ウルトラマンガイア

正義の味方か、悪魔の使者か。


「この世界は滅んだりしない。絶対に」

+ 担当俳優・声優
吉岡毅志
掛け声、『ガイア』シリーズ、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』『ウルトラマン列伝』『ギンガS 決戦!ウルトラ十勇士!!』
『オーブ THE ORIGIN SAGA』
三宅淳一
『ウルトラマンボーイのウルころ』

1998年放送の特撮作品『ウルトラマンガイア』に登場するウルトラマン。
映像作品に登場したウルトラマンでは初の地球出身のウルトラマンである(映像作品に限らなければが最初)。

物語の主人公・高山我夢たかやま・がむ)(演:吉岡毅志)が変身する。
我夢はウルトラシリーズでは極めて珍しい「現場に出撃する戦闘要員ではなく、頭脳労働のアナライズ要員な主人公」であり、
序盤は特にガイアに変身するために現場に行くのにも苦労する、変身しても本来の運動能力が低いのでイメージ通りに動けない、
戦闘機を操縦するとGに四苦八苦する等の問題が描かれていた。
尤も、中盤以降は自らの努力や他の隊員の愛あるシゴキにより、身体能力も現場隊員に負けない位に成長した。
現場出撃の問題も、どさくさに紛れて最新鋭戦闘機を自分専用機にした後、「現場でのアナライズを行いサポートする」
という名目で解決している。
ついでにこの戦闘機は自作の高性能AIによる自動操縦も可能であり、ガイアに変身中のアリバイ作りまでできるようになった。
これらの(肉体関係以外の)無茶が可能だったのは、
我夢が本作の世界で世界中に生まれた天才児の一人で、本作の天才集団アルケミースターズの一員だったからである。
これらに関しての詳細は『ストーリー』を参照。

+ 「ウルトラマンガイア」としてのプロフィール
出身地:地球(地球が遣わした存在であるため便宜上)
身長:50m(ミクロ化も可能)
体重:4万2千t
活動時間:不定(エネルギーが続く限り動ける)
飛行速度:マッハ20
走行速度:マッハ5
水中速度:マッハ1
潜地速度:マッハ1.2
ジャンプ力:1200m
握力:50000t
+ 他形態のスペック
V2
飛行速度:マッハ20
走行速度:マッハ5.5
水中速度:マッハ1.2
潜地速度:マッハ1.5
ジャンプ力:1200m
握力:70000t

スプリーム・ヴァージョン
飛行速度:マッハ25
走行速度:マッハ7
水中速度:マッハ1.5
潜地速度:マッハ2
ジャンプ力:1500m
握力:120000t

ガイアの赤い光を収納した変身アイテム「エスプレンダー」(ちなみに我夢の自作)を天に掲げる事で変身する。
地球原産のため明確な制限時間は存在しないが、エネルギー自体は無尽蔵というわけではない。
また、変身直後に大地に着地した際に周囲の土砂が吹き上がるという、巨大戦のある特撮ではお馴染みの演出があるが、
本作はそれがかなり激しい
「ガイア=大地」と言うイメージにピッタリの為、本作を象徴する名演出と言う人も少なくない。
村石監督の解釈によれば、着地で地面が破壊されているのではなく、ガイアと一緒に地球が活動することで地面が弾けているらしい。
後述の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でもしっかりと再現されていた。

必殺技の「フォトンエッジ」は頭部からのようにしなる光の刃を発射するという、ウルトラシリーズ全体で見てもかなり異色の技。

青き海の巨人・ウルトラマンアグルとは地球を守る考え方の違いから対立するも、
それは根源破滅招来体の策略と知り絶望したアグル=藤宮博也から光を受け取り上の画像のガイアV2にパワーアップした。
プロテクターが黒くなり、アグルの技も使用可能になった。
ちなみにV1とV2を何も知らない人に見せるとV2の方がニセモノだと勘違いされる事が結構あったりする。
まあ、黒=ニセモノは定番だし、当時は黒を配色した善玉ウルトラマン自体珍しかったから当たり前だが。*1

