ピーチ


「助けて、マリオー!」

+ 担当声優
山瀬まみ
『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』
Jeannie Elias
『The Super Mario Bros. Super Show!』
Tracey Moore
『The Adventures of Super Mario Bros. 3』『Super Mario World(TV series)』
山本百合子
『スーパーマリオワールド マリオとヨッシーの冒険ランド』
Kathy Fitzgerald
『Mario is Missing』
Jocelyn Benford(ジョスリン・ベンフォード)
『ホテルマリオ』
向井真理子
サテラビュー作品
Leslie Swan(レズリー・スワン)
『スーパーマリオ64』『マリオカート64(海外版)』『スーパーペーパーマリオ』
春花亜少子
『マリオカート64(日本版)』『マリオパーティ』『マリオパーティ2』『マリオカートアドバンス』
Jen Taylor(ジェン・テイラー)
『マリオゴルフ64』『マリオテニス』『マリオパーティ3』『スーパーマリオアドバンス』『スマブラDX』
『スーパーマリオサンシャイン』『マリオパーティ4』『スーパーマリオアドバンス4』『マリオゴルフファミリーツアー』
『マリオカートダブルダッシュ!!』『マリオパーティ5』『マリオ&ルイージRPG』『ペーパーマリオRPG』『スーパーマリオボール』
『マリオテニスGC』『マリオパーティ6』『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』『マリオカートアーケードグランプリ』
『SSX On Tour』『スーパープリンセスピーチ』『マリオパーティ7』
『マリオカートDS』『マリオバスケ3on3』、『マリオvs.ドンキーコング』シリーズ、『マリオ&ソニック』
『マリオテニス オープン』『Level Up Norge』『マリオスポーツスーパースターズ』
Nicole Mills(ニコール・ミルズ)
『マリオ&ルイージRPG2』『スーパーマリオストライカーズ』Newスーパーマリオブラザーズ』『ヨッシーアイランドDS』
Samantha Kelly(サマンサ・ケリー)
『マリオパーティ8』以降
Anya Taylor-Joy(アニャ・テイラー=ジョイ)
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
志田有彩
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(特別日本語版)

ジェン女史とサマンサ女史はキノピオの声も兼任。
山瀬女史は『機甲戦記ドラグナー』のOP・EDを歌った歌手でもある。
山瀬女史ボイス
山瀬女史ボイス2

『スーパーマリオ』シリーズに登場するキャラクター。
攫われ役のヒロインを長年務めるキノコ王国のプリンセス。
マリオが主役のアクションでは攫われ役ボスキャラも色々存在していたが、
何やかんやでピーチ姫がクッパ大魔王に攫われマリオが救出する事が定番となった。

キノコ王国に王の姿は見られず、ピーチは姫にして実権を握る存在…攫われても王国が動くあたり、所謂立憲君主に当たるのかもしれないが
(厳密にはごく初期の海外コミックなどではピーチの父と思われる国王の姿が登場していたのだが、以後は消息不明)。
この王国、人間は少なめで所謂「キノピオ」が多いため、何故人間型の姫が実権を握っているのかは良く分からない。
などと思っていたら、『マリオストーリー』以降は城下町こそキノピオが多いものの、最初期からキノコ王国の国民設定があったクリボーや、
ノコノコ等の各種モンスター、モンテ族やマーレ族など『マリオ』シリーズに登場した数多くの生命体が住人として存在しているという事が判明。
人種のサラダボウルなんてレベルではないため、統治者は数が少ない種族の方が都合がよかったのかもしれない。
ちなみに『スーパーペーパーマリオ』にてクッパとピーチが結婚し、そこにルイージが絡むと世界が崩壊する事が判明した。

年齢は一部作品でベビィマリオ&ルイージと同時にベビィピーチとして登場したりしてるので、大体2人と同じなのだろう。
厳密に言うと、同作品でベビィマリオ&ルイージが多少の会話が出来、既に飛んだり跳ねたりといった行動も取れるのに対し、
ベビィピーチはおしゃぶりを咥えてよちよち歩きをするような完全な赤ん坊なので、彼等よりは多少年下と思われる。
ちなみにこの人(亀)も彼等と同世代である。

