デストロイア

オキシジェン・デストロイヤー……
悪魔の発明からすべては始まった。
そしてついにシリーズ完結編。
今世紀最大の謎が今、明かされる。


「すべての物を破壊してしまうとんでもない破壊生物…"デストロイア"…!」

+ 形態ごとの基本データ(身長・体重など)
クロール体
全長:2mm~30cm
体重:2g~1.5kg
幼体
全長:2~18m
体重:350kg~260t
集合体
全長:60m
全高:40m
体重:1万5千t
飛翔体
全長:65m
翼長:80m
体重:1万5千t
完全体
全長:230m
全高:120m
翼長:210m
体重:8万t

ゴジラシリーズの第22作であり、平成vsシリーズの完結編『ゴジラvsデストロイア』に登場する怪獣
初代ゴジラを葬った兵器「オキシジェン・デストロイヤー」によって誕生した。別名「完全生命体」。
1984年版ゴジラから続いた「平成VSシリーズ」の最後の敵である。

元々は25億年前、地球上に酸素が殆ど無かった時代である、先カンブリア時代に生息した、三葉虫に似た甲殻類の一種。
古代の地層で眠っていたが、1954年にゴジラに対して使用されたオキシジェン・デストロイヤーが、
無酸素状態を作ったために現代に復活。
酸素を含む現代の大気に適応するため、異常進化して怪獣「デストロイア」となる。
+ オキシジェン・デストロイヤーとは
上記の通り、初代ゴジラを葬った兵器で、別名「水中酸素破壊剤」。
数あるゴジラ作品の中で、ゴジラを完全に殺す事ができた唯一の兵器である。
発明者の芹沢大助博士が酸素の研究中に偶然発見したものであり、
特殊な物質を電磁的に反応させる事により水中の酸素を破壊し、
その場の生物を一瞬のうちに窒息死させ、さらには完全に液化してしまうというかなりヤバい代物。
これを大量殺戮兵器として悪用される事を恐れた芹沢はゴジラに対して使用する分だけを作り、
一切の資料を処分した上で自らもゴジラと運命を共にし、その存在と製法を闇に葬っている。

『ゴジラvsデストロイア』では酸素原子を微小化する「ミクロオキシゲン」という物質が登場。
これはオキシジェン・デストロイヤーに必要な技術であり、伊集院研作博士の発明となっているが、
恐らく芹沢もこの技術を発明していたものと思われる。
劇中では芹沢博士の親族が登場し、ミクロオキシゲンの性質に不安を抱くシーンが描かれたり、
伊集院自身もオキシジェン・デストロイヤーを意識した発明であると明言している。
なお、元々は「オゾン層修復のために作られた」という裏設定もあったが、劇中では語られない。

デストロイアの攻撃方法として様々な使われ方をし、
紫色の光線も「オキシジェン・デストロイヤー・レイ」と呼ばれている。
ミクロオキシゲンの沸点は普通の酸素と同じ摂氏-183.2度であり、
この事から伊集院はデストロイア対策として冷凍兵器の使用を提案。
結果、この作品での自衛隊の兵器は全て冷凍兵器を搭載したものに改造され、実戦投入されている。



最初は大きさ2mm~30cm程度の微小体(クロール体)であったが、成長し2~18メートルの大きさの幼体へと進化。
そして自衛隊の攻撃を受け追い詰められた結果、幼体が合体し60メートルの集合体となった。
さらに集合体は空を飛ぶ時飛翔体へと変化する。
そしてゴジラジュニアとの戦いで飛翔体が火力発電所に落下し、爆発に巻き込まれた結果、完全体に変化を遂げた。
微小体~集合体までは甲殻類のような見た目をしていたが、
完全体では直立二足歩行で背中に巨大な翼を持った姿になっている。
これはゴジラジュニアとの戦いでゴジラジュニアのDNAを吸収したのが原因とされる。
陸海空と環境を問わず活動可能になり、武器として頭部の角や先端が鋏状になった尻尾、
口から吐く紫の破壊光線「オキシジェン・デストロイヤー・レイ」、
角からミクロオキシゲンを放出して敵を切り刻む「ヴァリアブル・スライサー」を用いる。
また、尻尾を獲物の身体に絡めて体内のエネルギーを吸収する事もできる。

