範馬勇次郎


「ちょうしこかせてもらうぜ!」

板垣恵介の漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物。「はんま ゆうじろう」。
主人公・範馬刃牙の父親であり、作中における最強人物兼最終章のラスボス
アニメ版での担当声優は乃村健次氏。
夢枕獏原作の小説『餓狼伝』(板垣恵介氏による漫画版『餓狼伝』もある)の格闘ゲーム『餓狼伝 Breakblow』、
『餓狼伝 Breakblow Fist or Twist』の隠しキャラとしても参戦しており、ここでの声優は堀秀行氏。

作中で「地上最強の生物」「オーガと呼称されており、とんでもなく強い。
技術や工夫、果てはスタミナさえも全て「弱者の小細工」と言って憚らず、
自らの闘争本能と身体能力のみを使用したファイトスタイルである。


特に背中の筋肉が凄まじく、フルパワーを出すと背中の筋肉がまるで鬼の顔のように見えることから「オーガ」の異名が付いた。
…ちなみにこの姿を勝利ポーズとして出していたは、原作単行本のおまけ漫画で勇次郎直々に超高速踵落としで制裁された。

また、プロボクサーをボクシングの技術で、柔道家を柔道で子供扱いにしたり、
琉球王家の秘伝「御殿手」や、中国武術の達人が半生を懸けて習得した技術「消力」をいとも簡単に再現してみせるなど、
パワーだけではなく格闘技能のセンスも常人離れしている。
が、それらの技術に頼るのは流儀ではないと語っており、パフォーマンス目的やよほど切羽詰まった状態でない限り、
滅多に使用する事はない。
使おうとすれば天才的に知恵も回り、格闘技術の知識に関しては毒手の歴史に詳しいなど、かなりの博学さを見せる。
作中最強の男でありながら「宇宙が光速で広がるように成長している」と評される進化する怪物でもある。

ちなみに「周囲の人間(だけなのかどうかは不明)の弱点を自動的に見つける」という特殊能力も持つ。
これは本人すら気付かないような些細な弱点(未発見の虫歯・癌なども)でさえ無意識的に発見できるというもので、
その診断能力はベテランの医師すら上回るらしい。
何故こんな能力を持っているかというと、「腕力家」として幾つもの戦場を渡り歩いているうちに自然と身に付いた為らしい。

実際、幼い頃から恵まれた身体能力と発達速度を持ち、10代前半にして傭兵として戦場で活躍、
その道のプロを上回るゲリラ戦を繰り広げていた。
戦場という、一般世間から見れば「異常な空間」の中で研ぎ澄まされた感覚が勇次郎本来の身体能力と合わさり、
ここまでの特殊な能力を与えたと言えば…多少の説明理由にはなるかもしれない。
本来なら、日常生活に支障が出る者が出てくる様な場所で、それを楽しむという感覚自体、
常軌を逸しているとも言えるのだが、真相は闇の中である。
また当時、16歳にして当時の女傭兵との間に子を設けており、
その子供が刃牙の異母兄に当たるジャック・ハンマー(ジャック範馬)である。

「地上最強の生物」と呼ばれているように、戦う相手は人間に留まらず広く動物全般に及ぶ。
大型のホッキョクグマや3mはありそうな大猿すら倒したこともある。
『範馬刃牙』でも 体高30メートルはある巨大なゾウ という怪獣レベルの相手を素手で倒している。

放たれるプレッシャーも凄まじく、彼と相対した兵士数名が 突如同士討ち(殴り合い)を始めた事もある。
(これは兵士達が背を向ければ殺される、かといって立ち向かっても勝機は無い無理ゲー状態である事を悟り、
 苦肉の策として自らを殺傷し許されようとした為。勇次郎も「正しい選択」と認めて手を出さなかった)

性格は圧倒的なまでに暴力的かつ自己中心的。
闘争本能はもはや快楽を通り越して呼吸と同じレベルにまで達しており、彼に「壊された」格闘家は数知れない。
地震が発生した途端に地面を殴りつけ、結果地震が止んだのを「パンチで地震を止めた」とまでしている。

職業は一応「傭兵」となっているが、彼曰く「戦場なんて遊園地みたいなもの」。
「一人で戦争できる」ことを証明するために単身で首相官邸に殴り込み、
執務室の机をたたき割るというピッコロ大魔王みたいなことまでやっている。

彼自身は権力や財力など暴力以外の力にはさっぱり興味がないが、
権力者を顎で使える(機嫌を損ねたら勇次郎に殺される)為、アメリカ大統領などコネも豊富である。
作中で殺人もわかっているだけで2件(傷害罪は数え切れないほど)あるが、
「誰も逮捕できない」「国家権力と暴力で渡り合える個人の存在を認めたら、治安が維持できなくなる」
などの理由から完全に野放し状態。
とはいえ、各国とも勇次郎の脅威を恐れているためか、24時間態勢で軍事衛星での監視を行っている程である。
更に言うと、過去の各国首脳が核武装を決断したのは、勇次郎が生まれた際に「極めて大きな脅威が生まれた」と直感した為である。
アメリカ大統領に至っては、就任時にアメリカを代表して勇次郎との友情を確認し、勇次郎に危害を加えないと宣誓するほどである。
一体どうすりゃ刃牙は彼を倒せるのだろうか、分かる者は誰もいない。多分、作者を含めて。

