ユベル

「愛しているよ。十代」

プロフィール

遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』に登場するカード、またそれに宿る精霊。
アニメ第3期に登場したラスボスであり物語の根幹を成した存在。そしてゴールデンタイムに出現したヤンデレ
その正体は、遥か古代、遊城十代の前世であった少年を護る為に、
何者にも傷つけられぬ硬い鱗の鎧を身に着けた、二目とみられぬ醜い竜の姿」の怪物に改造された子供である。
カードゲームなのに無駄に壮大だが遊戯王ではよくある事である
それ故、カードの精霊となった後も彼を護る為にカードゲームで十代が負けて半泣きしたので
相手を精霊的な力で意識不明の重症にしたり
と十代に近づく人間を排除したりと少々行き過ぎていた行為を行っていた。
十代はその事を憂い、その心を宇宙の優しい波動で治してもらおうと、ユベルのカードを
海馬コーポレーションのロケットで打ち上げた
*1
だがそこでユベルは、十代の期待とは逆に第2期でラスボスだった「破滅の光」により邪心を与えられてしまう。
そしてロケットが地球に墜落し燃え尽きてしまったことでユベルの心は完全に壊れてしまい、
その結果、「十代が自分を苦しめるのは、苦しんでいる間十代のことを忘れずにいられるようにするためだ。
十代が自分を苦しめているのは彼からの愛情表現なんだ。」と間違った結論に辿り着き、
(ユベル自身もこの考えが間違っているという自覚はあり、こう考えなければ辛くて耐えられなかったとも語っている。)
十代に対して歪んだ愛情を持つようになった。
しかもロケットで地球に墜落するまでの間に炎の中でもがき苦しむ姿で十代の夢の中で悪夢として現れ、
それにより十代が苦しんだため十代の両親は病院で十代からユベルの記憶を消したほど。
そのため十代はユベルの事を忘れてしまった。*2

墜落の影響で精霊時の姿が右腕だけの状態だったが、隕石の調査に向かった当時軍人だった
プロフェッサーコブラの心の闇に付け込み(コブラは戦場で救ったリックという名の養子を事故で失っており、
リックを復活させる為にユベルの奇跡の力を使おうとした)、デュエルアカデミアで「デス・デュエル」を行うことによって
自身を復活させるために必要なデュエルエナジーを集めさせ復活に成功する。
人心掌握に長けており、様々な人物の心の闇に付け込み自分の望みの為に利用し、とり憑いて操っていた。
十代の仲間達を消し去って十代を追い詰めたり、仲間の一人であるヨハンにとり憑いて十代たちと戦ったりした。
そして十代との最終決戦では十代と完全に決裂し、十代の愛が手に入らないなら世界なんて滅べばいい
「超融合」のカードを使って12次元宇宙すべてを融合し消滅させようとするも、
前世の記憶を思い出した十代が罠カード「スピリチュアル・フュージョン」によって「超融合」の対象を変更。
そして、プレイヤーである十代とユベルの魂を超融合するという超展開が発生、世界は救われた。
このストーリーは超展開の多い『GX』でもかなり衝撃的だった。*3

超融合により一体化した後は改心し、十代を心から支えるクーデレな守護霊的存在となった(スタンドになったとも)。
上記の通り、ユベルは報われたヤンデレという珍しい存在でもある。

ちなみに、ユベル自身は雌雄同体
マジンガーZ』の「あしゅら男爵」同様、右半身が女性で左半身が男性の姿をしている。
ただ二人の人格が同時に喋るのではなく、男性の時は男性時の姿に変化し女性の時は女性時の姿で
という風に、相手にコミュニケーションを行う。
男性であるヨハンの体に憑依している時は 青年が青年に対してヤンデレる
ヨハンから分離した後も普段は低い女声(鶴ひろみ氏)だが何らかの拍子に男声になった時は
女っぽい奴がくぐもった低いオッサンの声(江川央生氏)でヤンデレる 等、
ゴールデンタイムにあるまじき光景が展開されることになった。*4
当然海外のユベルは女性扱い(Sheで呼ぶ)となり、台詞にも修正が入った。
勿論仲間(男)のヨハンに取り憑いた時の台詞も、同性愛規制のため全台詞が修正された
また日本も修正のためか、ユベルの再登場時や『タッグフォース3』、劇場版では女声の鶴ひろみ氏のみが声を当てている。

ここら辺のなんか得体の知れない物凄い光景や、この放送回があったシーズンの電波で欝な超展開ストーリーより、
『遊☆戯☆王GX』もまた「深夜42時アニメ」との評価を得ている。*5
元々『GX』はこのユベル編以前までシリアスが時々混ざりながらも基本的には前作に比べると明るい雰囲気であり、
このユベル編のストーリーの変貌は視聴者を驚かせた。
超融合後も『GX』の超展開は止まらず、半人外と化した十代が瞳をユベルカラー化して相手の記憶操作を無効化
スタンド使いのごとくウルトラマンもどきを実体化させて敵の背後から現実で直接攻撃を仕掛ける
もう一つの十二次元宇宙そのものとも言える存在とデュエルとやばい方向に飛んでいった。
……このユベル編当時ニコニコでは「遊戯王MAD」のブームであり数多くの作品が作られていく中、
こうした展開のために『DM』よりも知名度が低かった『GX』が注目されるようになるという(良い意味で)皮肉な結果となった。


