カビゴン


        
 分類:おおぐいポケモン
 タイプ:ノーマル
 高さ:2.1m
 重さ:460kg
 特性:めんえき(毒状態にならない)
    あついしぼう(炎・氷タイプの技の威力が半減する)
 隠れ特性:くいしんぼう(通常(1/4以下)より早く、HPが最大HPの半分以下になると「きのみ」を使う)

「カンビ カンビ」

+ 担当声優
小西克幸
『アニポケ』(サトシの手持ち)、『スマブラ』シリーズ
高木均
『ピカチュウたんけんたい』
小形満
『ピチューとピカチュウ』
三木眞一郎
『ポケパークWii』
三宅健太
『キミにきめた!』

高木氏は『となりのトトロ』で姿がそっくりな大トトロを演じていた事で有名。

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。
でっぷりと太った巨大な身体が特徴で、『金・銀』世代までで、最も体重の重いポケモンである。

その体重は実に460kg。鋼鉄ボディで体長9.2mのハガネールよりもさらに60kg重い。なんなんだこのポケモン。*1
一日に400kgものエサを喰う家計に優しくないポケモンである。
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』では第1部主人公のレッドが自転車レース中に捕獲するものの、
レースの賞金100万円が食事代(とこいつの壊したテント修理代)に消えている。
ちなみに重さだけならホエルコの方が大食いだったり(1日1トン)。ポケモン図鑑にはよくある事である。

ちなみにその姿と名前の由来は開発スタッフの西野弘二氏。
「カビの生えたものでも食べてしまう事から氏に付いたあだ名」……という説が長らく流布されていたが、
増田順一氏曰く実際には「西野氏がよく食べよく寝るのでカービィと呼ばれていた」のが由来との事。
『BW2』ではクリア後にとある場所で「ゲームフリークのニシノ(戦闘画面のグラフィックはやまおとこ)」と戦う事が可能なのだが、
やはり手持ちにカビゴンがいる(詳細は後述)。

余談だが、ニコニコにおいても『遊戯王GX』の遊城十代役で知られているKENN氏の好きなポケモンでもある。


原作中の性能

まんぷくになると ゆびすら
うごかすのが めんどうに なるので
おなかに のっても だいじょうぶ。
    ────ポケモン図鑑No.143より

HP:160
攻撃:110
防御:65
特攻:65
特防:110
素早さ:30

見た目通り素早さは低いが、HPが非常に高く全ポケモン中5位。ノーマルタイプなので守備にも優れる。
ハピナスには流石に劣るものの高い特殊耐久を持ち、同時に攻撃種族値にも優れる。
覚えさせる技としては「おんがえし」「すてみタックル」「のしかかり」のタイプ一致技をメインに、
じしん」「じばく」「かみくだく」などを採用しているものが多い。
補助技は素早さを下げる代わりに防御と攻撃を同時に強化できる「のろい」が有力。

初代では仕様により特防が特攻と同じで「のろい」も無く、素早さの低さから急所率も低いため、そこそこの強さだったが、
第2世代から特防の大幅アップ、「のろい」の登場、「いびき」や「ねごと」、アイテムを持たせるなどの大幅な仕様変更により、
一気にノーマルタイプの主力へとのし上がった。というかまだ格闘タイプのポケモンも技もさほど充実していなかったので手がつけられなかった。
仕様の違う初代を除いて、全体的に火力が低めだった第3世代(GBA時代)までは、シングルでは「のろい」を積むのも容易で、
公式大会禁止級を除けば最強クラスとかなり評価は高かった。
第4世代(DS時代)では火力のインフレに加え格闘タイプが軒並み強化された事からからそれは難しくなり、評価もそれに伴い多少下がってしまったが、
相変わらず高い決定力と特殊耐久を合わせ持つ安定感の高い存在として、強ポケの座に君臨している。
また、始動後数ターンは遅いポケモンから行動する「トリックルーム」の登場、それのダブルバトルでの氾濫、
第4世代から使いやすくor覚えるポケモンが増えた「ふぶき」「ふんか」「ねっぷう」に耐性がある等、
元々爆発持ちとして重宝されていたが、ダブルバトルでの評価については更に良くなった。

