ロボコップ

「名前はマーフィー……だが、お前はロボコップと呼べ!」

映画『ロボコップ』シリーズの主人公であるサイボーグ警官。コミックではターミネーターとも対決している。*1

本名は アレックス・マーフィー 巡査。
大企業オムニ社によって運営されている近未来のデトロイトの元であった。
しかし超犯罪都市と化したデトロイトでは、警官の末路というのも悲惨の一言であり、
指名手配犯にして警官殺しの凶悪犯、クラレンス一味によって拷問された挙句、殺害されてしまう。

ところが、オムニ社は優秀な警官だった彼の『脳』に着目した。
多発する凶悪犯罪に対抗するべく「警官のロボット化」を企画していたオムニ社は、
マーフィーを、その脳と顔を組み込んだ強靭なサイボーグ ロボコップ として蘇らせたのだ!

当初はオムニ社の製品であり、人間としての自我も無かったのだが、
犯罪との対決やクラレンス一味の追跡という過程を経て、徐々に過去の記憶を取り戻していく。
やがて彼は自分がマーフィーであり、人間だという意識を再び獲得。
デトロイトを守る警官として、同僚達と犯罪に挑み続けている。

アサルトライフルの銃弾程度なら跳ね返す強靭な外骨格に、その銃口をひん曲げたり壁をぶち抜いたりするパワー、
そしてスカートで隠れた人質の股下を抜いて暴行犯の股間を狙撃(ムゴい…)出来るほどの高性能な射撃管制システムを備え、
搭載されているコンピューターを活用しての捜査力も抜群に高いので、一般の犯罪者に対しては殆ど無敵。
ただし身軽というわけでもない(むしろ鈍重)し、その装甲もあくまで「防弾性」でしかない為、
重火器を備えた凶悪犯や、何らかの兵器に対しては苦戦を強いられ、致命的損傷を受ける事もある。

また如何せん、その行動を管理しているのはデトロイト市警察の親会社であるオムニ社のプログラムである為、
「オムニ社の役員は逮捕できない」などの都合の良い命令が書き込まれていたりもする。
裏設定ではAIが完全自律行動しているのをマーフィーが動いているつもりになっているだけだという残酷な事実がある。
ただし、マーフィー自身の意思や機転によってそれに抗ったり、自力で書き換えたりする事もあるので、
一概に弱点であるとは言えないが……。

+ 映画:『ロボコップ』シリーズでのプログラム対抗手段(ネタバレ注意)

ちなみに搭載したOSは MS-DOS であり、起動画面ではcommand.comやconfig.sysが確認出来る。
マーフィー自身もOSのメモリ上限(640Kb)もあってLINXに変えて欲しいと思っているという話も*2
というか、DOSで動くなんてマジパねぇというネタは放映当時からよく言われていたものである。

TVシリーズ『ロボコップ プライム・ディレクティヴ』ではなんと10年間仕様変更されずに働かされている。
当然、わざわざ生産終了した骨董品のようなパーツを苦労して調達しており、かつてはたくさんいた整備スタッフも今や年老いた女性技師1人だけという有様。
それでもロボコップ( と警官の屍の山 )のおかげでデルタ・シティーは 「世界一安全な都市」 と呼ばれるまでになっていたが…

なお、彼の右太ももに収納されている3連バースト射撃が可能な専用の愛銃・オートナインは、
ベレッタM93R機関拳銃をベースに改造したプロップガン(映画撮影用のイミテーション)にも関わらず、
絶大な知名度と人気を獲得し、アメリカのガンスミス達の手によって実際にM93Rのカスタム銃として実銃化されたりしている。
ちなみに上記ハイパーアサルトキャノン(「コブラ・アサルト砲」とも)にも当然ながら原型があり、
此方は通称「バレットライフル」「アンチマテリアルライフル」として有名なバレットM82対物ライフル。

また、オートナインを収納する際に、くるくると回転させるという癖がある。
これは劇中劇のヒーロー刑事ドラマ『T・J・レイザー』の主役がやっていたアクションなのだが、
生前のマーフィーが息子にせがまれて染みつくほど覚えた為、ロボコップになった後にも無意識に出てきてしまうもの。
これが元で昔の相棒に正体を気づかれたりもした。
実はこの劇中劇も『スタートレック』のカーク艦長役を演じたウィリアム・シャトナー主演のテレビドラマ、
『T・J・フッカー』(邦題:『パトカー・アダム30』)のパロディである。
ちなみに小説版ではデトロイト市警赴任前夜のマーフィーが『T・J・レイザー』を観て、
「こんなやつじゃ、正直今のオールド・デトロイトじゃ五分と生きていられないな…」と苦笑するシーンがあったりする。
もっとも、マーフィーも就任初日に殉職してしまったのだが……。
そのマーフィーの息子は10年後、『プライム・ディレクティヴ』でよりにもよってオムニ社のエリート役員になっている。

