V2アサルトバスターガンダム


「泣いてなんかいません。泣いて大人になるなんて…悲し過ぎるじゃないですか」

1993年放送のテレビアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場するモビルスーツ。
前半の主役機Vガンダムに代わって登場したV2ガンダムのオプションパーツをフル装備した形態である。
搭乗者はVガンダムから引き続き、主人公のウッソ・エヴィン

型式番号は「LM314V23 / 24」。
リガ・ミリティア所属で3機に分離可能、1機のジェネレーター、4機のスラスターを搭載したヴィクトリータイプの2番目のMSという意味らしい。
末尾の「23/24」は本機が3型オプションパーツのバスターパーツ、4型オプションのアサルトパーツを同時に装備した機体である為。
V2ガンダムのみの場合は末尾は「21」となるが、2型のオプションが何であるかは現在も明らかにされていない。
なおバスターパーツの内訳は、腰部や膝部のマイクロミサイルポッド、肩部スプレービームポッドやビームライフル、
ロングレンジキャノンなどの砲撃戦用追加装備。
対してアサルトパーツの内訳は、対ビーム用増加装甲やメガ・ビームシールド、Iフィールド発生装置及びメガ・ビームライフルと
V.S.B.R(Variable Speed Beam Rifle)で構成された突撃用追加装備になっている。

アニメでは第49話「天使の輪の上で」にのみ登場する。
ただし登場した際にはバスターパーツのマイクロミサイルポッド、アサルトパーツのメガ・ビームライフルが
装備されていないため、完全な「アサルトバスター」とは言い難いかもしれない(ページ上の画像ではどちらも装備している)。
敵陣に突っ込むためにオプションパーツを全て装備して出撃したが、
カテジナやネネカ隊との戦闘によりオプションは全て破壊され、最終的には素体のV2ガンダムの状態になっている。
+ こんなにも汚い手を使う人に、僕は恋などしませんよ!
素体のV2ガンダムはVガンダム同様、コア・ファイター(コックピットと頭部)、トップ・リム(上半身)、ボトム・リム(下半身)の3機によって構成されている。
そしてコア・ファイターには「ミノフスキードライブ」と呼ばれる新機軸の推進器を搭載している。
この推進器はミノフスキー粒子で発生させたエネルギーフィールドの反発力で推進するため
重量のかさむ推進剤が不要で、エネルギーさえ続けば理論上は亜光速まで加速し続ける事が出来る。
これは限定的な反重力推進を実現していた「ミノフスキークラフト」をもう一段階発展させた技術といえる。
実際には機体が空中分解する恐れがあるため過度のスピードアップは出来ないが、
その余剰出力から当初よりオプションパーツの搭載を意識して開発されている。
……が、実はオプションパーツを複数搭載するとエネルギーが行き渡らなくなる程度の余剰出力しか無かった。

当初この推進システムはVガンダムの追加装備として予定されていたが、技術的に困難だったため
新規にV2ガンダムが設計され、先行量産された二機がウッソ・エヴィンとオリファー・イノエに渡された。
しかし、オリファーさんが早々に二機しかないその貴重なコア・ファイターで
無駄死に バイク戦艦に特攻*1 したので、ほぼウッソ専用機という印象がある。

また、ミノフスキードライブの出力が上昇すると背部から「光の翼」が顕現するのも特徴的。
この現象は不完全なミノフスキードライブから推進力に変換しきれなかった余剰出力が噴射しているもので、
実質大型のビームサーベルも同然である。
ウッソはこれを利用して直接敵機を両断した他、自機や味方機の周囲に展開させてシールドとして使用した事もある。
翼の間にも高密度のミノフスキー粒子が吹き荒れているらしく、両翼の間を通過した敵機が
次々と不調になりボトボト墜落した事もあった。実は相当危険なエンジンである。 常に両翼の間にいる本人が一番危ない
未完成故の不具合がむしろ大活躍の原動力になるとは ロボットアニメにはよくある話 幸運な話である。
実際試作機のほうが本採用された機体以上のパワーというのはそう珍しいことではないのだが
(なにせ試作品であるため、正式機にないような無茶な仕様も平気でありえる)、V2の威力には空恐ろしいものがある。
正式採用時にはミノフスキードライブはとてもこの性能は発揮できないだろう。

主な開発者はミューラ・ミゲル。姓は違うがウッソの実母である。
特にミノフスキードライブについては、ミューラのライフワークともいえる研究であった。
なお、父ハンゲルグもまたリガ・ミリティアの幹部クラスの人間であった。
ウッソにしてみれば、故郷でずっと帰りを待っていた行方不明の両親が
「実は自分がなりゆきで参加したゲリラ組織のほぼトップの人間だった」 という事実は衝撃的にも程があったろう。
しかもミューラは後に敵に人質にとられた挙句、救出に奮闘する息子の目の前で
敵MSごとバイク戦艦の車輪に轢き潰されるという非業の死を遂げている。
ずしりと中身の詰まったヘルメットを抱え「母さんです……」とウッソが静かに告げるシーンは
作中でも屈指のトラウマシーンとして名高い。
ちなみに、よく間違えられるが「これ、母さんです……」は誤り。
ことぶきつかさのギャグ漫画『いけ! いけ! ぼくらのVガンダム』ではそう表記されてる為、混同されたのかもしれない。

