ウッドロウ・ケルヴィン






「嫌ではないが、疑問には思っている。
   自分に父の後を継ぐ資格があるのかと」


 年齢:23歳
 身長:181cm
 体重:68kg
 一人称:私
 声: 速水奨

テイルズ オブ デスティニー』の登場人物。
ファンダリア王国の王子で、意思を持つ剣「ソーディアン・イクティノス」のマスター。
学問や政治力、統率力にも優れ、冷静沈着で物腰柔らかだが稀に天然。
放浪癖があり、よく城を抜け出しては弓の名手であるチェルシーの祖父アルバ・トーンの元を尋ね、弓の師事を受けている。
続編『デスティニー2』にも登場し、前作での活躍から「英雄王」と慕われている。
剣術、弓術、晶術を使いこなす万能キャラ。しかしPS版ではシステムの都合で剣と弓のどちらか片方しか使えない。

PS版では同じパーティメンバーの女性、マリーに恋愛感情を抱いていたが、リメイク版では削られている。
また、リメイク版では拳王賢王と慕われた偉大な父に対するコンプレックスを抱いており、王位継承に大きな不安を抱いている。
クイズ好きという設定も追加され、同じくクイズ好きのフィリアとは良きライバルになった。
しかし2人とも根が真面目な為、「なぞなぞ」は苦手。
仲間のことは基本的に「君」「あなた」と呼ぶがジョニー・シデンだけは「おまえ」と呼ぶ。

正式加入時のレベルの低さ(序盤で一時加入した時のレベルが引き継がれるため)、
パートナーであるソーディアン・イクティノスの参戦の遅さ、
レベルが低い=使われないのも相まっての全体的な存在感の薄さ、そして攻撃属性が「風」な事から、
「空気王」という不名誉なあだ名で呼ばれていたものの、
PS2で発売されたリメイク版では突っ込み所満載のBC「刹華斬」や、「ほうれん草!」等の名言(空耳)を残し、
レベルの低さなども改善され、圧倒的な存在感と人気を誇っている。煌憐昇?何それ?
しかし、使い勝手と同時にネタ性も上がってしまった*1せいか呼び名は「空気王」のまま。
リメイク版で追加されたウッドロウ固有のサポートスキル「警戒」の効果が「エンカウント率減少」のため、
「警戒している訳ではなく空気だから遭遇率が下がっている」と解釈される場合があるのもその要因の一つかもしれない。
褒め言葉だよ褒め言葉。
よくネタにされる「なに、気にすることはない」*2は、PS時代にスタンに真似されるほどこの台詞を多く使っていたため。
PS2版では全く言わなくなってしまったが、ファンの間では未だに良く使われる。
歴代キャラが出演する『テイルズ オブ ザ・ワールド レディアントマイソロジー2』では、クリア後の話でこの台詞を言ってくれる。

+ 他にはこんな名言も
この他にウッドロウ語録として「考える」「もっと考える」というものがある。
どんなに答えようのない問題に出くわしても、しかし答えが出るまで考え抜くという意味だが、
最悪「答えを出さなくていい」という答えに辿り着くこともある。
……あくまで現実の人間の話だが。
国王である所のウッドロウらしい名台詞で、『デスティニー2』において主人公カイルの指針にもなった。
2chのD2キャラスレでは無言AAで登場、または「考える」の一言レスが行われる。

「そもさん」は某ウッドロウMADの「その~」という言葉の代用になっていた。
「そも1」「そも2」「そも3」という感じ。


川´_ゝ`) <なに、気にすることはない


ソーディアン・イクティノス

「ウッドロウはいいマスターだ。何の問題もない」

 パートナーのソーディアンは風属性の剣「イクティノス」
 地上軍情報将校イクティノス・マイナード少将の人格を投射したソーディアン。担当声優は松野太紀氏。

 ファンダリア王国の象徴として王家に代々受け継がれている。
 その為かPS版ではウッドロウを様付けで呼ぶ、彼の従者のようなキャラクターだったが、
 リメイク版では呼び捨てになり、タメ口で話すようになった。
 PS版では天地戦争時代の破損により眠り続けており、終盤まで使用することができなかった。
 啄木鳥しんき版では破損の設定が使用されていなかったのか、普通に会話し、使用していた。
 リメイク版では第一部終盤に核であるコアクリスタルを損傷し、会話をすることが不可能となるが、
 ソーディアン(武器)としての機能は保っており、第二部開始直後から使用できる。
 喋れるようになるのが終盤の上、キャラ的にも「冷静で無口な理論派」と割と普通なため、
 空気王とネタにされるマスターよりも更に空気と化しているが、なに、気にすることはない。

