ゲシュペンスト


「コール、ゲシュペンスト!」

スーパーロボット大戦』シリーズに登場するPT(パーソナルトルーパー、人型機動兵器の区分)。
名前の由来はという意味のドイツ語。
メカデザインは大御所・大河原邦男。
ファントムキングダム』の骸骨型戦車ではない…が、そのデザインに加え、他の乗り物も名前が(ヨシツーナを除いて)ドイツ語であることから由来は多分同じ。

初登場はSFCのRPG『ヒーロー戦記』におけるギリアム・イェーガーの乗機であり、当時はパワードスーツであった
同作ではガンダムパワードスーツという設定にされており、設定上サイズ自由のウルトラセブンと違って
人間サイズを離れられない仮面ライダーと共闘させる為の設定だと思われる。
ページ冒頭の台詞のように「コール、○○!」というコマンドで転送・装着される様子は
まるで『宇宙刑事ギャバン』などのメタルヒーローのようである。
そのため、当時の別のコンパチシリーズでは、ギリアムが「ゲシュペンストの頭(ヘルメット)を脱いでいる」描写があったりする。
性能としては悪くはないが、序盤でギリアムが行方不明になるため、登場期間はそれほど長くはない。
デザインのモデルは『機動警察パトレイバー』に登場した試作機『グリフォン(形式番号:TYPE-J9)』というのが一般的だが、
さらに基を辿れば『鉄人28号』に登場したライバルメカ『ブラックオックス』になるとも言われている。*1
ブラックオックスがモチーフの機体には他にもこんな奴がいたりする。

その後、『第4次スーパーロボット大戦』にて後継機のゲシュペンストMk-IIと共に主人公の初期搭乗機を勤め、ヒュッケバイン・グルンガスト・アルトアイゼンなど
今では大人気のオリジナルロボットの多くが、この機体を祖とした系譜として生まれている。

無印ゲシュ、Mk-IIまでの容姿は色以外同じだが、『第4次』『F』はスーパーかリアルか主人公の系統を
選ぶことにより、同じ名前でも全く違う性能を発揮する機体だった。
『α外伝』ではそのどちらでもない「量産型ゲシュペンストMk-II」が登場し、
『COMPACT2』や『IMPACT』では捕らえたヴァイスリッターを解析したアインストが、そのデータを基にゲシュペンストMk-IIを複製され、『A』『OG2』では下記の特殊仕様の量産型が、いずれも敵としても登場している。

後の『OG』で初めて作品内で名称によって細分化され、無印、Mk-II共々、T(テストタイプ)・S(スーパー)・R(リアル)・
量産型(OGではM)・T-LINKシステム試験機のTTがユニットとして登場。
(ちなみに、現在の設定上はSはStrengthの、RはRapidityの略称となっている)
『OG』第一作の序盤はパーソナルトルーパー開発黎明期を舞台としているため、味方機がほとんど
ゲシュペンストとその近しい派生機となっており(キョウスケ編では特にその傾向が顕著)、挙句に
敵の幹部までゲシュペンストで登場する場面があったため、一部では「スーパーゲシュペンスト大戦」
とも呼ばれてるとか。
性能は量産型が味方最弱ユニットで、それよりほんのちょっとだけ強い念動力者用のTT、それよりさらに少し強いR、別次元の存在としてS*2といったところ。
ガンダムでたとえれば量産型はGM、TTはニュータイプ用装備を積んだGMのカスタム機、Rはガンダム、
S型はシャイニングガンダムあたりだろうか)
改造機も含めればMk-IITを改造したヴァイスリッター、無印Tを改造し生まれたMk-IIIのアルトアイゼン、
無印Rをギリアムとカイ・キタムラの案で改造され、もはや別物と言っても過言ではない程に強化を遂げたRVなど、
元祖とあって中々の機体バリエーションがある。
特に『OG外伝』で登場した「量産型Mk-II改」は先行試作型故か、バランスブレイカーの1機に数えられるほど強い。
『第2次OG』での性能はバランスを壊さない範囲ではあるがやはり高水準で、換装パーツにより様々な局面に対応できる。
しかし、『OG』や『A』の世界では、コストパフォーマンスや、敵の策略のせいで量産がストップされて、
その代わりに「リオンシリーズ」「量産型ヒュッケバインMk-II」や、『機甲戦記ドラグナー』の「ドラグーン」が量産され、
敵側のシャドウミラーが、とある事情で(本来ありえないはずの)改造された量産型を運用している。*3
ちなみに、もともと戦車の延長線上として開発された機体だそうで、他のPTと比べてかなり重かったりする。

