誤植


「誤植」(ごしょく)は、印刷物における文字や数字、記号などの誤りの事。
ミスプリント(ミスプリと略する事もある)、タイポ(typo, typographical error の略)、タイプミスとも言う。
植は写植の植であり、元々は活版印刷の組版で間違った活字を植字してしまう事を指す
(活版印刷は大量の判子(初期は木製、後に鉛製)を並べて文章を作るもので、誤植とは写植屋がその判子を間違えたと言う事)。
活版印刷以外の字の間違いは単に誤字と呼ぶ。
そのため原稿の誤字を正確に写植した場合は誤植と呼べない(読者には何処で間違えたかの判断は出来ないが)。
が、現在は印刷物の間違い全般に対して用いられている。
そもそも現代では写真製版の発明とコンピューターの登場により活版印刷自体が廃れてしまったので…。
タイポ、タイプミスと言った場合は、ワードプロセッサ、タイプライター、コンピュータのキーボードなどの、
タイピング上の間違いを広く指し、こちらは印刷物に限らず各種テキストに用いられる。

(以上、Wikipediaより引用)


格ゲーにおける誤植

格ゲープレイヤーにとって、誤植とは馴染み深い要素の一つである。
何故なら、格ゲー全盛期に刊行されていたアーケードゲーム専門誌『ゲーメスト』(新声社)では誤植が頻発していたからである。
「誤植」で検索すると関連用語に「ゲーメスト 誤植」と候補に挙がるほどの名物。
中でも特に有名なのは「確かみてみろ!」「インド人を右に!」「ザンギュラのスーパーウリアッ上」辺りだろう。

+ 確かみてみろ!
1997年から1998年にかけて『ゲーメスト』で連載されていた中平正彦氏の漫画作品である、
STREET FIGHTER III RYU FINAL -闘いの先に-』が発祥。

本作は『II』と『III』の間の出来事で、
主人公は作中数多くのファイトの末に伝説のストリートファイターと呼ばれるようになったリュウ
物語は最終回でのラストシーン。リュウが朱雀城趾で一人静かに佇んでいる所に、
後に『ストIII』の主人公(笑)新主人公となるアレックスがやってくる。
アレックスは問う―「一度アンタと闘い打ちのめされた後、俺の心に残った何かがある、それがいったい何なのか知りたい」と。
それにリュウは振り返って「確かめてみろ!」と答える
(この台詞は後に『ストリートファイターIV』及び『V』のリュウの勝ち台詞としても登場するほどインパクトがあった)。

しかし以前から激しい誤植を連発していた『ゲーメスト』はこのラストの台詞も誤植してしまい、
「確かてみろ」となってしまった。
非常に人気が高くストーリーとしても読み応えのあった漫画のラストだっただけに、
最後の最後でこの誤植は読者に途轍もない脱力感を与えてしまった一つの「事件」として語り継がれる事となった
(単行本ではもちろん修正されている)。

そのネタ性のインパクト故に「確かめる」という言葉を使う際、
わざと「確かみてみる」などと表記するのが格ゲー界のジョークとして広く使われるようになり、
2009年にはTシャツ化までしてしまった。
更にはカプコンでも『ストリートファイター6』において、
連動サイト「Buckler's Boot Camp」のプロフィールに設定できるメッセージの一つに採用されている
(修正版も採用されているが)。

また、この作品は連載開始の時も「中平正彦先生執筆!」を「中平正彦宣誓執筆!」と誤植してしまったため、
「誤植に始まり誤植に終わった漫画」と言われている。

+ ザンギュラのスーパーウリアッ上
『ストリートファイターII' TURBO』の紹介文にて、
ザンギエフ」「スーパーダブルラリアット(ハイスピードダブルラリアットの開発時の名前)」を、
それぞれ「ザンギュラ」「スーパーウリアッ上」と誤字してしまった事に由来する。
早書きで潰れた文字だと潰れてそう読めなくもないか…?
誤植は日常茶飯事だった『ゲーメスト』だが「これは余りにも酷い」と業者に抗議した所、
原稿を見せてもらったらどこをどう見ても完璧に「ザンギュラ」であったためという。
特に、「フ」の上の横棒(「ラ」)と「ト」の下の横棒(「上」)が入っている原因は原稿を書いた本人ですら分からなかったようである。

当時の読者達からも「あのライター陣ならよくある事」と諦められる域に至っていたようである。
カプコンサイドでも件の誤植は記憶に残っているらしく、2004年に『CAPCOM FIGHTING Jam』公式サイトの雑記・第4回において、
ザンギエフのブリスやられ姿を、
CANOE氏が適当に「ザンギュラちゃん」と命名している(肩書は「うわめづかいで卑屈に喋るロシアのみかん売り」)。
また、以前にも「ザンギエ」と言う似たような誤植があった。

ちなみに「ウリアッ上」の部分は「ウリアッじょう」と読むか「ウリアッうえ」と読むかで分かれやすいが、
無論誤植で特に決まった読みがある訳でもないため、各々の好みで読んで構わないだろう。
なので「ウリアッかみ」と読む選択もあり

+ その他の『ゲーメスト』ネタ
『インド人を右に』
レースゲーム『スカッドレース』の攻略記事における誤植。
本来は「ハンドルを右に」のはずが字が汚すぎて「ハンドル」→「/|ンド/レ」→「インド人」と写植屋に読まれてしまったと言われている。
なお「左カーブなのに右ハンドルかよ」と言う突っ込みも見受けられるが、
「(ブレーキを掛けながら)ハンドルを左に切って後輪を横滑りさせた後に、アクセル全開でハンドルを右に切りなおして横滑りを止める」という、
「ドリフト走行(からのカウンターステアリング)」と呼ばれるテクニックなので、記事の内容自体は間違ってはいない。

別にダルシムの事ではないが、読者ページなどでは当然のようにダルシムと関連付けられていて、
MUGENで作られたザンギュラでは「人間砲弾としてダルシムを画面に投げつける」(2P側(相手が画面左)だろうと画面右に投げる)技となっている。
+ さらにこんな事も
麻雀専門マンガ雑誌である「近代麻雀」に連載されている『むこうぶち』というマンガで…
…という、ゲーメストネタが炸裂した。
と、いうのもこの『むこうぶち』を執筆されているのは、かつて『餓狼伝説』や『龍虎の拳』のコミックを執筆されていた天獅子悦也氏。
当時を知る作家ならではの仕込みネタと言えるだろう。

『ファイナルゴロー』
ボクシングゲーム『ファイナルブロー』のタイトルの誤植。
その語感から吸引力の変わらないただ一人の柔道家を彷彿とさせたが、当然ながら全く関係はなかった。
爆発ゴローとも当然無関係。