更にV2から、最強形態であるスプリームヴァージョンにチェンジする事もできる。
上の画像では分かりにくいかもしれないが、このスプリームヴァージョンは通常時のV2に比べるとかなりガタイが良く、
その力は数万トンもある怪獣を、片手で皿回しの皿のごとく回すほど。
劇中では一度この形態に変身すると一度も敗北どころかまともな苦戦すらしておらず
(苦戦したのはラスボスを含めてもたったの2回。しかもその内一つは光線技を使わないというハンデがあったのにも拘らずであり、
 ラスボス戦も苦戦したのはほんの僅か)、
ファンの間では全ウルトラ戦士中で最強クラスの強さとも言われる。
しかし、他作品にはさらにチートな奴が偶にいたりするが…。

+ 使用する技の詳細
ここではガイアの技の内、MUGENキャラに搭載されている技の原作での能力について説明する。
ガイアの使う技には多彩な光線技とよく使う投げ技がある。
ガイアには形態変化として物語前半の通常形態、物語後半のV2、
強化形態のスプリームヴァージョン(以下SV)があるが、
SVだけが使える技がいくつかある以外は、どの形態でも同じ技を使えるため、
技の解説は形態ごとに分けていない。

光線技は必殺光線として前半でよくとどめに使われた頭部から放つ光線のフォトンエッジ、
後半でよくトドメに使われた縦に構えた腕から放つ光線フォトンストリームがある。
トドメになる頻度は少なかったが多用された光線技、クアンタムストリームも代表的な光線技である。
上記3つの光線技がメイン技だが、相手や状況によって、
光弾を飛ばすガイアスラッシュ、冷凍光線ガイアブリザード、
光の刃を飛ばすシャイニングブレードなども使われた。

そしてガイアの大きな特徴は豪快な投げ技だろう。
前半でも多くの相手をガイアホイップなどで投げ飛ばしてきたが、
後半になるとガイアがSVに変身した後に相手に豪快な投げを連続で叩き込んでおり、
スプリームホイップやスプリームリフティングなどの投げ技を使用している。
他には打撃技として光をまとったパンチ技のスプリームパンチ、
技名がゲーム由来のガイアスピンクラッシャーなどが存在する。

+ 光線技
  • フォトンエッジ
周囲から光を体にチャージし、頭部から光の鞭のような光線を放つ光線技。
高い威力を誇り直撃した怪獣を粉々に吹き飛ばす。
通常形態のウルトラマンガイアの最強技であり、ストーリー前半で多くの怪獣を撃破した。
その特徴的な攻撃動作と光線の動き、命中時のエフェクトなど演出が印象的で、
ガイアの大きな特徴とされる技である。
通常形態、V2、SVの全ての形態で使用されている。

  • クァンタムストリーム
腕をL字に組んで放つ赤い光線技。
発射を持続させる時間を調節可能で、長時間の連続発射も可能。
見た目は他のウルトラ戦士の必殺光線に近い印象だが、
命中した敵が耐えたり、この技で分離させた相手にフォトンエッジでトドメなど、
フォトンエッジと比べるとトドメを刺すケースが少なく、少し威力が低い印象がある技。
怪獣戦では失敗が多くつなぎの技になりがちの技ではあったが、
10話では敵の巨大な輸送船『ヴァーサイト』を一撃で爆散させる威力を見せていた。
また45話では光線を吸収・増幅して撃ち返すブリッツブロッツ相手にあえて撃ち続け、許容量を超えさせる事で勝機を作る活躍を見せた。

  • フォトンストリーム
両手を縦に構えて幅の広い光線を発射する光線技。
ガイアSVのみが使えるガイアの最強必殺技で、TV本編後半の数多くの強敵を粉砕した。

  • ガイアスラッシュ
手から発射する三日月形の光弾。
主に牽制や素早い反撃に使われる飛び道具で、威力は低いが連射可能。

  • ガイアブリザード
伸ばした両腕の先から冷凍光線を放つ。
使用回数は少ないが4話で火災の消火に使用し、35話では怪獣アルゴナを氷漬けにした。

  • シャイニングブレード
ガイアSVのみが使用する技で、高速回転する光のブレードを放つ必殺技。
TV版での使用は少ないが、32話、40話では敵怪獣を粉々に吹き飛ばし、
51話では敵ラスボスの第1形態へのトドメになった、強力な攻撃技である。
32話で空中から斜め下の地上の怪獣に向けて放ち、
51話で地上から斜め上の空中に向けて発射されていた。

