りゅういち

りゅういち「よくきたな! おれたちが だぶるどらごんと よばれる りゅういち! と」
りゅうじ「りゅうじだ! ここから いきてはかえさん! かくごしろ!」

テクノスジャパンのアクションゲーム『くにおくん』シリーズの登場人物。
初登場はファミコンの『ダウンタウン熱血物語』。

フルネームは「服部 竜一」(はっとり りゅういち)。双子の弟に竜二(りゅうじ左手抜くとキレたりしない)がいる。
元々は服部学園に通っていたが、冷峰学園の「山田大樹」に負けたのを切っ掛けに部下となって冷峰学園に転校。
冷峰四天王を実力で圧倒し、弟共々「ダブルドラゴン兄弟」(略してダブドラ兄弟)と恐れられた。
りきの恋人まみをさらったのも彼らであり、冷峰学園の女子高生はせべによると「おんなのこをさらうのはだれよりもうまい」らしい。
台詞だけ見ると犯罪臭が酷いが、まあ忍者だから仕方ない。汚いなさすが忍者きたない
ちなみにりゅういちは、りゅうじはが大嫌いであり、『熱血物語SP』によると、りゅういちは飼い犬、りゅうじは野良猫を見るだけで驚くとか。
そして自分を棚に上げつつそんな事でビビってる相手に呆れている模様。
また『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』によるとりゅういちは左利き、りゅうじは右利きのようである。

忍者の家系であり、様々な格闘技をマスターしている。
具体的には、空手5段、柔道8段、剣道6段、ボクシング、中国武術
戦う時は、主に中国武術を使う
(一応言っておくと、彼らがダブったりしてない限りこの段位は絶対取れない。まさかそういう意味でもダブルなのか)。
見ての通りイラストとドット絵が全然似ていないが、
これは『ダブルドラゴン』の主人公兄弟のグラフィックを再現したためである。
とは言え、『ダブルドラゴン』原作のグラフィックはダウンタウンシリーズと比べて高頭身で、顔面部分がかなり簡略化されたものであり、
「これがリー兄弟の顔である」と言ってしまうと大分語弊があるのだが。
ただ、この無個性というか無機質な顔のお陰で冷徹な戦闘マシーンのような凄味を出せたのだと思えば、これはこれで良かったのかもしれない。
ちなみに、後にSFCで出た『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』ではイラストに近いグラフィックで登場しており、
『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』のエディット専用隠しキャラでこの顔グラのダブルドラゴン兄弟を操作できる。

ゲーム中でも、ラスボスやまだ」が待つ屋上への階段の前で「りゅうじ」共々戦闘になる。
余談だが、この時のBGMは同社のベルトアクション代表作『ダブルドラゴン』のテーマ曲であり、
竜一竜二兄弟自体が『ダブルドラゴン』の主人公兄弟をモチーフにしている事による。
おかげで原作でもダブドラのテーマ曲が流れると「りゅういち・りゅうじの曲」なんてコメントが流れたり……

その強さは、はっきり言って異常の一言に尽きる。「あくのおおぼす」やまだより苦戦した人も多いのではないだろうか。
最終ボス手前の敵だけあってステータスも高く、攻撃範囲の広い必殺技「龍尾嵐風脚」を持ち、
さらに、弟のりゅうじもほとんど同等の性能の上、兄弟で同時に襲い掛かってくる。
もっとも、2人同時プレイも可能なため、2人掛かりでハメて倒す事もできるのだが。
なお、これらの技の名前は全てりゅうじが付けているらしい。

リメイク版となるゲームボーイアドバンスの『ダウンタウン熱血物語ex』では、
多くのキャラクターにファミコン版『熱血物語』以降のシリーズ作品で使用していた必殺技が追加されている。
りゅういち、りゅうじも例外ではなく、りゅういちは「爆魔脚(爆魔龍神脚)」、りゅうじは「天殺拳(天殺龍神拳)」が追加され、
新技「」も会得し、さらに行動ルーチンも強化されている。
加えて、イベントの進め方によっては冷峰学園前生徒会長の「おにづか」も戦闘に加わり、3人を同時に相手する事になる。
ファミコン版の時よりも相当な苦戦を強いられる事は間違い無い。
そんな彼らを退けた後のラスボスやまだは…彼ら以上に強化されて実にラスボスらしくなっていた。
簡単に言うと追加技「やまだのじゅつ」が回避困難かつ超破壊力。
過去のシリーズ作品でのこの技を知る人はこの作品での威力の高さに目を疑う事になるだろう。
なお、GBA版ではりゅういちはそのままだがりゅうじは金髪になり、兄弟のグラフィックに差別化が施されている。
ちなみに『びっくり熱血新記録』では、
オクラホマハイスクールの選手としてりゅういち達と同じ顔をした(ジミー・リーと思しき)「じみー」が出場しており、
『熱血行進曲オールスタースペシャル』ではさらに同じ顔の(やはりビリー・リーと思われる)「ビリー」も一緒に出てきたりしている。

