アビゲイル

  • 身長:238cm(FF)→244cm(シャド研 / V)
  • 体重:265kg
  • 血液型:AB
  • 生年月日:1966年10月16日
  • 出身国:オランダ(FF)→カナダ(シャド研 / V) ※何故出身国が変わったのかは後述
  • 好きな物:バナナ(FF / シャド研)→でっけぇ車、デスメタル(V)
  • 嫌いな物:サビ

ファイナルファイト』第5面「湾岸地帯」のボスキャラ。
名前の元ネタはヘビメタヴォーカルの「キング・ダイアモンド」と、その出世作にして代表作『アビゲイル』。
+ アビゲイルと言う名前について
アビゲイル(アビガイルとも)とは旧約聖書にも登場する由緒正しき女性名なのだが
(ダビデ王のsister(姉か妹か不明)と妻の二人が同名の別人として登場している)、
濁点が多い事と『BASTARD!!』の暗黒神官(こちらもキング・ダイアモンドが由来。キャラ自体は魔人加藤だが)の所為か、
日本のオタク業界では男性名として用いられる事が多い。
そのせいか『KND ハチャメチャ大作戦』の日本語版では本名がアビゲイルという少女の吹き替えを男性声優が担当したり、
Fate/Grand Order』をはじめとした「アビゲイル」名義の女性に対して男の娘ニューハーフと勘違いする人も少なくない
(キング・ダイアモンドは男性バンドだが『アビゲイル』は「悪魔の娘アビゲイルを称える歌」なので、
 元ネタは『FGO』と同じく「セイレム魔女裁判」の元凶となったアビゲイル・ウィリアムズだと思われる)。
更に『FGO』の俗称「ふご」が、こっちのアビゲイルの泣き声に似ていたために、ゲーム界では少々混乱が起きた
一応、実写映画『ブレイド3』においてアビゲイルという名の美女戦士が出た事もあるから、
『木曜洋画劇場』にて放送された際に改めて知ったという者も居るのかもしれないが。
余談だが英語圏では喜劇『The Scornful Lady』の所為でメイドの代名詞なんだそうな
(日本では『アルプスの少女ハイジ』の所為で「セバスチャン」が執事の代名詞扱いされているのと同じ)。

ちなみに男性名なのに(日本では)女性名として使われやすい聖書由来の名前と言う逆パターンとして、
ノアルカ(英語読みでルーカス。変化してルークリュカとも)等がいる。
一方で「なんだ男か」で有名なカミーユ(別発音で「カミュ」)は性別を持たない天使が由来だからか、普通に男女共に使われている
(あえて男女を分けるならカミル(男)とカミラ(女))。
カミュも『聖闘士星矢』での水瓶座の黄金聖闘士(青髪の青年)や、『うたわれるもの』の黒い翼の少女のように、男女共に存在。
オルガ(Olga)は女性名だが、怪獣の場合は「O r ga」と綴りが異なっているので決してオルガ母さんなどと呼んではいけない

あとクリスクリストファー(男性)やクリスティーナ(女性)の短縮形なので、共に存在する。

マッドギア一の怪力を誇るが、脳筋で頭はマッドギア一悪い。彼以外のステージボスはマッドギアだが、こいつが幹部なのかどうか不明。
グラフィックは雑魚敵アンドレの頭部を差し替えたもの。
怪力自慢・モヒカン・脳筋・大男と、創作作品における「かませ」「下っ端」な要素を数多く持つ彼だが、そんな定番とは裏腹に怪力が脅威となる強敵である。

 前述の通り、首から下がアンドレの使い回しである関係からか、
 『ファイナルファイト』のボスキャラの中で唯一、対戦格闘ゲーム『ファイナルファイト・リベンジ』に出演していない。
 アンドレですら出られたのに……。
 『ストリートファイターZEROソドムのエンディングでも、マッドギア再結成に集まった者共の中に彼の姿は無い。アンドレですら(ry
 『ストリートファイターIII』でも彼は出番無し。プレイアブルにアンドレ(ヒューゴー)がいるから作る手間も簡単なはずなのに……。
 しかし、『マイティファイナルファイト』ではFCの乏しい容量の都合で仲間たちがリストラされる中、しぶとく3面ボスとして登場。
 「マッドギアのクイズ王」を自称し、ボス戦前にゲーム内容に関するクイズを出題してくる。
 それに全問正解するとコンティニュー回数を1回追加してくれるが、攻撃パターンにキス攻撃が追加される。