この完全体がデストロイアの一応の最終形態とされているが、
映画パンフレットには「この状態で進化が止まる保証はないと書かれている。
これはヘドラこっちではない)とよく似た設定で、関係性を指摘する見方も多い。

腹部を開いてビームを放つという設定も存在し、実際に使用するシーンも撮影されていたが、公開時にカットされた。
現在はエフェクト合成前の映像をDVD特典で見る事が可能。

+ ストーリー中での活躍
完全体になったデストロイアは羽田空港に飛来しゴジラジュニアを攫った後、有明上空で空中から落とし殺害。
そのまま怒るゴジラと対峙する。
肉弾戦でゴジラを圧倒し、尾で引きずり回したまま海に突き落とすなど優位に戦いを進めたが、
核エネルギーが暴走していたゴジラに対してはオキシジェン・デストロイヤーが効かず、熱線の連射を浴びて一度は粉砕される。

その直後、複数の集合体に分裂してゴジラを攻撃し、これが全滅させられた後も再生。
ゴジラに対し三度目の戦いを挑んだ。しぶといにも程がある。
しかしゴジラの熱線を喰らって重傷を負い、空中へ逃走しようとした所、
スーパーXⅢや冷凍メーサー戦車の攻撃で撃ち落とされ、地上で爆発し絶命した。
ゴジラ映画において、人類がとどめを刺した数少ない怪獣の一体である。

シリーズ完結作の敵でいわばラスボス的存在の割には呆気ない最期であるが、
撮影段階では撃ち落とされた後も再び立ち上がっており、
自衛隊の更なる攻撃を受けながらなおゴジラと肉弾戦を続けるというものになっていた。
最終的にカットされたのは、本作があくまで「ゴジラの最期」にスポットを当てた映画であり、
よりそこに重点を置きたかったというスタッフの事情があったのではと考えられている。

途中から(主にジュニアが死んで以降)はほぼゴジラに押され気味であった様子や、
上記の最期などから前作の敵より弱く見えるという声も見受けられるが、
本作のゴジラは体内の原子炉のメルトダウンの影響でパワーアップしており、
同族を殺された事に対する怒りの相乗効果によってさらに強さが引き上げられてしまっていたのだから、
デストロイアが圧倒されていたのを責めるのは酷な話であろう。
故に、デストロイアが弱いという扱いを受ける事はさほど多くなく「相手が悪すぎた」という意見の方が目立つ。

+ 余談
なお「オキシジェン・デストロイヤー」の名の通り、本来ならば「デストロイヤー(Destroyer)」が正しいのだが、
どうも権利関係で揉めたか何かしたらしく、怪獣としての名前は「デストロイア(Destoroyah)」である。
海外でもこの名前で登場するのだが、我々日本人にとっては大差無くとも向こうの人には違和感バリバリのようで、
「デ ス ト ロ イ ア ッ ー !!!」と区切って呼ばざるを得ない綴りになっていたりする。
よく分かる英語圏の「デストロイア」(6:06~)

(以上、Wikipediaより一部改変を加え転載)

+ 映画作品以外での活躍
2013年刊行開始のアメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』では海底人デヴォニア人の手先の怪獣として登場。
デヴォニア人に操られ、分離形態で人間の軍や空母を襲撃した後、ゴジラ、モスラと激闘を繰り広げた。
原作通りの技である口からの紫の破壊光線や角を発光させ敵を切り裂く攻撃で、ゴジラとモスラを相手に暴れ回るが、
流石にこの2大怪獣にモスラ幼虫2匹までを相手にしては押し切れず、モスラ成虫に深手を負わせつつも敗走する。
その後もチタノザウルス、マンダ、ゲゾラとともにゴジラを襲撃した。
マット・フランク氏とジェフ・ゾーナウ氏によって描かれる大迫力の怪獣バトルは評価が高く、
2000年代版のゴジラ、モスラ親子とデストロイアの激闘がフルカラーで読める貴重な作品である。
長らく英語版しか存在しなかった本作だが、2017年に株式会社フェーズシックスより、
日本語翻訳版が刊行されているので、日本のファンも読んでみるのもいいかもしれない。
デストロイアは日本語版では1、3巻に登場する。

