ジャイアン






  「おお、心の友よ!」

言わずと知れた漫画『ドラえもん』に登場するガキ大将。本名は剛田武(ごうだ たけし)
ポケモン使いのジムリーダーや仮面ライダー音撃戦士達の組織や漫才師とは無関係である。
後述する歌唱力はある意味では音撃だと言えなくもないが
ちなみに『くにおくん』シリーズには「ごうだ」という番長がおり、フルネームは基本「豪田剛(ごうだ つよし)」なのだが、
『熱血硬派くにおくんすぺしゃる』で一度ルビが「ごうだ たけし」になっていた事がある。
アニメでの担当声優はテレ朝版だと初代は たてかべ和也 氏、2005年からの2代目は現在では『おはスタ』の三代目MCスバにぃで知られる 木村昴 氏。
後者は当時14歳であった為、話題となった。ちなみに日テレ版では後にテレ朝版でスネ夫を演じる事となる 肝付兼太 氏。
更に余談だが、たてかべ氏は木村氏に交代して以降は『焼きたて!!ジャぱん』のシュワインリッヒや『マジカノ』のアイジャン等、
わかりやすいジャイアンのパロディ・オマージュキャラを演じる事も多くなっていった
(同様に木村氏も妹or弟思いの兄だとか、やたらと友情に厚い奴といったジャイアンを思わせるキャラを担当する事がままあり、
 更には2023年度のNHK大河ドラマ『どうする家康』にて渡辺半蔵守綱役で出演した際はその豪放さから、
 視聴者にリアルジャイアンとも言わしめた)。

自己主張が激しく短気かつ、毒舌家故に粗暴で威圧感のあるクラスのガキ大将。
さらに、友達が自分の意に沿わないとすぐ怒鳴って暴力に訴えるため、クラスから恐れられている。
連載最初期の頃は今同様いじめっ子ではあったものの、どちらかと言うとのんびりとした気質の持ち主で、
のび太をいじめる悪役としての役割は狡猾な道楽息子のスネ夫が務めており、
むしろジャイアンの方がスネ夫の腰巾着のようにすら見えていたのだが、連載が進むにつれてその強烈なキャラクター性が固まっていき、
てんとう虫コミックスで単行本が発売される頃*1にはスネ夫を含めた誰もが恐れる凶悪な独裁者ガキ大将としてのキャラクターが定着していた。

「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」*2

の台詞に代表されるように極めて自己中心かつ自分勝手であり、「ムシャクシャしている」という理由でのび太スネ夫等に八つ当たりしたり、
「買ったばかりのバットの殴り具合を試させろ」とスネ夫を追い回したり、強引に人の漫画やゲーム等を取り上げたりする。
どう考えても傷害罪及び窃盗罪です。本当に(ry
また、アニメ版ではやっていないものの、原作では女の子にも容赦はなかったようで、しずかちゃんやドラミにも暴力を振るったと思しき描写もあった
(流石に実際に彼女達を殴っている描写は無く、殴られたのび太やドラえもんと一緒に倒れている程度だが)。
またこの様な言動を思想と捉えた「ジャイアニズム」という俗語も存在する。

しかし母親が大の苦手であり、これらの行為をしている所を見付かって母ちゃんにお仕置きを受ける事も多い。
また、明らかに自分の方に非があると自覚している場合や、大勢に責任を問われたりする時は逆に弱腰になってしまう描写も多々見られる。

「なにも そんな…。おれは軽い気持ちで……。」

その一方で、極めて義理固い一面も持ち合わせている。面倒見がよく親分肌で妹をかわいがり、
不承不承ながらも家の手伝いをしたり、友情に厚い面もあり、冒頭のセリフを叫んで抱き付いたり泣きじゃくったりする。
風邪をひいたのび太を本気で心配したり、ドラえもんの力を借りられず追い詰められたのび太を助けるために共闘したり、
のび太のボディーガードを申し出る、他のイジメっ子を追い払う等のエピソードもあるが、
エスカレートしすぎて押し付けがましい人情を見せる事も多々ある(家出したのび太を支援するが、やめようとしても続けるよう脅すなど)。
テレビ朝日版アニメ第1期では後期になるにつれて、暴力的な側面は薄れる代わりにユーモラスで人情味のある性格が強調されるようになっていった。
ガキ大将キャラの代名詞でもあり、人物を評価する際に「ジャイアン」と形容される事もある。

