騎士ガンダム

──星降る時、大いなる地の裂け目から
         神の板を持ちて勇者現る。その名は、ガンダム──


「弱いものいじめは、許さん!!」

機動戦士ガンダム』のモビルスーツを二頭身で擬人化し、独自の世界観を描いた
『SDガンダム』バリエーション(SDV)シリーズの1つである『SDガンダム外伝』の第一部「ジークジオン編」の主人公。
名前は「ナイトガンダム」と読む。
(騎士ガンダムに限らず、この世界では騎士と書いて「ナイト」と読む事が多く、
 更に言えば漢字で書いて外来語で読ませる事が多い)。
正式なキャラクター名としては「騎士ガンダム」だが、商品名としては「ナイトガンダム」表記が多い。
また、『SDガンダム外伝』の主人公の中で自分が全く登場しない章があるのは騎士ガンダムだけである。
SDガンダム入門編
外伝第一章解説

自分の名前以外の全ての記憶を失ったガンダム族の青年。実際には名前も半端にしか覚えていないのだが
訪れたラクロア王国に古くから伝わる伝説の勇者と同じ名であった事からレビル王より騎士の称号を与えられ、
同じ名を持ちながらMSを操りスダ・ドアカ(カードダスの逆さ読み)ワールドの平和を脅かすジオン族の魔王サタンガンダムの討伐に旅立つ。
声は『カラス天狗カブト』のカブト、『太陽の勇者ファイバード』の火鳥勇太郎/ファイバード、『疾風!アイアンリーガー』のマグナムエースなど、
90年代の王道ヒーローを演じた 松本保典 氏。

サタンガンダムを倒した後も闇の皇帝ジークジオンの魔の手からラクロアを救うために戦い続け、
後に、その功績を讃え「全ての騎士の上に立ち、世界に平和をもたらす者」を意味する、
スダ・ドアカワールドにおける最高の騎士の称号「サーバルバーサル」を得て「バーサル騎士ガンダム」となる
(名前の由来は『機動戦士ガンダム』の宇宙世紀(UC=ユニバーサル・センチュリー)から)。
そして、伝説発祥の地アルガス王国から訪れたガンダム族の末裔達と共にジオン族との決戦に赴き、ラクロアに帰る事はなかった。

正義感が強く勇敢で、礼儀正しく誠実で心優しい…と騎士らしく、そして勇者に相応しい非の打ち所のないある意味「出来過ぎた」人格である。
まぁ、これには理由があるのだが…(後述)
自らを正義と称してはばからないのに嫌みや傲慢さが感じられないのは彼ぐらいのものであろう。
ニコニコでもその紳士ぶりからイケメン」「紳士ガンダム」「 俺達の勇者 などの愛称で親しまれている。

しかし、ほしの竜一の漫画版とFCのゲーム『ナイトガンダム物語』では
一人称が「おれ」だったりややワイルドな言動が目立つが、ボンボン(というか児童誌全般)ではよくある事である。
「腐った奴らは人間であろうとMSであろうと許さない」と言う通り悪に対しては苛烈だが、
復讐に現れたドラゴンベビーの命を救い、ジオングにも無益な戦いをやめるよう説得するなど慈悲深く勇敢な王道ヒーローという本質は変わらない。
序盤はヤンチャな少年のようだが、後期になるにつれてOVAとほぼ同じ落ち着きのある態度になっていっている。

「サタンガンダムの野望は騎士ガンダムがきりくずす! 生きとし生きるもののために!」

+ 「おれはガンダムだったのギャ──っ!」

「やっぱ騎士ガンダムはつええや… おれは心にちかったんだ。
 敵のおれを必死でがけからすくってくれたときから… 騎士ガンダムの弟分になりてえ……ってよ」
「あ…あのときのザクか…」
「でもそれじゃあずうずうしすぎるぜ。
 それでついアムロの弟になりすましちまった… すまない、だましちまった…」
「いえばいい… モンスターといえど正義の心をもちつづけるなら… 騎士ガンダムの弟となのるがいい…」
「うれしいや、騎士ガンダム。地獄の番人に名をきかれたら、騎士ガンダムの弟となのらせてもらうぜ…」

(ありがとう、カムロ… 騎士ガンダムの弟──カムロよ!──)

一方、今石進氏の『コミックワールド』(『SDガンダム BB戦士』の組み立て説明書に付いている漫画)では、
礼儀正しいが天然かつ卑怯なキャラクターになっていた(通称「今石騎士」)。
壮大な戦国物語を描いた『SD戦国伝』とは違いあくまで単発エピソードなので、意図的にこうした性格にしているのだろう……多分。
また、広報まんが『森本がーにゃのSDガンダムいんふぉ』でも今石騎士を意識したと思われる性格で描かれている。

+ 商品としてのSDガンダム
『SDガンダム』シリーズは他に『武者ガンダム(SD戦国伝)』、『SDコマンド戦記(G-ARMS)』、あと『ガンドランダー』があり、
ガシャポンの塩ビ人形やカードダス、『BB戦士』『元祖SDガンダム』『ち~び~戦士』と呼ばれる、ギミックつきの簡易プラモデルで大人気を博した。
なお、プラモデルが3種類あるが、武者と騎士、コマンドで住み分けがなされており、『BB戦士』は武者が多く登場し、
『元祖SDガンダム』『ち~び~戦士』は騎士とコマンドの登場が多かった。
(無論、『BB戦士』に騎士やコマンドが出る事はあったし、『元祖SDガンダム』に武者はそこそこ出ているのだが、
 前者は圧倒的に発売されたプラモが少ない)。
また、元祖はABS製の「組立式玩具」という括りでありプラモではないため、プラモを置かないような売り場でも売られるという違いもある
(担当する事業部も別)。

メディアによって情報や設定に差異のある『SDガンダム』シリーズでは、
最大の人気を誇るBB戦士をメインとする『戦国伝』はコミックワールドで一貫したストーリーと設定を理解しやすい一方、
カードダスがメインであった『外伝』は単体ではストーリーと設定の把握が難しかった。

本家『機動戦士ガンダム』シリーズはよく知らないけど、
武者ガンダムや騎士ガンダムの関連商品を持っていた、という人は当wiki利用者にも多いと思われる。

元になっているのはガンダムMk-III……というのが通説だが、
実の所、これは当時の目玉商品だった「リアルタイプガンダムクロス ナイトガンダム」のギミックを本編に逆輸入したという側面が強い
(SDガンダムクロスは元ネタ通り人間が鎧を纏う玩具なのに対し、リアルタイプガンダムクロスはガンダムが武者や騎士の鎧を纏う玩具である)。
実際、ガンダムMk-IIIの顔は所謂『ガンダム顔』とも『Ζガンダム顔』とも(勿論これとも)大きく異なる。
無論、騎士ガンダムとは似ても似つかないため、上記商品では「ガンダム顔のマスク」が付属している
(「武者頑駄無(ガンダムMk-IIベース)」、「武者頑駄無摩亜屈(Ζガンダムベース)」も同様の事例。
 余談だが、「リアルタイプ~」は後にGFFで立体化されるまで唯一の「マスプロに乗ったガンダムMk-IIIの立体物」だったりする)。

ガンダムMk-IIIは当初『機動戦士Ζガンダム』において「ティターンズ側の新型ガンダム」として登場が予定されたものの、
ガンダムが増えすぎている事を理由にお蔵入りした幻の機体である(代わりに登場したのがバーザム)。
Vガンダム』で「ガンダム以外のプラモが売れねーぞ」と文句を言われて『Gガンダム』以降はガンダムまみれになった事を考えると皮肉な話である。
その後『Ζ-MSV』において「エゥーゴが開発したが、競合したΖに負けて採用されなかった機体」として改めてデザインされ復活。
一般的に知られているMk-IIIのビジュアルはこのエゥーゴ製Mk-IIIのものである。

そんなマニアックなガンダムが主人公とラスボスのモチーフに抜擢されたのは、
既に「もしも中世の騎士の鎧をつけた武者がいたら」というコンセプトで「武者ガンダムMk-III」として騎士ガンダムのデザインが存在しており、
RPG風の物語を作る事が決まった上でちょうど世界観にピッタリだったため、「SD戦国伝の外伝」としてスタートしたのである。
また、この時、さらに騎士にイグレイ、魔王にハーピュレイをモチーフに加えたらしい。


武者、外伝、戦記の3大シリーズが全て完結後、BB戦士シリーズ20周年記念作品として、三国志をモチーフにしたシリーズ『BB戦士三国伝』がスタート。
日本のみならず中国、香港、台湾、韓国とアジア圏でも展開されて人気を博した。
一方で日本未発売商品が多数存在するため日本のファンが嫉妬したりも
(一応日本でも一部の商品がバンダイ直営店である「ガンダムベース」で販売される事もある。
 ……が、ガンダムベース自体が東京と福岡にしかないので地方民涙目である)。
また、2009年からは戦国武将をモチーフにした武者ガンダムシリーズ『SD戦国伝 武神降臨編』がスタートしたが、
こちらはプラモデルの販売のみでストーリー展開はされずに打ち切られている。
これは、武者頑駄無と武者精太に武田信玄上杉謙信の魂が乗り移り、「信玄頑駄無」と「謙信頑駄無」になるというストーリーの、
『SD戦国伝 天と地と』をリバイバルしたもの(そもそも『SD戦国伝 天と地と』自体が、角川映画『天と地と』のパロディだったりするが)。
2019年からは再び三国志モチーフとなる『SDガンダムワールド 三国創傑伝』が中国側主導で展開された。
そして2021年からは、世界の英雄をモチーフとした『SDガンダムワールドヒーローズ』が全世界展開される事になった
(日本と中国の英雄が多目なのは御愛敬)。
さらにそこからナイトワールドのスピンオフとして『THE LEGEND OF DRAGON KNIGHT』が展開。
内容は完全新作ながら外伝第一部の令和版リメイクといった感じになっている。
SDガンダムシリーズはこれからも続いていく。

この他にもSDガンダムはガンダム以外の作品からネタを取り入れる事が多い。
『SDコマンド戦記』のコマンドガンダムのキャラクター造形は映画『コマンドー』のメイトリクス元大佐が元になっており、
グレートパンクラチオン編ではガンダムGP-03ステイメンにテッカマンを足したガンダムや、
『機甲戦記ドラグナー』のドラグナー1型がモデルのキャラが登場する。
映画『ハイランダー 悪魔の戦士』をモチーフにした『ガンドランダー』では、
レッドウォーリアにブラスターテッカマンブレードを足した星勇士アインスランダー、
『SD戦国伝』ではクスィーガンダムに天のゼオライマーの要素を盛り込んだ機動武神天鎧王、
相楽左之助に似ている剛覇頑駄無、志々雄真実そっくりな志士皇頑駄無、マント姿が比古清十郎の剣聖頑駄無が登場、
『SDガンダム外伝』ではマ・クベベルクカッツェ風にアレンジされたマクベ・カッツェというキャラや、
名前からしてアーサー王伝説な円卓の騎士団編、
六神合体ゴッドマーズ』に『美少女戦士セーラームーン』の要素を加えた機甲神伝説編、
北斗の拳』に『スター・ウォーズ』を混ぜたナイトガンダム物語編などがある。
漫画版を手がけたほしの竜一が執筆したオリジナルエピソード「エルガの妖怪」でも味方側にダンバイン
敵側にエルガイムがモデルのキャラが登場した。ザブングル「俺はー?」
この番外編は復刻版で収録されなかったため、権利的な問題で復刊不可能なのかと思われていたが、2015年の新装版では完全収録された。

