ゴリアテ人形


東方非想天則』のチルノストーリーモードラスボスであるアリス・マーガトロイドが使用したスペル試験中「ゴリアテ人形」巨大化した人形。
この「ゴリアテ人形」というのが「人形」自体の名前なのか、それともただの名も無い(もしくは別の名前の)人形を巨大化させる「技」の名前なのか、
その辺りは定かではない。この辺りの事情は上海人形などと同様。

+ ゴリアテって何ぞや?
元々は旧約聖書に敵キャラとして登場する巨人兵士。
身長は約2.9メートル、身に纏っていた鎧は約57キログラム、槍の刃は約6.8キログラムあったという怪力の大男。
紀元前1021年頃に成立したイスラエル王国の兵士と対峙し、彼らの神を嘲い侮辱した。
ところが、羊飼いの少年であったダビデが投石器(「カタパルト」ではなく「スリング」)から放った石を額に受けて昏倒。
ダビデが剣を持っていなかったため、自らの剣で首を刎ねられるという呆気ない最期を迎えたという。
(「小石一個で完全装備の巨漢を倒せるわけないだろう」と思う人は『MASTERキートン』を読むか、投石器や投石紐で検索してみよう。
 羊飼いの護身用装備にして、全身甲冑が発達するまでは普通に戦場で兵器使用された、全く以て洒落にならないガチの代物である)。
この故事にちなんで、小さな者が大きな者を打ち負かす番狂わせ(ジャイアント・キリング)の喩えとしてよく使われる。
また英語発音では「ゴライアス」と呼ばれ、生物の名前においてその種でも特に巨大な種に「ゴライアス~」と付けられることがある。

日本でも様々な作品や分野で名前を聞くことが出来る。
有名どころだと『天空の城ラピュタ』の架空の巨大戦闘飛行船(「人がゴミのようだ!」と狂笑されながら撃墜されたやつ)や、
第二次世界大戦でドイツ軍が使用したリモコン爆弾だろうか。

なおそのゴリアテを倒したダビデだが、少年ながらライオンを倒した」という経歴を持つ優れた羊飼いで、
そのことも含めてゴリアテが侮った「神」の助けがあったとされている。
そして後に王となり、その血統から救世主が現れるとも預言されるのだが、それはまた別の話。

旧約聖書の話であるため、作品の題材として数多くの芸術家が採用している。有名所ではミケランジェロ「ダビデ像」
あれこそ、眼前に立つ巨人に向かって投げ付けるべく、投石紐を携え狙いを付けようとゴリアテを睨んでいる瞬間のダビデを表現した像なのだ。
多分フルチンではなかったはずだけど。
2016年6月には何を思ってかfigmaで可動フィギュア化(!)されたこともあり、「あーあれか」と思われる人も多いのではないだろうか。
意識して見ないと若干分かりにくいが、元の彫像もちゃんと左肩に投石紐を担いでいるのでお暇のある方は確かめてみよう。
別の彫刻家のベルニーニが製作したダビデ像は、もっと分かり易く投石紐を振り回している最中のポーズをしている他、
ドナテッロ製作の物は足下に刎ねた直後のゴリアテの首を置き、太刀を手に勝利の笑みを浮かべるまたフルチンのダビデ像となっている。
絵画ではカラヴァッジオの「ゴリアテの首を持つダビデ」
殺人の罪で追われていたカラヴァッジオは、特赦を得ようとしてなんと自らの顔をゴリアテのモチーフとして描いたと言われている。

アリスが研究中の新魔法の一つで、名前に試験中と付けられている。
巨大化した人形が素早く追いかけてきて、両手に持った二本の大剣で轟音と共に斬り付けて来る。
攻撃判定は剣自体ではなくX字状の光る軌跡にあり、時間が経過するとそこから拡散弾も発生するようになる。
軌跡はガード・グレイズ共に不能なので、ひたすら避けるしかない。
所謂耐久スペル(一定時間攻撃を避け続けることで勝利になるスペルカード)で、アリス本体、人形共に一切の攻撃を受け付けず、
表示される60カウントの間ゴリアテ人形の斬撃を避け続ければ、大爆発により自滅して勝利。
開始直後は斬撃の間隔が長く、逃げ場も多いため楽勝のようにも思えるが、10秒ごとに間隔が短くなり、拡散弾の数も増えてゆく。
最終的には斬撃→次の斬撃が間に合うほどにスピードが上がるため、一瞬の油断が命取りとなる。
人形と言えどもラスボスはラスボスである。