ちなみに、初期の頃の海外での彼女は、名前が「Princess Toadstool」であった。
海外ではそのカラフルな外見から幸運のお守りとして扱われており、
赤地に白の水玉模様という配色は、絵本やアニメなどにもよく登場し、
マリオシリーズでもスーパーキノコが同じ配色になっているトードストールである。
だがこのトードストール(「toad」「stool」で分けて訳すと「ヒキガエルの腰掛け」)、
日本語に直すと、所謂「ベニテングタケ」などのポッコリとした傘のキノコ。
……そう、ガチで毒キノコなのである。
いくらキノコ王国のお姫様がじゃおかしいからって、この名前は……。
ピーチだと外国では卑猥なイメージを持たれるから変えたらしいが毒キノコ……。
一説によればキノコ王国が「Mushroom Kingdom」と訳されている事から
食用キノコである「Mushroom」とは別格である事、いわば王族を表しているらしい。
元々「Toadstool」は「キノコ」そのものを表す言葉であり、キノコを意味する英単語の中でも最も古いとも言われている。
そういう意味ではキノコ王国を預かる身として相応しい名前と言えなくもない。
なお、『スーパーマリオ64』以降は海外においても「Princess Peach」の名前で統一された。
上記の経緯があるため、フルネームが「Princess Peach Toadstool」として扱われる事も。
なお、キノピオの海外名「Toad」も同じくToadstoolから。こちらは現在でもそのままである。

ネタにされがちなハリウッドの実写映画版には出演していなかったものの、『マリオカート8』とGLAのコラボで作製されたCMにはとうとう実写で出演。
…こっちはTordstoolでもよさそうな気がする
声はゲームのものなのでちょっと違和感

+ 経歴
初登場は『スーパーマリオブラザーズ』。
ストーリーは
「クッパ率いるカメ一族にキノコ王国が滅ぼされ、住人のキノコ達もクッパの魔法でレンガやツクシに変えられてしまった。
 ピーチ姫ならこの魔法を解く事が出来るが、彼女もクッパに攫われてしまった。
 この話を聞いたマリオはクッパの行いに激怒し、ピーチ救出を決意した」
というもの。

この『スーパーマリオブラザーズ』は2009年に『Wii Sports』に抜かれるまで、全世界で最も販売数の多いゲームソフトであった
(ただし『Wii Sports』は海外ではWii本体に同梱されておりその数もカウントしているので、
 単独での売り上げトップは相変わらず『マリオ』がトップである)。
それほどの人気ソフトであるので勿論シリーズ化したが、
攫われたピーチを救出するというお約束が出来上がった結果、ピーチが攫われる理由付けが希薄になったものと思われる。

『スーパーマリオUSA』では部下のキノピオ共々プレイアブルに昇格(クッパは登場せず)。
この作品でスカートによる空中水平移動の術を会得する。
元々この作品は日本で発売された『夢工場ドキドキパニック』というフジテレビと任天堂のタイアップ商品を、
海外で発売する際に『SUPER MARIO BROS. 2』としてプレイアブルキャラクター4名をマリオファミリーに置き換えたものであり、
空中浮遊も主人公の母(元キャラクター)の仕様を受け継いだものである。
そして『USA』はまさかのマリオによる夢オチ。
ただし『USA』は夢の国サブコンが舞台であり、「4人が同じ夢を見て、夢で見たものと同じ世界で冒険する」というものなので、ループオチとも取れる。

