碇シンジ


「逃げちゃダメだ…!」

1995年に放送され社会現象にまでなったSF・ロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』
(2007年以降公開の新劇場版では『ヱヴァンゲリヲン』表記)の主人公。読みは「いかり-」。
他の多くの登場人物の苗字の由来は旧日本軍の軍艦だが、彼はが由来のようだ。
名前の由来は、劇場版『EOE』の絵コンテなどを手掛けた樋口真嗣氏から。担当声優は 緒方恵美 女史および俳優の神木隆之介氏

ごく普通の中学生の少年だったが、ある日から実の父親である碇ゲンドウ司令により、
エヴァンゲリオン初号機のパイロットとして戦闘に行くよう画策され特務機関「NERV(ネルフ)」本部に呼び寄せられてしまう。
最初はあまりに身勝手な要求のため拒否したが、初号機の旧パイロットであった綾波レイが、
大怪我を負っていたなどの理由により仕方なく同意する事になる。
初号機と高い「シンクロ率」を記録するため、経験が未熟でありながら抜群の操縦能力を見せている。

パイロット以外の特技はチェロの演奏と家事全般で、同居する事となったミサトさんの家を、ゴミ屋敷から人の住める空間へと浄化する腕前も見せた。
同じく同居する事となる弐号機パイロットのアスカの弁当も作るなど、炊事を含む葛城家の家事はほぼ彼が担当している。
なお、『エヴァ2』では「裁縫は苦手」だと話している。
また海水浴に乗り気でなかったり「水に浮かない」と発言するなど、泳げないことを示唆する描写もあるが、
それ以外の運動神経は良い方らしく、転校当初バスケの授業を見ていた女子から歓声を上げられる場面もあった。
ダンスも数日の特訓で戦闘の動きに取り入れられるレベルでマスターできている。

しかしながら、序盤のネガティブ極まりない発言や、そのヘタレとも取られかねない性格故か、
『外国人が選ぶ嫌いなアニメキャラ2006』において男性部門で一位に輝いてしまった可哀想なキャラでもある。
ちなみに男性部門での二位は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシン・アスカであった…二人揃って不遇である。
その後行われた『外国人が選ぶ嫌いなアニメキャラ2010』においては、劇場版の効果もあってか一位から逃れる事ができた。
なお、同年度の男性部門一位はうちはサスケ

本編での身長はアスカやレイとそこまで変わらない(アスカの方が他二人より少し高い)が、NTTドコモとコラボした際のイメージイラストでは、
成長したシンジとレイが描かれ、レイと比べそれなりに身長が高くなっている
(設定身長が割と低目なのは、“文明崩壊後の近未来”に適応したというスタッフの狙いもあるらしい)。
その他、『ANIMA』(この作品のシンジ達は17歳)など成長した彼らが描かれる作品もある。

+ アニメ版の碇シンジ
父親から捨てられた(と思い込んでいる)過去がトラウマとなっており、自分よりも他人を犠牲にできない性格。
そのため他のパイロットが乗る3号機が使徒に乗っ取られ暴走した際、「アレは使徒だ。使徒を倒せ」との命令を、
中のパイロットを傷付ける事を恐れ拒否し、無抵抗のまま一方的に嬲られる事態にもなった。

ゲンドウ「シンジ、なぜ戦わない?お前が死ぬぞ!」
シンジ「いいよ!人を殺すよりはいい!!」

EVAパイロットとしての自分に価値を見出してネルフに居場所を感じており、
周囲の対応が活躍と役割の割に合わなくとも健気にパイロットとして活躍し続けた。
しかし様々な悪い状況が重なり無理が祟ったため、劇場版である『EOE』の冒頭では、
弐号機パイロットのアスカ(廃人状態)の裸体のすぐ横でハァハァしてしまうほど精神が蝕まれていた。