初代『Another Century's Episode』では量産型Mk-IIが登場。
プレイヤーが最初に使う事の出来る機体であり、性能そのものは他の作品主人公機やライバル機に見劣りするものの
十分に最後まで使っていける為、真の主人公機として愛用する人も少なくない。
ちなみに、当機のパイロットは「名も無き一パイロット」であり、特にキャラ造形はされていないようだ。

また、『無限のフロンティア』には「ファントム」という名前で登場。
こちらは3mサイズの自律機動兵器で、大型ビームソードのグラン・プラズマカッターなど他のゲシュペンストには無い装備を持っていた。
+ 以下原作ネタバレ
戦闘面では援護攻撃専用のキャラだが、非常に使いやすいと評判である。
続編のEXCEEDではやや使い辛くなったものの、その安定性はまだまだ健在。
余談だが他作品キャラも援護攻撃でファントムを呼び出すときは「コール・ゲシュペンスト!」「ゲシュペンストキック!」と言ってくれたりする。
クロスオーバー…というよりゲスト出演の醍醐味というべきか。
ハーケンが出演するクロスオーバー作品『プロジェクトクロスゾーン』にも出演。
『OGムーンデュエラーズ』ではデータからマリオン博士が元祖S型を設計ベースに新規建造した機体が登場。
アシェンを固定サブパイロットとした複座型で更にハーケンの使っているライフル・杭打ち機・剣がセットのナイトファウルを大型化したものを装備している。
最強武器のフェニックス・ショウダウンでは中からアシェンが飛び出して攻撃、更にDTD状態の彼女からパイロットへのコメントがある。
…メタ満開だったり、ギリアムに至っては何故かアポロン総統時代の話を中途半端に持ち出してきたりとカオス極まりないが。

武装は種類によって様々で、それを考慮してか『OG』シリーズに登場した際には汎用携行武器を多く持てる。
内蔵武器では名前の通りの「スプリットミサイル」、腕についたシリンダー(プラズマステーク)を伸ばし
電撃を与える「ジェットマグナム」(この腕のシリンダーの部分はプラズマカッターと呼ばれるビームサーベルに換装できる)を初めとして
タイプTTの専用武装で念動力で刃物を飛ばす「T-Linkリッパー」、胸や銃からビームを出すもの(名称多数)など
タイプによって様々な武装がある。
特殊な例では『スーパーロボット大戦F』のスーパー主人公ルート序盤で性格が「真面目で優しい熱血漢」の場合、ゲッターチームの特訓を見学した際に
女主人公なら「必殺!ゲシュペンストパンチ」。そして男主人公ならば「究極!ゲシュペンストキック!」を編み出し、以後武装として使えるようになる。
また『OG外伝』からは「ハロウィン・プラン」によって量産型の強化改造が行われており、固有武装がグンと増えたり素の状態から砲撃支援特化・近接戦特化に換装できるようになっており
殴り合いに専念できたり遠距離砲撃もそつなくこなせるようになっている。
「電撃ホビーマガジン」2012年8月号から連載された外伝企画『スーパーロボット大戦OG 告死鳥戦記』では、量産型Mk-II改のカスタムタイプ
「量産型ゲシュペンストMk-IIシュテルベン(アーイ!のアレではない)」が主人公機として登場している。
更に『ダークプリズン』では第3次αで主人公を務めたセレーナが「ゲシュテルベン改」に搭乗していた。

ちなみにOG世界では、武装が無いMk-IIRに搭乗中に謎の敵と遭遇したイケメン(通称トロンベ)が、その謎の敵を素手で捕獲。
これにより「手を使った兵器」の有用性が認められロボットの生産が本格化した……ということになっている。
ただ、原作であるドラマCDでは普通に捕獲しただけなのだが、ゲームの『OG』では仕様上、ロボットのステゴロ
その謎の敵をぶっ潰しまくる事になる。リアル……タイプ……?
リアルマンタイプの間違いじゃ?(リアルマン:良く言えば「男の中の男」、悪く言えば「脳筋」を指す。)
ちなみに最初のPTということでかなりパーツの流用が効くらしく、サイバスターも地上での修復の際はゲシュペンストのパーツを流用している。
なまじ流用がきくせいで「Record To ATX」ではゲシュペンスト用の資材が尽きかけていたが。