PS版では終盤でようやく使えるようになっても、レベルが低く育てるのが大変だったが、
リメイク版ではシャルティエのデバイスポイントを引き継ぐ為苦労せずに済む。
しかしPS版で最高の攻撃力を誇っていた突き攻撃力が削除されてしまい、微妙な攻撃力になってしまっている。
習得デバイスはシャルティエと似ているが、残念ながら「チェイサー」は敵を倒すごとにCCが回復する「ラピッド」に変更されている。
PS版では微妙だった晶術の性能は上がっており、詠唱が短く攻撃範囲も広い上追尾性能のあるストリームアローが便利。


性能

PS版は上記の通り。この頃はパーティキャラ加入時のレベル調整というものが存在しなかったので狙って育てないと活躍は見込めなかった。
しかし、育てさえすれば最強キャラ。ある程度装備するディスクを選ぶ必要はあるものの、
高威力・広範囲・隙少なめ・無条件の烈空刃で敵を瞬殺するというチートじみたことができた。
当然それだけ育つまでの道のりは非常に長いが。皇王天翔翼使った方が早いとかは禁句
剣技と弓技のどちらかしか使うことができないが、後半になると有用な技は剣技ばかりなので、弓はほとんど趣味の領域だった。晶術は空気。
『なりきりダンジョン』シリーズでは『2』と『3』に登場。術→技のキャンセルでストーム→裂空刃と出すのが強力だった。
ちなみに弓と剣を同時に扱うキャラとしての初出は、『シンフォニア』でのゲスト出演。

その後『シンフォニア』を経て、リメイク版では剣と弓を組み合わせたまったく新しい王宮武術で戦えるプレイヤーキャラとなった。
近接も遠距離支援もこなせる万能キャラと言える。

しかし、グラフィックではパーティー一重厚な服装なのに何故かの部類に入る。
そして何故か食べること関係の空耳が多いが、何故かそれらの技ばかり強力なコンボに必要だったりする。ほうれん草!
逆に過去猛威を振るった裂空刃は何故か使いづらくなっている。
何故か接近していたのに、何故か遠くで風魔法を連打していたりする。
「何故か」という言葉が何故か良く似合う。
イクティノスそのものも、使用可能時期が第二部の最初からに変わっているので助かる。
DC版では人知れずひっそりと復活するソーディアンデバイス「フェニックス」を習得した。流石空気王。

…が、しかし、DC版で追加されたリオンサイドでは、クリア後に行けるダンジョン「アルカナルイン」においても、
装備している武器が第一部再加入時の武器「ロイヤルブレイド」のままになっており、当然イクティノスは永遠に手に入らない。
そのため、ウッドロウはしょぼい性能のロイヤルブレイドのままで隠しダンジョンを戦わなければならない。
他のキャラに「なりきりウッドロウ」を装備させればいいのだが、当然ウッドロウ本人は殆ど戦力にならない。
リオンサイドのアルカナルインでの仲間達は「第一部終了時の装備で再加入する」という仕様のせいなのだが…あまりに不憫である。


MUGENにおけるウッドロウ・ケルヴィン

+ 白髪の騎士氏製作 なりダンドット
  • 白髪の騎士氏製作 なりダンドット
現在は氏のMUGEN引退に伴い入手不可。
『なりきりダンジョン3』のドットを用いたちびキャラ
『なりダン3』がベースなためか、秋沙雨と刹華斬以外のリメイク版の技は搭載されていない。
ちなみに同氏のテイルズキャラに共通することであるが、LIFEは1100。

性能としては、やはりと言うべきかテクニカルタイプ。
まず、弱突きを弱突きでキャンセルし続けられる(リメD仕様)なのだが、これが異様に早い。
地上では攻撃が出る前にキャンセルできる。
また、空中では即当たり判定ができるのでバッタ固めが可能。

