ボルトガンダム




「来い、鳥野郎!!

 フライドチキンにしてやるぜ!!!」

  • 登録番号:GF13-013NR
  • 所属:ネオロシア
  • 頭頂高:17.3m
  • 重量:8.9t
  • 最大加重重量:24.4t
  • 装甲材質:ガンダリウム合金スーパー、セラミック複合材、レアメタルハイブリッド多層材、他
  • 武装:グラビトンハンマー
(1/144 ボルトガンダム 説明書より引用・改変)

『機動武闘伝Gガンダム』に登場するMF(モビルファイター)。
搭乗者はネオロシア代表のアルゴ・ガルスキー。
CVは 宇垣秀成 氏。某OVAでは格ゲー界で最も有名なロシア人・ザンギエフも演じているが、多分ただの偶然。
サイ・サイシーにおっさん呼ばわりされているが26歳である。
元々は宇宙に悪名を轟かせた宇宙海賊の頭目だったがコロニー警察に捕まり、部下達の釈放の条件としてガンダムファイトへの参加を強いられている。
そのために自身も常に手錠をはめられており、もしものために胸には小型爆弾をつけられている
この手錠はガンダムファイトの時のみに外され、ガンダムファイトの時間のみが自由になる時である。
それ故に以前より戦いを求めており、ネオロシアでドモンが投獄された時はドモンの強さを見出し、脱獄の手助け(無論ファイトするため)をした事もある。
逆に戦うに値しないと見たら相手にさえしない。
その後東方不敗マスター・アジアの罠にはまり、DG細胞に侵されるが「シャッフル同盟」が命を賭けて彼を救出。
その際にブラックジョーカーの称号を受け継ぎ、シャッフル同盟の一員となる。
ネオロシアのスタッフである女性士官ナスターシャ・ザビコフとは、当初「囚人と看守」と言うべき関係だったが、
共にガンダムファイトを戦う中、互いに「パートナー」としての絆が育って行き、最終的には相思相愛の仲となった。
ロシア人女性なのに「~コフ」という男性の名字になっているのはおかしい?そんなことはどうでもいい!


宇宙海賊といっても無益な殺生はせず、どちらかと言うと強いやつと戦う事が目的だったらしい。
事実、とある事故である夫婦の妻を助けられなかった事に涙を流し「自分が殺したようなものだ」と語っている。
また精神的にも強く、他のシャッフル同盟達がデビルガンダムの幻影に脅えながらも彼だけは揺るがなかった。
目標のためなら拘束された自分の腕(といってもガンダムのだが)を引き千切る事さえする。
ギアナ高地の修行を経て決勝大会に進みドモンと戦うも、新必殺技によって蓄積された膝への負担が仇となり、あと一歩の所で敗北してしまう。
その後、ランタオ島でドラゴンガンダムと共に鳥野郎ガンダムヘブンズソードを撃破し、デビルコロニー災害でも対デビルガンダムに大きな貢献をしている。

搭乗機のボルトガンダムは、第13回ガンダムファイトにおいて屈指の重装甲大パワーの機体。
この機体は非公式に鹵獲した他国の機体の技術を流用しており、「ビクトルエンジン」と呼ばれる独立駆動機関を体の各部に保有している。
これにより一般的なモビルファイターの2倍の出力を誇るようになっている。
他のガンダム同様お国柄を意識したデザインで、無骨でズッシリとした体型に頭部はコサックキャップを模している。
他所の国と比べると地味な外見だが、日本人のロシアに対するイメージというと「コサックダンス」「ウォッカ」
もしくは「カリンカ」ぐらいしかないので止むを得ないか。
マトリョーシカよろしく「中に一回り小さなガンダムの中に更に一回り小さなガンダムの中に……」とかやられても、
既にそんなロボットが主役のアニメが2本もあるし。
そして後にほんとにそんなガンダムが出てきた。逆を言えば70年代80年代00年代はあるのに…。
なお、どの辺りが「ボルト」なのかは不明。*1

戦い方も非常にパワータイプであり、初登場した第5話ではいきなりシャイニングガンダムの左腕をへし折り、頭部を破損させている
(これが「頭部を破壊された時点で失格」のガンダムファイトに於いて致命的なダメージである事は言うまでもない)。
なおシャイニングガンダム・ゴッドガンダムを通してドモン機の頭部に損害が出たのは、後にも先にもこの戦いのみである。