新劇場版でもそういった葛藤を持ちつつ、パイロットとしてTV版に劣らぬ活躍をしている。
特に『破』における対ゼルエル戦では、TV版とは違った派手な覚醒をした。
具体的に書くと、
  • エヴァごと綾波レイを捕食、吸収した使徒に対して「綾波を返せ!」と言い放つ
  • 自意識をはっきりと持ったまま活動限界を越えたエヴァを覚醒させる
  • レイを助けようとするシンジに「私が消えても代わりはいるもの」とレイが言ったのに対し、
    「違う!綾波は綾波しかいない!」と言葉を返して見事に助け出してしまう
通称「 シンジさん 」。
「シンジが成長しようとする度に周りの大人が全力で足を引っ張って元の木阿弥に戻す」とまで評されたTV版に比べれば、
周囲の状況や大人達がシンジに対して割と公平な態度で接しているようだ。
誤解されがちだが、新劇のシンジは旧設定を放棄して出来た別人というわけではない。
TV版のシンジと全く何も変わっていないのだ。むしろシンジが変わったのではなく、
周囲(ミサト、アスカ、レイ、親父など)との関係が変わったからであり、言うならば「もう一つの可能性のシンジ」である。

……尤も、次作の『Q』ではこの行動が元で彼(及び視聴者)の理解を大幅に超えた超展開となり、
結果ある意味TV版より悲惨な事となり、どちらにしろ彼は追い詰められてしまうのだが……。
担当声優である緒方氏もまた、「東日本大震災の惨状を自分が引き起こしていたと言われたら」と考えてしまったというぐらいだから大概である。
それでも、ラストで心を閉ざしたシンジの手を引いて歩き出すアスカ、2人の後ろを付いていくレイの3人の姿は、
TV版とは違う、かすかな希望が見える引きになっていた。
+ さようなら、すべてのエヴァンゲリヲン
完結編となる『シン・エヴァンゲリヲン』では、
冒頭こそ重度の鬱状態に陥っていたが、アヤナミレイ(仮称)やニアサードインパクトの惨劇を生き伸びて大人に成長していたトウジ、ケンスケら、
周囲の人々の愛情を受け取って徐々に精神的に立ち直っていく姿が丁寧に描かれた。
しかし、クローンの初期ロットであるアヤナミ(仮称)はネルフの調整を受けねば長生き出来ず、
「シンジを好きになるように予めプログラム」されていたが、
それでも「シンジを好きになった事が嬉しい」と告げてシンジの目の前で死亡してしまう。
アヤナミ(仮称)の死を正面から受け止められる程に成長していたシンジは、
誰に命令されるでもなく、自らの意思で「再びエヴァに乗り」「全てを救う」事を決意。
ミサトやアスカ、マリ達の命懸けの援護もあって全ての元凶であるゲンドウおよび彼の操る第13号機と対峙。
撃破ではなく対話によって和解を果たす。
そして「エヴァの呪縛」に捕えられていたゲンドウ、アスカ、カヲル、レイらの解放に成功する。
現実世界に帰還した彼はマリに出迎えられ、無事大団円を迎える事が出来たのだった。

そう、シンジは神話ではなく大人になれたのだ

アムロもそうだが、TV版、旧劇場版では、内向的で頼りがいの薄い主人公としては彼より更に脆く描写されており、
「もっとしっかりしなさい」と劇中でも度々言われている。
もっとしっかりすべきなのはシンジの周りの大人だと突っ込んではいけない
そもそもいきなり14歳の少年が「今日から世界のために命がけで戦ってね」といきなり言われる、
という状況そのものが異常であり、何だかんだでエヴァに乗る彼はそれだけで偉いとも言えるのだ。
しかしこのような「いきなり乗せられ」展開はロボットアニメの王道であり、
承服して敵と積極的に戦う主人公に視聴者が慣れすぎたのが、彼に対する風当たりの強さの原因なのかもしれない。
その反動か、二次創作では「積極的であらゆる能力を付加された頼りがいのありすぎる碇シンジ」を題材にしたものも生まれ、
スーパーシンジ物、略して「スパシン物」というジャンルまで出来ている。
また、現在改めて観直した結果、シンジの辛抱強さを再評価する人も多い。

+ ふん、面白いじゃないか。やってやる!



「もう一度言ってみろ!

  ……もう一度言え!

   前歯全部折ってやる!