また前述の「究極!ゲシュペンストキック」はOG世界では、2以降のゲシュペンストMK-IIタイプSの標準搭載武器として復活し
行動の名前を叫ぶことで、登録されているモーションを行う……というシステム上名前を叫ばないと撃てない
(『Gジェネ』シリーズにおけるシャイニングゴッドガンダムみたいなもの)屈指のネタ武装となった。
特にOGs以降は声優陣の熱演もあり、熱いゲシュペンストのイメージが広まった。

ノリノリな声優たちの演技を拝聴せよ!!

そして、OG2のアニメ『ジ・インスペクター』でもやらかしました。「SHOUT NOW!!」という文字が出てる事から、
やはり(?)叫ばなければ技がでない仕様らしい事が公式HPでも示唆されている(一応まだ正式な設定ではないようだが)。

ちなみにゲシュペンスト・Sの発展であるバンプレオリジナルにおける元祖スーパーロボットことグルンガストは本当に音声入力式である。

同じ姿のゲシュペンストでも、作品によって立場が大きく異なるのは以上のとおりだが
ギリアムの強化スーツ→主人公機→量産機→その世界の機動兵器の出発点→キックのロボ→最強の量産機
という波乱万丈なイメージの移り変わりの歴史を歩んでいる。

+ パイロットについて



MUGENにおけるゲシュペンスト

MUGENにおいては『スーパーロボット大戦OG2』のドットを用いたasd氏勢作のものが公開されている。
攻撃に使うボタンは一つだけとシンプルではあるが、スプリットミサイルやニュートロンビームなど、原作の武装が搭載されている。
更に上記のゲシュペンストキックが3ゲージ技で追加されている。ギリアムの乗るタイプRでは使えないはずだが気にしない。
システム的には和訳カンフーマンそのままの部分が多く、ブロッキングなどもそのまま搭載されている。切り払いかバリアだと思おう。
踏み込みが足りん!
更に使用後のに当たった攻撃の威力が1.5倍になる精神コマンド「熱血」と「ひらめき」っぽい回避が実装された。
ヒーロー戦記で共闘したとの特殊イントロもある。

3ゲージ技「究極!ゲシュペンストキック」はジャンプ中のコマンド技なので、人操作だと慣れない内は扱うのは難しいかも知れない。
ただ、「熱血」発動中に使用すると約8割と驚きの火力を発揮するので、優秀なAIが積まれたら化けるだろう。

AIはデフォルトでは存在しないが、誠治氏によるものが2012年9月2日に公開された。


この他、feizy氏によるレンの改変キャラとしてゲシュレンストというキャラも存在、ギリアムを含む多数のボイスパッチも同時公開されている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21143059

また、まっしろ氏が製作した『ナイトウィザード』のリオン=グンタストライカーとして、
5%の確率でスパロボのゲシュペンストが出現し、ゲシュペンストキックを決めた後ヒーロー戦記の宣伝をして去っていく。
なお、この場合はガード不能で通常の三倍のダメージとなっている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11576651


「ヒーロー戦記もよろしく!」


出場大会

出演ストーリー

半人半霊のこころ(うp主操作)


*1
これに限らず、バンプレオリジナルはその時点では参戦が見送られたような作品をモチーフにしていると思しきことがしばしばある。
魔装機神などその際たるもので(詳しいことはグランゾンのページ参照)、
他にも『R』の女主人公用最終形態は必殺技のモチーフが『DETONATORオーガン』の「グランドクルスアタック」であるとか、
『第2次Z』の主人公は名前や金に困っている辺りが『デモンベイン』の九郎に似ているなんて言われたりもする。前作からマスターテリオンっぽい人もいたし。
なお、この辺で挙げられた作品はことごとくが後のタイトルで見事参戦を果たしている。鉄人は'80年のリメイク版ではあるが
バンプレ(現BBスタジオ)の版権交渉力恐るべしといったところか。

*2
+ 『OG』ネタバレ

*3
+ 『A』ネタバレ

*4
+ 『ヒーロー戦記』ネタバレ