Ananzi

    

ANDRÉS BORGHI氏製作のオリジナルキャラクターその4。氏の制作したコンプゲー『The Black Heart』の登場キャラでもある。
2023年1月の更新により、MUGEN1.0以降専用となった。
現在は最新版がPotS氏のサイト、旧バージョン(version 5.0)が海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開されている。
ちなみに以前の名前は「Viuda-negra(ビウダ・ネグラ)」であったが、version 4.0から「Ananzi(アナンシ)」に変更された。
旧名のViuda-negraは「ブラックウィドー・スパイダー(クロゴケグモ)」と呼ばれる毒蜘蛛の事を指すスペイン語*1で、
新しい名のAnanziはアフリカの伝承に登場する蜘蛛の姿を持つ神「アナンシ」に因むものかと思われる*2
蜘蛛を身に纏ったり、蜘蛛の足で攻撃したりするため、「蜘蛛女」と呼ばれる事が多い。

魔界を述べる支配者Janosの娘でありストーリーを見る限り、重度のファザコンっぽい。
そして、その彼のためにラスボスを倒しに行くのだが、Janosは彼女すらも最初から捨て駒としか見ておらず、
エンディングにおいてJanosに背後から切り捨てられた挙句、彼の配下のShar-Makaiの群れに喰い殺される。

見ての通りナイスボデーの持ち主なため相当揺れる
技の途中で裸になったりもし、お色気担当でもあるのだろうが、
絵柄が濃いので日本ではエロく見れないという人は多いのではないだろうか
(あくまで絵柄の違いなのでファンアートでは日本人から見ても普通に可愛い場合はあるが)。
氏のキャラの中でも生理的嫌悪感を抱かせる演出が多いので、苦手な人は本当にダメだろう。
また、勝利ポーズかなり多く、蜘蛛を纏って色々な服装になるものが多い
その多くはコスプレであったりする。
P.o.t.s氏のモリガンとは、お互いのコスチューム姿に変身した状態から元の格好に戻る特殊イントロが設定されている。
その際はモリガンが蜘蛛、Ananziは蝙蝠を纏っている。仲が良いから交換したのか、仲が悪いから張り合っているのか…。


性能

技は他のキャラと比べ相当癖が強く、連続技に使える技も数少ないため、peketohashiのようにガンガン攻めるのは難しい。
しかし性能を理解すれば十分戦えるキャラである。
設置技「Black trap」と飛び道具「Crawling birth」がゲージ回収も良く牽制に向く。自分から攻め込むのは少々困難。
Pleyは不意打ちやめくりに。上に意識を散らす事ができる…が、見てからガード余裕で反確なので程々に。
に追い詰められた場合は1ゲージを吐いて「Arachnid requiem」しか固めや崩しへの対抗策が無い。
ガードされると反撃確定の硬直だが、発動中は完全無敵なので、上手くカウンターになるタイミングを狙おう。
「Super Crawling birth」は敵に接触するか本体が攻撃に被弾しない限り画面内を2往復する。相手がダウンしている間に出し、接触する直前に投げる戦術が強力。
火力が高いので、相手はガード以外の選択肢を取りづらい。

KillerMode時の「Legon」は固めとして非常に優秀。普段は自ら攻め込みに行けないananziだが、積極的に前に出られるようになる。
反面、立ち回りの軸である必殺が使用不可になり、また終了際の隙が非常に大きい。
ゲージを失う事で火力と切り返し手段に乏しくなる。
「Stampede」は出も早く威力も高いので、上手く差し込みに使うと美味しいが、硬直時間が目立つ。
単発での使用はリスクも高く、ガードされると確実に反撃を喰らう羽目になる。

+ 技説明
Crawling birth 236+パンチ
振りかぶって卵を投げ付ける飛び道具
敵にヒットすれば卵が割れ幼虫が飛び出してくる。
弱では3匹、強で5匹生まれる。
卵が画面から消えるまで動く事ができないので注意。
ちなみに投げた瞬間揺れる

