Valkyrie -The Power Beauties-


『 Valkyrie -The Power Beauties- 』は、1995年にDISCOVERYが製作・発売したPC98用格闘ゲーム。

概要

PC98のエロ格闘ゲームとしては既に『人形使い』や『クィーン・オブ・デュエリスト』、『V.G.』等が存在していたが、
これらは98のハード性能の問題もあり、対戦ツールとしては正直あまり良い出来ではなかった。
しかしこの『ヴァルキリー』は、挙動やジャンプだけでも先行作品を上回るものがあり、
通常技コンボやキャンセル必殺技といった当時の一般格ゲー並の動作を淀みなく行いつつ対戦が可能であった。
その完成度から、PC98の格闘ゲーム最高峰と評する声も高い。

基本ストーリーは、魔法の国からこちらの世界に修行に来た魔女っ子たちが次期女王の座を賭けてライバル達とサバイバルマッチを行う、
というもので、魔法少女シリーズというよりは『魔女っ子メグちゃん』の影響が強い。
プレイヤーの立場は「いい年して魔法の存在を心から信じている」という理由で試合の審判に選ばれた主人公(?)の男だが、割愛。

『V.G.』や『あすか120%』のようにコンシューマー展開されなかった、
というかぶっちゃけエロゲーなので知名度は低いが、格闘要素はしっかり作り込んであり、
部室PCにインスコして存分に対戦を楽しんだ思い出を持つ今や30代のおっさんも少なからずいる…
…たぶんいると思う、いるんじゃないかな、そういうことにしてください。
当時としては珍しく草の根BBSで修正パッチがアップされていたが、
現在のように誰でも気軽にネットが使える時代ではなかったため持っていないユーザーも多く、
ただでさえマイナーなレトロゲームということもあって、やりこみや研究は個人レベルにとどまっている。

作中曲は隠れた名作。
作曲はHuMI氏こと佐野広明氏。『魔法少女リリカルなのは』の音楽担当の人である。


ゲームシステム

PCゲーなので基本はキーボード操作で、弱強パンチキックの4ボタン+方向キーorテンキー。
外付けジョイスティックにも対応しているが、コマンドが十字キー向けなのでキーボードでも操作は快適。


ゲーム上のシステムとしては
  • パワーゲージ無し
  • 超必殺技は体力ゲージが赤くなったら何度でも使用可能
  • 二段ジャンプあり
  • バックダッシュはあるが、前ダッシュはない
  • 弱攻撃から強攻撃へ繋がる
とここまではまぁ当時の常識レベル。しかし、
  • 地上・空中問わず、その状態で出せる必殺技・超必殺技を1発目からガードキャンセルできる
ため、これを理解してくると恐ろしいまでのガーキャンゲーと化す。
また、避けや前転などの回避動作がないので、飛び道具の有無が試合の支配率に大きく影響する。


ゲームモードは2つ。
  • 物語モード…いわゆるストーリーモード。もしくはエ(以下略
 インターバルでの途中セーブ機能あり。
 対戦順は各キャラ固定で、最終戦は必ず女王。
  • 格闘モード… 女王を含む全キャラが使用可能な対戦モード。
 CPU戦と対人戦が選べる。
 対戦前と後に会話デモが入るが、特定の相手とのライバル関係を示すような要素は無い。
 CPU戦では同キャラ無しで、対戦順はランダム。
 全員を撃破するとED代わりに対戦相手それぞれの被ダメージ数が表示され、
 最終的に総被ダメージ数に応じて20通りの称号が与えられる。
 CPUの強さは8段階から選べ、高難易度だとガーキャンを自重しないのでかなりのヴァルキリー慣れが必要。
 なお、対人戦ならば同キャラ戦も可能である。


キャラクター

  • ストーリーあり
夢空萌慧(ゆめぞら もえ) 英田佐里(あいだ さり) 戸川めぐみ
友原敦子(ともはら あつこ) 白樺羽紗木(しらかば うさぎ) 青山桃子

  • ラスボス・格闘モードのみ使用可能
後醍醐乃霧(ごだいご のむ、現女王)

キャラランクは全てが高性能かつ飛び道具での制圧力が異常な女王が最強でほぼ間違いない。
だが他キャラも一発逆転のとんがった要素を持つため、そう極端なキャラ差はない。羽紗木を除いて。


MUGENにおけるValkyrie -The Power Beauties-

2009年、にゃん☆鬼龍氏の根性キャプによって青山桃子・友原敦子が作られ、
AkagiK氏がこれをベースにしてより原作性能に近づけた桃子と、さらに戸川めぐみ・白樺羽紗木を公開した。
原作仕様そのままだと凶悪すぎるということもあって、
両者ともパワーゲージ追加、ガードキャンセルはゲージ使用前提といったMUGEN用調整がなされている。
2012年にはにゃん☆鬼龍氏により夢空萌慧、mer氏により夢空萌慧・英田佐里・後醍醐乃霧が公開され全キャラが揃っている。
基本的におっさんホイホイだが、実は脱衣KOは無いので18歳以下の君でも安心。
ニコMUGENだと、巫女キャラでAIもある青山桃子にはちらほら出番があるようだ。
WinMUGEN用キャラは全キャラに外部AIが作成され、mer氏の1.0用のキャラには簡易AIが搭載されている。今後の活躍に期待できる。

また、当時のゲームマシンのスペック事情と比べて、今のPC性能とMUGENという組み合わせによって移植されたキャラクター達は、原作以上の機動力を持っている。
当時では実現できなかった「アーケードゲームレベルの機動力」を以て活躍してくれる事だろう。



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