テッポウオ


        
  • 図鑑No.:223
  • 分類:ふんしゃポケモン
  • タイプ:みず
  • 高さ:0.6m
  • 重さ:12.0kg
  • 特性:はりきり(自分の攻撃力が1.5倍になるが、物理技の命中率が0.8倍になる(バトル時)
                                 手持ちの先頭にすると、高レベルな野生ポケモンに遭遇しやすくなる(フィールド時))
               スナイパー(相手の急所に当てた時のダメージが1.5倍になる)

口より 水流 噴射す。 命中精度 極めて 正確。
木の枝に 下がりし ミノムッチを 撃ち落とし 捕らえる。

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。初出は第2世代(『金・銀』)。
モチーフは実際に存在するテッポウウオという魚。また、コバンザメのような要素も見受けられる。

モチーフ通り口に水を蓄え、そこから水を噴射する事が出来る。噴射した水は100m先で動く獲物にも当てる事が可能とその精度は極めて高い。
また、生活の知恵としてマンタインの羽にくっついてそのおこぼれにあやかっているなどちゃっかりしたポケモン。
マンタインの進化前であるタマンタの進化条件に関わっているあたり筋金入りである。

『金・銀・クリスタル』とそのリメイク版である『ハートゴールド・ソウルシルバー』では44番道路の池にのみ生息するが、釣れる確率が低い。
だが大量発生のイベントが起こると釣れる確率が高くなり、ボロの釣竿でさえも釣れるようになっている。
もっとも『コロシアム』『リーフグリーン』『エメラルド』『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では普通に入手出来るので、
そこから通信で送ってきた方が早い。

ダイヤモンド・パールプラチナ』においては、タマンタをマンタインに進化させるための重要なポケモンだが、
野生のマンタインも登場する上に、進化前のみ覚える技もないためタマンタから育てる必要は無く、この進化方法自体の影が薄い。
レベル25以上で「オクタン」に進化するが、そのモチーフは誰がどう見てもタコ
どうして魚類から軟体生物になるのかは謎で、『ポケモン』における突っ込み所では特に有名。
一応「鉄砲→大砲」というイメージで水を吐くという要素が共通らしいが…。*1*2
無理やり似たものを挙げると、現実生物で比較的近いのがホヤ(幼体:オタマジャクシ型の遊泳生物→成体:丸っこくて水吐く管が突き出た固着性生物)あたりか?
アニメ『ベストウイッシュ』では、他でもない「テッポウオがオクタンに進化するとは思わなかった」という理由でトレーナーに捨てられたオクタンが登場。
この事は回想シーンで語られるのだが、件の台詞を言われた際の愕然とした表情は視聴者の同情と笑いを誘った。

「口から水を噴射する」とあるが、水だけにとどまらず、みずタイプお約束の氷タイプのビームの他、
、挙句の果てには相性的に噛み合わない火炎放射電撃ビームも飛ばしてくる。おまけに進化前の癖に「はかいこうせん」まで習得可能。
進化後のオクタンよりも素早く、第4世代までは特性が「はりきり」のポケモンの中では攻撃種族値が最も高かった
(第5世代にてアイアントなど、より高い攻撃種族値を持つポケモンが多く登場した)。
「はりきり」は物理技の命中率が落ちるが攻撃力が1.5倍になるというもので、実は並の進化後ポケモンよりも高い攻撃力を得る事が可能となっているのだ。
このように進化後のオクタンとはまた違った戦い方が出来るポケモンだが、防御面は所詮進化前なので、
あくまで「進化前としては強い」というレベルに留まっている。

アニポケでは第217話にて登場。担当声優 愛河里花子 女史。
別の回ではテッポウオをゲットしようとボールを投げた所、仲間を庇うために複数同時にボールにぶつかり、
ゲットする対象を絞れないようにするという高い知能と仲間意識が描かれている。

漫画作品の『ポケットモンスターSPECIAL』には、3章の主人公であるゴールドの手持ちとして登場する。
ただしマンタイン(マンたろう)の羽にくっついているので、テッポウオ自体がゴールドの手持ちというわけではない。
このゴールドのマンタインが他のマンタインと一線を画すのはテッポウオのくっついている数。その数なんと20匹
一斉射撃で伝説のポケモンであるルギアにも有効打を与えたり、下の方にいるテッポウオがビリヤードのキューを咥えてハングライダーのようにして空を飛ぶなど、
要所要所で活躍をしている。

『Pokemon Go』では第2世代からの参戦
他の水タイプ同様、川や海などの水場に出現するのだが、何故かオクタンは近くに水が無い場所でも出現する。


MUGENにおけるテッポウオ

手描きうどんげや『ボボボーボ・ボーボボ』のキャラで知られる、樹氏(ju氏)によって製作されたものが存在していた。
現在は2016年のフリーティケットシアター終了によるサイト消滅で入手不可。
グラフィックはGBA版のものを使用している(フキダシは『ファイアレッドリーフグリーン』準拠)。
口から斜め上に飛び道具を噴射して空中の相手を落とすという全く新しい戦法となっている。
蝙蝠男を撃ち落とせ!

出場大会



*1
ゲームショーの試遊台に置かれていた『金・銀』の体験版のROMデータが2018年に流出したのだが
(その後ゲームそのものが作り直されたため、現在のものとは別物)、
そこでのテッポウオとオクタンのドット絵「拳銃(リボルバー)⇒戦車」という兵器モチーフである事が非常に分かりやすいものだった。
しかし前後して海外展開が決定したためか(初代の海外版は1998年発売)、製品版では兵器性が大幅に削られたデザインになった。

*2
なお、同じく任天堂のゲーム『ゼルダの伝説』シリーズには、
オクタロック」というタコのような姿で岩を吐き出して攻撃してくるモンスターがおり、こちらもMUGEN入りしている。
所謂セルフパロディのようなものなのだろうか?


最終更新:2024年04月17日 13:56