    言えよ!!」

キャラクターデザイン担当の貞本義行氏による漫画版(通称『貞本エヴァ』)も存在する。
アニメより先に始まったのに2013年になってようやく完結を迎えたが、
これは貞本氏がアニメ関係の仕事で多忙だったという要因が大いにあるため、あまり責めないように。

この漫画版も基本的なストーリーの流れはアニメ版とそう変わらないが、
主人公であるシンジの性格がかなり違うのが大きな相違点と言える。
具体的には、アニメ版より明るく強気、また繊細というよりドライな面が強調されている。
これは貞本氏によると「庵野監督はマジメで優等生だからああいうシンジだけど、俺はそうじゃないから」という事だそうで。
他にも、アニメ版で名場面・名台詞とされているシーンを敢えて微妙に変更しているため、
「あれ、『逃げちゃ駄目だ』ってどこで言ったんだっけ……?」てな事になったりもする。

例えば物語序盤。EVAと使徒の戦闘に巻き込まれて、シンジのクラスメイトである鈴原トウジの妹が怪我を負い、
その件で彼に一発殴られている。
後に和解し、落とし前としてトウジはシンジに自分を殴るように言った。

……と、ここまでは概ね共通。
アニメ版ではそこで実際に一発殴ってチャラにしたのだが、漫画版では「そっちの方が面白そうだから」という理由で、
敢えて殴らず保留にしていた。トウジ曰く「根性ババ色(う○こ色)」。
結局この借りは、綾波レイを笑わせようとしてトウジを後ろから羽交い締めにして鼻の穴に指を突っ込んだ事でチャラとなった。
当然(?)レイは笑っていない訳だが。

アニメ版から入った人の中には、こんな漫画版シンジを受け入れ難いという人もいるようだが、
逆に「これはこれで!」というファンも多い。
後述の『スパロボα』でも同作のシンジは漫画版も参考にしたと寺田プロデューサーが発言している。
また『α』ではないが、『スパロボMX』はまんま漫画版の展開が用意されている(VS参号機戦)。

なお、この項の冒頭の台詞は、使徒を倒すために自爆したレイの事を「彼女がバカだったんだ」と言い捨てた渚カヲルに対しての台詞。

+ 僕…男ですよ
PSPの『エヴァ2』では、母親である碇ユイの面影が濃いせいか、彼女に淡い恋心を寄せる冬月副司令により、
メイドルックやユイの服などで女装させられたりもした。

顔も元々アスカや『ふしぎの海のナディア』のナディアと同じデザインの美少年として設定されているので、
ほぼ違和感なく着こなしている。原作アニメでもアスカと同じ、赤い女物のプラグスーツを着せられた事もある。

+ ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズにおける碇シンジ
『スパロボ』に出て最も救われた主人公として名高い(次点は)…と言うのも今は昔。
+ 『F』シリーズ
初登場の『F』の時点で物語後半で迫られた「人間相手の戦闘」を序盤に強いられ、
住居が多数の(しっかりした)人が集う戦艦になるため、成長の機会が原作よりも増えている事が特徴。

『F』から続く『F完結編』ではガンダムW出身のカトルを説得して自軍に迎えれば、彼と友人になる。
会話内容だけでなく、未説得時のみ起こせるEVAルートのBADENDまであるというほど、重要な意味を持つ。
あと、ネルフから脱走した際にブライトから「修正」され、大人になったアムロに諭されるという
クロスオーバーの極みなイベントもある。しかも、庵野監督の発案なんなんだこの原作者
ちなみに元祖であるアムロの台詞は「ぶったね」だが、こっちは「殴ったね」。

+ 『α』シリーズ
『α』ではゲッタードラゴン力技で使徒を倒した事で自分がエヴァに乗る意義に悩むが、
(ちなみにミサトもこの件について「(ゲッターが)あそこまでやれるなんて思わなかった」と発言しており、
 この頃のネルフはスーパーロボットを相当侮っていた事が窺える)、
すれ違った当時面識の無い自軍のパイロット陣が「エヴァが味方にいれば、使徒との戦いも楽になるのに…」と言っているのを聞き、
自分の力を必要としている事から戦う決意を固める一幕がある。
同作では「シンジ男前ポイント」が設定され、達成すると劇場版でヘコんでいた場面が丸々無くなり、
一瞬躊躇するものの仲間を意識し、(「何かあった」としか知らないのに)宇宙から仲間の元へ向かい、
欠けた自我に付け込まれるシーンもカットされる。

「…僕は…
 僕はもう逃げない。
 僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…!
 そして…僕の仲間達を助けるために…!」

