マジンガーZ


「マジーン、ゴー!!!

 パイルダー・オーン!!!」

1972年に放送した日本TVアニメの記念碑的作品『マジンガーZ』に登場する、
「鉄の城」(くろがねのしろ)の二つ名を持つスーパーロボット。
同作の主人公・兜甲児(かぶと こうじ)が搭乗する。

+ 担当声優
石丸博也
東映動画版、『マジンカイザー』シリーズ
山口勝平
『CBキャラ永井豪ワールド』
赤羽根健治
『真マジンガー』
BOSE(スチャダラパー)
『マジンガーZIP!』
森久保祥太郎
『劇場版マジンガーZ/INFINITY』

『CBキャラ永井豪ワールド』は永井豪版SDガンダム的作品である。
森久保氏は他にも石丸氏の持ち役であるウルトラマンタロウの青年期を担当している
(当初は『INFINITY』がTV版の未来であるのに対してこちらは若い頃なので真逆になっていたが、後に現在のタロウも森久保氏が正式に引き継ぐ事となった)。
また、石丸氏は『INFINITY』にも統合軍司令の役で出演しており、新旧甲児の共演となった。
ちなみに統合軍司令は後述の『スーパーロボット大戦』シリーズにも『30』にて登場している。
なお、上記の6人の内の5人が某クソアニメの短いほうを担当した経験を持つ。

それまで、古来のギリシャ神話における青銅の巨人タロスやユダヤ伝承におけるゴーレムのように、
「主人による外部からの命令で、人間が出来ないような危険な用事などを代わりにやらされる人工の召使い
という程度のイメージが定着していた「ロボット」を、
「主人公が乗り込んで操縦する巨大な人型兵器」と描写した日本初の作品として非常に有名*1
ちなみに世界初の方は『やぶにらみの暴君』という1950年のフランスのアニメーション映画である。
アニメ以外で「主人公が乗り込んで操縦する巨大な人型兵器」としては、1939年のブラジルの漫画『Audaz, O Demolidor』や、
1948年の漫画『原子力人造人間』が確認されている
(敵サイドが搭乗する巨大ロボとなると1936年のアメコミ『Federal Men』や戦前の紙芝居『黄金バット』まで遡れるとも)。

このマジンガー直前に、ナックの『アストロガンガー』があるが、こちらは自らの意思を持つので
(しかも永井豪の漫画版『マジンガーZ』の方が二日早い)、
マジンガーZは「主人公が乗り込む巨大ロボット」の元祖という何ら色褪せない偉大さを持っているのである。
こいつがいなけりゃガンダムエヴァンゲリオンも生まれなかったかも知れないくらいの、偉大なアイディアの賜物なのだ。

2014年からは週刊漫画ゴラクにて永井豪氏の回顧録である『激マン!マジンガーの章』が連載。
興味のある人は無印名義の『デビルマンの章』性転換で下ネタまみれの『キューティーハニーの章』と合わせて読もう。
続編である『Z&グレート編』も存在するが永井氏が当時多忙だった事でネタになりそうな話をあまり覚えておらず1巻だけで終わっている

リアルタイムで見た事の無い世代の人達でも、リメイク作のOVA『マジンカイザー』や『真マジンガー 衝撃!Z編』、
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズ等でもお馴染みの人もいるであろう。
代名詞とも言える必殺技「ロケットパンチ」は、時代を超えて様々な作品のロボットに使用される程のインパクトを誇る。
所謂「超合金」の玩具のネーミングもこの作品に由来する。
『東映まんがまつり』の映画や続編の『グレートマジンガー』にも登場している。


設定

+ スペック
  • 完成日:1972年10月10日
  • 全高:18m
  • 重量:20t
  • 首周り:5.6m
  • 胸囲:13.6m
  • 腕周り:5.3m
  • 足周り:6.2m
  • 腕の長さ:7m
  • 足の長さ:9m
  • 歩行速度:50km/h
  • 歩幅:5m
  • 走行速度:360km/h
  • 水中移動速度:20ノット
  • ジャンプ力:20m
  • 握力:150t
  • 最高出力:50万馬力(『マジンガーZ』本編中では2度の改造を経て95万馬力まで強化される)
  • ジェットスクランダー装備時の飛行能力:速度はマッハ3(後にマッハ4.5)、限界高度は3万m

兜甲児の祖父、兜十蔵博士がDr.ヘルの世界征服の野望を阻止するために開発した。
超合金Z製の装甲による鉄壁の防御力や驚異的なパワーを持つ光子力エンジン、約20種類の武装により高い戦闘力を誇る。
その戦闘能力は米国海軍第七艦隊に匹敵し、漫画版にてあしゅら男爵は「超兵器のかたまり」と呼称している。
なお、超合金Z及び動力源の光子力エネルギーは十蔵博士と弟子の弓教授が研究していた鉱物ジャパニウムから生成される。
兜甲児の乗るホバーパイルダーが頭部に合体(パイルダー・オン)する事でコントロール可能となる。

+ ジャパニウムとは
ジャパニウムは富士火山帯でしか産出されない、極めて希少な鉱物である。
Dr.ヘルが光子力研究所を襲撃するのはマジンガーZの撃破以外にジャパニウムの入手という目的もある。
実際にジャパニウムが奪われたエピソードもあり、その次の回には超合金Z製の装甲を持つ機械獣が出現した。

…ところで、『グレートマジンガー』の兜剣造博士は、富士火山帯でしか産出されないジャパニウムを、
如何に光子力研究所の目を掻い潜って調達し、グレートマジンガーを造ったのだろうか……?
Dr.ヘル涙目なのは言うまでもない。

+ 超合金Zについて
マジンガーZの最大の特徴とも言えるこの超合金Zだが強度はさる事ながら、非常に軽いのも特徴である。
例を挙げると全長が同じガンダムが約40tなのに対してこちらはたったの20t、半分以下である。
自動車などのスクラップで出来ているボスボロットが全長12mで約100tという事を考慮するとガンダムも十分軽いのだが
(普通に計算すれば18mの人間は鎧を着ていなくても60t以上になるはずで、『空想科学読本』では「中身からっぽだろ」と突っ込まれている)、
いずれにしてもこの超合金Z……すごい素材だ。

更に余談になるが、この超合金Z、如何にも非常に硬い無敵の装甲のようなイメージが非常に強いが、
アニメ本編では機械獣の何気ない攻撃であっさりと砕かれたり貫かれたりする。
なんと、序盤も序盤の第5話において、機械獣の剣で右肘を切断され、
以降も槍でロケットパンチを貫かれたり(第14話)ムチでロケットパンチを爆破されたり(第15話)、
遂には第17話にてマジンガーZ本体が敵のドリルで貫かれてボディに風穴を開けられてしまう…。
ここまで来ると柔いの領域である。

ただ、これらのZの破砕描写は本来脚本には書いていないのに実際のアニメで追加されているという事が非常に多い。
つまり、マジンガーZの苦戦描写が欲しい演出家が暴走する事によって、勝手に超合金Zは砕かれているのである。
ちなみにそうじゃなくても、マジンガーZのファイトスタイルは軽快なフットワークで敵の攻撃を回避しつつ戦う場面が多く、
後述のスパロボでのスーパーロボットの「鈍重だが強固な装甲を持つ」イメージとは元祖なのに大きく違っている
(そもそも敵である機械獣も「獣のごとくしなやかで素早い動きをするロボット≒ゾイド機械の獣」から名付けられたものであり、
 その運動性の高さも通常の兵器では歯が立たない理由となっている描写がある)。
更に、リアルロボットの元祖であるガンダムは、本編では第16話まで攻撃を受けても盾以外の外傷を全く受けずに戦っている
(120mmザクマシンガンの直撃に傷一つ付かないガンダムの装甲は、自衛隊の戦車隊の集中砲火をくらいながら暴れ回る事が出来る計算になる。
 後付けで「宇宙での使用を考慮して反動の少ない弱装弾を使用していた」となったが、
 第一話の時点で現実の120mm砲弾より大きい薬莢を使っていた)。
その後の連中はともかく、
それぞれの陣営の元祖の二人に限ってはお互いの立場を交換した方が原作再現にはなってしまうのである。なんだかなあ。
まあ実際のゲーム中では回避しやすさに影響するサイズが下から数えた方が早いMサイズだったりして、
少し手を加えてやれば意外に避けたりする事もままあるのだが。
『スパロボT』から参戦している『INFINITY』版に至っては普通にMS並みの運動性だったりするし。
また派生作品の『マジンカイザーSKL』に至ってはパイロットの片割れがガン=カタ使いな事もあり、明確に避けるマジンガーになっている
(そのせいでスパロボ初参戦の『UX』では運用を間違えて撃墜されるプレイヤーが続出した)。


 当時の直撃世代でない人々の中には知らない人もいるかもしれないが、
 マジンガーZとパイロットの甲児は所謂成長型の主人公である。
 先述の通り、
 マジンガーZはその防御力と攻撃力によってデータ上のスペックではDr.ヘルの機械獣を圧倒する性能を持つが、
 空が飛べない、水中戦が苦手などの欠点により、空や海での戦いに特化した機械獣には苦戦を強いられていた。
 また、パイロットの甲児にしても乗り始めた頃はZをまともに歩かせる事さえ出来ず
 (その場でグルグル回ったり、屈伸しながら前進したりするような歩き方だった。
  永井豪氏の漫画では市街地にまで被害が及んでいた)、
 第3話では敵幹部のあしゅら男爵が「操縦者の兜甲児はまだ操縦未熟。今なら倒せる」と発言して、
 Zと機械獣の性能差にショックを受けて自暴自棄になっていたDr.ヘルをやる気にさせたほどである。
 また、『グレートマジンガー』にも登場するミケーネ帝国がDr.ヘルに送り付けた妖機械獣との戦いでは、
 Zが出撃不能に陥った事もある。
 だが、Z本体の欠点やスペック不足をジェットスクランダー・光子力ロケットなどの新装備や機体・武装の強化、
 そして甲児自身が戦いを経て経験を積む事で補い、幾つものピンチを乗り越えてきたのである。
 シリーズ終盤ではこれらの成長を経て、基から運動神経抜群だったのに加え頭脳明晰という、
 スーパーコーディネーターにも負けない万能超人としての姿も見せている。