ザベル・ザロック「レバー+大ピンチ
「レバー入れ大ピンチ」が良く知られているが、正確には「レバー+大ピンチ」
(「+(プラス)」よりは「入れ」の方が言い易いという面はあったと思われる)。
ザベルはレバー入力の有無で変わる通常技が非常に多く、その中の「レバー+大パンチ」を誤植したもの。
確かにザベルのレバー入れ大パンチは不適切なタイミングで出したり空振りすると、
隙が非常に大きく大ピンチなので間違っていないのかもしれない。
他にも「大パンチ」はよく誤植され、「大パチン(が思い起こされる)」
「大パンツ(レスラーなどのそれ一丁のキャラがキャンセルすると大変)」などが新たに生み出されている。

ブライダー「ブライダープラズマボルト」「ブライダーオーバードライブ」
どちらもブライダーの超必殺技「ブライダーブレイク」をコマンドごと間違えたもの。詳しくはブライダーのページにて。

「桜瀬王虎姫」
『コミックゲーメスト』に連載していた作家のPN「桜瀬琥姫」の誤植。
確かに部品はあっているのだが、当時流行っていた『サムライスピリッツ』の影響もあってか、
「琥」をうっかり「王虎」としてしまったものだと思われる。別に王虎がなわけではない。
『斬紅郎無双剣』のエンディングにおいて王虎がリムルルの格好をしている絵があったりするが、特に関係は無いだろう。

「江田島平八」
鉄拳』シリーズにおける三島平八の誤植。
平八の元ネタが『魁!!男塾』の江田島平八である事は有名だが、まさか塾長本人であらせられたとは。
なお類似例として『月華の剣士』のキャラ斎藤一になっていたというのもある。抜刀斎を差し置いてゲスト参戦してたのか
(ゲームセンター別のハイスコアランクを掲載したものであり、
 すぐ下のキャラが「ざんてつ」と平仮名だったのを見るに、スコアノートに書いてあったのを丸写ししたのだろうか?)。

リュウ・サカザキ」
『THE KING OF FIGHTERS '94外伝』におけるリョウ・サカザキの誤植。
テリーとリョウが激戦の末に引き分け、再戦を胸に誓い合う場面で発せられた痛恨の一撃
シリアスかつ感動の場面をぶち壊しにしてくれた点では上記「確かみてみろ」に匹敵する。
しかもこの誤植は単行本でも直っていない

「タイガーウッポーカット」
サガットのタイガーアッパーカットの誤植。
意味不明な単語が色々飛び出すゲーメストらしい、ウリアッ上に匹敵する珍妙な響きが素敵。
なのだが、以前から空耳的に「タイガーアポカッ」「アイグーアポカッ」等と呼ばれる事もあったため、それほど話題にはならなかった。
余談だが、こいつの「おぷばっ」もこれの影響だろう(元ネタの方はちゃんと(巻き舌で)「オプティックブラスト」と発音している)。

「昇龍弾」と「空破弾」の入れ替わり
有名なネタで、当初はSNK自身のやらかしだと長らく思われていたのだが、
実は後の検証でゲーメストが発端であった事が確定。
初代『餓狼伝説』の攻略記事でアンディ・ボガードの必殺技が紹介された際、
この2つの技のコマンドと写真がまるごと逆で掲載されてしまっていたのが始まり。
その他にもこの記事ではアンディがテリーと紹介されるなど別の誤植があった。
そして、後述の漫画『ボンボン餓狼』で上記の誤植通りに技を描写されてしまい、
SFC版のタカラ『餓狼』で同じく2つの技の内容が入れ替わってしまった事で影響が拡大した。

『ゲーメスト』の流れを汲む『月刊アルカディア』でもしばしばこの時代の誤植はネタにされており、
2010年にはNEOGEO20周年企画で『飢餓伝説』や『餓死伝説2』、『サムライスピリッツ』、
『サムライスピリッツ 天草システム』などの迷誤植がプリントされたTシャツが発売された。

ゲーメストで誤植が多発された理由としては三つが挙げられている。
  • ゲーメストの編集者兼ライターは、そこいらの腕っこきのゲーマーをスカウトしただけなのでノウハウが一切無かった。
    極論を言えば商業規模の同人誌。そもそもライターと編集者が同一な時点で…。後期になるとちゃんと勉強した編集者も加わったらしいが。
  • インド人の件でも述べたが、とにかく字が汚かった。そして締め切りをギリギリまで延ばすので校正する時間が無かった。
    後期になるとワープロの使用(手書き文字がなくなった)で減ったらしいが。
    もっともそうなったらなったでタイプミスの連発であり、
    『飢餓伝説』も(学習機能の無い当時のワープロでは)「餓狼」を一発変換出来なかったので「飢餓-飢+狼」のつもりで間違えたのでは?と言われている。
    実際、ネット上でも『飢狼伝説』と間違えられる事は割と多い。
    そのせいか日本語IMEで「がろう」と入力すると、「餓狼」と「飢狼(きろう)」の両方が候補に挙がるほど。
  • 写植屋のおじさん達にゲームの知識が無かった。そのため意味不明の言葉が出ても「ゲーム特有の専門用語なのかな」とスルーされた
    (そもそもでもなければ「大パンチ」でさえ意味不明な言葉である(正しくは「強パンチ」))。
    というか、「態と確かみている」可能性もあるので、写植屋が勝手に文章を直すわけにはいかない。
    編集部から「せっかくのネタが台無しだよ」と言われたら逆に問題になるのだから。
冒頭の説明から考えれば誤植(写植屋が間違えた)ではなく誤字(原稿が悪い)の方が圧倒的に多いと言える。

+ 『ゲーメスト』以外の格ゲーでの誤植
『ゲーメスト』と同じく今は亡き『コミックボンボン』(講談社)でも、SNKは『餓狼伝説』や『龍虎の拳』の漫画版にて被害に遭っている。

『ボンボン餓狼』
ボンボン版『餓狼伝説』でも技やキャラの名前を大きく誤植している。
テリーの「パワーウェイブ」が「パワーウェブ」、フランコの「ダブルコング」が「ダブルング」、
双角の「邪棍舞」が「邪棍」、ジョーの「爆裂拳」が「爆拳」、「ギース」の「烈風拳」が「風拳」、
ブルー・マリー」の「バーチカルアロー」が「バーチルアロー」、
サムスピからゲスト出演した覇王丸の「地天刀斬(ちてんとうざん)」の読みが「ちてんじんざん」になっている。
後の技はともかく、最初のは表記は違えど意味は同じなので下の龍虎三つよりはまだマシな方。
ちなみに書籍『ALL ABOUT SNK対戦格闘ゲーム 1991-2000』でも「パワーウェーブ」という表記になっており、
実は『餓狼SP』までNEOGEO版の説明書でも「パワーウェーブ」表記だった。
また、爆烈拳も初代『餓狼』では本当に「爆烈拳」表記だった。
名前に関しては、崇秀(チョンシュウ)、崇雷(チョンレイ)兄弟が「そうしゅう」、「そうらい」と、
中国語読みではなく日本語読みで呼び合っていた。まぁこれは誤植と言うより設定忘れだが。
これを言い出すと日本における『三国志』関連はする
(実際、日本のカードゲーム雑誌のに英語版『M:TGポータル三国志』のカード『Lu Bu』が付録された際、
 「『る・ぶ』って誰よ?」なんて話になった事も。なお答えは呂布
 そもそも中国人である彼を日本語読みで「りょふ」と呼んでも日本人以外には通用しない。逆にこういうネタもあるが)。