入手は初代では16ばんどうろ西のゲート手前及び11ばんどうろと12ばんどうろの交差点で眠っているのを、ポケモンのふえで起こして捕まえる2匹だけ。
『金・銀・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、
ディグダのあな(クチバ側)の入口で眠っているものを、ポケギアのラジオで起こして捕まえる1匹のみとレア。
どちらも共通して道を塞ぐように眠っているので、起こして捕獲なり倒すなりでどかさないといけない。
ちなみに、アニメ版や『ポケットモンスターSPECIAL』でも邪魔な場所で眠っており、「起こしてどかす」というのが一種のお約束である。
捕獲も少々難しく、スーパーボールもしくはハイパーボールがそこそこないと捕まらない。
まあ初代以外はタマゴが手に入るので、1度捕まえてしまえば量産は可能なのだが。
ちなみに野生のものを捕獲すると、対戦では高い効果を発揮する「たべのこし」を必ず持っている(ファイアレッド・リーフグリーン版は異なる)。
ダイヤモンド・パール』以降では、進化前にあたるゴンベが登場。
まんぷくおこうを持たせて産み出したタマゴを孵化させると誕生する他、あまいミツを塗った木に現れる事もある
なお、このゴンベもまた中々出てこない貴重なポケモンとなっている。

+ 各作品ごとの詳細
『金・銀・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』では後述するアニメ版を意識してか
ラスボスとして立ちはだかる謎の少年「レッド」の手持ちポケモンにカビゴンがいる。
恐ろしくレベルが高く、HPの高さと相まって、異常なタフさを誇る。

『金・銀・クリスタル』版では、何ターンもかけて体力を減らしたと思ったら「ねむる」で全回復されてPPと回復アイテムを大幅に消費させられ
ねむり中でも「いびき」で攻撃してきて隙が無く、起きてたら起きてたで「のしかかり」で攻めてくるので非常に手強い。
弱点としては攻撃技にノーマル技しかないので、ノーマル技が効きにくいいわはがねゴーストタイプに対しては攻撃手段が無い点が挙げられる。
ハートゴールド・ソウルシルバーでは、回復技や補助技は無いものの、「ふぶき」「かみくだく」「シャドーボール」など多彩な攻撃技を使って戦う。
戦うバトルフィールドは「あられ」の為、「ふぶき」が強化(場が「あられ」状態の時、「ふぶき」は100%命中)されるため、かなり厄介。

エメラルド』ではバトルフロンティアにおけるバトルタワーの、タワータイクーンのリラが使用してくる。
最初の戦闘である銀シンボル戦では、威力の高く相手を麻痺状態にする「のしかかり」とゴーストタイプ対策の「シャドーボール」が攻撃技で、
自身の攻撃力を最大まで上げる「はらだいこ」と相手を眠り状態にする「あくび」を持つなど中々厄介。

更に本気バージョンの金シンボル戦では「のしかかり」が更に威力の高い「おんがえし」に、
「はらだいこ」と「あくび」が上記の「のろい」と「ねむる」になっており、唯でさえ高い耐久力と攻撃力が上がり、以前以上に強敵となっている。
対策としては、メタグロスの「だいばくはつ」やケッキングの「はかいこうせん」で一気に方を付ける方法や、
「のろい」で上げた攻撃力を「あまえる」でそれ以上に下げてしまう方法が挙げられる。

『ブラック・ホワイト』ではクリア後かつ夏限定で、進化前のゴンべをチラチーノと交換してもらえる。
ただ、交換対象のチラチーノはチラーミィに光の石で進化させるポケモンのため、
進化の石の入手が限られるのでかなり難しい条件……なのだが チラチーノは野生でも出る
ただ揺れる草むらかつ低確率なので根気がいるが、石消費よりはマシだろう
…と言いたい所だが、『ブラック』のみ条件を満たせば進化の石が買えるので『ブラック』ならそっち早いかもしれない。
ちなみにゴンべを交換してくれる人は少し太めの男性だが、交換後は何故かスリムになっている。どうしてそうなった

『ブラック2・ホワイト2』では前述の通りクリア後にとある場所で戦える
「ゲームフリークのニシノ(戦闘画面のグラフィックはやまおとこ)」がカビゴンを使ってくる。
耐久力に優れたポケモンが多い上に平均レベルも高いので、殿堂入り直後の状態で倒すのは非常に困難。
カビゴンも高い攻撃力と耐久に加え、「たべのこし」を持っているので生半可な攻撃では落とせない。