前述のキャラクターの他にも…
  • 海馬コーポレーション本社ビルを爆破するという暴挙に出たり顔が異常なほど変わってしまったCV.子安な斎王琢磨
  • どう考えても衝撃増幅装置の電流のせいで心臓病を患うが『デッキのせい』という変な理由がついた丸藤亮
  • 斎王に続く顔芸、ユベルに続くメンヘラの藤原優介
………などありえない設定のキャラが出てくる。

そもそも、主人公たる十代すら悪をぶっ倒し続けたらいつの間にか自分が暴虐な覇王に変貌してしまったという有様である。
また超融合でユベルと融合した後の十代は性格が180度変わってしまい、冷めた性格になり、
行事などを面倒くさがって自ら出ようとはしなくなった*6。しかも顔つきまでも変わり、人外認定された。
ちなみに超融合後の十代はそれまでよりもかなり大人びており、結果ファンから付けられた通称が二十代

よくわかるヤンデレ具合


なお、その病みっぷりに目が行きがちだが、場に揃えるのにそれぞれ三枚のカードを墓地に送る必要がある三幻魔全てを場に出したり、
相手のカードの効果を受け付けず戦闘破壊もできないモンスターを攻略するなど、かなりの実力者である。
3期のラスボスの肩書は伊達ではないということか。 一方、4期ラスボスはやってることがセコいせいもあって実力は大したことないんじゃないかと言われることも・・・。

また、映画版においても十代のスタンドとして登場。
開幕から敵ボスとガチバトル(無論カードゲームではなくスタンドバトル)を繰り広げる十代にアドバイスしたり、
ラスボスをおびき出すために能力を使わされてむくれたりしていた。
……やはりリアルファイト要員か、仕方ないね。

そのキャラクター造形の所々に、永井豪作品へのオマージュが見受けられる。
永井豪作品に出てきた悪魔と言われると違和感はない。
余談だが、『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』のプロイストと言うキャラは、
ユベル同様に雌雄同体で竜の怪物ということもあり、ユベルと割と似ていたりする。登場はこちらの方が先だが。

そんな色んな意味でやばいユベルだが、デュエルターミナル第9弾「ヴァイロン降臨!!」において
対戦相手やアシスタントとして参戦決定となった。
ここでのセリフは一番ヤバイ時期(放送コード的な意味で)に準拠しており、
ヤンデレはアーケードにまで進出することになってしまった。こちらも女声の鶴ひろみ氏のみあてている。


「君が僕のことを忘れている時も、僕は苦しんでいたよ。

 熱いよ、痛いよ、苦しいよ…なぜ、こんなに好きなのに…

 十代はなんでこんな仕打ちを…その時気づいたんだ。

 これが十代の愛の形なんだって。十代は好きだから僕を痛めつけ、苦しませているんだって。

 だってほら、僕は苦しんでいる間、君のことを絶対忘れることはないからね」



カードとしてのユベル

劇中ではカードとしても登場している。

十代を守るために体を改造したという設定のため、「戦闘では破壊されない」という能力を持つ。
また攻撃力は0だが、受けた攻撃ダメージを相手に返す効果を持つ。
そしてユベルが自身の維持コスト(エンドフェイズに生け贄を捧げる)以外で破壊された場合、
その進化系「ユベル-Das Abscheulich Ritter」が特殊召喚される。
この形態では維持コストが発生しない代わりに、
毎ターン自分のエンドフェイズに「ユベル-Das Abscheulich Ritter」自身以外の全てのモンスターを
破壊しなければならない誘発効果をもつ。
この第二形態がフィールドを離れると、最終形態「ユベル-Das Extremer Traurig Drachen」が特殊召喚される。
アニメでは全ての攻撃が防がれていたため効果がわからないが、
OCGではここにきてようやく効果発動条件が「戦闘を行う」ことになるので能動的に使用できるようになる。

OCGでも存在するが、アニメとは違いボディならびに胸部が銀色になっている。
上記の通り、アニメと違って「相手に攻撃力分のダメージを与える効果」は
第一、第二形態は「相手の方から攻撃された場合のみ」となっている。
召喚条件が面倒くさい上に扱いづらいカードだが効果は相当に強力なので、
うまく運用するには、出しにくいユベルの召喚を補助するカード、
ユベルの効果でリリース・破壊されることが負担にならない、またはメリットとなるカード、
進化することが目的ならユベルを効果で破壊、または場から離れさせるカード、
そしてユベルがいることでより相手にダメージを与えられるカードなどが推奨されており、
これらを駆使してユベルを主軸に立ち回る「ユベルデッキ」というデッキ構成も存在。
第一形態に召喚条件が無い点を活かし汎用サポートで召喚、場に出たユベルを自分で即座に始末するという
実にユベルっぽいヤンデレなマゾプレイが要求される。
ちなみに毎ターン自身以外の全モンスターを破壊するという凶悪極まりない第二形態がユベルデッキの本命。
その影響で最終形態は第二形態が潰された時の保険みたいな位置付けになりがちだが、どうであれ居座られると
厄介な事には変わりない。

