エクスプローズ・ホーネック


「悪に身をゆだねてまで『力』はいらん」

CAPCOMのアクションゲーム『ロックマンX3』に登場する8大ボスの1体
をモチーフとしたレプリロイド。「影の飛忍」の異名を持つ。
日本国外版での英名は「ブラスト・ホーネット(Blast Hornet)」と表記される。

元々はイレギュラーハンター第0特殊部隊の副隊長で、ゼロの片腕だった。
ゼロがDr.ドップラーによってドッペルタウンに招待された際、多忙だった隊長に代わって出席し、
そのまま洗脳されてイレギュラーとなってしまった。
以降は兵器工場を警備し、やってきたエックスらを迎え撃つ。

ボス戦では常に上空を8の字に飛び回りつつ、急降下や蜂型爆弾(ただし、尻からでる)で攻撃してくる。
爆弾は扇形に広がって飛ぶため、位置によっては逃げ場が無くなることもある。
また、ライフが減るとこちらを追尾する蜂型爆弾を断続的に撃ってくるようになる。
常に上空にいるがキャラ自体の背が高く無敵になる技もないため、動きの癖さえ覚えれば攻撃を当てるのはそう難しくない。
加えて前半の攻撃パターンは完全ローテーションなので、ある程度慣れたプレイヤーならば最初に攻略する事も十分可能。
初心者は後回しにしてライフゲージを増やすか、弱点武器の「バグホール」を入手してから来る方が良い。
弱点武器が無いと初心者には辛いボスだが、
弱点武器があれば突っ立ってショットボタンを押しているだけで勝てるという、
ある意味ロックマンシリーズのゲーム性を体現しているボスと言える。
倒すと特殊武器「パラスティックボム」を入手できる。

『ソウルイレイザー』にはグラビティ・ビートブートが登場しないため、
ソニック・オストリーグから入手するソニックスライサーorダッシュが弱点武器に変更されている。
取得可能な特殊武器(エックス)は「ボムビー」、ラーニング技(ゼロ)は「アースゲイザー」。
なお、アースゲイザーは彼の攻撃とは似ても似つかない滅閃光系の技なのだが、これは前作のゼロスクランブルからそのまま引き継いでいるため。

X6』ではメタルシャーク・プレイヤーの「ネクロ・サモニング」で呼び出すイレギュラーの一体として登場。
難易度を「むずかしい」に設定する事が出現条件で、小型の蜂型追尾弾を発射する。

『アニバーサリーコレクション』の「エックスチャレンジ」ではブレイズ・ヒートニックスアシッド・シーフォースらとコンビを組んで登場。
本作の「バグホール」はホーネック以外にも空を飛ぶボス全般に有効という高性能になっており、使用中は動きを止める事が可能。

カードダスで展開されたオリジナルストーリー『メガミッション2』にも登場。
処分されたイレギュラーと融合して蘇らせる謎の機械生命体リミテッドによって復活、体色が赤みを帯びた紫となっている。
元上官であるゼロを爆撃するが、謎の老人の導きによって得たエネルギーアーマーで強化された「バグホール」によって破壊された。

余談だが、『ロックマン9』には蜂の巣をモチーフとした8大ボスの一体・ホーネットマンが登場。
蜂型のメカを出して襲わせたり、弱点武器の有無で難易度がかなり変わるという共通点を持つ。
おまけに、同作品では「バグホール」とよく似た特殊武器「ブラックホールボム」が手に入るため、
絶対これが弱点だろうと思って使ってみた人がかなりいるとか(正解はマグマバズーカ)。
ちなみに名前の由来になっている「ホーネット」とはスズメバチのことで、ホーネックはそれらしいデザインなのに対して、
ホーネットマンは六角形の巣穴や働き蜂の見た目がミツバチに近い。
ハチの巣モチーフなら何故「ハニカムマン」にしなかったのか

針を持つ蜂はメスのみで、子蜂にも見える蜂型爆弾を使う様子から女性型と解釈するプレイヤーもいるが、
後の『X4』に関する座談会でアイリスに触れる中で「Xシリーズってやたらと男くさい世界だった」とプロデューサーが発言しており、
公式としては男性型とされているようだ。
下記の漫画版でも男性的に描かれている元暴走族の女性と解釈しても(ry

+ 漫画版におけるホーネック
岩本佳浩氏によるボンボン版『X3』では元・暴走族の頭であり、ハンターになる直前のゼロに喧嘩を売って敗北するも、
これを機にゼロの強さに憧れて改心し、ハンター組織に入ってゼロの部下になったという設定が追加されている。
初登場時はイレギュラーハンターであったが、本編冒頭の事件(ゲーム版で言う所のOPステージ)にて、
Dr.ドップラー配下の戦闘用レプリロイド・ヴァジュリーラFFによって拉致され、洗脳と改造を受けてイレギュラーとなった。