運動能力も極めて高く、草野球チーム「ジャイアンズ」の特訓で行なった町内十周マラソンで一位になるなど高い持久力を持ち、
のび太と尻相撲をした際にはのび太を数メートルも突き飛ばすほどの力を持つ。
のび太を含めたメンバーで野球をしているシーンからの展開はもはやお約束。
野球チーム「ジャイアンズ」のキャプテンでもあり、よくピッチャーをやっている。
「フライを打たれる→のび太のエラーで負けるor神成さんの家の窓が割れる」という展開もお約束で、いつも負けたのをのび太のせいにしている。
絶好機で毎回のび太が守るライトに打球を飛ばす相手チームの正確な打撃もたいしたものである。
「ジャイアンズはライトが弱点だから右打ちを徹底しろ」と情報が伝わっているのだろうか

それでもチームメンバーから外さないのは面倒見がいいのかなんなのか……。
「メンバーが足りないから仕方なく入れてやる」と言う前置きがしばしばあるので、のび太はレギュラーでは無いようだが。

打撃はかなりの腕前のようで、度々長打となるシーンがある。
木製のバットで電柱を切断した事もある。
また大長編『宇宙開拓史』では低重力という条件下ながら岩を打って当てる事で大型宇宙船(公称「宇宙戦艦」)を撃沈している。
2006年にリメイクされた『のび太の恐竜2006』でも、激流を下るイカダの上で空中から恐竜ハンターが撃つ鳥もち弾を打ち返したり、バットに当てている。
のび太の射撃に比べると語られないが、ジャイアンの打撃力も公式に武器扱いされている節がある。

また、父親からは柔道を習っており、真似事ながら多少は空手の心得もあるようである。
ひみつ道具「正確グラフ」による計測結果によると、力はスネ夫の約1.4倍、しずかの約1.7~2倍、のび太の約3.3倍との事。
また、腕立て伏せを100回もするなど、年齢から考えると、その力は計り知れないものがある。
反対に勉強は大の苦手。0点や赤点を取る事もしばしばで、のび太と大して違わなかったりする。

歌が好きで、本人は得意だと思っているがお馴染み「おれはジャイアンさまだ!」や「ジャイアンのボエボエ」に代表される様に実際はかなりの音痴。*3
しかも本人はその事に自覚が無く絶対の自信を持っており(自分の歌を「いい歌だ」などと評し、聞いている)、
しばしば町の子供達を集めて独演会「ジャイアン・リサイタル」等を開催しては皆を困らせている。
なお、ジャイアンが母親に(ドラえもんの秘密道具のせいで)コンサートを開く事を暴露してしまった所、
「近所迷惑な歌はおやめといってるだろ!」と、こっぴどく叱られた事もある
(後述の「おれはジャイアンさまだ!」内で母ちゃんに「ぬか味噌蓋しとけ」と怒られる部位があるが、これもひどい歌を「ぬか味噌が腐る」と表現する洒落)。
ただしその一方で、寝ぼけて聞いた自分の歌を「下手糞な歌」と評したりするなど、自分の声と把握した上で自画自賛している節がある。

