スラッシュ・ビストレオ


「超特急であの世へ送ってやる!」

CAPCOMのアクションゲーム『ロックマンX4』に登場する8ボスの1体。モチーフはライオン
「鋼の破壊王」の異名を持ち、レプリフォース陸軍の部隊長として軍用補給列車の護衛を行っている。
CVは同作のマグマード・ドラグーンも演じている 長嶝高士 氏。

「大暴れしたかったから」という理由のみで入隊した、レプリフォースきっての暴れん坊。
戦場では最前線で言葉通り大暴れし、指揮官としての才覚も認められて指揮官となった。
強い敵には敬意を示すが、弱い敵や臆病な部下は大嫌いという分かりやすい性格である。

戦闘では1往復する高速突進や大ジャンプからの急降下キックといった突撃技が多い。
また、若干のタメ後にサマーソルトキックのモーションで前方と斜め上前方に飛び道具「ツインスラッシャー」を放つ。
体力が減ると「大ジャンプ→1往復突進→飛び掛かり」の連続技を使ってくる。最後の飛び掛かりの威力が大きいので注意。

エックスなら基本的に離れて戦えば問題ない。
弱点武器「グランドハンター」があるならパターンにハメられる上、ビストレオの脚の爪が折れて攻撃が弱体化するので楽勝になる。
ゼロの場合は、グランドハンターを持つボスから覚えられる必殺技「飛燕脚」が移動技である事と、
弱点固有のリアクションを取らないので弱点を突けない……と、いうのは間違いで、
パターンにハメられないものの、ダメージの高い「雷神撃」が弱点である(攻略本でも弱点として明記されている)。
同じくゼロだと固有の喰らい動作を取らないボスにドラグーンがいる。こちらも「雷神撃」が弱点。

ビストレオは全体的に行動の隙が大きい(意味の無い咆哮、大ジャンプやツインスラッシャー後の硬直など)ので、
突進(ジャンプで回避)やツインスラッシャー(ダッシュで回避)を警戒しつつ、ヒット&アウェイを心掛ければ苦戦はしないだろう。

倒すと、エックスなら特殊武器「ツインスラッシャー」が、ゼロなら必殺技「疾風牙」が手に入る。
ツインスラッシャーは斜め上下に衝撃波を飛ばす武器。攻撃範囲・連射性能・燃費に優れるが、単発の威力は心許ない。
疾風牙は地上ダッシュ斬り。敵の攻撃を躱しつつ斬り込み、そのまま連続斬りに繋げると美しい
なお、PS3でプレイすると開幕演出がバグる事があるらしい。

『アニバーサリーコレクション』のエックスチャレンジ(二体のボスと同時に戦うモード)では、
Vol.1のステージ1-3にクレセント・グリズリーとのタッグで登場するのだが、
地形に凹凸のあるグリズリーの部屋で戦うため、ツインスラッシャーや突進は窪みでしゃがめば避けられる上に、
グランドハンターを装備していれば飛び掛かりで窪みに誘導してハメられるなど、序盤のステージという事もあってか原作以上に楽に攻略できる。
他のボス達と違って両者は使い回しがされておらず、Vol.2では別のタッグに変更されて出番が無い事から、
「もっと広い部屋で戦ってみたかった」というコメントも少なくない。
また、ビストレオをはじめ『X4』の8大ボスは一度しか使用されず、『X3』以前に至っては一度も使われなかったボスも居る。
(全く出番がなかった『X7』と『X8』3DCGなのでしょうがないのかもしれないが)。

『ロックマンX DIVE』ではアイリスの参戦と同時期に軍用補給列車ステージが実装されたが、
ビストレオは影も形もなく、ボスを務めたのは『コマンドミッション』に登場するDr.サイケの第二形態「マッド・ノーチラス」だった。
本作では棘やマグマに触れても即死しないが、走行中の列車から線路に落ちると即死(ゲームオーバー)となる。
また、連結器を爆破する際の演出がバグで破壊できてなかったり、そもそも爆破の演出が発生しなかったりする。