長く苦しい戦いの末、甲児達は遂にDr.ヘルと機械獣軍団を撃破した。
しかし、新たな敵ミケーネ帝国の刺客・戦闘獣の前には手も足も出ず、窮地に立たされてしまう。
そこに現れたのは、マジンガーZとよく似た姿をしたロボット、偉大な勇者グレートマジンガーであった。
グレートは戦闘獣を容易く蹴散らし、甲児はグレートの操縦者、剣鉄也に後を託して渡米するのだった。
『マジンガーZ』の最終回はこのような形で終幕し、戦いは続編『グレートマジンガー』へと受け継がれる事となる。

なお、マジンガーZといえばOPにもある光子力研究所敷地内のプール状の施設の水を割って発進する、
俗に言う「パイルダー・オン!」のシーンが有名だが、実はあの施設はプールではなく汚水処理場らしい。
つまりマジンガーは発進の度に汚水を被らされていると言う事に。ワックス掛けに気を払うギャリソン時田(無敵鋼人ダイターン3)が聞いたら怒りそうである
元ネタは名作SF『サンダーバード』だろう(ウルトラ警備隊も多大な影響を受けている)。ただしこちらはプールは割れずに丸ごと横移動する。

+ 漫画版『マジンガーZ』
上記の設定の殆どはTV版のものであり、製造理由から「正義の味方」という明確なポジションがあらかじめ決まっていたが、
永井豪の漫画版ではそういう訳ではない。

「きみがもし、ある日とつぜん人間以上の力をもったとしたら…
 きみはその力をどうつかう?」

この甲児の独白から永井豪の漫画版は始まる。他にもTV版との違いは有るが、印象に残るのはこの言葉だろう。

マジンガーZは媒体によって製作理由が異なり、「Dr.ヘルの世界征服の野望を阻止するため作られた」というのは後日出来たもので、
永井豪の漫画版では「研究中の事故によって両親を亡くした甲児のために、償いとして力を与えるために作られた」というもの。
Dr.ヘルの存在もマジンガーZに甲児が搭乗後暫くしてから発覚し、作られた理由と共に地震で瀕死になった十蔵博士に告げられた言葉が

「お前は無敵の力を得た。神にも悪魔にもなれる」

と、最初のページと同様に「得た力をいかに使うか」の選択肢を迫るものとなっている。
その選ぶ前の段階で、甲児は運転ミスにより、街で破壊の限りを尽くす「悪魔」という一面を最初に見る事になった。
操縦が可能になっても「悪魔には決してならない」という決意と共に、現れた殺人ロボットを迎え撃つ、
「神」でも「悪魔」でもなく「人類の味方」となる事を選んだ。
これは「悪魔」となる事を選んだ、敵であるDr.ヘルとの対比とも取れる。
正に白黒アニメ版(及び今川版)『鉄人28号』の主題歌の有名な一節「良いも悪いもリモコン(操縦者)次第」だろう。

「無敵の力」を持ちながら「人間の肉体の脆さ」もあるヒーローの表現もされており、
ヘル側は「人間が乗っている事が弱点」という事を突き、マジンガーZが無事でもパイロットが無事では済まない攻撃や、
マジンガーZと甲児が離れている所で甲児を強襲するなどしている。

なお、「神にも悪魔にもなれる」だけで物騒だというのに、マジンカイザーは「神をも超え悪魔を凌駕した」マシンである。
孫が扱いに困るものを嬉々として遺さないでください十蔵博士

+ 『マジンガーZ』終了後のTV版マジンガーZの活躍
日本の守りをグレートマジンガーに任せて弓さやかと共に渡米した兜甲児だったが、
『グレートマジンガー』終盤、遂に愛機のマジンガーZと共に帰国する。
装甲を超合金ニューZに換装し、出力も6倍にパワーアップしたためか、前作最終回での鬱憤を晴らす活躍を見せ、
特に最終話では実質たった一機でミケーネ七大将軍の殆どを倒している。おかげでグレートが完全に主人公(笑)状態に…
しかも、甲児が幼少期に死んだ物と思い込んでいた父の兜剣造博士と再会したために、
孤児からグレートマジンガーのパイロットに選ばれ、同じように剣造を父のように慕っていた剣鉄也の嫉妬は完全に爆発し、
鉄也の独断専行の結果、剣造は彼をかばって敵に特攻して帰らぬ人となってしまうという悲劇を産んでしまった。
尤も、鉄也も直前に甲児の人となりを見て態度を改めようとしていたし、甲児も父の遺言で鉄也への遺恨を一切残さず、
そして何より剣造の死を悼むようにグレートは獅子奮迅の活躍を見せ、ミケーネ帝国に対して勝利している。
後述の小説『スーパーロボット大戦』では鉄也は甲児の事を「弟の様に思っている」とさやかが言っており、2人の仲は修復されたようだ。
小説『スーパーロボット大戦』とは繋がっていないものの、TV版マジンガーシリーズの後日談に当たる劇場作品『マジンガーZ/INFINITY』では、
『グレートマジンガー』から10年経った事もあって完全に和解し、お互い呼び捨てで呼び合っており、
後半の甲児の戦う理由の一つは「Dr.ヘルに捕まってしまった鉄也を助ける」であった。
尤も、後述のスパロボシリーズでは甲児と剣造が最初から面識があったり、鉄也との仲もそこまで悪くなかったりする事が多いのだが。

続く『UFOロボ グレンダイザー』には、兜甲児がレギュラーとして登場するのだが……マジンガーZは一切登場しない。
甲児自身は自作のUFOならぬ「TFO」やグレンダイザーのサポートメカである「ダブルスペイザー」に搭乗して戦っており、
劇場版においても、ロボット博物館に保管されていたグレートマジンガーに乗っていたり、
グレートやゲッターロボG、グレンダイザーが揃う中、一人だけダブルスペイザーに搭乗して戦っていたりと執拗にZは出てこない。
これは前作でマジンガーZが出過ぎたために主役機を完全に食っていた事からの反省だと言われている。
ただし、永井豪・石川賢の漫画版『UFOロボ グレンダイザー』ではZに乗って戦うシーンがある他、
フリード星の王族しか乗れないはずのグレンダイザーを説明なしで操縦する場面も…。
ちなみにこの漫画版、スパロボ及びコンパチシリーズ以前にトリプルマジンガーが揃った唯一の作品である。
結果的にマジンガーZが活躍する劇場版作品は、『INFINITY』が製作されるまでの長きに渡り、グレートとのバトンタッチが描かれた
最終回の先行上映である『対暗黒大将軍』と、デビルマンと共演した『対デビルマン』だけであった。
後者では本編に先駆けてジェットスクランダーが登場した。



 2018年(シリーズの人気が高い海外では公開は一足早く2017年)には、
 上記の劇場作品『マジンガーZ/INFINITY』が公開。
 ……が、今度はグレンダイザーがリストラされて執拗に存在をスルーされた*2
 本作のデザイン担当は『ガンダム00』等に関わった柳瀬敬之氏で、
 画像のZは勿論、グレートやボスボロットもリファインされている。
 TV版の続編という事で、デザインは違うが設定上は同一機体である。
 博物館に展示されていた所を敵の攻撃で破壊されたが、
 これは諸事情で作られたレプリカであり、本物のマジンガーZは旧光子力研究所に封印されていた。

+ 『マジンガーZ』以外の映像作品において
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の映像特典である『ダイナミックスーパーロボット総進撃!!』では、
設定が『暗黒大将軍』準拠なので、第1話で敵の軍団にボロボロにされてしまう。
そして第3話ラストでマジンカイザーが出撃するシーンがあるのだが、
よく見ると戦場でボロボロになっているZからパイルダーが無くなっている。
とはいえ、その直前のシーンの時点ではまだパイルダーがあるため、「お前はいつ脱出したんだ」と突っ込まれる事も。
…ゲッターGと真ゲッター?真ゲの方は號、翔or渓、剴の三人が乗っていると思え。
ちなみにこの作品、マジンカイザーとグレンダイザーの初共演作にしてこちらも長い間唯一の共演作品であった。

ゲーム『スーパーロボット大戦』から生まれたオリジナル機体であるマジンカイザーの活躍を描く、
OVA作品『マジンカイザー』にも、マジンカイザーの前座機体として兜甲児が搭乗している。…1話だけ。
本作のZは原作漫画版に準拠したカラーリングとなっているのだが、ジェットスクランダーが登場せず、
第1話において無数の機械獣軍団にパイルダーを引き剥がされ、あしゅら男爵に鹵獲されてしまう。
続く第2話では全身を禍々しく改造された「あしゅらマジンガー」として逆に光子力研究所を襲撃する。
しかし、マジンガーZの危機を感知して覚醒、暴走を起こしたマジンカイザーによって為す術も無く破壊され……。
以上、出番終了*3

その他、OVAに先駆けて発表されたラジオドラマ『マジンカイザー傳』も存在する。こちらの搭乗者は真野晶という少年。
晶の声を担当するのは、本作が放送されていたラジオ番組「ラジオ・スーパーロボット魂」において
番組のメインパーソナリティを担当していた 鈴木真仁 氏である。

2009年に公開された『真マジンガー 衝撃! Z編』においてもその名の通り、主人公機体として登場している。
身長24m、重量32t。これまでと同じ武装を持つが、腹にミサイルパンチ発射口が無く、アイアンカッターも搭載されていない
(尤も、アイアンカッターは旧作でも追加武装であるため、不思議ではない)。
本作は後述する『Zマジンガー』の設定を取り入れており、マジンガーZは遥か古代にミケーネ帝国を裏切って人類を守った機械神ゼウス
切り落とされた腕が変異したジャパニウム鉱石を元に、ゼウスに似せられて作られた、正に神の分身としての姿となっている
(そのため、古代ミケーネ人の生き残りであるあしゅら男爵は、かつてミケーネ人を滅ぼしたゼウスに似たZを嫌悪している)。
そのためかこれまで以上に神や悪魔のような強さを持つのだが、同時に監督がアレなので
何故か生身でも巨大ロボットと普通に渡り合える強さを持った人間達に、殴られて倒されるなど散々な目に遭った事も。
もちろん相手は普通の人間ではなく、人間サイズでありながら超常の力でロボと渡り合う幹部というのは決して珍しくないのだが、
マジンガーZが人間のように殴られる様は(監督はロボを人間のように描写するのが特徴でもある)かなりのインパクトがあった。
また、光子力エネルギーのメルトダウンにより悪魔(というより魔王ダンテ)のような姿に変貌した事もある。