Black trap 214+パンチ
足元に蜘蛛の巣を設置し、バックステップする。
巣に敵が触れると一定時間動きを止める事ができる。
弱と強で止められる時間が違う。バックステップしてしまうので弱だと相当急がないと攻撃はできずすぐ逃げられる。
敵に近いと発動は不可能。

Stampede 236+キック
背中の2本の足で走りながら手で引っ掻く突進技。
弱では2回、強では4回攻撃する。連続技には最適だろう。

Pley 214+キック
背中の4本の足で飛び上がり画面上から飛び降りて攻撃する。
弱と強で降りる位置が変わる。左右に方向を入れたからといって微調整はできない。

Super Attack

全て1ゲージ消費。必殺技の上位互換版と言ってもいい。
Super Crawling birth 236+パンチ×2
振りかぶって巨大な卵を投げ付ける「Crawling birth」の強化版。
こちらは水平に投げるのではなく放物線上に放り、敵に当たるまで画面上をバウンドする。
バウンドさせて背後から当てると、仰け反り時に判定が大きい相手へ異常ヒットし5割を奪ったりする。
反対に判定の薄いキャラへは恐ろしく低火力になるので、相手によって使うべきか否かが変わる技。

Super Black trap 214+パンチ×2
足元に巨大なクモの巣を張る。「Black trap」と違いこちらは広範囲投げと言った所。
敵が踏むとその場で金縛りにし、服を脱ぎ捨て画面上に飛び去ってから
巨大な蜘蛛へ変貌し画面外で攻撃する。
こちらも敵と密着していると発動できない。

Arachnid requiem 236+キック×2
全身を小さな蜘蛛の塊に変え、頭から数体ずつ移動しながら攻撃する。
フルヒットしてもダメージはそれほど多くないので、移動技として使うべきか。
相手をすり抜けつつ攻撃するため、追い詰められた時には貴重な切り返し手段となる……かも。
無敵は長いが見てから余裕でガード可能な上に隙が大きいため、過信は禁物。

KillerMode

Legon パンチ+キック
2ゲージ以上で使用可能。『The Black Heart』の共通システムである、
ヴァンパイアセイヴァー』のダークフォースのような技。
全身に小蜘蛛を這わせ、攻撃の際に一緒に飛ばして追加攻撃できる。
小蜘蛛の攻撃力は高くないとはいえ、適当に飛ばすだけでも相当対処しにくい。
しかも虫が嫌いな人には相当恐ろしい技である。
通常技のヒット中に発動すると子蜘蛛を飛ばしてくれるので、安全にダメージを取りつつKillerModeへ移行できる。

Fatal move

Agony kiss 214+キック×2
3ゲージ消費。『The Black Heart』の共通システムである一撃必殺技
相手の体力が3分の1以下の時にゲージが溜まっていれば使用可能。通常技から出せるのでコンボに使う事も可能。
前に向かって飛び込み敵を捕らえた後、
敵を画面全体に広がる蜘蛛の巣に固定し、巨大な蜘蛛に変身して小蜘蛛を埋め込む。
その後敵の体から子グモが一匹ずつ飛び出し(この間Ananziは全裸)、
最後には大量の蜘蛛が飛び出ると同時に相手の贓物をぶち撒け、体をバラバラにするというエグい技。
shar-makaiに並ぶ猟奇的演出である。内臓の画像は使い回しだけど