+ 投げ技、打撃技
  • 投げ技
『ウルトラマン画報』が技名の出典の「ガイアホイップ」、「スプリームホイップ」、
両腕で相手を頭上高くに持ち上げて投げ飛ばす「スプリームリフティング」などが存在。
ジャイアントスイングで相手を振り回してから投げ飛ばしたり、
片手で掴んだ相手を何度も左右に持ち上げては叩きつけダメージを与える技、
相手を片手で頭上に持ち上げたままグルグルと回転させてから投げ飛ばす技、
浴びせ蹴りのように相手を足でまきこんで投げ飛ばす技などを本編では使用していた。
MUGENでbakisimu氏改変版のガイアAに搭載されている「スプリームコンボ」は、
技名こそ本編にないが、これらの本編の投げモーションのイメージをつなげた技だと思われる。

  • スプリームパンチ
光を纏ったパンチで相手を攻撃する。
42話で使用し、ダッシュしながら相手にクロスカウンター気味にパンチを叩き込み、
敵怪獣を粉々に吹き飛ばした。
43話ではジャンプして空中で突進するような形で敵の攻撃と交錯し、相手にダメージを与えている。
相手の攻撃が当たってもそのまま相手にパンチを命中させたこの42話、43話での使用シーンが、
MUGENキャラの技性能の元ネタになっていると思われる。

  • ガイアスピンクラッシャー
アーケードゲーム『大怪獣バトルRR』で使用した新技で、アッパーカットで打ち上げた相手に対して、
ドリルのようにきりもみ回転しながら飛行して突進する
ガイアはTV本編でも、体をきりもみ回転させて飛行突進し
敵の体を貫く「ガイア突撃戦法」という技で何度か敵を倒しており、
ゲームオリジナル技名ではあるが、TV版の描写を発展させた技だと言える。

+ ストーリー
1980年代、世界各地に天才児が次々と生まれるという出来事があった。
成長した天才達はお互いにコンタクトを取り始め、
いつしかそのネットワークは「アルケミー・スターズ」と呼ばれる科学者の集まりとなった。
そして、やがて地球に「根源的破滅招来体」と呼ばれる存在が現れる事を予測した彼らは、
国連と共同で汎地球防衛機構G.U.A.R.D.(対根源破滅地球防衛連合)を設立。
自分達も研究を重ねる事で破滅への対策を模索していた。

ある日、アルケミー・スターズのメンバーである大学生・高山我夢は粒子加速と自分の意識をシンクロさせる事で、
地球の気持ちを知る事はできないかという挑戦をしていた。
実験の途中、我夢は龍のような巨大生物と戦う赤い巨人の姿を見る。

一方、地球に突如としてワームホールが発生。
ワームホールから現れた謎の結晶の中から宇宙戦闘獣コッヴが出現し、街を破壊し始める。
G.U.A.R.D.のエキスパート部隊XIG(シグ)が出撃するものの、
アルケミー・スターズの技術提供で作られた兵器ですらコッヴを倒す事はできず苦戦を強いられる。
「自分達のやってきた事は遅かったのか?」衝撃を受ける我夢は足元に現れた空間に落ちてしまった。
地中に吸い込まれていく我夢が見たもの。それは、粒子加速実験で見た赤い巨人だった。
地球を守るために巨人の力を受け取った我夢は実験中に見たものと同じ技を使いコッヴを倒す。

その後、分析担当としてXIGに入隊した我夢。
彼は地球の外から押し寄せる根源的破滅招来体の刺客や突然目覚めた地球生まれの怪獣達と戦っていた。
しかし、我夢の前に現れた青き海の巨人・ウルトラマンアグル=藤宮博也は人類がいる限り地球が破滅から救われる事は無いと考えていた。
実際、我夢が見たものは破滅の象徴や脅威としての怪獣だけではなかった。
台風とともに大気中の汚染物質を浄化してゆく謎の自然コントロールマシーン、人間による環境破壊が呼び覚ました怪獣、
破滅と人類に対して様々な考えを抱く人間達。
それでも、人々を守りたいという思いを捨てなかった我夢は「ウルトラマンガイア」として戦い続け、ついにアグルとの直接対決に至る。
その戦いは引き分けで終わったものの、我夢は二人のウルトラマンの戦いが根源的破滅招来体によって仕組まれたものだったと気付く。
ウルトラマン同士の戦いで放出されたエネルギーを使って開かれた特大のワームホールから顔を出す巨獣ゾーリム
我夢から真相を知らされ、絶望の中に叩き落とされた藤宮は我夢にアグルの光を渡し、いずこへとその姿を消してしまう。
2つの光を手にした我夢は新しい姿「ガイアV2」と二つの光の力を最大限に発揮した姿「ガイア・スプリームヴァージョン」に進化し、
その強く大きな力でゾーリムを撃破した。