『スーパーマリオRPG』では冒頭でこそ攫われヒロインキャラとしてクッパに誘拐されてしまったものの、
旅の途中でマリオと再会してからは、共にパーティメンバーとして戦う事を決意。
この作品で初めてパラソルによる低速落下を披露した。どんな体重してんだアンタ
技だけ見ると回復技を複数持ち、攻撃技は一つしかないのでサポート要員なのだが、
フライパンだのビンタだのでモンスターを引っ叩きまくり、アグレッシブに大暴れしている印象が強いかもしれない。
またピーチの回復技の「みんなげんきになあれ」は「消費FP4(フラワーポイント、最大値は99)、全体五割以上回復&状態異常回復」
とチートクラスの性能である上、ピーチ自体素早さが二番目に早いため最強の回復役としても大暴れしていた
ちなみにこのゲームにおけるピーチは大器晩成型、即ち最初は弱いがレベルアップによる能力の伸びが高いタイプであり、
Lv20に達したあたりでフライパンを与えてやると、その攻撃力は最強装備のクッパをも凌ぐほどにもなる。
一応補足しておくと、マリオを除いた他の四人は基礎攻撃力が高いほど武器が弱くなる傾向があり、
クッパに至っては最強武器の攻撃力がピーチより20も下のマロより更に30も低く、ピーチの初期武器と同じしかないのが原因なのだが…。
回復要因のお約束として魔防がメンバーで最も高いが、何故か体力もやたら高い。
バランス振り同士だとクッパに次ぐ体力の持ち主。もちろんマリオより上。
要するに最強の魔法壁かつ最強の回復役かつ最強クラスの物理アタッカーという化け物である。
一応、マリオはパーティ中最強の攻撃力と理論上最強の特殊技「スーパージャンプ」、ぶっ壊れ性能の専用アクセサリー「ジャンパースカーフ」があり、
ジーノはピーチに迫る攻撃力と最終的にトップになる防御力に加え、
味方の攻撃力1.5倍&受けるダメージ半減というインチキ技「ジーノウェーブ」の使い手と負けず劣らずぶっ飛んでいる。
クッパも何だかんだで体力だけはあるため、完全にピーチに劣っているというわけではない。
しかし最初に仲間になるマロに関しては殆ど喰われてしまっている。クッパも大分怪しいが
余談だが、同作に登場するボスキャラ・ベロ~ム(2戦目)が生み出す偽者のピーチにマロの「なにかんがえてるの」で心を覗くと、
「美しいって、つみよねぇ~~。」なんて事を考えているのが分かる。
……ナルシスト?(あくまで偽者なので本物もイコールと言う訳ではないだろうが)

以上のように『RPG』では圧倒的戦闘力を見せた物の、後の作品では基本的に「戦闘力は皆無」であるように描写されている。
ちなみにコミックボンボンに掲載された漫画版『スーパーマリオ』シリーズではマリオと組んで冒険している事も多いが、
こちらではギャグを飛ばしつつもマリオに匹敵する戦闘力を誇っているかのような描写が多い。

ルイージですら主役が貰える世の中である為、当然『スーパープリンセスピーチ』で主役をゲット。*1
女の涙を武器にする(水分的な意味で)など、天然ぶりに磨きが掛かってますますはっちゃけてきた。
また、この作品で雑食傘「カッサー」が登場。下僕ヨッシーを改造した姿だとか様々な噂が流れたが、真実はいつも闇の中である。
凄く便利そうなのに、1回出演で使い捨てにされてしまった。
どこぞのゲーム誌に連載されていたスープリ漫画では、天然に磨きが掛かっておりとても可愛らしいが、詳細はもはや闇の中である。
なおこの作品ではピーチ姫の扱いがあやふやになっており、クッパがピーチ姫に対してただの侵入者のような扱いをしている所を見るに、
この作品でのみ「ピーチ=さらわれキャラ」という設定が無いのかもしれない。
そしてこの作品でもルイージの扱いは相変わらず…というかピーチ姫にすら名前を忘れ去られていた。緑のオッサンを助けた!?

尤も、「主演作品が作られる=ネタキャラとして確立する」という図式が成り立っているため、
「助けるべきか弱く美しい姫」を務める彼女にとっては死活問題であったと取れる。
結果、続編は出ないしロゼッタという新キャラが登場するしで「ヒロイン」から「その他マリオファミリー」への降格が危ぶまれる。
まぁ遥か以前にメインヒロインを務めたデイジーがファミリー専用キャラに留まっているあたり、杞憂ではあろうが。
むしろロゼッタこそせっかく珍しい人間キャラクターとして登場出来たのに、しばらくはただの解説キャラ位にしか扱われていなかったため、
彼女やその他の女性がメインヒロインの位置を奪うのは、逆に相当難しいと思われる。
そもそも「主演作品が作られる=ネタキャラとして確立する」という図式の元になっているようなワリオ、ルイージ、クッパの3人は、
主演作品が出来た頃には既に公式でネタ扱いされていた連中であり、
遥か以前に主役を飾ったヨッシー、キノピオ(『ワリオの森』というパズルゲームにて)が主役取得以後もそれまで通りの活躍をしているため、
前述の図式そのものが在って無いようなものである。