余談ながら、石ノ森章太郎御大は生前に「ハリウッドにボクのロボット刑事がパクられた」とよく自慢気に話していたという。
実際にポール・バーホーベン監督が参考にしたのは石ノ森原作ではない東映作品『宇宙刑事ギャバン』なので御大の勘違いだったりするのだが。
また「人間からロボットになってしまった刑事の悲哀」という設定とテーマは、『8マン』そのままだったりする。
この他、『サイボーグ009』にも人間の脳を移植した巨大なロボサイボーグが登場するが、いずれも人の形をしていなかった。
後に東映はロボコップをモデルに『機動刑事ジバン』を作っており、近年では『仮面ライダー電王』にてキンタロスのモデルにされている。
また最近では、『天装戦隊ゴセイジャー』第3の敵組織マトリンティスの皇帝・10サイのロボゴーグのネーミング元ネタ
(ゴセイジャーの敵ネーミングは、首領から怪人・組織名まで全て洋画タイをもじっている)ともなっている。
また彼は『ゴーカイジャーVSギャバン』にも登場し、モチーフの輪廻を感じさせている。
他にも無双シリーズでおなじみコーエーのゲーム「采配のゆくえ」では東軍の 池田輝政 の姿が明らかにロボコップ化していた。 どうしてこうなった

2013年7月19日に、現実世界でデトロイトが財政破綻というニュースが報じられると、ネット上では「ロボコップが現実化しそうだ」と囁かれた。
現実のデトロイトも荒廃化が進み、全盛期には180万もあった人口が70万にまで減少したり犯罪の解決率が1割にも満たなかったりと、
後はオムニ社のような大企業が警察などを民営化すればそのまま『ロボコップ』のデトロイトの再現になってしまうという有様であった。
『ロボコップ』の舞台設定は2010年となっているので、バーホーベン監督はデトロイトの未来を予言していたのかもしれない……。
というよりもむしろ、『ロボコップ』が制作された1987年時点で既にデトロイトの財政は傾き治安も悪化しており、
「このままだとデトロイトはこのような有様になってしまう」という警鐘を鳴らすために、
世紀末化したデトロイトが舞台になったという説も有力である。
もしそうだとしても、デトロイトは25年間も何をやっていたんだ、ということになるのだが……。

そして2014年にはロボコップの新作映画が公開された。
こちらは第1作のリメイク(最初はリブートの予定だった)版であり、それに合わせてロボコップのデザインもアイアンマンのデザイナー達により黒基調の現代風に刷新。細身で黒い光が映えるそれはメタルヒーローよりもむしろ『バットマン』のようなアメコミヒーロー風の意匠と言える。一応映画序盤では前作と同じ青みがかった灰色のタイプでも登場しているが、バイザーも今までのネジ止めでなく任意で上下が出来るようになっている。
舞台設定も2028年のデトロイトと第1作よりさらに未来の設定とされており、ロボット兵器を海外の戦地に送り込む事で莫大な利益を獲得したオムニコープ社は、国内の治安を守るという名目のもと、警察事業にもロボットを送り込もうとしていた。
しかし犯罪者ならば問答無用で攻撃するであろう機械に治安維持を任せる事に抵抗のある多くの市民の反対により導入が難しく、そこで人間の心のあるロボットで世間のイメージを払拭する事を立案し、サイボーグ技術で改造したロボット警官の投入を計画する。
折しも凶悪犯によって瀕死の重傷を負ったアレックス・マーフィーに白羽の矢が立ち、彼は「ロボコップ」に生まれ変わる、というストーリー。このように流れはある程度前作と同じだが、
  • 前作では右腕を失い、健常だった左腕も「機械に換装した方が強力」という理由で切断されてしまったが、本作では逆に左腕を失い「拳銃を操れるように」という理由で右腕は生身のまま残されている。
  • 「人間の心を持つロボット」と言うコンセプトから、最初から人間の記憶や感情を持ったままの状態であり、そこからロボットのように迅速な判断が出来るようにと、薬物投与やコンピューターで無理矢理人間性を失わされて行く。
  • 鈍重だった今までのイメージと違いかなり身軽で、ダッシュやジャンプも行える(工業製品的なロボットからSF的なロボットへ、という感じだろうか)
  • シナリオ面でも前作であまり描かれなかったマーフィーの妻子が深く関わるようになり、雰囲気が異なる作品となっている。
と、今までと比較した際色々と対称的な存在になっている。


「ご協力に感謝します。(ThankYouForYourCorporation.)良い夢を!( Goodnight!)





