ルパン三世


「俺の名はルパン三世。かの名高き怪盗ルパンの孫だ。
 世界中の警察が俺に血眼。ところが、これが捕まらないんだなぁ。
 ま、自分で言うのもなんだけど、狙った獲物は必ず奪う神出鬼没の大泥棒。
 それがこの俺、ルパン三世だ」

+ 担当声優
山田康雄
下記以外
古川登志夫
『風魔一族の陰謀』*1
栗田貫一
『くたばれ!ノストラダムス』以降、『GREEN vs RED』(赤ジャケットのルパン)
片桐仁 (ラーメンズ)
『GREEN vs RED』(緑ジャケットのルパン)
畠中祐
『LUPIN ZERO』

クリカンこと栗田氏はモノマネ芸人として知られるが、山田氏とも交流があり様々なエピソードが存在し(ここでは割愛とさせていただくが)、
『くたばれ!ノストラダムス』では山田氏が急病の為の代役という体で初起用となり、彼の没後役を受け継ぐこととなった。
比較動画

この他、実写映画では1974年の『念力珍作戦』では目黒祐樹氏、2014年版では小栗旬氏が演じていた。

ご存知、モンキー・パンチ原作の有名漫画及びアニメ『ルパン三世』の主人公にして、
モーリス・ルブランの連作小説『怪盗ルパン』の主人公にして大怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫にあたる天才泥棒。
III」でも「3世」でもなく、漢数字で「三世」である。お間違えなきよう。
例のテーマソングの女性コーラスも「ルパンルパーン」じゃなくて“LUPIN THE THIRD ♪” (=ルパン三世)と歌っているのだ。
「ルパンルパーン」とか「ルパンでさぁ~」は空耳である。
…何?フランス人(日系フランス人とも)なら「ザ・サード」じゃなく「トロワ」だって?
英語に合わせるにしても「ルパン」読みじゃなく「ルピン」?そもそもルパンは姓だからアルセーヌ三世と呼ぶべき?細かいことは気にしっこなしだぜ次元

なお、この女性コーラスはアルプスの少女ハイジのOPも歌っている。
「まま、ミュージックでも聴きながら読んでチョーダイ」
ルパンザサー…コブラじゃねーか!
初期のTVSPではお馴染み
没になった水木氏Ver


キャラクターの詳細

卓越した技量を持った大泥棒で、宝をコレクションにすることよりも、鮮やかな手口で盗み出すこと自体に生き甲斐を感じている。
その為、例えどんなに高価なお宝だろうと、事情によっては簡単に明け渡したり、寄付等をしている。
とはいえ最初から慈善目的で自身にとって何の得にもならない仕事を行うということは無い。
また、派生作品での発言ではあるが「(貴重なお宝である)王冠を自分の家の下駄箱の上に飾っている」と発言しており、
手元に残しているお宝についても(他に事情がなければ)そこまでこだわってはいないようだ。
車のA級ライセンスを持ちドライビングテクニックはかなりのもので、射撃能力バイク航空機、船舶などの操縦も非常に優秀。
愛用の拳銃は、パート1エンディング曲でも歌われる「ワルサーP38」。
とはいえ、拳銃を抜く銃撃戦より多彩な小道具を駆使して煙に巻くやり口を好む。
TVシリーズの愛車としてメルセデス・ベンツSSK(世界に37台しかない!)やアルファロメオなどの超高価なクラシックカーを乗り回しているのは、
泥棒稼業が金持ちの道楽だった初期設定の名残とも言われている。
「そんな金持ちがワルサーP38なんて貧乏くさい量産型拳銃使うか!」なんて声もあったりなかったり。
…いや、WW2当時の設計の中では先進的な名銃だけどコスパ重視で製造されたのも事実なんで