+ 各種技紹介
  • 風神剣
飛び道具。相殺判定が存在しない。

  • 断空剣
愛の心にて、悪しき空間を断つ! やってやるぜ!!
対空攻撃。後述の秋沙雨をキャンセルして出すことも可能。

  • 秋沙雨
9回突いてジャンプ切り。ジャンプする前に断空剣でキャンセルできる。

  • ストーム
晶術だから発動前に隙があるのだが、
このストームは詠唱短い、全画面判定、硬直短い、消費ゲージ少ない、ダメージがゲージに見合っている…と、かなり強力な技。

超必殺技は3つあるが、ここではその内の2つを紹介。
  • 裂空刃
ゲージ消費して長い無敵を発生、4本セットの風の矢が連続で放たれる。
隙も短かく、リバサできる時に決まれば体制を一気に引っくり返せる技ではあるが、威力自体はそこそこ。

  • 偽・刹華斬
ライフ500以上時限定の3ゲージ消費技で、「↓←↓→+Y」で発動。
始動の突きが当たると「リミッターを外させてもらう!」のセリフと共に一閃する。
そのダメージは相手の体力(下二桁切り捨て)の半分。1000以上の場合は500の固定ダメージ。
ただし、(恐らくミスで)ライフ100未満時の挙動が設定されていないため、その際は当てても一閃せずロックされた相手が一定時間固まるだけ。
実質割合攻撃なので残り体力1になり生き残る仕様になっている。
……だが、外せばゲージ0、入ってもそこからが問題という二重の、AI・対人関係無しの究極の魅せ技である。
これを使うならストームや裂空刃を連発した方が(ry
ちなみに、技名に「偽」と付いているのは性能がアレンジされているため。

また、別途でAIも公開されている。

+ 1/8192氏製作 リメDドット
  • 1/8192氏製作 リメDドット
スタンも製作した氏による、リメイク版のドットを用いたウッドロウ。
最新版は2011年1月11日更新のVer1.15に、2011年3月7日公開の修正パッチを適用したもの。
ディスプレイネームが「royal air king」になっているが、なに、気にすることはない。
同氏のスタンと同じくCCシステムで戦う他、原作の使用術技と没技「襲爪雷斬」も搭載されている。
また、デバイス「フェニックス」も搭載されており、LV3BC発動で死ぬ点と回復効果(相方のLIFE500回復)が再現されている。
特殊カラーには10P(分身出現)と11P(本体性能強化&攻撃中透明)、その両方の性能を併せ持つ12Pが存在する。
フライングされると特殊カラーよりエグい性能になる上、特殊カラーだと効果が両方適用される。
リュウセイ氏によるAI&改変パッチも公開中。

+ これが本当の空気王だ!!(大会ネタバレ注意)
なにが論外・神・狂だよ!!!弱キャラ大会しろオラァァ!!!では、
大会開幕以来ランセレに選ばれることなくただひたすら空気状態になっていた。
その後大会が進むにつれて多くの弱キャラが散ったり意外なかみキャラが勝ち抜けする一方、
彼だけは一度もランセレに選ばれることなくただ空気であり続けた。
やがて誰もが彼の存在を忘れかけていた大会予選終盤のPart27、試合数158試合目においてようやくその姿を表したのであった。
Part27にして初登場だが、なに、気にすることはない

結局予選はわずか2戦2敗という成績のまま終了。
彼自身は決勝トーナメントへ進むも初戦でラスボスと対決し呆気なくストレート負け。
まさしく空気のように去って行ったのであった。


「什麼生! 説破!」

出場大会

+ 一覧
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凍結
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出演ストーリー



*1
あくまでネット上での話であり、公式的にはむしろ真面目すぎて出番が無いという扱いになっている。
特典DVDのようなはっちゃけた場には勿論、ファンダムにも出場できなかった。メインキャラなのに…

*2
かなり余談であるがこの台詞は、MUGENはもとより原作格ゲーの解説において、
突っ込み所や無茶な設定を扱う際の当wikiにおける決まり文句のようなもので定着している
(類例:なんなんだアンタ・・・・すごい○○だ。○○だからしょうがない)。
実際、彼自身のニコMUGENにおける出番より、このwiki内で引用された回数の方が圧倒的に多かったりするが、
なに、気にすることはない。


最終更新:2021年12月13日 19:49