そして中盤にはたった1話で破壊されたジェットスクランダーに代わり
同じくゼウスの腕から作られた「ゴッドスクランダー」が登場するが、このゴッドスクランダーと合体する事によって、
初めて使用可能になるZ最強の武器「ビッグバンパンチ」が色々とぶっ飛んでいる。
なんと、Z自身が変形して一つの巨大な黄金の握り拳となって敵に突っ込み、全てを原子へと還す技である。
何を言ってるか分からない?ごもっとも。
第1話や後期OPで散々見せたこれが視聴者からはファイナルフォームライドなどと呼ばれたが、作画監督的にはTFである。
しかし、この必殺技を以てしても最終話で復活した暗黒大将軍には効かずにZは大破してしまう。
尤も、本作の暗黒大将軍は剣の一振りで富士山を横にぶった斬り、こんな奴にどう戦うんだよ…と、
登場人物が絶望した所で番組が終わるなど、これまで以上に恐ろしい強さを持った存在として描かれているため仕方ない
グレート編はいつになったらやるのやら
更に、本作ではマジンガーZの兄弟機として『エネルガーZ』*4が登場しており、回想で剣鉄也が搭乗した他、
現代ではDr.ヘルの切り札として、後期OPや第20話では遂にマジンガーZとの夢の対決が描かれた。

2011年にはZでは無いが、OVA『マジンカイザーSKL』が全3巻で展開された。
こちらのカイザーの操縦者は海動剣、真上遼という二人の人物。この二人、自ら地獄の使いならぬ地獄を名乗る*5凄まじい奴らである。
というかぶっちゃけ監督がOVAゲッターシリーズの川越氏という事もあってか、漫画版の竜馬と隼人っぽい。武蔵?知らん
同OVAの外伝漫画『マジンカイザーSKLヴァーサス』と併せて触れればより作品を楽しめるだろう。

変わり種では、実在する企業・前田建設が「フィクションにおける建築物を大真面目に考察して見積もりを立てる」
という自社HPで行っている人気企画を基にした、ある意味ノンフィクション映画『前田建設ファンタジー営業部』(2020年公開)において、
「光子力研究所のマジンガーZ秘密格納庫の見積もりを立てる」という第一弾の内容を元に、企画担当者達の取材と考察と苦闘の日々が描かれた。
劇中の荒唐無稽な仕様が明らかになる度、七転八倒しつつどうやれば形になるか模索し続けるドラマはコメディタッチながらも中々ためになる。
そしてクライマックスでは弓教授がまさかの共演を……?

+ 『マジンガーZ』以外の漫画作品において
永井豪の漫画『バイオレンスジャック』は、永井作品のキャラクター達がスターシステムで総出演している事で有名だが、
マジンガーZも例外ではなく、少年・兜甲児と共に闘う盲目の黒人空手家「ジム・マジンガ」として登場している。
ちなみに『真マジンガー 衝撃!Z編』では、敵幹部のピグマン子爵のデザインにこのジムの外見が流用され、
『スパロボ』シリーズに登場する際も専ら『真』設定で登場する(理由はオリジナルの外見が色々とアウトなため)。

漫画『マジンサーガ』では、大学生の兜甲児が「マジンガーマスク」というアイテムで変身する巨人Z」として登場。
初変身の際には力を制御出来ずに暴走。地球壊滅の引き金を引いてしまった。
その後、近未来の火星に出現。謎の敵に脅かされる火星移民に協力する事になる。

漫画『Zマジンガー』では、機械神・Z神ゼウス)が高校生の兜甲児にその力を託した「Zマジンガー」として登場。
こちらはコンビニコミックで復刊した事もあったので読んだ方も少なくないかと思われる。
前述したとおり、このゼウスは『真マジンガー 衝撃! Z編』においても登場し、神話世界でマジンガーZと共闘を果たした。
その際、Zのロケットパンチを見て、「人間、面白い技を使うな! ならば私も」と敵に切り落とされた腕をロケットパンチと称して投げ付けるという、
神にしてはノリのいい面を見せている(尤も機械神は異星人の巨大サイボーグが勝手に神を名乗っているだけだが)。
とはいえ、この時切り落とされた腕が後にジャパニウム鉱石の塊になってそこからZが生まれるのだから、なんとも……。

石川賢の漫画『スーパーロボット烈伝』では、グレートマジンガー、グレンダイザー、
ゲッターロボ(後にゲッターロボGに乗り換え)、鋼鉄ジーグと共に、宇宙の破壊神を名乗る宇宙生命体バロンと戦った。
この作品の前半は、「バロンが送り込む隕石獣に立ち向かったロボが窮地に陥った所に、別のロボが来て敵を倒す」
というパターンになっているが、中盤から登場するグレンダイザーを除くとマジンガーZのみ救援する側としては登場していない。
代わりにゲッターロボが鋼鉄ジーグとグレートマジンガーを救援に向かっている。
また、月面での最終決戦では、月面基地が変形したロボット「ダイナミックサーガ」が登場するのだが、
なんとこのロボットはマジンガーZやゲッターロボが操縦桿を握っている
甲児君やリョウ達は各々のロボットにちゃんと乗っているので、
人間に操作されている巨大ロボットが超巨大ロボットを操縦するというシュールなシーンになっている
(サイボーグの主人公がヘッドオン頭部に変形・合体しているジーグは例外とも言えるが)。
+ ダイナミックサーガの御姿(推定1km以上)

永井豪の短編『思い出のK君』では、ハリボテを付けた滑車という形で登場。
フラッシュの目晦ましや洗剤攻撃で、Dr.ヘルの繰り出したショボイ機械獣軍団と戦った。

2009年から2012年にかけてはチャンピオンREDにおいて『真マジンガーZERO』(原作:田畑由秋、作画:余湖裕輝)が連載されていた。
本作でのZは最終的に暴走して世界を滅ぼす存在とされており、その破壊がループする世界を舞台としている。
完全に暴走した状態である「真マジンガー」は頭脳に似たAIシステムによって制御されているのだが、
敵である機械獣はおろか、守るべき人類や地球すらも容赦無く破壊し尽くす悪魔の存在となっており、
ダイナミックロボではお馴染みのが現れたり、口部スリットがパックリと開いたかと思えば
機械獣をそこからムシャムシャと捕食し、その機械獣の力を取り込んだりする。どこのエヴァだよ。
そして、超合金Zもダメージを受けた傍らから再生してしまう、と正に神にも悪魔にもなる存在となっている。
この状態を阻止する鍵の一つに「兜甲児がZに乗り込む事」があるのだが、一部の世界では甲児を乗せたそばから自己に吸収、同化してしまい、
散々暴れ回った後に用済みになった甲児を宇宙に捨ててしまった。
+ そして…
物語の語り部、ミネルバXがようやく辿り着いたマジンガーZが魔神とならず正義として存在する次元。
しかし、そこは全人類の殆どが死滅し、光子力バリアに覆われた日本以外全てがDr.ヘルに占領された世界だった。
全長数十キロの超巨大機械獣ゴードンヘルという強大な敵を前に、7つの魔神パワーが徐々に解放され魔神化が進むマジンガーZ。
敗北による破滅か魔神化による終焉が迫る中、正義の自我に目覚めたマジンガーZは魔神化を否定し、甲児と共に戦う道を選ぶ。
魔神化という勝利の可能性を捨て、ボロボロになりながらも勝率0%の戦いに立ち向かい続ける2人に届く、
世界中の命の声、散っていった全ての平行世界の力、そして仲間達の熱き魂の叫び。
それは0であった勝利の可能性を覆し、最終的にZと甲児はDr.ヘルを打ち破り、完全勝利で物語は幕を閉じた。

……そして、新たに始まった物語の名前は『真マジンガーZERO対暗黒大将軍』。
Dr.ヘルの機械獣相手ですらここまで追い詰められたのに、更に強いミケーネ帝国の戦闘獣が相手とかもうダメだあ…おしまいだぁ…
ミケーネの圧倒的な力によってマジンガーZはやはりボロボロになりボスを初めとする味方達が次々と死んで逝ったその時、
「偉大なる勇者」とそれを駆る「戦闘のプロ」が現れた…。
と、ここまでならTV版の最終回に近いのだが……
実は本作のマジンガーは甲児と共に悪と戦うというスタンスを取ってはいたものの、その根底には「自分こそが宇宙最強である」という意志が存在し、
ミケーネも暗黒大将軍もその「最強」の地位を脅かすような強敵ではないという認識であったらしい。
しかし、自分の前にミケーネ相手に無双を行うグレートマジンガーが現れた事により、グレートマジンガーを「自分の最強の座を揺るがす敵」として認識。
甲児を取り込んで暴走、タイトルにいたはずの暗黒大将軍を一蹴してグレートマジンガーとの戦いを開始してしまう。
恐るべき7つの魔神パワーを解放したマジンガーZEROにグレートは追い込まれてゆく……。
…これもう『真マジンガーZERO対暗黒大将軍』じゃなくて『真マジンガーZERO対グレートマジンガー』だよな。ある意味バイトな暗黒大将軍涙目

また、放送当時に雑誌『冒険王』に掲載されていた桜多吾作氏による漫画版も存在している。
序盤は『マジンガーZ対デビルマン』などの展開を織り込みつつも、それなりにTV版に忠実な内容だったが、
原作で堅物または真面目だった人物にも、コメディリリーフ的な明るさなど人間臭い一面が追加されるなど、
回が進むごとにTV版との明確な相違が描かれるようになっている。
物語もアカバン国へ災害救助のために派遣された甲児が反政府ゲリラとの戦いに巻き込まれる『マジンガーZ解放戦線』、
パラレルワールドからの侵略者撃退のために兜甲児とあしゅら男爵が手を組む『チップカモイ』、
何故Dr.ヘルが世界征服を狙うのか、その壮絶な半生(殆ど嫉妬だが)を描いた『戦え!Dr.ヘル』など、
中盤からアニメ版とは違う独自のエピソードが増えている。
そして、アニメ版同様戦闘獣との戦いで重傷を負った甲児は、サイボーグに改造されて一命を取り留める。
ちなみに『グレート』以降は甲児がサイボーグと言う設定はどう考えても忘れられている。
まぁサイボーグ化したのは全身では無いと考えれば

