サー・クロコダイル


「……自惚れるなよ、

       小物が……」


「……おれとお前では……海賊の格が違うんだ……!!」

『週刊少年ジャンプ』連載の尾田栄一郎作の漫画『ONE PIECE』のアラバスタ編(単行本18巻~23巻に相当)の大ボス
二つ名は“砂漠の王”。年齢は44歳、身長は2m53cmとかなりの大男
(ただし『ワンピース』には常識はずれな体格なキャラが多いので特別大男扱いされることはない)
アニメ版での声優は『魔法陣グルグル』の魔王ギリ、『ドラゴンボール』のダーブラなど
子供向けアニメにおける悪役常連の大友龍三郎氏が務めている。
余談だが、大友氏は『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』にてバッカニアというモヒカンヘアーの軍人の役(悪役ではない)で出演しているのだが、彼も義手をしており(ただし右腕)さらに何の因果かその義手の名前が クロコダイル だった。

キャラクター設定


王下七武海の一人(事件後に除名)にして秘密結社B・W(バロックワークス)の社長。
砂を操り自身の身体も砂に変化できる自然系(ロギア)悪魔の実「スナスナの実」の能力者。
顔面を横断する傷跡、義手である左手のフック、分厚いロングコートにオールバックの髪型が特徴的。髪が乱れた姿はやけにセクシーと評判。
葉巻を愛飲し「クハハハ」という独特の声で笑う。七武海入り以前の懸賞金は8100万ベリー*1
B・WにおいてはMr.0のコードネームを持つ。立場上公に動けないため副社長のミス・オールサンデー(ニコ・ロビン)が
大まかな指示を執っていたが、最終作戦「ユートピア作戦」の際に初めてメンバーの前に姿を現した。

表向きは七武海としてアラバスタを海賊の襲撃から何度も守り、B・Wのアジトを地下に備えたカジノ「レインディナーズ」の
経営者を名乗っている。その裏で「“雨を喚ぶ粉”を用いた人工的な干ばつ」、「国王軍に社員を忍び込ませる」、
「オアシス開拓者を砂嵐で妨害」、「町への破壊工作」等の策略でアラバスタの国民に王国への不信を煽り、紛争を巻き起こしている。
その真の目的は、アラバスタ王国にある歴史の本文(ポーネグリフ)を解析し、古代兵器プルトンを手に入れ、
その力で世界政府をも凌ぐ軍事国家を作る事であった。
モンキー・D・ルフィと三度に渡り対決し、内二回はルフィを下したが、起死回生を果たしたルフィが放った
ゴムゴムの暴風雨(ストーム)の前に敗れ去る。海軍に逮捕された後は留置所生活を強いられ、
元部下が救助に来るがこれを拒否、大監獄インペルダウンに送られる事になった。
その後、ルフィが義兄エースを公開処刑から救う為、
インペルダウンに侵入した際に利害の一致により共闘する事になる。

戦闘スタイルは「砂に変化する能力を用いた斬撃」、「右手に触れた物全ての水分を一瞬で干からびさせる」、
「砂に変化して殆どの攻撃を無効化する」など、能力に特化した戦い方である。
砂に変化できる特性上、砂漠での戦闘では「自分に敵う者はこの世にいない」と豪語しており、
事実ルフィは前述の通り二度(二戦目はクロコダイルの弱点を把握したうえで戦ったにも関わらず)敗北している。
また、左手のフックの中に蠍の猛毒が染み込んだ鉤爪とナイフを隠し持っている。
水や血など液体を浴びると固形化してしまい能力が発揮できなくなる事が、唯一の弱点である。

(以上、Wikipediaより抜粋、改変)

前述の策謀から分かるように冷酷非道で計算高い性格をしており、信頼や仲間を不要な存在とし、
自身も最初から誰一人信じず、一度でも失敗するか、役に立たないと判断した社員は自身の能力で容赦なく抹殺*2、と
あらゆる意味でルフィとは真逆の性格をしている。

しかし、なりふり構わない暴君ではなく、前述のとおりアラバスタの民の信頼を得るために
表面上は「部外者には手を出さない」というダークヒーロー的な活躍を周囲に見せていた。
おかげで「黙れ愚民ども!」などと暴言を吐いてはいたが「そんなことを言っていつも俺達を助けてくれる」とツンデレ扱いであった。
これが最終的に国を乗っ取るためのカモフラージュとはいえ、現国王すら「海賊あがりの義賊」と
ほぼ完全に信頼していたのだから、その手腕と政治腕力は恐ろしいものがある。
そのためか約40巻ほど経過してから再登場した際も、初期のボスキャラでありながら依然として大物として描かれ、
インフレしてきている他キャラのかませ犬になることもなく、ルフィと同格の存在として恐れられるなど高待遇である*3