そして『SDガンダム外伝』自体は『ドラゴンクエスト』などのファミコンのロールプレイングゲームをモチーフとしており、
魔王サタンガンダムの正体がブラックドラゴンなのも『DQ1』の竜王を参考にしたため。
そもそもシリーズの奔りである『ガンダムクロス』自体が、
聖闘士星矢』の同社製玩具『聖闘士聖衣体系』(セイント・クロス・シリーズ)の人気にあやかったものであり、
故に見た目に反して「ガンダムアーマー(鎧)」ではなく「ガンダムクロス(布、衣)」と言う商品名になったのである
(前述の「騎士と書いてナイトと読む」も「聖闘士と書いてセイントと読む(他に色々当て字を使っている)」が基なのかもしれない)。

当時のRPGの流行に便乗した一発ネタのような企画であったが、予想外の大ヒットを受けて伝説の巨人編以降も作られるようになる。
シリーズを重ねるにつれて複雑な人物関係など独自のストーリー性が高くなり、有名RPGのパロディ要素は薄くなっていった。
原点回帰を狙ってか、RPGのパロディ要素を前面に出し低年齢層向けにシンプルにした別シリーズ『SDガンダム聖伝』も並行して展開されたが、
人気が伸びず打ち切られている。

+ ゲーム作品での騎士ガンダム
+ SDガンダム単独作品での扱い
FCで発売されたゲーム『ナイトガンダム物語』も一見ドラクエ風のオーソドックスなRPGだが、
「ぶんさん」「まわりこみ」などのコマンドによる戦略性が高くテンポのいい戦闘、
「ムービルフィラ」「ハニカム」などガンダム用語を元にした魔法のネーミングセンス、
ダンジョンの床に目印を書いたり紙飛行機を飛ばして通路の先を見渡す事で迷わないようにするシステム、
セーブデータ再開時にストーリーの進行度合いに応じたあらすじが流れるという凝った作りが普通のRPGとは一線を画していた。
ただ、このあらすじ機能のせいで、再開する度にショッキングなトラウマシーンを回想する羽目になる事もあるのだが。

中でもSDガンダムならではのオリジナル要素が「カードダスバトル」である。
街中に設置されているカードダスから引いたカードで対戦ゲームが出来るというもの。
これがついつい本編そっちのけで熱中してしまうほど本格的。

『SDガンダムガチャポン戦士3 英雄戦記』では能力値は高いものの、
お供が最弱クラスのユニット「兵士ジム(剣)」のため、戦力にならず実質単騎なので非常に苦戦させられる。
そのため序盤は天馬ホワイトベースを活用しながら騎士ガンダムの育成を最優先にする事が攻略に不可欠となる。

GBのソフト『SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズ』では城から出た途端、
終盤のモンスターの群れに遭遇して瞬殺される無情な難易度と、最強クラスの武器「同田貫」で多くのプレイヤーを苦しめたムシャゴースト
「そうだ! このゆうしょくに すいみんやくをいっぷく もってやるか ヘッヘッ」「スタコラサッサー」
「けがをしたい」「どくをのみたい」「しんでしまいたい」などの妙な味わいのテキストが語り草になっている。
GBのRPGでは珍しくフィールドのダッシュ移動があるのも特徴。

2010年10月27日には『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 聖機兵と機甲神』というタイトルで、
『聖機兵物語』と『機甲神伝説』の初のゲーム化がなされ、SD世代を驚かせた。

2012年9月27日にはMobage向けソーシャルゲーム『ナイトガンダム カードダス戦記』の配信が開始された(現在は配信終了)。
本作のために新規カードが多数書き起こされるという力の入れようである。

2013年10月11からiOS&Android用アプリ『ナイトガンダム パズルヒーローズ』が配信された(現在は配信終了)。
パズルとRPGを組み合わせたパズドラのパクリ画期的なゲームで、音楽には『ナイトガンダム物語』のアレンジが使われており懐かしさも感じられる。

+ ガンダム系クロスオーバーでの客演
ガンダム無双3』にもリアル等身で隠し機体&専用パイロットとして参戦。
カトキハジメ氏によりデザインされており、前述の商品などそれ以前からあったリアルタイプのデザインとはまた異なっている。
何故か目が黄色ではなく緑色になっているのがファンには一番気になる所だろう。
CVはOVAと同じく松本保典氏が担当している。
元がSDだっただけに意外だが他のガンダムと比較しても大型・重量級の部類に入る。
SP攻撃で三種の神器を装備したり、石版の呪文を叫んだり、アムロとシャアを騎士と呼んだりと、ファンにはニヤリとくる小ネタもある。
おまけに声優&監督繋がりネタでマグナムエースの名言も言ってくれる。
特定の技で敵を引き寄せる「マグネティック・ハイ」との相性は抜群で、密集地帯では周囲の敵を全て巻き込み一瞬で全滅させてしまう。
フルアーマー状態ではたちまち撃墜数がカンストしてしまい「騎士ガンダム無双」と化す。

なんとストーリーモードではラスボスを務め、プレイヤーに一対一の決闘を挑んでくる。
常時フルアーマーであり、最大まで強化したMSでも三発食らうと死ぬほどの超火力(ハードモードなら一撃で即死も有り得る)。

また、専用テーマ曲は書き下ろしの完全新曲。騎士ガンダムにピッタリの荘厳かつ勇ましくかっこいい曲である。

DLCミッションでは友軍と敵のMSでアルガス騎士団編を再現したものもある。

パイロットの中には騎士ガンダムに乗せると出撃時にコメントするキャラもいる。
そのヒロイックさからロマンを解する者にはおおむね好評であるが、現実主義者からは冷めた反応を示される事も
(これに関しては武者頑駄無とか武者Mk-IIも同様であるが。むしろこいつらに比べると冷ややかな反応は目立たない方)。

ラル「騎士ガンダムか……少年の日の志を思い起こす者もいるかもしれんな」

『真・ガンダム無双』にも登場するが、残念ながら本作ではパイロットに騎士ガンダムがいないため、喋ってくれない。
前作ではデモで布マントを脱ぎ捨て、マントを模したと思われる小さな赤いウィングが背中にあるのみだったが、
本作はゲームハードのスペックのおかげか、長い布のマントを翻しながら華麗に戦っている。
彼を入手するために必要なオペレーション終盤では、とんでもないタフさと無茶苦茶な火力でプレイヤー機の体力を蒸発させたり、
その次の最終戦でタイマンとはいえ武者MK.IIと武者の連戦を仕掛けてくる。因みに彼が一番最初の相手である。
なお、オペレーション終盤の戦闘BGMは、『ガンダム無双3』での彼のテーマである(武者のテーマはオペレーション中盤で流れる)。

『GジェネレーションOVER WORLD』ではこの『ガンダム無双』Verが「真・騎士ガンダム」の名で登場。
本作ではラクロアの勇者時の姿で登場しているが、必殺技「三種の神器」でフルアーマーになる。
『無双』シリーズで使っていた光の弓矢や魔法は何故か使わず、白兵武器のみという偏った武装になっている。
三種の神器も消費は大きいが非常に強力な武装として存在しており、その気合の入ったアニメーションはSDガンダム世代感涙の出来映え。
威力が10000なのもカードダスでのフルアーマー騎士ガンダムのHPが10000である事から来ている。

さらに、本作ではキャラクター作成機能があるのだが、その中での松本氏のボイスがもはや完璧に騎士ガンダムそのもの。
というか、下記の戦闘デモ動画で見られる石版の登場するアニメーションも、
実は「松本氏のボイスに設定されたマイキャラ」をパイロットにしないと見る事の出来ない特別版だったりする。
分類上では少年タイプなのだが「どう聞いても少年には聞こえない、むしろ勇者タイプ」と大評判である。
ただし同じ声でもアレハンドロ・コーナーを乗せても演出は変わらない。騎士ガンダムのイメージは崩れるが
もう一人同じ声である「切り裂きエド」ことエドワード・ハルソンとは、偶然にも格闘武器を強化する専用スキルがあるため相性がいい。
…やっぱり演出は変わらないけどね。
とは言うものの、通常演出も特殊演出にはない三種の神器が装着されていく様子が描かれるなど、
負けず劣らず気合の入ったアニメーションになっている。
戦闘デモではアップになった一瞬だけ、目の中にうっすらと瞳が透けて見えるというこだわりよう。
原作の解説がやけに長くて詳しいのもスタッフの思い入れの深さが窺い知れる。
余談だが、松本マイキャラの三種の神器使用時の台詞で原作再現で「貴様は勇者の名を汚す者!」と叫ぶが、
本作のラスボスはこの台詞が見事に当てはまっている。

「力を……正義の力をぉぉぉっ!!」

「悪よ、滅びろぉぉぉぉぉぉっ!!」

これ以前に『SDガンダムGジェネレーションF』で武者ターンエーと共にユニットとして登場している。
姿はバーサル騎士なのに「ナイトガンダム」名義だった事のツッコミを入れた古参のファンもいるはず。
ただし参戦していたのは『SDガンダム英雄伝』の機兵「英雄機ナイトガンダム」なので実はこれで正しい。
+ 英雄機騎士ガンダム
主人公であるラクロア王国の見習い騎士「マイン・ロード」の乗機。
10年前のザード帝国の侵略戦争において、マインの養父である騎士団長オルドーが駆り、
天宮の「英雄機武者ガンダム」と共に戦争を終結させた機兵。
以後ラクロア王国の守護神として城壁に石像の姿で封印されていたが、ザードの再侵攻によりマインを操手として復活。
初期装備は剣のみで電磁ランスは所持していない。
その後、「英雄機騎士スペリオルガンダム」にパワーアップする。
元々はザードの機兵であったが、宰相に唆され狂った王のもとから亡命した王妃が2人の赤子と共に持ち出し、帝国と戦う二国に託したもの。
そのため英雄機武者ガンダムとは2つの意味で兄弟機である。

トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』においてはリアル頭身版が「ビルドMS 3弾」より参戦。
ゲーム内では目が緑色になっている事からガンダム無双でのデザインも意識しているのだろうか。
ガンダムトライエイジ史上初のシークレットカードとして排出される他、隠しボスとしても登場。
高い次元でバランスが整っていて扱いやすく、アビリティ「変身」で一発逆転も狙える。シークレットは伊達じゃないのだ。
適性も元々がRPG要素を含んでいるからか地上★、森林◎、砂漠○と地上戦では無類の性能を誇っている。
その代わり、宇宙△、水中×とガンダムにしては珍しい特徴も持っている。
必殺技は「ナイトソード」。ナイトソードを構え華麗な剣捌きで敵を斬る。
特筆すべきはその威力。なんと当時史上最高威力となる6800だが、発動コストも9ととんでもなく重い。
更に「変身」を成功させれば「伝説の三神器」を装備してフルアーマー騎士ガンダムに変身、炎の剣で一閃する特別演出になる。
元々の威力が高い上に防御行動をほぼ許さないため、敵のHPが高いボス戦で真価を発揮する。
また、裏面は往年のSDガンダムファンなら感涙間違いなしの特別仕様になっているので、興味がある人は他のプレイヤーに見せてもらおう。
もちろん相手の許可はちゃんと取る事。ドミナントとの約束だ!