「リョウ・ナガサキ」
ゴッセージ氏による漫画版『龍虎の拳』第一話2ページ目での、「リョウ・サカザキ」の誤植。
クライマックスでも、藤堂竜白が「リョウ・ナガサキよ、MASKに身をゆだねなされ」と誤植をかましていた。

「マリちゃん」
第一話4ページ目でのロバートの台詞で、「ユリちゃん」の誤植。
隣にいたリョウはちゃんと「…ユリ」と言っていただけに失笑モノの誤植であった。
先述の「リョウ・ナガサキ」と合わせると、「マリ・ナガサキ」などという全くの赤の他人となってしまう。

「Riyoh」
第二話の電光掲示板の表示での誤植。リョウVSミッキーの戦いは二人に観客が金を掛け合うギャンブル試合であり、
電光掲示板に二人に金がかけられている事が確認出来るシーンにて、リョウの名前の欄にこのような表記がされている。
「リョウ」は本来は「Ryo」と書くので、これでは「リョウ」ではなく「ライヨー」である。
つまりゴッセージ版龍虎の拳の主人公の名前は「ライヨー・ナガサキ」という事に…

ゲーム本編内での誤植では、初代『餓狼伝説』でのギースの台詞である「許るさーん!!」が有名か
(後付で「ギースは本気で怒るとこうなる癖がある」と公式が開き直った)。
前述の技名入れ替わりの件も含め、初代『餓狼』は何かと誤植に縁がある。
SNK繋がりではゲーム本編ではないが『THE KING OF FIGHTERS FIGHTING EVOLUTION 10th』という、
『KOF』シリーズ10周年記念本におけるキャラクターの説明において、
「好きなもの」が「好きな食べ物」と表記されており(「嫌い」の方は「嫌いなもの」表記)、このせいで
ロック・ハワードはドライバーグローブをムシャムシャ食い、アルバ・メイラはサングラスをバリバリ食い、
 チェ・リムはテディベアを頭から食うのが好き」
というゲテモノ食いのレベルを超えた異様すぎる事になってしまっている。
挙句の果てには、ソワレ・メイラの好きな食べ物がまさかの「兄ちゃんハンバーガー」。
カニバリズムなのかソッチ系なのかは知る由もないし、知りたくもない。
更に、好きな食べ物の項に本当に好きな食べ物が書かれているキャラも多い事と、
その上に「大切なもの」という似たような項目がある事が異様さに拍車を掛けている。
その他、本編ではクリスの好きな食べ物について、「ブーダン」と表記すべき所がプロフィール上では「ブーン」となっている事から、
「え、国名?その国の料理じゃなくて?あ、いやブーダンの誤植とかじゃ…ええい訳分からん」などとしばしば混同されている。
後者の名称がある程度浸透していた事もあって(クリスの項目を参照)、必ずしも誤植とは言い切れないものの、
この表記のせいで混乱が生じる事態になっている事は、このwikiの彼の項目でも有名か。
得意スポーツの方も、「アルバは8桁までの数字を見た瞬間に覚える事が出来る」、
「チェ・リムは洋服作りが得意」など、スポーツとは何も関係ない事が書かれている。スポーツと特技を混同しているようだ。
その他のSNK関連では、タカラが『餓狼伝説2』をSFCに移植した際、パッケージに起必殺技などと誤植されていた事も有名。
ダウン後のリバサの事だろうか?

一方カプコンも海外版『ストリートファイターII』ではリュウの勝利セリフに "Sheng Long" という謎の単語が出てくるが、
これは昇龍拳のショウリュウの中国語の読み方(シェンロン)の事。
海外の昇龍拳は"DRAGON PUNCH"なので、これは所謂翻訳ミスである。
そもそも『ストII』のリュウは前作と違って海外版でも日本語で、それも日本版と全く同じ声で「昇龍拳!」と発する。
シェンロンでもドラゴンパンチでもましてや醤油拳でもない。
開発者は開発ブログで『IV』にシェンロンが参戦するというエイプリルフールのネタを作ったが、その時のシルエットは剛拳である。
それ以前にも海外ゲーム雑誌で92年のエイプリルフール記事で「ベガと10ラウンドドローを続けるとシェンロンが乱入してベガを投げ捨て試合となる」
という画像が作られており、この時の画像を元にしたキャラも海外では作られているようである。
この登場や、画像内で後のファイヤー昇龍拳によく似た技を使っているため、「この記事がカプコンに何らかの影響を与えた」と信じる人が海外に一定数いる。
他にもシェンロンは公式でネタにされていて、海外SNES版『II』の説明書に「マスター・シェンロンの弟子リュウは~」と書かれたり、
『ストリートファイター ザ・ムービー』の豪鬼(アクマ)EDにて「アクマの兄はシェンロン」と言われたりしており、
当時の海外では剛拳とシェンロンが同一の存在として扱われる事もしばしばあった。
なお、スタッフはこぼれ話で「海外版の剛拳の名前は「シェンロン」ということもあって」と語っているが、
その後実際に登場した海外版『IV』での剛拳の名称は日本と同じ「Gouken」に統一されており、
豪鬼→「Akuma」のような名前の違いは無くなっている。
また、昇龍拳自体も昇竜拳と書かれる事もある(『X-MEN VS.ストリートファイター』など)。
ただし、『初代』では「昇竜拳」と書かれており、「昇龍拳」になったのは『II』からである。
なお、「龍」と「竜」は使い分けられる事もあるが、元々は同じ漢字の新旧字体違いである。
むしろ昇龍拳の方が(元々は)誤植(であった)という事も有り得る。
昇"龍"拳と"竜"巻旋風脚で「りゅう」の字体が不整合という事もあるし
また、『ストリートファイターIII 3rd Strike』のDC版公式ガイドブックでは、
ネクロのSA考察の部分にて「スラムダンス」が「スラムダン」と誤植されたりもあった。