……が、当のドモンの方はすっかりこれを忘れている節があり、
対サイ・サイシー戦では「ただ一人、俺に相打ちを仕掛けた男、サイ・サイシー!」と言い出す始末である。
アルゴ。お前は今、泣いていい
……ドモン的には、「奇策で引き分けに持ち込んだ」と「両者力尽きて引き分け」は別勘定なのだろう。

武装は頭部バルカンと肩に装備された「グラビトンハンマー」。
グラビトンハンマーは、左肩に収納されている鉄球にビームチェーンを接続して振り回す戦法を取る。
このグラビトンハンマーは純粋な質量兵器のため、防ぐ事は難しいとされている。
また、決勝大会においては、ギアナ高地での修行によって会得した必殺技「炸裂・ガイアクラッシャー」を披露した。
全パワーを集中した拳を大地に叩きつける事によって、地割れを起こしたり激しく隆起させたりする、アルゴに相応しい豪快な技。
劇中ではこの技で相手の動きを封じてグラビトンハンマーでとどめを刺したり、無理矢理仕組まれたタッグマッチで余計な邪魔が入らないように、
バトルフィールドを作り替えたりと、その用途は多岐に渡る。力任せの技なのに意外と小器用に使っていた。
国の代表といえる選手になる程の海賊なので、力以外に知恵も優れているのは不思議ではないのかも知れない
(カマセ的な悪役ファイターの国は粗暴だったりするが)。
また、ゴッドガンダムドラゴンガンダムとの合体技として、三体で同時に放つ「トリプルガイアクラッシャー」も披露した。
攻撃技ではなく、「ここは俺達に任せて先に行け!」をやるためにトンネルを作る技なのだが。
ゴッドガンダムとの対決では、相手が頭部を掴みに来た所でその腕を挟み、ガイアクラッシャーの膨大なエネルギーを直接叩き込もうとした。
結果的に敗れはしたものの、シャッフル同盟の内では一番ドモンを追い詰めたと言っても良いだろう。

ただ、はっきり言って非常に環境に優しくない技であるため、最終章であるデビルコロニー編では使用されなかった。
……まぁ、コロニー内で使っていい技じゃないからね。仕方ないね。

島本和彦氏による漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』では、自ら片腕になりながらも相手をスーパーパワーで吹き飛ばす「パイレーツモード」が、
TV版のスーパーモードのポジションで新登場した。
また、後継機として「ガンダムボルトクラッシュ」が登場している。

+ 外部出演での活躍
+ 『スーパーロボット大戦』シリーズ
『スーパーロボット大戦』シリーズでは他のシャッフル同盟メンバー共々『64』が初登場だが、
ガイアクラッシャーが設定通り地上の敵にしか使えなかったため不遇であった。
グラビトンハンマーは射程が長くそこそこ便利だし、5人揃っていればシャッフル同盟拳も使えるのだが。
しかし『A』では宇宙でも使用可能になり(地面が無いのにどうすんだって? 多分デブリとか小惑星を殴ってるんだ。気にするな!)、
『R』では空中の相手にも使える「零距離ガイアクラッシャー」が追加、『MX』ではスーパーモード発動前から使用可能(発動後は零距離GCが追加)と、
参戦を経るごとにこの点は改善されていっている。
なお、『64』からコロニーなどの宇宙の構造物内でもバンバン使用可能である。まあ、ゲームだからね!

…しかし一方のアルゴには未だ解消されない不遇があった。
サポートメンバー(というか監視役いやむしろ嫁)のナスターシャが一度も登場していなかったのだ
他のサポートメンバーは一度は登場した事あるのに(『64』『MX』『J』)。というか軍人なんだし一番扱いやすそうなのだが…
…とそんな状況だったが2019年の『T』にて、ようやく彼女も登場を果たした。
アルゴ初参戦の『64』から苦節20年の事である…。ああ…次はゴルビーIIのユニット化だ
ルート限定だがチャイナドレスを着た立ち絵もあったりと、出番は少ないが割と優遇されていたりする。
が、何故か用語辞典にも登録されるという奇妙な事態にもなっており、開発当初は出す予定は無かった可能性が見受けられる。
なお、本作では『宇宙海賊キャプテンハーロック』参戦を受けて特殊スキルに「宇宙海賊」があるのだが、
アルゴ(とクロスボーン組)は持っていない。まあ持っていたらあまりにも強力すぎるだろうし…。

ちなみに『T』の中断メッセージでドモンに『海賊戦隊ゴーカイジャー』(関氏がナレーター兼変身アイテム担当)ネタを振っていたが、
それから少ししてゴーカイジャーが『X-Ω』に参戦した。