といってもマリオと同じく明確なキャラクター設定はされておらず、作品によって様々な性格として描かれており、
『ペーパーマリオ』シリーズでは攫われた身でありながら監禁用の部屋を抜け出し、
少しでもマリオの助けになろうと敵のアジトを探り回って情報収集をするという、かなり行動的且つ気丈なキャラとして描かれていた。
兵士が大量に見張りをしている中、ライトの光を潜りながら、兵士の何気ない会話などから情報収集をする様は、
本当にお姫様であるのかを疑ってしまうほどであった。
本人も自覚はしているようで、マリオに対し「私ももう少しお姫様らしくするべきかしら?」と尋ねたりしていた。ちなみにマリオは普通に頷いていた。
『マリオ&ルイージRPG』ではマリオが病気で倒れてしまい、頼みの綱のルイージは薬草のある洞窟にいる魔物にビビり、
震え上がって動けなくなったため、最初は「マリオのためですものね?」などと諭していたのだが、
業を煮やしたのか最終的に「い く わ よ ね?」と明らかにルイージを脅していた。
結果としてルイージは兄を助けたい想いとピーチ姫に対する恐怖から、嫌がる身体を精神力でねじ伏せ歩き出す事に成功した。

そしてWiiUで発売された『スーパーマリオ3Dワールド』では、マリオ、ルイージ、青キノピオ、そしてクリア後に合流するロゼッタと共に、
クッパに襲われたようせいの国を救う冒険に参加。
『USA』でも使っていた空中浮遊能力が現実でも使える事が明らかとなり、初心者救済用キャラとしての側面も持つ。
また、浮遊能力を駆使したショートカットで、TAでもジャンプが高く慣性を維持しやすいルイージ、足が速くネコ縛りでは最速のキノピオと、
それぞれの個性を生かし活躍する。今度の赤ルイージはお留守番!

また上記『3Dワールド』で変身した、ピンクの猫の着ぐるみに身を包んだ姿である「ネコピーチ」(の人形)が、
後に任天堂の公式ホームページで展開されているゲーム紹介動画番組『ニャニャニャ!ネコマリオタイム』にて、
同じく猫の着ぐるみ姿の「ネコマリオ」(の人形)と一緒に司会進行役として登場している。
解説者としてゲームを紹介したりと場をまとめているのだが、時折マリオを攻めたり毒舌キャラが目立っている。
「嘘でしょ!?」が口癖で、番組内で最低1回は(多少強引に)使用されている事から、
本動画のネコピーチの代名詞的な台詞になっている。

ちなみに毎度毎度さらわれ過ぎな事については『スマブラX』にてスネークが、
「さらわれない様に城の警備を強化した方がいい」と真っ当な意見を無線会話で発言している
(会話相手のメイ・リンから「が無い」とは言われたが。実際に一部作品ではそうする事で防げたであろう例も幾らか見られた)。
ただしクッパのさらい方も年々レベルが上がっており、警備の強化で対応出来ないものも多くなってきている。
例えば『RPG』や『サンシャイン』だと警備の手薄な外出中を狙われたり、酷い時には城ごと地上げして拉致という強行策を用いられる事もあった。

余談だが、GB版『ドンキーコング』のエンディングでは、
「マリオがキノコを食べて大きくなる」という『スーパーマリオブラザーズ』を思わせる描写があったので、
「マリオがドンキーコングと恋人レディ(ポリーン)をひたすら追いかけて辿り着いた最終ステージの先、
 コングの故郷近辺にキノコ王国があり、マリオはそこでピーチに出会って乗り換えてしまった
……という宮本茂氏によるインタビューが存在した(ただし冗談混じりなため、公式設定かは定かではない)。

+ 映画におけるピーチ
ハリウッドによる実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』では前述の通り登場しない
デイジーはまだいいとして、レディ(本作ではダニエラ・ポリーン・ベルダッチ)まで出ているのに
むしろ、よく当時既に覚えている人も少なかったであろうレディに目を付けたな……
ただし本作は「地上でアメリカ人として育てられたデイジー(そしてデイジーと間違えられたダニエラ)が魔界帝国にさらわれてしまう」
というストーリーである。
当時のピーチは前述の通り海外でトードストールと呼ばれており、これではアメリカ人の名前として不自然である。
デイジーの父親はキノコにされてしまっていた事から、「トードストールがアメリカでデイジーと名付けられた」とも解釈出来る。

