花菱烈火

週刊少年サンデーで連載されていた安西信行のバトル漫画『烈火の炎』の主人公。こっちの烈火とは無関係。
連載当時のサンデーには「バトル漫画」と呼べるものが少なく
(『うしおととら』連載末期、『からくりサーカス』がやや後発。『らんま1/2』『GS美神 極楽大作戦!!』辺りはバトル中心とは言い切れない)、
ラブコメ漫画やスポーツ漫画のイメージが強かったサンデーにおいて本作は異色の作品となり、
本作のヒット以降、サンデーはバトル漫画が如実に増えた(例:『金色のガッシュ!!』)。
超常アイテム「魔導具」による能力バトルの要素や、連載を通じて劇的に成長した画力も人気の一因と言えるだろう。

ちなみに『うしおととら』作者の藤田和日郎は安西信行の師匠であり、『金色のガッシュ!!』作者の雷句誠は同期アシスタントである。
そのため、互いの作品に互いのキャラクター(作者をモデルとしたものを含む)がゲスト出演したりもしている。

CVは岡野浩介氏。



原作における花菱烈火

手から炎を出せる能力を持ち、忍者に強い憧れを抱く高校1年生。血液型はO型。
正義感が非常に強い一方で喧嘩っ早い。幼馴染の霧沢風子とライバルの石島土門は同級生の喧嘩仲間。
授業中は基本的に不真面目で成績も悪いが、「忍者に関係があるから」という理由で歴史だけは大好き。
周囲からもバカ扱いされることが多いが、謎かけ・謎解きの類にはあっさり答えたり、
咄嗟に八竜の能力を組み合わせて使いこなすことを始めとした戦闘面での機転など、頭の回転の速さや柔軟性は高いようである。
父親は花火職人で、烈火自身も花火を作れる。喧嘩の際は自作の癇癪球を用いることも。
「癒しの力」を持つ同級生の女子・佐古下柳と出逢い、自らの主君「姫」として彼女に仕えるところから物語は始まる。

実は父親の実の息子ではなく、実の母親・陽炎によって戦国時代から現代に飛ばされてきた、忍者集団「火影忍軍」の頭領の息子。
(なお、陽炎はこのとき使用した秘術「時空流離の術」の呪いによって不老不死となり、現代まで生き続けてきた)
修練を積んだ隠密・武術家集団である他の多くの忍者とは異なり、
火影忍軍は特殊な能力を発揮する道具「魔導具」を開発する能力や呪術的な技術に優れ、それを用いて任務をこなしてきた。
ただし決して魔導具頼みというわけでもなく、魔導具の性能をフルに生かせるだけの武術を収めたものが多数である。
また、火影の民には各世代に1人だけ魔導具を使わずに炎を操る「炎術士」が生まれ、代々の頭領は炎術士から選ばれる。
ただし、必ずしも全ての炎術士が頭領になるわけではない(性格の問題などから見送られることがある)。
炎には炎術士によって異なる生物を象った「型」があり、炎術士ごとに固有の能力を持つ。
作中では亀、蛇、鷹などが登場しているが、烈火の炎の型はその中でも最強とされる「竜」。しかも1体ではなく8体棲んでおり、1体ごとに能力が異なる。

+八竜について
「崩」「砕羽」「焔群」「刹那」「円」「塁」「虚空」「裂神」の8体から構成される。
その正体は強い未練を残して死んだ火影炎術士たちの魂の化身で、その能力は生前彼らが得意とした炎術に由来する。
八竜は歴代の火影炎術師に宿って長い時を過ごしてきた存在なのだが、
炎術師としての才能を持っていなかった赤子の烈火に彼らが宿ったことで、
烈火は自分自身の炎の型を持たず、火竜を炎の型として(=他人の炎を)行使するイレギュラーな炎術士となった。
ちなみに、もし烈火が九番目の竜となった場合は「何の能力も持たない役立たずの竜になる」と述べられている。
能力発動の際には、各竜の名前(の最初の一文字)を書かなければならない。
通常は指で空に書くが、足で砂地に書いて発動させたケースもあった。

崩(なだれ)

大きな目と長いひげが特徴的な火竜。生前の姿はやや小柄な美少女。貧乳
口調は厳しいが、本来の性格は他の7人から「お人好し」と言われるほど穏やか。
そのせいか、八竜の中では砕羽とともに最も早く烈火に力を貸した。
(もっとも、それでも烈火の言葉によると認めさせるまでは色々と苦労があったようではある。 生身で 火竜と殴り合ったり)
能力は火球による攻撃。
野球ボール大の弾を無数に放ったり、直径十数メートル程の巨大な球を放ったり(更に拡散させたり)と使い勝手が良いため、作中でも頻繁に使われた。
少年サンデー本紙で行われていた応援コーナー「火影応炎団」によると、最も使用された火竜である。