その一方で、「海賊王になる」と言ったルフィに対して「この海のレベルを知れば知る程に、そんな夢は見れなくなる」と返したり、
後に再登場した際の「“白ひげ”や“ロジャー”に勝てなかっただけで、涙をのんだ銀メダリスト達はごまんといる」という台詞、
そしてかつての夢が「海賊王になる事」等々、厳しい現実を見て夢を捨てたのだと思われる発言の数々が見られる。
またルーキー時代の弱みを革命軍幹部のイワンコフに握られていたり、過去に“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートに敗北した苦い経験、
誤解とはいえ「見損なったぞ白ひげ!俺はそんな情けないテメェに負けた覚えはねぇ!」と珍しく怒りの感情を露にするなど、
悪役としての矜持を保ちつつも何処か人間臭さが感じられるキャラとして存在感を放っている。
また表紙連載というミニコーナーの中では部下が用いた「範囲内の人間を理想の姿に変身させる」という技の影響で、
「まるでテンプレートのような海賊船長」の姿に変身していたことから、海賊王という理想は未だに持っているのかもしれない。

そして現在も部下であるMr.1(本名ダズ・ボーネス。賞金首5000万ベリー前後?)と共にグランドライン後半を航海中。
今後の展開が見逃せないキャラの一人である。

「"理想"ってのは、実力が伴う者のみ口にできる、"現実"だ…!」

「守りてェもんはしっかり守りやがれ!!!
これ以上こいつらの思い通りにさせんじゃねェよ!!!」



MUGENにおけるサー・クロコダイル

  • 無虚氏製作 GBA版ドット
GBAゲーム版のドット絵を元にしたと思われるキャラが無虚氏により製作・公開されている。
元が元だけにちびキャラであるが、現在は1.5倍に拡大されている。そのためドットは荒い。
しかし、それを補うようにカットイン音声が搭載されており、地味に完成度が高い。
さらにボスモードもあり、スタート+Aボタンで選択することで、全ての攻撃中にアーマーが付くようになる。
2月15日の更新で三段階のレベル制AIが搭載された。

  • Ayacos氏製作 3D
海外のAyacos氏による3D&リアル頭身(上記のgif)のクロコダイルも公開されている。
砂になった状態でのワープ、原作の技を再現した必殺技、超必殺技が搭載されている他、画面端のパネルから選んだ特殊攻撃を繰り出せる「カードシステム」を取り入れている。

「負け犬は正義を語れねェ…!!

        ここはそういう海だぜ…!!」

出場大会



*1
B・Wの存在とその野望が発覚したアラバスタ事件を考慮すれば倍以上になると、
原作者がSBS(『ONE PIECE』単行本の読者質問コーナー)で回答している。
逆に言えば懸賞金が億に満たない時点で七武海への勧誘を受けたということで、相当な実力者として判断されていたことの裏返しとも言える。
現在では脱獄して懸賞金がついているので、億単位は間違いないと思われる。

*2
とはいうものの、Mr.3は干からびたものの何とか生き延び、ルフィも干からびさせた直後に水分を回復しており
どうにも詰めが甘い所がある。

実際の所、『ONE PIECE』では本編より以前の過去を除けば、キャラが死亡することは少なく、
詰めが甘いのは彼に限った話ではないが。
これは作者の尾田氏が「漫画は少年のものであり、死の直接の描写を出来る限り描かない」とする考えの為である。
全く描かないという意味では無い

*3
尤も、この周辺の話ではルフィすらインフレに付いていけず敗北を重ねているという恐ろしい状況なので、
クロコダイルも撤退を優先したり負傷したりしている。設定を考えればルフィもクロコダイルも十分健闘していると
言えるのだが、なんせ敵がラスボス級ばっかりなので……
とはいえ、ミホークやドフラミンゴと戦闘をしている部分から考えるとむしろルフィよりも強いような…

懸賞金の額で言うなら、ルフィが冒険を開始した東の海の懸賞金アベレージは300万で、
1000万を超えれば海軍本部からも「大物海賊団」として扱われていた。
クロコダイルが登場するアラバスタ編終了後からは数千万の海賊がごろごろ登場するようになり、
ルフィを含め1億を超える海賊も珍しくなくなり、現時点ではクロコダイルのような特殊事情のある者を除き、
1億以下の海賊はかませ犬にされるような状態となっている。
というより現在の「新世界」(GL後半)では2億程度+チートじみた自然系能力者すらかませ犬になってしまい、インフレが凄まじい。
そしてルフィはそれに適応している。

余談だが、この再登場以前に発売されたゲーム『アンリミデットクルーズEP2』ではルフィとの会話で、
「麦わら…俺とお前じゃ格が違うんだよ!」に対してルフィに「ああ、今はお前の方が格下だ」と返されてしまうなど原作とは違い小物扱いをされている。
なお、同作のクロコダイルはまさかの最初の島のボスである。
尤も次の島のボスは“手加減した”シャンクス&ミホークという鬼畜な組み合わせなので、ある意味妥当かもしれない。

一部ゲームでは原作の迷セリフ(?)「かぺ」がやられボイスに使用されており、連続で攻撃を食らうと無様な姿をさらす羽目になる。