黒騎士

   

    魔傀「おまえか。あいかわらずあくしゅみな”義体”をつかっているな。」
黒騎士「あら、ずいぶんね。あのときはあんなによろこんでくれたのに。」

バンプレスト販売・ウィンキーソフト開発のベルトスクロールアクション『電神魔傀』(以下『魔傀』)、
そのSFC移植リメイク作『ゴーストチェイサー電精』(以下『電精』)、
および『ガーディアンズ / 電神魔傀II』(以下『ガーディアンズ』)に登場するキャラクター。
オーラバトラーには乗らないし、超獣機神とも関係ない。まぁありがちな名前(肩書)なので仕方が無い(後述)。




 ロシア出身で、本名はミラ・ロマノア。年齢不詳。
 その義体は最強の”電神”と呼ばれる魔傀元聖と同等クラスの逸品。
 かつては魔傀と共に「極東連合軍・対コンピューター戦略部隊」に所属しており、
 そのころから色々な意味で浅からぬ関係だったご様子だが、
 部隊はサイバーテロリストのギルリアン・エルダインによって壊滅させられ、
 以後、ギルリアンとの決着をつけるため姿を消した魔傀とは別の人生を歩んでいる。
 プレイヤーの1人で軍の格闘顧問を務めるタルクス氏(32)からは
 「あねさん」と呼ばれ慕われているが、黒騎士の方はいいようにあしらっている。
 ちなみに連合軍時代の階級は少佐。
……ぶっちゃけ草薙素子のパ(ry

現在の職業は公共庁情報部の調査官で、『魔傀』では”幽霊課”に出向中
(幽霊と言っても本物の幽霊の事ではなく、(テロの為に)行方をくらませた人間の事)。
情報部所属だけあって、幽霊課設立の背後にある”制御体”の思惑や、衣世の正体を知っており、
自分が利用されていることを理解した上で、
「利用されずに生きていける人間なんていない」と語り、
職務を忠実に遂行する。
再会した魔傀に未練があるようだが、魔傀があまりにつれないので若干お怒り気味であり、
EDでは幽霊課の近藤長官をヤケ酒に誘ったりなんかする。
つまりタルクス氏に冷たいのは八つ当た…
…ではなく、氏がCIAにギルリアンのデータを売っぱらおうとしているのを知っていたためで、
そのへんしっかり締めるところは締める人である。

「あら、最近の道具は随分なまいきな口をきくのね。」

リメイク版の『電精』ではプレイアブルキャラからリストラされ、デモ要員に。
幽霊課には所属せず、あくまで情報部の一員として隠密理に行動中。
ギルリアンを調査したり、相変わらずタルクス氏は放置プレイだったり、高層ビルから投げ出された魔傀を救出したりする。
なお上記の会話は『電精』で追加されたもの。
魔傀と衣世の同時プレイ時EDでは、エアカーで2人きりになった魔傀と良い雰囲気になるのだが、
衣世が邪魔に入ってしまいぶちこわしになっている。

『ガーディアンズ』ではプレイアブルキャラに復活。
紫髪・皮ジャケ・ホットパンツにオーバーニーのレザーブーツというそれまでのデザインを一新された結果、
衣世のパーソナルカラー(上の画像を参照)に似た、金髪ポニーテール赤ジャケミニスカートホワイトブーツであり、
黒騎士なのにどこも黒くない格好となった。むしろ後のバンプレ的には白騎士である
とはいえ、義体なので姿形は自由自在だし、
黒騎士だからと言って黒い恰好をしなくちゃいけないわけでもないし
(黒騎士は本来「盾や鎧に描かれた家紋を黒く塗り潰した騎士」=「正体不明の騎士」と言う意味なので、他を黒くする必要はない)、
そもそも女性の服が一着だけだったり、同じデザインの服しか持ってないという事もないのだろうから
別にこれでもおかしくないと言えばおかしくはないのだが……。
もしかしたら草薙素子の偽名の一つ「クロマ」をもじった名前なのかもしれない。
最強の電神と同等の義体と言われた以前の義体との性能差は不明である。


