ARX-7 アーバレスト


「教えて欲しいか……
  陣代高校二年四組。出席番号四一番。二学期もゴミ係の――

――相良、宗介だっ!!」

賀東招二のライトノベル『フルメタル・パニック!』シリーズ及び、それを原作としたアニメ作品に登場した
ラムダ・ドライバ搭載の最新型アーム・スレイブ(通称AS、所謂人型ロボット兵器)。
AIの名前は「アル」。声優は室園丈裕氏。
パイロットは主人公であるソウスキー・セガール相良宗介(声は関智一氏)。

「M9 ガーンズバック」の試作機をベースにブラックテクノロジーを投入して製作されている。
(ブラックテクノロジー:ウィスパード((未来から)囁かれし者)と呼ばれる人間により作られた未来技術)
骨格系等にM9とは異なる専用のパーツが用いられているため、作中では予備パーツが不足気味であった。
機動力が高く、ECS(電磁迷彩装置)等の特殊な装備も持ち、強襲や連続技に向いている機体である。
反面戦闘可能な時間がM9よりも短く制限されているため、長期戦は不得手。
実のところを言うと稼働時間のみならず搭載されたブラックテクノロジーのせいで、元となったガーンズバックよりも
全般的な性能がやや落ちている。
ただ、ブラックテクノロジー「ラムダ・ドライバ」の効果がそれらの欠点を補って有り余るほど強力である事と、
敵のラムダ・ドライバ搭載機に対抗できるのは同じラムダ・ドライバを搭載したアーバレストのみである為、原作では縦横無尽の活躍ぶりを見せる。

ラムダ・ドライバとは端的に言えば「搭乗者のイメージ次第でなんでもできるようになる機能」
言い換えれば「人工固有結界発生器」であり、
作中ではバリア、指鉄砲から衝撃波、重力と慣性を無視して本来なら自立も論外レベルの巨大ASを動かし戦わせる、
同様の手段で薄い看板を足場に跳躍する、人質に取られた味方機の寸前でパンチを寸止めして後ろにいた敵機にのみ衝撃波を浴びせる、
といったような効果が確認されている。
(なお、パイロット(人間)に似た姿でないと発動しないため、アームスレイブ(人型兵器)以外では使用不可能とされている)
外部作品だが、スパロボJではラムダ・ドライバを搭載したガウルン(宗介のライバル)のASがマジンカイザーのターボスマッシャーパンチを弾き返し、
スパロボWでも、ガウルンのASと相対したヒイロのウイングゼロをもってしても
ゼロシステムに敗北を確定される(この時点ではアーバレストはいない)などラムダ・ドライバの超性能っぷりを示されている。
「気合いで敵をぶっとばす!」などという精神論とは無縁の職業軍人思考であった宗介とは当初相性が悪く、最初は思うように機能を発揮できなかった。
にも関わらず、唯一のラムダ・ドライバ搭載機(後付けのTRPGリプレイ作品の存在により、最低でももう1機アーバレストが存在しているが所属部署が別)ということで重要な局面を任されることも多かったため、
重圧にキレた宗介が思わず、ヒロインの千鳥かなめに溜まりに溜まったストレスを八つ当たり気味にぶちまけてしまい、
泣きながら走り去る彼女の姿を見た同僚に、そのことで殴られることもあった。

長編『つづくオン・マイ・オウン』において、レナード・テスタロッサの手によって完全に破壊されてしまう。
その後、宗介はアーバレストの意志を継承した機体「ARX-8 レーバテイン」を受け取る事となった。

なお、作中では1機しか登場しなかったが、上記のTRPGリプレイ作品『アンダカヴァ』にて
複数機生産されていた事が明らかになっている(この設定は原作者の許可を貰っている)。
『アンダカヴァ』に登場したアーバレスト二号機(セカンド)は宗介が乗った一号機の一部機構が
開発者の死でブラックボックス化したため、通常のパイロットの他にウィスパードを乗せる事で
ラムダ・ドライバを起動させる事が可能になっているが、二人で同乗しないと操縦出来ない。
パイロットはニコ・キャンベルと田中美兎。
その他三号機以降もまた、別仕様で生産されている事が示唆されている。
なお、四号機のみ二号機と同じ仕様だが、四号機はTRPGのシナリオ用であり、
その動向に関しては各GMの任意とされている(逆に言うと、二号機の扱いは原作サイドが認可した公式の物である)。
ちなみにこのリプレイ、原作イラストレーターの四季童子氏と
原作主要人物であるテレサ・テスタロッサ役のゆかな氏がプレイヤーとして参加するという豪華な事になっている。
まぁ『魔獣戦士ルナ・ヴァルガーRPG』なんて前例もあったし。
(リプレイに原作者が参加しており、プレイヤーキャラ達は後に端役だけど原作にも登場した)
声優が何人も参加している事で有名な『主八界シリーズ』もあるし、
原作での声帯の妖精さんが自分の担当キャラクターでプレイした『艦これRPG』の例もある。

