マリアベル・アーミティッジ


「なぜ、わらわのファルガイアはこうも不逞の輩どもに狙われるのじゃ?」
  • 性別:女
  • 年齢:不詳
  • 身長:142cm
  • 武器:アカ&アオ(精神感応デバイス)
  • 好きなハミガキ粉:いちご味

PSで発売された“荒野と口笛のRPG”ワイルドアームズシリーズの2作目『ワイルドアームズ 2ndイグニッション』のキャラクター。
伝説のイモータル(不死種族)・ノーブルレッドの少女。
ゲーム中の時代から数百年前に起きた惑星規模の大破壊「焔の災厄」により他のノーブルレッドは絶滅しており、彼女は最後の生き残り。
ドラマCDやアプリゲーム等でのボイスは 堀江由衣 女史。

A wkward R ush & M ission S avers(緊急任務遂行部隊)略して「ARMS」の司令アーヴィング・フォルド・ヴァレリアの文通友達で、
ロストテクノロジーに精通する知識と技術を見込まれて技術顧問としてARMSに参加する。
これとは別に、主人公アシュレーには最初から協力的だが、これはかつて彼と交わした誓いのため。
アシュレーの方は当初身に覚えがなかったが、その理由はストーリー後半で明かされる。

ストーリー前半ではずんぐりむっくりな着ぐるみを着込んで主人公一行をサポートしており、
アシュレーの変身した姿に「ナイトブレイザー」と名付けたり、時折主人公達のピンチを助けたりするが、基本的には裏方。
ストーリー後半では着ぐるみを脱いで自宅で眠っており、隠しキャラとして仲間にすることが可能。
しかし、ゲーム雑誌などで早々に情報を公開されてしまったため、大半のプレイヤーからは隠しキャラと認識されていない。
開発スタッフらはこのことを少々複雑に思っていたようだ
(一応、ストーリー前半でPTメンバー用の顔グラが表示される場面があるにはあるのだが)。
ラストバトルの難易度は増すが、仲間にしなくても勿論ゲームクリアは可能。
そのキャラ的に微妙な立場から、前期OPには登場していない。

+ ノーブルレッドについて
透き通る白い肌と赤い瞳を持った種族で、一見すると人間とあまり変わらない外見だが、
悠久とも言える寿命を持ち、肉体は焼き砕かれようと滅びようと魂が不滅の為、いくらでも復活を遂げる不死種族。
種族としてのケタ外れな身体能力と魔力もさることながら、真の強さは所持するロストテクノロジーにある
+ ロストテクノロジーについて
古代高等種族エルゥや、不死種族ノーブルレッドが持ち得ていた超技術であり、現代の人間が持ち得ない失われた技術。
現代の人間には古代遺跡から発掘された後、原理不明のまま使用されている。
ARMの基本構造や、永久機関EMA・モーターや縮退炉、巨大飛空機械「バルキサス」や超巨大要塞「ヘイムダルガッツォー」、
生体エネルギー転送装置「ライブリフレクター」や、国家レベルの範囲を展開出来る対消滅バリアや対地大陸破壊能力を持つゴーレム、
大陸一帯を塩の原野に還る天使兵器「エンゼルハイロゥ」、惑星さえ破壊してしまう核兵器ドラゴン「グラウスヴァイン」などの超兵器もこれにあたる。

ARMの場合はいまだ作動原理が不明な物が多いが、現在ではギルドグラードなどで一部の高度なものを除いて構造の解析が進んでおり、
ドラゴンの化石が製作には不可欠であるものの、レプリカ技術などで広く一般に普及している。
仲間であるアシュレーやブラッドが使う銃剣、ヘヴィアームはレプリカ技術によって大量生産された現代のものである。
現代のものでは不可能だが、ロストテクノロジー時代の超兵器・ARMなどは概念存在にも干渉が出来た。