このようにマッドギア構成員の中でも客演の機会に恵まれなかった彼だが、
2017年、ついに『ストリートファイターV』に出演。快挙である。
発表当時は物議を醸したり同時期の別の格ゲーに参戦した大物悪役と比較されたりもしたが、『III2nd』の前例があるCAPCOMではよくある事
なお1989年発売の本家ファイナルファイトから数えて18年越しの話である。
この作品でのCVは日本語ボイスが『エルシャダイ』のルシフェルで有名な 竹内良太 氏、
英語ボイスは『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS/WiiU』及び『SPECIAL』でナレーション及びマスターハンド
ならびに『SP』で初出場したジョーカーの英語版ボイスを務めた Xander Mobus(ザンダー・モーブス) 氏が担当している。
+ 『V』のストーリー簡単まとめ
マッドギアから足を洗った彼は、他のマッドギア構成員の内何人か(アクセル、ジェイ、ロキシーら)を引き連れて独立。
ニューヨークの自由の女神が見える沿岸、つまりファイナルファイト5面のあたりで中古車業を営んでいる
(上のCGで腕に付けているアクセサリーはタイヤである。他にも色々と車の部品そのもので着飾っている)。
戦闘の導入は、路上で泣き喚くアビゲイルの声をが、「おなら」「ブーイング」「ブタの鳴きまね」に誤解し、
キレたアビゲイルが喧嘩を吹っ掛けるというもの。
ただ一人、泣き声が車のエンジン音を模している事に気付いてくれたアレックスもぶちのめした所で部下が合流。
「愛車がなくなって暴れていたが、実は部下に貸したのを忘れていただけだった」というオチが付く。
もっともこれは日常の光景のようで、部下の元マッドギア御一行からは温かく弄られている(その後照れ隠しに全員ボコっちゃうけど)。

とまあこのように、更生してからはオツムの割には部下の信頼も厚く、毎日を面白おかしく過ごしている様子。
それにしてもステージ関連とはいえそれなりの立地に店を構え、そこで社長業に勤しんでいるとは、
勝利したにも拘らず、いや勝利したからこそ全てを失ったコーディーとは正に対照的である。
だがコーディーも燻ったままではなく、立派に更生して社会復帰を果たした。

勝利台詞ではコンパチ元かつ同じ脳筋であるヒューゴーとの差別化として、相手を車や車のパーツになぞらえて批評したりする。
また、ヒューゴーがショーマンとして自分の強さを誇示する事が多めなのに対し、アビゲイルはストレートで辛辣な相手に対する暴言が多い。

「シャドルー格闘家研究所」では『マイティ』にちなんで「クイズが得意」という事や、
「出身国は『オランダ』、と言われていたがパスポートを取りに行ったら実は『カナダ』だった、という天然さん」という衝撃の事実が書かれている。
もしオランダ国籍だったら『V』でのカナダ国旗のカエデを模したモヒカンヘアーは実現しなかったかもしれない…。
さらに「まだ身長がのびているらしいぞ」との事で、『V』では『FF』時代と比べ6cmも身長が伸びている。

余談だが、彼のステージに登場する白い犬・シロはガイルの飼い犬サブの親友である。


キャラクター性能

ファイナルファイト



「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ」

最大の攻撃力を誇る突撃パンチで、プレイヤーの体力をごっそり持っていく。
これを出す前に顔を真っ赤にして上記の台詞を叫ぶ。ひろしの断末魔よりはカッコイイよ?
どの技も(3つしかないが)強判定・広い間合い・高威力が共通しており、
中でも上述の顔を真っ赤にしての突進パンチは連打で潰しにかかろうとしたプレイヤーが逆に殴り飛ばされたり、
相打ちになってもダメージ負けしてアビゲイルはパンチ一発分のダメージでのけぞるのみでプレイヤーだけがやられたりもする。
また突進中に軸をずらしても合わせようとするので、対ソドム戦のように縦軸にいたら安定する事は無く、
攻撃が当たる瞬間メガクラッシュを出して被害を抑える、もうちょっと熟練すれば攻撃判定の出がかりをパンチで潰すといった、
プレイヤーの腕を要求する対策しか無い。
もう一つの脅威は掴み投げ。
威力は突進パンチほどではないが、間合いがかなり広く、うろうろしていた所をいきなり掴まれたり、
アビゲイルの方から近付いてきておもむろに掴まれ、メガクラッシュで暴れようにも攻撃判定が届かず無敵が切れた所を掴まれたりして、迂闊に攻められない。
対空投げでもあり、ジャンプ攻撃を仕掛けたプレイヤーが逆に投げられたりする