だが、藤宮との対立がなくなったとはいえ、我夢の前には様々な問題が立ちふさがった。
依然として続く根源的破滅招来体の攻撃、再び姿を現した自然コントロールマシーンとその正体、
地球生まれの怪獣との遭遇を通して見えてきた「地球に生きる者」としての彼らの姿、
根源的破滅招来体や怪獣を恐れるあまり地底貫通弾や惑星破壊兵器による怪獣狩りに走る人類。
それらを前にしながらも、我夢はXIGやアルケミー・スターズの仲間達や、
戦う誇りを取り戻し、アグルV2として戻ってきた藤宮とともに前に進んでいった。
そして、根源的破滅招来体の最終兵器・根源破滅天使ゾグに一度は戦う力を奪われながらも、
人類と地球怪獣の力で再び立ち上がり、ゾグを倒した二人のウルトラマン。
ついに地球は平和を取り戻すのだった。

上の説明ならびにアグルの記事と合わせてみると話の流れが大体分かる動画

本編で度々提示される人間の危うさや愚かしさ、怪獣も人間も同じ地球に生きる命だという事を描いたエピソード、
地球そのものを破滅させようとする宇宙からの悪意にある意味地球全体で立ち向かっていったラストなど、
ウルトラマングレート』の終盤で描かれた「地球と向き合う人類とウルトラマン」を本格的に扱った作品であるとも言える。
ウルトラシリーズ自体、『ウルトラQ』から派生した比較的SF要素が強い特撮シリーズだが、
その中でもガイアは特にSF作品らしさを前面に押し出しており、シナリオや演出などと並んでSF要素の濃さも評価されている。

「僕たちは…破滅するために生まれたんじゃない…絶望するために生まれたんじゃない!」

+ ところで「根源的破滅招来体」って?
奴らが何者かはわしにも分からん・・・・

……いや、ふざけているのではなくて本当に分からないんです。
劇中で人類滅亡を望んでいる事は語られたが、それ以外の具体的な情報が全く無いのだから。

劇中で現れた怪獣のうち、地球外から来た者達は便宜上「根源的破滅招来体」と呼ばれていたが、
後にある事に気付いた我夢自身によって「実際に暴れる怪獣根源的破滅招来体」と否定されている。
また、明確な意思を持って人類を破滅させようとしていた宇宙からの来訪者に関しても、
彼らは根源的破滅招来体そのものではなく、あくまで尖兵にすぎないという扱いであり、
どこから来た何星人というようにはっきり名乗った存在も一度も登場していない。*2
ラスボスのゾグもまた、上述の通りあくまで最終兵器(=道具)であって黒幕ではない。

そもそも「根源的破滅招来体」という名も人類側が付けた呼称であり、本来の名はなんというのか、
単独の存在なのか複数いるのか、普段はどこにいるのか、なぜ人類を滅ぼしたがっているのか、
最終兵器だったゾグを倒された後はどうなったのか、『ウルトラマンガイア』の放送が終了して、
15年近く経った今になっても明かされていない。

根源的破滅招来体の正体はウルトラシリーズ最大級の謎の一つなのである。

+ メタ的な裏話
メタ的な事を言えば、各話担当の脚本家にシリーズ構成の小中千昭氏が出した指示も、
「根源的な破滅と聞いて思い付いたものを敵にしてくれ」と一切型にはめないものだった事が語られている。
ストーリーや敵の多様性を出すために、あえて細かい所は決めなかったのだと思われる。
そのおかげで、「地球を反物質化させて対消滅爆発で宇宙を消し飛ばし、反物質宇宙を作ろうとした反物質で構成された怪獣」、
「古代から生き続ける魔術師が使役する魔獣」に「対ガイア用我夢捕獲専用ロボット」、
烏天狗のような超強敵」等、非常に斬新且つバリエーション豊かな敵が登場している。

