シャオ・カーン




 "You will die mortal!"

 (貴様はここで死ぬ運命なのだ!)

+ 担当声優
  • 原語版
Steve Ritchie
『MKII』『MK3』『MK:Shaolin Monks』『UMK』
Frank Welker(フランク・ウェルカー)
1995年実写映画版
Michael Des Barres
『MK:Defenders of the Realm』
Nigel Casey
『MK:Armageddon』
Patrick Seitz
『MKvsDCU』
Bob Carter
『MK9』
Ike Amadi(アイク・アマディ)
『MK11』『MK:Onslaugh』『MK1』
Fred Tatasciore(フレッド・タタショア)
『MK Legends:Scorpion's Revenge』『MK Legends:Battle of the Realms』

  • 日本語吹替声優
谷口節
『モータルコンバット2(1997年実写映画版)』

海外の格ゲー『モータルコンバット』のキャラクター。『II』~『Trilogy』までのラスボスでありその知名度はかなり高い。
実写時代における演者はボディビルダーのBrian Glynn氏が担当。
但し声は別に当てられており、上記した声優が演じていた(つまりはのような物)。
モータルコンバットの世界における魔界(アウト・ワールド)の支配者であり魔王
だが、元から魔王では無くかつて魔界の支配者であったオナガの側近で、彼はカーンによって暗殺、そして彼の軍勢を奪い取って魔王となった。
骸骨のマスクを被っており、素顔を晒す事は無い。武器はハンマーを持っており、骸骨のマスクと共に彼を象徴する物である。

暴力と恐怖による圧政を敷いており、現在の支配領域もかつて「エデニア」と呼ばれていた地域を征服したものであった。
魔界を統一したカーンはさらに人間界への進出を目論み、破戒僧であるシャン・ツンに強大な力とショカン族の戦士ゴローを与え、
他の領域への進出の条件となる「モータルコンバット」の開催を命ずる。
計画は順調に進んでいたが、土壇場でリュウ・カンらに阻まれ失敗。
怒りから一度はシャン・ツンを処断しようとするも、次の計画の駒として生かそうと思い直す。
そしてカーンは今度は魔界でモータルコンバットを開催し、人間界からやってきた闘士達をキンタローと共に迎え撃つも、これに敗北。
キンタローを失い満身創痍となったカーンは、魔界の奥地へと退却を余儀なくされた。

しかしカーンは人間界侵略を諦めたわけではなかった。シャン・ツンの献上した策を用い、亡き妻シンデルを人間界にて蘇生させ、
そしてシンデルを取り戻すという大義名分の下、カーンは人間界に総攻撃を仕掛けた。
多くの人間の魂を奪い取り、完全支配の一歩手前まで到達していたカーンであったが、ここでもリュウ・カンらに阻まれ失敗。
すべてが水泡に帰してしまう。二度の失敗で大いに疲弊し気勢を殺がれたカーンは、失意のまま魔界へと退却した。
そしてこの後力が戻っておらず、カーンは魔界の居城にて静養を続けていた。
だが、それからしばらくしたある時、部下であるシャン・ツンがクァン・チーを伴って現われ、おもむろにカーンを暗殺してしまう。
これによってカーンは死んだものと思われていたが、実はシャン・ツンらが殺害したのはカーンのクローンであり、後に本人は健在であった事が発覚する。

『アルマゲドン』でのエンディングでは、ブレイズを倒して無敵となったカーンが、軍勢を率いて各領域を侵略。
瞬く間にありとあらゆる領域が彼のものとなってしまう。最初は満足していたカーンであったが、
後になってもはや自分が侵略するための領域が無くなった事に気付き、
これまで侵略のためだけに生きていたカーンは退屈のあまりノイローゼになってしまっている。
『MK VS. DC』ではダークサイドと融合し、ダーク・カーンとなってプレイヤーに最後の戦いを挑んでくる。

原作のゲームでは、防御力が桁外れに高く、口から緑色の球を吐き出す「Explosive Blast」や、
強烈な蹴りやパンチなどの技を使い、威圧感あるボイスによる挑発も含めプレイヤーに強い印象を残した。
実は中ボスのキンタローの方が強い事はナイショな。
また3以降はハンマーを使う技や対空タックルが追加されますます強くなった。
ちなみにこの挑発、なんと17種類もある(原作・MUGEN問わず、ニコニコMUGENwikiに存在するキャラとしては3位)。この人もビックリである。

