カーネル


「一度本気で戦ってみたかった」

「手加減無用だ、本気で来いッ!」



「ロックマンX4」に登場する敵キャラクター。
ケンタッキーのサンダースさんと違って、こちらは「軍の大佐」という意味で「カーネル」だろう。
と言っても南斗無音拳の使い手ではない。

CVは格闘ゲームではロレントイーグルでお馴染みの山野井仁氏、初代ブルース役であることはあまり知られてない。

原作におけるカーネル

レプリロイドによる軍隊「レプリフォース」の陸軍士官で、アイリスの兄。
本来はエックスのように強い闘争心と平和を愛する心を併せ持った究極のレプリロイドとなる予定だったが、
相反する2つの心がどうやっても反発してしまうため、已む無く2体に分けられた。
このとき闘争心をより多く受け継いだ方は「カーネル」と、平和を愛する心をより多く受け継いだ方は「アイリス」と命名された。
カーネルとアイリスのプログラムは8割以上も共通しているため、両者の結び付きは非常に強い。

オープニングにて巨大なドラゴン型メカニロイドがレプリフォース本部を襲撃してアイリスを攫い、
更に多数のイレギュラー部隊を率いてスカイラグーンを攻撃。
このイレギュラーの鎮圧と妹の救出のため、カーネルは軍を引き連れてスカイラグーンに駆けつけるものの、
既にエックスとゼロの手によってイレギュラーは処分され、妹も無事に保護されていた。
ハンター本部のオペレーターがこのイレギュラー部隊とカーネルの軍隊を混同して出撃命令を出していたため、
レプリフォースに事件関与の疑いをかけたエックスとゼロは、カーネルに武装解除とハンター司令部への任意同行を要求。
(ただし、カーネルやアイリスと顔見知りであったゼロは「この部隊は本当にレプリフォースなのか?」と疑っていた)
しかしカーネルは「断る! 軍人が武器を捨てるのは戦えなくなったときだけだ!」と突っ撥ねてこれを拒否する。
「それでは本当にレプリフォースがイレギュラーと認定されてしまう」と説得されるも、
カーネルは「勝手にしろ! 我々は軍人の誇りを捨てるよりも戦いを選ぶ!」と全く耳を貸さず、
後日、イレギュラーハンター側はレプリフォース全体をイレギュラーと認定してしまう。
レプリフォース総司令官ジェネラルはこの認定を不服として反乱を開始。
「レプリロイドだけの理想国家」を目指し、ハンター組織と対立する『レプリフォース大戦』が始まってしまう。

レプリフォース大戦が終局に近づいた頃、カーネルはスペースポートにてエックスやゼロと対峙し、敗れ去る。
最愛の兄が死んだことを知ったアイリスは兄のデータチップを密かに回収し、悲しみと絶望のあまり自らに取り込み、ゼロと対峙する。
これにより当初目論まれていた「究極のレプリロイド」は完成するが、相反する2つの心がせめぎ合い暴走してしまう。


…読んでの通り、レプリフォース大戦の引き鉄を引いた最大級の原因の1人。
彼がエックスとゼロの要求に応じてハンター司令部に同行し、無実が証明されればレプリフォース大戦は起こらなかったのだが、
カーネルのあまりにも高すぎる軍人としてのプライドがそれを許さず、結果として大惨事を引き起こしてしまった。
某所の言葉を借りるなら 「ガキのケンカ」
(ただし言うまでもなく、直接の原因は裏で糸を引いていたシグマと、冒頭の事件で暗躍したマグマード・ドラグーン)。
汚名を被ることも厭わず誇りを選んだことは一介の武人としては立派かもしれないが、
軍人としては、ましてや部下を率いて大局に臨むべき士官としては大いに問題があると言わざるを得ない。*1
「平和を愛する心」は本当に彼に受け継がれていたのだろうか。
結果として彼のせいでゼロはアイリスに憎まれた上に分かりあえないまま死別、その心にトラウマを刻み込むハメになった。

原作ではゼロと戦うのは1回だけで、エックスのストーリーで戦う最初のカーネル戦がゼロのストーリーだとアイリスが仲裁に入るため。
ビームサーベルを用いた剣術が主体。
歩行はせず、目の前にワープしての斬撃を繰り出したり
サーベルを突き刺して地面から大量の電撃が発生と手数は少ないながらも回避が難しい攻撃をしてくる。
ちなみに、エピローグではサーベルの先が白い円筒状なため千歳飴と呼ばれている。(ドット絵ではそうでもないが)
フロストタワーor氷烈斬が弱点武器