同作者のコミカライズは『グレートマジンガー』、『UFOロボ グレンダイザー』と続き、
Zをさらに上回る1970年代の作品とは思えないようなハードな物語を描いているので、興味があれば是非触れてみて欲しい。
ってか、この作者、絶対にバッドエンド症候群を患ってるだろ…

超合金魂マジンガーZ初回特典に付属の永井豪の書き下ろし『マジンガーZ ミケーネの伝説の巻』では本作の前日譚が語られ、
十蔵と剣蔵の親子はDr.ヘルのミケーネ調査隊に加わっていたが、
そこで世界征服の計画を知り、仲間と密かに機械獣を超える機械魔獣マジンZ1機械魔獣グレートG1を作り、
ヘルの機械獣を倒して移動要塞を奪い脱走し、これらが後のマジンガーZ、グレートマジンガー、科学要塞研究所であるとされている。

ダイナミック作品から離れた外部では、『ジョジョの奇妙な冒険』の第6部「ストーンオーシャン」にて、
スタンド「ボヘミアン・ラプソディー」の能力で出現したマジンガーZが鉄人28号アトムと共に空をかっ飛んでいく姿が描かれた。
一コマながらきっちりコピーライト表記された上での登場であり、
さりげなくスパロボでも未だ実現していない3ショットである(鉄人とは『第2次Z』で共演できたが。ただしそれも『太陽の使者』版だけど)。
この場面は2022年のアニメ版でもオフィシャル許諾の元、その他の作品共々同様に無事再現された。
それにしてもこの場面をZEROはどう思うのだろう…

+ 小説『スーパーロボット大戦』
団龍彦による小説作品『スーパーロボット大戦』(全3巻。後述する同名ゲームとは無関係)においては、
Dr.ヘルの脳髄が組み込まれた、マジンガーZのプロトタイプ「デビルマジンガー」に対抗するため、
最強のマジンガー「ゴッドマジンガー」へと改造され、見事勝利を手にした。
なお、この二体のマジンガーのデザインを担当したの石川賢である。
まぁ、ぶっちゃけゴッドの方はマジンカイザーと考えてもらっても良いのだが。実際、後書きでカイザーの事に触れている。
酒盛りで有名な'80年代に製作された同名アニメとは全く別物(一応そちらもダイナミック企画が関わっているが)。

この小説は現在は絶版だが、昭和のマジンガー&ゲッターシリーズの後日談的な内容となっており、
原作では未決着で終わったミケーネ闇の帝王が登場したり、ゲッター號や真ゲッターがゲッターロボGと激突したり、
グレンダイザーが意外な形で登場したりと、ファンにとっても必見な内容となっている。あと、真・ジーグ
また、ゲームの方のスパロボでもこの小説と似たような展開になる作品がある。

+ ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズ他における扱い
スパロボシリーズにも元祖スーパーロボットとして初代から皆勤しており、
ガンダムゲッターロボと並んで、スパロボの御三家と呼ばれる。
他にも原作の仲間であるグレートマジンガーボスボロットグレンダイザーらはもちろんの事、ダイターン3レイズナーエヴァ
イデオンゴッドマーズ飛影ブラックサレナビッグオー鋼鉄ジーグガオガイガーアーバレストテッカマンブレード
ファフナースコープドッグランスロットガウェインダンガイオーテムジン747Jダン・オブ・サーズデイ
鉄人28号騎士ガンダムゴッドケロン炎神レイアースカンタムロボゴジラ光武二式ULTRAMAN
ゲシュペンストR-1アルトアイゼン……等々、数多くのロボット物の主役機達と共演を果たしている。
一部ロボットじゃないのはおいといて。まあそもそも昔の映画の初コラボ相手はデビルマンでそいつも遂にスパロボ参戦したが

「硬くて強いが遅い」というゲーム中の「スーパーロボット」の典型的な性能に設定されており、特に防御面が優れている事が多い。
ただし、全高の関係がサイズは初期からMサイズで統一されており、HPは低めに設定されていることが殆ど。
変形形態とはいえほぼ同じ全高のゲッター3はLサイズであることも少なくないのに
過去作ではパワーアップを表現するために、登場時にはジェットスクランダー未装備状態が多かったが、
その場合移動力が低く、「前線についた頃には戦闘が終わっている」と言う事が多々ありよくネタにされた。*6
また原作同様、強化されない限りは後半での一線の活躍が難しく、型落ち機となってしまう作品も有り、
場合によっては量産型兵器であるモビルスーツと互角という「神にも悪魔にもなれる」という設定が台無しなほどの扱いを受ける事も。
何故かグレートマジンガーが甲児の後継機として登場した事も。
前回、鉄也さんが出てこないせいで、オレにもんくいうやつが、いっぱいいたんだぜ。
オレだって一度はグレートにのったことあるのによ!!
*7
逆に、獲得資金が増加する「幸運」を持つさやかさんにマジンガーのコクピットを奪われる事も多々あった。そしてアンソロジーでもネタにされていた
現行のシリーズでは幸運の効果を他ユニットに与える「祝福」があるので、こんな目にも遭いにくくなってきたが。

スパロボの顔だと言うのにこれはマズイと言う事で、『F完結編』ではスパロボオリジナルのマジンガーZの強化型、
「マジンカイザー」に変化させるか強化型マジンガーZとなるかを選べるようになり、どちらも一線級
(ただし、強化型は当時の攻略本だと「さほど使えるユニットではない」とバッサリ切り捨てられている)。
さらにシリーズが増えるに連れて最初からスクランダーを装備している事も多くなっていき、性能も格段に増した。
また、特殊能力マジンパワー(攻撃力が1.2~1.25倍になる扱いのマジンガーのブースト装置)が搭載され、
序盤の機体にも拘らずヘタな終盤の機体よりもよほどダメージを叩き出す事も。
お蔭で結構長い間、「マジンガー」ではないグレンダイザーが泣く事になったが
ロケットパンチやスクランダーカッターといった低燃費もしくはエネルギー無消費の武器を持つ事も多く継戦能力も安定して高い。
さらに、グレート・グレンダイザーらマジンガー系主役機とゲッターロボと共に繰り出す合体攻撃「ファイナルダイナミックスペシャル」は、
前述のマジンパワーとの相乗効果も相まって最強クラスの攻撃力を誇り、(シリーズにもよるが)火力でこれに並ぶものはほぼ皆無である。
ちなみに上記のネーミングはダイナミックプロ公認である。

グレートマジンガーやグレンダイザーと共演する関係上『マジンガーZ』は原作終了後設定で参戦する事が多く、
兜甲児もシナリオ上、歴戦の勇士として非常に多くの作品のキャラと絡み、ボケもツッコミもこなし、
決めるとこは決めるという便利屋扱いされている感がある。
祖父・十蔵と父・剣造という科学者サラブレッドの家系であり、『Z』終了後にはNASAに務め、
『グレンダイザー』においては独力で地球製UFOのTFOを開発したという経緯もあって、
作品によってはインテリじみたコメントも可能なので、実際かなりのマルチプレイヤーである。
へへっ、豹馬と二人で驚き役ばっかりやってられませんからね!

『スクランブルコマンダー2nd』では、暗黒大将軍に占拠された科学要塞研究所を奪還するために、
甲児が機体の通信機を改造して、短時間ながら強力な通信妨害波を発生する装置を自作。
マジンガーとグレートのわずか二機の戦力で、哨戒中の戦闘獣を濃霧に紛れて各個撃破していき、
戦力を丸裸にした暗黒大将軍との決戦に持ち込み、その首を討ち取るという大金星を挙げたりもしている。
……やってる事は完全にデスサイズのやり口なのに、本職のデスサイズに出番が来ないあたりが実に『スクコマ2』である。
尚、こうした孤軍奮闘が許されるあたりからもお察しの通り、『スクコマ2』でのマジンガー組はガンダム系と同サイズながら、
硬くて強い上に機動力も高いというかなりの強キャラである。おじいちゃんの造ったマジンガーは無敵なんだ!

スパロボらしく剣鉄也との仲は最初から良好という作品も多いが、
『α外伝』では剣造の実子である事への嫉妬心を敵に利用された鉄也が精神を操られ、あわや殺し合いかという場面もあった。
『A』でも喧嘩別れして挙句に「それをあの剣鉄也の野郎ときたら…!」と愚痴る場面すらあったりする。
PSP版では音声との兼ね合いの都合上「鉄也さん」に変えられているが

なお、マジンカイザーは以降の作品では何度か設定を変えた結果、マジンガーZから独立した機体となり、
前述したように単独OVAも作られている。同時に登場する場合、マジンガーZを純粋に強化した後継機である場合と、
燃費で差別化してどちらも互角の性能になる場合がある。

余談だが『W』では『機動戦艦ナデシコ』の白鳥九十九が「マジーン、ゴー!」と言うためだけに、
本来は自分のではなく親友の月臣元一朗の機体「マジン」を借りてきて水中から登場するイベントがある。
しかもわざわざ本家本元の本人にそれをアピール。おいおい。

+ マジンカイザー版
原作OVAでは第1話で退場したが、スパロボ参戦時にはカイザー=Zの後継機という特徴を生かすためか、
序盤にZに乗った甲児が自軍に参戦し、案外長い期間Zと共に戦える事も。
そして『L』に至っては、なんとカイザー(と真グレート)の加入が30話近くと終盤もいいとこであり、
その間はずっとZ(と旧グレート)のままで戦わなくてはいけない。原作じゃ1話しか出てこないのに…。
また、『W』で条件を満たせば自軍に加入したり、『L』でも無条件で自軍に残ったりと、
カイザーと共闘する事も出来るようになったのだが、前述の通り本作のZにはスクランダーが無いため、
ずっとスクランダーがある状態が基本だった今までのZに慣れたプレイヤーからすると、
遥か昔の飛べなくて遅いZの再来である。まあ、『L』ではZの状態でもグレートとの合体攻撃があって火力は充分なのだが……。
しかし、『L』のZ(と旧グレート)の最大の欠点は改造がカイザー&真グレートに引き継がれない事である。

なお、Zと旧グレートの時点で装甲に関しては既に右に出るスーパーロボットがいないため、
原作1話でこいつらを追いつめたDr.ヘルの機械獣軍団はこの世界ではどれだけバケモノなのかと突っ込まれる事もある。