+ 『ウルトラマンガイア』の派生作品・客演
+ 劇場版『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』
『ウルトラマンガイア』の劇場版ではあるが、この作品の主人公は我夢ではなく、普通の少年・新星勉。
『ウルトラマンガイア』は勉の住む世界のテレビ番組という設定
(第12話で本来の話とは全く違う話が放送されているので、我々の住む現実世界ではない)で、
彼がどんな願いも叶えるという赤い玉を見つけた事により、
「ウルトラマンガイアの実在する世界」の我夢や怪獣が勉達の世界に呼び出されたり、
いじめっ子(モデラー志望の怪獣マニア)が作った怪獣の人形が実体化し大暴れしたりするという流れ。
さらにラストバトルではピンチに陥ったガイアを助けたいという勉少年の願いにより、
前作・前々作の主役であったウルトラマンティガウルトラマンダイナが登場、ガイアと共闘している。
なお、この映画の公開日とスプリームヴァージョンの初登場回の放送日は全く同じなのだが、
本作でのスプリームヴァージョンは本編と比べて結構細身になっている。別名SV(スリム・ヴァージョン)

+ ビデオ作品『ガイアよ再び』(TV本編の続編)
ゾグとの戦いから一年が経ち、我夢は再び大学生活に戻っていた。
平和な暮らしが戻ってきた事によって、二人のウルトラマンの戦いも過去の物になろうとしていた。
しかし、地中で眠っていたはずの地球怪獣達が再び活動を始め、
藤宮とG.U.A.R.D.は怪獣への処置の方針の違いから対立、我夢も準隊員の身分を与えられてXIGに舞い戻る。
それぞれ違った角度から真相を探る我夢と藤宮は、人間や怪獣とは違う者達「リナール」、
そして、再び現れた根源的破滅海神ガクゾムに遭遇する…。

TV本編終了後の時系列の続編作品である。

+ 客演作品におけるガイアの活躍

映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』

「ウルトラマンがテレビ放映されていた世界」が舞台の作品で、
今回の我夢は主人公であるダイゴ(ウルトラマンティガ)の幼なじみという設定
少年時代はダイゴやアスカ(ウルトラマンダイナ)と共にウルトラマンに憧れており、
「大きくなったら科学者になって、ウルトラの星へ行くための宇宙船を造る」という夢を持っていた。
実際に成長した我夢は『ガイア』同様に科学者としての才能に恵まれ、将来を期待されていたが、
その期待からくるプレッシャーに耐えきれずに科学の道から去り、
物語開始時点では横浜マリタイムミュージアムの学芸員になっている。
ウルトラマンメビウスと出会った事で自分達の世界に迫る危機を知ったダイゴの話を最初は真に受けなかったが、
「自分にできる事を精一杯やる」意志を取り戻したダイゴの訴えやレナの呼びかけで昔の夢を思い出した事や、
『ガイア』の世界に住む別の自分の記憶を受け取った事などが切っ掛けでガイアの光を手にし、
ダイゴやアスカ、光の国のウルトラマン達と協力して侵略者の脅威を退ける。
エピローグでは学界に復帰し、同じく学者だった藤宮とともに反重力推進装置を搭載した宇宙船を建造し、
ダイゴ達と共に宇宙(目標はM78星雲)へ旅立つ。

映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』

ウルトラ戦士達を封印してきた超時空魔神エタルガーによって封印されるが、
ギンガ達の活躍によって復活した。
その後はティガ、ダイナと共にエタルダミーのファイブキングと対決。
光線技を仲間と同時使用し相手を粉砕した。

+ ゲーム作品

『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』

PS2のゲームである本作では、ウルトラ兄弟とティガ、ガイア、コスモスが同じ世界に存在する。
夜の空港で再生ブルトンと激突。バリアを張ってダメージが入らないブルトンに苦戦している所にアグルが出現。
ガイアはアグルと協力して戦おうとしたが、アグルはブルトンが作り出した偽物であり、背後から攻撃されて窮地に陥った。
しかし、本物のアグルが救出に来ると形勢は逆転。ブルトンの体内空間でブルトンと戦い、撃破する。
この戦いは原作のクインメザード戦やガンQ戦を彷彿させるものになっている。

その後、アグルを倒したネオカオスダークネスの前に出現。戦いを挑むが、返り討ちに遭う
(この戦いではネオカオスダークネスを倒しても復活するため、勝つ事はできない)。
最終決戦ではネオカオスダークネスIIを浄化しようとするコスモスに力を貸した。

このゲームでのヴァージョンアップは、ティガやコスモスのタイプチェンジと違ってレベル1の必殺技になっている。
(FERでは各キャラに2つか3つの必殺技が設定されており、チャージしたゲージを消費して発動する。最大レベルの必殺技は一撃必殺技になっている)
そのため、ゲームの特徴であるド派手な必殺技演出の対象になっており、異様なまでに盛り上がる筋肉を見る事ができる。

