島村ジョー


島村ジョー(サイボーグ形式番号009)

コードナンバー:009
本名     :島村ジョー(Joe Shimamura)
出身     :日本
サイボーグ能力:加速装置
誕生日    :5月16日
(以降は島村ジョーではなく、009と呼ぶ)


「あとは……勇気だけだ!!」

概要

石ノ森章太郎氏原作の漫画『サイボーグ009』の主人公。人気作ゆえに何度も映像化している。
(009=ゼロゼロナインと読む。イギリスのスパイ映画007シリーズの方はダブルオーセブン)
中の人は'68年版は田中雪弥(現:森功至)氏、'79年版は井上和彦氏、'01年とパチスロ版は櫻井孝宏氏、2012年の劇場版『009 RE:CYBORG』では宮野真守氏、『サイボーグ009VSデビルマン』では福山潤氏、青二プロダクションの設立40周年イベントでは神谷浩史氏。

世界中を牛耳る悪の武器商業団体「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」。
彼らによる世界中の人を拉致し、改造する「サイボーグ計画」において、
それまでの開発技術を全て集結させて作られた、万能型のゼロゼロナンバー・サイボーグ。
その9番目のため009。無論、0010以降のサイボーグも製作され、後述の事情から敵対している。

日本人の母と国籍不明の父とに生まれたハーフで(このため'79年版では金髪になっていた)、
原作では少年鑑別所で不良少年として過ごし、施設からの脱走中にブラックゴーストに拉致され、改造手術を受ける。
平成版アニメでは教会の神父の元に育ち、神父殺害容疑を疑われ追いつめられたあげく、
海岸の断崖絶壁から海に飛び降りた所をブラックゴーストに拉致された。
その後、001(イワン・ウィスキー)のテレパシーによってブラックゴーストからの脱出を試み、
同じく脱走した8人のサイボーグ戦士とそのサポートをするギルモア博士と出会う。

長いマフラーと大きなボタンが印象的な服装だが、描かれた時期やアニメによって服の色は様々。
原作初期では緑の服に赤または黄色のマフラー、あるいはズボンだけ赤など配色は一定ではなく、
'68版では主題歌に「赤いマフラー」と歌われている通り、白い服に赤のマフラーだった(TVアニメはモノクロだが)。
原作中期から赤い服に黄色いマフラーとボタンでほぼ統一されており、以降のアニメ版やアメコミ版も全てこのカラーである。
009と聞くとこのカラーリングを思い浮かべるファンが多いのではないだろうか。
完結編(未来で現実に戦っているサイボーグ戦士たち)は青い服と赤いマフラーになっている。


能力・加速装置

マッハ5(マッハ3とする設定もある)で高速移動を成し遂げ、目的地への移動、敵からの攻撃の回避などに大きな効果を発揮する。
口の中にある奥歯のスイッチを舌で押す事によって、発動させ、速度を調節できる。
そして最大値では周りの時間の流れや動きがスローで見えるほどの速さとなり、
エピソードの一つには加速装置の暴走で009以外の存在の動きが止まってしまう事態も起きているほど。
(あくまでも009の早すぎる速度視点によってそう見えるだけで、やはりスローとは言え動いてはいる)
009以外にも旧型を002が装備する他、0010以後のサイボーグ戦士の多くが改良タイプを装備しており、苦戦を強いられることになる。
後年、小説版『仮面ライダー』などでも描写されたが、つまり型落ちしてしまったのだ。
極めてリアリティを感じさせる設定だといえるだろう。
このページ最初の台詞も、加速装置に加えて多彩な武装を持つ敵サイボーグに
「お前の加速装置以外の武器は?」と問われた際に返した言葉である。
最初期のギルモア博士の説明では001から008の長所を併せ持つということだったが、これは基礎性能のことであろう。