また2019年より展開を開始したスマートフォン向けゲーム『スパロボDD』では、
なんとOVAでは登場しなかったジェットスクランダーが新規にデザインされ、最初から装着した状態で参戦する他、
クロスオーバーイベント「クロッシング・パイロット」の第1弾対象にも選定され、アムロ・レイが搭乗している。
同イベントをクリアする事でアムロが正式に乗り換え可能となるため、
マジンカイザー入手後は甲児のカイザーとZのアムロを同時出撃させるというのも乙だろう。

+ 真マジンガー版
『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』にて、前述した『真マジンガー 衝撃! Z編』も初参戦を果たした。
本作は二部構成の前半部分のエピソードであるため、『真マジンガー』のエピソードも途中までの再現となっている。
その結果、前述のように本編ではたった1話で壊されたジェットスクランダーが最終話まで健在となっている。
ちなみにスクランダーが初登場する35話では三博士が「すぐに壊したりするんじゃないぞ!」とある種メタな台詞を言っている。
あと、この話で『ゴッドシグマ』の吉良謙作と『バルディオス』の北斗雷太が「その名も…!?」「その名も…!?」と続ける台詞があるが、
これは『真マジンガー』のナレーションがこの二人を担当する玄田哲章氏である事のパロディである。
そして、この時点ではまだスクランダーの発射台が完成していなかったため、ダイグレンスクランダーを投げてスクランダークロスした。
正確に投げられるダイグレンも凄ければ、一発で合体する甲児もアレである。

つばさ「叫びな、甲児!その名も…」
雷太「その名も…!」
キラケン「その名も…!」

性能的にはある種これまでのZとは大きく違うものとなっており、真マジンガーの原作再現の結果、最強武器が長射程の光子力ビームとなっている。
これまでのZの光子力ビームはやや弱い武装である事が基本であったため、戦闘アニメにおいてド迫力の演出と共にぶっ放されるビームに、
『真マジンガー』を見た事がないファンは 「俺の知ってる光子力ビームと違う」 と素直な感想を漏らした。*8
この結果、Zの性能は砲台型スーパーロボットとでも言うべきものになっており、長射程からのルストハリケーンや、
光子力ビームによって戦場の広域をカヴァーしながら戦えるようになっている。無論ブレストファイヤーがあるため近距離戦も可能。
更に、移動せずに攻撃すれば攻撃後に移動出来るスキル「ヒット&アウェイ」を付ければ、遠距離の敵に攻撃しつつ移動可能になり、
ジェットスクランダーと合わせて低い移動力も改善が出来る。オマケに甲児は全ての武器を移動後に使用可能になる「突撃」も覚える。
『再世篇』では忘れるけどな!まあビッグバンパンチとかが移動後撃てるから別にいいけど
そして「光子力は超合金Zから生み出される」という原作設定に基づき、
デフォルトでEN回復・小(カスタムボーナスで中にパワーアップ)が付いており、
この手のスーパー系にありがちなガス欠の心配も少なく燃費も非常に良く、不安ならENや装甲を更に改造でいける。
(この結果、歴代作品でもお馴染みの装甲とHPを補強する強化パーツ「超合金Z」にもEN回復10%の要素が追加された
 その代わりルート限定だったり、隠し要素になっていたりと従来作品以上に手に入りにくくなっているが)。
ちなみにこの設定は漫画版名義の『K』や、『マジンカイザーSKL』(ムック収録の前日談が初出)でも使われている。
しかしスパロボ参戦時のSKLにはEN回復能力などないが

パイロットの甲児はエースボーナスで「気力130以上で与ダメージ1.2倍」と従来のマジンパワーに相当する能力を持ち、
更にデフォルトで戦意高揚(出撃2ターン目から毎ターン気力+3)と、
気力+ダメージ(ダメージを受けると気力+2)を持つため気力が上がりやすい。
ガンガン前線に出て反撃で敵を薙ぎ払うという教科書通りの戦法が非常に有効であり、間違いなく本作でも最強クラスのユニットである。
どうだ!これが光子力の力だ!
高く!早く!強く!完全無欠のスーパーロボットとなる!

『第3次Z時獄編』ではゴッドスクランダー装備状態から始まるが、
度重なる戦いで光子力が減っているため、中盤までビッグバンパンチは無し。百連発も無し。
ついでにキラケンと雷太もシリーズからフェードアウト。一応舞台裏で戦ってるらしいが
中盤でミケーネの神々があしゅら男爵の命懸けの策略により復活、圧倒的な力の差で自軍が追い詰められるもゼウスが助け舟を出して難を逃れる。
…ちなみにゲーム中の名前の無いミケーネの神々は、全員移動後に使える武器が無いものの精神耐性を持ち、「2回行動」を技能として所持している。
結構厄介だが、初登場のマップでも下準備さえ整えていれば撃破は難しくない。経験値も落とす金額も多いため可能な限り倒したい所。
終盤では大混戦の末、ミケーネの神々とその首領であるハーデス神を撃退する。
ちなみにルートによってはスポット参戦のゼウスが離脱せずに自軍に参入してくれる。
そのゼウス、とんでもなく強い。味方でも数少ない極・味方唯一の気力+ボーナス持ち。
武装こそ2種類しか無いがフル改造攻撃力7100(気力制限なし)の通常武器(しかもEN回復持ちなのでガス欠する事が稀)と全てが狂っている。
ALL兵器とアシスト武器を持たないと言う欠点はあるがそれで制限がかかっていると言える程。
続く『天獄篇』にも、物語が佳境に差し掛かる辺りで登場。
前作で数少ない欠点の一つであった「アシスト攻撃を持たない」が解消され、これによりサブに回しても働けるように。

DL専用ソフト『Operation Extend』では原作終了後設定で単独参戦。どうやらDr.ヘルを倒した時点でハッピーエンドで終わったようだ。
…尤も、本作はアクシズを真正面から破壊しちゃうようなシナリオなので、ミケーネは出て来なくて正解だったかもしれない。
原作終了後のため最初からゴッドスクランダー装備である(ただしビッグバンパンチは暫く封印)。ロケットパンチ百連発?そんなもの、今回はないよ…
初期こそパッとしない性能だったもののアップデートで被ダメージ減少の能力「頑強」を手に入れ、武装面も上方修正を受けた。
レベルで気力の最大値が上昇するシステムのためか光子力ビームやビッグバンパンチの必要気力がかなり高いのが難点。
幸い、闘争心(初期気力にプラス)・戦意高揚に加えて今度のエースボーナスは「初期気力+5&最大気力+10」と、
気力関係のボーナスは充実しているが。精神コマンド「気合」だけはないけど
また「必中」などの命中率を補正する精神コマンドも本作では覚えない。
後でビューナスやボロットとグループ組んで使えるようになるかと思ったけどそんな事もなかったぜ
この辺も強化パーツや指揮系スキル・精神コマンド支援などフォロー手段は豊富にあり、上手く補えば使っていける。

『BX』では聖戦士コウムインマジンカイザーSKL』と共演する形で参戦。
性能としてはSKLに合わせる形でブレストファイヤーが射撃になったため序盤の火力が若干落ち、やはり本番はゴッドスクランダー登場後。
…ジェットスクランダー?初登場の時点でとっくにぶっ壊してたみたいで出てきませんが何か?その癖ドナウα1は後から出てくるけど
ロケットパンチ100連発は弾数1だが甲児が「正義」(1ターンの間全武器を無消費にする精神コマンド)を習得するため、
反撃や(スキル養成も必須だが)援護攻撃で100連発を連発する事も可能
そしてロケットパンチが100発以上飛んでいる事も突っ込まれた。まあ日本語じゃ「とにかくたくさん」ぐらいの意味で大きな数字を使うから多少はね?
『SKL』の原作が娯楽性を重視した作風故に設定が大雑把(例えばカイザーの製作者が不明など)なため、
『真マジンガー』の設定にかなり深く絡むクロスオーバーが組まれた。
また、くろがね五人衆のクロスが主人公の師匠の一人になるためそれなりに出番が多い。
そしてSKL側の設定とクロスする形で暗黒大将軍のみ復活し、圧倒的な力を見せるが、
甲児、海動、真上の3人のマジン、カイザーによる合体攻撃にて引導を渡される事になった。
なおこの時「マジン、カイザー」と発言するのはなんと甲児である。
よって甲児は「神にも悪魔にもなれる機体」に乗って地獄となった。誰が言ったか地獄三兄弟

甲児「俺たちが!」
「「「地獄だぁっ!!」」」

取り敢えず合体攻撃だけ見たい場合は
本編はこちら

『V』ではまさかの『真マジンガーZEROvs暗黒大将軍』からマジンガーZEROがアニメ版甲児の搭乗機として登場。
さらにアニメではちょい役だった真マジンガー仕様の剣鉄也とグレートマジンガー、
そして新たな偉大なる魔神皇帝「マジンエンペラーG」の登場と正に衝撃!な参戦を果たしている。
なお、鉄也の参戦というある意味ZERO以上のサプライズのためか、鉄也が5話で加入という早さに対して甲児は26話と歴代最遅。
といっても鉄也は甲児加入直後から長期離脱するため、加入期間自体は同じくらい。
登場当初は何時もの甲児っぽく見えながらも、初見の初号機にパイロットがいる事を何故か理解するなどこの時点で不穏な部分が垣間見え、
アイアンカッターが発現したあたりからデートを打ち切ってZの整備をしたがる等マジンガーZが最強である事に執着し始める
最終的に竜馬と真ゲッターの助力でZEROと対話を果たした甲児の選択は……。
ちなみに本作においては甲児はアニメの後半から参戦しているのに対して、
ZEROは原作終了後、サプライズ出演のミネルバXは原作途中から参戦と中々にややこしい事になっている。
Z自体の性能は最初からビッグバンパンチが解禁済みで、『第3次Z』と大差ないものの、
魔神パワー「変態」の力でアイアンカッターとドリルミサイルが実装されるなど、
アニメのゴッドスクランダーに『マジンガーZERO』の設定を混ぜ込んだ性能となっている。
最強武器はおなじみロケットパンチ100連発だが、習得した次の話にはZEROへ変貌してしまい、
ZEROが正式に参戦した後は、気力を上げる事で自由にZからZEROへ変化出来るようになるため、
100連発が最強なのは僅か1話となっている。プレイヤーが一度も使う事無く最強武器から脱落したボルテッカクラッシュイントルードよりは長い
この参戦によりZEROに対抗できる作品を探す必要が出てきた…と思いきや、
続く『X』でZEROの前に現れたのは、原作でZEROを倒した「可能性の光」を宿した元祖マジンカイザーであった
(前述の通り元祖=スパロボ版である。逆に言うとOVA版カイザーではZEROには勝てないという考察も存在する)。