続くCG映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でもキノコ王国のプリンセスとして登場しているが、
本作ではクッパに求愛された事でキノコ王国が襲われるという立場こそ変わらないものの、
心優しくも臆病なキノピオ達を守るため、たった一人でもクッパと戦おうとする今時の強い女性として描かれている。
ゲーム本編のアスレチックステージはキノコ王国標準の気の狂った建築様式と設定されているため、
当然ながらキノコ王国で育ったピーチ姫も運動神経抜群、トレーニングコースをノーミスクリアを軽々と達成してのけている。
そしてキノコ王国に現れたマリオがクッパに囚われたルイージを救助するというので彼に訓練を施し、共に冒険に出るが、
当初は全くアクションをこなせないマリオにがっかりするも、決して諦めず立ち上がって戦い続けるマリオの姿を見て見直し、
クッパ軍団との戦いの中で徐々に心の交流を深めていく……という流れになっている。
本作では何故キノコ王国でピーチ姫だけが人間なのかという点にも触れられており、
赤ん坊の頃にどこからかキノコ王国に迷い込んだ彼女を、キノピオ達が「姫」として大事に大事に育ててくれたのだという。
つまりキノコ王国をクッパから守る事は、ピーチ姫にとってこの上なく大事な家族を守るための戦いなのだ。

上記ではピーチをネタっぽく解説しているが、念のためフォローしておくと、
スタービーンズを目覚めさせられる唯一の人物であったり
(スタービーンズは「清らかな心を持つ者の歌声」のみで目覚める)、
カゲの女王復活のために必要な「穢れなき魂を持つ美しい女性」として肉体を利用されたり等々、
共通して使われる設定では「優しい心の持ち主である」という事の方が多い。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるピーチ

作品ごとのデザインの変遷

『スマブラ』シリーズでは『DX』から登場。
全国の老若男女にハイキックをさせられ、下着をカメラ撮影される。格闘ヒロインのお勤めお疲れ様です。
この作品で『USA』以来となる野菜ひっこ抜きとスカート舞空術が復活。
当時は『USA』や『RPG』でしかプレイアブルキャラクターを務めていなかったために引っ張り出されたのであろう。
姫にあるまじき汚れ仕事をしたための焦りか、それとも『マリオ』シリーズのヒロインとしての余裕からか、
マリオとのラブラブ妄想に旅立つ様子が見られる。
大乱闘そっちのけでふわふわ飛ぶ姿や後述する「亜空の使者」での行動は強烈にマイペースという印象を与えた。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • キノピオガード(NB)
キノピオを盾に使うという表立った悪行荒技。いいんです姫だから。近くにいたお前が悪い
『SP』ではキノピオ自ら能動的にピーチを守るようにモーションが変更された(また、投げワザにも登場するようになっている)。
原作では『ギャラクシー』だとクッパ襲撃時に護衛対象のピーチの後ろに隠れて怯えていたのはないしょだ
キノピオを出している間に攻撃を受けるとカウンターが発動し、胞子で反撃する。
一瞬だけピーチは無敵状態になるので、背面からの攻撃を使って前方の敵に攻撃を与えるという芸当も可能。
他キャラのカウンター技より攻撃範囲は広い代わりに攻撃力の面で劣り、撃墜力も低い。
また、胞子は連続ヒット系なので真正面以外だとカス当たりもしやすく、いささか頼りない。

  • ピーチパラソル(上B)
パラソルを斜め上へ突っ立てて飛び上がり、それを開いて浮かぶ。発生が早い。
スティックを下に入力するとパラソルを閉めて尻もち落下状態になるが、上に入力すれば元に戻る。
開いている傘には攻撃判定が出ており、閉じたり開いたりする事で着地タイミングをずらす事も出来る。
『DX』では上昇力が低かったが、『X』以降では空中ジャンプの上昇力が大幅低下した代わりに、こちらの上昇力が大幅に向上した。

  • 野菜ひっこ抜き(下B)
地面から野菜(カブ)をひっこ抜き、投擲アイテムとして利用出来る。
野菜の顔によって威力や吹っ飛ばし力が異なり、
中でも顔がしわくちゃな「皺カブ」や目が点のカブはスマッシュ攻撃並の威力で、相手を普通に吹っ飛ばせる
この二つ、特に「皺カブ」は滅多に出ないのだが、
TAS動画では乱数調整で皺カブを引き当て続けてボスラッシュを異常な火力で攻略する様を見られる。
また、ホームランコンテストでは全キャラで唯一単独で999%蓄積可能という超トンデモぶり。
ちなみに、稀にボム兵やビームソードなどといった普通のアイテムが出てくる事もある。
なんなんだこのカブゲー
バットは捨てるだけ

