道潤


「いいえ、私は迷ってなどいない…もう、決めちゃったもん」

武井宏之氏の漫画『シャーマンキング』の登場人物。「タオ ジュン」と読む。
チャイナドレスを身に纏ったハイティーンの女性である。
アニメ版等での声は格ゲーを代表する中華ヒロインも演じた 根谷美智子 女史が担当(新アニメ版でも続投)。

1981年10月10日生まれ、てんびん座のA型。中国の貴州省出身。
趣味はショッピングで好物は麻花。

メインキャラである道蓮の姉であり、教育係。
弟同様彼女自身もシャーマンであり、カテゴリーとしては「道士」兼「キョンシー使い」。
蓮を倒した主人公の麻倉葉に興味を抱き、襲撃してくる。
その後は色々あって良い関係になり、共闘する事になる。


「夢を抱き明日を生きる。幼い子らの歩む道を邪魔する者はオレが許さん」

持霊は「李白竜(リー・パイロン)」。『龍虎の拳』に登場するキャラとは漢字も読みも一緒であるが(一応「龍(竜)」の字体は違う)偶然の一致である。
と言うか、モデルは「李小竜(リー・シャオロン)」こと「ブルース・リー」だから仕方ない。それに『龍虎』の方は「」と言うよりは「申(サル)」だし
声優は旧アニメ版では神奈延年氏。声的にはブルースと言うよりはジャン・リーだが、当時のジャン役は別人だった
新アニメ版では櫻井トオル氏が担当。
元ネタ通り、アクション映画の売れっ子俳優で一流の拳法家。
足技主体の格闘技「導弾道(ダオダンドウ)」の創始者でもある。ちなみに、「ダオダン」は中国語でロケットの事。
そんな彼であったが、才能故に彼女の祖父である珍に目をつけられ、「誕生日プレゼントのために」殺されてしまう。享年30歳。
その後は意識を奪われ、彼女のキョンシーとして使役されてきたが、葉との戦いの中で意識を取り戻す。
当然怒りのままに潤に拳を向けるが、葉に憑依した師匠の沙門の霊に諭され、落ち着きを取り戻す。
ちなみに別作品の名家のお坊ちゃんとは異なり、同じ道士でも道家は他の人々から忌み嫌われ不遇であり、
それ故に、前述の李白竜に対する凶行のような、本来道士として「道(タオ)」に叛くような行為をやってのけたり、
自分達の一族を蔑み忌み嫌っている人々を見返すべく、「シャーマンキング」の地位を手に入れたがっていた。


それ以降は自身の意志で彼女を守っており、特別な感情を抱いている事が分かる。
また潤もそれまで道具同然に扱っていた彼に対して思うものが生まれたらしく、
「自分が生まれたばっかりに彼は殺された」と自己嫌悪や道家のキョンシー技術に対する否定的意見、
果ては「せめて彼を幸せにしてあげたい」と白竜にどちらが主人か分からなくなる程献身的対応を見せている。

恐山アンナ曰く、「あいつ妻子持ちのくせに。不倫だわ」。ついでにロリコン疑惑もある。
まあその奥さんとお子さんは既に他界なさって久しいし、きっと許してくれるよ。うん。問題は死んでも会う手段がある世界って事だけどな!

キョンシーには霊本人の遺体を使用するため、常に憑依100%状態を維持できる。
また、一時体がバラバラにされ、なんとか元通りになったのだが体の一部がサイボーグの様に機械化されてしまい、
彼女の手によりロケットパンチやら色々なものが取り付けられている。
その際にオーバーソウル(霊を媒体に憑依させて操る)を使っていると明言しているが、何か引っ掛かる物はある。
まあキョンシーマスターだから間違ってはいないんだろうけど。