『X』では原作終了直後設定のため、最初から100連発まで実装済み。本作も加入は22話とやや遅め。
グレート初登場ステージでは「マジンガーZ対暗黒大将軍」の最後の甲児と鉄也の会話を
真マジンガー版の二人で再現したものがDVEで行われた。
本作ではZとZEROが明確に別機体として扱われているため、アイアンカッター&ドリルミサイルは削除でZEROへの変化もしない。
『L』とは違ってZからカイザー、そしてZEROへと改造度は引き継がれるので安心して改造出来る。
カイザーとエンペラーの合体攻撃を除けば、最大射程と最大火力だけは終盤までカイザーを上回るため、敢えてこちらに乗せるのもあり。
ただし、ZEROは隠しルートでしか加入しない実質的な最終話専用ユニットなので、使える期間は非常に短い。
一方ゼウスの幻の左腕という大層な設定を引っ提げてきたグレートは、僅か4話でエンペラーが登場しお役御免に……
またある意味の欠点として、真マジンガー勢は東映版と異なり自身の機体以外に乗れないため、
主役級のマジンガーが4機もいるのに、2機は必ず倉庫行きになるという勿体なさ。

+ 『スパロボCC』では……
2012年から2015年にかけて展開されたソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦Card Chronicle』において、
遂に『マジンカイザー』版の兜甲児&マジンカイザーと、『真マジンガー』の兜甲児&マジンガーZが、
平行世界の垣根を越えて自軍部隊で共闘するという展開が実現する事となった。
なお、同作には『BX』に先立って『マジンカイザーSKL』も参戦しているため、『カイザー』版のグレートも含め、
主役級のマジンガーが自軍に4体という凄まじい事になっている。

+ INFINITY版
2018年1月にソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』にて日本公開三日前の段階で参戦。
と言っても、イベント期間限定の参戦であり、イベントシナリオも再現無しのオリジナルストーリーと、
映画のプロモーションの意味合いが強かったのだが。

その後、2019年3月発売の『スーパーロボット大戦T』にて正式に参戦。
本作では『逆襲のシャア』『世界最後の日』が参戦しているため、
マジンガーとゲッターロボとガンダムの所謂スパロボ御三家の主人公達が20代後半になって共演する初のスパロボとなり、
本編の10年前にはゲッターロボと共に一年戦争のホワイトベース隊に参加していたなど、旧シリーズを彷彿とさせる設定が付けられ、
アムロや竜馬達と戦友として軽口を言い合う場面も多い。
DLCシナリオではこの3人が昔話で盛り上がった挙句、当時のノリで無断出撃してインベーダーやジオン残党を殲滅。
結果、ブライトに怒られるという一幕もあった。
このように『T』では古参プレイヤー歓喜の描写が多々見られている。
この展開のために『世界最後の日』を第二部ベースで始める訳にはいかなくなり、本来の主人公である號は存在抹消されてしまった
他にも若年のキャラクターからは伝説のエースパイロットの一人として尊敬され、「甲児さん」と呼ばれるなど、
今までは「甲児くん」だった彼の成長を親のように喜ぶ古参プレイヤーもいるとか。

性能としてはお馴染みの硬さとABから移る形で復活したマジンパワーによる高火力がウリ。
また、原作の動きの再現として、運動性が脇役のMSと同程度になる調整を受けている。そもそもテレビ版の時点で身軽に動き回っていたし
と同時に装甲値は真マジンガー版がトップクラスだったのに比べると大人しくなっており、
特殊スキルの差で突き詰めると勇者ロボに抜かれるなんて事にもなってはいるが。
安定して強いものの、より凄まじい火力を誇るユニットも居るため相対的に影が薄くなりがち。
また、通常のロケットパンチはおろか光子力ビームまでもオミットされているので射程面ではやや心許ないのがネック。
(念のため言うと実際は「全弾発射」の演出に組み込まれている。あくまで単独の光子力ビームが使えないだけ)
最強武器は威力こそ他のユニットの合体攻撃に匹敵するが、追加が最終話の2話前とかなり遅く、弾数1にパイロットが甲児限定と使いにくさが目立つ。
(『BX』の「正義」と同様武器を無消費にする手段もあるのだが、1ターンではなく1回限り)
良くも悪くも昔のようなマジンガーに戻ったとも言える。

ちなみに自軍への加入に時間がかかった『V』『X』同様、初参戦は13話からと少し遅めとなっており、
代わりに鉄也は軍属になったという設定を活かして何と1話からと『V』よりさらに早い参戦となっている。
あと、多くのユーザーが恐れていた離脱も短い期間で済んでいる
限定版では『INFINITY』の楽曲に採用されなかった「おれはグレートマジンガー」の原曲が収録されているなど、本作でもグレートは優遇されている。
原作で使えなかったのでオミットしたら、フィギュアで『INFINITY』版の設定が公開されてしまったグレートブースターの件は仕方ない
とは言え、原作の展開からマジンガーZの参戦は中盤以降になるだろうと考えていたユーザーも多く、
それが「グレートの性能強化のためのテスト機としてマジンガーZも運用を続けており、原作とは違い経年劣化していない」
「一番の問題の出撃許可も事態を重く見た甲児・さやか・弓首相の判断によりあっさり承認」
と理由まで付けた上で駆け付けたのだから、むしろマジンガーZも異常に参戦が早く優遇されているとすら言える。

シリーズ30周年記念作の『30』では永井豪氏がタイトル題字を担当した事もあってか、
今度はゲーム開始時のルート選択次第で1話から甲児が加入する(ただし機体は量産型のイチナナ式で、Zはしばらくお預け)。
また、『T』でなかったグレートブースターが採用されフォローされた他、INFINITISMシリーズからマジンカイザーが参戦。
なお、あまり評判のよろしくなかったマジンガーZの戦闘デモの変更は無く、
ロケットパンチや光子力ビーム、大車輪ロケットパンチなどのお馴染みの武器の追加すら無かった。
ついでにあしゅら男爵の男側の担当声優が諸事情により出演する事が出来なくなったため代役に変更されてしまった

当然ながら甲児が乗り換え可能であるものの、Zは相変わらず最強武器が甲児限定、
グレートも合体攻撃やグレートブースターは鉄也の方が使いやすい(精神コマンド的に)事も相まって、
能力は悪くないが『T』では機体がイチナナ式しかなく不遇だったシローがそのシートに収まれる可能性が高い。
次男坊だが声は某長男と同じだから新世代の主役感はバッチリあるんじゃないかな、うん
カイザーの性能も最強武器の燃費が良く、シローもエースボーナスで「熱血」の消費が軽くなるため、
コンスタントにダメージを出していく運用ができ相性は良いといえるだろう。

+ 戦闘デモ
『第2次』版
『F』版
『64』版
『α』版
『α for DC』版
『α外伝』版
『MX』版
『第3次α』版
『XO』版
『W』版
『AP』版
『Z』版
『K』版
『NEO』版
『L』版
『第2次Z破界篇』版
『第2次Z再世篇』版
『第2次Z再世篇』版(ゴッドスクランダー装備)
『OE』版
『第3次Z時獄篇』版
『第3次Z天獄篇』版
『BX』版
『V』版
『X』版
『T』版
『DD』版
『DD』版クロッシングパイロット
『30』版

なお、ニンテンドー3DSで発売された『スーパーロボット大戦UX』ではマジンガーZが登場する作品群は不参戦となったため、
今まで初代ガンダムやゲッターが非参戦だった時にも皆勤していたマジンガーZと兜甲児が始めて欠席した。
ただし、同じダイナミックプロ系列の『マジンカイザーSKL』が初参戦する形で、マジンガーシリーズ自体は継続出演を果たしている。
前述の通り、SKLはマジンガーというより二人乗りのゲッターみたいな性能だったのでプレイヤーには大いに混乱をもたらしたが

またスパロボの前身となった『コンパチヒーロー』シリーズでも一部タイトルにて参戦しており、
『バトルドッジボール』ではグレートマジンガー、ゲッター1ボスボロットと共にダイナミックマジンガーズを結成。
そしてその続編「2」ではデビルマン、シレーヌ、ボスボロットと共にダイナミックウォーズを結成し参戦しており、
ウルトラマン仮面ライダーといった特撮出身のヒーローとの共演や、『スパロボBX』に20年以上先駆けての騎士ガンダムとの共演を果たしている。
『グレイトバトルフルブラスト』限定版の特典ソフト『バトルドッジボール3』には版権の都合か残念ながら不参戦

+ その他のゲーム
スパロボでの活躍以外にも1993年にSFCでバンダイからアクションゲームが発売された他、
1994年にはアーケードでバンプレスト開発のシューティングゲームが稼働している。
グレートマジンガーグレンダイザーを含む三機の中から自機を選び、ドクターヘルに立ち向かう本作は、
キャラゲーとしてもシューティングとしても完成度が高く、後年の『ウルトラ警備隊』共々人気作となった。
2023年5月にアーケードアーカイブスでの配信も開始されている。

ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』では、二周年記念のコラボイベントとして参戦。
兜甲児一行はドクター・ヘル一味との戦闘中、光子力エネルギーの集中によって開いた異次元への扉に呑み込まれ、
アイアンサーガの世界に紛れ込んでしまう。マジンガーの光子力エネルギーに惹かれて現れる謎の敵、
裂隙獣と戦いながら、現地協力者と共に元の世界に戻る事を目指すのがコラボイベントのストーリーとなっている。
参戦機体はマジンガーZ、グレートマジンガー、ボスボロット(いずれも超改造実装済)。
パイロットもボスと弓さやかがイベント入手の他、兜甲児と剣鉄也がスカウト可能
(余談ながら、声の出演は赤羽根甲児とOVA『マジンカイザー』以来久々の家中宏氏による鉄也という、
 中々レアな組み合わせである。ダブルマジンガーが地獄大元帥でなくドクター・ヘルと戦っている点からも、
 カイザー版に近い世界線の甲児達なのだろう)。
本作でのマジンガーのデザインはINFINITY版とも異なるオリジナルデザインとなっているが、
これは次元転移の際に各機体が大きく破損した上に現地がジャパニウムの存在しない世界であったため、
光子力の消費を抑えつつ性能を維持出来るよう現地改修した結果である。
また、この世界では『マジンガーZ』の漫画が500年前に出版され大ヒットした設定であり、
ロケットパンチと胸部からの熱線砲を得意技とする作中の怪ロボット「メガ・ジャイアント」も、
設計者のマジンガーリスペクトであった事が明かされる。
というか、現地改修に使った資材の大半は、この設計者が趣味で作っていたマジンガーの模倣品の物である。
ディティールが微妙にバリってるのはメタ的には大張正己氏が関わってるせいだが、いい趣味してやがる