  • ピーチボンバー(横B)
真横にお尻を突き出して突進。『DX』ではスマッシュ入力によって飛距離がアップしていた。
何かに当たるとハートのエフェクトと共に爆発させ(『DX』のみ普通の爆発)、自身は跳ね返って少し後退する。
宙に浮くため、地上で空振ると尻もちをついて隙をさらしてしまう。空中からの発動でも硬直が長めなので乱用厳禁。
相手がシールドを張っている場合は当たらないので注意。

その場で踊り出すと共に専用のBGMが鳴り、画面にピーチのイラストが左右に入ったフレームとステージ上に桃(回復アイテム)が出現。
一旦発動されると対戦相手はダメージが蓄積され、眠りだす。ピーチに近いほどその効果は持続し、また、ダメージ量も多くなる。
しかし、最後の切りふだが初めて実装された『X』の時点では、眠りを引き起こすワザは「地上でしか食らわない」仕様となっている。
即ち「空中に居続ければ寝ない」ので、プリンカービィなどの滞空時間を長く引き伸ばせるキャラがタイミングよくジャンプすると、
ほぼ無意味に回復アイテムを撒き散らかすだけになってしまう。
一応音楽が鳴り続けている間はずっと眠らせる判定が続いているので、狙いの相手が着地するタイミングの少し前に放とう。
え?崖掴まり?そんな事俺が知るか!
…とまぁ一部相手には殆ど機能しない技だったが、『for』から空中でも、『SP』から崖掴まり中でも眠るようになった。
そのため、『X』の時のように空中に飛び出すとそのまま眠って垂直落下してしまう。
当然下がバーストラインであれば無抵抗に落ちてしまうので、移動はステージ上から離れずに、ピーチから離れる程度に抑えた方がいいだろう。

『スマブラ』シリーズにおける彼女は地上移動が遅いものの、と空中浮遊で空中横移動復帰力に優れた長時間滞空キャラ。
また、飛び道具、対空、突進技の格ゲー三種の神器を備えている。
しかし、決定打が少なく吹っ飛びやすいのが欠点。
ちなみに、上スマッシュ攻撃「オルゴールダンス」は回りながら片手を上にあげて相手を吹き飛ばす…という見た目は頼りない攻撃なのだが、
クッパドロップとかち合っても余裕でクッパを吹き飛ばす技となっている。
また、得物により威力や吹っ飛ばし方向の異なる横スマッシュや野菜の種類により威力が変わる「野菜引っこ抜き」などランダム要素を含む技もある。
なおこの野菜引っこ抜き、異様にダメージがでかい通称「皺カブ」というレア物が存在。さらにビームソードやボム兵も稀に引き抜いてしまうため、
このキャラの理論値と実戦値の差は他キャラとは一線を画する物となっている。
空中浮遊を極めるとこんな事も可能

体重は『DX』では軽いキャラの割合が高かった事もありちょうど平均値、重いキャラが増えた『X』以降は平均より少し軽めの軽~中量級と言った所。
一方『DX』で同じ体重だったもう一人の姫は『X』から軽量級になっている。てか女性に体重は禁句

『DX』ではあらゆる攻撃の判定が妙に強く、
相手がしゃがんでいる状態でこちらの下スマを当てると50%前後のダメージを一度に蓄積出来る上、
多少の隙は出来るとはいえ野菜引っこ抜きでいつでも飛び道具を得られるなど全体的に恵まれており、キャラランクは上位に位置する。
空中浮遊を生かす事でテクニックの「ぺち」を有効に使える数少ないキャラでもある。