シャーマンと持ち霊というシステムの関係上、
よく『シャーマンキング』は『ジョジョの奇妙な冒険』との関連性を指摘されるが、このコンビに因む件のように、
『ジョジョ』では「復讐」を「義務」「美徳」としている反面、
『マンキン』では同作者の前作のテーマ「憎しみを慈しみに」に通じる許す事、和解する事が美徳とされ、
非常にぶっちゃけた話、敗れた方が悪いから諦めろというような、何処となく醒めた観点で捉えている事で、決定的な相違を示している。
霊が見えて当たり前のシャーマンだからか、理不尽に殺された者達の“怨み”や怨霊に関する話や設定を往々にして無視する傾向がある
(別作品でも言われるが、普段から霊が見えてしまう類の人間が無数に湧く霊の恨み言に一々付き合っていたら身も心も持たないと言う事。
 そもそもこの世界の大半のシャーマンにとって「霊は道具でしかない」ので、恨み言なぞ「自動車エンジン音」程度にしか思っていないだろう。
 それどころか恨み(未練)が強い方が戦力になって良いとか考えていそうだし)。
そのあたりは葉がシャーマンファイトを辞退してから復帰するまでの話の根幹にある「やったらやり返される」という事にあり、
蓮とニクロム、蓮のチームメイトであるチョコラブがギャング時代に殺したカメル・ミュンツァーとその子供である兄妹との因縁で一応は語られている。
もっともカメルはゴーレムに憑いた地縛霊だがな!
挙句の果てには、ラスボスであるハオが「殺した相手の魂をスピリット・オブ・ファイアの餌として喰わせる」なんてものがある有様である。
そのハオにして主人公達からの認識は「不信に囚われた眠れる森の美女プリンセスハオ」として救い出す対象である。
具体的に言えば、
『ジョジョ』が奇妙な擬音やポーズ、台詞回しなど一見破天荒かつ奇抜な作品に見えながらその実前述の「復讐」に関する観念や、
結局の所歴代主人公達全員が性別や社会的地位・立場は異なれど皆一概に割合普遍的な正義感を持っているという点や、
「悪人はかならず相応の報いを受ける」展開等々、あくまで少年漫画の「王道」はきちんと捉えているのに対し、
『マンキン』においては、表現手段や画質、話の流れ等々は比較的普遍的な少年漫画のそれではあるものの、
彼女や彼女の弟のように内面において少年漫画の不文律としてしっかりと断罪されなければならない罪を背負っているのにもかかわらず、
むしろハッピーエンド的な運命を辿っていたりと、まるで「王道」に対し意図的に背を向けているような、反骨的気概に満ちた作風になっていて、
似ていてもまるで正反対の作品であると言っていい。
と言うか主人公を含めた殆どの登場人物が一般人とは違うシャーマン(死霊使い)としての価値観を持つ人間である。
故に作者も霊が見えるだけの一般人であり、一般的な価値観を持つ小山田まん太を狂言回しとして用意したのだろう。
世界観が読者に理解されたと判断されたのか、中盤以降は出番がなくなったけどな!


MUGENにおける道潤

Yes氏のものが存在する。
もっとも、実際に戦うのは持霊の李白竜だが。
色々と独自のシステムを搭載しており、潤からのボタン指示に従うと巫力( ふりょく )ゲージが上昇する「アドバイス」や、
技の威力を上昇させる「巫力上乗せ」などがある。
全体的には原作通りコンボタイプであり、技数こそ少ないもののきちんと繋げていける。
主なキャラ性能としては、空中ガード無し、受身無しと守りの面では少々きつい所もあるが、
こちら側のほぼ全ての技が空中ガード不可であるため、攻めが上手く噛み合うとかなり強い。
また、試合開始直後は攻撃力が低いが、巫力ゲージが100%に近付く程攻撃力が上がるという特性があるので、
勝負が長引くほど1チャンスで大ダメージを与えられるようになる。
青色⑨号氏の製作したAIも本体と同じサイトで公開中。

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最終更新:2023年12月02日 14:36
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