アドラー






「俺こそがこの偉大なる

           遺産の継承者だ!」




アカツキ電光戦記』の登場キャラクター。キャッチコピーは「アーネンエルベの死神」。
プレイヤーからは専ら「隊長」と呼ばれる。
ちなみにアドラー(Adler)というのはドイツ語での意味。
ナチスドイツが鷲をシンボルにしていたのも命名由来にあるのだろうが、或いはアドルフ・ヒトラーからか。チョビヒゲ付けて黒髪にするとモロだし。
『エヌアイン完全世界』のネットラジオ(パーソナリティは不律役の響紫音氏とアドラー役の長瀬零司氏)によると
アドラーは貴族軍人(ユンカー)で、フルネームは「エルンスト・フォン・アドラー」らしい。
名前の「エルンスト」は一般的なドイツ人男性名で、「正直で信頼できる人」を指す。 どこがだ。
声を当てているのは同人版は天崎響介氏で、エレクトロゾルダートと一人二役。AC版以降は長瀬零司氏。

+ ゲーム中のカットイン


設定

秘密結社ゲゼルシャフトの武装親衛隊長。過去の戦時の人間だが、冬眠制御によって現在まで生き延びた
かつてナチスドイツの組織アーネンエルベ*1の士官として、チベットの古代遺跡の発掘に従事していたが古代都市アガルタを発見。
その文明の遺産にあたる超科学技術「電光機関」を独占し、己の野望に利用すべく行動を開始する……と言うのが彼のストーリー。

性格は顔や上記の行動理由からも解るとおりの野心家。
アカツキを「死に損ないのサル」、を「下衆」と呼ぶなど、
冷酷で自信過剰で常に他人を見下したような態度を取る困った人間だが、それ相応の実力を持つ
また、謎の多い電光機関について、自力でその原理を解明してしまうほどの頭脳も持ち合わせている。

エレクトロゾルダート達は彼のクローンで、部下に当たる。
だが彼らを「出来の悪い木偶」呼ばわりするなどその扱いはヒドイ。でもストーリーによってはされる羽目に…

+ 『アカツキ電光戦記』ED(ネタバレ注意)

元々ゾルダートと名前と色が違うだけで、SLGの名前付き雑魚みたいなコピペキャラだった(カットインまでゾルの色違い)。
設定上こっちがオリジナルなのにシステム上は自分が木偶とはこれいかに。
が、バージョンアップでデザインと一部モーションを除き全くの別キャラに。
髪型が明らかにイラストと違うし15色制限でドット打ってるから眼の色も赤色じゃないけどね。
同人版では隠しキャラクター扱いであり、公式サイトでパッチを充てた状態で条件を満たせば使用可能になる。
…のだが、 2012年に公式サイトが更新されるまで、隠し要素のページに存在や設定・コマンド等が載せられていなかった。
サポート終了が2009年なので、実に 3年間放置 されるという不遇な扱いであった。

アーケードでは戦車やムラクモと合わせデフォルトの使用可能キャラに。こちらではちゃんと公式サイトにコマンドが載せられている。
そしてゾルと同じだった声優も変更され、かなり声が低くなった
しかし同時に、「おい!」「やめろ!」 「シャイセ!」 などの味わい深いダメージボイス、
「エイッ!」「フォイヤッ!」「ファレン!」などの個性豊かな気合(ちなみに「フォイヤ」は英語だと「ファイア(発射)」に相当する。ファイエルではない)、
地上通常投げ時の「ハケッ、ハクンダッ!」という何を吐けと言うのか謎の台詞
勝利時の「フハハハハハ…フーッハッハッハッハッ…!」という本当に嬉しそうな高笑い、などの数々の特徴的なセリフが追加された。
その色んな意味で濃い顔グラフィックと性格が良く出てるモーションの数々も合わさって、
今ではアカツキを代表する色物キャラとして扱われている。
挙句の果てには、サンタの格好(元ネタはAC版のColor6)でトナカイのコスプレ(?)をした電光戦車に跨った公式ポスターが描かれたり、
CD特典のミニポスターでは上司を差し置いてアカツキと対比した形で描かれている。
イロモノ的な意味で 出世出来て良かったね隊長!シャイセ!