『X』では前述の下スマが常識的な性能になるなど全体的に弱体化が施され、中堅に落ち着いている。

+ 亜空の使者での活躍
『X』のアドベンチャーモード「亜空の使者」では序盤から登場。
ゼルダと共にマリオとカービィの試合を観戦していたが、途中で亜空軍の来襲に遭う。
ピーチ自身も戦場に立って迎撃するが、隙を突かれてゼルダ共々ボスパックンに捕えられてしまう。
この後のボスパックン戦で二人がそれぞれ入っているカゴの内、一方の体力を0にする事でそのカゴの姫を救出する事が出来る。
救出しなかった方はワリオの持つダークキャノンによってフィギュア化され、連れ去られてしまう。
救出した方はカービィと共にワープスターに乗り、戦艦ハルバードの追撃を受けながらも振り切って地上に降りるが、
今度はクッパに襲われてフィギュア化してしまった
(この時にクッパは影虫を使ってピーチorゼルダの偽者を作り、他のファイターと戦わせていたり、誤解からの同士討ちの原因ともなった)。
最終的に二人のフィギュアはハルバードに置かれる事になったが、そこにメタナイトルカリオ、スネークが現れ、
二人の偽者との戦いを経て彼に救出された。
その後のピーチはゼルダが変身したシークとフォックスが対決しそうになる所を止めて紅茶を差し出したり
(この直前にフォックスが搭乗するアーウィンと戦艦ハルバードの戦闘シーンがあるが、爆発を物ともせず悠々と歩くピーチの姿が見られる)、
デュオンとの戦いでスネーク、ルカリオ、シーク、フォックス、ファルコが戦闘態勢を取る中、一人だけスカートに付いた汚れを払っていた。

『for 3DS/Wii U』では、大きな変更点は空中上Aの動作が変わった事と、
空中攻撃の最中に着地すると隙が発生するようになった程度で、基本的な所はそれほど変わっていない。が、下着が見られなくなり、非常に残念
しかしホームランコンテストが「ランダム要素のある技は全て1つのパターンに固定される」という仕様になったため、
ピーチも「野菜引っこ抜き」のカブの種類が固定され(皺カブやボム兵が出なくなった)、理論上のダメージがそれほど伸びなくなり、
ホームランコンテストの王の座はホムコンおじさんガノンドロフに譲る事に。
余談だが、初期verではインターネット「だれかと」での対戦において、「野菜ひっこ抜き」で稀にボム兵が出ると、
不正行為と見なされてしまい、ペナルティとして24時間ネット対戦に繋げなくなるバグが存在していた
(現在は修正済)。

『SP』でも引き続き下着が影で隠されて見れないが、ネスのPKフラッシュを利用する事で明度が上がり視認が可能になる事が発覚。
エロを追求するプレイヤー達の努力に脱帽せざるを得ない
ちなみに本作でダッシュファイターデイジーが参戦した事により、彼女を模したカラーは新規のものに置き換えられた。


MUGENにおけるピーチ姫

海外で複数確認されている。

+ Big Eli King氏製作
  • XCB氏(Big Eli King氏)製作
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。
NES(海外版のファミコン)の海賊版(?)ソフト『カートファイター』のグラフィックをベースにしたピーチ。
元のゲームでは色数の都合か髪が黒髪なのだが、金髪にレタッチされており、グラデーションも追加され、
それ以外にも色々と手が加えられている模様。何故かミニスカであるが、これは原作からこうなので、
Big Eli King氏の好みとかそういう事ではない。多分。
ちなみに原作通り(?)攻撃に強弱の区別が無く、A(パンチ)・B(キック)の2ボタンになっている(一応特殊行動としてC・Zも使う)。
原作のプレイ動画

攫われる自分の弱さを痛感し修行して強くなった、という設定。
波動拳ライジングタックルクラックシュートレイスピンサイキックテレポートなどを習得。
勝利時にはセーラームーンのコスプレをしたりとお転婆を通り越している事も含め、
中にユリ・サカザキでも入ってるんじゃないだろうか。
ゲージ消費でエクセルモードや火力アップも可能。
キノピオはいくつかのアイテムの中からランダムで1つ投げ捨てる
これを取ったピーチは一定時間時間を止めたり食らい判定が無くなったり、一部の技を解禁したりする。
なお、超必殺技カットインは、その…とても個性的な画風で描かれている。

また、Nega Peachなる裏キャラも存在していたが、こちらも通常のピーチ同様に正規入手不可。
一部の技が凶に片足突っ込んだ厨性能と化す他、キノピオがいなくても特殊必殺技が初めから使える。