後に大会参加者限定プロモカードとしても登場。アビリティはシークレットと同じ「変身」で、成功させれば伝説の三神器が発動する。
さりげなく新必殺技が追加されており、通常攻撃が射撃になっているのも特徴の一つ。
必殺技は「スピアショット」。電磁スピアを取り出して電撃弾を放つ。

また、全国で随時開催されている公式大会の優勝者に与えられる優勝商品として騎士ガンダム(プラチナカラー)も存在する。
こちらはビルドモビルスーツとして使用可能。
青かった部分が銅色に変更されている他、輝きが全体的に増量しているプラチナの名に恥じぬ特別仕様。
アビリティは通常版同様「変身」。フルアーマー騎士ガンダムもしっかり特別仕様のカラーになっている。
優勝商品は一定期間ごとに変更されているため「ビルドMS 5弾」以降はゲーム内で入手可能になった他、
チューンアップを重ねる事で先攻時に防御効果を無視したダメージを与える「速烈」、
HPが0になると一度だけ撃墜を回避出来る「不沈」も選択可能になった。
ちなみに、通常カラーのビルドモビルスーツ版は最初は「変身」、
チューンアップを重ねると一定値以下の攻撃を無効化する「装甲」、
追加攻撃を行いダメージとともに相手のスピードを下げる「超電刃」が選べる。
通常カラーとプラチナカラーはステータスや成長傾向なども違う。

『鉄華繚乱3弾』ではSD版が「SD騎士ガンダム」としてパーフェクトレアで参戦。
HPが高いステータスとロックオンした相手に割合ダメージを与えるアビリティ「無双」を持つ。
地形適性はリアル頭身版と同じ。
必殺技は「超高熱スパーク・気合の一撃」。ケンタウロス形態で登場、
バイザーを下ろし電磁スピアを構え相手に高速に突進した後、相手の直前で跳躍し胸元あたりを突き下ろす。
この技で相手を倒すと、とどめ演出としてカードダスのキラカード風の背景の中バーサル騎士ガンダム風の決めポーズを取るという、
カードダスファンに嬉しい演出もある。
上記のリアル頭身版と同じく、裏面が特別仕様になっているのも嬉しい。

同時期にプロモーションカードとしても参戦。
こちらはアタック・スピードが高いステータスと、先攻を取ると相手の防御を無視しさらに1対1だとダメージボーナスを得られる「闘気」。
同プロモーションパックでは、ガンダムビルドファイターズで騎士ガンダムを使用したヤジマ・キャロラインも参戦しており、
SD騎士ガンダムの専用機パイロットに設定されている。

『OPERATION ACE 05』ではSD版が2度目のパーフェクトレアで登場。
またイグニッションカードの1枚でカードダス風デザインのカードも登場した。
この弾はSDガンダム30周年記念特集弾で、スペリオルドラゴン、サタンガンダム、SD武者頑駄無、コマンドガンダムも
同じようにパーフェクトレア+カードダス風イラストのイグニッションカードで登場している。

『EVOL BOOST!! 05』ではSD版が3度目のパーフェクトレアで登場。
今回はゲージを消費して乗り換えが可能なヴァリアブルカードとしての登場で、乗り換えるとスペリオルドラゴンになる。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』にアップデートでリアル頭身版が参戦。
本作では超合金トイMETALROBOT魂のデザインでの登場となる。
コストは準高コストの2500。残念ながら声無し。
通常は騎士ガンダムとして戦い、専用ゲージを使用して一定時間フルアーマー騎士ガンダムに強化換装出来る時限強化機体になっている。
豊富な武装を持ち、独特の射撃武装も多い。リアル頭身ではあるが、OVAで使用したアクションを再現した技もある。
参戦当初は足の止まる射撃武装・時限換装・地走・騎士というイメージから全体の勝率が42%ほどという所謂産廃扱いを受ける状態だったが、
特殊格闘での待ちや正義の騎士というイメージを捨てて不意打ちや真っ向勝負の拒否という戦い方が固まっていくと、
その強さは一気に開花しコスト2500で当時筆頭のライトニングガンダムフルバーニアンに追い付く勢いとなった。

+ コンパチヒーロー&スーパーロボット大戦シリーズ
バンプレストの『コンパチヒーロー』シリーズでもレギュラーキャラとして登場していた時期があった。

『SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦』では最後に加わる仲間として登場。
最終ステージでしか使用出来ないが、その分トップクラスのキャラ性能を誇る。
敵の幹部と一人で戦って敗れ、体内に取り込まれた事で、
プレイヤーがデブデダビデを倒すと共に命を落とすという衝撃的な場面があるのだが……。

「ワッハッハッハッ!ひとあし、おそかったようだな。
 きのどくだが、ナイトガンダムはこのデブデダビデさまが、ぶひんとしてからだにくみこませてもらった。
 おれをころせば、ナイトガンダムもいっしょにしぬことになるぞ!さぁ、どうする!?」
「みんな、きこえるか?ぼくだ、ナイトガンダムだ!!ぼくにかまわず、こいつをたおしてくれ!」

『バトルドッジボール 闘球大激突!』では、アルガス騎士団の剣士ゼータと法術士ニューを率いて、チーム「ナイトドラゴンズ」のリーダーとして登場。
外野手ですらない闘士ダブルゼータ涙目
このゲームはタイトル通りのドッヂボールだが、ルールはボールをぶつけて相手の体力を減らしてKOさせる「テクノス式ルール」である。
必殺技は自身を炎の狼に変えて突進する「烈風炎狼剣」。どう見ても剣は使ってない…っていうかボールを投げていない
(もっとも、他のキャラの必殺技もボールにエネルギーを集中させて高熱の火球を出したり
 ボールではなく大量のヒートホークを投げたり
 ボールを手に持ったまま突進したりとボールを投げてないキャラは多い。
 ボールを投げるキャラも飛ばした腕を使って何度も投げるとか、
 地面にボールをぶつけて地震を起こすとか、相手コートで分裂するとか色々)。
同チームは消費コストは高いがRPGさながらの派手でかっこいい強力な技が揃っており人気。
『2』ではチームごと欠場し、当時のSDガンダム外伝の主人公である騎士GP01達に譲っている。
『1』のリメイクである『バトルドッジボール3』では、三種の神器を守護する闘球四天王の代表者として主人公に試練を与えた。

『バーサスヒーロー 格闘王への道』では何故か鎧の上から胴着を着て空手で戦うが、必殺技で電磁スピアを投げる。
空手と槍投げを組み合わせた全く新しい格闘技だろうか。…「空手」ってなんだっけ。

そして『スーパーロボット大戦BX』にてアルガス騎士団と共に『SDガンダム外伝』の主要キャラとして、遂にスパロボ参戦を果たす事となった
(前作『UX』で参戦した『SDガンダム三国伝』を好評を受けてとの事。要はテッカマン枠)。
原作と違い三種の神器を保持したままムーア界に突入しようとした所で、
三種の神器を何故か失いアルガス騎士団とも離ればなれになったまま本作の舞台に飛ばされ……という流れ。
そのため仲間になるのはガンダム族の5人だけで、戦士ガンキャノンと僧侶ガンタンクなどのサブキャラや、
騎士アムロなどの人間キャラも黄金の騎士を除いて登場しない。
まあシナリオ中では普通にガンダム族と思われてて誰も気にしなかったし、
最後の最後で一人にだけバレたけどそれも胸の内にしまわれちゃったみたいだが

当初は三種の神器を所持してないが(石版のみ所持)、中盤に驚愕の展開で取り戻し「フルアーマー騎士ガンダム」として武装(必殺技)に追加される。
少ししてこれまた予想外の展開で炎の剣を奪われ力の盾と霞の鎧を破壊されてしまうが、
次のステージで他作品のメカニック達に鎧を鍛え直され、バーサル騎士ガンダムへとパワーアップする。そのため伝説の巨人編仕様はなし。
メカマンが鎧の打ち直しとか門外漢すぎるって?なぁに板金作業みたいなもんだ
この経緯のため、バーサルソードの出自が完全に謎。もしかしたら本当にナイトソードを鍛え直したのかもしれない。
なお、本作ではガオガイガーと共演しているが、流石に勇者技能は所持していない。
専用スキル「光の騎士」(当初は「???」表記)及び「騎士」が強力なので全く問題ないが。
さらには条件を満たせば和解(?)したドラゴンベビーがサブパイロットになる。
小ささを生かした回避力と、サイズ差無視の高い攻撃力を併せ持ち、素のステータスも全キャラトップクラス。
積極的に使っていけば撃墜数トップのエースユニットになる事間違いなしである。というか加入してすぐに無限稼ぎ出来るシナリオもあるし
最終的にネオブラックドラゴンと融合こそしたものの、バーサル騎士ガンダムとして戦い抜き、アルガス騎士団も全員存命、
(条件込みで)ドラゴンベビー含めた皆でスダ・ドアカワールドに帰還…と後の作品(特に鎧闘神戦記)に滅茶苦茶影響がでそうな形で物語を終えた。
スパロボではよくある事
第17話では騎士アレックスと共にイベントの「ますこっときゃら」として子供達と握手をする場面も。『BX』世界の子供達が羨ましい

「みんなの未来を太陽のように照らす、防衛隊基地へようこそ。記念に私と握手だ」

+ ガンダムブレイカー3の ロボ太
ガンプラのパーツを組み合わせて作った機体で戦うアクションゲーム『ガンダムブレイカー』シリーズでは『3』で登場。
リアル等身のガンプラがまだのためか、残念ながらプレイヤーが操作する事は出来ず、レジェンドBB版の彼がCPU操作の僚機として戦う。
ストーリーを進めればフルアーマー版やバーサル騎士版のデザインだけでなく、レジェンドBBで発売された他のSDガンダムに変更する事も可能。

ストーリー上ではロボット製造会社ハイムロボティクスが製造したトイロボットの試作品と言う設定で、
日常生活で触れ合うのみならず、ガンプラシミュレーターに繋げば共に戦う事も可能。
つまり、この手のゲームでは珍しく騎士ガンダム本人ではないと明言されている。流石に世界観設定上やむをえないか。
とはいえストーリー上での扱いはヒロインのミサと並んで非常に大きく、終盤での役回りからファンの間では「真の主人公」として扱われる事も多い。

ストーリーの途中でメンバー不足に悩む主人公チームのためにテストも兼ねて貸し出される事になった。
その際にミサによって「ロボ太」と(勝手に)命名される。
なおトイロボット本体に音声出力機能がないので喋る事は出来ないが、
シミュレーター内ではガンプラバトル筐体のスピーカーを使う事でいつものあの声で流暢に喋る

余談だが、開発者のカドマツは相当なSDガンダムファンらしく、ロボ太の外見が騎士ガンダム(レジェンドBB版)なのは序の口。
前述のようにシミュレーター内での音声が松本保典氏になっていたり、武者頑駄無をはじめとする他のSDガンダムを操作可能になっていたりする。
残念ながら声までは変わらないが、その代わりに姿に応じた必殺技を松本氏の声で熱く叫んでくれる。
しまいにはサタンガンダムとの戦いを再現したステージが作られる始末であり、
ご丁寧にBGMもステージに合わせた専用のものに変わり、ロボ太もアニメのセリフをほぼそのまま喋る。

+ ホビーでの騎士ガンダム
デフォルメではないリアル頭身にデザインされた騎士ガンダムがフィギュア化された事もある。
さらに『SDガンダム』20周年記念として、10年ぶりのSD新ブランド『SDX』シリーズの第一号に烈伝版騎士ガンダムが選ばれた。
しかし現在と比べて遥かにフィギュアの定価が安かった頃に高価だった『SDX』はクオリティは高いのにどこでも売れ残っていたせいか、
法術士ニュー以降長い間新作が製作されず、剣士ゼータ・闘士ダブルゼータ・騎士アレックスは魂Webでの完全受注生産限定販売商品となったため、
アルガス騎士団をコンプリートした人はごく少数しかいなかった。サタンガンダムとネオブラックドラゴンは一般販売だったのに…
特に剣士ゼータは当時まだ認知度の低い魂Web完全移行第一号だったため、受注自体知らなかったという人が多く、プレ値で売買されている。