他にカプコン系列だと『私立ジャスティス学園』の公式サイトのストーリー説明で、
「199X年、日本は奇妙な事件に揺れ動いていた。それは、全国各地の高校が次々に襲撃され、誘拐されるというものであった。」と、
まるで高校自体が連れていかれるかのような凄い説明になっているものがあった。…翌日登校したら更地になっているのだろうか…
本編描写からすると「高校が次々に襲撃され、生徒が誘拐される」か「高校が次々襲撃され、誘拐される」のどちらかにしたかったと思われる。

アークシステムワークスでは『GUILTY GEAR XX Λ CORE』にて、
VS画面でのカイの名前のスペルが「KY-KYSKE」と誤字っていた(正しくは「KY-KISKE」)。
これは悪名高い「バグセントコア」ことPS2版でもそのままだったが、Wii版や後のPLUS以降では修正されている。

他にも誤訳で有名なのが韓国産ゲーム『ファイトフィーバー』で、
「ガハハ…、まったく勝負ならんわ!」「テコンドーをヨーロッパに広げるまで負けるわけるわけにはいかん!」などと、
中々こちらもはっちゃけて見える。
ただし、本作品の場合は韓国人スタッフが翻訳した可能性も高いので、誤植とは言い難いかもしれない。

また、格ゲーには漢字の技が多数存在するが、シリーズ物だと「斬」が「断」になったり、「裂」が「烈」になる例がある。
前者は誤植に留まらず、聞き間違いも多いので注意しよう。
その他『あすか120% ファイナル』のホームページ内では出演声優数名の名前が別人のものとなっていたり、
豪血寺一族』やら、弧空院干滋(かんじ)が空院やら干やらsenji(せんじ=千滋?)になった事も。

他にもエンディングのスタッフロール等でスタッフや出演者の名前を誤記した
タイミングの問題で改名前の旧名になっている場合も)…というのは格ゲーに限らずどの媒体にもある事なのだが、
カイザーナックル』ではバーツ役の置鮎龍太郎氏の名が「OKIAYU RYUTARO」となっている。
どこがおかしいんだ?とお思いかもしれないが、置鮎氏の下の名前の読みは実は「りょうたろう」である。
意外と知られていないかもしれないこの事実だが、どうやら当時のスタッフにも認知してもらえてなかったらしい。

+ 参考:格ゲー以外での誤植
ジョジョの奇妙な冒険
第1部、それも最初の最初である第1話において
ジョナサンの台詞「何をするだァ─────ッ」という有名な誤植が存在している。
このケース、雑誌掲載時には正しく載っていたのに、単行本で誤植された珍しい例である
(文庫版では修正され、単行本でも後に重版の際に直された。初版発行から実に15年後の事である
 書籍『ジョジョメノン』で荒木先生曰く「なんかイイな」と思って残していたらしい)。
漫画界においても特に有名な誤植だからか、
PS2版アクションゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』では隠し要素としてこの誤植版のボイスが収録されており、
PS3版対戦格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』ではジョナサンの挑発時の台詞に誤植版のみ使用されている
『ジョジョ』においてはこの他にも「うっおとしい」「幽波がよくネタにされる。
次点は「見たくないはない…」「は…なな……{ひとりで(はしなな)い}」「自転車(自動車)」辺りだろうか。
また、誤植そのものより「何故か直ってない」方が気になる例として、
花京院のスタンド「法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)」のルビが、
最初期のみ「ハイエロファント・エメラルド」だったのは有名だが、本編で「グリーン」になっているにもかかわらず、
単行本前書きのあらすじ&登場人物紹介ページでは第3部の最後、花京院が死亡した記述まである状況下でさえも
「ハイエロファント・エメラルド」だったという、ここまで来ると何かの意地か?と思いたくなるぐらいしつこい誤植がある。

他に誤植というよりは誤訳に近いが、4部の文庫版では副題(ダイヤモンドは砕けない)の英語表記が「Diamond is not Crash」になっており、
これでは「ダイヤモンドは破壊ではない」になってしまうため、後に「Diamond is unbreakable」に修正された。
かく言う仗助自身も「承太郎の祖父ジョセフの隠し子=ホリイ(承太郎の母親)の異母弟」なので「承太郎が甥・仗助が叔父」になるのだが、
単行本の版によって承太郎が仗助に向かって「(俺は)血縁上はおまえの『叔父』ってやつになるのかな」と真逆の説明をしていた事があった
(後の版や文庫版では修正)。
こちらも誤植よりは表記揺れっぽいが、マライヤはメディアによってその名称が「マライア」だったり「マライヤ」だったりと統一性がなかった。

この様に漫画界で一番と言える程誤植を連発しているジョジョだが、ゲーム雑誌で一番の誤植雑誌であるゲーメストでも、
タイトルを「ジョジョの奇妙な花嫁」と書かれたり、
誇り高き血統ジョセフ」(通称「若ジョセフ」)を「ジョセフ」と書かれたりしてしまった。
終いには『未来への遺産』HD版配信の際に、公式サイトで「空裂眼刺驚(スペースリパースティンギーアイズ)」が、
「空眼刺驚(スペースリスティンーアイズ)」と間違われる始末。後述の『BASARA』の件といいしっかりしろカプコン
原作とは大幅に違うシーンが多いスーパーファミコン版のゲームでも、アヴドゥル関係で「ほのお」とすべき所を、
「ほの」と誤記している箇所が二つも存在する。

「お体に触りますよ…」
NARUTO』より、うちはイタチに対して干柿鬼鮫が発した台詞。本来は「りますよ」。
意味が変わりつつも自然に通ってしまうあたりがアレ。
ジャンプ作品の誤植ではジョジョに次いで(一部で)有名か。

HUNTER×HUNTER
作中で出てくる予言の詩の「向かうなら東がいい」という部分の「東」の部分を「」と誤植してしまった。
問題なのは詩の内容自体が隠喩を多く含んでいるものであったがため、
後者の内容でも普通に「仲間達と共に向かえ」という意味合いに捉えられてしまう事
ちなみに旧アニメ版でも「向かうなら束がいい」とテロップ付きで放送されてしまった。
これは上記の理由に加え、アニメの展開が原作に追いつく寸前の状況であり、単行本でなくジャンプの連載ページを基に制作していたためである。
また、最初のHが抜けて『UNTER×HUNTER』になってしまった事も。