+ ユベル収録パックについて

なお、アニメで融合で登場した「ネオス・ワイズマン」はOCGでは融合モンスターではない上に
ユベルの進化と違って手札からしか特殊召喚できず、その素材にユベルの進化後は含まれず
破壊後のネオス蘇生すら無しと、ユベル以上に弱体化している。
とは言っても「モンスターとの戦闘後に相手に効果ダメージを与え自分のライフを回復する」
「カードの効果では破壊されない」と強力な効果を有しており、エースカードとしての能力は
(召喚及び専用デッキ構築の手間を除けば)そこそこ優秀な部類に入る。

また、作中では精霊として早くから登場していたが、デュエル中にモンスターとして召喚されたのは131話と大分後である。
ちなみにアニメだとこの反射能力はリアルファイトでも使える。

(以上ニコニコ大百科、ウィキペディアより引用および一部改変)

+ 名前について

余談ではあるが続編『5D's』の主人公である不動遊星のエースモンスタースターダスト・ドラゴン
フィールド上のカードを破壊する効果を無効にする効果の関係上、ユベルとは心強い存在でもあり厄介な存在でもあるという
奇妙な関係となっている。


MUGENにおけるユベル

特異点氏による手書きキャラが公開されている。
原作通り相手の攻撃を反射して攻撃するためダメージを受けないある種のAI殺したる性能を持つ。
だが、あらかじめ決められた1ターン分の時間(デフォルトは5秒)が経過するとライフが減少していく(維持コストの擬似再現)。
その為、ガン攻めしてくるタイプには強いが、全く攻撃してこない相手や、攻撃より防御が強かったり、
攻撃時無敵になる相手には弱い。
勿論プレイヤー操作にも弱い。ガン逃げされれば維持コストの関係上、先に倒れるのはユベルなのだ。

ダッシュはワープとなっているが、距離調節も可能。

+ 技紹介


出場大会



*1  
その発想はおかしい?遊☆戯☆王シリーズではよくある事です。大事なことなので二度言いました。
大体、「この宇宙は一枚のカードから始まった」とか設定されてる時点でお察しください。

*2
しかし十代は完全にユベルの事を忘れてしまっていたわけではない。
第1期初期に十代が仲間と怪談話で盛り上がってる時に、「幼い頃に精霊と会話をしていた」と仲間に話している。
だが、その精霊が世界を破滅に向かわせる程のヤンデレだったとは……当時、誰が予想できただろうか?

*3
なんせ20話くらいに渡って暗い暗い話続けた割に前世の記憶~超融合の流れが10分もなかったし
え?ユベルと十代のデュエル?完全に投げっぱなしで終了です

*4
ヤンデレ自体については、主人公への尋常ではない溺愛っぷり(デレ状態)と精神的に弱い面(病んだ状態)を
躁的・鬱的に表現したキャラは昔から多々あり、ヤンデレと言う言葉が知られてから認知されただけであるので
探そうと思えば古い作品だろうが子ども向けだろうが割とよく見つかるものである。
………まぁそれでもユベルはやりすぎだが。

*5
元々この「深夜42時アニメ」という表現は「深夜34時アニメ」からの派生したものである。
元ネタの「深夜34時アニメ」の意味は『ハヤテのごとく!』や『おとぎ銃士 赤ずきん』等の
午前10時という放映時間ながら、どちらかといえば子供向きというより大きなお友達向きに
なっていることから、本来なら深夜アニメである方が妥当なはずのアニメだからという判断だから来ている。
(オタク向けのパロディが含まれる場合、著しく(性的な意味で)露出やそれを匂わす暗喩が目立つ場合など)

『GX』(と続編の『5D's』)の「深夜42時アニメ」は上記の(シリアス的な意味で)色々ヤバイ展開から、
子どもが見るべきアニメではない」等とよく言われた為、こう呼ばれるようになった。
まぁ子ども番組でも色々ヤバイシリアス展開は多いんですけどね。

*6
どれくらいかというと、覇王になる切欠であり「何回ぶったおしても倒し足りない!」と言っていたモンスターを
4期に召喚された際に眉一つ動かさずノーコメントだったほど。
しかし、別に融合したせいで性格が変わった訳ではなく、三期の鬱展開で捻じ曲がっただけ。
それを元の明るい性格に戻そうと言うのが4期のテーマの1つでもあった。
最終的に前作主人公であり、十代が尊敬する偉大な決闘者・武藤遊戯とのデュエルを経て、
流石に完全に元通りとはいかなかったものの、デュエルを楽しむ前向きな少年の性格へと戻ることが出来た。