一方で所帯じみた描写の多い『カリオストロの城』などの宮崎駿監督が関わっている話では、カスタム車とはいえ大衆車のフィアットに乗っている。

変装の名人で、よく知られていると声も漫画版では変装によるものと銭形警部が断言しており、本当の素顔を知るものは居ない。
実際、髪の毛はカツラで、取ってツルッパゲになったことがある(この辺りは「連載中に絵柄が変わってもいいように」という理由であったりする)。
一方アニメのパート2では銭形警部が「生まれついてのモンキー顔」と述べており、
ルパンが老衰間近の富豪と心を入れ替えられてしまった時も、自分に変装するのは慣れてないと言っていた。
まぁアニメ版は斬鉄剣の設定を見る限り、設定がコロコロ変わる作品なので…
(斬鉄剣はパート間どころか、パート2内でも設定が変わっている。ついでに言うと原作では「流星」であって斬鉄剣ではない)。
これらの素顔についてはルパン家に伝わる盗術三十三条「いかなる時でも素顔をさらすな。」というものがあるため、
銭形の言う生まれついてのモンキー顔や、その話をしている時に見せた毛や鼻の無いのっぺらぼうの顔も全て変装という事になる。
そして、その謎に包まれたルパンの素顔を知るのはルパン本人を除いて峰不二子ただ一人である。
原作やパート1では日本人の血を引いている設定らしい。
また博学で発明能力も高く、自前の発明品で数々の盗みを成功させている。
精神面も中々特殊であるらしく、『ルパン対複製人間』では睡眠中の脳波を解析して深層心理を暴き出す装置が不発に終わったり、
別のTVスペシャルでは読心能力を持つ怪人相手に、口笛を吹きながら無心で発砲して眉間に命中させるという神業級の芸当を見せた事も。

相棒である凄腕のガンマン「次元大介」、あらゆるものを斬り裂く斬鉄剣の使い手「十三代目石川五ェ門」と組んだ、
通称「ルパンファミリー」は無敵の盗賊団である。
しかしインターポールの銭形警部(漫画版)はルパンを凌ぐ頭脳、前を見て車を運転しながら背後の次元の銃把を掌ごと撃ち抜く銃技、
正面から斬りかかってきた五ェ門を投げ飛ばす体術、そして誰にも見破れない変装術など一味の各々の長所を全て上回るバケモノであり、
遭遇した場合は決してまともにやり合わず逃げの一手を取り、まともにやり合うのが避けられない場面になった時には諦めるを通り越して開き直る程である。
…のだが初代アニメ版銭形警部は根性以外はルパン一味より劣る扱いにされ、この改変は作者を一番怒らせたとか。
しかしそれでも最大の天敵であることに変わりはなく、何度か檻にぶち込まれるまではやられている。
ちなみに第二シリーズ以降や劇場版では銭形の設定が原作に合わせるように方針転換したため、
銭形が有能すぎるが故にルパンがそれを逆手に取るといったシーンが描かれるようになっていった。

アニメ版は弱い立場にいる人間の金には手を付けず、不必要な暴力及び殺人を避けるのがポリシーの、体型通りスマートな男。
対して、原作漫画では全編に渡りハードボイルドな雰囲気が漂い性描写も頻出、
特に前半ではジョークやギャグもあまり見られず、あってもブラックなものが多い。
何故なら原作ルパンは「ダークヒーロー」という位置付けで作られており、アニメなどでのイメージとは全く逆の、ダーティな人物であった。
人を殺すのに躊躇いは無く、女子供や自分の命を狙う者以外は殺さないというポリシーは持っているものの、
相手が非道を行ってきた時は容赦なく殺害する。*2
計画を遂行する為ならあらゆる犠牲も厭わない、正に怪盗としての「ダーク」さに充ち満ちたキャラクターなのである。