漫画版におけるカーネル

岩本佳浩氏によるボンボン版では、イレギュラーハンターに配属されたばかりの頃のゼロと交友があり、
オリジナルエピソードにて、イレギュラーハンターとレプリフォースの共同作戦でお互いに協力し合っている描写が見られる。
お互いを良きライバルとして切磋琢磨し合う仲であったようだ。
こちらではレプリフォース大戦の引き金となった経緯が微妙に異なり、
スカイラグーンを破壊したメカニロイドにレプリフォース特有のパーツが使われていたことで軍全体が疑われる事になる。
一応妹を助けるために現場に駆けつけ、武装解除を拒むという経緯は変わらないが、それは直接的な原因にはならず、
軍全体に行われた武装解除に対しレプリフォースの総意で戦争の道を選んだという風になっている。
頑固者な一面はこちらでも健在で、アイリスの説得を拒み、彼女を犠牲にする事すら辞さない。
この時はゼロが敢えてサーベルを地面に突き刺して「戦意がない事を示す」事でアイリスを犠牲にするのを防ぐ事が出来た。

「私は…軍人だ…軍人は、戦意を失ったものとは闘わぬ!!」


この後、内心ではゼロにアイリスを救ってくれた事を感謝している。

最期は互いの『信念』をかけてゼロと激闘を繰り広げる。
彼の損傷がアイリスに影響する事を知ったゼロは彼らの死に顔を背負ってでも闘い抜くと決意し、カーネルを倒すのだが、その死に顔は穏やかなものであった…

その他のカーネル


ロックマンエグゼシリーズには、設定は違うものの上記のカーネルを元にした同名キャラが主役級の扱いで登場している。
こちらの性格は『X4』のカーネルと違ってかなりまとも。『EXE』シリーズで初の『X』シリーズからの登用となった
(ゼットセイバーが隠し武器として登場するが、こちらはロックマンゼロのものである)。
コチラにも妹のネットナビ”アイリス”が存在しており、一つに成る事で究極のネットナビとなる力を持っていた。
一体化した時の力は、ラスボスと同格の存在を瞬殺する程。

初登場は『ロックマンエグゼ5 チームオブカーネル』と、初登場にてタイトルに名を冠する破格の待遇である。
『チームオブブルース』版でのブルースの役をまんま受け継いでいるが、細かい部分に差異がある。
ブルース版のチームは科学省から命を受けた、いわばオフィシャル公認でのチームとなるが、カーネル版はある人物から依頼を受けたという形になる。
そのため他国の軍人からも人材を用意できたブルース版と違い、以前のシリーズで敵対した組織の幹部(つまり元犯罪者)や闇に生きる暗殺者など、いかにも傭兵部隊のようなチームメンバーがそろっている。
まあテスラかプライドだったらプライド姫のほう選ぶよね
リベレートミッションにて操作できるが、はっきり言って使いづらさが目立つ。
3ターンという時間制限のあるリベレートミッションでは、5は全体的にチップの威力が控えめなこともありチャージショットはかなり有用なダメージ源である。
そんな中チャージのため時間が長いうえにブルースのリフレクトのような特殊能力も持たない彼は強みがない。 しいて言えばセーブは彼のみのコマンド
さらにいうとリベレート用の専用コマンドもブルースと変わらず目の前の横3マスを一気に解放できるだけであり、
1ターンで戦闘に勝利すると周囲8マスを解放できるシステム上実力に自信があるなら使わなくていいので、正直弱い部類である。