砕羽(さいは)

8つの目と後ろに伸びた一本角が特徴的な火竜。生前の姿は細い目の青年で、炎の型は「鷹」。
能力は下腕に翼状の炎の刃を形成するもの。
斬った物を焼き尽くす事も、最低限の火力に抑えて燃やさない事も出来る。
格闘戦向きの能力であり、烈火は崩と共によく使っていた。

焔群(ほむら)

十字に開く鳥の嘴のような口を持つ火竜。生前の姿はスキンヘッドを結った男で、炎の型は「蛇」。
能力は腕から伸びたムチ状の炎による攻撃。炎を腕に巻きつけてパンチ力を強化することも可能。
最善を貫かんとした烈火の信念に同調し、直接対峙した際にもガチンコ勝負を挑むなど、武人気質の男。

刹那(せつな)

のっぺらぼうのような火竜。生前の姿は長髪を逆立て、あちこちに目玉を装飾した盲目の男。
凶暴な気性で、気に入らない存在を敵味方問わず殺したため、炎術士にもかかわらず火影忍軍から暗殺された。
烈火にも同調・服従しているわけではなく、烈火が火竜たちと交戦した際には1人だけ本気で殺しにかかったほど。
(力を貸すきっかけからして、とある敵によって偶然解放されたところ、「コイツと一緒なら暴れられそう」と判断しただけであり、烈火の意思は一切介在していない)
能力は発動と共に隠された唯一の目が開き、その目を見たものを一瞬にして燃やし尽くす「瞬炎」。
ピンポイントの攻撃は難しいが、火力はある程度調整可能で、一般人の肉体でも死なない程度まで弱められる。
また生来盲目だった分、視覚以外の感覚に優れており、
実体を備えた敵の分身攻撃に対して、熱を発する本体を的確に見極め攻撃する性能も併せ持つ。
最終的にはラスボスに対して「気に入らねえ」と烈火に同調した辺り、ツンデレという説も。

円(まどか)

3つの目を持つ火竜。生前の姿は大柄な糸目の男で、炎の型は「亀」。
一見温和そうだが性格はかなり悪く、仏のような笑顔で凄まじい毒舌を吐く。
能力は複数の火球を頂点とした「面」による強固な結界。
単純な防御壁としては勿論、結界によって相手を閉じ込め、更に火球から崩の炎を放って攻撃するといった芸当も可能。
しかし、面を為す頂点の火球を破壊されると結界が小さくなり、2個以下になると結界そのものが保てなくなるという弱点がある。

塁(るい)

前に垂れた髪と爛れたような皮膚を持つ火竜。生前の姿は非常に長い黒髪を持つ美女。おっぱい担当。
変装の天才で、火影の民でさえ彼女の本来の容姿が分からない程。「型無(かたなし)の塁」の異名を持つ。
能力は姿形を自在に変えて相手を惑わす「幻炎」。
作中ではもっともくのいちらしいくのいち。胸の谷間で相手を誘惑し、自らに飛び込ませて焼き尽くすといった戦法を披露した。
実にけしからん。もっとやれ。
飄々とした性格で、謎かけを好む。
上記の戦法も理不尽な二択を烈火に迫った敵に対する意趣返しを含んでいると思える面も。

虚空(こくう)

一つ目の火竜。裂神が加わるまでは火竜の長を務めていた。生前の姿はで小柄なスケベジジイ老人。
魔導具造りにかけては「火影始まって以来の天才」と謳われており、現存する魔導具の半分近くは彼が造ったもの。
能力は1つの炎弾からレーザー砲のような炎を放つ攻撃。単純な破壊力では八竜最強を誇る。
また、彼のみ何故か烈火の中から生前の姿で自由に出入り可能な能力を持つ。
最終局面には生前の彼の(正確には彼のライバルにあたる人物の)存在が大きく関わってくることになる。

裂神(れっしん)

後ろに伸びた2本の角とトサカ状の頭髪を持つ八竜の長。
+その正体
生前の姿は烈火の実の父にして最後の火影忍軍頭領・桜火。序盤では桜花と表記されていた。
炎の型は「不死鳥」で、能力は死者の魂を取り込んで自らの炎にするというもの。
裂神の召喚自体は最終局面突入前から可能になっていたが、能力が能力であるためか、烈火は最後の瀬戸際まで使用を拒絶していた。