2017年から公開されたアニメ映画『GODZILLA』3部作の前史小説第2弾『プロジェクト・メカゴジラ』では、
「赤い甲殻を持ち、鋼鉄の扉を溶かすガニメの亜種」の集団が登場。
怪獣を倒すための生体兵器『ヘドラ』研究に関わった研究者達が、
ヘドラの研究を元にゴジラを倒す化学兵器を研究する最中に襲撃を仕掛けている。
彼らが明確にデストロイアそのものだと断言された訳では無いが、
このエピソード自体が作中でも真偽不明と取れる内容である事、
事実であっても生存者やその後の目撃情報が現時点では無い事から、その後の消息は不明である。


「今のゴジラには、オキシジェンデストロイヤーでさえ無力なのか……」


MUGENにおけるデストロイア

イリスレギオンスペースゴジラの製作者である特異点氏によっる完全体が存在する。
2010年1月20日β版公開。
公開先はマイリストから行ける新マイリストの先にある、twitterプロフィールから飛べるOneDrive。
以前はブログから飛べたが、現在は凍結されているので注意されたし。
常時アーマーで投げ無効など幾つかの特殊な性能もあるが、強さの調整そのものはし易く、
上手く調整すれば色々な相手と戦わせられる。

他にも、snowwolf氏が特異点氏の許可を得て、このデストロイアのスプライトを使用して製作した、
「デストロイアEX」が2011年7月30日に公開された。
こちらは新MUGEN用だが、公開場所でWinMUGEN用にするパッチも公開されている他、
AIもデフォルトで搭載されており、バランスのいい性能に仕上がっている。
こちらは投げも効いたりと本体は平均的な一般キャラの性能だが、攻撃面が強力で、
一部の飛び道具は一般キャラでは少々厳しいものも多く、攻撃面だけなら凶に達するかもしれない。
5Pでは狂キャラ化する。

+ 特異点氏製作
  • 特異点氏製作
劇中同様に尻尾で攻撃したり、口から「オキシジェン・デストロイヤー・レイ」を放ったりする。
また、『ゴジラ 怪獣大乱闘』オリジナルの技である「オキシジェン・デストロイヤー・ボム」も使用可能な他、
ま背の低い相手への攻撃手段として地響きで攻撃する技もある。

他にも劇中の技として、角を赤色に発光させて敵を切り裂く「ヴァリアブル・スライサー」もゲージ技として搭載されている。
この技は必殺技にしては火力が低いように見えるかもしれないが、アーマー殺しの性質があり、
アーマーを持った怪獣が相手なら大ダメージを与える事ができるだろう。
さらに劇中で印象的だった、相手を尻尾で捕まえそのまま引きずって攻撃する技も搭載されている。
投げ技なので投げ無効のk氏改変版ゴジラやレギオンには効かないが、効く相手には大きなダメージを与えられる。

スーパーアーマーによって怯まず投げも無効で、カラーにより自然回復量と被ダメージ後の無敵時間が上昇する。
特異能力の「甲殻」はダメージ減少の効果があり、カラーが上位になるほど受けるダメージが減少する。
ただし大ダメージ無効化は搭載されていないので、高威力の攻撃は有効である。

このように様々な特性を持っているため、低位カラーは怪獣相手だと相性がかなり出やすい。
まずアーマー持ちなので、アーマー殺しとなる技が苦手。またサイズの小さい相手や背の低いキャラも苦手である。
しかし自身もアーマー殺しの技、強力な投げ技、投げ無効を持っているので相手によっては封殺できる。

ライフとゲージの自動回復はオプションから調整できるので、
強すぎると感じた時やライフが減らせない時にはライフ自動回復をOFFにしてもいいかもしれない。
逆に相手のアーマー殺しの技に苦戦する時には防御力を調整してもいいだろう。
なおゲージ技は見栄えが良く、威力もアーマーが無ければ普通のダメージなので、
ロマンや実用性を求めるならゲージの自動回復はOFFにしない方がいいかもしれない。