原作での性能

  • 『魔傀』
火力は低いが手数は多いスピードタイプ。
魔傀と同等の義体を使っているだけあって、必殺技の構成はよく似ている。
対空の「スパイラルアッパー」はタイマン向けであり、
飛び道具「ソニックバスター」は魔傀より出が遅いためそれほど頼れない。
メガクラッシュの「スピニングキック」も低火力で、これだけではどうしようもない。
しかし絶招歩法+頂心肘を繰り出す突進技「ライトニングアタック」(P追加攻撃)だけは高性能で、
無敵時間があり突進距離が長く、火力高めで隙も無い、しかも燃費まで良いという理想的な必殺技。
序盤なら攻撃判定が2回出るダッシュジャンプ攻撃を2回とも当たるように出してダウンを奪い、
後半戦ではスピードを生かして走り回りつつ投げで一方向にまとめておいて、
起き上がりにライトニングアタックを重ねて薙ぎ払うのが黒騎士の基本。
しかし、ただでさえ火力が足りないのにダウン追い打ちが1人だけ死んでいるという欠点がある。
とにかく走り回って相手をまとめて有利な位置取りを確保し、
最も威力があり燃費も良い絶招歩法を叩き込んでいくしかないキャラではあるのだが、
逆にライトニングアタックさえ出せればなんとかなるキャラでもある。強さは6キャラ中3番目だろうか。

  • 『ガーディアンズ』
はっきり言って最弱である。
防御力が低い攻撃の判定が弱い、技の硬直が長い、
HIT数だけ無闇に多く、攻撃力は最低クラス…など、欠点ばかりが目に付いてしまう。
他キャラに慣れてから黒騎士を使うと、あまりの低火力に唖然とさせられるだろう。

一応スピードには優れているのだが、あまりその恩恵は実感できない。
何故なら『ガーディアンズ』はダッシュ機能付のゲームであるため、重量級キャラでもそれなりに動けてしまうからだ…。
「黒騎士だと楽になる」という場面は皆無なのに、「黒騎士だと辛くなる」という状況なら無数にあり、
とどめに強敵4面ボスとの相性まで最悪という始末。はっきり言おう、初見で彼女を選ぶ者に未来は無い!

一応、射撃技や突進技の性能は良好なので、極力これらを駆使して立ち回っていきたい。
体力消費技の攻撃判定が長く持続するのも長所である。
プレイ動画


MUGENにおける黒騎士

八神庵陳念を手掛けたihoo1836氏による『ガーディアンズ』版黒騎士が存在する。
原作にはボイスが無いので、搭載されたボイスは他ゲーの各種女性キャラのごちゃまぜである。

普通の格ゲーのようにレバーでガード・ジャンプが出来るようになっているが、
ボタン押しっぱなしでガード、放置でゲージ回復といった原作風の操作も可能。
もともとベルトアクションなのに格闘要素の強いコンボゲーなので、違和感は少ない。

通常技がレバー方向で変化するとか、やたら追撃できるとか、
得意武器の剣を取り出して装備できるがダメージを受けると落としてしまい拾い直す必要があるとか、
必殺技ゲージが空の時に必殺技を使うとライフを消費してチャージするとかは原作の仕様。
画面左上で点滅する「KUROKISHI」は、『魔傀』時代からの乱舞系必殺技「マシンガンキック」が使用可能になったことを示す合図。
ダッシュ攻撃(↓ のgifの動作)中に ← → という独特のコマンドなので、入力に慣れておきたい。
「パンツが見えたら ← → 」と覚えておこう

AIもデフォルトで搭載されており、コンボや無敵技での割り込みを適確に決めてくるなど中々の強さ。


    魔傀「人はだれでも、何者かに利用され、支配されているものさ。
               それが制御体だろうが、神だろうがオレにはどうでもいいことだ。」

黒騎士「そうね、あなたらしいわ。でも・・そういうとこ、すきよ。」
   「あくしゅみだな。」
   「おたがいさまよ。」

出場大会



最終更新:2023年08月16日 04:15