性能としては原作通り全身が武器の塊であるため、武装の数だけダメージ補正が掛かるスキルとの相性が良い。
コラボ参戦する機体に近接型が多い中、数少ない遠距離型の強機体でもある。
ブレストファイヤーが炎上の継続ダメージ、ルストハリケーンが酸による防御破壊のデバフを積めるので、
回復持ちや防御スキルでガチガチの相手の対策に有用。
また、甲児のスキルに正面からのダメージを軽減する「鉄壁」がある上に更に防御系の副官も付けられるので、
「鉄壁」スキル二枚重ねで正面からのダメージ100%カットをかなり容易に達成できる。
逆に言えばそこまで無理しなくても正面装甲が分厚く出来るという事でもあるので、正面ガチガチにしながら、
もう一味足すだけの余裕がある優良枠といえる。

更に復刻という名の第二回コラボで真ゲッターコラボと間接的にクロスオーバーした結果、
遂にゲッター線の力を得た第二超改造が実装されてしまった。

ZERO化するよりは余程ましだが、実質マジンカイザー化フラグだなあ……と思ってたら、やっぱり来ましたマジンカイザーコラボ。
しかも、マジンガーからの進化ではなくOVA『マジンカイザー』の流れで参戦した為、
よりによって先述のゲッター線で強化されたマジンガーZがドクター・ヘルの手に渡り、あしゅらマジンガー化してしまう。
お蔭で序盤は悪のマジンガーと暴走したカイザーのダブルパンチにより、何処もかしこも大惨事であった。
挙句にアイサガオリジナルの敵もそこに絡んできて、ドクター・ヘルがゲッターの使徒扱いされる等、
中々のカオスが繰り広げられる。もういっそスパロボでやれよ!

でもこんなおいしい世界ZEROが放っておくわけないよね
というわけで4度目のマジンガーコラボにして完結編、真マジンガーZEROvs暗黒大将軍編がスタート。
詳細はマジンガーZEROの項目にて。

+ さて、今回のマジンガーZはヴィレッジコミックス刊行の紙面から始めよう…
2019年3月28日、アメコミを中心に手がける出版社ヴィレッジコミックスより
アメリカのハズブロ(日本ではタカラトミー)が擁する世界的人気作品トランスフォーマーとのクロスオーバー漫画
『マジンガーZ対トランスフォーマー』がリリースされた。
タカトミ版権アメリカ版権と言う事からスパロボへの参戦は難しいとされていたトランスフォーマーが、マジンガーとのコラボを成し遂げたのである!
(まぁアニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』を(下請けで)制作したのはマジンガーと同じ東映動画なので)

なお「対」のロゴが劇場版マジンガーシリーズで使用されたものと同じだったので、
「どうせサイバトロン軍団とは戦わないんだろ」と思う人も居るかもしれないが
(永井豪氏曰く、「対決」の「たい」ではなく「並び立つ(対になる)」と言う意味で「つい」と読むのが正しいと言い訳している)、
ちゃんと一旦は戦うのでご安心(?)を。
そもそも悪役であるデストロン軍団もトランスフォーマーなのでどこもおかしくはない
そしてデストロンとDr.ヘル軍団が手を組み、マジンガー&サイバトロン軍団との戦いも激化してゆく中、
ZEROですら予見しえなかったであろう驚愕の魔神が誕生してしまう…!
もうマジでスパロボでやれよ、まったく

+ 美少女100人フルボッコ!
「無敵の力はアタシのために! 正義の心は二の次、三の次! パイルダー・オン!」

そんな長い作品史の末マジンガーZも2014年、遂に萌え擬人化された。東映公式で。その名も『ロボットガールズZ』。
元々は『大空魔竜ガイキング』『マグネロボ ガ・キーン』『超人戦隊バラタック』『惑星ロボ ダンガードA』のDVDの宣伝のために作られた、
萌え擬人化キャラグループである『東映ロボットガールズ』が存在し、それのマジンガーバージョンである「チームZ」を主役とした作品である
(チームZの誕生により、ガイちゃん達は「チームT」と呼ばれる様に)。
更にはダイナミックプロの他のロボット作品の主役機達(チームG)や敵の機械獣少女も加わり、
彼女達が練馬区大泉学園光子力町を舞台に暴れ回る(東京都練馬区大泉学園は東映撮影所の所在地)。
キャッチコピー兼マジンガーZことゼットちゃんの決め台詞である上記が示す通り、
正義?神にも悪魔にもなれる大いなる力の責任?そんなもん女の子のワガママの前には投げ捨てるもの!な、
敵も味方も好き勝手やってるスラップスティックコメディである。
私達に大義名分などないのさ!

メインキャラクターであるチームZ三人娘のリーダーが、マジンガーZのゼットちゃん。声優は本多真梨子女史。
熱血タイプで姉御肌的性格。一人称は「アタシ」。ちなみに名前の「ゼット」は本名である(所謂DQNネーム)。
ノリが典型的な体育会系で、グレートマジンガーことグレちゃんからは「ガキ」「(体育会の)ノリが苦手なんだけど」と評される
(グレちゃんはグレちゃんでニート系のキャラだが。そしてグレンダイザーことグレンダさんは腹黒キャラ)。
頭にホバーパイルダー型のアイテムを「パイルダーオン」させる事により、「超合繊維Z」で作られた戦闘スーツに変身する。
本家と同等の武装を持つが、ロケットパンチは握り拳型に変形した手袋だけが飛んでいく。
その他、目から放つ「光子力ビーム」や相手の攻撃を防ぐ「光子力バリア」、「ブレストファイヤー」。
研究所から発射される「ジェットスクランダー」と合体する事で空も飛べる。
ブラウザゲーム『ロボットガールズZ ONLINE』では更に「デビルスクランダー」と合体した「デビルスクランダーZちゃん」にパワーアップする。
カイザースクランダーやゴッドスクランダーじゃないのは大人の事情

髪型は『マジンガーZ』における光子力研究所のメンバー、弓さやかがモデル。
他のロボットガールズの面々も、同じく原典におけるヒロイン格のキャラクターを踏襲した髪型となっている。
ただし髪型だけで性格は別物である(さやかさんは所謂委員長系)。
割と暴力的なため、性格だけマジンカイザーSKLとか言われる

ちなみに彼女達もスパロボに参戦してしまった。スマホアプリ版の『X-Ω』での期間限定参戦であるが。


MUGENにおけるマジンガーZ

+ にゃん☆鬼龍氏製作 SFXVI移植版
  • にゃん☆鬼龍氏製作 SFXVI移植版
墓石ギースなどを作ったにゃん☆鬼龍氏が製作したもので、古くからMUGENに存在するキャラ。
readmeによるととあるフリーソフト(X68000のフリー対戦格闘ツール「SFXVI」)からの移植キャラとの事。
当然ながら移植許可は下りている。
氏のサイトがトクトクのサーバー障害復帰後に消滅したため、現在はhamer氏が許可を得た上で代理公開している。

ボタン押しっぱなし+方向キーで誘導出来るロケットパンチや相手との距離でダメージが変わるブレストファイヤーなど、
原作やスパロボでおなじみの武装を独特のシステムを搭載しながらもきっちり装備している。
β版らしいが、一応、波動昇龍コマンドはある。
他にも、このマジンガーZには「マジンアイコン」というアイコンが搭載されているが、このアイコンの元ネタは某皇帝である。
スーパーアーマー状態になれる技「マジンパワー」を使うと、ネタがきっちり再現されているのが分かる。
あと、このマジンガーZはホバーパイルダーを分離させる(パイルダー・オフ)事が出来る。
分離中はZ本体は動かなくなる代わりに無敵になり、当たり判定はパイルダーに移る。
パイルダーは火力こそかなり低いが当たり判定もかなり小さく、逃げに徹されると結構てこずるかもしれない。
だが、パイルダーは動ける範囲に制限がある上、一発でも攻撃が当たると負ける
また、上記のジェットスクランダーがらみのネタも技として入っている。
画面端からスクランダーを召喚し、Zをスクランダーと重なるようにジャンプさせればスクランダーカッターで攻撃出来る。
スクランダークロス直後に方向キーを押せば飛行ルートへを変更する事も出来る。
だが、欠点も多い。それは歩行や技の出が遅い事と、実装されている技が非常に少ない事。
特に下段攻撃やジャンプ中の攻撃手段などは無いに等しい。
ジェットスクランダーを召喚した直後にKOされるなんて事になった場合、聞く相手がいないのに通信を続ける弓教授や、
ドッキング相手を失って通り過ぎていくスクランダーなど、どこか哀しさを覚える光景を拝める…なんて事になりかねない。
幸い、前述の誘導ロケットパンチや画面端まで届く光子力ビームなど、飛び道具のリーチは長いので、
それを生かしてタッグ戦で後方支援に回れば何とかやっていける……かもしれない。多分。
また、ヴァニラさんとタッグを組むと……?