 アニメ版も当初は大人向けの作品を意識していたが、
 視聴者の関心を集めることができず第一期は打ち切られてしまい
 已む無く対象年齢を下げる路線変更がなされたという経緯がある。
 それがこのページの上記画像でお馴染みの「赤ジャケルパン」と呼ばれる第二期シリーズである
 (第一期及びスピンオフ「Lupin the Third」シリーズは「緑ジャケルパン」で、
  世間一般では宮崎監督の『カリオストロの城』でのイメージが強いだろう)。*3
 結果としてこの路線変更は見事成功。
 全155話の長期放送となる人気シリーズとなり、
 日本、ひいては世界中に「ルパン三世」というキャラクターを浸透させるに至った。
 性的な意味でも大人向けの原作漫画を少年向けのアニメに変える…
 という点では『クレヨンしんちゃん』と似ている。
 元々、ルパン三世もクレヨンしんちゃんも「漫画アクション」からの出身であり、
 似た流れで路線変更になっていったのも何かの縁かも知れない。

+ 映画『カリオストロの城』『ルパンVSコナン』
宮崎駿監督が手掛けた作品だが、モンキー・パンチ氏も「自分では書けない優しさを持つルパン像だ」
と表明した事や、演者の山田氏も当初は宮崎監督に対して横柄な態度をとっていたのだが作品の試写フィルムを前に感激し、
それまでの態度を謝罪して真摯に臨んだ等もあって非常に評価が高い。
だが「今作以降のアニメで原作ではなく今作の影響を多く持っていることには不満を持っている」とコメントしつつ、
加えて「銭形警部の解釈は宮崎監督が一番正しい」という感想も表すなど、宮崎ルパンについて氏の少々複雑な想いが窺える。
例として情報を少しリークしただけでカリオストロ公国に即展開する推理力、
公国の衛兵の中でも選りすぐりの兵士を多数対1、しかも素手で軽々といなす圧倒的体術、
極め付きには操縦経験の無いオートジャイロを物の数分で完璧に扱い、爆発炎上しながらも目的のポイントに飛行させる操縦技術等の完璧超人な事に加えて、
ルパンが最優先ではあるがそれ以外の巨悪も決して許さない絶対的正義感、
最後にはルパンに逃げられるものの何処までもコミカルで清々しい警察官である事等が挙げられる。
なお、この作品のルパンは他の作品よりも年を取って丸くなった「素敵なおじさま」のルパンであり、
宮崎監督自身も『カリオストロの城』バージョンのルパンがスタンダードになったことに対しては苦々しく思っているようだ。
他にも、漫画家・島本和彦がラジオで語るった所によると、
「モンキー・パンチ先生はサイン会を開いた時、「(『カリオストロの城』の)クラリス描いて下さい!」と希望するファンに、
 (クラリスは僕のキャラじゃないんだよなぁ)と内心思いつつも描いてあげたらしい」と言うエピソードも。
「どっちにつく?」「おんなぁ!」「だろうな!」
「オートジャイロを奪う気だわ!」

クロスオーバーの『ルパンVSコナン』も有名である。
この煽りで怪盗キッド(コナンの作者が描いた『まじっく快斗』の主人公)が特番に呼ばれなくなってしまったが
この作品では毛利小五郎役の神谷明氏が「小五郎の演技をするコナンの演技をするルパンの演技」をしてみせた。
さらにこの話でルパンは経絡秘孔の一つ「出すっきゃねーでしょのツボ」という技?を使っている。
…やったことは自動販売機を蹴飛ばしてジュースを出すというセコイ真似だが。
背後からコナンから時計型麻酔銃を撃たれた際に寸前で見切って回避するというスゴいこともしている。
黒の組織も掴んでいない江戸川コナン=工藤新一の真実を独自調査で確信に至ったり。ジンの兄貴が無能なだけか
クロスオーバー以前にも、『炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』や『GREEN vs RED』にコナンや毛利蘭がモブに紛れて登場していたり、
コナン映画11作目『紺碧の棺』においても(当時は作者のお遊びだったろうが)、
佐藤美和子刑事が「初恋の人はルパン三世」と語っており、劇場版『ルパンVSコナン』で見事に共演を果たした。
28歳前後である彼女の初恋となると、少なく見積もっても15年以上前になるだろうが……。
その頃から容貌が変わらず怪盗として名を馳せていたというのが、ルパン三世の底知れなさである。
このことを聞いた銭形警部は怒るかと思いきや、意外にも理解を示している。
「二度とパパと呼ぶな!」
劇場版『ルパンVSコナン』シーン集