また、カードダスも『SDガンダム』20周年を記念し、復刻版がコンプリートBOXとして販売された。
各BOXには特典として横井画伯完全新規描き起こしの追加カードが入っている。
フルアーマー騎士ガンダムのカード化はなんとこれが初。
更に人気の低迷により打ち切られてしまった『鎧闘神戦記』も14年の時を経て「第四章 光臨の超鎧闘神」が書き起こされ、遂に完結した。

そして外伝全7シリーズをスペリオルドラゴンの視点で再構成した完全新作『スペリオルクロニクル』を以て幕を下ろした…。

…と思ったら“ノーマル”、“武者”、“外伝”、“コマンド”、“SDV”、“ガンドランダー”の6つをまとめて
新キャラ・描き下ろしの新カードを加えたカードダス新シリーズ『SDガンダム アルティメットバトル』が完全受注生産で発売。
「伝説の巨人」と「アルガス騎士団」の間にラクロアで起こった次元を超えたガンダム同士の戦いが描かれた。

「SDガンダム史上、究極の戦いがこの期に及んで今だからこそ始まる──!」(原文ママ)


後に『ナイトガンダムカードダス戦記』の配信に合わせ、「騎士ガンダムシリーズ本格再始動」と銘打って、
新シリーズ『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承(スダ・ドアカ・ナイト・サーガ)』がスタートし無事完結。
最終章でなんと騎士ガンダム達ラクロアンヒーローズが騎士ユニコーンに召喚され登場した。

また、カードダスだけでは飽き足らなかったのか、『ガンダムウォー』というガンダムの公式カードゲームにも登場した
流石に等身は前述のリアル等身に置き換えられたものの、
1stSEED、クロスボーン・ガンダムやガンダムAGEなど数多くのMSが登場する舞台に騎士ガンダムが混ざって戦う姿はちょっと珍しい。
とはいえ、当時のガンダムウォーではすでにガンダム無双から真武者ガンダム(頑駄無ではなくガンダム表記)が参戦しており、
また、ナイトガンダムと同時に信玄ガンダムや謙信ガンダム、コマンドガンダムが、
その後のガンプラコラボ弾ではMG版武者ガンダムMk-IIが参戦し、決してナイトガンダムだけが浮いていたわけではなかったのだが。
ナイトガンダムも元を辿れば武者ガンダムに行き着き、武者ガンダムの初出が『プラモ狂四郎』である事を考えれば、
パーフェクトガンダムやパーフェクトジオングが参戦しているガンダムウォーにナイトガンダムが参戦する事は、
ある意味では順当な流れだったのかもしれない。
リニューアル後のネグザでは、ビルドファイターズからSD版の姿で参戦している。

2012年には25周年記念のBB戦士の2.5頭身リメイク新シリーズ『LEGEND BB』の第一弾として抜擢。
コミックワールドはなんと『DXバーサル騎士ガンダム』の続きが20数年ぶりに描かれており、
相変わらずゆるいノリで卑怯な今石騎士がSD世代を懐かしい気分にさせた。

2014年にはフルアーマー騎士ガンダムの『レジェンドBB』も発売された(「現代に蘇ったSD騎士」の項目を参照)。
続いてバーサル騎士ガンダム、記念すべきNo.300に騎士スペリオルドラゴンが発売された。

ここまで読んでお分かりだろうが、この2010年代、様々なメディアでの騎士ガンダム推しがアツい。

+ 騎士ガンダムの装備
+ 騎士ガンダム

騎士ガンダム

  • ナイトソード
騎士ガンダムの愛剣。
BB戦士での名称であり、元祖SDガンダムではメガエクスカリバーと表記される。
「メガエクスカリバー」には強力な衝撃波を発し、斬りつけた敵の身体をボロボロにしてしまうという設定がある。
あくまで正式名称は「ナイトソード」であり、こちらの名称の方が認知度は高い。
(しろがね)の楯(後述)に収められていた銀狼剣がスダ・ドアカワールドへの転移により変化したもの。
鍔元には銀狼剣になかった赤い宝玉(OVAでは黄色)がはめ込まれている。
騎士ガンダムは第一章終盤でナイトソードから炎の剣に持ち替えるのだが、炎の剣がなくなってからは電磁スピアを愛用するようになり、
ナイトソードはそのままフェードアウト
結果として、騎士ガンダムのメイン武器としては使用期間は短かかった。
武者頑駄無軍団の伝説の武器で、抜けたのは騎士ガンダムだけなのに…。
そもそも、銀の楯の方が有名でこっちにも名前がある事を知らなかったファンも多いと思われる。不遇。
OVAでは冒頭から投擲されてタートルゴッグの爪を斬り落とす騎士ガンダムの登場シーンで印象的ではあるが、
結局ナイトソードでは1人も倒していない。
『SDガンダム 緊急出撃』でも終始三種の神器+電磁スピア装備なので影も形もなかった。
ただし漫画版では第一章でジャイアントジオングに破壊されるも伝説の巨人編で修復してメインで使い続けている。
ちなみに、元祖SDガンダム「キャプテンガンダム」付属の販促ビデオでは溶かされていた。どこまで扱い悪いんだ。
リアルタイプガンダムクロスでは「フレームソード」という名前になっている。

  • ナイトシールド

あらゆる攻撃を防ぐ盾。上記反応はユニオン族の星の紋章に対するもの。
内側にナイトソードを収納する鞘としての役割も持つ。
銀の楯がスダ・ドアカワールドへの転移により変化したもの。
漫画版では泳げない騎士ガンダムが水中戦を強いられた際にボード代わりにして波に乗り「サーフィン斬り」を編み出した。
リアルタイプガンダムクロスでは「パワーシールド」という名前になっている。

  • 電磁スピア
名前のとおり根元付近の三本の突起から高熱の電磁スパークを発生させる槍。騎士ガンダムが最も長く愛用した武器である。
『元祖!SDガンダム』ではバンダイ岩に突き刺さっている真の勇者にしか抜く事が出来ない伝説の槍で、
それをガンダムが引き抜いた事で勇者と認められ、騎士の称号を与えられる
(だがほしの竜一の漫画版では騎士ガンダム自身がバンダイ岩を内側から破壊するという前代未聞の方法で手に入れてたりする)。
如意棒のように伸縮自在で、足の着かない場所で足場代わりにしたり、
地面にスパークを流して飛び道具を放ったり、蛍光させて暗所での照明にしたり非常に応用の利く頼れるアイテムである。
アニメ版では初登場時点ですでに持っていた。
アムロはこの槍を抜けなかったという設定だが、ゲーム『ナイトガンダム物語』では装備出来たりする(騎士セイラもだが)。
むしろ入手出来るダンジョンで炎の剣も入手出来るので彼らが装備する事になる。
ブラックドラゴン戦で炎の剣を失ってからはこちらをメイン武器として使うようになった。
『SDガンダム 緊急出撃』ではこの武器で敵を「真っ二つに斬って」いる
確かにスピア(槍)は刺突だけでなく斬撃も可能だけど、これはどう見ても斬撃不可能なランス(馬上槍)…)。
BB戦士ではオリジナル設定として、ロケットパンチのように槍の尖端が勢いよく発射されるというギミックを備えている。
BB戦士とは名前の通り、スプリングによってBB弾などを発射するギミックをウリにしたプラモであり、
騎士ガンダムの場合はこの電磁スピアがそれにあたる。
現在のBB戦士には安全のためかスプリングギミックは廃されており、『LEGEND BB』でも無くなってしまった。BBってなんだよ…
(そもそもBBとは「ボール・バレット」という意味なので、厳密には電磁スピアではBB戦士と呼べないが…。
 余談だがBB弾自体「頭痛が痛い」みたいな名前である(「ボールベアリング弾」と言う説もあるが))。
アニメやゲームでは伸縮も発射も放電もせず、よく投擲している。
コミックワールドでは騎士グフに「ひきょーな武器」と言われた。

「なんてひきょーな武器を!!」
「BBオリジナルギミックと言って下さい」

創世の時代、現代のラクロア王国で伝説になっている「勇者ガンダム」は、
異界から侵略してきた神との最終決戦において、封印の力を込めた電磁スピアによるトランザムアタックでとどめを刺した。
こうして大地に刺さり誰にも抜けなくなった電磁スピアは、封印の一端を担う要石となり、勇者の再来まで封印を守り続けるのと同時に、
再来した勇者によって抜かれる事で異界の神の封印が一段階弛んでしまうという運命をもたらした。

リアルタイプガンダムクロスでは「エレクトロスピア」という名前になっている。

  • 鋼の斧

何の変哲もないただの鋼の斧。それ以上でもそれ以下でもない。
BB戦士に付属していたが、ゲームでは騎士ガンダムは斧を装備する事は出来なく、基本的に戦士ガンキャノンの武器である。
元祖SDガンダムでは騎士サザビーに付属していた。
『超戦士ガンダム野郎』では電磁スピアが通用しないリアルタイプのデナン・ゾンの攻撃を受け止めて粉砕するという意外な活躍をした。

  • 騎士の鎧
騎士ガンダムの初期装備。
横井画伯はこの姿が一番お気に入りのデザインだと語っている。
昔の公式イラストでは水色で描かれていたが、現在では銀色(グレー)に塗られている事が多い
(と言っても、昔は銀色や白色の光沢表現として水色を「差し色」として使う事が多かったので、当時から銀色設定だった可能性は高い。
 原作版『聖闘士星矢』の単行本の表紙あたりを見てみよう)。
ほしの竜一の絵ではホワイトでガンダムらしいトリコロールカラーで彩色されている。
外伝シリーズ開始前の最初期は青い部分がなくほぼグレー一色だった
(当時で考えても光沢の鈍い「いぶし銀」扱いにしかならないので止めたのだろう)。
ちなみにこの頃は「装甲はガンダリウムガンマ製」、カギ爪付きの手甲「ダストナックル」には、
拳から強力なニュートロンエネルギーを放射し、敵を原子に分解するという物騒な設定が付いていた。
『元祖!SDガンダム』では霞の鎧を手に入れてからは不要になったため、鍛冶屋テムの助手の少年アルに譲っている。
「SDガンダムクロス」の中身がアルなのはこのエピソードが由来。
リアルタイプガンダムクロスでは「ヘイズ貴金製アーマー」という名前になっている。
ヘイズ=霞という事で、リアルタイプガンダムクロスの装備は三種の神器から名前を取られている。

  • ファイティングゴーグル
兜のバイザー。
戦闘時は下ろして戦うという設定があるが、実際に閉じて戦っている場面が描かれたのは『超戦士ガンダム野郎』と『ビルドファイターズ』のみ。
初期設定ではゴーグルを下ろすとツノが伸びる、熱源探査・暗視スコープを兼ね備えた万能ゴーグルという設定があった。
レジェンドBBでは何故かここだけメッキパーツになっており、メッキが美しすぎて、写真を撮ると自分の顔が写り込んでしまうため、
モデラーの間で地味に問題になった。

  • マント
騎士の証として、その称号と共にフラウ姫から贈られた真紅のマント。
ユニオン族の紋章が刺繍されている。
特別な力などは何もないが、これがあってこそ騎士ガンダム。
BB戦士では組み立て説明書から「マントくん」を切り抜いて使うようになっている。
ほしの竜一の漫画版では風に乗ってムササビのように滑空したり、
火に弱いマッドゴーレムを倒すため燃えている石油に浸し剣に巻きつけて炎の剣の代用にしている。

  • ケンタウロスレッグ
BB戦士オリジナルのパーツ。
普段は背中で折りたたまれて電磁スピアをマウントするバックパックになっているが、
展開する事で機動力をアップした四脚の人馬形態「高機動ケンタウロスモード」に変形出来る。
BB戦士のもう一つのウリがこのようなオプションパーツとの合体・変形である。
頑駄無軍団でも珍しくないが、サポートメカ・守護獣なしで変形出来るのは真悪参だけである。
頭身の上がった列伝版とレジェンドBB版では前足も変化しよりリアルな馬っぽい長い脚になっている。