キン肉マン
「ゆでだから」と読者も匙を投げる豪快な設定矛盾の数々で有名な作品だが、たまに凄まじい誤植もやらかす。
ロープワーク・タワーブリッジの際、ミートくんの頭に「ママ」と書いてあったのは最悪の悲劇だろう。
また、キャラ紹介のページにジェロニモの名前が「アパッチ」になっていたり(それは技の名前だ)、
ウォーズマンが「ファロ」というどう見ても別の超人のタスキをしていたりもする。
さらに、ジェロニモの好物にいなり寿司の他にイタズラ小僧なるものがある。
本来好物というのは食べ物に限らず、ジェロニモはイタズラ小僧を見るとファイトが湧くのであって、
決して食べるのが好きなのではないが、寿司と混同されていてややこしくなっている
ファンの間で話題になったスニゲーターの超人強度4000万パワーは、現在では400万パワーになっており、元々誤植だったというのが定説となっている。
誤植とは少し違うが、設定に矛盾が多い作品だからかプロフィールが書籍ごとに違った事(例・出身地)が書かれているキャラが存在する。
他にはラーメンマンの「ラー」と間違えて「うー」、
シングマンの「エクストリーム・ショルダー・アーマリー」の「アーマリー」が「アーマー」になるなど。

魔人探偵脳噛ネウロ
手書き文字なので誤植とは違うが、作者がヤとカの書き分けが出来ず、
本来「ゴシャァン」「クシャッ」になる筈の効果音が、「ゴシァン」「クシカツ」になってしまった。
その直後も「フゥ~…フゥ~……クワッ」というセリフをかましており(恐らく「ククッ」の誤植)、
前後の展開のあまりの強烈さも相まって本作を語る上で欠かせないネタとなっている。なお単行本でも未修正。
他にも石垣筍という人物は、名前がになったり読み方が「しゅん」から「じゅん」になったりと誤植が多い。
魔界777ツ能力の「生まない女王様」は元々は「産まない女王蟻」だった。
なお、当の本人は単行本おまけ漫画で「別にどっちでもいいわよ どうせもう出番ないし」と被害者の胃袋の中でふて寝していた

戦国BASARA』「伊達正宗」「本田忠勝」
『戦国BASARA』シリーズの伊達政宗本多忠勝もよく「正宗」「本田とミスタイプされる。
『ジャンプSQ』掲載の漫画でも思いっきり「正宗様」と誤植されていた。
公式でも「直江兼」などの誤字が見付かっている。
その他にも『3宴』で「刑部」が「部」になっていたり、
『4』のステージ名に「三河・小牧長久手」というものがあったり(小牧長久手は三河にない)と間違いには事欠かないシリーズ。
ちなみに、政宗の家臣でヨーロッパに派遣された支倉常長の残した資料では、伊達政宗を「Idate Masamune」と表記しているが、
これは誤植ではなく、当時は本当に「いだて」と発音していたという事である。

名前自体は実在の人物と同じなので、戦国BASARAシリーズに限らずよくあるミスである。
Wikipediaによれば史料にも「伊達正宗」と書かれているものがあり、当時の人も間違えることがあった模様。

『魔法少女まどか☆マギカ』
ハノカゲ氏による漫画版では、巴マミの必殺技ティロ・フィナーレが「フィロ・フィナーレ」
美樹さやかの事をまどか さやかあちゃん と呼ぶなど、割と誤植が頻繁に見られた
(前者は技名がアフレコ段階で急遽変更になったためのミスだと言われている)。
これらはいずれも重版時に修正されている。
上條恭介は元々この名前で正しいと思ったら、いつの間にか漫画で「上条」と書かれて、それ以降はずっと上条のままである。
まどか☆マギカカフェのメニューに本来「暁美ほむら」と記載されるべきが「暁美ほのかになっていたり、
チョコットランドのタイアップの時は「ほまれ」になっていたりした。

『魔法少女リリカルなのは』
映画情報サイト「Movie Walker」に劇場版第二作目「The MOVIE 2nd As」のあらすじに、
「死を呼ぶ禁断の魔導書『闇の書』の主に選ばれるなのは」と書かれていた。
本当は闇の書の主ははやてであり、現在は修正されている。
また、小説やビジュアルファンブックやDVDのブックレットなどでも、なのはが「のは」、
テスタロッサが「テスタロッサ」になるなど、割と誤植が多い。

「秋稔子」
東方風神録』の秋穣子は、キャラ設定txtで「稔子」とミスタイプされている。

月姫
翡翠が「お部屋、お連れします」などの珍妙な言動を繰り返した結果、
どう考えても志貴を洗脳しようとしてるとして話題になり、後に「洗脳探偵・翡翠」として公式ネタにされた。
「あなた、犯人です」が生まれ、同作でのボイス「あなた、リベンジです」に至る。

『ウルトラ』シリーズ(円谷プロ特撮)
まず、かの有名なウルトラマンの故郷「M78星雲」。
実はこれは企画書で「M87星雲」の誤記だったのが定着したものである。
M87星雲は巨大な光を発する星雲で、「この宇宙と反物質世界との境目」という説まで当時はあったという正に「光の国」。
なんでも「万一本当のM78星雲からクレームが来るとしても、我々はとっくに死んでいるずっと未来の事だろうから」と、
訂正せずにそのまま通したんだとか。ちなみに名称を再利用したのがゾフィーのM87光線である。
しかし、これによりウルトラマンはクトゥルフ神話における星の戦士と同じ方角からやってきた事になった辺り、
ただの誤記ではなく、何か変な電波でも受信してたのかも……。そして30年後…。
ウルトラマンエース』の時代はただの誤植か正式な設定変更なのか徹底されておらず、エースキラーに捕まったウルトラ兄弟を、
北斗(エース人間体)が「M87星雲から何度も地球を救ってくれた」と言うシーンがある。
他に『ウルトラセブン』に登場したパンドンは、シナリオ脚本に「バ(BA)ンドン」「パ(PA)ンドン」と2種類の表記があり、
劇中では名前が呼ばれなかった事もあって結構両者が混乱し、最終的にパ(PA)ンドンが公式になった経緯がある。
この手の混乱ではウルトラ兄弟の長兄の名前などがあり、「ゾフィ」か「ゾフィー」なのか今でも結構迷う人が多い。
『ウルトラファイトオーブ』のDVDキャスト欄にて「ウルトラマンセブン」「ウルトラマンジャク」と二人も誤植している。
他に誰が見ても誤植と分かる例としては、
サブタイで『セブン』第30話「栄光は誰れのために」、A25話「ピラミッは超獣の巣だ!」、
『レオ』第42話「レオが危い! 暗殺者は円盤生物」というものがある
(ただし漢字の送り仮名は表記ルール自体が1959年や1973年に変更されており、
 これらの書き方は誤植というより歴史的な用法の混乱による表記揺れと言った方が正しいかもしれない)。

