蔵馬


「綺麗な薔薇には棘があるのさ」

冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』の登場人物。「くらま」。
京都府に実在する温泉地や、時代劇に出てくる変身ヒーローの元ネタキャラは同じ読みでも「馬」である。当初は敵側として登場したが、後に味方となった。
(と言うか、割とすぐに事情を話しており、幽助も同情して願いを叶えるのに協力しているため対決していない)
アニメ版の声優は緒方恵美女史。
マイナビニュースで行われた、彼女の名前を聞いて思い浮かぶキャラクターのアンケートで1位に輝いており、「原作でイメージしてた通りの声だった」など、緒方女史の代表作とする声が多い。
ちなみに2位は、3位は彼女(女性キャラでは一位)
また、蔵馬は「中性的で魅力的なキャラランキング」においても男女それぞれの部門で1位だった。

元々は魔界で盗賊稼業をやっていたA級妖怪妖狐。だが15年前に霊界特防隊と交戦して追いつめられ、人間「南野志保利」が妊娠していた、まだ魂すら形成されていない段階だった胎児へと転生する。
(但し、憑依というより融合に近かったらしく、転生後は妖力が大幅に弱体化している。)
そして「南野秀一」(みなみの しゅういち)として生を受けた。
当初は小学生を越えたら失踪する予定だったが、それを考え始めた頃に志保利が彼を庇って重傷を負った際に彼女を母親として慕っている事に気付く。
その傷と病気の体を治すため、己の命と引き換えに願いを叶える魔鏡「暗黒鏡」を巡って浦飯幽助らと対立した。
その後は情状酌量が認められ、「奉仕活動」として幽助らに協力する。
(ただし、霊界の命令で幽助に協力した事は殆ど無かったので、飛影より早く自由の身になったと思われる)

性格は妖怪とは思えないほど穏和で家族思い。
しかし、その性格は転生した後に周囲の人間の影響を受けて変化したものであり、本来の性格は冷酷非情。
盗賊時代には相棒の性格を危険視して暗殺者を送り込むというド外道極まりない真似をしている。
温和になった現在でも自分やその仲間、家族に対して危害を加えようとした者や、卑劣な相手に対しては徹底的に冷酷非情になる。
実際、彼を怒らせてしまった人は多くが惨死するか、「死んだ方がマシ」な目に遭わされており、
飛影でさえ、「俺以上に非情」「手を組んでいたのは敵に回したくないから」と断言している程。
(一番悲惨な目に遭ったのは、「幻を見続けさせる植物に寄生され生命力を吸われ続けるが、自身の再生能力で絶対に死なない為、永遠に苦しみ続けている」戸愚呂兄)
その反面、正々堂々と戦った実力者や、ただ騙されていただけの相手には、
例え敵対していてもその殺生を嫌っており、やむを得ず殺してしまった時は幽助が引くほどの憎悪の表情を見せた。

「君が外道で良かった。オレも遠慮なく残酷になれる」

主人公メンバーの中では最も頭の回転が速く、学校(高校一年生)の成績も毎回学年トップ。
そのため、単純戦闘以外でもブレーンとして働くことも多い。
女と見まごうばかりの美形だが、本人は女性と間違えられると怒る。 「俺が女子高へ?変装してか、しないでか?」
意外にも桑原と親しく、彼の特訓に付き合ったり魔界トーナメントの結果を話したりしている。
また、幽助と直接戦った事が一度もないキャラでもある。
(魔界編では本人も「幽助と戦ってみたかった」と言っているが結局実現しなかった)

家族は物語開始時は志保利だけだったが、後に彼女の再婚相手とその連れ子である義弟が増える。ちなみに 義弟の名前も秀一
混同しない様にする為か、母親が再婚した後も母親の姓である「南野」を名乗っている。義父・義弟との関係も良好で、高校卒業後は義父の会社に就職している。
母親への愛情に目覚めて以降、人間としての感情も発達していったらしく、中学生時代、人間の少女に漠然とした好意を抱いていた時期もあるが、
最終的に自身が妖怪である事、妖怪の事件に巻き込ませる事をよしとせず身を引いている。

植物を操る能力を持ち、そのままの姿でも薔薇を鞭にする「薔薇棘鞭刃(ローズウィップ)」や、
花びらで敵を切り刻む「風華円舞陣」、敵の血液を吸ってその花を咲かす「シマネキ草のタネ」などの技を使いこなす。ただし戦闘時の彼の最大の武器は知恵と判断力である。
南野秀一の体に入っている蔵魔は妖怪として決して高位ではなく、作中でも格上の敵に単純な能力戦では苦戦している事が多かった。
しかしそのたびに相手の戦法を観察し、自身の能力を有効活用した戦いを披露している。


さあ、おしおきの時間だ…俺を怒らせた罪は重い」

物語中盤にて相手を胎児以下まで戻す敵の若返り能力を受けたことにより一時的に魔界時代の妖狐の姿に戻り、
その能力を持ったアイテムを何度も使ったことで徐々に力を取り戻していき
幽助が殺された事への怒りが切っ掛けで自由に戻れるようになる。
(正確には制限仕切れない敵意が限界点に達した時約50%の確率で妖狐化する。また、妖狐になる度に南野秀一の生命力をかなり削る。)
妖狐に戻ると、妖力の上昇や身体強化のみならず強力な魔界の植物も自由に操れるようになる。*1
ちなみに妖狐時のボイスオクラトロワでおなじみの中原茂氏、仙水戦からは緒方恵美氏の兼任となった。

これらの要素からキャラクター人気も高く、主要読者の少年層のみならず特に女性からの支持は絶大であった。
飛影とは物語の1年前に発生したある事件に関わって以来の友人関係だった事もあり、この二人のボーイズラブなカップリング創作もかなり出回ったと言われている。
良い子は「 飛影はそんなこと言わない 」でググっちゃ駄目だぞ!

なお、やたらと長い髪はこの飛影と出会った事件から 約1年 で伸びたものであり、回想での蔵馬は無茶苦茶髪が短い。
一見無駄に長いだけだが、実のところ蔵馬はこの髪も器用に操り武器を振るう事が出来る
かなり追いつめられ、身動きもままならない状況下で初めて見せた攻撃方法であり、これも彼が言う「切り札」であろう。

MUGENにおける蔵馬

Kamekaze氏が制作した原作ゲーム仕様のものが存在している。
人間の姿で戦うが、超必殺技では妖狐の姿になる。必殺技から考えると、「暗黒武術会」の辺りと思われる。
「スピリットゲージ」を搭載しており、ライフが半分以下でゲージを使用する「スピリットインパルス」を使うと、必殺技の間合い等が大きく強化される。

「お前は死にすら値しない」

出場大会

削除済み大会


*1
魔界の植物は実際には人間の状態でも呼び出すことはできる。
しかし、魔界の植物は飛影の黒龍波と同じく召喚で、大量の妖気を必要とする。
人間状態だと妖気が圧倒的に足りていないらしく、鴉戦では全妖気を放出することで、死と引き換えに呼び出そうとしていた。(実際には思っているよりも自身の妖気が戻っていたようで、死にはしなかった)