その破壊的な歌唱力については色々なエピソードがあり、例を挙げると、
  • 聞いた者の体調は直ちに悪化(のび太ら曰く「命に関わる」
  • テレビやラジオなどのAV機器に音を入力すると破損する(ただし、リサイタルで使っているAV機器が壊れた事は無い)
    • 機械(ネコ型ロボット)であるドラえもんにも悪影響が出る
  • 窓ガラスや壁を破壊する
  • 公害の一種」と表現される
  • フグ毒」や「核兵器」と比較される
等、挙げるとキリが無い。
しかし時として有効な武器にもなり、大長編『魔界大冒険』では歌で人を惑わす魔界の人魚と肉食怪獣ツノクジラを追っ払ったり、
『南海大冒険』ではサイワニ(サイとワニのキメラ)と戦う怪力岩男にエールを送ると称して携帯カラオケで一発ノックアウトにしたり
(岩男は結局敗れてしまったが。ちなみに一緒に戦っていた女海賊のベティは巨大猛獣も気絶する歌を耳を塞ぐ事もなく聴き惚れていた)、
FCのRPG『ギガゾンビの逆襲』等の各種ゲームでは攻撃方法として登場していたりする。
一応の補足ではあるが、初代声優のたてかべ和也氏自身はかなりの歌唱力の持ち主である
(たてかべ氏は少年時代に親戚に歌唱力を酷評されてトラウマになった事があり、ジャイアンの音痴設定にはかなり共感していたそうである)。
またドラえもん楽曲集CDの中で、唯一のキャラクターソング集を集めたCDでは例の歌のフルバージョンを熱唱している。
タイトルはずばり「おれはジャイアンさまだ!」中々に不思議な歌詞なので一聴の価値有り。
しかも、コナミの音楽ゲーム『pop'n music11』では、主題歌を差し置いてこの曲が収録されている。
ちなみに2代目の木村昴氏自身の歌唱力も高く、カラオケ『UGA』のCMではなんとジャイアンが美声で歌う。
しかし、現在は権利者削除でこのCMも含むCMや本編MADはあまり見られない。
明らかに上手くなってる…

+ あの伝説的殺人料理、ジャイアンシチュー
他にも料理を趣味としているが、腕は歌唱力以上に壊滅的である
初回(てんコミ13巻)では「ひき肉、塩辛、たくあんジャム煮干し大福、「蝉の抜け殻*4、その他色々。」で作ったもので、
味はともかくまだ我慢すれば食える代物であった。
そして2回目(てんコミ41巻)でさらにヤバいものが登場し、こっちはシチューかは不明だが鍋物で、ジャム、味噌、セミの抜け殻たくあん」が材料。
これらを煮込むと、その臭いで家族のジャイ子が苦しむほどで、挙句歌と違って「ジャイアン本人ですら味見で耐えられず失神する」という、
もはや化学兵器レベルに達している次元。
双方「プウン」と不気味な匂いを漂わせたり、「どろ~り」というあやしい効果音を出すなど料理ではない代物である。

「あの……これ、なに?」

「どうだ、うまいか、おいしいか?」

味は想像するまでもないだろう。恐らくこう作ったのだろうという検証を行っているサイトまである。
そのサイトでは食べられるように上記の材料で調理した物とジャイアンの作ったであろう作り方で作ったもの2つある。
良い子や食べれない方は作らないように。
またキム兄ことお笑い芸人の木村祐一氏もTV番組においてシチューの再現をしており、
計画的に煮詰めたのでビーフシチュー味の美味しい料理になったという。詳細はジャイアンシチューでググれ。
公式が実際に作ってみた(調理&試食:木村昴氏)

アニメではシチューの他にも「ピザ」「たこやき」「ラーメン」と様々な料理を作っている(が、もちろんいずれも壊滅的な出来)。
また、ドラえもんの学習漫画では「ジャイアンジューススペシャル」なるものまでこしらえている。

大長編シリーズおよび映画シリーズではいつものいじめっ子分が(毎回冒頭では描かれているものの)希薄になり、
命をも賭して友達を守ろうとするなど、男気溢れるカッコいい親分肌の少年として描かれており、
のび太同様の補正がかかっていると言える。
時にはのび太同様に、相手方の大将との一騎打ちをしたりと、ここぞという見せ場も多い。
『魔界大冒険(1984年公開版)』では、原作でのジャイアンズのピッチャーとしての腕を活かし、
のび太の「頼むぞ、名投手!」の声援を受けつつ大魔王の心臓に銀の矢を投擲して見事討ち取り、
また『宇宙小戦争』では、誰もがたじろぐ巨大戦艦(小人スケールであっても大型バイク並のサイズがある上、熱線砲を発砲してくる!
に単身挑むという、かなり重要な見せ場を務めた事もある。