尚、後年になって『空想科学読本』シリーズで加速装置搭載型サイボーグが考察されたのだが、
加速による摩擦熱やGを鑑みると、毛髪から脳に至るまで全てを人工物に置換した改造は正解
(ただ、設定上の変更程度では足りず本当に全般を人工物に変える必要があるとしているが)、
さらに彼らは食事が動力源なのだが、戦闘するサイボーグである以上内燃機関や核エネルギーは危険であり、
かといって風力や太陽光は微力すぎ、排泄物エネルギー転換装置も鑑みると食事というのは効率が良く最も安全な燃料である上、
加速装置起動時の極端な前傾姿勢による疾走は、空気抵抗の関係から最も理想的なフォームとされ、
メイン装備がレーザーガンなのも、音速で移動するサイボーグを仕留めるにはより速い光線が適切と、
まさに科学的に正しいサイボーグである事が判明した。石ノ森先生マジパネェッす。
同時に、飛行タイプの002なら兎も角、陸走タイプの009では加速装置を使いこなせないとも突っ込まれていたけど。
ついでにそこまで人工物に置き換えるならロボット作った方が早いんじゃないかと言われたけど。

『サイボーグ009』という作品について

誕生編、神々との戦い編など、今の少年漫画にもある構成でシリーズを切り分けており、石ノ森氏のライフワーク作品とも言える。
発表された当時はまだ日本では「サイボーグ」という言葉は殆ど浸透しておらず、
この作品の誕生により「サイボーグ」という言葉を日本の世間一般に知らしめる事となった。
(日本のメディアにおけるサイボーグという存在の雛型といっても過言ではないかもしれない。)
同様の例にアンドロイド(『人造人間キカイダー』)やミュータント(『イナズマン』)が挙げられる。

石ノ森氏は病床についてもプロットやシナリオの作成を進めていたのだが、残念ながら未完で終わってしまった。
しかし2001年に平成版として3度目のアニメ化が放映、その際に完結編の遺稿を基に一部がアニメ化、公開された。
2006年には小野寺丈氏によって遺稿や構想ノートを基にした完結編の小説『conclusion GOD'S WAR』が発売され、
2009年には千年に一度の009イヤーとして2012年まで様々な企画を立てたりと、今もなおサイボーグ戦士達の活躍は続いている。

さらに2012年から2014年までwebサイト『クラブサンデー』において、前述の小説版を基にした完結編のコミカライズが連載。
作画を担当したのは石森プロの早瀬マサト氏とシュガー佐藤氏である。
賛否は分かれているが小説版と合わせ、これによってサイボーグ009の物語は一応の完結を迎えることとなった。

ちなみに手塚治虫氏の『海のトリトン』と並ぶ、最初期のコミケでの人気作品だったらしい。
地下帝国ヨミ編の最終シーン、
宇宙へ脱出したブラックゴースト本体を追って、001からの瞬間移動を受けて本体の魔人像に乗りこんだ009。
彼は(表向きの)首領スカールを倒し、BGの真の首領を魔人像ごと爆破した為、帰還もできずに宇宙を漂っていたのだが……。
そこに決死の覚悟で地球から002(ジェット・リンク)が助けに駆け付け、
009と共にお互い抱き合って大気圏へ突入していくシーンが、女性ファンを大きく掴んだのだとか。
しかし、「やおい」とか「ガチホモ」など関係無しにこのシーンはとても感動するのでお勧めである。

「ジョー…キミは…どこに落ちたい?…」

他の石ノ森作品との関連では、2001年の『仮面ライダーアギト』は本作の完結編構想を基に製作されており、
本作の「神々との戦い」同様に、「進化しようとする人類とそれを阻止する神との戦い」を描き、決着を見せている。
またアニメ版『スカルマン』(コサック博士のロボットではない)では興味深い事実が描写されている。
+ネタバレ注意
物語の最後、発掘された髑髏面に内蔵された加速装置を起動し、宿敵の撃破に成功したスカルマン。
しかし生身の肉体に加速装置の反動は重く、彼は瀕死の重傷を負い、倒れてしまう。

ところが。

『黒い幻影』或いは『BG』と呼ばれる謎の秘密結社によって拉致された彼は、
髑髏型の頭部を持つサイボーグ=スカールへと改造され、その首領の椅子へと腰をおろす。
そして一方、主人公の恋人が巻き毛の男の子を出産しており――。

