ストライクガンダム


「キャリブレーションを取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定
  ……チ!ならば擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結、
  メタ運動のパラメータ更新!フィードフォワード制御再起動、
  伝達関数コリオリ偏差修正!ニューラルリンゲージ・ネットワーク再構築
  ……ええい!運動ルーチン接続、システムオンライン!ブーストラップ起動
  武器は、アーマーシュナイダー…これだけか!!」

機動戦士ガンダムSEED』の主人公機のひとつ。
主人公キラ・ヤマトがフリーダムガンダムに乗り換えるまでの作品前半におけるメイン搭乗機体である。
劇中での正式名称は「GAT-X105 ストライク」。
『ガンダム』の名前はOSが起動した時に操縦席内の画面に表示されるシステム名
General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver Synthesis System
 =単方向の分散型神経接続によって自律機動をおこなう汎用統合性システム)
を見たキラがその頭文字から名付けた、一種のあだ名。こじつけ臭い? なに、気にすることはない。*1
その為、劇中では専ら「ストライク」と呼ばれており、ガンダムと呼ぶのはキラだけである(ガンダムという呼称自体は身内を中心に浸透しているようだが)。
ちなみにSEEDシリーズの他のガンダムタイプMSもやはりOSの頭文字はGUNDAMとなっているが、英文の内容は微妙に異なっている。

ストライク概要

地球連合所属国家の1つ大西洋連邦が、オーブ連合首長国公営企業モルゲンレーテ社の技術協力を受け、
資源コロニー「ヘリオポリス」で極秘開発した5機の試作MS(G兵器 / 前期GAT-Xシリーズ)の1機。
5機の中では最も後に完成した機体で、GAT-X102デュエル、GAT-X103バスターと同系列のX100系フレームを基本骨格に採用している。
ザフトによるヘリオポリス襲撃の際、居合わせたキラ・ヤマトの活躍で唯一奪取を免れたGATシリーズである。

最大の特徴は、独自の装備換装機構「ストライカーパックシステム」である。このシステムは、各戦況に適したバックパックや、
その他の装備を適宜換装することで、1機で各々の専用機と同等かそれ以上の性能を付加することを目的としている。
また、各ストライカーには機体の予備電源を兼ねたバッテリーが内蔵されており、
戦闘中に母艦から射出されたストライカーパックを換装することによって、後方で補給を受けず瞬時に戦線復帰することが可能である。
主なストライカーパックとして、高機動戦用のエール、砲撃戦用のランチャー、格闘戦用のソードが存在するが、
劇中では孤立無援でザフトの追撃から逃げ回っていたため一対多の上機動力を必要とする局面が多く、
足を止めなければならないランチャーや射程の短いソードは使いどころが少なかったようで、エール以外はあまり使われなかった
(それでもほぼフォースしか使われなかったインパルスよりは使い分けられていたが)。
ちなみに本編ではランチャー→ソード→エールの順で登場。
本編に登場しないストライカーパックとして、一般公募から生まれた強化バッテリーパックのライトニングと
『ガンダムSEED MSV』で設定された3種の武装を纏めたI.W.S.P*2がある。
また、HDリマスター版ではエール、ランチャー、ソードの装備を統合しバッテリーパックを追加したマルチプルアサルトストライカーも登場した。
これを装備したストライクをパーフェクトストライク*3と呼び、見た目は3種全部装備した姿となる。
当初はアイキャッチのみの登場だったが、オーブ攻防戦にて本編に登場。
地球で運用されたため、重量によるストライクの足の負荷を心配する視聴者が多くいたとか。