+ ミノフスキードライブについての補足

同じくカトキ氏の手による「Sガンダムディープストライカー」「ガンダム試作3号機デンドロビウム」を思わせる
押し出しの強いデザインからファンも多いが、富野監督はこの機体のデザインを気に入らなかったらしく、
小説版では当初の予定通りにVガンダムにミノフスキードライブを搭載した「 セカンドVガンダム 」が代わりに登場している。

+ 漫画版での活躍

+ SDガンダムシリーズでの活躍

+ SDガンダム外伝』では…

+ 各種ゲーム作品での扱い


MUGENでのV2アサルトバスターガンダム

前半主役機のVガンダムと共に天田志朗氏によって制作されたものが存在している。
グラフィックはSFC用アクションゲーム『機動戦士Vガンダム』のものを使用している。
元ゲームは本放映中に発売された作品なので、ノーマルのV2までしか登場しないので、オプションパーツ部分は手書き。
身長は小型MSという設定からか若干低めで、やられ動作などが存在しない(ハイパーアーマーではない)。
設定にある武装はほぼ全て使用可能であり、タメが可能なV.S.B.R、飛び道具を無効化するI・フィールドなど装備は非常に豊富。
特にI・フィールドによる防御はかなり強力で、一旦張られると中々解除されず、そのまま封殺することも可能。
更に1ゲージ以上で使えるパワーアップ技としてオーバーロードという技が存在、
発動するとゲージが減少し続け0になるまでの間 常時飛行状態、I・フィールドとメガビームシールド同時展開、光の翼常時展開 が付与される。
発動中はメガビームサーベルとメガビームライフルしか使えなくなるがサーベルはガード不能なので問題無し。
しかも解除後もIフィールドとメガビームシールドは展開されたままなのでかなり強力な技となっている。
12Pでは開幕と同時にゲージがMAXになりオーバーロードが発動、時間経過では解除されず5回殴らなければ解除されない(1回毎にゲージが1本減少)。
解除されても数秒で再展開されるため、その間にダメージを与えるしかないが棒立ちになる訳でもないので非常に強い。ランクとしては狂中位クラスか。
氏自身によるAIも搭載されている。

出場大会

削除済み
更新停止中

出演ストーリー



*1  
この戦艦アドラステア級は「地上をローラーで建物ごと踏み潰して浄化(整地)する」という目的を達成する為に、
比喩なんかではなくバイクの型をした戦艦サイズのロードローラーと言うトンデモ兵器。そのぶっ飛んだ素敵デザインから賛否両論がある。
ちなみにこの戦艦は「玩具的な演出を強いるバンダイ側に、流石にキレた富野監督が半ばやけっぱちで言い出したもの」だとよく言われている。
また作中での発案者であるドゥカー・イク少佐は「地上をバイク乗りの楽園にする」夢を語る
マリア主義とか正直どうでもよいのかと思わざるを得ない人物であった。なんなんだこの軍人

オリファーさんはその戦艦の前輪部分に特攻したのだが、当の戦艦はその部分をパージして何事も無く飛び立っていった。
戦艦の核融合動力炉爆発による核汚染を恐れたのかもしれないが、ブリッジを狙った方が止められた可能性も高く、
無駄死にに終わった感が否めない。あんまりにもあんまりな死に方だと思われたようで、
『スーパーロボット大戦D』ではザンスカールに捕らえられた仲間を救う際に敵からの攻撃を庇って戦死となっている。
出番すらなく、何時の間にか死んでた漫画版よりはマシかもしれないけど

余談だが本作はシリーズ唯一、核融合炉破壊による核汚染を扱った作品である。
ファーストガンダムから汚染を気にした事は無く、また『ΖΖ』と同時期に発表された『ガンダムセンチネル』により
「ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉は、破壊されても封入されているミノフスキー粒子のおかげで核汚染被害は極小」
と言う設定が作られ、後に公式設定に採用された。ミノフスキー粒子なら仕方ないね。
一応擁護すると、ファースト当時の原子力は(核融合含め)「夢のクリーンエネルギー」であり、
当時の子供向けSF作品で放射能汚染を気にする事は無かった。それこそ『鉄腕アトム』どころかドラえもんでさえ核動力だった時代である。
(ただしドラえもんの動力は原作者のアシスタントだった方倉陽二氏による『ドラえもん百科』からの後付け設定。
 ドラえもんにとってはドラ焼きが一番効率的な核燃料なんだそうな。現在では時代の変遷もありこの設定は無かった事に)
ついでに、ファーストでのミノフスキー粒子は戦艦での撃ち合いを無効化する為(ロボットで殴りあう世界を作る為)のレーダー無効化能力しかなく、
それ以外の様々な利用法はホワイトベースを浮遊させたミノスキークラフトを含め 全てスタジオぬえ制作による設定本『ガンダムセンチュリー』以降の後付け設定 である。