『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』

特撮ヒーローRPGのこちらでは第1部『ウルトラマンガイアの章』の主人公であり、
原作通りに根源的破滅招来体の脅威に立ち向かう他、宇宙刑事ギャバンと協力して宇宙犯罪組織の暗躍を阻止したりしている。
また、この作品のエンディングは『ウルトラマンガイア』の最終回ラストシーンを再現したものになっており、我夢がトリを担当している。
CMにも我夢本人が出演しており、第1部はほぼガイアの本編をそのままなぞる内容だった上に、
ヒーロー集結後の最終章でもほぼ主人公的な扱いだったため、ゲーム自体が「スーパーウルトラマンガイア作戦」と揶揄される事もあった。

+ 番外?漫画『ウルトラ忍法帖』
今は亡きコミックボンボンで連載されていた『ウルトラ忍法帖』では異世界からの来訪者として登場。
ダイナ同様真面目な性格で高等身で描かれたウルトラマンでもある。
ガイアがメインを勤めた「虓魔王編」は作中屈指のシリアス&ハード回とされており、
ガイア自身も仲間や両親*3を虓魔王に殺されているなどハードな生い立ちを背負っている。
その反動か、作風がいつも通りに戻った回では「僕はギャグ漫画に向いていない…」と嘆いていた。
全体的な出番はかなり少なく、作者にすら存在を忘れられてしまう事もしばしば。

+ そして…
「僕は高山我夢。この世界の時空が、根源的破滅招来体によって歪められてしまった。」
「このままでは、ガイアとアグルの存在も、本来の歴史の存在も消されてしまう。」
「歪められた時空をもとに戻すためには、多くの人たちに、本来の歴史を記憶してもらう必要があるんだ。」
「この映像を広めて、僕らに力を貸してほしい。頼んだよ。皆が頼りなんだ!」

2018年に20th記念企画として、YouTubeの円谷プロ公式チャンネルにて週一配信が行われている。
20年前の本放送と同じく水曜日の18:00に最新話配信。公開期間は次の話配信までのきっかり一週間である(『R/B』見逃し配信などと同じシステム)。

我夢曰く、
20年経ったこの期に及んで根源的破滅招来体が『歴史改変によるウルトラマンの消滅』を企んでおり、
 対策として本来の歴史を周知する事で改変に対抗する」との事。
上のメッセージも我夢からのビデオレターとして公開されていた。
とにかく、ガイアを応援するべく読者諸兄も配信を視聴してほしい。
1回RT作戦失敗して消滅→映画の赤い球でリスポーンしたけど
と言うかどう考えても我夢の言っている内容は『仮面ライダーディケイド』のオチ(企画:紅渡)である

なお、ニュージェネにて新世代ティガ、ダイナとも言える『ウルトラマントリガー』『ウルトラマンデッカー』が25周年記念で制作されたのに対して、
新世代版ガイアに当たる作品は作られる事無く毛色も違う『ウルトラマンブレーザー』が放映されたため、
ガイアファンの間では賛否両論の大論争が起きたが、関係者から「あの作り込まれた『ガイア』の作風をやるには今の状況(2クール)では無理」
という至極真っ当な意見が述べられ、さらに『ブレーザー』が良作であった事や、
ガイアの新形態が発表されるなど別の形で25周年記念が実現した事もあり(余談だがこれである意味令和版TDGが揃った)、
否定的な意見は早期に沈静化した。


MUGENにおけるウルトラマンガイア

          
対決!ウルトラヒーロー』のガイア・スプリームヴァージョンのドットを用いたキャラが6種類公開中。
まず公開されたのは2009年11月23日公開開始の強ランクの強さのmuu氏版。
その後muu氏版を弱体化調整し、一般キャラ位の強さにして技も追加されたbakisimu氏の改変版が公開された。
更に海外でSans_UA氏&PinksheepX氏によりbakisimu氏のものを改変したガイアV2と、これら2体を統合・改変したNatsumiTohka氏版、
この他にMUGEN1.1専用キャラとして、pinksheepX氏&ZIO氏によるガイアV2、DesCrea氏による上記のV2を改変したガイアV1が公開されている。