+ゲームでの活躍
+『スーパーロボット大戦シリーズ』では
様々なロボットが集うシミュレーションRPGである本シリーズにも、M9やボン太くんと共に参戦。
GBAの『J』で初参戦し、DSの『W』にも登場している。
マジンカイザー真ゲッターロボゴッドガンダムガオガイガーフリーダム天のゼオライマー
ブラックサレナなどと共闘し、デビルガンダムプロヴィデンスガンダム夜天光といった強敵達と対峙する。
最大の特徴はラムダ・ドライバ発動時の火力。最大1.5倍にまで補正がかかり、
Sサイズかつそこそこ程度な数値上の攻撃力からは考えられないようなダメージを出す。
さらにここにリアル系御用達の精神コマンド「魂」(ダメージ2.5倍)まで乗るんだからたまらない。機体の改造度や宗介の能力次第ではカンストダメージを叩き出すほど。
性能自体はそこそこ高いボン太くんが微妙扱いを受けるのは間違いなくこの一点のためである
(しかもアーバレストには合体攻撃まである)。
ちなみにラムダ・ドライバにはバリアの効果もある。
問題は、ラムダ・ドライバは気力が上昇すると効果が強力になるのに、パイロットの宗介の性格が被弾で気力の下がる『冷静』であることだろうか。
特に『J』ではデフォルト技能に援護防御があるため自分から気力を減らしに行ってしまいかねない
結局、バリアは当てにせず普通に回避すべきということになる。ラムダ起動で運動性も上がるしね。
また、シリーズを通して射程が短めなのと武器の弾数が少なめなのも弱点となっている。
ちなみに本来は宇宙戦闘を想定した機体ではない(というか原作では陸戦のみ)ため、
スパロボではアポジモーターの増設などの改造がなされているという設定になっている。
(『W』によると、一応宇宙戦闘の訓練は受けていたらしい)

また『W』ではヒロインである千鳥かなめがストーリーに非常に深く関わる事になり、
相対的に宗介とアーバレストの出番も多くなっている。当該作では事実上ヒロインが存在しないに等しいためか、
かなめがかなり重要なポジションを得る事になり、下手したら宗介よりも活躍している。
宗介は宗介で第1部では主にヒイロ、第2部では主にアキトとの交流で成長していく事になる。

『J』ではアニメ第一期のデザインで登場。
『W』ではアニメ第三期の『The Second Raid』までが参戦しているのだが、戦闘デモ中のデザインは『J』のグラフィックを使い回している関係で一期のもの。
戦闘デモ集(『W』版)
ラムダ・ドライバ発動前(9:20~) ラムダ・ドライバ発動後(6:18~)

『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』にも参戦。
今回はヒイロの他に、キリコ刹那といった無口主人公達と共演する事になった。
ちなみにキリコは 宗介のモチーフとなった人物 で、
刹那は 中東でテロリストやらされてた経験がある ガウルンとキャラ被りまくりの因縁の相手がいる
と、宗介と関わりがありそうな連中である。
(ついでに刹那にはクルツと同じ声でスナイパーな兄貴分もいる。刹那の因縁相手と決着を付けたのは彼(の双子の弟)だったりもする
性能面について触れると、大まかな性能はJ・Wとは大差はないが、J及びW時代に確率回避だったECSが「出撃時に精神コマンドの「閃き」(100%回避)・「闘志」(クリティカル率100%)・「突撃」(後述)がかかった状態になる」というものに変更。
ここで一番厄介なのは「突撃」の効果。というのも「突撃」、その効果が「 全ての武器が移動後に攻撃可能になる 」という物。
何せアーバレストの武器は 全部移動後の使用が可能となって居る 為、突撃の効果が完全な死にスキルになっている。
また、戦闘アニメが残念な出来であることからガッカリウルズ(ウルズ小隊所属の為)と呼ばれたことも。
さらに後継機であるレーバテインは高威力長射程でありながら移動後の使用が不可能な武装があるものの、原作再現の一環として ECSが搭載されていないため 、コッチはコッチで突撃の恩恵が受けられなくなっている。
ちなみに上官のメリッサ・マオ、同僚(のちに上官に昇進)のクルツ・ウェーバーは、このECSの恩恵をフルに受けられる武器ラインナップになっている。

