ロック・ヴォルナット

鋼の冒険心
フリーランニングRPG『ロックマンDASH』シリーズの主人公。
CVは『ドラゴンボール』のクリリンや『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ、『天空の城ラピュタ』のパズーなどで知られる 田中真弓 女史。

赤ん坊の時、ある遺跡で「ディグアウター(遺跡を探索し、過去の遺産を発掘する者)」のバレル・キャスケットによって拾われた謎の少年。
その後、成長したロック・ヴォルナットもまたディグアウターとなって世界を回っていた。
シリーズ第一作『ロックマンDASH 鋼の冒険心』にて自分の正体を知る謎の人物「ロックマン・ジュノ」に出会った事で、
自分の正体についての片鱗を知る事になり、
第二作目『ロックマンDASH2 エピソード2 大いなる遺産』では、大いなる遺産を巡る冒険の中で、ついに全ての真実を知る事となる。

+ ロックの正体、ネタバレ注意
ロックの正体はかつて古代人が作り出した楽園「ヘブン」の一等粛清官(イレギュラーハンター)、
「ロックマン・トリッガー」
人類最後の生き残りであるマスターによって作り出され、イレギュラーを始末する役割を持っていた。

現在の『DASH』の世界に住んでいる人間はオリジナルの人類ではなく、「デコイ」と呼ばれる存在である。
かつて、地球上で繁栄を謳歌していた旧人類は、ロボット達の叛乱と騒乱、それによってもたらされた地球環境の荒廃に、
人類の生物としての耐性低下が重なり、このままでは滅亡が避けられない状況に陥ってしまう。
そこで旧人類は、自分達の「遺伝子コード」を遠い未来まで保存し、
いつか理想の世界が再び創造された時にそれを使って復活しようとする「人類再生計画」を打ち立てる。
その間、長い年月をかけて地球を再生させるべく、戦闘力を抑える代わりに頑健さに特化させたロボット=デコイを作り出し、
荒廃した地球を彼らに託したのである。
つまり、一見人間達がそれなりの平和を享受して生活しているように見える『ロックマンDASH』の世界は、実はロボットしかいなくなった世界である。

しかし旧人類は遺伝子コードを制作・保存する際に、人類再生計画を管理・遂行する役目として、「ヘヴン」と呼ばれる施設に一人の人間を残していた。
それがDASH世界で「マスター」と呼ばれるキャラであり、この世界唯一のオリジナルの人類でもある。

計画開始から長い間、デコイ達の地球再生行動を見守ってきたマスターだが、
次第に彼らに愛着を持ち、彼らを少しずつ、旧人類へ似せた機能を持てるよう改良していく。
即ち、自己の経験・判断を根拠とした自律的な行動、感覚、感情を外部に向かって発信する事、
有機物による栄養摂取を可能とする事、その栄養摂取にのっとり身体の成長、生殖行動を通して自己増殖していく事、
果てには一定期間を過ぎると身体機能が減衰し、いずれは活動を停止する事……挙句、幽霊として化けて出る事まで。マスターって意外とお茶目
その結果、ぶっちゃけると、我々人間とほぼ全く同じ能力を有しており、地球環境が再生されていくうちに、人間と変わらぬ生活サイクルを営むようになった。
違いと言えば、初期のベースがロボットだっただけに、機械のパーツとの融合が容易らしいという所ぐらい。
ボーン一家の末っ子ボン・ボーンや、バレルの顔半分などが分かりやすい例か。
パラレル設定になってしまったが、『DASH』の時代に一番近い数百年前~数万年前の『ZX』の時代でも人と機械の一体化が進んでいた。
以上の事から、プレイ中のプレイヤーからすると、デコイ=人工的に作られた次代の人間と捉えた方が分かりやすいと思われる。
設定的にはラピュタというより漫画版のナウシカに近い

このように、愛着を持ってデコイ達を改良し続けたマスターは、いつしか、デコイもまた命ある存在であると考えるようになり、
地球を旧人類の手から、彼らの故郷の星へと譲り渡す事を決心する
(本来、地球再生が成り、計画に従い遺伝子コードから旧人類が蘇る事になれば、デコイ達は用済みとして地球上から消滅させられる予定だった)。
その後マスターは、トリッガーと共に故郷である地球に降り立ち、トリッガーに「人類再生計画」を阻止するためにヘブンのシステムの破壊を依頼した。
その時、千年単位で延命を繰り返していた結果、ヘブンの特殊な環境の中でしか生きられない身体となっていたマスターは光となって消滅。
この時を以て、旧人類は一度完全に滅びる事となる。