烈火の異母兄・紅麗も桜火と全く同じ炎の型と能力を持つが、本来同世代に1人しか生まれない筈の炎術士がもう1人生まれてしまったため、
側室の子であった紅麗の方が「呪いの児」の烙印を押されて謂れなき迫害を受け、その結果性格が歪んでしまった。
前述の通り、実際には烈火の方がイレギュラーな(火影忍軍にとっての)「呪いの児」だったわけだが…。

桜火は火影の長としての立場から、表向きは紅麗に対して非情な扱いを取らざるを得なかったが、
父親として紅麗への愛情は充分すぎる程に抱いており、また紅麗もそれを理解していたため、
紅麗は烈火への憎しみはあれど、桜火への憎しみは全く持っておらず、むしろ敬愛している。

なお、裂神の能力を行使するためには、後述の同時召喚で他の七竜全てを同時に(と言うより連続して)召喚する必要がある。

同時召喚

火竜は特定の法則に従って同時召喚することが可能で、この場合は火竜の能力が合成される。
烈火は法則をかなり無視していたが、この際には自身が傷を負う等のペナルティがあるようだ。
  • 例1:崩+砕羽=炎の刃を大量に飛ばす
  • 例2:崩+虚空=炎のレーザー砲を大量に同時発射する
  • 例3:崩+砕羽+焔群=炎の鎖鎌を大量に飛ばす *1
火竜同士にも相性があり、特に刹那は誰とも馴れ合わないため合成能力を使えない。




MUGENにおける烈火の炎



MUGENにおける烈火の炎キャラは、GBA用ソフト「烈火の炎~THE GAME~」仕様+αをSIM氏が作成している。
原作ゲームでは各人必殺技3つと超必殺技1つを持っているが、MUGENでは必殺技が弱中強で性能が変化し、技数も増えている。
MUGENにおけるゲージ消費技は消費量の割に高性能だが、ゲージ溜め速度がとても遅いのでバランスが取れるようになっている。
他のMUGENキャラと組んだらバランス崩壊は目に見えているが。
しゃがみ動作は本来存在せず、MUGENでは判定が立ち状態とほとんど変わらない。
ゲームにおける会話パートはMUGENで同烈火の炎キャラとの対戦前の特殊イントロに使われている。
ただし、火車丸の変装という形で存在した同キャラ戦の会話はMUGENにはない。
原作ゲームではジャンプの滞空時間が長くフワフワしてたり本体がダメージを受けると飛び道具が消滅したり
個性的な特徴があったが、普通になっている。
ボイスやカットインはGBAゲームのものではなく、アニメ版とPS2ゲーム「烈火の炎 FINAL BURNING」からとっている。

ゲームでは初期プレイヤーキャラとして花菱烈火、石島土門霧沢風子水鏡凍季也小金井薫が、
隠しキャラとして紅麗、煉華(れんげ)、蛭湖、門都(かどつ)が、
CPU専用として永井木蓮(ながいもくれん)、死愚魔(しぐま)、森光蘭(もりこうらん)が登場しており、
そのうちMUGENでは以下の7人が製作されている。



MUGENにおける花菱烈火

性能は波動昇龍タイプ。突進技、瞬間移動技、カウンター技も持っているのでトリッキーな攻め方も可能。
原作ゲームでは五竜しか使えなかったが、八竜全てを搭載している。
流石主人公、技数が半端ない。
対空技の砕羽は空中で中で出すと急降下する。
最強技の合成火竜「崩+虚空」は即死攻撃

出場大会

削除済み
非表示


石島土門


火影忍軍の三枚目要員。詳しくは個別項目「石島土門」を参照。。


霧沢風子


正義感が強く男勝りな男女。詳しくは個別項目「霧沢風子」を参照。



水鏡凍季也(みかがみ ときや)


見た目通りのクールな優等生。烈火よりも1歳上の17歳。詳しくは個別項目「水鏡凍季也」を参照。


小金井薫


見た目通りの素直な元気少年。中学生。詳しくは個別項目「小金井薫」を参照。


紅麗(くれい)


烈火の異母兄(側室の子)。詳しくは個別項目「紅麗」を参照。


蛭湖(ひるこ)


森光蘭率いる裏麗(うらうるは)の幹部・死四天の一人。詳しくは個別項目「蛭湖」を参照。



*1
崩+砕羽+焔群の合成火竜はアニメ版にも登場しているが、そちらでは炎の鎖鎌の刃から無数の弾炎が飛び出すといったものだった。