またフェイズシフト装甲(PS装甲)と呼ばれる「運動エネルギーを電力で相殺する」特殊な装甲により実体弾に対しては
ほぼ無敵の防御力(砲熕兵器としては最大の貫通力を有するレールガンの直撃すら無効化する)を誇り、
有効な武器はビーム兵器のみであったため、対処戦術が練られていない序盤では
ガンダムを倒せるのはガンダムだけ」という設定があった。
一方、装甲展開のためには常にバッテリーを消費しなくてはならず、ビームの使用などでも電力を消耗するため、
あまり長時間の活動は出来ない。そのためガンダム同士の戦いは時間切れによる引き分けが多かった。
ストライクは3種のストライカーパック(のバッテリー)を空中換装することにより持久戦に持ち込み、1対4の状況を互角に戦い抜いた。
また実体弾でも「電力で相殺する」関係上、直撃を食らう度にバッテリーが消費されていくので、
(作中での登場人物の発言によると、装甲自体、一箇所に一定量の衝撃を受けると機能が停止するそうな)
ねちっこい持久戦でバッテリー切れを狙われ窮地に陥ったこともある。
上述のI.W.S.Pも電力消耗が激しかったので採用が見送られたという設定。
ジェネレーターを搭載したフリーダムガンダムならバッテリー切れとは無縁で使いたい放題だが。*4
また、破損は無くても衝撃は伝わるため足場の悪いところで直撃を受けて転倒させられたり集中砲火で足止めされるなど、
フェイズシフトがあるから万能、とは描かれていなかった。
キラ自身も作中で相手を蹴ったり、レールガンをゼロ距離射撃するなどビーム攻撃以外のPS装甲対策も行なっている。
更に、対ビーム装甲にフェイズシフトシステムを上乗せする事は出来ないため、
ビームに対しては対ビーム装甲の盾、実体弾に対しては本体のフェイズシフト装甲と使い分ける必要がある。
何故逆の配置にしなかったかと言うと、
対ビーム装甲は劣化が激しいため、使い捨てるつもりの盾ならともかく、本体に使える代物では無いからと言う。
それとは別に対ビーム攻撃に強いラミネート装甲というものもあり、アークエンジェルの装甲などに使われている。
こちらはビームの熱を機体の装甲全体に広げることにより無力化するというものなのでMSサイズだとあまり有効ではない。
ストライクの正式量産型である105ダガーはこちらを装備していたが、
MSのビームの出力が上がり貫かれるようになったので後継機では廃止されたという設定。 ゲームではMSでも戦艦と同等の性能になっていることも多いが。

その高い汎用性が評価され、次世代機や量産機への発展も豊富であり、その後のSEED世界の基本機体として扱われていく。
バックパック装換による性能変化だけではなく、本体自体に改良を加えて多種多様の性能特化した機体が生み出されていった。
続編DESTINYの初期主役機であるインパルスガンダムも直系というわけではないが、そのコンセプト自体は色濃く受け継がれている。
それはもうアニメ描いてる側も間違えるくらいに ゲフンゲフン・・・
連合・ザフト両軍の主力MSがどちらもストライカーパックシステムやその同系統であるウィザードシステムを採用していることからもその影響の大きさが伺える。
なお続編の時代では両軍の量産機はカタログスペック上はストライクと同等かそれ以上とされている。

なお上記の台詞中にある「アーマーシュナイダー」とはMS用のナイフであり、
過去に福田監督がスタッフとして参加していた『 機甲戦記ドラグナー 』の主役機の没武装(ナイフ)が元ネタになっている。*5
またこの作品とは地球連合と言う組織名や主役機が主人公にしか扱えないという状況など、他にも共通点がそこそこある。

+ 劇中での活躍

+ やめてよね

+ 『スパロボ』や『Gジェネ』などのゲームでの扱い

+ 『SDガンダム』では

+ 『ガンダムビルドファイターズ』では


MUGENにおけるストライクガンダム

+ ゼクルス氏製作
+ ミフ氏製作

出場大会

削除済み

「僕はっ……殺したくなんかないのにぃー!!」


*1
元ネタの方も今では
General purpose Utility Non-Discontinuity Augmentation Maneuvering weapon system」
(全領域汎用連続増強機動兵器)と(後付)設定されている。
ちなみに元々GUNDAMと言う名前は「GUN(銃)+FREEDAM(自由)」という意味で付けられた物。
おかげでフリーダムガンダムは「自由+銃+自由」となり、ガノタ(濃いガンダムオタク)から突っ込まれる羽目となった。
まあ宇宙世紀ではない別世界(『∀ガンダム』より後発の作品なので(本来の意味の)黒歴史に入るかは不明)であり、
名前の由来自体が全く別物と言う設定なので被ってはいないと言える。 そもそもガンダムフリーダムで一度通った道だし…。

*2
I.W.S.Pは統合兵装ストライカーパック (Integrated Weapons Striker Pack) の略。

*3
実は放送当時発売されたBB戦士限定で同様のコンセプトのスーパーストライクガンダムが登場している。
バッテリーパックが追加されていないなどの細かい違いはあるが、ここでは割愛。
その他リアル等身のプラモデルなどでも全部装備ができるものもあった。

*4
一応、ジェネレーターから一度バッテリーに溜めるシステムなため、一撃でバッテリーを空に出来るほどの攻撃なら意味がある
レールガン20発を同時に着弾させれば出来るかも?出来るかっ!
持久戦ならジェネレーター出力を上回る攻撃を常に当て続ける。出来るかっ!
直接的な方法ではないが、外伝作品に登場するガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天(アマツ)の
強制放電兵器アマノイクタチならフリーダムガンダムのバッテリーも空にできると解説されている。
ビームも持っているし普通に攻撃したほうが早そうだが。

