ゲゾラ


1970年8月1日に公開された、『ゴジラ』シリーズで知られる東宝製作の特撮映画、
『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』に登場したイカ怪獣
別名「大いか怪獣」。体長30m、体重2万5千t。
名前の由来はイカの足を表す「ゲソ」という言葉から。

南海のセルジオ島の民の間で伝説の怪物として畏れられている存在だが、
その正体は、無人宇宙船ヘリオス7号に付着して地球に飛来した宇宙生命体がカミナリイカに憑依して変異した怪獣である。
(変異した姿が偶然にも伝説の怪物に似ていただけで、伝説と宇宙生命体の間に直接的な関係は無い)

体温は摂氏0度で、島の人間を触手で捕まえた際に凍傷を負わせている。
セルジオ島の村落に侵入して暴れ回るが、焚き火に触れて苦しんだ事で熱に弱いという弱点を知られ、
銃撃で村民達がガソリンを撒いた地点に誘き寄せられ、火柱に包まれて最期を遂げた。

寄生していた宇宙生命体はゲゾラの肉体から脱出し、より強力な怪獣ガニメカメーバへと変異したものの、
コウモリやイルカにすら怯んでいたことから、宇宙生命体が超音波に弱いことを知られ、対策を練られてしまった。

ポスターやスチール写真ではガニメやカメーバと三つ巴の戦いを繰り広げているものが多いが、
上記のとおり劇中ではこの2体とは顔すら合わせないまま死んでいる。
体温が低いこと以外はさほど特殊な能力も持っておらず、姿も普通のイカとさほど変わらないので
怪獣というよりは巨大生物”といった趣がある。

知名度は低い怪獣だが、後に『ゴジラ FINAL WARS』にてライブフィルムで登場している。

ファミリーコンピューターのゲーム『ゴジラ』ではX星人の操る怪獣の一体として登場。
モゲラと共に1面~最終面にかけて全ステージに登場する。
攻撃手段は触腕による打撃のみだが、たまに物凄い勢いでプレイヤー怪獣に向けて突進してくることがある。
突進を受けても、しばらく動けなくなるだけでダメージは全く受けないのだが、
このゲームは、戦闘中に40秒の制限時間が過ぎると仕切り直しになるので非常にウザい
同様の動作で大ダメージを与えてくるガイガンキングギドラよりはマシなのだが……

ゲームボーイの『怪獣王ゴジラ』ではガニメと共に4面の中ボスとして登場。
無敵技の尻尾攻撃が使えない水中戦になるうえ、触手に当たるとゴジラが氷結して行動不能になる為、やはり非常にウザい。

プレイステーションの『ゴジラ トレーディングバトル』では怪獣カードとして登場。
基礎性能は低いが、強襲属性と相手を行動不能にする効果を持つ必殺技「吸盤縛り」を持ち、
召還コストも低いのでコストパフォーマンス的にはかなり強力なカードである。

なお、FC版『ゴジラ』、『怪獣王ゴジラ』、『トレーディングバトル』は、『ゴジラ FINAL WARS』公開以前の作品だが、
ゲゾラは何故か当たり前のようにゴジラシリーズ怪獣の一員として登場していた。
様々な作品から怪獣、兵器などが参戦している『トレーディングバトル』はともかく、
アンギラスすら参戦していないFC版『ゴジラ』や『怪獣王ゴジラ』でゲゾラが採用された理由は全くもって謎である。

アメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』では海の怪獣の1体として登場。
海底人であるデヴォニア人に操られ、チタノザウルス、マンダ、デストロイアとともにゴジラと戦う。
本作は株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版も刊行されている。

アニメ映画の前日譚として書かれた小説『GODZILLA 怪獣黙示録』でも僅かながら登場。
地中海を縄張りとしており、怪獣の襲撃で空路が使えず海を渡ろうとする人々を襲っていたらしい。
また、ヨーロッパ諸国はアフリカから流入する難民を阻止するため、意図的にゲゾラを放置していたようだ。
続編『プロジェクト・メカゴジラ』では既に撃破されたことが語られている。


MUGENにおけるゲゾラ

ウルトラシリーズのキャラで知られるmuu氏によって作られており、他の怪獣キャラに比べるとやや小さめ。
ドット自体はFC版『ゴジラ』に登場したものの移植だが、手を加えられてより劇中に近いリアルな姿になっている。
技は触手攻撃のみでリーチは短いが威力がやや高め。超必殺技の冷凍触手も攻撃判定発生まで無敵時間があるので中々強力。
ゴジラ 怪獣大決戦』風のアレンジが施されており、
攻撃を受けることでしかゲージが溜まらないが溜まると攻撃力が1.5倍になる。
また、Lifeが1500、Defが120もあるので見た目に反して意外と硬い。

出場大会



最終更新:2023年07月12日 17:46