+ 麻酔銃?何のことかな

+ 最終的に、作者が考え出した倒し方は…(ネタバレ注意)

戦いに対するスタンスも「ただ、美味い料理を食らうがごとく」というのが基本姿勢であり、
純粋な闘争そのものに意味を見いだす(そのためか闘う事を 「喰う」 と表現する場合が多い)。
「愛」や「絆」などを軽視し、それらを闘争に持ち込む事を
「上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想」 と断言するほどに嫌っている。
なお、闘争第一というだけあり「禁欲で得た力などたかが知れている。欲するなら喰らえ」が持論である。
その一方で、自分の強さを捨ててまで弱者のために戦ったマホメド・アライや、
100年を超える生涯をひたすらに武に捧げ続けた中国拳法の最高峰・郭 海皇、
(実際に戦ったが勇次郎が結果的に勝てなかったと認めたほどの相手である…うん、嘘はついてない)
そして勝てないとわかっても息子を守るために己の前に立ちふさがった刃牙の母(自分の妻)の朱沢江珠などには
ある程度敬意を以て接している。
その他にも、自分を闘争で楽しませてくれる存在にはある程度の謝意を持っているようだ。

親交として独歩(片目を潰されたり一回死線を彷徨ったが)、ストライダム、オリバとは偶にケンカしたり酒を飲みあったりする仲。
最近では、息子の刃牙が自分と戦うに相応しい相手となり彼を「親 孝行 者」と言っている。
というか話が進むに連れて デート中の刃牙をストーカーする など親馬鹿化が進行している。

これらのぶっ飛んだ要素から、「漫画の登場人物で超能力抜きで最強の人間は?」という問いかけに対し、
『魁!! 男塾』の江田島平八や『ARMS』の高槻巌と並んで彼を挙げる人も多い。
(実際「強さ」のジャンルがこの3人で微妙に違うので比べようもないのだが)
他にも探せば何人か候補が挙がるが、まあそんな中でも ワガママ度 迷惑度 なら彼が最高クラスだろう。

特に神出鬼没ぶりはあまりにも凄まじく、ジャイアニズムを彷彿とさせる行動もしばしば。
時には決着が付いた事柄に対して更に横槍を入れ、事態を悪化させて勝手に帰ってしまうなんて事も多々ある。
勇次郎に挑もうと息巻く者がいると挑戦を心待ちにするような態度を見せるが、息子に敗れたと知るや
どこからともなく現れ、失格とばかりに敗者を一瞬でスクラップにして帰ったことも二度三度。
しかしそういうやつに限って後々あっさりカムバックするあたりどいつもこいつもという感じで、
花山薫も一度は完膚無きまでに勇次郎に破壊され、本人自身「もう第一線で張り合うのは無理だ」と言ったのだが、
その後、死刑囚やら原始人やらオカマ変態幻術使いに対して、前より更に強さを増して第一線でぶん殴り合っている。
また他人のプライベートに躊躇せず踏み込む事も多く、特に息子の大切なプライベートの時に堂々と入り込み、
持論(彼なりの祝福の言葉なのだが)を吐き捨てて立ち去るその姿はもはやある種のギャグの域にまで達している。

+ オーガの幼少期から現在に至るまで

同じ『週刊少年チャンピオン』誌で連載されている浜岡賢次の漫画『浦安鉄筋家族』(現在は『毎度!浦安鉄筋家族』)に
範馬勇次郎のパロディキャラ(一応原作者公認)「花園勇花(女性、子持ち母親)」が登場する。
これも元がギャグマンガだけに破天荒なキャラ作りをされているが、方向性は全く違うのにギャグの性質が似通ってきたと言われている。
というか最近『浦安』でやっていた
チョキでグーを挟み潰してジャンケンに勝つ」を勇次郎が忠実に再現した。どういうことなの……
『毎度!浦安鉄筋家族』に改題後は、更に板垣恵介氏をモデルに勇次郎の要素を追加した板崎恵介というキャラも新登場した。

2007年7月28日と10月11日に行われた世界フライ級ノンタイトルマッチWBC世界フライ級タイトルマッチ
内藤大助対亀田大毅戦にて、乃村氏がスペシャルゲストとして選手入場のコールを行い、亀田大毅選手を
この範馬勇次郎が唯一認めた男 」と紹介した。ちなみに亀田兄弟はバキファンである。

「強くなりたくば喰らえ!!!
  朝も昼も夜もなく喰らえッッ
  食前食後にその肉を喰らえッッ
  飽くまで喰らえッッ 飽き果てるまで喰らえッッ
  喰らって喰らって喰らい尽くせッッ」

+ 外部作品のオーガ


MUGENにおける範馬勇次郎


「阿 呆 がッッッッッッ!!」

+ tokage氏製
+ GGG氏 本気勇次郎

他にはOgreという勇次郎をモデルとした豪鬼の改変キャラも存在している。詳細は当該項目を参照。
また最近では幻想郷の鬼も彼に似たアレンジキャラとして公開されている。

「競うな 持ち味をイカせッッ」

出場大会

+ 一覧

出演ストーリー


  「苦ぇッッッ!!!」