*5
没になった理由は神田武幸監督曰く「ナイフは少年犯罪を連想させるから」だとか。
まあ主人公がバッチリリーゼント決めてる不良っぽい外見だったからしょうがないか(これもすぐにバッサリ切られたけど)。
なお、福田監督は神田監督の自称弟子であり、演出家としてドラグナー制作に参加している。
ナイフを使わせてもらえなかったのがかなり悔しかったらしく、
その時の悔しさが「ナイフを手に構えるガンダム」という構図に繋がったとのこと。
更に劇中でアーマーシュナイダーが活躍することも多く、よく相手への止めの一撃に使われたり、
イザークの顔の傷もアーマーシュナイダーによるもの(といっても、直接的にはコクピット周りを抉られた余波の内部での爆発が原因だが)。
というか直接行ったらミンチよりひでぇことになってるはず
また外伝『ASTRAY』でも主人公の片割れである傭兵・叢雲劾が愛用していたりする(アーミーナイフのイメージからか)。
ちなみにドラグナー自体も角川スニーカー文庫より刊行された小説版ではナイフを使っていたりする。

なお、『ドラグナー』はスパロボでは『Card chronicle』で『SEED』とようやっと共演したものの、あまりこれといった絡みはなかった。
『X-Ω』では参戦イベントで続編の方の『DESTINY』とのクロスオーバーをやってくれた。

*6
ザフトに奪取されたGATシリーズも搭乗したパイロットたちによってOSを現地で書き換えられており、
キラと合わせてコーディネイターの異常さを垣間見せる演出となっている。
この時点では民間人であるキラがアッサリと軍用兵器のOSを描き直せたのは、コーディネイターである以外にも、
コンピューターに関して物凄く強い(趣味はハッキングであり、その道に関しては筋金入り)からでもある。
また学校ではロボット工学を専攻しており、ゼミの教授でモルゲンレーテの技術者であるカトー教授からプログラム解析を依頼されるほど。
…というか、ヘリオポリスの状況を考えると本人に内緒でガンダムのOSを作る手伝いをさせられていたのかもしれない。
オーブに立ち寄った際もM1アストレイ(オーブの量産MS)のナチュラル用OSを改良し、新兵のダンスレベルから劇的な進化をさせている。
(ただしナチュラル用OSはコーディネイターが手動でやっていた事までOSにやらせる為、処理が重くなって性能が落ちるそうな)
と言っても、作るのは早いが所謂スパゲティプログラムなため、実用化には『SEED ASTRAY』の主人公の一人・叢雲劾の協力による最適化を経ている。
その他、『ASTRAY』のもう一人の主人公・ロウの(元々ナチュラル用OS研究用の機体である)レッドフレームのデータも使われているため、当時の主人公3人が関わっているという物語上豪華なOSである。
後にキラの愛機がフリーダムになった事で、ストライクにもナチュラル用のOSが組み込まれてナチュラルであるムウが乗る事となる。
そう考えると、ナチュラル用のOSを使ってたなんて話が一切明かされていないのにザフトのトップガンだったクルーゼやそのクローンで赤服だったレイが
どれだけ化け物パイロットだったのかという話である。
(逆に遺伝子的にはクルーゼの息子であり連合のトップエースでもあったムウはキラ用ストライクを扱いきれないと本人が明言していた)
もっとも、外見(とあと免疫機能ぐらい)を整えただけで能力はナチュラルと変わらないコーディネイターもいるわけで、
『SEED ASTRAY』ではそんなMS操縦技術の低いコーディネイターが、努力の末に実力者になるという話がある。
このことを考えればナチュラルがコーディネイター用OSを扱えることはさほどおかしくない。

なお、ザフトのパイロット達もジンのOSを知っているからか僅か数分で動かせる様に出来た。
しかし戦闘可能なOSを組み上げるのには母艦に帰って余裕を持ってやったのに対し(他に戦力があるため戦場で組み上げる必要がないのもあるが)
キラは初めてMSに触れたのにも関わらず前述の通りであり、格の違いを見せ付けている。
後の砂漠でのOS最適化もキラは戦場で即時に組み上げており、彼の高いプログラミング能力を示すシーンとなっている。

*7
外伝シリーズ『SEED ASTRAY』のキャラクターであり、キラとかなり関わりの深い人物。
詳細はここでは割愛するが、声もキラと同じ保志総一朗氏である。
ちなみに原作でも「ならば見せてやるハイペリオンの輝きをな!」という台詞があるため一応そちらに準拠したものと言えないこともない。
(ハイペリオン=商品名だとハイペリオンガンダム。冒頭の通り劇中でガンダムと呼ぶのは一部の人間のみの為……もっともカナードはその一部の人間でもあるが。
 某アーマードモジュールと同じくギリシャ神話の旧太陽神の名前が由来だが当然無関係。)
え? ハイペリオンの輝きはバリアであって、腕が光ったりはしていないって?