MUGENにおけるロボコップ



Ryou Win氏作のロボコップが一番出番が多い。
相手の攻撃の1発目は食らってもアーマーが作動して緑色に光り、のけぞらない。
2発目以降は普通にのけぞるが、コンボが終了するとまた復活する。
2015年の更新でHD版として生まれ変わり、MUGEN1.0以降専用となった。
スプライトがNECA社のフィギュアをベースとしたもの(左のgif画像参照)に一新、演出も強化されている。
ただし、容量も相応に増えているので注意。
旧版も引き続き公開されており、以前のマーフィーを使いたい人も安心である。
AIはデフォルトで入っている。
氏は他にもED209ロボケインも制作している。
+ 技一覧


Leonardo氏がアーケード版のロボコップを再現している。
x,yで拳、a,bで銃の4ボタン操作。滞空時間がとても長い。
銃での通常技は弾が見えないし、必殺技の飛び道具は発生が非常に早い。
+ 技一覧

出場大会

削除済み
更新停止中

出演ストーリー



Ironsuit


Ryou Win氏が自身のロボコップのスプライト差し替えでIRONSUITを作成している。
スプライトの多くが色反転のロボコップのままだが、2005年で製作が止まっている。
ロボコップとの違いは、Deflection Shotの替わりにミサイルを発射する点と、Directive4によるジャンプ力が大幅に上がっている点である。

*1
『ロボコップVSターミネーター』というそのまんまなタイトルのシリーズで、『ロボコップ3』公開にあわせて
連載され好評を博した(でも設定は『ロボコップ2』後なので微妙に設定が食い違ったりもしているとか)。

スカイネットが人類の思考パターンを解析するため「感情を持つ機械」であるロボコップに目をつけ、
熾烈な戦いの末にロボコップはスカイネットに取り込まれてしまう……という序章を基礎として、
アメコミらしく節操のない多彩なパラレル展開が繰り広げられている。
  • 暴走したT-800に救出され、ともに協力してスカイネットに立ち向かう王道パターン。
  • スカイネットに取り込まれるも熾烈な電脳戦の末に勝利、人類に味方する新たなスカイネットとなる。
  • スカイネットとの電脳戦に敗北するが、ターミネーター製造工場の一つをハッキングして新たな肉体を確保。人類のゲリラと協力してスカイネットに立ち向かう。
  • 激戦の末スカイネットに勝利するが、ロボコップ自身も 「人類は滅ぼすべき」 という結論に辿り着いてしまう。
  • ロボコップが人類の敵となり、人類は 対ロボコップの切り札としてT-800を投入する
…などなど。
メガドライブでゲーム化もされているが、流通量が少ないためプレミアがついているとか。

*2
メモリ640Kbがどの程度のものかと言うと、PCなら日本語FEP(簡単に言えば日本語ワープロソフト)を常駐させたままゲームを立ち上げるとハングアップするレベル。
外部メモリやRAMを死ぬほど積んで強引に動かしているのだろうが、ロボ一体制御するにはあまりにも貧弱である。
拳銃クルクルとか余計な動作してるとフリーズしないか心配せざるを得ない。
恐らく、その辺りの問題を解決する為に優秀な人間の脳が必要だったのだろう。

なお日本でも、ロボットの制御にPC-8801(64Kb)を使う『プラレス3四郎』と言う作品があったりする。
(メインコンピューターはプラレスラー本体(リカちゃん人形サイズ)の方に組み込まれているようだが)。
パソコン(当時はマイコン)の性能を見て判るように、ロボコップより古い(5年前)作品である。
連載当初の「鉄腕アトム」も真空管で動いていたし。
更にはPC-1245(2.2Kb)で制御しているロボットまで登場している。
(ただし高速で飛び回ってヒロインの服を破っただけで、レスリングみたいな複雑な動きはしていない。
 飛行制御にも高度なプログラムが必要?そこまでは知らん)