……という、『サイボーグ009』の前日譚を思わせる展開なのだ。
それを鑑みると、彼に搭載された加速装置のルーツ、そして彼の父親は……。

ただ、この展開だと上述の009の設定と食い違う部分が出てしまうため、
単なるスタッフのお遊び、あるいは『スカルマン』が『サイボーグ009』のパラレルワールドということも考えられる。
最終話、洗脳された主人公・隼人と思しき人物が髑髏面の謎を追ってきた老探偵を
雑踏の中で暗殺するシーンが存在することから、スカールと主人公は別人であり、
彼自身は別のサイボーグに改造されていたという可能性も捨て切れない。
(秘密結社の首魁がわざわざ鼠一匹の始末に出張るのは不自然であるし、そもそもスカールと隼人は声が違う。
 髑髏面を奪われた後、仮面の力を発揮できる能力を評価されて新たな命を与えられたという想像はさほど難しくない)

また『スカルマン』の登場人物や背景、それに終盤出現する怪ロボットなどには
『空飛ぶゆうれい船』のオマージュと思われる部分が多分に含まれているところからも、
この作品が石ノ森作品による一種のお祭り的なクロスオーバーを意識していることは明白であろう。
余談だが、ダーク(アンチ)ヒーローだった原作版『スカルマン』をTV向けに改変して造られたのがあの『仮面ライダー』である。
(ただしTV版は比較的明るい内容だが、漫画版だと暗い内容。
 とは言え漫画版ライダーも正真正銘正義の味方なので、復讐の為なら手段を選ばないスカルマンとは違う)
そして劇場版『仮面ライダーW』において登場した「仮面ライダースカル」はスカルマンがモチーフとされている。

ニコニコ動画では石森氏自身が作詞した'79年版OP『誰がために』が人気である。

MUGENでは一番の歌詞(吹き荒ぶ風)が某牧師の肩書として有名。

また、009を演じた声優の一部が『おそ松さん』で共演しており(長男、三男、四男、父)静画では赤服に黄色マフラー姿で描かれた彼等のイラスト「009松」も投稿されている。


MUGENにおける島村ジョー

分かっている範囲では、
Ineffabile Mugen氏による009(昭和二期版の声?)とスナクジラ氏の009(平成版の声)が存在する。

Ineffabile Mugen氏の009は残念ながらサイトが閉鎖してしまったため、今では入手困難なキャラとなってしまっている。
+youtube

餓狼MOWのロック・ハワードをベースとしているため、やや線が細い。
また掛け声はロックの声をそのまま流用した物が多い。
009の特技である加速装置を使った、場所移動や必殺技などを披露し、
ビームガンを使った平均的なタイプのキャラクターになっているようだ。
ただしイントロではビームガンでフライングするのでフェアな戦いをするにはこのイントロを飛ばすしかない。

スナクジラ氏の009は
K-BLOODを改変させた、癖とKOF度の強いタイプの009となっており、
技の流れもそのまま改変され受け継がれているので特殊な動作が多く、
特に必殺技の加速装置を使った通常攻撃ラッシュはかなり火力の高さを感じる表現になっている。
下記の動画から配布されていたが、現在は削除されDLリンクも消失している為入手不可能。

その代わり、Ineffabile Mugen氏の009の様なビームガンを通常攻撃で打てるタイプでは無くなったため、
遠距離攻撃がメインの敵には、ハチの巣にされる危険が大きいであろう。
また、アピールとして009の決め台詞、
勇気 だけだあー!!」}
を叫ぶモーションが付いているが、CPUが使う場合はこれを乱発してしまい、
「あああとははは…ゆゆゆ勇気気だけだけだあああーあああ」
とハミングする上、やられる寸前に発動させてしまってやられると、非常にカッコ悪いチープなことになる。
そんなこともあるが、スナクジラ氏は今後もMUGENで使えるタイプのサイボーグ戦士などを作りたいとのことなので、
期待して待っておこう。

出場大会

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「それで戦いが終わるのなら、僕は…」



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