+ OVA『GREEN vs RED』
OVAで製作された作品だが、これまでのルパン作品とは一線を画す内容となっている。
今まで様々な作品に登場したルパンは全て別人であり、世界には大量のルパン…否、ルパン三世という存在の模倣犯がいたのだ。
だが、その誰も彼もが次元や銭形曰く既に「本物」ではなくなっており、
コンビニで万引きをして捕まってしまうほどの情けなさに他のルパン達からリンチされるようなしょぼいルパンもいる等、
「ルパン」と呼ばれるに相応しい者は皆無。
そんな中、グリーン軒というラーメン屋でバイトをする一方、刺激欲しさにスリ行為をしている無気力な日々を生きる青年ヤスオがいた。
真剣に交際をしてくれている恋人のユキコとの結婚も踏ん切りがつかず、だらだらと流れる毎日。
ある時ヤスオは、ある客がグリーン軒に置いて行った緑色のジャケットと不可思議な小道具をつい出来心で失敬してしまう。
そしてルパン三世という存在を知り、ルパン一味や近所の古書店「紅屋」の謎の多い店主との不可思議な出会いの後、
夢と浪漫を求めて自らルパンになっていく
やがて彼はルパンの名を賭けて、赤ジャケットの本物のルパン三世との対決に臨むのだが……。

特異な設定である為、賛否両論分かれる作品だが、一見の価値はある。
「男はルパンとして生まれるのではない。ルパンになるのだ」

+ 余談的見方
この『GREEN vs RED』では、かつてあったルパンの企画の影響が見て取れるという意見がある。
それは、奇才・押井守が監督を務める筈であったルパン三世の内容である。
通称「押井ルパン」と呼ばれるこの企画は、これまでのルパンの内容からはかけ離れたものであった。
この企画の中で提唱していたのが「ルパン三世という人物は最初からこの世に存在していなかった」という物である。
なら、今いるルパンは何者なのか?そもそも何故、ルパンという存在があるのか?
そう言った、存在そのものに疑問を投げかける代物であった。
モンキー・パンチ氏の当初の草案設定である、
「別にアルセーヌ・ルパンの子孫ではないが、その鮮やかな盗みからルパン三世と呼ばれるようになった」
即ち「名のある新たな怪盗としてルパンの名が受け継がれた」という構想を思わせる設定である。
しかし、宮崎駿の推薦で監督となった押井守ではあったが、当時は今程の知名度は無く、
またルパンの存在そのものを疑問視する内容にスポンサーが許可をする筈も無くこの企画は没となってしまった。
しかし、この出来事が後の押井作品の方向性の切っ掛けの一つとしてあるのもまた、事実である。

なお、後の『PART6』において押井氏は脚本担当として招かれ、幻だった押井ルパンは別の形で結実する事となった。
そして案の定、担当回は賛否両論だった

ちなみにヒロインであるユキコを演じるのは平野綾氏。
ヤスオ、ユキコは、初代ルパンと不二子を演じた山田康雄、二階堂有希子に由来しており、
彼女もまた新たな「峰不二子」となるのではないか、という事が物語のラストで匂わされている。

+ アルセーヌ幸一
PS2の『ルパンには死を、銭形には恋を』では銭形警部と背中合わせにロープで縛られた状態で解けなかった為、
そのまま「アルセーヌ幸一」*4という合体(?)形態を見せた。
ニコニコ動画にも上がっているので一度視聴をお勧めする、…非常にカオスであるが。
このステージ以降は全て「アルセーヌ幸一」である、ルパンステージと銭形ステージで攻撃方法が全く異なるのがポイント。