+ ジャイアンの家族構成
ジャイアンの苦手なものといえば母ちゃんであり、作中でジャイアンに対して有利が付くのは母ちゃんだけである。
原作の特性上、登場する子供達の母親は登場しても父親はあまり登場しないため、父親が居ないような印象を受けるが、
実際はしっかりと存在しており、原作で数えるほどだが登場する
(現在の所、9回だけ登場。不正行為を働いて100点を取った彼に激怒し、鉄拳制裁に及んだ事もある)。
明確な職業は不明だが、一度だけ店番をするシーンが存在していた事から自営業と思われる。
角刈りに無精ヒゲを生やしており、のび太のパパと相撲を取るエピソードでは「町内一の力持ち」を自負していた。
ただ、この父親でさえ母ちゃんには勝てないようであり、夫婦喧嘩の様子を見たジャイアンに「母ちゃんに負けてる」と評されている。

またジャイアンの別の意味での弱点といえば妹のジャイ子である。
「ジャイアン」は渾名であり、本名は「タケシ」のはずなのだが、この妹は母親からも「ジャイ子」と呼ばれている
(余談だが『ちびまるこちゃん』の主人公「さくらももこ」も家族全員から渾名の「まるこ」で呼ばれている)。
一時期流行ったドラえもん研究本では「ジャイ子の兄(あん)ちゃんだからジャイアン」説が逆説的に提唱された事も。
実際の所、ジャイ子のみ本名が出ないのは、同名の女の子に迷惑がかかるのを防ぐためとの原作者の気遣いとの事
(兄に似て不細工なのは勿論、初期作品では性格も兄に似て乱暴だったため。現在の性格は漫画家志望の真面目な普通の少女)。
フランス語版での名前はジャネット(Gianette)。JではなくGと綴るのは兄の渾名のGiantとの関連を分かりやすくするため。
絵が上手で漫画家を目指す女の子で、「クリスチーネ剛田」というペンネームで少女漫画を描いている。
最初の頃に描いた作品はのび太やスネ夫にも酷評されており、自ら否定的な発言をしていたが、
その後のエピソードで『虹のビオレッタ』『愛フォルテシモ』という作品は雑誌の新人賞に応募し、落選するが編集長から連絡を貰ったり、
自費出版した『虹のビオレッタ』が漫画コレクターの学生に「将来10万円の価値になるかもしれない」と評価されている。
ジャイ子が未だ小学2~3年生である事を考えると恐ろしい行動力+才能である。
原作初期(~40巻)までは、「のび太と結婚する」事になっていたが、40巻において「茂手もて夫」という人物が登場、
気付いたジャイアンが当初は脅して交際させようとしたがジャイ子に止められて次にのび太やドラえもんに協力を仰ぐなどの騒動の末、
後にボーイフレンドとなる。茂手もて夫も漫画を描くのが趣味で、他の作家達と同人雑誌を出しているようだ。
ジャイアンはこのジャイ子を可愛がっており、風に飛ばされたジャイ子の原稿を探すために、
ドラえもんとのび太に自ら頭を下げて秘密道具を借り、原稿回収のために奔走するエピソードなどもある。
ジャイ子も兄の事を尊敬しているようだ。
ドラえもんも妹ドラミを持つ身としてジャイアンのジャイ子絡みの願いや協力要請には全面的に協力・支援を行う事が多い。

犬を飼っており、名前はムク
お世辞にも賢いとは言えないが、ジャイアンはこの犬を可愛がっていて、「頭が良くて、強くたくましくて男性的」と自慢するシーンもある。
当のムクは、ジャイアンに頭が上がらない犬で、ゴミ漁りをするシーンやくすねてきたものを埋めるシーンが多々ある。
スネ夫の飼っているに威嚇されて逃げ出す臆病な犬だが、
「イイナリキャップ」というエピソード(『ドラえもん+』5巻収録)では、
ライオンに襲われたジャイアンを助けるため、単身ライオンに立ち向かう勇気を見せた。