ゼロを超える強さを得ることに固執し、ゼロに挑戦状を叩き付けた上で、反動で自身の腕が弾かれる程の重火器を全身に装備して挑むが、
これに対しゼロは「こんなおもちゃに用は無い」と愛刀“ビームサーヴァー”を自ら捨ててホーネックに臨む。
ホーネックは丸腰のゼロに容赦なく一斉射撃を行い「これが強さだ!!」と勝ち誇るも、ゼロは倒れない。
そこでゼロが捨てたビームサーヴァーでの攻撃を試みようとするが、その両手でも持て余す程の大出力に驚き、
「あんたズリイよ。かっこいい事言っといてよ、こんなスゲー武器使ってたんじゃねぇかーッ!!」と叫んでゼロに斬りかかる。
が、ゼロはこれを真正面からヘルメットで受け止め、
「お前はこの程度の強さが欲しかったのか? 違うだろーっ!!」とホーネックをぶん殴って一喝。
ホーネックは自身の求める強さが「ゼロ隊長のような何者にも決して屈しない強さ」であることを思い出し、ドップラーの呪縛から解かれる。

己の情けなさのあまりゼロと顔を合わせられないホーネックに対し、
ゼロは「以前なら立ち上がる位の根性はあったぜ、ホーネック副隊長」と不器用な歓迎の言葉をかけ、
彼はイレギュラーハンター第0特殊部隊副隊長へと復帰を遂げたのだった。
直後、事態を察知した敵が大挙して押し寄せてくるも、二人とも全く動じないで突撃するシーンを以てそのエピソードの幕は閉じられている。

ゲーム版『X3』は初めてゼロを操作可能になった作品であり、またホーネックはゼロとの関連性が明示されていることもあって、
岩本氏の『ロックマンX』シリーズでは初のゼロ単独の(エックスが一切関わらない)8大ボスエピソードとなった。
また、『X3』の8大ボスはホーネックのように「Dr.ドップラーに洗脳された」という設定の者が多いため、
これを受けた漫画版『X3』は「洗脳を解く」という形で多くのボスを倒し、結果死亡しない8大ボスが同シリーズ中で最多の作品となっている。
洗脳されていなかったのは、元から電子頭脳がイカレていた「シザース・シュリンプァー」のみ
(余りのアレさに『X3』の8大ボス中、唯一エックスに殺害された)。
洗脳が解けた面々は終盤、今度は逆にエックスとゼロを救うために奮闘する。
蛇足ではあるが、洗脳が解けた7人の内「アシッド・シーフォース」はある目的のため自らの意思で事実上の自害に走り、
「グラビティ・ビートブード」はエックスに対する個人的な恩讐への葛藤からそのまま姿を消している。
「エレキテル・ナマズロス」も自責の念から命と引き換えに都市の電力を回復させた後エックスに看取られたが、
ケイン博士の手で復活し、エックスと再会を果たしている。

特にホーネックは他の面々がパワーアップパーツを届け、修理を受けるまでの時間稼ぎを一人で買って出て重傷を負ってしまったが、
間一髪で別口の援軍が到着したため生還し『X4』のプロローグにもハンターとして登場している。


MUGENにおけるホーネック

死門氏によるものが存在していたが、現在は正規入手不可。
常に空中を飛んでおり、そこから左右にしか動けず降りることも上昇することも不可能。ガードもできない。
原作準拠なため技数も少なく3種類しかないが、地味な見た目に反し性能は相当に高い。
a技は誘導型の子蜂を5匹発射する。ガードは可能で、当たると受身不可能のダメージを受けるのだが、
当たろうがガードされようが一定時間経過するまで子蜂が消えてくれない。
このため、とりあえず子蜂を出しておけば相手を固め放題。際で当たれば数秒間お手玉状態である。
b技はガード不能の蜂型爆弾を前方に4つばらまく。ただし空中には判定が無いため、ジャンプで容易に避けられる。その性能上AI相手だとバンバン当たる。
c技は降下しながら尻のトゲで攻撃。真下にしか移動できないため当てにくいが、技発動中は全身無敵

これらの性能に加え、空中に留まりコンボも繋がらないアーマー状態のため、AI相手なら何も考えずボタンを押しているだけで勝っていける。
技のバリエーションが少ないため、AIは搭載されているのかいないのかよく分からない動きだが、
現状でもそのAI殺しっぷりによって大概のキャラには負けない。もしかしたら狂キャラレベルくらいはあるかもしれない。

出場大会

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最終更新:2024年01月17日 23:20
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