その設定を受け継いだ『第3次α』では終盤まで一貫して「男前」として描かれ、
思い悩むスーパーコーディネイターを諭し、彼の戦う理由を提示する事もあった。

「キラくん……サイくんを離して」

『F』の世界と『α』の世界は別世界とは言え、かつてアムロに戦う意味を諭されたシンジが、
今度はキラに戦う意味を諭すというのは感慨深いものがある。これも一種のスパシン物だろうか。
ちなみにシンジは『スパロボ』シリーズにおいて性格が「弱気」であるのがお約束だったのだが、
『第3次α』ではシナリオを反映して「強気」と設定されている。
尤も、原作の時点で仲間が倒れると怖気付くよりは奮起する事が多かったので、
スパロボ的意味では「強気」で何の問題も無い。
……それだけに、終盤のEVAシナリオは唐突にシンジがヘタレてしまうため、プレイヤーからはがっかりされた。
この後ちゃんと元に戻るけどね!
+ 余談だが
この終盤のEVAシナリオでシンジが初号機に取り込まれ、人類補完計画が発動しようとしている所で、
例えシンジが死ぬ事になったとしてもEVAシリーズを消滅させなければならないと言われた時、
真っ先に反論したのがキラだった。

「そんなことはさせません! 世界も終わらせないし、シンジ君も救ってみせます!」

…『α』から2、3年後の設定なのに外見がまるで変わってない(非戦闘時は常時制服)事には突っ込んではいけない。
まぁ、『スパロボ』のこの手のキャラは、外見が全く変わらないか、外見の年齢が不自然なまでに変わっているかのどちらかなのだが。
ただ、当のシンジ本人が「中学生」とか言ってたりする。
でも、本来年上のキラにタメ口聞いてる辺り、外見はともかく年齢は上がっているようだ。
という事は留年しているのだろうか…?
こいつが私服持ってないせいだ、とは言ってはいけない。
新劇場版設定なら外見が変わらなくてもおかしくないのだが。

『α』~『第3次α』の間でアスカと二人で同棲していた事も明らかになり、兜甲児ら『α』からのメンバーが目を丸くしていた。
尤もこれはエヴァなどという最高機密の塊に関わったが故に二人纏めて軟禁状態だっただけで、別段浮いた話でもないのだが。
年頃の男女を一つ屋根の下に軟禁とか間違いを起こさせようとしてるとしか思えない
勿論、男前に育ったシンジさんはアスカに何もしなかったようだが、本気か冗談かはともかくとして、
「僕にだって相手を選ぶ権利があるよ!」「なんですってぇ、あたしの何が不満だっていうのよ!」
なんて軽口を叩き合える程度には仲良くなっているようである。
どう見ても痴話喧嘩です、はいはいごちそうさまごちそうさま。
アスカと長年接していたため、シンジにとって「絶賛反抗期中の粋がっている女子」は言いくるめやすい相手になっていたりする。
エヴァ系最終シナリオでは人類補完計画を遂行しようとするゲンドウに「戦いから逃げちゃダメなんだ」と反論し、
それを聞いて息子の成長を喜ぶゲンドウという不器用な親子の姿も描かれた。
その他、『スパロボ』オリジナルキャラのシヴァー・ゴッツォとの戦闘前会話もかなり熱い。

+ 『L』
『L』ではシリーズ初の『新劇場版』設定で登場。
参戦当時は新劇がまだ『破』までしか公開されていなかったため、原作再現は第8の使徒戦で終わってしまうものの、
劇中での成長描写はしっかりと取り入れられており、中盤で「逃げるくらいなら戦った方がいい」と発言し、
後半では「父さんに褒められなくても、自分の選んだ道を進む」決意を表明、
最終的には「自分はどうなってもいいから、地球に住む大切な人達を守る」と最終決戦へと赴く。
また、『鉄のラインバレル』の主人公・早瀬浩一の後輩というクロスオーバーが用意されており、
ラインバレル原作シナリオ最終話においてはエヴァのA.T.フィールドを展開させ、重力波から浩一達を守るといった見せ場もあった。

なお、前述の通り原作再現が第8の使徒戦で終わるためか、『L』のEDでは綾波が食事会をすると発言しており、
原作においての第8の使徒戦以降を思えば、ある意味で救われた描写であると言える。
……『Q』公開後である今となっては『破』の時点で無理矢理参戦させた上に、話を途中で無理矢理終わらせたお蔭で、
問答無用のハッピーエンドになったというのは皮肉以外の何物でもないだろう。
そのおかげでマリが凄い不遇だけど

22:00辺りから

「い、嫌です…!!
 早瀬先輩は今まで何度も助けてくれた…。
 周りに流されるだけだった僕なんかを…それで自分が傷つくのも構わないで…。
 だから今度は…僕が早瀬先輩を助ける番です…!!」