muu氏製作版は本体性能がbakisimu氏改変版より高めで、
特にアーマーのある突進技のスプリームパンチと弾速が遅めの飛び道具のシャイニングブレードがAI戦で強い。
bakisimu氏改変版は上記の技が弱体化された分、投げ技のバリエーションが増えており、
状況に応じた投げ技を使い分けて戦う一般キャラ向け寄りの性能に調整されている。
Sans_UA氏&PinksheepX氏版はスプリームバージョンに特有の必殺技が削除されている代わりに飛び道具の弾速などが早くなっており、
軽快なプレイが可能になっている。
NatsumiTohka氏版はガイアV2とスプリームヴァージョンの両方が使用できる。
性能的には凶~狂レベルであり、演出も見栄えが良いので大会やストーリー動画での出演が期待できる。
また、pinksheepX氏&ZIO氏版とDesCrea氏版も演出が非常に美麗。
それぞれの特徴を把握して上手く使い分けたい。

+ muu氏製作
  • muu氏製作
2009年11月23日公開開始。muu氏お馴染みのネビュラコンボやスピリッツシステムを搭載している。
同氏製作のアグルと比較した場合、超必殺技を使った削りが弱めだったり当て身技がなかったりするものの、
アグルよりも体力が高く、当たった相手の動きを止める飛び道具を持っていたり、
XIGファイターの援護攻撃が極端に背の低いキャラに当てやすくなっているなどの利点があり、優劣の付けがたい関係になっている。
フォトンエッジもしゃがんで使う技なので、四足怪獣や背の低いキャラにも結構当てやすい

特筆すべきは、弾速が極めて遅くかなり長い間画面に残る上に相手に当たっても消えないゲージ技シャイニングブレード。
自身の攻撃とで挟み撃ちにしたり吹き飛ばした敵に当てたりとかなり使いやすく、この技で戦局が決まる事も珍しくない高性能技である。
超必殺技のフォトンストリームは非常に強力だが、使う前の隙が結構大きいので安定して当てるのは難しい。上手く使いたい。
また、アグルと同じく自分の体力が少なくなるとライフゲージの点滅が始まり、
敵の体力を半分以下にすると劇中BGMの「ガイア大空中戦!!」が流れる。

AIは10段階に調節可能なものがデフォルトで搭載されており、しっかり立ち回ってくれる。
AIレベルを調整する箇所で援護攻撃とBGMをオフにできるので、
動画使用時に別のBGMを流したい時などは調整しておくといいだろう。
プレイヤー操作
4:44~
アグルとのコンビネーションは必見(3:16~)

+ bakisimu氏製作
  • bakisimu氏製作
2013年9月5日公開開始。元々はmuu氏のガイアの性能改変弱体化パッチとしての公開であったが、
2015年1月17日の更新から単独のキャラとして使えるように更新された。
ディスプレイネームは「ultraman gaia_A」なのでmuu氏製作版とは名前で区別可能。

通常攻撃の性能が強化される代わりに、スピリッツを含む他の部分の性能が抑えられているため弱体化気味の調整となっている。
SEの変更やカットインの追加など演出面でも強化される。
追加された投げ技2種を解説
他追加の投げ技とスプリームコンボを解説

ガイアホイップ、スプリームリフティングなどの投げ技のバリエーションが増加しており、
ガイアSVで印象的だった、投げ技で相手にダメージを与えるイメージに沿った性能になっている。
ガイアホイップは発生までに投げ以外への無敵があり、
スプリームリフティングは発生が1Fで間合いも広めだが外した場合の隙が大きいと、
それぞれ使い所を見極めれば強力な技になっている。
他にはゲーム作品「大怪獣バトルRR」で使用した技であるガイアスピンクラッシャーが追加。
上方向にドリルのように回転しながら上昇する昇竜拳のような対空技。
常時アーマー付きではあるが、横方向のリーチが短く、外したりガードされると隙だらけになるため注意して使いたい。

他には2ゲージ消費の新技「スプリームコンボ」が2016年4月の更新で搭載。
相手を掴んで連続攻撃する投げ技で、浴びせ蹴りで相手を巻き込んでダウンさせ、
そのまま連続で地面に叩き付け、さらに持ち上げて皿回しのように回転させて大きく投げ飛ばす連続攻撃になっている。
相手に多彩でパワフルな投げ技を連続で叩き込んでダメージを与えるガイアSVのイメージを上手く反映した技であり、
威力も高いため活用したい。
AIはデフォルトで搭載されている。