『X・Y』では珍しく序盤から登場。7番道路の橋の上で眠っており、金銀以来の固定シンボルでの登場となった。
イベントをこなしてポケモンのふえを入手し、吹いて起こせば戦闘に突入するので、倒すか捕まえるかすると通れるようになる。
Lvは低めだが、初めて来る時点では、性能のいいモンスターボールが無い事と、
カビゴンの非捕獲率の低さも相まって捕獲は難しい。ここでゲットできればかなりの戦力になってくれるのだが…。
ちなみに倒しても殿堂入り後にはまた橋の上で寝ていて、Aボタンで話しかけるだけで戦闘に入るようになっており、Lvは据え置きである。
なお、今までのグラフィックは寝ていたり座っていたりしたカビゴンだが、本作以降は二本足で直立している。

第7世代ではVC版が解禁された事で、第1世代以来となる「じわれ」の取得が可能になった。
また、「カビゴンZ」により「ギガインパクト」を元にした専用のZ技「ほんきをだすこうげき」が使用可能になった。











第8世代ではキョダイマックスを取得。
このカビゴンが繰り出すノーマルタイプの攻撃は「キョダイサイセイ」に変化し、
ダメージと同時に自分と味方のポケモンがバトル中に食べた木の実を50%の確率で再生させる効果を持つ。
2019年12月から1月上旬までマックスレイドバトルに出現したのだが、
「キョダイサイセイ」のとんでもない火力と「いわなだれ」、「じしん」といった全体攻撃により非常に高い難易度を誇った。

『ポケモンGO』にも登場。
リリース当初は出現するのが第一世代のみだったため、カビゴンの状態で卵から孵化するようになっていた。
(2020年現在は第四世代のポケモンがほぼ全て登場するようになっていて、卵からはゴンべが孵る)
野生としての出現率は低めだが、出現する場所は地域毎にある程度決まっている。
技は通常攻撃が二種類、ゲージ技が三種類と非常に少なく、進化の必要もない事から個体の厳選は楽な方。
攻撃の動作は遅いが素早さと特殊関連のステータスが存在しないため、主力として使うトレーナーも多く、
カイリュー・ラプラス・サイドン同様ジムにもよく配置される。

『Let's Go! ピカチュウイーブイ』では第一世代(『ピカチュウ』バージョン)をベースにしてるだけあって当然カビゴンの固定シンボルも存在。
同作の特徴としてポケモンを連れ歩く事が出来、カビゴンも例外ではないのだが、
その連れ歩き方が「主人公がカビゴンのお腹にしがみつく」という見ていて微笑ましいものになっている。トトロを思い出したプレイヤーもいるだろう。

大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、アイテムのモンスターボールから出てくるお助けポケモンの1匹として登場し、初代から皆勤。
真上にジャンプして画面外に消えた後、巨大化して「のしかかり」で押し潰してくる。当然威力は大きめ。

+ メディアミックスにおける活躍
アニメではサトシがカビゴンの捕獲に成功している。
ザボン七島のザボンを食い荒らすため、撃退法が練られるが、結局捕獲が考えられた。特別にプリンに協力してもらい、
少し離れた所でサトシがスタンバイ(歌が聞こえない場所で)、眠った所を見事にゲットし、以後サトシの手持ちとなる。
その際に食料を求めてなんと海を泳いでいたりする。しかもバタフライで。
ゲーム内でも「なみのり」を覚える事ができていたが、
多分水に浮かびながら移動するんだろうと考え、そのシーンに衝撃を受けた視聴者は多かったと思われる。

出番こそ少ないが、出れば必ず実力派トレーナーのポケモンを相手に軽く2匹ほど仕留めて戻ってくるチートっぷりを発揮し、
特にジョウトリーグではリザードンと共に大いに活躍した。
またバトルアリーナのコゴミ戦では、苦手な格闘ポケのハリテヤマとチャーレム相手に耐久力を生かし勝利するなどもはや化け物である。
その為「サトシの手持ちで最強なのでは」という声も上がっている。
特に必殺技の「はかいこうせん」は凄まじい威力であり、あの防御力に定評のあるハガネールを一撃で倒した事もある。

前述の『ポケットモンスターSPECIAL』では、捕まえた最初こそレッドに迷惑をかけまくった「ゴン」だが
その後はパーティ随一のパワーファイターとして安定した強さを見せ、さらに見かけによらず機敏に動く様を見せてくれる。
レッドのライバルであるグリーンが持つカイリキーと戦う事が多く、幾度となくベストファイトを見せている。
そのパワーは暴走して止まらなくなったリニアモーターカーを止めるほど。
こちらのカビゴンも中々のチートっぷりである、というか正直ありえん