漫画版におけるビストレオ

岩本佳浩氏による漫画版『ロックマンX4』では、部下を暴力的に扱うなど指揮官らしからぬ振る舞いを見せ、
戦闘シーンは全てカットされた上にエックス(アルティメットアーマー装備)の手でバラバラにされ、
あまつさえ最期は自身が最も嫌う筈の命乞いまでする(エックス談)など、実に悲惨な扱いを受けた。
……これも全ては漫画版打ち切りによる哀しい結果であったと言えよう。
同じく瞬殺されたドラグーンやフクロウルと違って復刊版でのフォローは一切なかったけどな!
読者の間では「VAVA=バーボン」、「ヴァジュリーラFF=クリスマス」のように、
「ビストレオ=みっともない」という構図が出来上がってしまった。*1
同じ「みっともない」でもストーム・イグリードがゼロに言った「男のおしゃべりはみっともないぜ」とどこで差が付いたのか…。
「みっともなさ」と言われれば身も蓋もないが

また、過去にスパーク・マンドリラーが散々シグマへの忠義を語っておきながら勝ち目がないと悟るとエックスに縋りついて命乞いを始め、
その際にシグマを売ろうとまでしていた事から、この出来事が「みっともない」に繋がったのではないかという考察もある。
(マンドリラーはリモートで監視していたシグマによって粛清された)。

ちなみに、池原しげと氏の漫画版『X3』作中でもマンダレーラBBがエックスに敗れたヴァジュリーラFFを「みっともない」と一蹴している。


MUGENにおけるビストレオ

海外製のものが数体確認されている。

+ Snowwolf氏製作
  • Snowwolf氏製作
MUGEN1.0以降専用キャラだが、Win版対応パッチも別途公開されている。
原作でもあったバク転しながらのスラッシュ攻撃の範囲がかなり大きくなっている。
ダッシュで突撃して瞬獄殺をかます大技も持っている。
基本的には肉弾戦タイプだが、飛び道具もかなり凶悪。
総じてかなり性能が高いため、狂キャラに近い。使用には注意が必要と思われる。
氏恒例の瀕死時限定の一撃必殺技には八雲紫が登場する。
同氏のドラグーンは炎繋がりで藤原妹紅を召喚する「龍凰滅神拳」を使うが、こちらは組み合わせの理由が謎。
一説では漫画版で命乞いをした繋がり超特急(電車)繋がりとも噂されるが、真相は不明である。

+ ElManic16氏製作
  • ElManic16氏製作
相手の真上までジャンプしての踏み潰しや、突進からの噛み付き等原作に近い動きをする。
ただし、総じて硬直が長めで隙が大きい。
また、アフロン氏のシグマインフィニティー・ミジニオン同様、ボス戦のBGMが流れる仕様になっている。

+ RedLine氏製作
  • RedLine氏製作
MUGEN1.0以降専用。
こちらも原作に近い仕様のビストレオで、原作と同じ技に加え、運送技や当て身技も所持している。
Helios氏のキャラを改変し、性能を強化したものであるとの事。
常時ハイパーアーマーでダメージを受けても怯まず、ジャンプは↑方向への入力ではなく専用ボタンで出る等、
どちらかと言えばアクションゲームに近い仕様となっている。
AIもデフォルトで搭載されているので、エックスやゼロで挑んでみるのも一興。

なお、改変元のHelios氏は引退しており、
ダウンロードページには繋がるものの、ビストレオのダウンロードが出来なくなっている。


この他に、クレセント・グリズリーをストライカーとして呼び出したり、「蛇使い」を使用するビストレオも海外で公開されていたが、
現在はホームページの閉鎖により入手不可能。

単体キャラ以外では、アフロン氏のアルティメットアーマーエックスが使用する特殊武器に「ツインスラッシャー」があり、
説明書から察するに「みっともない」をした後と思われる。

出場大会

出演ストーリー



*1
+ 参照(2019年5月時点)


最終更新:2023年07月15日 08:49