+ 『CC』
『CC』でも『新劇場版』設定で登場。
この作品でも(原作漫画版ではあるが)浩一と仲良くしている他、イベント「聖バレンタインの騒乱」では一緒にチョコ作りをする姿がある。
その直前のシーンでは好意を寄せる女性二人に追われた上にシンジに匿おうとすると浩一を心中でぶった切ったけど。
また、仮設5号機と2号機「獣化第2形態」、そして初号機「擬似シン化第1覚醒形態」が本家に先駆けて登場している。

+ 『第3次Z』
『第3次Z』でも『新劇場版』設定で登場。『地球防衛企業ダイ・ガード』の赤木駿介が良き先輩となり、
『アクエリオンEVOL』のエレメントの面々(特にジン・ムソウ)との交流が多く描かれていく。
また、DLCシナリオ『巨大なX(可能性)』では、他のEVAパイロットと共にシモン・ノリコから特訓を課せられる事になるのだが…。
なお、本作でようやくマリが正式参戦するが、第10の使徒は存在が仄めかされるだけで登場せず。
その為、2号機「獣化第2形態」は『時獄篇』では未参戦。
さらに参戦タイミングも終盤かつアスカ続投との二択の上、他作品キャラとの会話がほぼ無しと扱いは不遇気味。
それでも『L』よりマシなのが何とも。仮設5号機? 本作もアイコンだけですが何か?

天獄篇予告では『破』の初号機覚醒シーンが描かれており、2015年4月発売の『第3次Z天獄篇』にて第3作『Q』が遂に参戦。
……が、発売前から公式で「各EVAパイロットのみ参戦」と、いるだけ参戦である事がアナウンスされ、
実際のゲームではわずか3話目で『破』の初号機覚醒が描かれ一時離脱、その後中盤に入る辺りで再参戦するものの、
『Q』のクライマックス時点での参戦のため性格が原作『序』以前のネガティブさとなっている上、
原作で起こった悲劇を他の面々には話さない方針にするなど、かなり悲惨な状況に置かれてしまっている。

現時点では一番シンジが救われてないスパロボといっても仕方がないものの、
それでも他参戦作品を始めとする多くの交流によって『Q』本編よりは多少マシな精神状態にまで持ち直し、
「どんな事が起きても逃げず前を向いて歩く」事を落とし所とした様子。
ちなみに、マリの会話シーンは『Q』にてアスカとの掛け合いがある事を考慮してか、大幅に増加した。
その代わり、黒波がすっごい不遇な事になったが

+ 『V』
『V』でも『新劇場版』名義、『Q』は機体のみの参戦。
シンジの初登場は中盤だが、本作ではダイナミックな人達との交流により、
登場当初からかなり前向きで、同作はカヲル(と13号機)が隠しキャラのため、彼に依存するような事にもならない。
第8の使途以外2体ずつ使途が同時に登場する、という超過密スケジュールとなり、
さらにアスカだけでなく、綾波までも原作のその後の悲劇もなく完璧に救出できる。
その結果流石のゲンドウも補完計画の失敗を悟ったか、シンジと一緒に墓参りに行くなど、家族関係でも一番救われている。
本作は初号機「擬似シン化第1覚醒形態」が使用可能になり、
発動条件の影響かもしくは上記のダイナミックな人達のせいでシンジが「気迫」を習得している。
ちなみに同作は2号機「獣化第2形態」をアスカが使用可能になり、マリは8号機に乗るため機体の取り合いにもならない。

また、ニコニコ動画的にはシンジはキラ・ヤマト同様戦闘のプロの嫁でもある。

+ 『ANIMA』
劇場版において人類補完計画が発動しなかったというif世界、それが『エヴァンゲリオン ANIMA』。劇場版からは3年後にあたる。
物語は弐号機がエヴァ量産機に敗れた後に、初号機F型装備が量産機や戦自を撃退するという展開が始まり。
精神的に成長しており、エヴァパイロットのリーダー格となっている。
作中で至近距離からγ線レーザーを受けて死亡したかに思われたが、肉体と魂が初号機と同化される事で死を免れている。
この際に、初号機が進化しスーパーエヴァンゲリオンとなっている。
その後、肉体はサルベージされているが心臓が初号機の中に残されており、厳密にはヒトではなくなってしまっている。
アスカやレイ(原作における3人目)との関係は、
アスカは三年前より距離が縮まっているものの、レイに対しては母親に似てきたため距離を置いて接している。
また、精神汚染を受けた4人目のレイであるNoカトルからは補完計画を止めた事による憎悪を受けている一方、キスをされるなどされている。
なお、至近距離からγ線レーザーを食らわせたのも彼女である。

