ウゴカザル


「わしゃ うごかん!!」

スクウェア(現スクウェア・エニックス)のリアルタイムシミュレーションRPG『半熟英雄(はんじゅくヒーロー)』シリーズに登場するエッグモンスター。
「ウ」と「ゴ」を逆にすると別のゲームになるので注意。そのネタを狙って作られたキャラもいるけど(後述)。

初出は『半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!』で、『半熟英雄対3D』や『半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~』にも登場した。
外見はサングラスとマスクを着けたで、名前の元ネタは「 見ざる・聞かざる・言わざる 」。
「(サングラスで)見ざる、(命令を)聞かざる、(マスクで)言わざる」という事だと思われる。
また、機械化して微妙に防御力とHPが上がった「メカウゴカザル」なる亜種も存在する。

エッグモンスターとは、簡単に言えばポケモンカプセル怪獣のような物で、その名の通り卵から生まれる
(『FF』の召喚獣はこのエッグモンスターをヒントに生まれたそうな)。
エッグモンスターは『半熟英雄』の代名詞であり、その大半が敵を軽く一蹴出来るほどの力を持っているため、
エッグモンスターを所持しているキャラと所持していないキャラには大きな隔たりがあると言っていいだろう。

ただし攻撃が必ず失敗する上にHPが1しかない「エッグマン」、パンチすると体が崩れたり回復魔法で自滅する「ゾンビ」*1
補助呪文しか使えないのは良いとして、その補助対象が自分だけであるため(攻撃力を上げても攻撃をしないので)無意味な「城魔道士」など、
個性的であるが故に全く役に立たないエッグモンスターも存在し、本項の「ウゴカザル」もその一体である。

+ 技解説
  • なぐれっ!
「わしゃ うごかん!!」
敵を殴れと命令するが、ウゴカザルは動かない。

  • かきむしれっ!
「やかましい! うごかんといったら うごかん!!」
敵を引っ掻くよう命令しても、やっぱりウゴカザルは動かない。

  • サルビームだッ!
「フン! そんなもんしらん!!」
『半熟英雄対3D』からの新技。命令を聞かない様にヤケになったらしく、サルビームを撃てと命令してみる。
それでもウゴカザルは動く事なく「そんなもん知らん」と冷静にツッコむのだった。

以上。無論、全て攻撃技ではなく無駄にターンを消費するだけの全く意味の無い技である。
ウゴカザル自身の攻撃・防御力は妙に高いのだが、サンドバッグにされる事必至である以上宝の持ち腐れにしかなっていない。

一応彼を擁護してみると『半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~』では「タコメーター」というシステムが存在する。
これは技によって相手への「アキレ・ブチギレ」という2つの感情を測定するシステムであり、
ウゴカザルのこの何をしたい…否、何をする気もない技はメーターを一気にアキレ側へ持っていく効果がある。
これによりアキレさせられた相手は1ターンの間行動出来なくなるため、戦況が有利になるわけである。

加えて同作ではチームバトルが実装され、ウゴカザル等の出オチエグモンで敵をアキレさせて、
その間に攻撃力の高いエグモン等で一気に攻めるという戦略が確立。
その結果多くのエッグモンスターは実用性が見出される事となった。

+ …ウゴクザル? 何だねそれは。
こいつ、動くぞ!?

とうとう動き出したウゴカザル…いや「ウゴクザル」
『半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~』におけるコロシアムのボスの一体である。

なぐる!かきむしる!そしてサルビームをマジで発射する!攻撃力もかなり高め。
しかもこの暴れっぷりでタコメーターをブチギレ側に持っていくのでかなり手強い。
勿論、CPU専用キャラなので倒した後にプレイヤーが召喚出来るようになるわけでもない。
召喚獣とは違うんですよエグモンは。


「わしゃ しんでも うごかん!! ‥‥‥‥あ!?」


MUGENにおけるウゴカザル

牛鬼氏による物と、カッ昏倒氏が改変した2体のキャラが確認されている。何故作った

+ 牛鬼氏製作
  • 牛鬼氏製作
現在は入手不可。
氏の現実の改変キャラ。何故作った。
原作通り一切動けず、そして改変元が改変元だけに攻撃が当たらない(流石にこれは原作通りではない)。

+ カッ昏倒氏製作
  • カッ昏倒氏製作
上記のウゴカザルを「格ゲーっぽくアレンジ」(原文ママ)したもの。だから何故作(ry
こちらはハイパーアーマー付きだが、ちゃんと攻撃が当たるようになっている。
さらに使用技がテロップとして表示される親切仕様。
加えて驚愕の「Anti・Ultra・Magnus・System」を搭載。
タッグ戦でコイツを相方にするとゲージが一切溜まらなくなる。
ただし、倒されればゲージがMAXになるので一刻も早く死んでくれる事を願おう(無駄に硬いけど)。

+ 余談
ハイパーアーマー付きで押しても引いても動かず、タッグ戦で壁役として使うと意外と役立ったりする。
ウゴカザルを盾に後ろから飛び道具を連射するという戦法は実は結構有効。

ただし、上述の通りゲージが一切溜まらないのでゲージ依存度の低いキャラに限る。
ぶっちゃけ待ちガイル専用パートナーという認識でも十分かもしれない。

+ カッ昏倒氏製作 ゴウカザル
  • カッ昏倒氏製作 ゴウカザル
上記のウゴカザルを更に改変したもの。ポケモンである。
ついに攻撃技を手に入れ、炎を操る事が出来るようになった…が、やっぱり動けない。
ただし、方向転換だけは出来るので「背後に回られてフルボッコ」という事は無い。
選択カラーによって「通常」・「急行」・「特急」という3つのモードに分かれており、技後の硬直時間が異なる。
特急モードでは飛び道具連射だけで永久コンボが出来たりするが、あくまでネタなので気にしない事。
やっぱり行動パターンは少ないが、AI殺しな部分が多くハイパーアーマーも付いているため意外と強かったりする。

ちなみに、カッ昏倒氏曰く「ポケモン」は「ポケットにはとても入りそうにないモンキー」の略で、
「ゴウカザル」は漢字で書くと「豪華猿」との事。


出場大会

【ウゴカザル】
【ゴウカザル】


*1
ただし「動く死体」であるゾンビが回復魔法でダメージを受けるのはTRPGプレイヤーには常識であり、『FF』でも伝統になっている。
……まぁゾンビ自身が唱えるというケースは流石に珍しいが。


最終更新:2021年10月17日 07:26
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