+ コンボレシピ
レシピ 備考
2x→2a→2x→2a→2y or y→[Crawling birth] or [Stampede] 基本コンボ。Crawling birthは距離を離したい時に。Stampedeは画面端に運ぶ距離が大きく、終了時密着。
2x→2a→2x→2a→2y→Ja→Jx→Ja→Jb or Jy コンボ終了時は密着状態。終了時の状況があまり良くない。
2x→2a→2x→2a→2y or y→[Stampede]→[Super Crawling birth] 1ゲージ消費。相手の空中判定のサイズでダメージが大幅に変わる(1.5割~5割)。壁が近いなら、Super Crawling birthを画面端に当ててバウンドさせ、相手の背面から当てるようにするとhit数とダメージが上昇する。終了時密着
2x→2a→2x→2a→2y×5 画面端限定。2yのノックバックには適宜ダッシュ等を挟んで距離を調整。終了時に密着ではなく有利fも大きいのでコンボ後の場所に直ぐBlack trapを出せ、起き攻めにも行ける。オススメ。
2x→2a→2x→2a→2y×3→[Stampede]→[Super Crawling birth] 画面端限定1ゲージ。お手軽コンボだがダメージもそこそこ。最終的なダメージ量は相手の判定サイズに依存。コンボ後密着。
2x→2a→2x→2a→[Stampede]→2a→[Stampede]→[Super Crawling birth] 画面端限定ダウン追撃コンボ。1ゲージ。Stampedeの前に強攻撃を入れるとダウン追撃や2度目のStampedeがリミットで当たらない。コンボ後密着。
2x→2a→2x→2a→2y→Ja→Jx→2y→Ja→Jx→[Stampede]→[Super Crawling birth] 1ゲージ消費。キャラ限定。少なくともTheBlackHeart勢には入る。Ja→Jxの繋ぎは着地直前で。どこからでも5割減らせて画面端まで運べる。

いずれもBlack trapヒットから可能。コンボ後密着となる場合、その場でBlack Trapを出せない。
最初の小技刻み部分2x→2a→2x→2aは2x×4や2x→2a→2x×2でも可能。
また、2ゲージ以上所持時のみSuper Crawling birthをLegon(KillerMode)に変更可。0.5ゲージ消費でダメージもそこそこ良い。安全にKillerModeに行きたい時に。

AIもデフォルトで登載されており、ANDRÉS BORGHI氏のキャラの中では比較的よく動く。そのため固められると抜け出せなくなる事もしばしば。
外部AIはおまけの人氏及びホルン氏によるものが存在。
おまけの人氏のAIは設置・飛び道具・突進でアグレッシブに攻める強力なAIとなっている。
ただし、最新版には対応していない。
ホルン氏のAIは最新版に対応しており、恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、Fatal moveを使用するか否かの設定が可能。
なお、Fatal moveを使用する場合は1ラウンド取った後にゲージを温存するようになるので、実質弱体化する点に注意。
想定ランクは強との事。
プレイヤー操作

+ 大会ネタバレ
巨乳あちゅまれ☆ミラクルたゆん♪トーナメントでは、画面が狭い(1画面分)事もあってか設置が大安定し、見事に優勝した。

やはり蜘蛛というキャラの都合上、苦手な人もいるのでニコニコにおける出番は少なく、ホラーの女性キャラ枠もnorokoに譲る事が多い。
また、日本ではあまり馴染みが無いキャラかもしれないが、
実は海外ではオリジナルキャラクター部門でKuandoドラクロと並び銀賞を取った良キャラでもある。


出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止
削除済み

出演ストーリー

プレイヤー操作



*1
ウェブサイトの文章によるとANDRÉS BORGHI氏はアルゼンチンの方らしい。
スペイン語はそのアルゼンチンの公用語。

*2
アナンシは英語では「Anansi」だが、原語や地域によっては「Nanzi」と書く場合もある。スペイン語の場合、zの発音はsと同じサ行となる。
ちなみに女性ではなく男性である。

また、かの『スパイダーマン』にも、並行世界のスパイダーマンの一人であるスパイダーマン・ノワールに力を授けた「蜘蛛神アナンシ」や、
アフリカ神話風の平行世界出身であるスパイダーマン「クワナ・アナンシ」として名前が登場している。


最終更新:2023年05月24日 12:32