『ドラゴンボール』「きさまも悟空も必要ない」
ドラゴンボール』のベジータのセリフ(単行本33巻48P)。
セルに一度敗れた後、トランクスが「悟空さんたちが精神と時の部屋から出てきたらそこで修行する」と言うのに対してこの台詞。
知らない人には分かりにくいが、ベジータは原則孫悟空の事を本名であるカカロット」と呼ぶ
ただし、カカロットが悟空と呼ばれている事を知らないわけではないので、誤植ではないかもしれない。
アニメ版ではこの台詞でもカカロットと呼んでいる。
ちなみにテレビアニメ版でも別の誤植があり、『ドラゴンボールZ』第10話「泣くな悟飯・はじめての闘い」にて、
ヤムチャが出場した野球場の外にあるハンバーガー屋が“Hamburger”ではなく“Hanburger”になっていた。
他に第72話「出でよ超神龍・ボクの願いをかなえたまえ」のEDのキャスト欄の「クリリン」が「リリン」になっていた。
また、格闘ゲーム『FINAL BOUT』の攻略本ではアルティメット悟飯が「勝てんぜ おまえには…」とドヤ顔で言い放っている。
確かに原作では逆転されてたけどさ…

「塊し屋軍団」
テレビアニメ版『北斗の拳』17話におけるテロップでシンの部下ウルフ(アニメオリジナルキャラ)の肩書が「塊し屋軍団隊長」になっていた。
これだけならオリジナルの造語「塊し屋」という可能性もあるが、ルビがはっきり「こわ(し)やぐんだんたいちょう」なので、
やはり壊(こわす)塊(かたまり)をスタッフが間違えただけのようである。
これ以外に誤植なのか名前変更なのか不明だが、
マミヤの弟の名前は原作では「コウ」なのだが、アニメ版のエンディングテロップでは「」になっていた。

『テラフォーマーズ』
第37話の雑誌掲載時にて、テラフォーマーの強化は食糧事情の変化が原因と気付いた小吉が、
彼らが手に入れた栄養素を「動物性タンパン質」と推測。言うまでもなく「タンパク質」の誤記で、単行本では修正済み。
一応「タンパン(胆礬)」という物質は実在するが、硫酸銅が主成分の鉱物で人にもゴキブリにも有毒である。
ちなみにテラフォーマーが着用している衣服は基本ふんどしに近く、短パンの類ではない。
また、公式化したので微妙ではあるが、テラフォーマーは基本的に「じょうじ」としか喋らないのは、
実は第一話にてテラフォーマーの吹き出しの中に「テラフォーマー文字」とでもいうべき記号を書き込んでいた所、
編集で平仮名の「じょうじ」と読み間違えられて写植を入れられたのが由来。

『チャージマン研!』
サブタイトルの「研の偽者をやっつけろ!」が「研の偽やっけろ!」になっていたり、
「銀行ギャング キャロンが危ない」が「銀行ギャング キャロンが危い」になっていたり(ルビはあぶな)、
「西部」を「SAIBU(サイブ)」、「インターナショナル(international)」を「internatinal(インターナチナル)」などと、
間違ったスペルで書いていたりする。
ファッションモデルを守り助ける話では、何故かサブタイトルが「ファッションモデルを消せ!」という物騒なものになった。
よくもこんなキチガイ誤植を!
こういう誤植に協力を惜しまないのが我々ジュラル星人だ。

アルル「あたし」
ボクっ娘として有名なアルル・ナジャだが、初代ぷよぷよではマミーに「包帯を巻けないのはおまえのせいだわさ」と言われ、
「なんであたしのせいなのよ!」と言い返した。
これのせいで「初期のアルルの一人称は「あたし」だった」と勘違いする人がいるようだが、これは間違いであり、
『魔導物語』の頃からずっとボクっ娘である。ゲームボーイ版では「なんでぼくのせいなのよ!」に修正された。
ボクっ娘が女性口調なのはおかしい?『三つ目が通る』の和登さんのようにむしろ伝統です

「ブロント語」
誤植とは少し違うが、ブロントさんのミスタイプは独特の表現と共に「ブロント語」として親しまれている。
また内藤も誤字の多いキャラクターとして広く認識されている。

ゴキブリ
本来ゴキブリはゴキカブリと呼ばれていたが、図鑑の誤植で「カ」が抜けてしまい、それが広まってゴキブリとなった。
余談だが、ゴキカブリという名の由来は御器(食器)を被る(かじる)事から「御器囓り」、
御器の下に隠れる(被る)事から「御器被り」などの説がある。

『ファイナルファンタジー』シリーズ
『V』のラスボスエクスデスの叫び声に「カメェェェッー!」というものがある。
発音が不可能なので「カメェェェーッ!」の間違いだと思われるが、GBA版でもそのままなのでもしかたら誤植ではないのかもしれない。
シリーズでは他にも「だめだっー!」(『III』)や「うわわわっー!」(『VI』)など発音できない表記がある。
『II』には、OPにフィン王国がパラメキア帝国から逃げるという趣旨のメッセージがあるのだが、
「てったいしなければならかった」と言うものが非常に堂々と出てくる。
リメイクなどでは「てったいしなければならなかった」「撤退をよぎなくされた」に修正されている。
また、同じく『II』では女王を「じょうおう」とも表記している。
他にも「パーティーに ウネが くわった」(『III』)や「そのとうりじゃ!」(『V』)、「魔石をとりまか?」(『VI』)などがあった。
誤植とは違うが、デバッグで見られる没データに『VII』の「マテリア成長率うんこ」、
『タクティクス』の勝利条件に「味わいカルピスを倒せ!」などという意味不明なものがある。

聖書
世界的に有名なであるが、「Thou shalt not commit adultery」(汝姦淫するなかれ)から、
否定のnotが消え、「汝姦淫すべし」となってしまった。
他には「the fool hath said in his heart there is no God」(愚かな者は心の内に神はないと言う)が、
noが消え、「愚か者こそが心に神がある」という意味になってしまったり、
「the Parable of the Vineyard」(葡萄畑の寓話)が、「the Parable of the Vinegar」(酢の寓話)になってしまった。
酢の聖書は他のメディアの誤植のようにネタにされるだけで済んだが、姦淫聖書と馬鹿者聖書はただ事では済まず、
姦淫聖書の訳者バーカーは高額の罰金を科されるも、支払えずに投獄されて獄死し、
馬鹿者聖書の印刷者は高額の罰金が科され、両方の聖書は回収された。
後、印刷所のミスではないので誤植とは言いがたいが、ドイツ語の聖書で、出版屋の妻が印刷所に忍び込み
「Und er soll dein Herr sein.」(彼は爾の主たるべし)を、
「Und er soll dein Narr sein.」(「彼は爾の馬鹿者たるべし」)に勝手に書き換えてしまった。
この聖書は、ヴォルフェンビュッテルのアウグスト大公図書館に所蔵されている。