その後、トリッガーはマスターの意思を受け継ぎ、システムを破壊しようとしたために「システム史上最大のイレギュラー」と呼ばれる様になり、
マスター死後も人類再生計画に従い、旧人類を甦らせる予定のヘブンの管理用システム(マザー)・「セラ」と敵対関係へ。
最後には地上へ降り立ち、両者で壮絶な死闘が行われた結果相打ちとなり、セラは休眠状態に、トリッガーも瀕死の重傷を負い活動停止に追い込まれてしまう。
ただ、ヘブンの管理システムも休眠状態になったとはいえ、地球再生計画の続行=デコイの消去の目的が停止したわけではないため、
いずれそれを阻止するために、いったん瀕死となったボディを再生する手段として、初期化して記憶を失い、赤ん坊の姿になる
その後ロールの祖父・バレルに拾われ、今に至る。

『ロックマンDASH2 エピソード2 大いなる遺産』で自らの過去を知り、「人類再生計画」のために、
現在の地球の人類を絶滅させようとする計画を阻止するべく、ヘブンに戻り最後の戦いへと赴く。

+ マスターについての余談
回想シーンでのみ登場する人類最後の生き残り、マスター。
長い金髪にゆったりとした空色の衣と、どことなく某商人と似た雰囲気(あくまで見た目だけ)の持ち主。
ただし、である(CV:子安武人)。

「おっ、美人だ」と思った0.5秒後に子安ボイスで喋り出してガックリきた、なんて人も結構居るのではないだろうか?

主人公キャラだが、プレイヤー次第で良い人にも悪い人にもなる。
悪い事ばかりすると段々体色が黒くなり、町の人に嫌われたりアイテムショップでふっかけられたりする。
しかし、黒くならなければ起きないイベントのために悪事を働いたプレイヤーも多いだろう。

他の達と違って基本的には髪の毛が露出しているが、装備アイテムとしてヘルメットも存在し、被る事も出来る。
むしろヘルメットを被らないとダウンした際に追加ダメージを受けるため、常に被っているのが理想的ではあるが、
「メットレスでこそのDASHロック」という事で敢えて被らないプレイヤーも割と居る。

NAMCOxCAPCOM』や『タツノコVSカプコン』にも登場し、後者のエンディングではドロンボー一味と共演している。
…中の人が『イタダキマン』の主役だったせいだろうか
それを意識してなのか、ロックのエンディングでは偶然拾ったドクロストーンをイタダキ持って帰る裏でドロンボー一味が発掘作業に精を出していた。

なお、『PROJECT X ZONE』では『DASH2』のED後となっているようで不在である。
早く救出用のロケット完成させてやれよ、ていうか『ゼノサーガ』や『サイバーボッツ』と共通の世界なんだから一から作らなくてもよくね?

+ 仲間

ロール・キャスケット

相棒でありメカニック担当でありガールフレンドでもある。
CVは『ラピュタ』でシータを演じたよこざわけい子女史。
まぁ、狙ったキャスティングなのは間違いないだろう。
CV:寺田農の悪役が出なかったのが惜しまれる

飛行船フラッター号の整備・操縦の他、ロックの武器を開発したり改造したりする事も出来る。
但し、その改造費用はかなり高い。
どのくらい高いかと言うと、一段階改造するのにボーン一家が背負った多額の借金より高い。
この借金を返済する為にトロンが活躍するゲームもあるというのに、一つのゲームクリア目標よりも高い金額を請求される。
最強武器であるシャイニングレーザーに至っては、最大まで改造するのにおよそカンスト二回分の資金が必要になる。
というか、弾数の最終段階で実際にカンスト資金を要求される。
まぁ、スーパーボールやロケット花火などおよそ武器になるとは思えないものから武器を作ってくれてるので大目に見てあげよう。

その為に部外者であるトロンにまで「費用をピンハネしてるんじゃない?」なんて言われている。
性能を重視し、一切の妥協を許さないためではあるのだが……好感度によって値段が上下する辺り、
全く無いとは言い切れない。
スタッフとしても流石に高すぎると思ったのか、後に移植されたPSP版では必要資金がかなり減っている。

ちなみに『DASH2 EP2』冒頭では、フラッター号の改造のため、ロックが前作で手に入れた特殊武器を無断で全部売り払っていた
せめてシャイニングレーザーくらい残しといてくれても……

この辺りから「ロールちゃんは可愛いけど腹黒」というネタが二次創作では殆ど定番と化している
『DASH1』でライバル達の乗る飛空艇を航行中に攻撃して「おかしいなあまだ堕ちない…」と心から不思議そうに言い放つとか
『ナムカプ』で心から楽しそうに手榴弾(型の特殊武器)を投げるとか、その手榴弾は原作で悪の限りを尽くさないと手に入らない武器とか
ぶっちゃけそうにしか見えないけど

データ

ロックが拾われた時からいつも一緒にいるサル
ロックの行く先々でセーブやアドバイスなどを行ってくれる良き相棒。
データの話す言葉は他の人にはどう聞いてもサルの声にしか聞こえないのだが、
何故かロックだけが言葉を理解する事が出来る。
データもまた、ロック同様に大きな秘密を持っている。
+ データの正体、ネタバレ注意
データはトリッガーの外部記憶装置であり、彼のメモリー(主にマスターの遺伝子コード)をマザーにスキャンされないよう、
重要なメモリーの避難先として作られたものである
(ゲーム中では話しかけると回復やセーブを行ってくれるため、ある意味正体まんまの機能を発揮している)。