なお、元ネタであるアルセーヌ・ルパンは怪盗紳士の異名を持つ泥棒で、
捕まえようとした警官を(殺してもかまわないと)道路に叩き付けたり、ヒロインの首を絞めたり、捕まった部下を射殺したり
子持ち人妻に手を出して振られるなど、悪党らしいことは一通りこなしている一方、
祖国フランスへの愛国心も持っていた(志願兵として従軍した事も。なお軍資金を狙ったとかではない)。
当然、三世とは違ってトランクス一丁でベッドにダイブしたりなどはしない(そもそも美形扱いである)し、盗みと言う行為自体が目的でも無い
(初の盗みは文字通り金に困っての事だったらしく、『王妃の首飾り』という話では、
 「母子家庭の少年時代に表題の首飾りを盗んで母の生活費に充てていた」という旨をルパンの変装らしい人物が話している)。
まあそもそもモンキー・パンチ氏の最初のプロットでは、
あまりの怪盗ぶり故愛称として世間で「ルパン三世」と呼ばれるようになったという設定だったが、
担当編集者から「そんな面倒臭い設定にするな」と言われ、分かり易くアルセーヌ・ルパンの孫という設定になったわけである。
本家ルパンとキャラが違うのは、その初期案の名残……と言えるのかもしれない。
「権利問題とか大丈夫なのか?」という氏の当然の意見は「お前の漫画が海外に出ると思うか」と一蹴されたという。

また、連載当時はともかく現代では、初代ルパン(1874年生まれ)の孫となると結構な高齢と言うことになってしまうが、この点は無視されている。
尤も、銭形警部の方もPART2でルパンから「流石昭和一桁(1934年)生まれ」とからかわれていた事を考えたら、
PART3で60歳、PART4なら80歳以上になってしまうから気にするな!明治28年(1895年)生まれのはずの磯野波平は永遠の54歳だし

ちなみに余談だが、江戸川乱歩がルブランに無断で自分の小説にアルセーヌ・ルパンを出して明智小五郎と対決させる話があるのだが*5
その作品に出てくるルパンの相棒の女が「不二子」とどこかで聞いた事のある名前というネタがある。
この話の面白い所は「峰不二子の名前の由来はタバコの銘柄(『峰』)と霊峰・富士山(富士=『不二』の『峰』)」と、
モンキーパンチ氏が『トゥナイト2』のインタビューで言っているので、意図的にここから名前を取ったのではないという事である。

「ふ~~じ子ちゃぁ~ん♡」

夢の競演
本来は山田氏が出演するはずだった作品
1:00からDVD未収録。なお、実際の山田氏の遺作は Esso のCM


MUGENにおけるルパン三世

+ Basara-kun氏製作
  • Basara-kun氏製作
「じゃ、行くぜ。」
SFCの『ルパン三世 伝説の秘宝を追え!』のスプライトを拡大して使用している。
飛び道具、対空技と一通り揃っており使いやすいキャラだが、豆鉄砲が速い強いの鬼性能
基本的にボイス無しなのだが、対空技を出した時に「ヒトラーの遺産はどこにあんだよぉ!」等を喋る。
また3ゲージ超必殺技も存在しており、その名も「モンキーパンチ」、由来は言わずもがな。
ちょっと前進してパンチを繰り出すだけだが、威力は絶大。
参考動画

+ Kain The Supreme氏製作
  • Kain The Supreme氏製作
こちらも『伝説の秘宝を追え!』のスプライトを使用。
こちらはちびキャラとして製作されており、ストライカーを多用して戦うタイプとなっている。
お馴染みの相棒、次元を召喚する事も出来るが、何故か殴る。
他にも一味の愛車フィアット500で轢き逃げしたり、T1000に乗り込んでくる事もある。
また、なぜかポパイやラッキー・ルークといったキャラを召喚する。でも五ェ門と不二子は来ない。
ルパン本体は、ゲージを消費してアーマー状態になることが可能(アーマー時は緑色に発光する)。
銃を撃ったりパンチで攻撃するのだが、一部のパンチ技が当たると何故か上空に吹っ飛ぶ。
しかも落下に3~4秒かかるほど高く吹っ飛び、勢いよく落ちてくるのでコンボを繋ぐことがほぼ不可能である。