「グラップラー牙刀」
板垣恵介氏の格闘技漫画『グラップラー刃牙』を『格闘技マンガ・アニメ・ゲーム・ノベル99の謎』という本にて、
刃牙を牙刀と誤植してしまった。

格兵器
グラップラー刃牙の登場人物、愚地克巳が自分を「核兵器」、烈海王を竹ヤリに例えたのだが、
核がになってしまった。決して格闘兵器の略ではない

「へ・べ・ぺ」と「ヘ・ベ・ペ」
平仮名と片仮名の区別の付けにくい文字。間違っていても気付くのは難しい。
例えば、ドラゴンボールを扱ったwikiなどで「べジータ」(「べ」が平仮名)で検索すると大抵いくつか引っかかる。
容量削減のために片仮名を平仮名で代用する場合もあるが、この場合は誤字ではない。

「本名フレディ・クルーガー」
『VOW』で紹介された事で有名になった誤植。
フレディVSジェイソン』の作品紹介で、主要人物2人の出典とキャラクター説明をしているのはいいのだが、
「13日の金曜日」ジェイソン 本名フレディ・クルーガー。 
トレードマークは右手の爪。これで殺人を繰り広げる。人間の悪夢に登場するので、主人公は寝ると襲われる。
……と、フレディとジェイソンが同一人物になってしまうという珍事となった(フレディ側にも上記の説明がありこっちは正解)。

『KONMAI』
ゲーム「GUITARFREAKS 8thMIX power up ver.」「drummania 7thMIX power up ver.」でのミス。
「KONAMI ID」と表示すべき所を「KONMAI ID」と誤記してしまったもの。自社名を間違えるという有り得ないミスである。
有名になったためか「コンマイ」はネットスラングとして定着してしまった。
ちなみに、これ以外にも「KOMANI」とか「KOMNAMI」とか「KOANMI」とか色々とやらかしている。

「Death Crimson Stuff」
ゲーム『デスクリムゾン』のスタッフロールにおける間違い。正しくは「Death Crimson Staff」。
Stuffにはゴミやガラクタという意味があるため、「デスクリムゾン・ゴミ」という意味になってしまう。ある意味的を得ているが
続編でもStuffになっているが、こちらは自虐ネタなのだろうか。

『ドラゴンクエスト』系列
魔王と大魔王の混同がかなりあり、ボスキャラでゾーマとデスタムーアが大魔王、バラモスが魔王というのが公式なのだが、
劇中バラモスが大魔王を名乗ったり、ゾーマがアレフガルドで魔王と呼ばれたり、デスタムーア戦の専用曲が「魔王との対決」だったりする。
他にゲーム本編ではないが、『DQ5』の漫画版『天空物語』巻頭の人物紹介で「ドリス:テンソラのいとこ」という誤記があるのだが
(正しくは「テンとソラの父親のいとこ」。テンとソラの父であるDQ5主人公のさらに父親の「パパス」と、ドリスの父親「オジロン」が兄弟)、
どういうわけか初期の巻では「ドリス:グランバニア王(=5主人公)のいとこ」と合っているのに、
途中の巻から上記の誤記になり、最後にまた直るという変則パターン。
さらに変わったところでは、SFC版『ドラゴンクエストI・II』ではカートリッジラベル中のクレジット表記にて、
作曲者のすぎやまこういち氏の名前を「すぎやこういち」と「ま」抜けにしてしまっている。マヌケがァーッ!

「だがジュルジュよ」
ファイアーエムブレム 紋章の謎』の第二部16章に登場する敵ユニット、アストリアを説得した際の台詞の誤植。
『FE』シリーズでは敵ユニットを特定のキャラで話しかける事で仲間にする事ができ、
このアストリアも味方ユニットのジョルジュで話しかける事で仲間に出来る。
その際にアストリアが言う台詞がコレである。何度も言うが「ジルジュ」ではなく「ジルジュ」である。
誤植自体が細かいので分からないと間違いだと気づき辛いが、台詞自体は改行されて一文で登場するので、
間違いが分かると非常に目に付くため、FE界隈ではかなり有名な誤植である。だがジュルジュよ
ちなみに、何故かこの誤植はDSリメイク版の『新・紋章の謎』でも修正されていない。

『ファイヤーエンブレム』
同じく任天堂のゲーム『ファイアーエムブレム』の間違い。
ファイアーはともかくエムブレムと言う表記は珍しくあまり馴染みのないため、エンブレムと書かれてしまう事が多い。
ゲーム界でもトップクラスに誤字られるタイトルであろう。
更に『ファイアーエムブレム 風花雪月』は「ファイヤーエンブレム 花鳥風月と誤記されてしまった事も……。
なお、アニメ『TIGER&BUNNY』にも同名のキャラが登場するが、
このゲームとは勿論無関係(他に無い名称なので由来になっている可能性も無きにしもあらずだが)。

女の子(おとこのこ)
ポケットモンスター ブラック/ホワイト2』の発売前、公式サイト「ポケモンだいすきクラブ」でやらかした主人公(女)のルビ間違い
本当にそういう意味かと一時騒然となったが当然そんなわけもなかったのだが、当然pixivなどでは格好のネタにされた。
…とか言ってたら本編中本当に女の人(おとこのひと)が出てきてしまった。これもうわかんねぇな。
前作の時点でも「プラズマ団団員 おとこ(女)」(コロコロコミックの誌面より)があったりする辺り、
性別がゲシュタルト崩壊してしまっているのだろうか…?

クッパ「マリオ!ルイージ!」
『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』のクッパ初戦の直前に飛び出した間違い。
どこもおかしく見えないが、同シリーズのクッパは一貫してルイージの事を「緑のヒゲ」と呼ぶため、合っているのに間違っているという不思議な事に。
これだけなら別に問題無かったのだが、同作では終盤、それまで見下していたルイージを対等なライバルと認め、
「緑のヒゲ…いやルイージ!」と呼び直す場面があるため、「確かみてみろ!」みたいな残念さがにじみ出ている。

『艦隊これくしょん -艦これ-』
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』に登場する木曾は、当然ながら史実上の艦船と同じ名前な訳だが、
よりにもよってゲーム上の立ち絵グラフィックにおいて「木曽」と誤記されてしまっている。
公式小説では『陽炎、抜錨します!』において「長月が言った」のくだりが二度重複していたり、
『とある鎮守府の一日』の初期艦メンバー紹介時に「電」(いなづま)が「雷」(いかづち)と書かれてしまったり、
(ちなみに公式ムック『鎮守府のすゝめ』Vol.5でも「電」を、
 完全に雷と間違えた前提で特集が立てられてしまうという、上記以上に酷いミスまで発生した
 尤も、史実でも実際に衝突してしまったのは「電」なのに、ある海兵の日記に「深雪がと激突した」と間違えて書かれた事もあるが)。
『一航戦、出ます!』で明らかに夕雲と思しき艦娘の名前が「秋雲」とされたり、
『鶴翼の絆』では蒼龍のイラストの解説で「飛龍」と紹介されるなどのミスが発見されている。
最初期に刊行された公式ファンブックの『艦これ白書』ではキャラと元の艦体の写真が別のものになっていたり、
戦艦でない艦娘を戦艦呼ばわりしたりと誤植が際立って多く、話題を集めた。
『いつか静かな海で』の3巻では足柄が「全艦」と叫ぶ大ゴマが「全」になってしまっている所が……。
アンソロジーでもプレイヤーを「司令官」と呼ぶキャラのセリフが「提督」になっているものや、一人称が間違っているものも多い
(ただし、これに関しては『艦これ』に限らず「キャラ数がかなり多いコンテンツ」では割と見られる現象ではある)。