+ フルアーマー騎士ガンダム

フルアーマー騎士ガンダム


力と 霞と 炎(オーノホ、ティムサコ、タラーキィィ)!!」


かつて伝説の勇者ガンダムが纏っていた炎の剣、霞の鎧、力の盾の3つの伝説のアイテム、三種の神器。
これらを持つ者は、地を治める事も、覆す事も、星を動かす事も思いのままに出来るという。
これら全てを装備し石版の力を得た「フルアーマー騎士ガンダム」のHPは(500+200+150+150=1000)*10=10000となり、
ブラックドラゴンの9999を上回る
(この「フル装備の主人公がラスボス相手に僅差で上回る」という設定はシリーズのお約束として受け継がれた)。
だが騎士ガンダム自身にも大きな負担をかける両刃の刃である。
ただし、どれか一つ欠けると10倍補正がなくなり神器自体の効力しか得られなくなるが、その代わり体への負担はなくなるようだ。
そのため『伝説の巨人編』では力の盾と霞の鎧に電磁スピアを装備した状態が固定となっていた。
この姿の方が馴染みのある人も多いであろう。
『鎧闘神戦記』では多少形状が変わり、神聖騎士ウイングに受け継がれている。
しかしHP10倍にはなっておらず、石版は使っていないようだ。

「フルアーマー騎士ガンダム」はあくまで通称であり、作中での呼称は一貫して「騎士ガンダム」である。

版権的な問題でDVDに収録されなかったアニメ『SDガンダム猛レース』では、
三種の神器を組み合わせたデザインのカート「ラクロアクーペ」に乗って出場。
ブライトの卑劣な妨害攻撃を受けるが、神器の姿は見かけ倒しではなく本体には傷一つつかず、逆にドリルやカッターが破損した。

  • 炎の剣

ねじれ山の頂に住まう火の鳥達が姿を変えた赤熱する剣。
自らの意思により「ガンダムの証」を持つものを持つべき主として選ぶ。
悪しき者が触れようとすればまばゆい光を放ち、ひとりでに宙を舞う。
一振りで岩山や城をも真っ二つに切り裂く恐るべき力を持つ。
ブラックドラゴンに突き刺し、その亡骸と共に火口へ消えるが、後に復活したネオブラックドラゴンと融合する。

  • 力の盾

邪悪な魔法も弾き返す、光の力を持つ盾。
元祖SDのみ、変形して鳥型飛行支援メカ「メガグースター」になるオリジナルギミックがある。
ほしの竜一の漫画版では騎士ガンダムは最初から在処を知っていて第1話で入手したが、何故か無かった事になり、
もう一度改めて別の手段で手に入れている。そのへんの岩を斬ったら空洞の中に入ってたってよりはかっこいいし
しかしサタンガンダムの手に渡り、騎士ガンダムの炎の剣と神器同士で打ち合うという衝撃の展開となった。
ラクロアのユニオン族は幼いころからこの盾を呼び寄せる呪文を聞かされ伝えられているらしい。
鎧闘神戦記では上下二分割され剣と一体化しているが元の一枚にも戻せる。

  • 霞の鎧

三種の神器、最後の一つ。
兜の形状はララァ専用MA「エルメス」がモチーフになっている。
名前は「ミノフスキー粒子」が元だと思われる。
騎士グフの電磁ムチやMS族の胴体を真っ二つにするジャイアントジオングのツノブーメランにもびくともせず、
鋼の剣や盾も溶かすスコーピオンザクの胃酸にも溶かされる事はない強靭な鎧。
ゲーム『ラクロアンヒーローズ』では装備して歩くと徐々に回復……ではなくダメージを受ける
上記の負担を表現したものと思われる。

  • 天空の翼
フルアーマー発動時、霞の鎧の背中から生えてくる翼状の飛行ユニット。
これにより騎士ガンダムの姿が青い霞のように映るほどの高速移動が可能となる。
マントをつけたままでは装備出来ない。
BB戦士ではケンタウロスレッグの両側面に取り付ける。

  • 石版

三種の神器の秘密について書かれた謎の石版。
2つのかけらに分かれてラクロア王家とシャアの一族によって保管されており、
カードダスに隠された秘密の暗号の通りに2つのかけらを組み合わせる事で、三種の神器を揃える事が出来る。
さらに石版に刻まれた呪文を唱える事で、三種の神器の真の力を目覚めさせる。
十の分身とはHPが10倍になるという意味である(漫画版では10倍に巨大化する)。石版も必要なら四種の神器じゃね?
小さな欠片の方は、スライムアッザムが所有
(正体は、カードダスではジオン族の魔法で姿を変えられた妖精ジムスナイパーカスタム、アニメ版ではシャアの妹で呪いにより姿を変えられた騎士セイラ)。
『元祖!SDガンダム』ではあろう事か鍛冶屋テムの座布団として使われていた

  • 光の弓矢

暴走した伝説の巨人サイコゴーレムを倒せる唯一の武器。
勇者である騎士ガンダムにしか引く事が出来ない。
勇者といえど本来、騎士の専門外であるはずの武器だが、武者頑駄無真悪参が弓にも通じていた故に、
騎士ガンダムには使えるという運命的なアイテムである。
ほしの竜一の漫画版では矢自体に攻撃力はなくすり抜けてしまうが、直後に天から無数の星が降り注ぎサイコゴーレムを蜂の巣にして倒した。惨い…。
『ラクロアンヒーローズ』でも凄まじい強さのサイコゴーレムを一撃で倒せるようになっているが、命中率が20%と異様に低く、
さらに弓を持っているキャラが倒されてしまいなすすべなく全滅してしまう事が多い運ゲーである。
実は前衛の騎士ガンダムではなく運の高い騎士アムロを最後尾にして使わせるのが最善という、原作設定を知る子供が陥りやすい罠であった。
カードダスの計算では光の弓矢・霞の鎧・力の盾を装備した騎士ガンダムはHP1100となり、
サイコゴーレムのMP2000が光の弓矢により半減扱いになるため、1100>1000で勝利という形になる。
リアルタイプガンダムクロスで素体のガンダムMK-IIIのバックパックとビームサーベルが「ビームボウガン」になる、
というギミックを逆輸入したアイテムであると思われる。
『鎧闘神戦記』では黄金の鎧と共に形を変えて神風騎士ウインドに引き継がれた。

  • 真実の鏡
映ったものの真の姿を映し出す鏡。
伝説の巨人編のカードダスの暗号が鏡文字になっている事を示している。
OVAでは光をかざす事で光の弓矢のありかとサイコゴーレムの弱点を示す。
ほしの版では呪術師メッサーラを自らの幻術で自滅させた。

  • 魔法剣

『ナイトガンダム カードダス戦記』で登場したオリジナル装備。
伝説の巨人との戦いの後、預言者サラサの導きにより手に入れた新たな力。
クエストでは力を渇望する黄金の騎士とこれを巡って争う事になる。

結局、地の底に失われてしまったが、後にブリティス王国初代円卓騎士団の1人だった法術士メテオガンダムが入手した様子。
修行の末に複数の剣を魔法で遠隔操作する「魔法剣テレパスソード」を編み出し魔法剣士を名乗るようになったメテオガンダムのカードに、この魔法剣が描かれている。

+ バーサル騎士ガンダム

バーサル騎士ガンダム

  • バーサルソード
バーサル騎士の称号とともにレビル王より家臣の証として賜ったラクロアの宝剣。そんなもんがあるなら最初からよこせよ。
シールドがないので専用の鞘を腰の後ろにつけている。
のちにシャッフルアームズとして騎士ドモンに受け継がれる。
ナイトソードは一体何処へ行ったのだろうか…。

  • 電磁ランス
ファントムサザビーによって鎧や盾と一緒に破壊された電磁スピアを鍛え直したもの。
バーサルソードとの二刀流となったためか、電磁スピアより短くなり扱いやすくなっている。
その代わり伸縮機能はなくなったのか、伸ばして使う場面はない。
先端が三叉に分かれて「トライデントモード」にもなる。
これにより出力も大幅に上がり、巨大な電磁竜巻「トルネードスパーク」を発生させられる。
ほしの竜一の漫画版では強力すぎるために法術士ニューのバリアで仲間を巻き込まないよう保護してから使っていた。
形状のモチーフはスーパーガンダムのロングライフルから。
のちにシャッフルアームズとして形を変えて騎士シャインに受け継がれる。

  • バーサルアーマー
ファントムサザビーとの戦いにより破損した霞の鎧と力の盾、
そしてナイトシールドが鍛冶屋テムにより打ち直されて生まれ変わった、純白と銀色の美しい鎧。
後に初代バーサル騎士にあやかり、バーサル騎士は白い鎧に2本の剣を持つのが習わしとなっている。
2つの盾の面影は両肩の装甲「ショルダーアーマー」に見られる。盾を持たず二刀流になったのはこのためだろう。
OVAでもネオブラックドラゴンの尻尾の炎の剣の一撃を肩で受け止めて防いでいる。
ナイトガンダムカードダス戦記では二刀流のスタイルはガンダムにピッタリのようだと言われている。
モチーフはスーパーガンダム(ガンダムMk-II+Gディフェンサー)で、
兜のデザインは「天空の兜」を意識したものになっている(外見は全く異なるが)。
ちなみに騎士アレックスの鎧はもともとは騎士ガンダム1.5としてνをモチーフにデザインされたものであり、
青いバーサル騎士になっていた可能性もあった。
ほしの竜一の漫画版では霞の鎧や力の盾とは別の鎧という設定らしく、ネオブラックドラゴンとの戦いで呪文で神器を呼び出そうとしていた。

  • ナイトフライヤー
BB戦士オリジナルの飛行ギミック。
ゲームのデモ画面で空を飛行している姿が印象に残っている人も多いはず。
脚は細く小さくなったがケンタウロス形態もとれる。
マントを身につけたままでも展開出来る。

+ その他

赤き三神器

  • 無憂樹の剣
  • 太陽の盾
  • 不死鳥の鎧
『SDガンダム アルティメットバトル』で登場した騎士ガンダムの新たな装備。
未来から時空を超えて現れた騎士ユニコーンガンダムから与えられた。
フルアーマー騎士ガンダムの鎧とは対照的な燃えるような赤が印象的。
三種の神器をも超える力を秘めているが、装着時に全身を炎で焼かれるため、やはり多大な苦痛を伴う。
必殺技は「バーニングロンド」。
モチーフはガーベラ+フェニックスガンダム。
デザインは一般公募によるものである。
その後、騎士ユニコーンや騎士バンシィと共演する事で、フェネクスポジションも担った。

バーサル騎士ガンダム(龍装覚醒)

  • 輝光剣レジェンドラス
『ナイトガンダム パズルヒーローズ』『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承EX』にて登場の新形態。
光のエレメンタルドラゴン「ライトアドバンス ドラゴン・インレ」の力を取り込んでパワーアップした。
基本的には装甲が追加されたバーサル騎士ガンダムだが、鎧の銀色部分が全て金色に置き換わっている。


『機動戦士ガンダムF91』と同時上映された短編映画『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』では3大ガンダムが共演している。
のちの『SDガンダムフォース』の先駆けと言った所か。
ここでも騎士ガンダムは脚本兼監督の神田武幸氏の贔屓じゃないかと思うほど全編に亘ってかっこよく活躍している。
ところで、武者頑駄無が騎士ガンダムを見て「ある事」に気付かなかったのは、
本作の騎士ガンダムはナイトシールドを持っておらず、三種の神器を装備していたため(後述)。

