

削除済み

出演ストーリー



*1
なお現実世界のロボット工学において「無人で動く事」はいまだ定義の一つであり、
アニメ等で言うロボットとは一線が引かれている。日本ではアニメロボの方が一般的用法になっているが
(本来「ロボット」とは戯曲『R.U.R.』内で「労働用人造人間」(人造人間(有機)であって機械人形では無い)用に
 チェコ語の「ロボタ(働く)」から作られた造語のため)
つまり厳密にはマジンガーはロボットに当てはまらない。
(「そもそもロボットではない。ロボットを超える存在だからこその スーパーロボット 」と言う意見もある)
一方、人間が操縦していても遠隔操作なら(破壊されても操縦者が無事と言う意味で)OKなので
鉄人28号』も正しい意味でロボットに含まれる。当然、自律型の『鉄腕アトム』は文句なしにロボットである。

遠隔操作のはずなのに態々ロボの顔に付いた梯子に操縦者がしがみついている今川版『ジャイアントロボ』や、
意思を持ち自律行動も可能だが真価を発揮するためにパイロットが必要なマジンカイザーあたりはどういう扱いなのか謎。
まぁ現実のロボット工学に 精神コマンド とかを考慮しろと言われても困るが。

*2
「スーパーロボットマガジン」にて連載された、津島直人氏による漫画版『マジンカイザー』では
「一度敵に鹵獲された機体だから」と修理を兼ねた封印をされ、最終話で復活した様子が描かれている。
…その代わり、主役機のマジンカイザーは大破して日本海溝に沈んだままという結末を迎えているが。
尤も、これはバードス島の崩壊に瀕した際、カイザーが甲児のパイルダーを自動的に切り離して
脱出させたという流れであり、決してカイザーの扱いが悪い訳では無い。

*3
元ネタはマジンガーZの原案デザインで、エネルガーZの名称もそのまま。
Zの原案には他にも『アイアンZ』と呼ばれる物が存在し、こちらも漫画『マジンガーエンジェルZ』にて
原案デザインそのままで登場している。こちらの搭乗者は男装の女学生・悪馬尻菊ノ助。
また『SKL』でも アイアンカイザー なるマシンが作中のカイザーの兄弟機として登場。
元々別漫画『手天童子』『バイオレンスジャック』に登場した同名キャラが元ながら
スマッシャーパンチ・アイアントルネード・ショルダーブラスターと中身は完全にマジンガーと化しており
(ショルダーブラスターは電撃を放つ武装であるなど、若干グレートやグレンダイザー的な成分も入っている)
少なからずその名前からこの設定に結びついた可能性が見受けられる。

*4
『SKL』の代名詞とも言うべき「俺たちが、地獄だ!」のフレーズだが、実はDr.ヘルのリスペクトになっている。
『マジンガーZ』の漫画版でヘルは「(ヘルの名の由来は)姿を見た者が必ず地獄へ落ちるから」と語っている。
「地獄へ落そうとしても無駄だ」「「俺たちが、地獄だ!」」
マジンカイザーSKLのデザイン自体も『デビルマン』がモチーフとされるが、「ドクロの意匠」「二人の操縦者=二つの頭脳」と
マジンガーZ初戦の相手であるガラダK7とダブラスM2を連想させる要素を伺うことができる。

*5
設定ではスペック欄の通りマジンガーZは走行速度360km/hを誇り、同身長で130km/hのガンダムと比べると3倍近く速い。
設定通りだと作品間のバランスが取れないためしかたがないが(光の速度を突破する奴さえ居る)。
実はマジンガーZの速さは1km10秒フラット(人間サイズに換算すると100m10秒フラット)から来ていると思われるので、
マラソン相当の195km/hさえ出ないガンダムの方が遅すぎるのだが。
え?ガンダムはバーニアジャンプで移動するから足が遅くても別に問題ないって?そうですね。
ホバー移動のドムも240km/hしか出ないんだけどね。

*6
スーファミの『第3次スーパーロボット大戦』ゲーム中における甲児君の発言原文ママ。実にメタい
具体的には劇場版の『UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー』においてのことである。
(ちなみに同劇場版はグレートマジンガー側の人物が一切登場しない
このため、ゲームボーイの『第2次スーパーロボット大戦G』では鉄也が登場した際に、
「すまない。ほんとうはでるつもりはなかったんだが…」
というこれまたメタい発言をした。

*7
ただしTVアニメ版『マジンガーZ』でも、実は光子力ビームはブレストファイヤーに次いで
敵の止めに使われた回数が第二位であるなど決して弱い武装ではない。
そもそもマジンガーZは「全身超兵器の凄く強いロボット」であり、強いて言えば「全ての武器が必殺技」である。
全ての武装が平均して強力であるため、
今までのスパロボでの扱いはある意味ゲーム的なバランスによるものだとも言える。
そして、『真マジンガー』では光子力エネルギーをより強力な超エネルギーであるとしているため、
これまで以上に光子力関係の武装が強力であるという風に描写されているのである。
ただし実際には常にバ火力というわけでもなく、威力を絞って小刻みにも使えるという仕様であり、
劇中でもそのような撃ち方も披露されているのだが、スパロボでは再現に至っていない。
やはり初使用のシーンのインパクトが強すぎるがゆえ、だろうか。