+ トナカイとサンタのコスプレ

まあでも、そんなこんなでその最悪な性格とは裏腹に、ユーザーから非常に愛されているキャラになっている。

なおよくネタにされている「シャイセ!(Scheisse!)」であるが、本来はドイツ語のスラングで日本語の「クソッ!(糞)」にあたる。
また、どこでも下ネタの発想は同レベルなのか、排泄物としての意味だけではなく使われ方もやはり同じような言葉である。
英語の「shit(糞)」もこういう類の下品な言葉なので、外国に行った際にうっかり言って怒られない様に憶えておこう。

ちなみに、彼の立場は現代で言う中間管理職に近い。
尤も、容赦無く上司を裏切ったり部下を捨て駒にする最悪の性格なのでご利用は計画的に。
まぁ、他作品の中間管理職扱いの人を殺そうとしたりするし、
元祖悪の首領部下の人格を奪ったりするしで、格ゲー界の人間の上司には碌なのがいないのが常なのだが。

+ エヌアイン完全世界のアドラーについて


性能

モーションなどはゾルダートの流用が多いが、性能は全くの別物。
ゾルが割と潰しが効く王道タメキャラなら、アドラーは固め兼ガン攻め一択の波動昇龍キャラとでも言えば良いか。
技構成は飛び道具、対空技、突進技と格ゲー主人公三種の神器を揃えているが、どれも癖が強い。
飛び道具「ブリッツクーゲル」は、弱~強で飛距離が短くなり発生も遅くなるが、判定が大きく持続が長くなる設置的な技。
弱を飛び道具として用い、それ以外は主に固めや連続技のお供に。
「ブリッツボンベ」は自分の周囲に放電する技で、姿勢が低い割に上方向の判定が弱く、代わりに地面付近が横に強い。
コンボの締めに使うとダメージが伸び、中や強は浮きが高いためさらに追撃可能。
一応対空として使えなくは無いが頼りなく、基本的に連続技・切り返し用である。
突進技「フラクトリット」は一度対空技のように上昇してから突進する∧型軌道の変わった技。
弱は初段の打点が高く、座高の高い一部キャラを除きスカるが二段目ヒットでバウンドし、コンボ始動技でさらに追撃できるため強力。
また、真上に飛ぶ性質上アドラーにおける必殺技の中で、最も地対空に有用である。
中と強は、ガードされると1コン献上の可能性があるため、基本先端当てで奇襲に。
しかし、移動距離が長いため中央でのコンボや画面端への運び、連続技用にも使える。
また、各種強攻撃がボタン長押しで崩しに派生するなど、トリッキーな技が多い。
相手の喰らい状態、浮き具合などを判断して的確なコンボルートを選ぶ必要があるなど、テクニカルな一面も併せ持つ。

  • アカツキ電光戦記
一番の強みが壁際での爆発力。特攻ブリッツクーゲルやブリッツガイストを絡めた壁際限定の高火力ループコンボを所持しており、固めも強い。
少々コンボルートを使い分ける必要があるものの、何かが刺されば安定して大ダメージを与えることが可能。
強フラクトリットの移動距離が長く、運び能力もそこそこ高く、画面端に追い込むのが楽なのも長所。
判定・発生共に優秀な最強クラスの飛び込み技JCに、対空に使える遠B、
発生そこそこで、ガードされても4F不利と隙の小さな特殊技・ヒュープシュラウバと、通常・特殊技もそこそこ使えていける。

しかし、通常技のリーチが短く、飛び道具も飛ばないので自分から攻める能力に欠ける、
接近しても慣れると「見てから攻性余裕でした」な中段技「ズィヒェル」、
有利フレーム全く無い通常技の数々など、実は接近してもそこまで強くなかったりする。
また、壁際の攻めや切り返しなどにゲージを多く使わなければならないのでゲージ依存度が非常に高い。
微妙に低い防御力(+2.5%、MUGEN換算で976)、特別攻撃以外に無敵技が無い、
遅い移動速度、壁際とは逆に発展性が皆無な中央でのコンボなど、フォローできない弱点が多い。
防御面が貧弱な代わりに電球の固めだけは割と強いため、一度攻め込んだら何が何でも一発刺すつもりで。
刺されば強い一発屋風味。刺さらなかった場合はボッシュート。

当初は戦車、完全者に次ぐ下位キャラとして扱われてしまっていたものの、
研究の結果、現在は中堅程度で持ち直したようだ。
ちなみに、自分のクローンはその安定した立ち回りの強さが評価され、上位キャラの地位を得ている。
オリジナルより優れたクローンなど存在しねぇ!!

ちなみにダイヤ上で不利が付く相手は、マリリン不律など。
一人コンボゲーのマリリン相手には、アドラーのやれることや強いところに対して マリリンがそれより上の事を出来てしまう ことが要因。
一人サムライスピリッツの異名を持つ不律相手だと牽制技が悉く撃ち負ける上に火力でも負け、
死ぬ思いで壁際に追い詰めても1ゲージの超コッチジャでほぼノーリスクで脱出余裕と散々なもの。
しかし、これらについても6:4程度の有利で完全な無理ゲーという訳ではない。
上位陣が相手でも決してカバーできないほどの不利はつかないので、頑張れ隊長!