「悪が栄えたためしはなし! 正義は勝つ! そして、正義は我にあり!!」

それよりも以前に特典ビデオの人形劇『SDガンダム G-ARMS緊急出動』で共演しているが、
キャラが若干崩壊しており、こちらでは武者頑駄無と会うなり喧嘩になりかけたりしている。
松本氏の声のある作品でギャグキャラ寄りな騎士ガンダムは貴重である。
なお、こちらではナイトシールド持ってたのにやっぱり正体は気付かれなかった。

「あぁぁ…いや…ダメかもしんない、コレ…」

『SDガンダム猛レース』ではカオスなドタバタギャグアニメにもかかわらず、騎士ガンダムは1人だけ最後までシリアスな雰囲気だった。

+ その正体
彼の正体はスダ・ドアカワールドを守護する12神の1柱黄金神の核(コア)スペリオルドラゴンの半身。
もう片方の半身はブラックドラゴン(サタンガンダムの正体)である。要するにこの人達と同じ。
ちなみに三種の神器は、先代スペリオルドラゴンが神と一体化する前に身に付けていた武具でもある。
そしてその者こそラクロアの伝説に語られる「勇者ガンダム」。
名実共に騎士ガンダムは勇者ガンダムの再来である。*1

全ての記憶を失っていたため、自分とブラックドラゴンの関係には気付かなかったのだが、
闇の皇帝ジークジオンの手によって復活したネオブラックドラゴンとの最後の対決の際に、
再び一つの身体に戻り、騎士スペリオルドラゴンとして復活。
バーサルナイトのHP2000とネオブラックドラゴンのHP13000が合計され、15000のHPを誇る。
それでもジークジオンのMP26000には太刀打ち出来なかったが、サイコゴーレムの水晶の力に助けられ討ち倒した。

なお、半身の片割れ(ブラックドラゴン)がなぜあの姿になっていたかと言うと、
分裂直後に戦士ザクが乗り物にしていた子ドラゴンと融合したためであったらしい。
戦士ザクがサタンガンダムの正体と真の実力を知っていたのも、ブラックドラゴン誕生の瞬間に立ち会っていたため。
なお、この子ドラゴンも先代スペリオルドラゴンの一部であった
(スペリオルドラゴンはバックパック部分を分離させて守護獣として支援させる事が出来る。
 これが先代時に勇者ガンダム部分が異次元送りになった際に野生化していた)。

騎士スペリオルドラゴンとして復活した後も、度々(その作品の)主人公の前に姿を現し、影に日向に支援して世界を救った。
その度に「バーサルロードスペリオルガンダム*2」、「スペリオルドラゴンEX(エクセリオン)」、「スペリオルドラゴンSR(ソーラレイカー)」
と限りない進化を遂げている。
サタンガンダム時代にジムヘンソンJr.から「サンタ」と思われ続けられた故か、
クリスマスになるとサンタガンダムに変身して子供達にプレゼントを配ったりもしている。

しかし『新SDガンダム外伝 黄金神話』ではスダ・ドアカワールドを救うためにプロローグで死亡してしまい、
魂の抜けた死体が暗黒神デビルスペリオルとして復活させられるという衝撃的な展開を見せる。
後に呪縛から解け、「黄金神スペリオルカイザー」として復活。
このスペリオルカイザーの姿がスペリオルドラゴンの神としての真の姿である。

また、妖精ジムスナイパーカスタムは「妖精族は年を取らない」ため、
騎士ガンダムの仲間達の中で唯一世代が変わった『新SDガンダム外伝 黄金神話』で再登場し、
スペリオルドラゴンの死に懐かしい気配を感じ取るという、ジークジオン編からのファン感涙のイベントがあった。

+ 武者頑駄無が気付かなかった「ある事」

(何故…何故俺ではなく武者頑駄無が頭なのだ
 俺のほうが武者よりも武芸百般に秀でている自信があるのに!何故認められない!
 あの銀の楯…あれがあれば…!!)

実はもう一つの正体として、騎士ガンダムとブラックドラゴン(サタンガンダム)は、
武者頑駄無の世界から落雷によって転移した武者頑駄無真悪参の善の心と悪の心という設定がある。
ますますこの人達と同じである。
つまり、失った記憶というのはスペリオルドラゴンのものではなく、真悪参のものという解釈も出来る。
…というか、実際真悪参としての記憶もなくなっている。

一見、スペリオルドラゴンの設定と全く噛み合わないため混乱したファンもいただろうが、
現在では黄金神スペリオルカイザーが現界するために必要な肉体に武者頑駄無真悪参が選ばれたものの、
敵対する覇界神の横槍によって善と悪に分裂したのが騎士ガンダムとブラックドラゴン…というのが公式になっている。
要するに、騎士ガンダムは神と融合する候補者として選ばれた者の半身なだけで、神の力は一切宿っていない
(一応、電磁スピアが神由来の武器疑惑はあるし、黄金神と無関係とはいえ凄い力を秘めた楯を持っているが)。
一方、ブラックドラゴンはスペリオルドラゴンの構成要素である子ドラゴンの力を宿しており、これが圧倒的な力の差となった。

黄金神の魂は両者を見守っており、フルアーマー騎士ガンダムとブラックドラゴンの戦いでは未だその時ではないと判断、
そしてバーサル騎士ガンダムとネオブラックドラゴンが己の真実に気付いた時、三者の融合(ユナイト)を実行した。
このためスペリオルドラゴンは、黄金神の意思、騎士ガンダムの意思、ブラックドラゴンの意思、3つの人格は別々に持ったままの統合意思であり、
元の武者真悪参の記憶はあれど彼自身としての人格ではない。

この武者頑駄無真悪参は、将頑駄無の四人目の養子で武者頑駄無の次(二番目)に武者の位を得るほどの実力者であったが、
高い実力に慢心する結構な問題児であったらしい。
武者七人衆に匹敵する力を持ちながら「自分の実力が正当に評価されない」と腹を立て
(『元祖!SDガンダム』では銀の楯の美しさに一目で魅いられ、自分の物にしたいという欲求を抑えられなくなったため)、
とうとう頑駄無軍団から正義の象徴たる伝説の武具「銀の楯」とそれに付随する「銀狼剣」を盗み出し逃亡。
闇軍団に誘われるが断り、銀の楯から今まで誰も引き抜けなかった銀狼剣を抜いて戦うも、落雷と共に姿を消したと言われている。

この時神々の手でスダ・ドアカに騎士・サタンとして転移し、銀の楯と銀狼剣はナイトシールドとナイトソードへと変化した。
上記の漫画で大仰な扱いを受けている銀狼剣がスダ・ドアカでどんな仕打ちを受けたかは前述の通り

ちなみに楯を盗まれた頑駄無軍団は「銀の楯」を模して、「武者シールド」を作ったりしている。
似た形状の楯に仕込み刀を挿してあるのだが、誰も銀狼剣を抜いた事が無いせいで、鍔の柄方向の出っ張りを楯の一部だと勘違いして、
「剣を抜いたら楯を上下逆向きに手甲風に装備して出っ張り部分を爪として敵を攻撃する武器」になるのだと解釈されてしまった。
そして作られた武者シールドは武者仁宇頑駄無に与えられた。

武者頑駄無達の中で真悪参だけ父親が不明なのだが、LGBBの二代目頑駄無大将軍のコミックワールドに「白銀刃(シルヴァ)」というキャラが登場しており、
銀の楯と真悪参に関わりがあるのかと考察するファンもいる
(もっともモチーフがシルヴァ・バレトである事から、
 怒宇勉狼を除いて初代大将軍の時代に全滅してしまったとされる怒宇勉狼一族の者ではないか…と考察するファンも多い)。


この顛末はSD戦国伝本編が始まる前の話であり、露見と共に激怒した将頑駄無に破門されており、
その為プラモ・アニメ共に真悪参は名前すら登場していない。後付け設定とか言うな
まぁ、正直武者のアニメは殆どがギャグなのでシリアスな真悪参のエピソードが語られても困るのだが…
設定だけは知られているが、真悪参自身の人となりは現在入手困難な横井画伯の漫画でしか語られていなかったので知る人ぞ知るキャラでしかなかった。
LGBB以降はリメイクとして掘り下げがなされ、遂に単独でキット化されたり彼を主役にしたスピンオフ作品が描き下ろされている。

『緊急出撃』で武者頑駄無が騎士ガンダムを見て真悪参と気付かなかったのも、案外騎士ガンダムの性格がまとも過ぎたのが原因なのかもしれない。
まあ、これで武者頑駄無が騎士ガンダムを真悪参と気付いたら15分しか尺がないのに話がややこしくなるし

+ しかし……
『スーパーロボット大戦X-Ω』のイベントクエスト『光と闇の戦い』において、『緊急出撃』終了後の3人が描かれている。
武者頑駄無とコマンドガンダムが何者かに異世界へ召喚されたのだが、
既にスペリオルドラゴンとなっていた騎士ガンダムは立場上迂闊に動く事が出来ず、
同じく異世界へと飛ばされたバーサル騎士GP01に「友を頼む」とお告げを託していた。
そしてイベント終盤で遂に降臨したスペリオルドラゴンは、自分が騎士ガンダムである事を明かす事なく武者頑駄無とコマンドガンダムを助け、
彼らを元の世界へ帰還させるのだが、その間際……。

「…そうだ、スペリオルドラゴンだったな?お前さんにひとつ言っておくことがある」
「姿は違えども、お主と再び会うことができて嬉しかったでござる」
「あばよ、騎士ガンダム…」

スペリオルドラゴンの正体に気付いていた2人はかつての友に別れを告げる…という感動のシーンなのだが、
武者頑駄無はこの時スペリオルドラゴンを騎士ガンダムと名指しせずに「姿は違えども」と言っている。
…武者頑駄無は全てを察した上で騎士ガンダムを見守っていたのかもしれない。

逆に『G-ARMS緊急出動』で武者頑駄無と仲が悪かったのも、騎士ガンダムが真悪参と考えれば納得出来る…かもしれない。
こちらも15分しか尺ないし、ややこしくなるので仕方ないが、騎士ガンダムとサタンガンダムが揃っていて、スペリオルドラゴンまでやってきて、
さらに武者頑駄無軍団も来ているというとんでもない状況であった

一方で記憶を失ったとはいえ、騎士ガンダムも武者世界でやらかしてしまった事をおぼろげに覚えており、
「自分は何かの償いをするために戦っているのではないか」と感じていたようである。まさかその救済がスパロボになるなんてこの時誰も思うはずがない
しかし、武者頑駄無の世界で自分のためだけに力を振るい、その実力を認められなかった孤独な真悪参のわずかな良心が、
スダ・ドアカでは勇者として、仲間達と共に人々の為に力を振るい、スダ・ドアカ最高の騎士として誰からも認められ、
神として人々から崇められる存在となったのは皮肉としか言いようがない。

+ 真悪参の系譜

射駆零

LGBBで設定された真悪参の息子。秘宝を盗んで失踪した父親のせいか頑駄無軍団には入らなかった様子。
後に、銀の楯はスペリオルドラゴンから息子に返却されたと思われる。
父が辿った数奇な運命を聞き、「俺が異世界に転生したら勇者になった」}と異世界転生ラノベみたいな題を付け、家伝として書き残した。