将来の夢は子供ながらにコロコロ変わり、「歌手になる」「プロ野球チームの監督になる」等があるが、
真剣なものとして世界各地に支店を置く大型百貨店「ゴウダショッピングモール」を経営する事を夢見ている。
しかし実際は、独立し家業を発展させて「スーパージャイアンズ」という名のスーパーマーケットを経営する実業家に成長する。
現実の流通業界でもスーパーマーケットが百貨店から主流の座を奪っているだけに、これはこれで凄いのではないだろうか。
一方ジャイアンの母ちゃんは、元気に乾物屋の経営を続けているとの事。
ちなみに、この時代のジャイアンが社長室でカラオケしている場面があるが、
特に周囲に被害が出た様子が無いので社長室が恐るべき耐久性&防音性を備えた特注の物件この頃は歌唱力はある程度改善されていたようだ。
また、ツチノコの発見者として名を残している。
ちなみに彼の息子ヤサシは見た目はジャイアンに似ているが気弱な性格をしており、
のび太としずかの息子であるノビスケがガキ大将になっているため、立場が引っくり返っている。
『ミニドラSOS』ではたてかべ氏が演じており、作中では「ジャイチビ」と呼ばれていた。

+ きれいなジャイアン
また、彼を語る上で欠かせないエピソードと言えばきれいなジャイアンであろう。

「泉の中に物を投げ落とし、女神ロボットの質問に正直に答えると落とした物の上位品や素晴らしい物を授けてくれる」
というひみつ道具「きこりの泉」に、ジャイアンが古くなったおもちゃを纏めて泉に投げ落とそうとした際に、
誤って自分が泉の中へ転落してしまい、女神ロボットがドラえもんとのび太に授けたのが「きれいなジャイアン」である。
オリジナルのジャイアンよりも太い眉と凛々しい目が特徴で、性格は品行方正。
一人称は「ぼく」でのび太やドラえもんやスネ夫を「くん」付けで呼んでいる。
そのあまりにも強烈なインパクトからかバラエティ番組で紹介される等話題となり、
「ドラえもんカードゲームコレクション」でレアカードとして登場したり、
ロッテの「ドラえもんクッキーボールチョコ」のおまけとしてフィギュア化もされていたり、
川崎市藤子・F・不二雄ミュージアムの庭園に泉の中から(手動で)せり上がってくるきれいなジャイアン像が展示されてたりする。

余談だが、ゲーム『ウィザーズハーモニーR』では池に落ちた主人公(男)が女神ロボットとのお決まりの問答の結果、
美少女の身体に交換され文字通り「きれいな主人公」になるイベントが存在する。
しかもこれ以後二度と元に戻る事はなく、そのままゲームが進行する。
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!俺はギャルゲーをやっていたと思ったらいつの間にか乙女ゲーになっていた…。

また、MUGEN動画など二次創作においても、本来は悪人であるキャラが善人として描かれていたりすると、
これの影響により「きれいな○○」と呼ばれたりする事が多い(例:きれいなジャギ、きれいなトキ)。

なお、このひみつ道具の元となったイソップ寓話とは異なり泉に投げ込んだ物はどう答えても返ってこないため、
慌てたのび太とドラえもんが「違う違う、もっと汚いの」等と言ってしまい、
そのままオリジナルのジャイアンは女神ロボットに力ずくで押さえ込まれて泉から出られなくなってしまっていた
(ちなみにテレ朝アニメ版第1期では、オリジナルのジャイアンはこの時に自ら「汚いおれ」と言っていたりする)。
え、じゃあ次回からどうしたのかって?何事もなく以後も作中に登場しますが何か?
と言うか、コメディ漫画で投げっぱなし基本だからしょうがない。