+ Kain The Supreme氏製作 リアル頭身
  • Kain The Supreme氏製作 リアル頭身
手描きドット絵で製作されたリアル頭身のルパン。こちらは「アルセーヌ・ルパン」表記。
次元に加えて、五ェ門、不二子を召喚する事も出来る。
ボイスはTVスペシャルの『コナンVSルパン』から取られている。つまりCVクリカン。
+ 通常技必殺技
  • 立ち弱パンチ
立ちジャブ。長身なのでしゃがまれると当たらない上に発生が15fと(弱パンチの部類では)遅い。
  • 立ち弱キック
膝蹴り。発生が5fなので接近戦で使うならコレ。
  • ワルサーP38(立ち)
  • ワルサーP38(しゃがみ)
  • 次元召喚(マグナム)
コマンドで相手の前か後ろに出現させることが可能。
  • 次元召喚(ロケットランチャー)
時間差で発射されるので相手の攻撃を潰しやすい。
  • 次元召喚(アルファロメオ)
  • 不二子召喚(投げキス)
ダメージは無いが相手を気絶させる。
  • 次元召喚(アルファロメオ&射撃)
1ゲージ技。アルファロメオをぶつけて気絶させルパンと共に射撃攻撃。
  • 五右衛門召喚
2ゲージ技。斬鉄剣によるロック技。他の技がどれも火力が絶対的に低い中でずば抜けて高い。

              

画像からも分かる通り、非常にクオリティーは高いのだが……。
+ 問題点
  • DEFファイルの記述に問題があり起動するとエラーが出る
    MUGENキャラクター辞典 で書かれている通りにDEFファイルの記述を書き換えれば起動可能)。
  • 次元のロケットランチャー、ルパンのワルサー、ゴエモンの着物の一部、アルファロメオが色落ちしている。
    パレットの配置ミスと思われる)
  • デフォルトでAIもあるが記述に問題があり、投げ技などを受けると試合続行不可能な状態になる

カサイ氏の外部AI(修正・改変パッチ込み)が公開されている。
+ 改変部分
  • 次元・不二子召喚時、ボイス追加とポーズがニュートラルだったのが、腕を突き出す形に。
    またゲージ技使用時の音声が「ルパンTHEサード」から「次元!」「五右衛門!」に。
  • ワルサーP38の火力が2倍。デフォルトのダメージが20から40に。
  • ダウン時の音声が「車のクラッシュ音」からクリカンボイスに。
仲間達を呼び出しながら逃げ回り、遠距離から銃撃してくるという非常に嫌らしい戦法が得意。
ルパンだけにかまけていると次元に背後から撃たれたり、不二子に気絶させられた所をルパンと次元に撃たれたり、
次元の運転するアルファロメオに轢き逃げされたり、次元にロケランで吹き飛ばされたり、五右衛門にバッサリやられたりする。
おかげで次元がとても忙しい。
参考動画

2019年12月には、ArseneLupin氏(Davide Spadoni氏)による大量のスプライトの追加とBruceWayne74氏による大幅な更新が行われ、
以前とはほぼ別物と言えるキャラへ生まれ変わっている。でも次元の銃は相変わらずオートマチック
そして、2020年8月にはカサイ氏により更新版に対応した新たなAIが公開された。付録として2種類の専用ステージも付属している。
なお、この新AIの公開に伴い、上述の旧AIは公開を終了しているので注意。
更新版紹介動画(公開サイトへのリンク有り)
カサイ氏の新AI(2:04~)