今作から第三期の『The Second Raid』でのデザインで登場している。

続編の『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』ではアニメシリーズに加えて『フルメタル・パニック!(原作小説版)』が参戦。
アーバレストの継続登場に加え、原作小説における後継機レーバテインが参戦した。

アーバレストは中盤で原作同様破壊されてしまうのだが、原作と違い失われることはなく、修理されて引き続き使用ができる。
ただしラムダ・ドライバが失われアルもいなくなってしまうため、弱体化してしまう。

+『Another Century's Episode:R』では
様々なロボットが集うハイスピードロボットアクションである本シリーズにも、M9やボン太くんと共に参戦。
アクションゲームで操作できるのは今作品が初である。
ユニットとしての性能は、空中戦主体というゲーム性から想像つくだろうが非常に扱い辛い
飛べない上に、射角の都合から空中の敵を撃つことができないため、
空中の敵を攻撃するには回避行動ができない空中に跳ぶしかなく、落下中は的と化す
しかも空中にいる相手に対して格闘攻撃を仕掛けるとなぜか舞空術状態になる(本機に限らず飛べない機体は皆そうなるが)
当然ボスも飛び回るため攻撃しづらいのに加え、本作オリジナルの敵達は
非常に巨大なメカを操るため、攻撃するには跳ぶか相手を足場として登っていくしかないなどの手間を必要とする。
イベントで使ってたKMF用フロートユニットがゲーム内でも使えれば…

また、今作はどの原作から始めるか選択できるのだが、『フルメタル・パニック!』の導入話が
  • シリーズ初のチェイスモード(簡易シューティングのようなもの)
  • 単純に死に易い(開幕に来るパンチ1発でライフの半分が消し飛ぶ。それが3発→機銃→ヘリからのミサイルに耐えなければならない)
  • 死んでやり直す時に導入部分のムービーが飛ばせない
という仕様から、多くのユーザーに嘆きの声を挙げさせた。

では、折角参戦したのに踏んだり蹴ったりかというと、全くそうではない。
飛べない分基本性能は高めで、ワイヤーを用いた長距離ジャンプといった独特のシステムも持っている。
また、飛べないと言いつつ空中格闘の移動距離が長く、空中戦ができないわけでもない。
なによりゲージ技のラムダ・ドライバが、一定時間①大幅な守備力上昇②移動速度上昇
③高威力の近接攻撃技や長射程の射撃技が使用可能になる
という高性能っぷりで非常に便利。
さらに終盤になると戦場が宇宙になり、飛べないというハンデすら消えてしまう
ユニットが成長してゲージが貯まりやすい中盤以降は、ラムダ起動→無双→ゲージが溜るので再びラムダ起動、
ということもでき、一部隠し機体などを除けばトップクラスの強さとなる。


MUGENにおけるアーバレスト

※チーム戦の補正切り無し
『スーパーロボット大戦J』の画像を使用したものが、エルリク氏によって製作・公開されている。
ECSとラムダ・ドライバも再現されており、非常に完成度が高い。
なお、ECSを使用すると機体が透明になるが、AI対戦が中心のニコニコ動画では当然のごとく意味がない。
……という訳ではなく、実はECS使用中は殆どの攻撃がガード不能になるため案外使える。
ただし、ECSの使用中はゲージがどんどん減っていくので使用には注意が必要。
AIはデフォルトで搭載されている。

また、にゃん☆鬼龍氏版泉こなたの超必演出でも、こなた自ら乗り込む形で登場する。
これは、アニメのこなたがスパロボのようなゲーム(のような会話演出)でアーバレストに乗っていたため。
+参考画像

動画で見る機会はこちらの方が多いかもしれない。

出場大会

凍結

出演ストーリー

MUGEN STORIES INFINITY(相良宗介)
ななやものがたり(相良宗介の戦闘時の姿)

 「まったく……
  カシム、カシムと……。馴れ馴れしいんだ、クソ野郎」
(ガウルンの部下時代にカシムと名づけられていたため、敵となった後もガウルンがカシムと呼ぶ事に対するもの)



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