武者頑駄無真駆参

『伝説の大将軍編』に登場。
「この世で信じられるものは剣の力だけ」と豪語する若い武者。
高い実力を持っていたとされる先祖のラノベ主人公真悪参の事を尊敬しており、銀の楯を盗んだ不名誉は気にしていない。
亜無覇域夢山の山頂にある決して割れない霊石で修行していた。
銀の楯を持っていた事から、烈光頑駄無達一行によって霊石から蘇った結晶鳳凰に見出され一時的に真駆参大将軍となったが、
自分を守る為に命を投げ出そうとする烈光頑駄無達に動揺し、
「仲間など持った事のない自分に大将軍の力は身に余る」と涙ながらに辞退する。
その姿はスペリオルドラゴンに非常によく似ており、デザインは非常にカッコよく人気が高いがキット化はされなかった。
ぶっちゃけファン投票で大将軍になるキャラを決定する企画という名目の出来レースの当て馬である
そのため当時唯一の立体物であったガン消しがプレ値だった事も。
後に新世将頑駄無となり飛駆鳥の師匠となる。こちらは設定のみでデザイン画すら存在しなかった。

なお、公式設定ではないボンボンの漫画版『伝説の大将軍編』のみの展開として、
真駆参はスペリオルドラゴンが武者世界へ銀の楯を返しに赴いた際に真悪参を名乗って現れた姿となっている。
漫画版では真駆参はスペリオルドラゴンの仮の姿であり、真悪参の子孫の真駆参は存在しないようだ。

BB戦士の真駆参には真悪参の鎧が付属していて騎士ガンダムに着せる事で真悪参を再現出来る他、
BB戦士の騎士ガンダムと互換性があり、鎧の交換が可能である。
三種の神器装備の真駆参のかっこよさは一見の価値あり。
「おお、鎧、盾、剣…! まさに三種の神器! ぞくぞくする美しさだ!!」

衛府弓銃七

『武者烈伝』に設定のみ登場。
影の軍団「刃牙斗衆」の頭領で、真駆参の子孫。新世大将軍家の高貴な血筋も流れている。
銀の楯を受け継いでいる。

斬彌音 / 鋭駆主 / 武者鋭駆主 / 抜刀武者 逆伐

『武者烈伝』に登場。影の軍団「刃牙斗衆」の一員で、真駆参の子孫。銀狼剣を受け継いでいる。モチーフはクロスボーンガンダムX2。
同じ一族衆であり兄弟弟子である衛府弓銃七と頭領の座を賭けた戦いになるが、自身は一族を束ねる器ではないと身を引いてわざと負ける。
魔界大戦が勃発して刃牙斗衆が頑駄無軍団に協力する中で、正式な頭領の座は決まっても実質2人の頭がいる状況を苦慮して刃牙斗衆を去り、
元の名を捨てて偽名で頑駄無軍団に入った。そして光の七人衆に匹敵する活躍をした事で雷凰若将軍から武者の称号を授かった。
『武者烈伝・零 銀狼之章』では、先祖のように亜無覇域夢山の山頂にある決して割れない霊石で修行していたら割る事に成功、
しかしその霊石の正体は封印されていたヤミの残骸で、心をヤミに囚われてしまい、
深い信頼関係にあり自分を兄のように慕っていた天翔狩人二代目摩亜屈を襲撃、雷凰大将軍の鎧パーツの1つである「武化舞可の鉄肩」を奪取した。
先祖である騎士ガンダムが自分と同じ過ちを犯させないために時空を超えて駆けつけ、
一騎打ちで魔法によりヤミの侵食された鎧を破壊して打ち倒し未然に阻止すると、ヤミから心を守る白銀の鎧を与えた。
純粋に力を追求する自身の本心に気付いてしまった事で頑駄無軍団には戻らず妻子を捨ててひたすらに体を鍛え技を磨き、
邪悪武者軍団が結成されると純粋に頑駄無軍団と真剣勝負をするために加入。
長じて復讐に来た息子との戦いで、極めた技の全てを伝授して果てた。
なお、ボンボン版だと呪われた鬼の血を継ぐ一族という設定で、鋭駆主はダブルエックスがモチーフだった。

騎士ガンダム(烈伝版)は真悪参を名乗っているので、
真悪参としての記憶を保持している(ついでに真悪参時代の事は反省している)のは間違いないと思われる。
『武者烈伝』に登場する武者七人衆は全員よく似た遠い子孫か別人だが、この真悪参(騎士ガンダム)だけは本人である。
スペリオルドラゴンは三重人格だが、
この際、黄金神人格は騎士人格に意図を伝えずに騎士の姿になって天宮に降臨しており、騎士ガンダムは最初困惑していた。
BB戦士でのキット化はされていないが、SDガンダムDVDBOX発売記念で子孫と先祖の無彩色レジンキットが通販限定で出ている。
騎士ガンダム(烈伝版)の方はSDXで改めて完成済フィギュアとして一般販売されるが、鋭駆主は出されず。
ターンXに騎士ガンダムっぽいアレンジを加えたデザインがかっこいいのだが…

鬼面武者凄丸 / 二代目武者鋭駆主

武者鋭駆主の息子。
自分を捨てたとして父を憎み、復讐するべく付け狙う。
父が置いていった「武化舞可の鉄肩」を受け継いでおり、他の武化舞可も奪い取ろうと主人公達とも敵対する。
BB戦士で発売されるはずが商品展開が打ち切られている。
そのため、大将軍の鎧の一部である武化舞可の鉄肩は駄舞留精太に付属させる形で発売された
(子武者達に付属するボーナスパーツの武化舞可を集めて大将軍を完成させるというコンセプトである以上、
 武化舞可だけは出さなければならないため)。

どいつも「心・技・体」の「技・体」だけ突出して人格に問題ありという所が、血は争えないと言うべきか……。
そして立体化の機会に恵まれないというのも一族の呪いのようである。

ちなみにSDガンダム外伝、SD戦国伝、ミリタリー世界観のSDコマンド戦記、未開文明的ファンタジー世界のガンドランダー、
これら4つのSDガンダムシリーズはそれぞれ時間と大陸が異なる同一世界の物語らしい。
そして黒歴史にSD世界を内包する案も存在したようである…というか、戦国伝の展開を見ると半ば公式設定と考えられる。
『超機動大将軍編』の仲間達は皆SDVシリーズの各大陸から渡ってきた異国武者である。
世界を転移したのは真悪参に限った話ではなく、ガンセイヴァーΖが真駆参のいる時代にタイムスリップしたり、
コマンドガンダムがブリティス王国で円卓の騎士の一員となったりしている。
レッドウォーリア一族に至っては、コマンド戦記の海賊騎士キャプテンレッドが、
外伝の「麗紅騎士レッドウォーリアや吟遊騎士レッドウォーリアRらレッドウォーリア一族の末裔」と公式で設定されており、
『SDガンダム大百科』によれば、『超戦士ガンダム野郎』で登場した紅武者(レッドウォーリア)は、
外伝の麗騎士レッドウォーリアが戦国伝の赤龍頑駄無の所に遊びに行って鎧を着た姿とされているなど、ごく自然に交流している。
そもそもSDガンダム外伝で起きる世界の危機の全ての元凶は、フューラーザタリオンがスダ・ドアカワールドへ墜落してきたせいである。

+ 声優に関する豆知識
騎士ガンダムの仲間達の声優は中々面白い事になっており、
後に『機動新世紀ガンダムX』のガロード・ランを演じる高木渉氏と、ティファ・アディールを演じるかないみか氏が、
それぞれ妖精ジムスナイパーカスタムと妖精キッカ、ドラゴンベビー役で共演していたり、
『機動戦士ガンダムF91』および『機動戦士クロスボーン・ガンダム』のシーブック・アノーを演じた辻谷耕史氏と、
ザビーネ・シャルを演じた梁田清之氏が、それぞれ剣士ゼータ闘士ダブルゼータ役で共演している
(ちなみに武者鋭駆主のモチーフはクロスボーン・ガンダムX2で、本名は「斬彌音(ザビーネ)」という裏設定がある)。
『新機動戦記ガンダムW』のゼクス役や『∀ガンダム』のギンガナム々の子安武人氏も戦士ガンキャノン役で出演した
(ちなみに子安氏は劇場版『聖機兵物語』では主人公騎士GP01を演じ、松本保典氏とフュージョンする。
 また、『SD戦国伝』では二代目頑駄無大将軍も担当した)。

+ ニコニコにおける騎士ガンダム
ニコニコでは騎士ガンダム達が幻想入りする『幻想郷ナイトガンダム物語』『東方SDガンダム緊急出撃』シリーズが秘かな人気を集めている。
僕らの騎士は、今でも弱いものいじめをする悪者から人々を救うため人知れず戦い続けているのだ。
東方SDガンダム緊急出撃
東方違い
その勇姿は世代を超えて少年達の心に…
騎士艦ダ娘

そして、か弱い少女達を残酷な運命から救うべく時空を超えて集いし、大いなる正義の心を宿した小さな勇者達…その名はSDガンダム!

「少女一人を救えないで、騎士と言えますか!!」

+ 現代に蘇ったSD騎士
「これが私の 優美で勇壮で雄大な! 騎士ガンダムの真の姿ですわ!!」

制作したガンプラで戦うアニメ『ガンダムビルドファイターズ』では、
本作のメインヒロインであるコウサカ・チナを一方的にライバル視するお嬢様ヤジマ・キャロラインが、
「チナがガンプラ制作を始めた」と知り、ガンプラバトル世界大会アメリカ代表のニルス・ニールセンに、
(半ば強引に)指導を頼み制作したガンプラとして第9話に登場。
6:15~

主人公二人組の内制作担当のイオリ・セイも驚くほどの完成度を誇っており
(SDガンプラは安価な分制限も多く、完成度が高くなければHGガンプラと張り合えないが故の必然である)、
チナが駆るベアッガイIII(べあっがいさん)を追い詰めるものの、ベアッガイIIIの内部に詰められていた綿によって剣戟を無効化され、
更に口から吐き出された綿で身動きが取れなくなってしまった所を放り投げられ、リングアウト負けとなった。
尚、登場シーンに一瞬だけスペリオルドラゴンのシルエットが映っていたり(上記動画6:33辺り)、
LGBBではオミットされた電磁スピアを発射するBB戦士初期の機構やケンタウロスモードなど再現度が凄まじく、
コミックワールドを思わせるコミカルな表情を見せ、兜がすっぽ抜けて軽装形態を晒したり、
負けはしたものの破壊されていないなど、SDファン感涙の活躍であった
(本作のガンプラバトルは『プラモ狂四郎』におけるガンプラのデータを読み取ってから行う仮想空間での対戦ではなく、
 実際にガンプラ同士が動いて戦うものだが、攻撃を受けた部分が壊れてしまう設定は受け継いでいる)。
放送直後、amazonのLGBB騎士ガンダムが一瞬で売り切れたという。昭和当時のBB戦士?そこまでは知らん

また、登場シーンは騎士繋がりなのか『覇王大系リューナイト』の主人公機リューパラディン・ロードゼファーのそれであり、
リューナイトファンにとっても嬉しいサプライズだった。
続編でもシルエットのサブリミナル演出はSDガンダムのバトルでは恒例のお楽しみとなっている。
完全に一致

ここまでくるとファンはやはり松本ボイスで喋って欲しかった事だろう。

キャロラインは第19話で10話ぶりに再登場したが、ニルスの応援のため騎士ガンダムの再登場とはならなかった。
代わりに、騎士の兜を被った謎の着ぐるみがキャロラインのそばで異様な存在感を放っていて視聴者を騒然とさせた。
が、最終話において暴走する巨大アリスタを破壊する為、三種の神器を纏ったフルアーマー騎士ガンダムが参戦。
ガンプラモドキであるモックの大軍勢に力の盾を破壊されるなど苦戦しつつも、最後まで戦い抜いた。
小説版では登場エピソード自体が省かれており、存在が少し触れられる程度の扱いである。