また、このキャラのドット絵を使用した次元の単体キャラもHroHro氏によって製作されている。



「あ~ばよぉ~! とっつあ~ん!!」

出場大会

その他



*1
この作品だけ、実は製作期間も予算もかなり限られた制約の中で作られた作品であり、
声優に至ってもルパンを始め、他のレギュラー陣もが担当している。
しかし、山田康雄氏はルパンというキャラクターに非常に高いポリシーを持っており、
何の断りもなく他の人にルパンをやらせた制作スタッフ及びモンキー・パンチ氏に激しい嫌悪感を抱いた、
一つの「事件」にまで発展した(氏は事前に山田氏に知らせるようスタッフに伝えたらしい)。
結局、山田氏は亡くなられるまでこの件に関しては根に持っていたらしく、
ある程度の周囲との和解は成立はしていたものの、モンキー・パンチ氏とは最期まで微妙な関係になったままだったという。
ちなみにこの作品は、元々は『カリオストロの城』の後に続く劇場作品だったのだが、
この騒動に起因してOVA媒体となり、その穴埋めとして作られたのが『バビロンの黄金伝説』である。

とはいえ、それでもこの作品のトータルな出来は非常に高く、低予算ながらも『カリオストロの城』の主力スタッフが集結し、
内容も充実しており、また変更となった声優も、元の声優を尊重した力のある演技により、
かつては「ルパンシリーズの汚点」として扱われていたが、昨今ではその丁寧な作りで正当な評価を得られている。
『天外魔境』シリーズの絵師辻野芳輝氏が初めて原画を担当した作品でもあり、
天外魔境ZIRIA』OVAにはアニメルパンのオマージュのような場面もある。そういや出演者も一部共通…。
また、『第四の黙示録』ではその名も「悶黄パンチ」という武器まで出てきたりする。

しかし古川氏もかつてのバッシングはトラウマだったのか、2022年版『うる星やつら』のキャストインタビューにて、
作品名は隠しているものの「自分が二代目を演じた時たいへんなバッシングがあった」とコメントしている。
後の『LUPIN ZERO』では古川氏が三世の父ルパン二世を担当するに至っており、
この時の不評も完全に払拭されたといえるだろう。
また余談になるが、同作では祖父ルパン一世を演じている安原義人氏は山田氏没後の後任候補として挙げられていたとのことで、
かつてのルパンキャスティングに縁ある布陣による先代となっている。

*2
尤もアニメでも(悪人を)何人も殺してはいるのだが。
念のため書いておくとカリオストロ伯爵みたいな事故などではなく、明確に殺意を持っての殺害である。
改造したダムダム弾であの不二子が死体を見た途端悲鳴を上げて卒倒したほどのグロい有様にしたことも。
(なお、本来のダムダム弾は「命中時の衝撃で弾丸が砕ける」だけであって弾丸に火薬は入っていない。
 ルパン(=アニメスタッフ)がダムダム弾を炸裂弾(徹甲弾)と勘違いしたためこうなった模様)。
TVSP『天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~』においても、敵対する悪の組織の構成員が全員女性だったにもかかわらず、
ボスを筆頭に(一部例外を除き)情けをかけず皆殺しにしている
(なお、コミカライズ版では一部設定や展開が異なっており、構成員がボスに特攻して自爆している)。
『ルパンVSコナン』では飛行中の航空機から投げ出されようとしている悪役を必死に助けようとする江戸川コナン(工藤新一)に対し、
「諦めろ!あれがあいつの運命だ!」と吐いており、敵対者に対して冷徹な面はアニメでも度々描かれている。

ゲームではこの辺を踏まえてか、「実弾(麻酔弾はセーフ)は良心が痛まない相手以外に使うとルパンが呆然としてゲームオーバー」という、
厳しい仕様の作品が一部ある(『魔術王の遺産』など)。
ちなみに「良心が痛む」のは無関係な一般市民はもちろん、逮捕しようとしているだけの警官なども含む。