+ Sans_UA氏 & PinksheepX氏製作
  • Sans_UA氏 & PinksheepX氏製作
WinMUGEN、MUGEN1.0以降の両方で使用可能。
bakisimu氏のガイア・スプリームヴァージョンのドットをガイアV2のカラーリングに変更し、立ち絵を改変している。
上述の通りシャイニングブレードやスプリームコンボなどの必殺技の多くが削除されているが、元々必殺技が多く、
bakisimu氏が演出を派手に改変しているためそこまで地味な印象は無い。
飛び道具は2連撃で弾速が早く、画面端まで届くようになっており非常に強力。
また、ガイアスピンクラッシャーなどの技の隙が少なく繋がり易くなっているため、必殺技が少ない分オールラウンダーな性能になっている。
AIはデフォルトで強ランク相当のものが搭載されている。

+ NatsumiTohka氏製作
  • NatsumiTohka氏製作
WinMUGEN、MUGEN1.0以降の両方で使用可能。
bakisimu氏のものと、上記Sans_UA氏らのものを統合・改変したガイア。
デフォルトではガイアV2であり、コマンド入力でスプリームヴァージョンに変身できる。ラウンドは持ち越さない。
スプリームヴァージョンではガイアV2では封印されている多くの必殺技が使用可能。
演出面はさらに強化されており、一部のエフェクトは見栄えの良いものに変更されている。
またそれに伴いシャイニングブレードの弾速は非常に素早くなり、クァンタムストリームは通常版と必殺技版の二種類に分かれた。
火力は高めかつ技の隙が少なめに調整されているため凶ランク以上のキャラとも互角に戦える。

AIはデフォルトで搭載されている。
序盤はガイアV2で戦いながら中盤以降でスプリームヴァージョンに変身し、必殺技でフィニッシュするという原作風の戦い方をしてくる
尤も、こちらは投げ技を多用するためガイアV2の時点で既に投げの鬼と化しているのだが


+ DesCrea氏製作
  • DesCrea氏製作
MUGEN1.1専用。
Sans_UA氏らのガイアを素体としたガイアV1。
本キャラの公開により、MUGENにガイアの形態が全て揃う事となった。
改変元と比べて必殺技の演出がV1仕様となっており、細かい部分まで差別化がされている。
同氏製作のアグルV1との間で特殊演出がある。
初期形態ではあるがMUGEN上の性能は他のガイアと比べても低くはなく、むしろ火力は高めの傾向にある。
AIはデフォルトで搭載済み。
紹介動画(DLリンク有り)

+ pinksheepX氏&ZIO氏製作
  • pinksheepX氏&ZIO氏製作
MUGEN1.1専用。
NatsumiTohka氏版と同じく、通常はガイアV2で戦い、コマンド入力でスプリームバージョンに変身する。
超必殺技の演出は非常に迫力があり、キャラ性能も高い。
AIはデフォルトで搭載済み。
紹介動画(DLリンク有り)


地球には怪獣がいて、ウルトラマンがいる。
この美しい星を、私たちはもっと愛していきたい。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結
非表示

出演ストーリー

わたしたちのすわこさま(本物の力をコピーした偽者)

プレイヤー操作

mugenで天の道を行く(part9、muu氏製)
ワラキア_ex布教動画(part187、muu氏製)


*1
SV登場時点では黒系統が配色された善玉のウルトラ戦士はキング、ガイア(V2以降)、アグルくらいだった。
しかしそれ以降、特に2010年代に黒系統が配色されたウルトラマンが多数出現しており、今では黒色を含むウルトラマンも珍しくはないと言える。

*2
正確には「フルータ星人」を名乗る者が登場したが、
これはXIGが紛失した怪獣の卵を拾い身代金をせしめようとした鉄工所のおっちゃんや兄ちゃん達の狂言であった。

*3
作中では完全オリジナルキャラクターを出す事は「禁じ手」として扱われている節があるらしく、回想で両親が描かれた際には、
「ガイアの父と母は、テレビの『ウルトラマンガイア』には出てきません。」(注:原文ママ)といった注釈が添えられていた。
ちなみに、仲間としてアグルも出る案があったらしいが、結局無かった事になってしまった。
作者である御童カズヒコ氏によると、本来ガイアと同時に出したかったのだが、
円谷プロから「アグルを出すのはしばらく待って欲しい」と言われ、結局タイミングを逃してしまったという。
現在はホームページにおいてラフスケッチが公開されている。


最終更新:2023年12月18日 06:39