またSFC版ではゲーム全体に攻撃力が上がっているため、
アビゲイルの攻撃は大半が2発食らえば死ぬほどの高火力になっている上に、
掴み投げの判定が広くなっているので凄まじい強敵となっている。
一応武器を持っていれば比較的楽になるが、SFC版では前述のように投げ間合いが広くなっているので、
適当に武器を振っていても投げられる事があり、
さらにこのステージ自体敵が物凄く多いので武器を落とさずボスに辿り着く事自体難しい。

ストリートファイターV

+ 『V』のアビゲイル
とにかく圧倒的な巨体を誇るザンギエフよりも頭一つ以上でかい。同じ巨躯でもサガットサンダー・ホーク以上。
身長244cmの設定通りといえば設定通りだが、一般的なサイズのキャラの頭が胸ぐらいの位置に来るほどと言えば、どのくらいのサイズか分かるだろうか。
あまりにでかすぎるせいでライフバーに頭頂部が届くほど。
ライフバーの下部にあるスタンゲージなどは完全に隠れて見えない本当に目で見て調整したのかカプコン
ファイナルファイト時代はコンパチだったヒューゴー(アンドレ)の『IV』時代と比較すると、
向こうも他キャラが胸のあたりに来るので同じぐらいのはずだが、彼の方が髪を含む頭部が体に比べて小さめなのでより巨大感がある。
また、腕や首筋の筋肉がかなり太くなっているので、『ファイナルファイト』時代の彼より、
どちらかと言うと『ダブルドラゴン』のアボボ(マッチョ時)の方が似ている。
今更アビゲイルをプレイアブルに起用したのはもしや海外のアボボ人気にあやかった可能性が微粒子レベルで存在している…?

巨躯から繰り出されるリーチの長すぎる通常技、当たると減る大P大K、そして巨漢キャラお馴染みのコマンド投げ「アビゲイルスマッシュ」を持つ。
大味な戦い方が可能な一方で立ち小Pやしゃがみ小Pは連打で派生技が出るため、長いリーチに加えて当身やVリバーサル潰しも兼ね備え、
立ち中Pは大幅な有利Fを得る事ができるなど小技も優秀。
また、
↑コレは「ナイトロチャージ」という走り構えとして技になった。ニトロチャージだとポケモンの技になるからナイトロチャージになったのだろうか
ここからは例のパンチ「ダイナマイトパンチ」や例の他界他界高い高い「ベイエリアサンライズ」が派生できる。
力強く走り込んで圧をかけていこう。

このキャラ最大の売りはVトリガー「マックスパワー」。
パワーアップ型のトリガーで、大Pしゃがみ大P、および各種レバー入れ大Pが溜めによってパワーアップするというもの。
元から痛い大Pにダメージが増えるだけでなくバウンドが追加されコンボに行けるため、爆発力は本作随一。
特に与スタン値が凄まじく、始動によっては補正切りも何もなく本当に1コンボで一発スタンするほど。とんでもない話である。

一方で小技の発生には恵まれず、ザンギエフ以上に色々な技が登り中段となるなど防御面は厳しい。
いかに密着されずに押し込んでいくかが課題となる。

あとこのキャラ固有の特徴なのだが、何故かやたらとテクいというポイントがある。
『V』の他のキャラはあんまりコンボも難しくないため、ヒット確認等で差を付けていく事になるのだが、
アビゲイルの先述のVトリガーコンボは「目押し」からの「目離し(ビタ溜め)」を、
場合によっては複数回成功させる必要があるなど一人だけむやみに難易度が高い。
他にもジャンプ移行が一人だけ遅い事からジャンプ仕込み必殺技で弱点となる防御面を補ったり、
先ほどヒット確認で差を着けると書いたが、このキャラにもヒット確認要素があったりと大きなコンボから細かい立ち回りに至るまで技術介入要素満載である。
見た目に似合った大胆さと、似合わない繊細な要素を使いこなす必要があり、キャラ性能を引き出すためのハードルが高いテクキャラである。
サムスピ』の炎邪もそうだが、あからさまに何も考えてないようなキャラの癖に使う側には繊細な神経を要求するという、色んな意味で曲者


MUGENにおけるアビゲイル

『ファイナルファイト』のスプライトを使用して製作されたものが主流。
『ストリートファイターV』スタイルのアビゲイルもMUGEN入りしていたのだが、残念ながら現在は入手不可。

+ アリ氏製作
  • アリ氏製作
『ファイナルファイト』仕様のアビゲイル。
アリ氏は2015年4月1日を以て引退したが、転載・改変自体は自由との事。
現在はfoxy氏のonedriveにて代理公開されている。