  • エヌアイン完全世界
遠Bが特殊技(4B)に変更、通常技から遠近の区別が無くなり技構成はがらりと変化。
しかし、既存技の弱体化が少なく、しかもB>Bの完全煉鎖で大きく前進するので
中央でも立ち喰らいなら、地対空としても機能する浮かせ技・Aフラクトリットがコンボに組み込めるようになり、火力が出しやすくなった。
さらにヒュープシュラウバの隙が減少して気軽に出せるようになり、空中ブリッツクーゲルも隙減少で画面制圧力は上昇。
特攻ブリッツクーゲルで相手が浮くようになってループコンはできなくなったが、
発生が異常に速く暗転前または暗転の瞬間に攻撃が刺さらないと絶対につぶされない。相討ちOKの割り込みや置きバリアとしても機能するようになった。
硬直も非常に短いので、浮いた相手にダッシュ攻撃が入る。ダメージ効率はむしろ良くなり、相変わらず画面端では大活躍である。
このように既存技は弱体化どころかガンガン強化されつくしているのであった。

システム面でもカウンターヒットで受身不能になる仕様が追加されたため安定してブリッツボンベで追い討ちが可能になり、
持続の長い飛び道具を多く持つため比較的安全に完全世界を発動できるといった具合に、前作とは違って非常に恵まれる形になる。

さらにゲージ回収力が強化。電光戦記と比べると全キャラゲージ回収力が強化されたのだが、隊長は格が違った。
というのも、エヌアイン完全世界のゲージ増加は技における本来のダメージ値(補正のかかっていないダメージ値)によって決まるのだが、
アドラーでコンボの締めに多用するCブリッツボンベは1ヒット当たりの本来ダメージが高く、
判定の都合上ダウンした相手にもヒットし、4ヒット全段ほぼ確実に入ってしまうため、
結果、Cボンベが入ればゲージ0.4本回収といういくらなんでもそりゃないだろうという無茶苦茶なゲージ回収能力を取得。
しかも先述の煉鎖のおかげで中央コンボでもボンベは使いやすく、前述通りカウンターヒットにより追い打ちも安定。
レシピ次第ではCボンベを1コンボ中に2回入れることができるため、ノーゲージコンボ1回で1~1.5ゲージ程度を回収できる。
これによりただでさえ強いゲージ技をバンバン使えるようになり立ち回り性能すら向上。

そして前作ではいらない子扱いだったブリッツガイストが 強化
仕様が変更され、発動中は特攻ゲージが残り時間を表すゲージに変化。これが0になるか、10ヒット分ヒットまたはガードで消滅となる。
1ヒットごとの感覚は前作では非常に長かった(一度当たるともう一周してこない限り当たらないぐらい)が、
本作では特攻クーゲル以上に高速で多段ヒットする
ヒット数は5ヒットがやっとだった前作に対し、エヌアイン完全世界では最大10ヒット、ダメージも1ヒット600から1000に大幅アップした。
相手を拘束する能力が高く、中央コンボに組み込めば体力の4割を消し飛ばしつつステージの半分くらいを運送してしまえる。
…と、まあここまで見てもかなりの強化が施されているのだが、さらに出始め完全無敵で、隙はほぼ無くガードどころか攻性されてもアドラー有利
それどころか、下手な技で返そうとするとガイストが刺さってしまい大ダメージとなってしまう。
一部キャラの持つ技で暗転返しされない限り、まず攻撃を受けることはない。
コンボに・リバサに・固めに・暗転返しに・適当に出して完全世界発動に、と脅威の汎用性と強さを持つ本作最狂の呼び声高いぶっ壊れ技に大変身。

ガイスト中はゲージが溜まらない(専用ゲージにすり替わり、いくら技を当てても蓄積されなくなる)仕様なのだが、前述通り素のゲージ回収が高過ぎるため
画面端だと5割を消し飛ばしつつガイスト消滅後に1ゲージ回収できる。
半ば魅せに近いが最大3ゲージなのになぜか4ゲージ使用コンボも出来る。お前はどこの公務員だ。
そして恐ろしい事に、アドラーの狂ったゲージ効率だと1Rに1回、下手すれば2回この技を使うことが出来る。