深い知識を持ち、同時に無駄な戦いや同族での殺し合いを避ける叡智と、
星の守護者にして神と称され各々が司る属性を持ち、その属性に関しては全能に近い力を行使出来る守護獣(ガーディアン)、
その守護獣達と共にバランスを保って共存していた種族であり、
自らを「生態系の頂点」「地上の支配者」と称し、基本的に他の種族を見下している。
特に人間に対しては、同族で殺し合ったり世界を傷付けるなどといった行為に強い反感も持っているが、
その一方でアガートラームを振るって「焔の厄災」に立ち向かうアナスタシアの姿に感銘を受けるなど、
種族内でも様々な考え方があったようである。
また、それとは別に人間とノーブルレッドが友好的な交流を持っていた時期もあったようだ。

『焔の災厄』との大戦において、その力の全てを持って星を守るために戦ったが、
魂を喰らい打ち砕く力を持った「焔の災厄」の前に、マリアベル以外のノーブルレッドは全て「殺」されてしまった
(ただ災厄によって滅んだノーブルレッドも悠久の果てに復活を遂げると言われている)。
元々の個体数が非常に少なく、生き残りがマリアベルただ1人ということもあって、
現在では伝説のイモータル(不死者)として知られてはいるものの、殆どお伽噺の中の存在に近い。

アニメ『ワイルドアームズTV』ではマリアベルは登場しないが、
ノーブルレッドが復興した世界において彼らに始祖として神格化され崇められている。

吸血能力はあるが、生存には必要なく、あくまで嗜好品としての位置にしかない上に、
ノーブルレッドに血を吸われた人間は老化スピードがノーブルレッドと同じになってしまうため、
特別な理由でもなければ人間の血を吸うことはない。
なお、言及されているのは寿命についてのみであり、不死性までが継承されるわけではない。
ちなみに、『WA4』にも自称ノーブルレッドが登場しているが、
こちらは元々吸血嗜好を持ち、魔族の血を吸ったことでその力の一端を得ただけの紛い物(つまり、ただの人間)。
登場人物の発言からして、この世界のファルガイアにおいても種族の存在そのものは認知されているようである。

また、アニメ『戦姫絶唱シンフォギアXV』では直接は登場しないものの、
吸血鬼や人狼改造人間といった人外の力を持つグループの名前として「ノーブルレッド」の名前が引用されている。
元々『シンフォギア』シリーズはシリーズ構成の金子氏を始め『WA』シリーズとスタッフが共通しており、
随所にセルフオマージュらしき用語・設定が散りばめられているため、これもその一環と思われる。

ノーブルレッドの「少女」だが、種族の寿命が永久であり不死であり老化も非常に遅いため、
少女でありながら実年齢はかなりのもの
そのせいか外見に似合わない老人のような口調で話す。でもたまに少女言葉も喋る。
どれぐらい老化が遅いかというと『焔の厄災』当時から本編時まで外見が全く変化していない
このことから計算すると、少なく見積もっても数千歳、五桁を超えている可能性もある。幻想郷の皆さんもビックリである。
モチーフは吸血鬼だが、アンデッドヴァンパイアとは別の存在であり、
十字架やニンニクで撃退されるわけでもないし、鏡などにも映るし、川なども普通に渡れる。
太陽の光に弱い理由は「お肌の大敵だから」*1とのこと。ストーリー前半で着ぐるみを着用しているのはそのため。
というよりエンディングに差し掛かる場面で太陽が昇ってくる中、着ぐるみも着用せずに普通に活動している
かつて焔の災厄と戦ったちょっとHなお姉さん「剣の聖女」ことアナスタシア・ルン・ヴァレリアとは親友であり戦友。
彼女の居る「記憶の遺跡」には厄災当時のマリアベルが現れ、上述の「誓い」や外見についてはここで分かる。

性格は自信家にして傲岸不遜。一人称は「わらわ」。
誇り高きノーブルレッド族として「ファルガイア(WA世界の舞台となる世界)の支配者」と公言して憚らず、普段はあまり他人を近付けない態度を取っている。
しかし、その一方で自分が認めた人間には協力を惜しまない。
自分の身の安全(と遺される者)を省みない人間にはしばしば「バカチンがッ!」と容赦の無い叱責を行うなど、仲間や友達の大切さには敏感。