      ______       ______
     r' ,v^v^v^v^v^il    /          ヽ
     l / jニニコ iニニ!.   /  ジ  き  ぼ   l
    i~^'  fエ:エi  fエエ)Fi  !   ャ  れ  く    l
    ヽr      >   V  !   イ  い  は   l
     l   !ー―‐r  l <.   ア  な       l
 __,.r-‐人   `ー―'  ノ_ ヽ  ン         /
ノ   ! !  ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i \_       _ノ
 ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \    ̄ ̄ ̄ ̄
ヾV /              ! /.入

+ 首が取れたジャイアン
死 ん で 詫 び る
←の後
某日のキャラクターショーにおいて、ジャイアンの首が取れるという惨事が発生。
一部始終を収めた動画が2015年5月9日にYouTubeで投稿されると9日後にはネット上で話題を集め、再生数もミリオンを突破。
ニコニコ動画でも「首が取れたジャイアンシリーズ」としてMAD動画が製作されるなどブームにまでなった。
首が取れたジャイアンのインパクトに隠れがちだが、
ケーキの蓋が取れないトラブル、のび太の「そうだよー!」が「Foooooooooooo↑↑↑だYO!」
「スネ夫のマンボ」が「スネ夫のマ○コ」と聞こえる空耳など、同ショーではジャイアンに負けず劣らずのネタも出ている。

別の日のショー。
首は取れないしケーキの蓋も取れる
…が、ドラえもんの足が…

ちなみにニコニコ動画ではこれ以前にもアニメを使用したMADも多かったが、現在は権利者削除であまり見かけない。

(以上、Wikipediaより一部抜粋およびMUGEN用解説への改稿)


MUGENにおけるジャイアン

+ SUGIO氏製作
  • SUGIO氏製作
現在は入手不可。
ドラえもん野比のび太同様、SUGIO氏の『ドラえもん4』のドット絵を使用したもの。
歌によってドラえもん達を逃げ惑わさせ攻撃したりする事が出来る。

+ カイリ氏製作 改変版
  • カイリ氏製作 改変版
上記SUGIO氏製をカイリ氏が改変したもの。
氏の引退により、2015年11月23日に他の製作キャラ共々公開停止となった。動画での使用も禁止なので注意。
同氏による改変版ドラえもん骨川スネ夫同様、猛攻で敵を圧倒する狂キャラ仕様。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ olt-EDEN氏(旧・ゼータ氏)製作 ジャイアント
  • olt-EDEN氏(旧・ゼータ氏)氏製作 ジャイアント
上記SUGIO氏製のジャイアンのサイズを4倍に拡大にして改変したもの。ポトレが何処と無くジョジョっぽい
AIもデフォルトで搭載されており、ランクは狂中位との事。


また、MINI43氏製作の空き地ステージでは時間経過で巨大なジャイアンが現れ歌を歌い始めたりする。
ジャイアン単体ではなく、のび太のストライカーとしての出番の方が多いかもしれないが、
何分どちらも新規入手が不可能な事もあってか、のび太も動画での出番が少ない。

出場大会

更新停止中
削除済み

プレイヤー操作



*1
『ドラえもん』の連載は1969年1月から開始し、複数の雑誌で同時に連載していた事もあってかなりのエピソードが存在したのだが、
単行本第1巻が出たのは1974年7月とかなり遅い。
さらに、このてんとう虫コミックスの単行本全45巻は雑誌連載されていた全てを網羅しているわけではなく、
収録する作品に藤子・F・不二雄氏が加筆・修正を加え、順不同で選集したものである。
それ故に第1巻でありながら連載初期とはイメージが異なる描写がかなり多く、
『よいこ』や『小学一年生』などの低年齢向け雑誌に掲載していたエピソードはかなりの部分が未収録となっており、
連載初期ののんびりしたジャイアンや、威張り散らしていたスネ夫などの姿も未収録となっているものが殆どであった。
現在はそういったてんコミ未収録作品も、『藤子・F・不二雄大全集』にてほぼ全てを読む事が出来る。