完全神殺「ベルクブレッヒャー」も高性能な部類。出が非常に速く2B先端からでも余裕で繋がる上、
ヒット後に浮いた相手に追い討ち可能で総合ダメージがかなり稼げる。2段技なのでガークラ連携も可能。
フォロースルーの隙も小さめでガイストとの相性も抜群。ガイスト装着後に無理矢理神殺を当てにいくのは必勝パターンの一つである。

エヌアイン完全世界最強の呼び声高いゲージ溜め能力に、壊れ性能のガイストの存在。
アカツキをしのぐ同作最大の爆発力を有するようになり、
現在ではエヌアインと並ぶ最強ランク。華麗な転身である。
何から何まで恵まれた形となり、彼の強化は明らかに意図されたものだと見ていいだろう。

しかしゲージ依存度の高さや防御力の低さ、自分から強引に攻めるのが苦手などの弱点は完全に克服されたとは言い難く、
爆発力に定評があるアカツキカティなどにこの辺りを突かれるとすぐ死ぬのは相変わらずで、
ブリッツガイストを絡めたコンボの難しさやJCや4Cからのヒット確認追い討ちなど、やはり使い手の技量が求められるキャラとなっている。
所謂4の中では、理論値寄りながら実戦値も併せ持つ万能型との評価をされる事が多い。
ダイヤグラムでも大幅不利なキャラはおらず(エヌアイン相手に微不利だが)、安定して5分~微有利以上の値を付けている。

さすがズーパーアドラー!

暴力戦隊アドラーズ

ブリッツガイスト4週コンボ




「現代科学でやっと解明されたその原理を

      何故か貴様は最初から知っていた

           今日こそ聞かせてもらう…完全者とは何だ!」


MUGENにおけるアドラー

7体のアドラーが確認されている。
アカツキ勢本体最多の座をクローンとまるで競い合うように製作されており、一時は本体最多の座についていたのだが
その後 HM氏、way-oh氏の魔の手により クローンに反逆され、最多の座を奪われている。ワレニエイコウアレェェェ…!

+ HM氏作・アカツキ仕様

+ みきた氏作・アカツキ仕様

+ HM氏作・エヌアイン仕様

+ way-oh氏作・エヌアイン風仕様

+ 阿=李苑氏作・アレンジ仕様

+ 阿=李苑氏作・名も無き兵士

+ Emperor氏製作・BlitzDeath

なお、HM氏(アカツキ・エヌアイン双方)、みきた氏、阿=李苑氏のいずれのアドラーにも言えることだが
ガイストの軌道が原作と違い、回転の中心軸がアドラーのある一点から移動しない。
原作ではアドラーの移動に軸が遅れてついてくるように動くのだが、mugenではいずれも常にアドラーの周囲を回り続ける。
way-oh氏のものは当初はHM氏の記述をほぼ完全に流用していたため
同じ軌道だった(一時期向きが変わると回転方向が変わるというアレンジが加えられていた)が、最新版ではガイストが追尾するようになっている。


動画での活躍

主にHM氏のものが活躍している。
原作では弱キャラながら、ブリッツクーゲルが設置技に近い形で上手く機能していることから、
AI対戦が主流のニコニコMUGENにおいてはなかなか健闘しているようである。
+ 大会ネタバレ

ストーリー関係においては、ゲゼルシャフト関連で他のアカツキキャラとセットで登場することが多い。
…が、ラスボスとしての立場があるムラクモと比べ、全力でネタキャラ街道を突っ走っている。 シャイセ!
アカツキ勢の中でもコメディ担当比率はぶっちぎりトップ。
シリアスな場面でも中ボスや子悪党あたりの配役に収まってしまうことが多い。
某動画では徹底的にネタに突っ走るその姿から親しみを込めて「バカ隊長」とも呼ばれていたり。
愛すべきキャラクターとして認知されていると見るべきだろうか……。 シャイセ!

…と、言うとでも思ったか?なんと主役のストーリー動画が始まった
美人な部下もいるしよかったね隊長!またコメディだけどな!





「俺の分身よ…

           貴様らの出番はもっと先だ」



出場大会

+ 一覧

出演ストーリー

+ ...


*1
ナチス・ドイツの実在した研究機関。正式名称「Deutsches Ahnenerbe」。Ahnenはドイツ語で「先祖・祖先」、Erbeは「遺産」。
その研究は非常に広範で、中央アジアのどこかに紀元前から存在し、
非常に高度な技術を持っているとされる地底王国「アガルタ」の技術を第三帝国に取り入れようと調査なども行っていた。
アドラーにやたら遺産に拘るセリフが多いのもこのため。