『ロックマンDASH』シリーズについて

大陸のほとんどが海へと沈んだ未来の地球。
かつての文明が忘れられた地で、人々はまた独自の文化を形成し、生活を営んでいた。
しかしながら、敢えて忘れられた過去の遺産を掘り起こし、
それを糧として生きる者もまた存在し、人々は彼らを「ディグアウター」と呼んだ。

ある日、ディグアウターであった「バレル・キャスケット」は、遺跡で一人の赤ん坊と謎の猿、データを拾った。
彼は赤ん坊に「ロック・ヴォルナット」と名付け、
生まれたばかりの孫娘である「ロール・キャスケット」と共に育てる事にした。
それから14年後。共に成長した二人は、行方不明となったロールの両親の遺志を継ぎ、ディグアウターとして旅をしていた。
彼らが捜し求めるのは、ロールの両親の唯一の手がかりである、「大いなる遺産」である。

(以上、wikipediaより抜粋)

「フリーランニングRPG」というジャンルのゲームで、簡単に言えば「RPG要素のある3Dアクションゲーム」と言った所。
タイトルの『DASH』とは「DIGOUTER'S ADVENTURE STORY in HALCYON DAYS」の略。
別に「ダッシュ」という名前のキャラが存在するわけではない。

2010年9月29日には10年ぶりの続編『ロックマンDASH3』がニンテンドー3DSで製作されている事が発表されたが、
2011年7月19日、開発のための諸条件を満たしていないとして、開発中止が決定された。
同じく製作が進められていた『メガマン ユニバース』も同時期に開発中止となっており、
多くのファンが哀しみを背負う事となった。
主要スタッフの離脱、そして開発費を回収出来るほどの売上が見込めなかった
(前作・前々作とも、人気はあるが売上は低かったらしい)のが要因と思われる。
どうしてこうならなかった

しかし、2017年にはバンダイ食玩の66アクションでロックが、千値練の4インチネルでロック、悪ロックとロールちゃん3種が発売されるなど、
何故かアクションフィギュア需要は満たされた。

任天堂のクロスオーバー対戦アクションゲーム大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ第4作『For Nintendo3DS/For WiiU』では、
ゲスト参戦している元祖ロックマン最後の切りふだ発動時に歴代ロックマンの一人として駆け付ける。
正式なプレイヤーキャラクターではないチョイ役ではあるがDASH3開発中止から3年、『PXZ』に参戦していたライバル達に遅れる事2年、
ようやく3DSデビューを果たす事になる。

スマートフォン用2Dアクションゲーム『ロックマンXDive』でも参戦。
持続が長く威力の高い攻撃スキル「クラッシュボム」「シャイニングレーザー」を持った扱いやすいキャラクター。
他にもトロン、ロール、コブン、さらには悪い事しまくったバージョンとして「悪ロック」が単独キャラ参戦、
さらにはアップデートによりジャンプ時の効果音なども原作のものが使用されるようになるなど、
ファン(当ゲーム内での呼び方に準ずるなら「プレーヤさん」)の熱い思いもあってか、現状『DASH』シリーズのキャラがとても輝いている作品ともなっている。
この勢いで原作シリーズ再開というのがファン一同最大の悲願でもある


MUGENにおけるロック・ヴォルナット

D4霊夢悪Qで知られるmaitake氏によるものが存在していた。
2013年11月4日に公開を停止、動画への新規使用も禁止となった。

MVC版ロックマンをベースに髪の毛や上半身のアーマーが描き足され、ダッシュや投げなどの動作も『DASH』を再現したものに変更されている。
当初は腕や足のパーツが元のロックマンのままだったが、2009年11月09日の更新でその辺りも『DASH』らしく描き直された。
また、攻撃を当てると相手がディフレクター(エネルギー発生物質にして通貨。ライトットに渡すネジのようなもの)を落とすというのが最大の特徴。
これを取得する度に画面上に表示される所持金ゲージが上昇し、決められた金額が貯まるとロールちゃんに車に放り込まれ、武器を改造してもらえる。
武器レベルは1~3まで存在し、オプションで初期レベルを変更する事も出来る。
ただし、タッグ戦で特定のキャラが相方だとロールちゃんと喧嘩状態になってしまい、武器を改造してもらえなくなる。
しかし、相方がトロンの場合は1ラウンド取られた後自動で改造してもらえるので、こちらの方がお得……?しかもこっちは無料。
ただし、試合に勝った後にはまぁともかく女の子は怒らせないようにしましょう。
オプションで喧嘩しないようにも出来るので一安心。
中々の強さのAIもデフォルトで搭載されていた。

出場大会

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最終更新:2023年04月14日 18:02