ちなみに、『II』~『Trilogy』までのアナウンスや「FINISH HIM !!!」や「Fatality」と言った『モーコン』ではお馴染みの声は彼のモノである。
初代では部下であるシャン・ツンがアナウンスしてる辺り、このゲームでは主催者がアナウンスするようだ。
なお、自分が勝った場合は「I Win!」 と言う。

綴りは「SHAO=KAHN」で、ショウ・カーン、シャオ・カン、ショウ・カンとも訳される。
蒙古の英雄棒術使い床屋の相方にどうぞ。



MUGENにおけるシャオ・カーン

+ Kazmer13氏製作
  • Kazmer13氏製作
他にも多くのモーコンキャラを製作している氏のもの。
なんとデフォルトでDEFが300とかなり硬く、高火力な技も合わさって文字通りの凶キャラとなっている。
だが、無敵の無い技が多く動きも鈍いため、飛び道具主体のキャラ相手には少し不利である。
フェイタリティももちろん搭載されている。
カーンの中では動画での出番が一番多いようで、「シャオ・カーン=DEF300」というイメージを持つ人も多い事だろう。

+ OMEGAPSYCHO氏製作
  • OMEGAPSYCHO氏製作
モタローシャン・ツンなど、モーコンボスキャラに定評のある氏のもの。
プレイヤー性能の物とボス性能の物の二種類が存在するが、置き場が分かれているため見逃さないようにしよう。
また、ボス版はイントロで画面奥の玉座から飛んでくるのだが、同梱されている専用ステージを使わないとかなり間抜けな事になるので注意。
加えて、ボス版のカーンは攻撃を当てる度に盛大な歓声が巻き起こる。
同じ特性を持つ同作者のキンタローと戦わせた日には、BGM殺しの騒音地獄となる事請け合い。
プレイヤー版・ボス版共にAIがデフォルトで搭載されている。

+ Mike Obrecht氏製作
  • Mike Obrecht氏製作
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。
能力値はOMEGAPSYCHO氏以上Kazmer13氏以下、と言った所だが、
AI操作時に1ラウンド取られると「Is that your best?(それがお前の全力か?)」と言い放ちパワーアップする。
全身がスパークし緑色の残像が発生するため、見ればすぐに分かるだろう。
この状態では口から発射する火の玉がビームになったり、広範囲に広がる火柱を連発する超必殺技が追加されたりと、
元々高かった性能がさらにアップする。
ただし、取られたラウンドが時間切れ負けだった場合は覚醒しないため、
プレイヤー操作で挑む場合は敢えてそれを狙ってみるのもアリかもしれない。
ちなみに、フェイタリティは搭載されていないため、動画的には優しい。ただし負けると自分が砕ける。
なお、ヒットスパークは原作とは異なるものが使われている。

AIはデフォルトで搭載されており、かなり強い。
オリジナル要素のパワーアップを含めれば、ここで紹介している中では恐らく一番強いと思われる。
キーボードクラッシャーがプレイヤー操作で挑戦(嘘字幕MAD)

+ 大会ネタバレ
YouTubeの海外MUGEN動画で大暴れする姿が多数確認されるも、
かつてのニコニコでは他のモーコンキャラ同様出番がほぼ無かった。
その上、主に出演していたのが上記のKazmer13氏のシャオ・カーンだったため、当初のモーコンキャラの評価は必ずしも良いわけではなかった。

シャオ・カーンがニコニコで有名になり始めたのは真の最強ラスボスは誰だ!トーナメントの番外編で出場してからの事。
異常すぎる防御力と火力の高さで相手を圧倒するというシャオ・カーンらしい貫禄を見せ、準決勝まで勝ち上がった。
対戦相手であったサノスナランチャ状態にしたり、ジョンスをフェイタリティでバラバラにしてしまったり等、
『モータルコンバット』を知らない視聴者にも強烈なインパクトを与え、当時にしては珍しいモーコンキャラという地位を確立させた。
準決勝ではリョウと文字通りの死闘を繰り広げ、敗れたものの視聴者を大いに沸かせた。