+ EugeneQ氏製作
  • EugeneQ氏製作
現在は氏のHP閉鎖により正規入手不可。
『スマブラ』他多数の作品から技のヒントを得ており、全体的にコマンドがシンプルに纏まっている。
ジャンプやダッシュの際動くまでに時間が掛かるのが特徴。後ろにいるキノピオに何か意味はあるのだろうか。
あとカッサーやハンマーやフライパンを振る時の見えない表情が怖い。
なお、一見投げ技のようなコマンドの特殊技はガードが可能。
[AI]]は未搭載だが、ホルン氏による外部AIが公開されている。想定ランクは強~凶中位との事。
プレイヤー操作
+ 技表
技表
→ + x ドッスン
(相手の近くで) → + y つきとばし
(相手の近くで) → + z 肘鉄
→ + a ボム兵
→ + b スライディング
↓↘→ + y カブ
x x x x ビッグパックン
↓↑ 甲羅
↓↓↑ 野菜沢山
↓↘→ + a ファイアマリオ
↓↙← + ( a or b ) デイジー
xy 回し蹴り
ab キノピオ
cz 連続ビンタ

+ Nexus Gaming氏製作
  • Nexus Gaming氏製作
EugeneQ氏製を改変したもの。こちらはMUGEN1.0以降専用。
ドット絵が若干描き直されている。

操作方法はPotS氏風仕様の6ボタン方式。
超必殺技の「Toadstool Kiss」はフルヒットで5割持っていく火力を誇る。
AIは簡易的なものがデフォルトで搭載されている。
旧バージョン紹介動画(DLリンク有り)
最新版のDLはこちらから

+ Inferno氏製作
  • Inferno氏製作
MUGEN1.0以降専用。
現在は海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開されている。
上記Nexus Gaming氏のピーチとはフォルダ名が被っているので、間違って上書きしない様に注意されたし。
なお、ReadMeの類は付属していないので、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。

操作方法は6ボタン方式。
『スマブラ』を意識したモーションが多く組み込まれており、空中浮遊も可能。
必殺技は株を引っこ抜いて投げ付ける飛び道具「VegetableValley」や、キノピオを突き出して攻撃する「ToadTrouble」等。
超必殺技には、連撃を加えた後、ピーチボンバーをお見舞いする乱舞技「SuperPeachBomber」等がある。
「PeachBlossom」は拘束技だが、自分が動けない時間も長いので、タッグ戦向きと思われる。
AIは簡易的なものがデフォルトで搭載されている。
参考動画。お相手はDissidia氏の秋山澪

+ 高崎舟氏製作
  • 高崎舟氏製作
『スーパーマリオRPG』のドットを用いて作られたピーチ。
パラソルやフライパンなどを用いた通常攻撃や、「ねむれよいこよ」「おくちにチャック」による妨害、
「いたいのとんでけ」による回復など、原作で披露していた技を使用可能。何気にブリス技にも対応している。
通常技にはガードポイントが付加されていたり、飛び道具の打ち返し判定が付いているものがあり、遠近どちらでも戦える。
さらに土管移動によるテレポート技や野菜引っこ抜きによる飛び道具、パラソルでの空中浮遊といった技も所持。
また、タイミングよくボタンを押すと追加攻撃が出たり、技性能が上がるといった「アクションコマンドシステム」、
予め用意されたアイテムを使用すると一定確率で消費されない「当たり」システムが原作再現されている。
この他にアシストキャラとして、一定時間最大3体のキノピオによる援護を受ける事が出来る。
AIはデフォルトで搭載済み。
技紹介動画(4:09~)


"Listen everybody, let's bake a delicious cake. …for Mario."

(さあ みんな おいしいケーキを やきましょう マリオのために…)

出場大会

【Nega Peach】
更新停止中
削除済み

出演ストーリー

プレイヤー操作

スカートで戦う(part4、操作キャラ)

その他



*1
実はメディアミックス作品まで含むと、1986年に小学館の幼児向け雑誌『学習幼稚園』にて、
ピーチ姫が魔法の力で事件を解決するショートギャグ漫画『ミラクル・ピーチ』が連載されており、最も早く主役作品をゲットしたキャラだったりする。
作者は数年後に『スーパーマリオくん』をコロコロコミックで連載開始する事になる沢田ユキオ氏。
……というか本作自体が元々掲載されていた『スーパーマリオくん』を3話目より乗っ取る形でスタートしている。
単行本化はされていないが、一部のエピソードは同氏が同時期に連載していた徳間書店刊わんぱっくコミックス『スーパーマリオブラザーズ2』における、
単行本第3巻の巻末に収録されている。


最終更新:2024年01月31日 20:29