+ 製作者不明 にゃん☆鬼龍氏製改変版
  • 製作者不明 にゃん☆鬼龍氏製改変版
にゃん☆鬼龍氏のマジンガーZを大幅強化した作者不明の改変キャラも公開されている。
緩慢だった動作が機敏になり、AIが導入された事もあって強キャラの範疇となった。

+ バルバトス氏製作 スパロボドット版
  • バルバトス氏製作 スパロボドット版
スパロボのスプライトを使ったもの。
ダッシュ中は飛び道具無敵、またロケットパンチが飛んでいる間は完全に無敵。
必殺技は冷凍光線や光子力ビーム、アイアンカッターやドリルミサイル等飛び道具が多い。
超必殺技は1ゲージ技が大出力ルストハリケーンに大出力光子力ビーム、
2ゲージ技に対空のブレストファイヤーとガード不能飛び道具の大車輪ロケットパンチを持つ。
リーチは短めだが有利フレームは多めで耐久力も凄まじく(defは30だがlifeが11450もあり、通常の3倍以上硬い上に投げも効きにくい)、
全体的に凶ランク並の強さはある。
おまけ要素として7P以降はボイスがZちゃんになる。また6P〜10Pは常時アーマー。
AIは搭載されていないようだが、2020年1月にコン氏による外部AIが公開された。

更新により性能が強化されt……!?

+ Usys222氏製作 マジンサーガ版
  • Usys222氏製作 マジンサーガ版
「MUGEN COLLECTION」にて代理公開されていたが、同所の閉鎖に伴い現在は入手不可。
こちらは週刊ヤングジャンプで連載されていた『マジンサーガ』版のマジンガーZ( Z )。
スプライトはメガドライブで発売されたゲーム版のものを使用している。
ロケットパンチ、ブレストファイヤー、サンダーブレークなどが使える。

+ GIANNI from PARTINICO氏製作 東映版
  • GIANNI from PARTINICO氏製作 東映版
にゃん☆鬼龍氏のマジンガーZを改変した物だが、スプライトも含めてほぼ別物。
元々はダイナミックプロのスーパーロボットを纏めたコンプゲー『Dynamic Super Robot Wars - THE GAME』のキャラで、
後に単体版も公開された。
defファイルの切り替えにより、日本語とイタリア語のどちらかを選択可能。
基本的には東映版が基準だが、超必殺技に『真』で見せた「ロケットパンチ百連発」があり、
アニメをキャプチャしたカットイン、赤羽根ボイスと共に弾幕の如き量のロケットパンチを発射する。

AIも搭載されているが、溜める事が多くて隙を晒しやすい上に、自身の大きさもあって一般的なキャラ相手だと空振りしやすい。
同氏のグレンダイザー同様、巨大キャラ同士で対戦させるのが望ましいだろう。

出場大会

削除済み

出演ストーリー



*1
なお、現実世界のロボット工学において「無人で動く事」は未だ定義の一つであり、アニメ等で言うロボットとは一線が引かれている
(本来「ロボット」とは戯曲『R.U.R.』内で、
 「労働用人造人間」(人造人間(有機)であって機械人形では無い)用にチェコ語の「ロボタ(働く)」から作られた造語のため)。
日本ではアニメロボの方が一般的用法になっているが
そのためか日本では「メカニック(Mechanic)=機械)」の略語でしかない「メカ(mecha)」が、
英語圏では「日本アニメ風の搭乗型ロボ」を指す言葉になっている
(このあたりはかつて「ジャパニメーション」と呼ばれていた「日本製anim a tion」が「anim e 」だけで通じるようになったのと同じと言える)。
つまり厳密にはマジンガーはロボットに当てはまらない
(「そもそもロボットではない。ロボットを超える存在だからこそのスーパーロボット」だと言う意見もあるが)。
一方、人間が操縦していても遠隔操作なら(破壊されても操縦者が無事と言う意味で)OKなので、
鉄人28号』も正しい意味でロボットに含まれる。当然、自律型の『鉄腕アトム』や『ドラえもん』、『ロックマン』は文句なしにロボットである。

遠隔操作のはずなのに態々ロボの顔に付いた梯子に操縦者がしがみついている今川版『ジャイアントロボ』や、
意思を持ち自律行動も可能だが、真価を発揮するためにパイロットが必要なマジンカイザーあたりはどういう扱いなのか謎。
まぁ現実のロボット工学に精神コマンド合いとかを考慮しろと言われても困るが
(『鉄人28号』の続編である『超電動ロボ 鉄人28号FX』では、
 28号FXを奪われ旧28号(60年前の骨董品)で苦戦する主人公に対し父親(旧作主人公)が「気合でなんとかしろ」と言ったのに対し、
 敵が「気合でなんとかなるならットなんか要らん」とマジレスする一幕も)。

*2
あんまりにもグレンダイザーの存在を無視するものだから、
「グレンダイザーが地球に来なかった平行世界なのでは」と解釈するファンもいたほどだったが、
その後ムック本にて制作側が「『グレンダイザー』関連の用語を出すとグレンダイザーが出るのではと思われてしまうので、敢えて一切語らせなかった」と、
グレンダイザーの存在そのものを否定している訳ではない事を表明。
また、助監督は後に「エライ人の指示でグレンダイザーを出す事が出来なかった」事を公表している
(かなり無念だったらしく、冗談交じりに「なんでダイザーを出しちゃいけないのか理解出来ない」とすら言っている)。
その一連の助監督の発言の中では「グレンダイザーいますよ、いないはずがない」とも言われている。
つまりグレンダイザーは単にフリード星に帰ったまんまだと思われる。
そしてフリード星に帰っている間に恋愛関係で完全敗北を喫したマリアは泣いてもいい
尤も劇場版や漫画版を含め『グレンダイザー』にさやかさんは登場していないので、マリアとさやかが甲児を巡って争っているのはスパロボのみの話だし、
桜多吾作版に至っては甲児とくっついたのは牧場ひかるである(桜多世界では甲児とひかる以外の地球人が滅亡してしまったため)
ただ、件の「エラい人の指示」が上記のムック本におけるコメントと同じ意図で発せられた可能性もあるので、実際の事情はやや不明瞭だったり。

監督自身は続編があればグレンダイザーも出したいと考えているらしく、
INFINITY版マジンガーのデザイナーである柳瀬敬之氏がデザインしたバージョンのプラモデルなども発売されている。
さらに上記の助監督の発言を汲んだのか、スパロボTでは『グレンダイザー』は参戦していないものの、
『INFINITY』版の甲児が『グレンダイザー』を経過している事を示唆する発言をしている。

*3
「スーパーロボットマガジン」にて連載された、津島直人氏による漫画版『マジンカイザー』では、
「一度敵に鹵獲された機体だから」と修理を兼ねた封印をされ、最終話で復活した様子が描かれている。
…その代わり、主役機のマジンカイザーは大破して日本海溝に沈んだままという結末を迎えているが。
尤も、これはバードス島の崩壊に瀕した際、カイザーが甲児のパイルダーを自動的に切り離して脱出させたという流れであり、
決してカイザーの扱いが悪い訳では無い。

*4
元ネタはマジンガーZの原案デザインで、エネルガーZの名称もそのまま。
Zの原案には他にも『アイアンZ』と呼ばれる物が存在し、こちらも漫画『マジンガーエンジェルZ』にて、
原案デザインそのままで登場している。こちらの搭乗者は男装の女学生・悪馬尻菊ノ助。
また『SKL』でもアイアンカイザーなるマシンが作中のカイザーの兄弟機として登場。
元々別漫画『手天童子』『バイオレンスジャック』に登場した同名キャラが元ながら、
スマッシャーパンチ・アイアントルネード・ショルダーブラスターと中身は完全にマジンガーと化しており
(ショルダーブラスターは電撃を放つ武装であるなど、若干グレートやグレンダイザー的な成分も入っている)、
少なからずその名前からこの設定に結びついた可能性が見受けられる。

*5
『SKL』の代名詞とも言うべき「俺たちが、地獄だ!」のフレーズだが、実はDr.ヘルのリスペクトになっている。
『マジンガーZ』の漫画版でヘルは「(ヘルの名の由来は)姿を見た者が必ず地獄へ落ちるから」と語っている。
「地獄へ落そうとしても無駄だ」「「俺たちが、地獄だ!」」
マジンカイザーSKLのデザイン自体も『デビルマン』がモチーフとされるが、「ドクロの意匠」「二人の操縦者=二つの頭脳」と、
マジンガーZ初戦の相手であるガラダK7とダブラスM2を連想させる要素を窺う事が出来る。

なおデビルマンモチーフでついでに言うと、『SKL』の監督が同じく手がけたアニメ映画『サイボーグ009vsデビルマン』では、
その繋がりで海動達のキャストがデビルマン達に当てられてたりする

*6
設定ではスペック欄の通りマジンガーZは走行速度360km/hを誇り、同身長で130km/hのガンダムと比べると3倍近く速い。
設定通りだと作品間のバランスが取れないためしかたがないが(光の速度を突破する奴さえ居る)。
実はマジンガーZの速さは1km10秒フラット(人間サイズに換算すると100m10秒フラット)から来ていると思われるので、
マラソン相当の195km/hさえ出ないガンダムの方が遅すぎるのだが。
え?ガンダムはバーニアジャンプで移動するから足が遅くても別に問題ないって?そうですね。
ホバー移動のドムも240km/hしか出ないんだけどね

*7
スーファミの『第3次スーパーロボット大戦』ゲーム中における甲児君の発言原文ママ。実にメタい
具体的には劇場版の『UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー』においての事である。
(ちなみに同劇場版はグレートマジンガー側の人物が一切登場しない
このため、ゲームボーイの『第2次スーパーロボット大戦G』では鉄也が登場した際に、
「すまない。ほんとうはでるつもりはなかったんだが…」
というこれまたメタい発言をした。

*8
ただしTVアニメ版『マジンガーZ』でも、実は光子力ビームはブレストファイヤーに次いで、
敵の止めに使われた回数が第二位であるなど決して弱い武装ではない。
そもそもマジンガーZは「全身超兵器の凄く強いロボット」であり、強いて言えば「全ての武器が必殺技」である。
全ての武装が平均して強力であるため、
今までのスパロボでの扱いはある意味ゲーム的なバランスによるものだとも言える。
……まぁ、光子力ビームは設定上ミサイルパンチの10分の1の威力というゲームバランス上弱武器になる理由はあるのだが。
そしてさらに弱い事があるミサイルパンチ
そして、『真マジンガー』では光子力エネルギーをより強力な超エネルギーであるとしているため、
これまで以上に光子力関係の武装が強力であるという風に描写されているのである。
ただし実際には常にバ火力というわけでもなく、威力を絞って小刻みにも使えるという仕様であり、
劇中でもそのような撃ち方も披露されているのだが、スパロボでは再現に至っていない。
やはり初使用のシーンのインパクトが強すぎるが故、だろうか。


最終更新:2024年01月14日 16:31