ジェネラル(ロックマンX)








「これも運命(さだめ)か……仕方あるまい」


CAPCOMのアクションゲーム『ロックマンX4』に登場するキャラクター。
レプリロイドによる軍隊「レプリフォース」の陸軍海軍空軍・宇宙軍を統括する最高司令官。
同名の尖兵とは違い、ジェネラル(将軍)という名が体を表す格好となっており、
作中でも「将軍」とよばれている。
これは部下のカーネル(大佐)も同様。

担当声優は 大友龍三郎 氏。
海外版での英語ボイスはMark Hagan氏。


キャラクター概要

真面目な性格で、体格と併せて威厳に満ちている。
カーネルをはじめとする部下達からの信望も厚い。

オープニングでシグマに反乱を唆されるものの、当初は「人間を裏切ることはできん」と拒否していた。
しかし、スカイラグーン落下の容疑をかけられ、レプリフォース全体がイレギュラーと扱われたことに反発し、
「レプリロイドだけの理想国家」の樹立を目指すべく独立を宣言。
宇宙に本拠地を作るための時間稼ぎとして、各地でクーデターを起こさせた。
ただし、ジェネラルはあくまでも部下の自由と安全を主張するために已む無く動いたのであり、
独立宣言の中で「これは人類に対しての敵対ではない」とも発言している。
その割には人類の生活に必要な都市部のライフラインを占拠した奴も居たが…。
権力に縛られず人類のため宇宙から地上に武力介入するような在り方を目指していたのだろうか。

本人は宇宙にあるコロニーレーザー「ファイナルウェポン」で総指揮を執っていたが、襲撃してきたエックスゼロに敗北。
だが、暗躍していたシグマが勝手にファイナルウェポンを起動させてしまう。
この際の慌てぶりから察するに、恐らくジェネラル自身は最後までこれを使うつもりは無かったと思われる。
エックスとゼロがシグマを倒してもファイナルウェポンは止まらなかったが、ジェネラルは半壊した体で特攻。
自らの生命を以って発射を喰い止めると共に全ての責任を取り、死亡した。




 デカい。

 戦闘時は画面内にボディ全体が収まりきらない程の巨体である。
 しかし喰らい判定はボディにちょこんと載っている小さな頭部にしかない

戦闘中は部屋の端で浮遊しながらロケットパンチを射出し、両腕の付け根からはリング状の弾を放ってくる。
また、時折反対側の端とを往復するように移動したり、
体力が減ると反対側の端に留まって胸部から剣型の弾を発射したりするようになる。

…が、倒すだけなら大したことはない。
むしろ一部の8大ボスやカーネルやアイリスといったジェネラルの部下達の方がよっぽど厄介。
エックスなら壁に張り付き、頭の辺りを適当にチャージショットで狙い撃つだけで良い。
近寄られても弱点武器「ツインスラッシャー」が上手く当たってくれるので無問題。
ただし、チャージ版の場合は喰らい判定に届く前に相殺される可能性も考慮する必要がある。
一方、遠距離攻撃出来ないゼロは倒すこと自体は簡単だが手間と時間がかかる
(地上専用の飛び道具「落鳳破」は頭の位置の関係で当たらない)。
長期戦を覚悟の上でこちら側の端に近付いてくるのをガン待ちするか、
リング弾を喰らうことを覚悟の上でロケットパンチに乗って接近戦を仕掛けるかの2択になる。
ガン待ちの方が安全だが、壁張り付き斬りはギリギリの位置で当てないとこちらも接触ダメージを喰らってしまう。
弱点技「空円斬」(空中回転斬り)で攻撃する場合も2段ジャンプキャンセルで即座に逃げる必要がある。
実は立ちサーベルの1段目で大ダメージを与えることが可能であり、上手くいけば僅か4回ほど斬るだけで撃破出来る。
ただし、2段目、3段目やジャンプ斬りは効果が薄いため、ロケットパンチの上から一回ずつ正確に斬らねばならない。
どの戦法を使ったとしてもよほど下手を打たない限り負けはしないが、ノーダメージで倒すにはプレイヤーの腕が多少要求される。

余談だが、オープニングでは自宅と思われる屋敷でシグマと会話していたのだが、
彼の体のサイズを考えると、屋敷のサイズがどれほどの物になっていたのか気になる所である。
また、オープニングムービーでは彼と兵士達が右手を真っすぐに伸ばすポーズをする場面があり、
それがナチスドイツを想起させるとして一部の海外版ではカットされている(『アニバーサリーコレクション』に収録されているのもこちらのバージョン)。

『アニバーサリーコレクション Vol.1』のエックスチャレンジではカーネルとタッグを組んで登場(Vol.2では『X5』のシグマとナイトメアゼロが登場)。
サイズの都合でジェネラルのボス部屋で戦闘になるため、壁に張り付いているとカーネルの動きが見えなくなってしまう。
また、ツインスラッシャーがロケットパンチを貫通しなくなっている。

『ロックマンXdive』では期間限定のイベントにボスとして登場。
ステージはスパイラル・ペガシオンのアレンジとなっている。
行動パターンは概ね原作通りだが、掴み攻撃をしてきたり、ある程度体力が減ると画面外へ上昇し、
画面外から斜めにロケットパンチが飛来して着地と同時にレーザーを照射してくる等、本作では多数のオリジナル技が追加されている。
ロケットパンチに乗る事ができなくなったため、射程の長い武器を使うか、壁に張り付いて接近したところに弱点の顔を狙おう。

漫画版におけるジェネラル

「一度すれ違った軌跡(ローカス)は二度と交わらんのかもしれんな‥‥」

岩本佳浩氏によるボンボン版『ロックマンX4』でも基本設定は同じ。
反乱の意義を無視して暴虐を尽くし、バッファリオを惨殺しエックスをも苦しめたフロスト・キバトドスを自ら粛清。
その後、半ば錯乱気味に自らにバスターを乱射してきたエックスに対し何も言わず立ち去っている。
(この戦いを見ていたダブルは「部下の非礼に対する侘び」と表している)、
終盤ではアルティメットアーマーを身に付け鬼と化し暴走するエックスに対しても全く怯まないなど、組織のトップとして堂々たる姿を見せ付けた。
最後は衛星兵器「デスフラワー」(ゲーム版におけるファイナルウェポン)を止めるべく、エックスに敬礼をして去って行った。


MUGENにおけるジェネラル

Diego Sanches氏によるものが公開されている。
相変わらずの巨体であり、原作通り低空を飛びながら移動できる。
ロケットパンチも使えるが、流石に技数が足りないと思ったのか、
腕の付け根からはリング以外に太いレーザーも飛ばせるようになっている(当然ロケットパンチ発射中限定)。
簡易AIも搭載されており、特性も相まってかなり強いためそのまま使えるだろう。
ただ、未完成なのかバグなのか、ライフが0になってもダウンモーションなどもなく、攻撃を続けてくるようになっているが、ラウンド自体は終了する。

この他にも、マグニートーの追尾弾やサイクロップスのビーム等、『MVC』の技を使うアレンジ版も存在する。

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2023年12月09日 13:41
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