ちなみに60秒耐えられずに斬り伏せられてもエンディングを見ることは出来る。
15:45~


MUGENにおけるゴリアテ人形

+ たまご寒天氏製作
  • たまご寒天氏製作
現在は入手不可。
完全無敵で時間まで逃げ切れば爆発という、ストーリーモードを再現した仕様となっている。
ただし、原作と違って斬撃自体にしか攻撃判定が無いので、難易度はかなり控えめ。
ちなみに爆発までの時間は、設定で簡単に変更可能。
プレイヤー操作で何秒まで耐え切れるかチャレンジしてみてはいかがだろうか。
普通の攻撃は受け付けないため、時間制限を無しにしてしまうとどこぞの論外キャラみたくなってしまいがちだが、
特殊な技であれば普通に当たるし、即死もする。
しかし一度攻撃をあたえてしまうと明後日の方向に飛んで行ってしまうので注意。
つづら氏による外部AIが存在したが、こちらも現在は公開されていない。

+ soruzin氏製作
  • soruzin氏製作
こちらは耐久式ではなく、本体であるアリスを倒せば勝利となる。
斬撃の軌跡から拡散弾は出ないが、本体がハイパーアーマー付きで大江戸人形をやたらバラ撒くため、難易度はかなりのもの。
大江戸で浮かされる→斬撃のコンボは非常に痛いので、片方だけに気を取られすぎないようにしよう。
ブロッキングなどの防御系システムを持ったキャラならかなり有利に戦えるだろう。
ver1.1より、本体であるゴリアテ人形に食らい判定が戻った模様。
プレイヤー操作(1:40~)

+ IF氏製作
  • IF氏製作
現在は入手不可。
元々同氏製作の上海人形の技の一部を独立キャラとして公開したもの。
完全無敵で60カウント逃げ切れば自動的にKOという原作再現。但し爆発はしない。
軌跡から拡散弾も発射、残り時間も表示される他、相手を敏速かつ執拗に追尾するホーミング性能も含め再現度は高い。
斬り下ろしの後の斬り上げにも攻撃判定がある場合もあるため、一発目を避けたからといって油断していると痛い目を見る。

+ 萃香の夫氏製作 完成版「ゴリアテ人形」
  • 萃香の夫氏製作 完成版「ゴリアテ人形」
アレンジ仕様。アリスから離れて完全自立駆動した模様。
LIFE3000、常時アーマー、両目からレーザー、さらにはダウン中の相手にも攻撃可能とかなり強烈。
救いは相手を追尾するホーミング性能が他のゴリアテ人形に比べあまり高くないこと。
生憎と原作再現ではないので倒すしかないが、苦労して勝っても2R以降はスペルカードシステムが発動する鬼畜仕様。
ゲージ消費投げ技をダメージソースとしているようなキャラは、こやつが相手だとほぼ「詰み」になる。
アーマーをゴリゴリ削る持続時間の長い技を持つキャラなら意外と楽勝かも。

MUGEN 1.1 Beta1で動かした場合には色化けが発生していたが、
綾禰氏が修正した色化け解消verが氏のGoogleドライブにて公開されている。


この他、IF氏やgu氏製作の上海人形ストーリーモードにも登場する。

出場大会

+ 一覧
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出演ストーリー

プレイヤー操作

R-9cで色々と戦う動画(part77(夫氏製)、part103(soruzin氏製))
ブリジットと遊撃の旅(part302、たまご寒天氏製)
ワラキア_ex布教動画 Part127 、soruzin氏製)


最終更新:2023年04月24日 09:40