元々は「焔の災厄」以前にも人間と友達になったりと、ノーブルレッドの誇りを持ちつつも割と素直な性格だったようだが、
「焔の災厄」で同族全てと、アナスタシアを初めとした人間の友を亡くし、家族も仲間も友達も失った心の傷や、
人間と友になっても必ず先立たれてしまう悲しみ、それ故に友になったことを後悔してしまうのではないかという恐れから、
いつしか人間と深く関わり合うことを止め、同じ時間を過ごせる同族もいないことから、
親しい友を誰も作らず、たった一人で他人と距離を取って暮らしていた。

しかし、そう決める前に共に戦うことを誓ったアシュレー周辺での活動を通じて再び人間と親しく関わることになり、
いつか必ず別れが来て、ただ一人取り残される悲しみを味わうことは知りつつも、自分の力を必要とする彼らの力となり、共に生きることを決める。

本人的には仲良くしたいが、プライドやらトラウマやらであんまり素直になれない様子は、ある意味ツンデレの異種なのかも知れない
(当時はまだ「ツンデレ」という概念が存在していなかったが)。
好みのタイプは「うっとりメロメロ級のナイスミドル」。

使用武器は精神感応デバイス(意志のままに動く小型ロボット)の「アカ&アオ」。開発者は前述のアナスタシア。
お子様の躾けからオペレーション・ジェノサイドまでその使用範囲は幅広く設定されている。
武器を買い換えることはできないが、アカ&アオ用のパーツを入手して組み込むことで強化することが出来、
いかにも後衛役な外見に反して、強化を重ねると変身する主人公を除いて実は通常攻撃力が前衛役と大差なくなる。
自前の細腕ではなく下僕に攻撃させているとはいえ、かなりの外見詐欺であろう。
ゲームでは後衛的役割の為に再現されてないが、元々は身体能力が人間遥かに超えているという設定ではあるが。
ちなみに、本作の前衛役は惑星を消滅させる程のエネルギーを内包した核ドラゴンを一方的に蹂躙する「変身ヒーロー」、
数百トンもの重量でヘヴィアームと呼ばれる艦載兵器に属する兵器を軽々と運用する人間の「筋骨隆々の元軍人」「賞金稼ぎの女サイボーグ」といった面々。
……こんなんとタメを張るマリアベルも凄いが、まずは一言。なんなんだアンタら

また、敵の能力を吸収して同様の能力を「レッドパワー」として使うことも出来る。
この能力で習得できる技には、お手軽な全体属性攻撃・全体即死攻撃、敵味方の能力や状態異常を操作・固定するものに始まり、
敵の特殊能力を封印するもの、1ターン強制的に無防備にするものなどバラエティに富む。
ちなみに封印は一部隠しボスにも通用し、無防備化に至っては最強の隠しボスだろうが恐怖の魔王だろうがお構いなしに効く。
伝説のノーブルレッドだから仕方ないね

とは言え、そもそも大半の隠しボスはマリアベルがいないと挑戦すらできないシステムになっているのだが。
なお、その隠しボスに挑戦する際には彼女のグッズ「マイマイク」で彼女の素晴らしい歌声を響かせることになるのだが…
効果説明が「♪ぼえ゙~~」だったり、実際に聞ける声が怪音波みたいな効果音だったり、
隠しボスと戦える理由が「封印されていた怪獣を強制的に覚醒させ、騒音を止めるために自力で封印を破って出てこさせるまでに追い詰める」からだったり…
色々とお察し下さい。
ちなみに、攻撃手段としては使えない。残念と言うか、何と言うか……。

更に、ノーブルレッドが作り出し、共に悠久の時を過ごしてきた超チート兵器・ゴーレムも操る。
+ マリアベルの操るゴーレム

キュベレイ

地中潜航強襲型。ファンネル装備したアレではない
巨大なドラム缶の底に四本足、蓋に巨大なドリルを生やしてど真ん中に巨大な単眼を付けたようなデザインをしている。
地面を掘って現れ敵中で自爆、その後ナノマシンにより自己修復をするという捨て身の戦法を行う。