ジャンプやガードは出来ないが軸移動で完全無敵になって回避できるので、ビーム脳対策もバッチリのトンデモ野郎。
RBクラウザー登場以前の動画では、軸のアルカナの契約者として猛威を奮った。
アンドレJr.、J、オリバーといった部下(?)を呼び出し、回避困難な集団リンチを決める。
とにかく起き攻めが大好きな困った人達。
アンドレJr.は操作可能で、皆でパンチし続ければ相手はガードするか体力をごっそり持っていかれるかの択一攻撃を迫られる。
ガードキャンセルしても無駄である(さらに状況によってはほぼフライングに近い状況で開幕仲間が突っ込んでくる事も)。

+ Tim Markworth氏製作
  • Tim Markworth氏製作
MUGEN1.0以降専用。
こちらも原作のスプライトを使用しているが、しゃがみにガードやジャンプも出来る格ゲーキャラっぽく仕上げられている。
原作同様の掴み投げや突撃パンチに加え、原作にはないキックも繰り出せる。
しゃがみキックは足で地響きを起こすもので、一見範囲が狭そうだが、実際は1キャラ程度離れていてもヒットする。
更に空中投げも会得しており、市長のダブルラリアット時の雄叫びを上げつつ、相手を引っ掴んで反対側へブン投げる。
掴み投げで空中に放り投げた相手を更にキャッチしたり、壁際ならば反対側に投げた相手に追撃を加え、再度キャッチして〆、
といった華麗な空中コンボも可能。
もちろん突撃パンチの威力と迫力も健在だが、普通にガード可能な上にしゃがまれると当たらなかったりするのが悲しい所である。
手数が少なくゲージを消費する技も持たないが、その分攻撃力は絶大、といった感じのキャラ。

AIはデフォルトで簡易的なものが搭載されており、
迂闊に跳び込むと「ンオーオォ!」空中投げで、距離が離れていれば「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ」突撃パンチ、と大迫力で襲いくる。
突撃パンチは落ち着いて対処すれば怖くはないのだが、ちょっとした油断が大事故に繋がる相手と言えよう。
紹介動画(公開先へのリンク有り)

+ chuchoryu氏製作 ストV風アレンジ
  • chuchoryu氏製作 ストV風アレンジ
現在はリンク切れにより入手不可。
氏の手描きスプライトで製作されており、クオリティはかなりのもの。
イメージ通りかなりの巨体を誇る。
現状ベータ版ではあるが一通りの技は揃っている模様。

コンプゲーか特殊ライフバーでの使用を前提に作られたのか、ポートレイトと小ポートレイトが異様にでかい。
「動かしてみたら画面の後ろに変な画像が表示されている。
 しかし、そんな画像を表示させるような記述はキャラのcnsのどこにも無いのだが……?」と思ったら、
恐らくそれは普通のライフバーに表示されている小ポートレイトである。

海外製キャラにはよくある事なのだが火力がかなり低めに設定されており、
「このガタイ・この迫力でこの低火力では……」と感じたら、いくらか上げておいた方がいいかもしれない。
耐久力もごく普通にLIFE1000である。
簡易的ながらAIも搭載されているが、大会に出す時には取り敢えずポートレイトは弄っておいた方が良いだろう。
紹介動画

+ cormano氏製作
  • cormano氏製作
Poochmaster氏製作のヒューゴーがベースと思しきアビゲイルを改変したもの。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」におけるcormano氏のフォーラムにて公開されている。
なお、ReadMeの類は付属していないため、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。

操作方法は6ボタン方式でブロッキングも可能。
原作からしてアンドレ(=ヒューゴー)の使い回しなので違和感は無く、『ストIII』にアビゲイルが出ていたらこんな感じかもと思わせてくれる。
……が、アニメ枚数がやたらと少なく、ジャンプ・ダッシュ・攻撃が同じ動作だったり、
ブロッキングに成功しても光るだけで微動だにしなかったりと、残念ながらキャラとしての完成度は高くない。
AIは並中位程度の強さのものがデフォルトで搭載されているが、上記の問題もあって動画に起用するのは厳しいだろう。


ちなみに『FGO』のアビゲイルもsandaime氏によって手描きでMUGEN入りしていたが、
現在はダウンロードページのサービス終了で入手不可となっている。

出場大会

+ 一覧
更新停止中
凍結
  • 「[凍結大会] [アビゲイル]」をタグに含むページは1つもありません。
削除済み

出演ストーリー



最終更新:2024年02月26日 20:28