しかし特別アニメ『ポケットモンスター THE ORIGIN』では、SPECIAL版と同じレッドの手持ちポケモンとして登場するが、
サカキのサイホーンに一撃で倒されるという憂き目に遭ってしまっている。
というか、そのサイホーンの方がチートだった。


MUGENにおけるカビゴン

フリーゲーム『タイプ:ワイルド』の登場キャラを移植したものと、その改変版が存在する。
+ 参考資料
  • 『タイプ:ワイルド』でのプロフィール
格闘スタイル…特に無い
性別…♂
ポケアシストベトベトン(近所の友達)・ケンタロス(たくさんいる)・バリヤード(世話係)

★世界中をめぐっては食べ物を食い荒らしているらしいぞ!

『タイプ:ワイルド』でのカビゴン戦

お察しの方も多かろうが、ポケアシストの3匹の元ネタはアニメ版のマサラタウン待機組でお馴染みの面々。
特にベトベトンは通話シーンなどでオーキド博士にのしかかるのがお約束なため、待機組として印象深い方も多いのではないだろうか。
たくさんいるケンタロスは、元はサトシがサファリゾーンで30匹ものケンタロスを(偶然)捕まえたもの。
この内の1匹がカビゴンの代理として活躍した事もあり、カビゴンとは意外と縁深いポケモンである。
唯一バリヤードは野生の個体が紆余曲折あってサトシ宅に居ついているだけなのだが、
媒体によってはサトシの捕まえたポケモン、あるいはサトシの母であるハナコのポケモンとして扱われている。

+ DSHIZNETZ氏製作
  • DSHIZNETZ氏製作
サーナイト同様、『タイプ:ワイルド』の登場キャラを移植したもの。
現在は「Infinity Mugen Team」にて代理公開されている。
ディスプレイネームは海外名の「Snorlax」
ハルク並みのサイズを誇り、動きがとても鈍いのが特徴。
一撃の火力はデカく、コマンド投げ超必殺技の「はかいこうせん」等も強力なので、
間合いさえ詰められればパワーのある接近型のキャラとして機能する。
DEFも高く、眠って体力を回復する事もあるのでやられにくい。この辺りも、原作に忠実と言える。
また、ストライカーとしてベトベトン、ケンタロス、バリヤードのいずれかを呼び出す事が可能。
五右衛門氏によってAIが製作されている。

+ みーご氏製作 もぐもぐカビゴン
  • みーご氏製作 もぐもぐカビゴン
上記DSHIZNETZ氏のカビゴンの改変キャラで、男らしい筋肉ボイスが付属している。
改変元よりも重量感とエフェクトマシマシで、メガトンパンチで壁バウンドさせるループコンボをAIがよく使う。
スマブラ再現の巨大化のしかかりなどの肉弾戦のみならず、かみなりやふぶきといった特殊技も。
イントロと勝利演出ではアニポケで流れていたCM前後の影絵クイズ「だーれだ?」を披露する。その数30種類。
想定ランクは1Pが凶、7Pが狂で、カラー毎に性能差が付いている。


また、『タイプ:ワイルド』以外ではUraharaGreenHatにより『JUS』風のシステムで作られたキャラが公開されている。
紹介動画(公開先へのリンク有り)

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結

出演ストーリー

MUGEN STORIES INFINITY(進化前のゴンベとして登場。戦闘時進化)
MUGEN街の夜雀亭
MUGEN街の夜雀亭 2nd
炎邪じゃー!!


*1
余談だが、初期のポケモン図鑑にも名前が載っているインドぞうは高さ2.0~3.0m、重さは2000~5000kg程度。
実の所、大型のポケモンは見た目に対して体重が異様に軽い。ありえん(笑)
ちなみに現在確認されている中でデータ上最も体重が重いポケモンはコスモウムとテッカグヤの999.9kgだが、これらでさえインド象の2割ほどでしかない。
まあ、怪獣モノにはよくある事なので気にするな!元ネタ的には逆だと思うが…。
なお、第7世代にはバンバドロという輓馬をモチーフにしたポケモンが登場しているが、
こちらは高さ2.5m、重さ920kgという数値で、ポケモンでは珍しく元ネタの動物に近い設定になっている。
また、第8世代ではインド象かどうかはともかく、象モチーフの新ポケモンとしてダイオウドウが登場。
こちらはデータ中では650.0kgだが、特性「ヘヴィメタル(おもさが2倍になる)」の個体なら仕様上はおもさ1200kgという数値になる。


最終更新:2024年04月21日 17:03