+ クロスオーバー作品での活躍
2010年代に入ってからは新劇場版の公開が滞っている間、意外なクロスオーバーを見せる機会が増えた。
企画『ゴジラ対エヴァンゲリオン』では監督繋がりでゴジラシリーズとのクロスオーバーを展開。
『スーパーロボット大戦X-Ω』では大破した初号機の代わりに初号機カラーのメカゴジラに搭乗した他、
ユニバーサル・スタジオジャパンのアトラクション短編映画ではゴジラ及びキングギドラと交戦した。

また、ロボットアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』にもゲスト出演。
初号機カラーの新幹線型ロボット「シンカリオン500 TYPE EVA」を駆る運転士として登場し、
使徒型の敵「キングシトエル」に苦戦する主人公の速杉ハヤトと共闘した。
本作のシンジは共演相手が小学生という事もあってか、原作よりも頼もしい年長者という雰囲気である。
同劇場版にも登場し、やはりクロスオーバー参戦したゴジラや発音ミク(初音ミク)と共にラスボスに立ち向かった。
…エヴァファンからは「主題歌『残酷な天使のテーゼ』が混入歌として初登場」と驚かれたりも。

他にも『エヴァ』を知らなくても「シンクロ率」を含むタグを観た事がある視聴者も多いだろう。
また、『スーパーマリオRPG』の相手の考えている事を覗く技で、ページ冒頭の台詞のパロディを見た事のあるプレイヤーも少なくないと思われる。
キョンで吹き替え
ベジータで吹き替え
なにかんがえてるの(3:20~)
海馬瀬人で吹き替え


MUGENにおける碇シンジ

        
D4クーラなどで知られるあなろぐ餅米氏による手描きキャラが存在。
綾波レイと同じく、EVA初号機に乗らずにでエヴァの武器やA.T.フィールドなどを駆使し戦う。
移動時に猫背気味で歩くのがちょっと頼りなさげに見えるが、これはどちらかというとEVAの骨格・動作からのトレースであろうと思われる。
その証拠に基本的な攻撃モーションは初号機が旧テレビ版~新劇場版内で見せた対使戦のオマージュに溢れており、
首を両手で掴み持ち上げた後絞殺する、ダッシュ時は掴みかからんとばかりに手を掲げた荒々しい走り方、
プログレッシブナイフを雄叫びを上げながら上段へ突き出す等、ワイルドさに溢れる動きである。
ついには頭の上に光輪を浮かべ、両目からビームを放ち、A.T.フィールドを凝縮した光の拳で相手を殴り飛ばすという、
人を超え、獣を超え、神の戦士に至ってしまった(所謂神キャラまでは届いてないのが救いか)。
足音まで「ドシャンガシャン」と重々しい音になっているのは気にしない方向で。

ちなみにディスプレイネームは「シンジさん(shinji_san)」で、正式名称「スーパーシンジさん(super_shinji_san)」。
スーパーなら仕方ないね

+ 大会ネタバレ
クラス対抗!学級崩壊バトルにて登場した際、1学期こそ周りの面子が濃かったため、特段目立った大暴れはなかった。
……が、2学期において彼は生物委員へ抜擢され、強力な生物を次々と引き当てて対戦相手を葬り、
中でもこいつと組んだ際には、技の演出、勝利ポーズ共に高い親和性を示し、「完全に使徒」、「シンクロ率400%」などと言われた。
なお、続編である学級崩壊タッグトーナメント及びみんな仲良しタッグトーナメントにも、
上記の相方と「最後のシ者」タッグを組んで出場した。

ぜろ+しょ号機氏による強化パッチが存在。
適用すると全攻撃のガー不&当身しにくいhitdef化やゲージ技の火力上昇、カラー差などが追加され、
レイ風カラーや他のCV緒方恵美キャラをイメージしたカラーパレットも追加されている。対応ランクは凶上位~狂上位。

この他、あなろぐ餅米は彼のドット絵を改変したオリジナルキャラ「花菜七(はなななな)そまる」も公開している。

出場大会

+ 一覧
削除済み
凍結

出演ストーリー



「バームクーヘン?」


最終更新:2023年03月24日 21:09