アースガルズ

重装防衛型・参式。巨大な人型をした機体。名前は「神々の城砦」を意味する。
防御能力に優れ、両腕に装備された対消滅バリアは対象を完全に消滅させたり攻撃を完全に防ぎ、
国土規模を範囲にバリア展開さえも可能な攻防一体の最強の盾にして矛である。
焔の災厄との戦いでは最大出力による対消滅バリア展開をし地平線を埋め尽くす程に横一線に投入され防衛線を張ったが、
ロードブレイザーの一撃で防衛線そのものを消滅させられてしまった。ああ恐ろしい災厄さん
(そも設定や背景を見るとラギュ様並みにチートな存在であるが)。
なお、瞬間出力を上昇させ攻撃能力に特化した、後期改良型の「アースガルズ2」も存在する。
余談だが、「アースガルズ」という名前が何らかの形で登場するのはシリーズ通してのお約束の一つ。
基本的にゴーレムの名称として使われ、攻防一体のバリアを装備している。

ファ

長距離空戦型・零式。飛行能力・宇宙戦闘可能とし単独で大気圏離脱をする程の速度が出せる可変タイプゴーレム。
変形してその機体を巨大な砲身と化し、成層圏の外から対地大陸破壊級の威力のビーム照射を行うチート兵器。
試作機であり、焔の災厄時に完成に至らず実戦投入はされなかった。
こちらも同名の機体が前作『ワイルドアームズ』において隠しボスの一角として登場している。

『WA3』ではサブイベントの劇中劇において主役(どちらかというとヒロインか?)として出演している。
こちらでも居城に迷い込んできた少年と親交を深めており、本人の好みとは裏腹に少年に好かれる運命のようである。
まあ、外見的には少女そのものだし、何だかんだで面倒見も良いから仕方ないこととも言える。

またWA5には今までのシリーズの主人公達のそっくりさんが総出演しており、彼女も「赤い瞳の受付嬢」として登場。
ゲスト出演にも拘らず、立場的に話す機会が多かったりメインのシナリオで少しだけだがセリフがあるなど、優遇気味である。
なお、こちらの世界での彼女も普通の人間ではないらしい。

余談ながら、フィールド上の「パタリロダッシュ」(製作者曰く「赤塚走り」)が可愛いと評判。

(以上、公式設定及び書籍より)


MUGENにおけるマリアベル・アーミティッジ

スラりんゴレムスなどを手掛けたしるひー氏による、魔理沙改変のものが存在していた。
現在は2016年11月のniftyのアットホームページ終了によるリンク切れで入手不可。
何気に『ワイルドアームズ』キャラとしては初のMUGEN入りであった。え? 百魔獣の王?はて、何のことやら……。
前述のダッシュもバッチリ再現されており、ドラマCDのボイスも搭載済み。

初期状態ではどの属性時でも使用できるアカとアオの操作、原作グッズによる攻撃の他、ドレイン攻撃が使用できる。
ライフドレインでは体力を吸収でき、アビリティドレインではダメージを与えつつ攻撃属性が自身に付加される
(使用中は隙だらけだが、相手に当てない形での属性付加も可能)。
吸収属性はランダムで10属性に変化する予定だが、現在搭載されているのは6属性。
使用感としてはザッパに近いとも言える。
ゴーレムも搭載したいとのことだが、画像をどうするかで悩んでいるトカ。
なお、MUGEN1.0以降ではハイレッドパワー使用時にアカとアオの挙動がおかしくなるので動画で使う際には要注意。
2011年10月15日より、ちぃたま氏による外部AIも公開されている。

出場大会

出演ストーリー



*1
『WA3』の劇中劇において日光を長時間浴びた結果、長期間眠りに就かなければならない程の重傷を負っている。
ただし、この劇中劇は『WA2』とはパラレルな関係なので、設定は違うが。
そもそも『WA』シリーズ自体が舞台となる世界「ファルガイア」をはじめとして、
「共通した単語を使いながら、世界観は全く異なる」という傾向があるため、尚更ややこしくなっている。


最終更新:2023年07月14日 21:22
添付ファイル