更に2度目のリメイク作である3DS『ダウンタウン熱血物語SP』では、グラフィックが以前の同じ髪色のものに戻された。イベント中のポーズは差別化されている。
超必殺技として「双龍転生・(りゅうじは)」という前世の記憶を呼び覚ましてパワーアップする技が追加されたが、
兄のりゅういちが弟のビリー、弟のりゅうじが兄のジミーと何故か逆の力を使っている。
また、ミニゲームの『FIGHTING of DOUBLE DRAGON』内ではビリーが蒼、ジミーが紅を使用するので更にややこしい事に。
ストーリーでは忍者の家系という事を意識したのか、イベントでの動きが高速移動となっている。
一方足の速さが自慢の「かっとびのもつ」こと望月にはそんな演出は無かった
またルート次第ではダブルドラゴン、おにづかに加えて冷峰四天王ヘッドのこばやし(+親衛隊二人)の6人を同時に相手にする事になる。
ちなみに隠しシナリオである『冷血硬派やまだくん』のラスボスとして貴重な服部学園の制服姿のダブルドラゴン兄弟と戦う事が可能。

小林が悪の未来人と戦うRiver City Girls』もびっくりな設定の熱血物語の後日談にあたる『イカすぜ!小林さん』では、
小林のパートナーの溝口のスキルで召喚されるゲストキャラ。
一応藤堂の命令で小林の助っ人兼監視を頼まれているらしいが、台詞が一つもない。ストーリーを進めると竜二もセットで呼び出せるようになる。
本作では龍尾嵐風脚といった既存の技を全て忘れ(一応通常攻撃にそれっぽい技はある)、
忍術で爆炎を起こしたり氷を降らせるようになった。他作品では「一般人相手では忍術を封印している」という設定らしい。
服部家の忍術は龍神の力を借りて行うもので、竜一は水龍神、竜二は焔龍神の加護を受けているとのこと。

『くにおくんの時代劇だよ全員集合』ではおことを攫った謎の二人組、辰一&辰二として出演。
持っている必殺技は旋風脚のみであり兄弟でのステータスの違いもない。
演者に比べて兄弟間の絆が薄いのか、相方が倒されると即逃げ出してしまう(難易度やさしい以下だと確実に辰一が逃亡する)。
残された方はトドメを刺すよう懇願し、刺さなかった場合はその甘さを指摘しながら倒れるも、
以後くにまさの相方(CPU操作)が倒れた際に助っ人として仲間に加わってくれる。
実はトドメを刺しても何故か助っ人として登場してくれたりする。
エンディングでは旅立つくにまさとつるまつを見送ってそのまま文蔵一家に残った模様。

続編である『ダウンタウン熱血時代劇』ではBGMと必殺技でバレバレな謎の虚無僧として登場。
前作での設定が無かった事になったのか文蔵一家でもなく弟の辰二と再び一緒に行動している
(これに限らず本作は一部前作と設定が変更された部分が多い)。
OPでりきごろうからとある物を受け取った半四郎を闇討ちし、序盤で平七を探すくにまささと対峙した他、
とある条件を満たすとラスボス戦の際に突如助っ人として仲間に加わってくれる。
ストーリー中は基本的に深編笠を被ったままで顔は見えないがミッションモードでその顔を確認できる。

また、クローンゲーム『熱っ血格闘伝説』でのストーリーモードでは、
操作キャラとパートナーのどちらかでそれぞれくにおとりきを選んだ場合はラスボス戦後にりゅうじと共に、
パートナーをくにおにしている場合はりゅうじに加えてとうどう、やまだの4人で隠しボスとして登場
(ストーリーモードでは上記の4人を選ぶ事ができない)。
後者では同作のシステムに則ってりゅういちが「カンフー」タイプ、りゅうじが「マーシャルアーツ」タイプで戦うが、
前者ではダウンタウンシリーズでお馴染みの制服姿&モーションで現れ、更に独自システムとして「すーぱーこんぼ」を搭載。
ゲージが貯まる事で通常よりも強い技を放つ事が可能になり、手強い相手となっている。
前者の場合
後者の場合
ちなみに元ネタの『熱血格闘伝説』で二人の名前でキャラ作成すると「柔道家」タイプになってしまう。いや確かに空手より柔道の方が段高いが…。
また携帯アプリ版ではデフォルト登場したものの、何故か新規追加の「暴走族」タイプもう一方で「忍者」も追加されてたのに何故
これらの点に納得いかなかったプレイヤーもいた事だろうが、その雪辱はこれで晴らされたのかもしれない。

また『熱っ血』及びその原作『熱血格闘伝説』のラスボスの名前は「とらいち」「とらじ」、
兄弟名も「ダブルタイガー」と、ダブルドラゴンを髣髴とさせるネーミングが施されているが、特にお互い面識は無い模様
(りゅういち、りゅうじは服部学園からの転校生の為冷峰学園OBのとらいち、とらじと顔を合わせる機会が無かった)。
ただし、お互いその存在は認知していたらしく『ダウンタウン乱闘行進曲』及び『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』では、
お互いの所属チーム同士がライバルチームとして設定されており、勝負後には「どちらが勝ってもおかしくなかった」とお互いの実力を認め合っている。
また別の展開ではダブルドラゴン兄弟、ダブルタイガー、ダブルドラゴン(こちらはビリー、ジミー)、ツインレオの四組で、
最強の"ダブル"を決めるダブル決定戦も行われた。
ただし、主催者のツインレオは"ダブル"でなくツインだった上に、花園高校"ダブる"代表として呼ばれたりきの逆鱗に触れ、
ぶっとばされて勝負そのものは有耶無耶に終わってしまった