+ 上位カラーの性能について
上位カラーになると、コンボ補正が無くなって技の威力が上がり、根性値や自然回復、無敵時間などの様々な能力が強化される。
前述のように「甲殻」も強化され、12Pカラーでは受けるダメージがなんと120も減少するようになる。
そのため、並みの攻撃だとこの能力と自然回復で無効化されてしまい、全くダメージを与えられないだろう。
とはいえ大ダメージ無効化などが無いなど、他の12P怪獣に比べるとまだまだ弱めの性能で、
弱点となる超高火力の攻撃を持っていれば上位カラーでもあっさり倒せる事が多い。
そのせいか他の怪獣に比べ、上位カラーが狂上位大会に出場する機会はあまりないのが実状である。

怪獣キャラならば初代ゼットンのファイナルビームや改変ゴジラ12Pの超高火力攻撃などが有効。
逆に連続攻撃や多段攻撃で大ダメージを与えている改変ギドラやスペースゴジラ、レギオンなどの攻撃には耐え切る事も多い。

以前はAIが未搭載な事や、ライフ自動回復による見栄えの問題から、動画での出番や活躍に中々恵まれなかった。
しかし2010年8月1日の更新でAIが搭載され、相手との距離によって攻撃を使い分けるようになり、大分立ち回りや動きが改善された。
必殺技を使う頻度も上がり見栄えもよくなったので、今後の活躍に期待したい。

+ Snowwolf氏製作 デストロイアEX
  • Snowwolf氏製作 デストロイアEX
全体的にエフェクトが派手なものに変更されていて見栄えがよく、改変元との違和感も少ない。
また、改変元とは異なりアーマーの類は持っていないのが特徴。
特異点氏版のオキシジェン・デストロイヤー・レイやヴァリアブル・スライサー、地響きも搭載しているが、
サイズが小さくなったおかげで当たりやすくなった技も多い。
オキシジェン・デストロイヤー・レイは薙ぎ払うようになって攻撃範囲が増し、自分が反動で後退するなど演出も変化。
オキシジェン・デストロイヤー・ボムは弾速が大幅に速くなり、
設置技としての性質が強い特異点氏版に比べると、使い勝手のいい飛び道具に生まれ変わった。
他にも原作設定を活かして尻尾を絡めて相手のライフを吸収する技や、角を光らせての広範囲攻撃に赤いバリア、
原作ではカットされてしまった腹部を開いて光線を放つ技など、多数の新技が追加されている。
また、即死技として腹部からのビームで地球を壊滅させる技も存在する。

5Pカラーは性能が狂クラスとなり、常時ライフ回復&ゲージ増加により単純な火力ではKOされなくなる。
強力なゲージ技が使い放題なので危険度が大幅に増すが、実は火力的にはそれでも狂には足りない面も多く、
シラリートラウマガメラ、googoo64氏製昭和ギャオス相手なら耐え切られて判定で負けてしまうだろう。
逆に言うと、こいつらの単純な高火力では殺し切れない性能だとも言える。
とはいえ即死技は有効でステートも奪えるので、そういった技を持つキャラであれば凶クラスでも殺し切れる。
コダラーは特に相性がよく、飛び道具を反射しての即死技により高確率で撃破してしまえる。
まあそれでもジェロニモンを圧倒するほどの強さなのだが……。
ただし、単純火力では死なずに判定にもつれ込んで試合が長引きやすいので、その点には注意。

1Pは強上位~凶下位クラスの強さでバランスや見栄えがよく、AIもデフォルトで搭載されているので、今後の活躍に期待したい。

出場大会

+ 一覧
更新停止中
凍結
削除済み
【12Pカラー】
凍結
削除済み
【デストロイアEX】

出演ストーリー

プレイヤー操作

ブリジットと遊撃の旅 part413 、特異点氏製1Pと12P)
はじめてのむげん part30 、デストロイアEX)


「ゴジラが…東京を死の街にして溶けていく……。
 これが私達の償いなの…?」

「償い?」

「科学、核を弄んだ私達人類の……」


最終更新:2024年02月08日 10:12