放送当時にLGBBフルアーマー騎士ガンダムはキット化されておらず、当初は騎士ガンダムのままの予定だったが、
メカ作画監督の牟田口裕基氏が監督に頼み込んでフルアーマーにしてもらったらしい。
そのおかげか、2014年7月に戦国伝&外伝25周年記念として二代目頑駄無大将軍とともに正式にキットの発売が決定。
多くの騎士ガンダムファンが狂喜した。原型師が変わったせいかバイザーなどのアレンジが微妙と不評だったが

ちなみに宿敵の魔王サタンガンダムもガンダムX魔王と魔王繋がりというネタで第5話にほんの少しだけ登場している。
また、最終話でフルアーマー騎士ガンダムに倒されたモックはサタンガンダムのツノと杖が付いていた。
こっちは未だにLGBB商品化の話が出ないせいで騎士のパッケージのイメージ画像に旧BBのちっちゃいサタンが使われているが

騎士ガンダム絡みの演出は全て牟田口氏による提案であり、
氏は「ラクロアの勇者」発売当時に一ヶ月分のおこづかいを全部カードダスに注ぎ込んだという、生粋のSD世代である。


MUGENにおける騎士ガンダム

スペリオルドラゴン安堂なつみを製作した、味塩平八郎氏の手描きキャラが存在。
最新版は2015年9月9日更新。
頭身は横井画伯絵よりは高くLGBBよりは低い中間の体型にアレンジされている。
通常技のリーチと機動力はSD頭身相応だが「スピア足払い」、「伸縮電磁スピア」、「トマホーク」といった射程の長い特殊技必殺技を多数持っている。
勿論、対空技「ナイトサマー」、派生型突進技「ゲイルスティンガー」、コマンド投げ「ナイトスゥイング」「ガンダムスパーク」など接近戦もこなせる。
「風車」、「真実の鏡」といった当身技も複数持っている。
また、体力やゲージを増減させる支援アイテムをランダムで7個まで出現させられる。
空中戦は出来る事が少なく着地硬直も大きいためやや苦手だが、豊富な技であらゆる状況に対応出来るオールラウンダーとなっている。
しかし、突進技と炎の剣を絡めたコンボの爆発力は近~中距離戦で本領が発揮される。
通常技はどれもそこそこ性能がよく、特に優秀な牽制技の立Yヒットからの突進技3連だけで大ダメージになるので、
無理に攻め込むよりは辛抱強く耐えながら一転攻勢を狙うヒーローらしい戦いをするのが勝利の鍵になるだろう。

超必殺技として剣・盾・鎧の神器に光の弓矢、真実の鏡を実装。
さらに秘奥義としてOVAの名シーンをモチーフにした「三種の神器」も持っている。
神器装着カットインの全画面アニメーションの再現度の高さはファン感涙必至。
MUGENでの「俺達の勇者」の活躍に期待しよう。
特殊カラーも2種類存在しており、7Pカラーはライフの自動回復、8Pカラーはゲージの自動増加となっている。

+ 技表
必殺技
伸縮電磁スピア 236+x,y 電磁スピアを伸ばして突く。密着すると当たらず、隙はやや大きめだが当たらなければ引き戻しまで判定が残り、前転やスウェーでかわされにくく、引き戻しをガードさせて有利なので起き上がりに重ねる使い方も可能。
ナイトサマー 22+a,b サマーソルトキックで蹴り上げる対空技。長い無敵時間で切り返しに重宝する。強版は236+bで叩き落しに派生出来る。空中可
ゲイルスティンガー 236+a ケンタウロス形態で突進。以下の技に派生可能。この技で止めると硬直が大きいので必ず派生させる事。
ライトニングシングル (ゲイルスティンガーヒット中に)236+a ナイトソードで横一文字に斬り払う。GSがヒットしたらこちらに。
クロスエッジフィニッシュ (ライトニングシングルヒット中に)236+a 返す刀で上段からナイトソードを振り下ろす。受付時間が短いので最速で入力しないと出ない。
グランドグレイズ (ゲイルスティンガーヒット中に)236+a ナイトソードで足元を切り払いダウンさせる下段技。空振り・ガードされても隙が小さい。
トマホーク 空中で 236+x,y 鋼の斧を投擲する。弱は斜め下にまっすぐ、強は大きく放物線を描いて落ちる。ダメージは微量だが弾速が非常に速く、牽制や技つぶしに使える。1ゲージ消費してガードキャンセルで出す事が可能。
ナイトスウィング 63214+x ジャイアントスイングで空高く放り投げるコマンド投げ。落下中に追撃可能だが、騎士ガンダムは空中でキャンセルが利く技がほぼ無く、空中の相手に有効なコンボも無いのであまりダメージは伸びない。
風車 214+a,x 相手の攻撃を見切り電磁スピアの回転で旋風を巻き起こし宙へ跳ね上げる当身技。xで上段、aで下段対応。
シールドスマイト 4タメ6+x ナイトシールドを突き出しての強烈なタックルでスタンさせる(気絶ではなく仰け反りなので三種の神器確定にはならない)。アイテム回数1消費
EX技
ナイトサマートリニティ 22+ab 三回連続でナイトサマーを放つ。「霞の鎧」でキャンセル出来る。空中可
スカイドライブ 空中で236+xy トマホークの強化版。多段ヒットする。
真実の鏡 214+xy 身代わりになった真実の鏡が割れて無数の破片が相手に突き刺さる当身技。中段対応。
光の弓矢 236+xy 光の矢を正面に放つ飛び道具。一定確率で斜め上に攻撃判定のない矢を放ち、天から3つ流星を降り注がせるものに変化。3つともヒットすれば通常よりダメージ増加
レイジオブウインディア 236+xy ガードキャンセル技。電磁スピアを大きく振り回し相手を弾き飛ばす。すぐに受身を取られるが多段ヒットする。
超必殺技
炎の剣 236236+x 飛び道具。炎の剣を振るって灼熱の剣弾を飛ばす。多段ヒットで近距離で出すほどヒット数が増え、コンボの始動にも中間にも使える。出掛かり無敵で縦方向にも大きく切り返しにも便利。状況を選ばず使える万能技。空中版はやや高い位置で発生するため当てるには多少コツがいる。
地を打つ炎の剣 空中で236236+a 炎の剣を構えて真下へ急降下し、地上に突き立てて周囲に炎の渦を巻き上げる。剣部分がヒットすると強制ダウン。
霞の鎧 236214+x 霞の鎧を纏い、天空の翼で飛行しながら突進。ヒットすると目にも留まらぬ連撃。空中で出すと浮き上がるような軌道になり、ヒット後着地する。
力の盾 214214+x 力の盾を構えて物理攻撃を反射し吹き飛ばす。一部の飛び道具はかき消せる。
秘奥義
三種の神器 63214+xy 体力30%以下の時に出せるコマンド投げ。呪文を詠唱し石版の力を得てフルアーマー騎士ガンダムとなって脳天を一突きする。1ラウンドに1回のゲージ消費しない技でヒットするまでは何度でも使える。また、薬草などでライフが回復しても使用は可能。

AIはデフォルトで搭載されている他、コルクボード氏、ペパーミント氏による外部AIが公開されている。
かつては扇風機氏(11段階のレベル調整可能)、Azmix氏(2011年9月5日公開)によるAIも存在したが、
共に最新版には対応しておらず、前者はサイト閉鎖により入手困難。

デフォルトAIは2014年4月の更新により搭載。
Azmix氏AIパッチを参考にしたため立ち回りはある程度踏襲されているが、まだ簡易AIといった強さ。
扱いが難しく、外部AIがあまり使わない力の盾とアイテムの使用率が高い。
…が、無制限にアイテムを出し続けるバグがある。このせいで毒薬を出し過ぎて自滅してしまいやすい。

コルクボード氏のAIは2014年6月16日に公開。
氏曰く「デフォルトAIの参考になれば」との事で、
当て辛かったり記述が難しかったりする一部の技を使わないものの、現状でも十分動くため使用には問題無い。
シールドスマイト×n→立ち強キック→ゲイルスティンガー→派生×2→炎の剣で、4割前後のコンボを決めたりする。
たまに暗転・ゲージ消費なしで光の弓矢を撃つバグがある。
最終更新版は2014年7月13日更新のver0.16

ペパーミント氏のAIは2015年5月22日に公開。
性能改変パッチも兼ねており、バグの修正や性能の改変がなされている。
通常技の持続・硬直フレームや判定が細かく調整されているが、
目立った変更点としては、「霞の鎧」が2ゲージ技に昇格してダメージ増加、
「力の盾」が飛び道具に対して全画面判定の飛び道具で反射する、
「三種の神器」が体力1/5以下から出せるが400ダメージになり一試合に一回だけ、など。
AIの反応速度、アイテムの使用可否、当身使用率の調整が可能。
しかしアイテムを使用するようにすると何故か一気に全部使い切ってしまう。
コルクボード氏AIのように大ダメージは出さないが、小技始動の地上コンボを中心とした堅実な攻めが特徴。

E-FRY氏が製作した差し替え用の大小ポートレイトも公開されている。

ストーリー動画ではまだ出番を増やしていないが、原作崩壊がザラのニコMUGEN界では、
アニメの清廉な勇者とコミックワールドの卑怯な勇者、どちらの性格付けが広まるのか。
「どう楽しんでもいい!SDガンダムは、自由なのだ!」


「何者であれ、正しい心を否定するというのなら、私は戦う……!」

出場大会

凍結
削除済み

出演ストーリー



*1
なお、先代スペリオルドラゴンは敵対する神の核と相討ちになる形で黄金神から分離させられ、
勇者ガンダムの状態で異次元に放逐されてしまい、人間であるセツナに異世界転生した。
その後、その世界にやってきたスペリオルドラゴンから電磁スピアを渡されて覚醒、騎士00クアンタに変身している。
記憶を失って異世界召喚され、『SDガンダム列伝 ガンダム騎士団』の主人公・騎士アルフガンダムになる事を示唆するラフイラストも存在するが、
公式設定として使われるかどうかは不明。

*2
ただし、バーサルロードスペリオルガンダムはバーサル騎士GP01と融合した状態である。
バーサル騎士GP01の鎧は、ムーア界崩壊と共にただ一人生還した騎士シャアが如何なる経緯かラクロアに遺していた黄金の鎧を加工したものであるが、
実は黄金の鎧も先代スペリオルドラゴンの一部。この融合は、スペリオルドラゴンにとって失われた力を取り戻す意味もあったのである。
決戦に際して、現段階のGP01では命を落としてしまうと判断したスペリオルドラゴンは融合を解いてGP01を真聖機兵から降ろして一人で決着をつけ、
ちゃっかり力は回収してクライマックスで主人公の見せ場を奪い取るという仕打ち
『スーパーロボット大戦X-Ω』のシナリオでGP01の自信のなさと騎士ガンダムに対するコンプレックスに繋がっている。
まぁ、原作からしてGP01は「ガンレックスを操縦できた」という理由だけで、
重騎士GP02の従者からいきなり女王ニナから聖なる鎧を授けられて騎士として一人立ちする事になり
続けざまに騎士団長アムロから「バーサル騎士」の称号を与えられてスダ・ドアカ最高の騎士になってしまうという、
明らかに棚ぼた的な出世を遂げてしまった上に、そのせいでGP02が闇落ちして洗脳されてしまった(『X-Ω』の時期はGP02は未だ洗脳中)、
という負い目もあってもおかしくないので、むしろコンプレックスになっている方が普通と言える。
ニナもアムロも少しは当人の気持ちを考えろよと思わなくもない

なお、ここでコンプレックスを克服したGP01は次エピソードに当たる『機甲神伝説』にて、
ガンレックスを模した専用機を破壊された途端、生身でパイルバンカーを振り回しながら機兵を破壊するようになったのはまた別の話である。


最終更新:2023年07月21日 18:49