ただしアニメでも『PAAT5』や『峰不二子と言う女』では、(先に撃たれたとはいえ)何の罪もない警備員や警察官を撃ち殺している。
実は麻酔弾だったのだろうか?(漫画に対して野暮なツッコミだが、麻酔弾でも当たり所が悪ければ殺してしまう訳で…)

*3
ちなみに原作の路線を踏まえつつも独自色の強い『PartIII』では「ピンクジャケルパン」、
(元は白にする予定だったが前作のイメージも残す為に白+赤でピンクになったとか)
イタリアで先行放送もされた2015年版(イタリア版)ではイタリアの視聴者にアンケートを取った結果「青ジャケルパン」になっている。
2018年の『PART5』でも引き続き青ジャケ…と思いきや回によって別の色も着るようになっており、
あくまでメインは青ということになっているようで、2021年の『PART6』では緑がメインに回帰している。
この他、同じ赤ジャケでも映画やTVスペシャルによってはネクタイが黄色だったりシャツが黒だったりと、
第二期シリーズとはジャケット以外で微妙に違うカラーリングにされる事もしばしば(ついでにルパン一味や銭形もシリーズや作品ごとに色が異なったりする)。
しかし何色着ちゃっても似合うんだから参るぜこりゃ。

*4
銭形警部のフルネームは「銭形幸一」(一部原作で「幸太郎」と名乗ったシーンもある)。
ルパン三世はアメリカで発売された英語版DVDでは「Arsène Lupin III」が本名となっている。
ただし、日本では一切「アルセーヌ・ルパン三世」と言及されたことは無い
(『カリオストロの城』等で「アルセーヌ・ルパンの三代目」と呼ばれた事はある)。
90年代のアメリカで発売されたビデオでは著作権問題から『Tales of the Wolf』というタイトルで、「ウルフ」と呼ばれていた。
ちなみにフランス語版では本家ルパンとの著作権問題を避ける為に「エドガー」と名前が変更され、
タイトルも『探偵泥棒エドガー(Edgar detective cambrioleur)』となっている。
それはそれでエドガー・アラン・ポーの事じゃ?
+ 探偵なのか泥棒なのかはっきりしろ…と思った視聴者も居るかもしれないが
実は本家ルパンも探偵の身分を使ったことがある。その名もジム・バーネット
シリーズ「バーネット探偵社」(または「ルパンの名探偵」)にてその活躍は見ることができる。
そして三世も探偵に

なお本家ルパンの著作権は2011年に失効とのことで、2015年版はフランス・カンヌでのイベントで発表されているため、
フランスでも「ルパン三世」として堂々のデビューとなり、2018年版(PART5)では遂にフランスを舞台にストーリー展開される。
今日では著名なアニメキャラクターの一人として、そういったしがらみも消える程の人気を世界中で獲得した証左と言えるだろう。
また折りしも2018年はルパンモチーフのスーパー戦隊「アルセーヌ」のペルソナを持つ心の怪盗団が同時期に画面で活躍するという、
不思議な因果まで生まれている。

*5
かくいうルブラン自身もシャーロック・ホームズ&ワトソンを作者のコナン・ドイルの承諾なく自作に出し、さらにルパンの噛ませにしたので、
後日ドイルから苦情が来て「エルロック・ショルメ&ウィルソン」というパチモン臭いキャラに改名した事例がある。
(余談だが前述の江戸川コナンの元ネタは「江戸川乱歩+コナン・ドイル」である。
 更には江戸川乱歩自体がエドガー・アラン・ポーをもじった名前であり、
 『名探偵コナン』の登場人物である毛利小五郎もモーリス・ルブラン+乱歩の明智小五郎が元ネタである)。
一方でドイル自身も(あくまでも小説の人物だと断った上で)ポーのオーギュスト・デュパンに対し、
彼は非凡かもしれないがポーが言うほどではない」と第一話でホームズに言わせるなど、
昔はキャラクターの著作権に対してはルーズであった


最終更新:2024年05月04日 23:05