エヴァンゲリオン零号機


「我々のアダム再生計画、 通称E計画の雛形たる エヴァ零号機だよ」

「神のプロトタイプか…!」

1995年に放送され、大ヒットを飛ばして社会現象にまでなった、
1990年代を代表する SF・ロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(2007年以降公開の新劇場版では『ヱヴァンゲリヲン』表記)にて、
ヒロイン・綾波レイが乗り込む架空の人型兵器。零豪鬼ではない。

特務機関ネルフの前身組織ゲヒルンが、人類の脅威となる使徒に対抗するべく、
「E計画」の先駆けとして建造したプロトタイプ(試作機)。
レイの起動実験中に暴走したため、巨大な十字架の付いた停止信号プラグを挿入され凍結されていた。

試作機故に、当初は肩部ウェポンラックなどの実戦装備の無い、黄色いカラーリングの機体であったが、
第五使徒ラミエル戦で大破、後に青いカラーリングになり、実戦型弐号機と同型の装甲と武装に換装された。
「エヴァンゲリオン零号機・改」となり、本格的に実戦導入された
(改造前と区別するための設定上の表記であり、劇中・外部出演共に「改」付けで呼ばれるケースは殆ど無い)。
+ 新劇場版では改装後もカラーは黄色のままである。
このカラーリングの変化は、エヴァをデザインした山下いくと氏が以前に、
「エヴァの機体色はその存在の本質を見せるように警戒色であるべきところ、この青白はいただけない」
と発言した事に影響されたとの説もあるが、真偽は不明。

戦闘ではサポートに回る場面が多かったが、プログナイフやパレットライフルなど初号機と同様の武器が使用可能。
特徴的な武装としてはラミエルの加粒子砲を防いだ耐熱光波防御盾、実弾を発射するスナイパーライフル、
ネルフ仕様のポジトロンスナイパーライフルのほか、N2爆雷(ミサイル)を抱えての自爆などがある。
第十五使徒アラエル戦では「ロンギヌスの槍」を投擲して大気圏外のアラエルを撃破した。
最後は第十六使徒アルミサエルに侵蝕され、レイの意志でATフィールドを反転させコアを圧壊して自爆・消滅した。
一方、新劇場版では第十の使徒に頭から捕食され、パイロットごと機体を取り込まれてしまった
(その影響で第十の使徒はネルフ本部に侵入できるようになった他、レイのものらしき女性の肉体を得ている)。

+ 外部作品での扱い
『スーパーロボット大戦シリーズ』にも初号機と共に何度か登場しているが、
原作再現をする都合上、終盤で永久離脱する作品が多いため、プレイヤーに運用されない事も少なくない。
『第3次α』は最後まで戦ってくれる数少ない作品であり、
A.T.フィールドによる小隊員の防護や高い支援能力で存分に活躍してくれる。
ていうかPPの加算バグで二、三周もすれば能力値がカンストするので使わない手は無い。
さらにあるシナリオでは自軍が気力50、精神コマンド使用不可の状況で始まる中、レイはこれが効かないため、
このシナリオにおいてはガチで頼りになる主力になりうる。
ただし、精神コマンドがサポート向けのみで「熱血」などの火力ブーストがないため、最強武器のロンギヌスの槍が十分に活かせず、
エヴァシナリオの終了と同時にロンギヌスの槍が消滅して使用不能になるので、火力面ではどうしても主役級に見劣りしてしまう。
小隊員として後ろからの援護に徹するなら何の問題も無い欠点ではあるのだが。

『L』では新劇場版仕様で登場、よって途中離脱とかは大丈夫だ……と思ったら、
新劇場版がまだ完結してないので武装がパレットライフルと格闘だけになってしまった。その肩のウェポンラックは飾りか。
一方で遂に盾装備を実現(正確にはMXでも持っていたが、改になると消えていた)、おまけにエヴァシリーズ中最も装甲が厚く、
レイの防御も他の2人より高く(というか、他の2人が低い)、被ダメージが減る特殊技能を最初から持っているので
盾役としては一流。おまけに何故か修理装置が付いているのでシステム上HP回復が付いているのと同じ。
零号機自身はA.T.フィールドがあるのであまり意味は無いが、パートナーバトルシステムを採用しているのでパートナーにも回復効果を付ける事が出来る。
さらにユニットボーナスが「資金+」なため、強力で広範囲なマップ兵器持ちやボスキラーと組ませると資金効率が上がる。
ちなみに色や修理装置持ちで戦闘力が低い事から付いたアダ名は「硬いメタス」である。
その後の『V』で、流石に素手とライフルだけではあんまりだと判断されたのか、
スパロボ補正で劇中では初号機が使用していたガトリング砲を新たに装備、火力に磨きをかけた。


MUGENにおけるエヴァンゲリオン零号機

TonyADV氏により、初号機と同様に手描きと思われるエヴァンゲリオン零号機、及び零号機・改が存在していた。
公開先のサイト消失により、現在は入手不可。
劇中の如く、パイロットの綾波レイの状況が中ポトレで表現されており、負けるとミサトからの通信が入る。
零号機は近接武装を持たないため、ライフルなどでの射撃を主な攻撃手段とし、ラミエル戦で使用した巨大な盾で防御を行う。
一方、零号機・改は近接武器も使用し、2ゲージ消費でロンギヌスの槍を投擲するなど、劇中の設定を再現した作りとなっている。
それ故に、動画では初号機同様パイロット自身が生身で戦う姿を見る機会の方が多い。
貴重な対戦動画

出場大会



最終更新:2021年08月24日 09:38
添付ファイル