エグゼシリーズ最終作である6にも登場。ここでもストーリーの中核にかかわっている。
6にて熱斗やロックマンと出会った際に明らかに面識のある掛け合いをしたため、エグゼ6は5のカーネル版から続くのが正史となる。
つまりジャスミンやメディとは出会ってない世界線である可能性が…
戦うこともできるが、ロックマンのHPがその技の威力より低い時しか使わない、いわば即死技を持つためHPが減った場合は注意。
+色々とネタバレ エグゼ6未プレイ者は特に注意
カーネル版にて熱斗たちにチーム編成を依頼したある人物とは、なんとDr.ワイリーである。(ブルース版でも登場はするが姿は出ない)
エグゼ5(エグゼ4も)での黒幕はワイリーの一人息子であり、息子が悪の道に走ったと知ったワイリーは息子の更生のために裏で暗躍していた。
さらに、エグゼシリーズでのカーネル、ひいてはアイリスの製作者もワイリーである。
光正(エグゼ世界でのライト博士)との競争に敗れ、失意の底にいた彼を支えたのが現在のカーネルのオペレーターであるバレルの父であった。
軍人である父が多忙であったため、当時幼いバレルのためにワイリーはカーネル(とアイリス)を製作したのだ。
その恩もあってエグゼ6ではカーネルは敵として登場し、熱斗とロックマンの前に立ちふさがることになる。

最終局面で改心し、ロックマンと戦わないほう(別バージョンの)のラスボスと戦い、なんと見事これを撃破することに成功する。
しかし、ラスボスとのバトルで疲弊極まったロックマンはラスボスに乗っ取られてしまい、これを救うためカーネルとアイリスは一体化して究極のナビとなることを決意する。
しかしそうなったときには内にかかったプロテクトにより二人は自動的にデリートされるようになっており、合体することは二人の死を意味する。
最後にロックマンからラスボスを引きずり出し自爆し、自らの命をもってすべての戦いに決着をつけた。

全てが失敗し自爆しようとしたが、熱斗の説得を受け罪を償う道を選んだワイリーは獄中であるシステムを開発する。
ネット社会をさらに発展させたそのシステムには、カーネルとアイリスの名が冠せられていた。



ちなみにコンピューターのOSの中核部分のことをカーネル(Kernel)と呼ぶので、電脳世界が舞台であるエグゼシリーズとしては
こちらと掛けている可能性があるが、前述の「大佐」の意味のカーネル(Colonel)とは綴りが異なる。


MUGENにおけるカーネル

漆黒氏製作のX4仕様のカーネルが存在する。
原作通りの技に加えオリジナル技も搭載されており、またロックマンシリーズのボスの例に漏れずスーパーアーマー+無敵時間持ち。
攻撃力もデフォルトで高いため、凶キャラや狂キャラに分類されるだろう。
無敵時間のおかげで俗に言うアーマー殺し技も通用しない。が、バグなのか稀に無敵時間を無視して攻撃がヒットすることがある。
同作者のゼロと戦わせると戦闘開始前の会話が入る

その他にもdarknesskyo氏が制作したEXE版のカーネルが存在している
コンボを主体としておりアーミーを呼び出すストライカーも付いている。
スイッチによりアーミーが勝手に...や、出現するアーミーを増やす事ができ、3ゲージ技アスパイアブレイクに即死を付けることもできる
(ただしこれは10P以上のカラー限定の物である)
ランクは狂中位まで行ける

出場大会

出演ストーリー



*1
ゲーム中の独立宣言の描写からも、カーネルの行動に異を唱える部下がおらず、
その後エックスたちと戦うことになるレプリフォースの士官ら暴力目的スパイのために入ったものは除く)も
ゼロに「今からでも遅くない。クーデターを取りやめろ!」と言われても、自分たちの行動の非を認めないどころか
「イレギュラー扱いしおって!正義はこちら側にある!」と言い切っているあたり、
レプリフォース全体がカーネルに近い考え方を持っている模様。
挙句の果てには黒幕のシグマにすら「レプリフォースほどおめでたい連中もいまい」と鼻で笑われる始末であった。

とはいえ、イレギュラーハンター側にも問題がないわけでなく、
イレギュラーの概念自体のあいまいさ(シグマも本作冒頭で「イレギュラーとは単に言いなりにならないレプリロイドのこと」と指摘している)や、
シグマの反乱はもちろん、各作品で起こっている イレギュラーハンターのイレギュラー化 の事実でもわかるとおり、
決してイレギュラーハンターも一枚岩の組織ではない。
他の作品でもイレギュラーハンターのやり方に懐疑的なレプリロイドがレプリフォース以外にも少なからず存在している。
そのため、X4のレプリフォース大戦は、イレギュラーハンターとレプリフォースの内在していた亀裂が表面化した出来事と言える。



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