+ 余談:実はラスボスの予定だったジャイアン
何故上記の出版展開になっているかと言うと、
当時のドラえもんは無数にある藤子プロ作品の中では正直マイナーな存在……というか打ち切りを打診される程度の人気だったためである
一応、当時の時点でも各学年誌で並行連載を数年間行ったり、日本テレビでアニメ化を果たしたりと、一定以上の支持は得ていたのだが、
逆に言えば数年間連載してアニメの放送も終わった伸び代の無い作品という事でもあり、
小学館としてもヒットメーカーであるF氏に新作を取り掛かってもらうためにドラえもんの連載終了を依頼していたのだが、
F氏もドラえもんという作品に対して強い手応えを持っていたため、
頭を下げて条件付きで連載を続けさせてもらうなど、今となっては信じられない程低い扱いであった。
そしてF氏の熱意に押されたのか小学館から「6巻までなら」という条件で単行本化が決定。
F氏もこの単行本化を「ドラえもんという作品の集大成」として捉え、全6巻で一つの物語になるようにこれまでの原稿を再構成し、
第1話「未来の国からはるばると」から第6巻最終話「さようなら、ドラえもん」で締め括るつもりだったのである。
そしてこの「さようなら、ドラえもん」、
のび太が喧嘩でジャイアンに勝つ姿を見届けたドラえもんが、安心して未来へ帰る事で有名なエピソードだが、
言い換えればこのエピソードにおけるジャイアンはラスボスとして、
「ドラえもんとのび太が過ごす日常を締めくくる最後の相手」という大役を任されていたのだ。

……が、いざ発売してみると単行本は前評判からは想像もできない程の大ヒット。
重版に重版を重ねて小学館側からも「6巻までと言わず7巻以降もどんどん出してほしい」と方針転換し連載は延長。
数年後には今もお馴染みのテレビ朝日のアニメシリーズ、映画・大長編シリーズ等、日本を代表するコンテンツへと成長を遂げ、
ラスボスの予定だったジャイアンもシリーズが続く中で「いつもの5人」の1人として愛すべきガキ大将としてより親しまれる存在となったのである。

*2
元々はイギリスのことわざである「What's yours is mine, and what's mine is my own.」が由来。
この日本語訳が、ジャイアンが放った言葉である。
ジャイアン及びジャイアニズムを象徴するあまりにも有名な台詞な事もあってか、多くの作品でパロディにされており、
例を挙げると『るろうに剣心』の相楽左之助や『ローゼンメイデン』の真紅(「私の物は私の物、家来の物も私の物」)、
『ガンダムビルドファイターズ』のヤジマ・キャロライン(「パパのものは私のもの。つまり、あなたは私のものですわ!」)、
さらにはマサルさん等が作中で発言していたりする。しかもマサルさんの場合は背景にもジャイアンらしき人物が…。
挙句の果てにノベライズ版の『機動戦士ガンダム00』でも引用され、あまりの超展開にファンを絶句させた
(その引用が出てきた場面と引用した人物のせいでもあるが)。
また、テレ朝アニメ版第2期においてこの台詞の誕生秘話としてのび太とジャイアンの小学校入学時のエピソードが描かれた。

*3
原作での歌声は「ホゲー」もしくは「ボエ~」などと表現され、アニメでは大音響にエコーが3重にかかったような表現になる。
ただし、「悪声」と言われる事もあり発声方法が悪いだけなのではないか、という説も存在している。
歌詞を吹きこんで楽譜を作る道具でいい曲を作ったり、
他人(有名歌手)の声に変わるだけで音痴を治す道具ではない「声紋キャンデー」で、テレビののど自慢の予選を通過したりしている。
だが、テレビの本番前にキャンデーの効果が切れて、日本中の救急車が出動する大惨事となってしまった……。

*4
もはや食べ物じゃない、と思うだろうが、実はセンタイ(蝉蛻)という漢方薬として存在し、
薬膳料理等にも用いられるものだったりする。ただジャイアンがそんな事を知っているのかというと疑問符は付くが……



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最終更新:2024年03月25日 02:27