お前ら魔界でやれチームトーナメントでは、OMEGAPSYCHO氏のボス版が出場。
第1試合のイントロで演説を披露して「選手宣誓」と言われ、戦闘においてもトップバッターに相応しい活躍を見せた。
1:04頃~(演説の内容は動画内コメント参照)

そんなシャオ・カーンのMUGENでの最も大きな転機はMUGEN祭 大盛りシングルトーナメントであろう。
一回戦では、シャオ・カーンが4キャラ全員登場したのに加えて、
他の多くのモーコンキャラ(主にjuano16氏のキャラ)の試合前・敗北時にシャオ・カーンが幾度と無く登場する光景が何度も見られた。
そして、他の大会に比べ圧倒的にモーコンキャラが多かった故か、次第に今大会のマスコットとして視聴者に認知されていった。
その数大体3日に1度は「本日のシャオ・カーン」のタグが付くほど。出すぎである。

ある時は女子高生とハーレム状態だったり…
ある時はスタッフ扱いされたりと…

カーン様、マジマスコット

しかし、二回戦以降はモーコン勢が大幅に負けたため出番はめっきりと減ってしまった。
だが、下の動画以降はカーン様=大会運営のスタッフという方程式が完全に定着し、
今度はシャオ・カーンが出る度に本日のスタッフタグが付くようになった。
何だかんだで、視聴者からも多大に愛されているご様子。
ちなみにそんなカーン自身も圧倒的火力で次々と強敵をねじ伏せ、モーコンで唯一ベスト8まで進出した。
序盤でほぼ毎日引っ張りだこだった彼がよもや終盤でもほぼ毎日活躍するとは、1回戦時では誰が予想できたであろうか。
なお、このカーン様は最強と名高いMike Obrecht氏版。
覚醒してからが本番なのは上で述べた通りだが、4回戦までは一度も覚醒せずに勝ち抜くという圧倒的な力を見せ付けた。
「結局ずっと覚醒しなくて、最終的には相性の悪い相手に封殺されて「覚醒とは何だったのか」てな事になりそうで怖い」
なんて不安の声も上がったりしたが、別にそんなこともなかった

そして準々決勝、同じくここまで勝ち抜いてきた強豪ベアトリーチェと対決。
準々決勝にして挑発を何度もぶっこくという荒業を披露したが、最後は呆気なく敗北。上述の通り粉々に砕け散った。
結局、覚醒後専用超必の連続火柱は一回も使わず仕舞いであった。
これでカーン様の出番は終了……と思いきや
決勝戦のステージがモーコンのボスステージ、
そしてステージ中央で堂々と試合観戦をしているシャオ・カーンの姿がそこにあった。おかげで決勝進出したの面影が一気に薄く…
どうやらスタッフというか主催者だったらしい。つまり「大盛り=モータルコンバット」ってことに……いや、それはどうか。
お陰で試合よりもカーン様の方に目が行ってしまう人が現れる始末。スタッフ自重しろ。

余談だが、本人は出ずとも海外の手描きオリジナルキャラの数体がコスプレやパロディとして彼の行動(とボイス)を取った事も。
この大会を見終えた多くの人は口を揃えてこう言うだろう、このトーナメントの主人公はシャオ・カーンだと
昨今は他のモーコン勢と共に出番が増えつつあるので、活躍に期待したい所である。



"You are Nothing!"

(貴様は無力だ!!)

出場大会

+ 一覧
削除済み
更新停止中
凍結

出演ストーリー



+ 裏話
ご存知の通り『モータルコンバット』シリーズは『Trilogy』までは実写格闘である為、演技した人が存在する。
シャオカーンも例外ではないが、なんと鎧の下は裸タイツではなく本当の裸だったりする。
ぶっちゃけ、股間の所の赤い鎧部分がもし仮に(何かのアクシデントとかで)外れてしまうと本当に丸見えになってしまう。
つまり撮影中はほぼ裸のままで過ごしたのである。お疲れ様でした。
また、当時はこの人とシンデルを演じた人は本当に付き合っていたという(2000年に破局したそうだが)。


最終更新:2023年12月06日 22:01