ちなみに、『くにおくん』シリーズの生みの親こと岸本良久氏は「ダブルドラゴンとダブルタイガーが戦ったらどっちが勝つの?」
という質問に対して「ダブルドラゴンでしょうね!」と回答している。


MUGENにおけるりゅういち

MUGENでは以下のりゅういち達が存在している。

+ とけい氏製作 『ダウンタウン熱血物語』仕様
  • とけい氏製作 『ダウンタウン熱血物語』仕様
DOS版推奨との事だが、WinMUGENでも問題無く動く。
ジャンプやダッシュ、バックステップなど原作には無い動作もできるが、空中ガードはできない。
さらに、ジャンプがA+Bボタンで上ボタンではない。要注意。
技も原作で登場したものを揃えているが、流石に足りなかったのか、
りゅうじの技である「天殺龍神拳」や「ゴージャスパンチ」、さらには別人の技である「びっぐばんぐ」などが搭載されている。
また、超必殺技としてりゅうじとの協力技である「ダブル殺法・爆魔龍神掌」と「ダブル殺法・龍尾乱風脚」も使える。
ちなみに、これは漫画版の技であり、原作ゲームには登場していない。

そして公開から12年後の2018年の更新により、大幅な仕様変更が行われた。
必殺技は「指先回転投げ」「ビッグバング」「ダブル殺法」「爆魔龍神掌」が削除され、代わりに「無影脚」「双龍転生」が搭載。
1ラウンド目は冷峰学園3階の戦闘が再現されており、雑魚との戦闘の後ボスキャラのごだいが登場する。
ごだいを倒して2ラウンド目以降で満を持してりゅういちの登場となる。
また、りゅういちと同時にCPU操作キャラのりゅうじも追加された。
全編通してプレイヤーが操作できるのはりゅういちのみとなっており、CPU専用キャラとしての面が強くなっている。

+ MUGENにおけるストーリー
ある日、冷峰学園の、りゅういちのげた箱に手紙が入っていた。
なんと!その手紙は格闘大会の参加のしらせだった。
「われわれは世界中の格闘家の中から一番強い者を決定するために
mugen格闘大会を開催する。
君はそのメンバーに選ばれた。君に出場する権利を与えよう。
それと同時に棄権する権利も与える。
逃げるような奴に用は無い。
本当の強い者達だけで大会は行われるのだ!
君の勇気と闘志に期待する。
             [[カンフーマン]]」
りゅういち「俺に挑戦してくるとはいい度胸じゃねーか!
ふざけやがって!やってやるぜ!!」
りゅういちの戦いが今始まる・・・・。
(以上、Readmeより)

まんま『熱血格闘伝説』なのはご愛嬌。

+ アフロン氏製作 『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』+『ダウンタウン熱血物語SP』仕様
  • アフロン氏製作 『ダウンタウン熱血べーすぼーる物語』+『ダウンタウン熱血物語SP』仕様
『熱血物語SP風』のりゅういち。MUGEN1.1専用。
従来のダブルドラゴン顔でなく、『べーすぼーる物語』に登場した公式イラストに近い顔グラフィックとなっている。
通常コンボからの肘打ち、掴みからの膝蹴り→髪掴み投げ等、『ダブルドラゴン』を意識した動きが多い。
技構成はりゅういちの必殺技に加えてネオジオ版リー兄弟の「双襲牙」「龍尾旋」、
『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』に登場した「爆魔双龍脚」(追加入力で爆魔龍神脚が爆魔青龍脚に変化)も搭載されている。
超必殺技として『ダブルドラゴンIII』で特殊武器だったヌンチャクを両手で二対持って振り回す技が使用可能。
また、ゲージを全消費して自己強化を行う「双龍転生・紅」も搭載されており、
使用するとネオジオ版リー兄弟の双龍転生後に近い技構成に変化し、音楽も専用のものが流れる。
ただし、『熱血物語SP』のように時間経過で解除される事なくネオジオ版同様ラウンド終了まで技効果が継続するので注意。
この際の一部必殺技のモーションは『レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ』のジミーの動作が元になっている。
AIは未搭載だが、ですからー氏による外部AIが公開されている。

ちなみに特殊イントロとしては珍しい同キャラ対戦用の掛け合いが搭載されており、
2P側は1P側の影という演出となっているが、これは『ダブルドラゴンII』における終盤の展開の再現である。
また、音楽も原作の不安を掻き立てる不気味なBGMに強制的に固定される。

出場大会

  • 「[大会] [りゅういち]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2023年08月16日 15:48
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