戦闘デモ
『MX』版
『T』版

+ 『ガンダムVS.』シリーズ
『ガンダムVS.』シリーズでは、現在の所プレイアブルキャラクターとしては未参戦。
『EXVS.』シリーズ第3作『マキシブースト』以降は、ドラゴンガンダムアシスト系攻撃として登場していた。
使用するとドラゴン前方上空に出現して垂直落下、地面を殴り付けて爆発を起こし攻撃する。

他に類を見ないユニークなアシストだが、実際の性能は攻略wikiにさえ「非常に使い勝手が悪い」と言い切られるほどの問題児
「相手に誘導せず、その場で落下して攻撃」という性質上、ボルト本体を直接ヒットさせるのは至難の業である
故に基本的には爆発のヒットを狙う事になるのだが、その爆発も攻撃範囲はそこそこあるとはいえ持続が短く、
相手が地表付近にいなければ命中は見込めない。
加えて、実戦では地面につくまでのタイムラグを計算して呼び出さねばならず、使い手の先読み能力が問われる…と問題点ばかりが目立つ。

ポピュラーな使い所はダウンを取った後の起き攻めや、相手に肉薄された時の相打ち上等の迎撃など。
爆風は相手を通常ダウンよりも長めに浮かせる(砂埃ダウン)ためリターンは大きく、決まればおいしい。
その性質を生かしてコンボに組み込み、相手を長時間拘束するという高等テクニックもある。
実装初期こそ使い手であるかを問わず「シリーズ随一のクソアシスト」と認識されていたものの、
熱心なドラゴン使いによる研究が進んで以降は再評価され、『MBON』中期〜末期においては一部のドラゴン中毒者使いからは、
「フラッグ(サブ射撃)に並ぶドラゴン唯一無二の相棒」とまで評されている。

…しかし『EXVS.2』では使い勝手のいいシャイニングガンダムによるアシスト攻撃の追加と引き換えにマーメイド共々削除
ドラゴン自体は上方修正されたと言ってもいいのだが、この無情の仕打ちは古参のドラゴン使いからは賛否両論。
こんなにドラゴン使いとバンナムで意識の差があるとは思わなかった…!


「炸裂ッ!ガイアクラッシャァァーッ!!」


MUGENにおけるボルトガンダム

Pullo氏がSFCで発売された対戦格闘ゲーム『機動武闘伝Gガンダム』のドット絵を使用したものを製作している。
同氏製作の他のシャッフル同盟の機体同様、カットイン音声、技の追加などのアレンジが追加されており、エフェクトマブカプ仕様になっている。
ディスプレイネームは「ブラック・ジョーカー」。
原作通りのパワータイプで、高威力の投げ技等によるパワフルな戦いぶりを見せてくれる。
また、その機体重量故に非常に浮きづらく、空コンを決められにくいという強みも持つ。
その代わりに機動力が無く、特に移動スピードは半端なく遅い。
常時擦り足のようなスピードでしか歩けず、ステージ端から端まで移動するのにも一苦労というレベルであるため「遅ロシア」とか呼ばれる事も。

出場大会

削除済み
更新停止中
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「俺もあの日の事を忘れはしない。事実はどうあれ、あんたの奥さんを死なせた事に変わりはない。
 そう…、仇を討ちたければ来い!
 俺もこのファイトで優勝して、囚われている仲間を救うまで、闘い続ける。
 それまで俺は、逃げも隠れもせん!それまで俺は逃げも隠れもせんっ!!」


*1
公式から明言された事は無いが、ロシアのモチーフ以外にフランケンシュタインの怪物のイメージも投影されている可能性がある。
たとえば、「ボルト」という名前は怪物の首に刺さった「電極(≒ボルト)」や怪物を起動させた「電気(V)」が由来と考えられるし、
エンジンの名前である「ビクトル」は怪物を作り出したヴィクター・フランケンシュタインのロシア語読みでもある。
他国の機体の技術を流用したという設定は怪物が死体のツギハギで作られている事を連想させるし、
縦長のがっしりした頭(これはロシア帽をデザインに取り込んだ面もあると思われる)や、
他を圧する怪力もフランケンシュタインの怪物のパブリックイメージに通じる所がある。
また、漫画版で登場した後継機「ガンダムボルトクラッシュ」は電気を放つ巨大な六角ボルトが全身に刺さっており、
ますますフランケンシュタインの怪物を連想させる。若干箇条書きマジック的な面もあるが


最終更新:2024年02月01日 01:33