がんばれギンくん
知る人ぞ知るテクモのバカゲー『がんばれギンくん』のミニゲームの一つ「しかってしかばね」の遊び方で表示されるガツの台詞がなぜか、
「オレのかわいいゾンビをまちがってたたいたら許さないないガツ!」と誤記されてしまっている。

「魔梨沙」
『東方Project』の旧作「東方封魔録」の4面ボス。
旧作も含め他の作品の魔理沙とは外見が大きく異なっているが、おまけテキストなどで魔理沙という表記も見られるため、
別人ではなくただの誤植だと思われる。
また、魔理沙に関する誤植は他にもあり、ニコニコ静画では「まりな」と名前を間違えて描かれたイラストが投稿されたり、
二次創作のドラマCDでもキャラ名ではなく声優名で呼ばれるなど誤植や誤読が多い事から、
魔理沙に似た別人として独立したキャラクターが作られている金髪の子かわいそう

大乱闘スマッシュブラザーズ
「フィギュア名鑑」において、『DX』ではキャプテン・ファルコン(オールスタークリア版)の解説文で、
「ストライキングニー」が「ニースマッシュ」(海外版ではこの名称)、
『X』では『ピクミン2』の登場生物サクレウラメの「オトシムシ科」が「オトムシ科」
『for』ではザントの解説文で「ガノンドロフ」が「ガンドロフ」と、それぞれ誤植されてしまっている
(『for』の方はアップデートで修正済。 かがくの ちからって すげー! )。
書籍においても『DX』の攻略本では「ドドリゲス」(NOTロドリゲス)が「ロドリゴス」に、
ファミ通の『for3DS』の攻略本でキャラクターの初登場作品の部分が間違ったもの
(例を挙げればモンスターボールで登場するポケモンが殆ど赤緑になっている)に誤植されている。
また、誤植とは少し違うが、「フィギュア名鑑」においては原作には無い独自の記述や間違った記述が為されている部分もある。
例として、『DX』ではキングクルール「大食漢」と説明されたり、
『X』では誤植ではないが3Dモデルで尻尾がなくなっていたり
キャプテンクルールが「キングクルールの兄」として紹介されていたり(『SDK』シリーズの開発を担当したレア社内では同一人物の設定)、
『for』ではミスターイー・エイ・ディを製造したのが「の組織」(本来は「の組織」)とされているなど。

仮面ライダー
古くからのシリーズファンが真っ先に思い浮かべるのは『仮面ライダーBLACK RX』の「クライス要塞」だろう。
正しくは「クライシス要塞」だったのだが、放送前特番と本編第1話の両方で堂々とテロップ表記をミス。
結局クライス要塞で押し通す事になってしまい、組織名が「クライシス」なのに要塞名が「クライス」と、明らかにおかしな事態になってしまっている。
しかも『仮面ライダーSD』に登場するクライス要塞を小型化した戦闘車両の名前は「クライシスキャリア」だったものだから、
今でも「クライシス」なのか「クライス」なのか分からなくなっているファンもいるようだ。
誤植というよりは誤記の類だが、『仮面ライダーX』ではよりによって最終回のラストシーンにて、
主人公の「神敬介」が仲間たちに宛てた置手紙で「神啓介」と書き間違えるという痛恨のミスを犯している。
その結果、視聴者の間では「自分の名前すらまともに書けない残念な奴」と長らくネタにされていた。
この件に関して公式も思う所があったらしく、後年『HERO SAGA』にて、
「父親への依存心を断ち切るために普段は偽名を使っている」という明らかに無理のある後付け設定が付与される事となった。

仮面ライダーカブト』の公式サイトでは「怒りに任せてガタックのベルト」と描くべき所を「怒りに任せてケタックのベルト」と誤植されてしまい、
これが切っ掛けとなってネット上で「仮面ライダーケタック」というオリジナルライダーが作られてしまった。
仮面ライダー鎧武』第8話で仮面ライダーバロンが新フォームのマンゴーアームズに変身する際の、
ロックシード音声が放送された字幕上でナイト・オブ・ハンマー」と誤植されてしまった。
本来は「ファイト・オブ・ハンマー」であり、バロンの基本形態バナナアームズの「ナイト・オブ・スピアー」と混ざってしまっている。
なお、玩具のAC06マンゴーアームズ&キウイアームズセットの箱などには正しく「ファイト・オブ・ハンマー」と表記されている。
字幕を起こす担当者は作品の設定など知らず、聞こえたままの台詞や音声を直接打ち込んでいるために、
空耳に気付かないまま清書がされてしまうのだろう。
上記の事例とはまた異なるが『仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!』に登場するシバルバの声を担当した「土師孝也」が、
第1章・第2章のクレジットで「上師孝也」と誤植されたり(DVDでは修正済み)、
仮面ライダーエグゼイド オリジナルTVサウンドトラック』では曲名が誤植された状態で劇伴BGMが収録されてしまっている
(「エグゼイドLEVEL5 ~ ドラゴナイトハンターZ」が「エグゼイドLEVEL3 ~ ドラゴナイトハンターZ」、
 「檀黎斗のテーマ」が「黎斗のテーマ」と誤植されるなど)。
また『仮面ライダービルド』第33話の次回予告では字幕内で「エボル フェーズ1」と正しく表記されていたが、
第33話本編では「エボルト フェーズ1」と間違って表記されている
(変身者の名前(エボルト)と変身する仮面ライダーの名前(仮面ライダーエボル)が逆になっている)。
2019年のゴールデンウィークに行われた200話一挙放送企画では、
』のヒロシサン広瀬栞による「7020キロ」(南西20キロ)というオンドゥル語が公式で字幕化してしまった。
この放送では、他にも『龍騎』の神崎士郎による「立て替えを遂げるつもりか」(戦いを止めるつもりか)という字幕も出ている。
更に公式ではないが、千葉テレビの『仮面ライダーウィザード』再放送の 番組紹介 では、やたら力の入った詳細な黒幕のネタバレ多数の紹介の中、
途中から何の脈絡もなくという謎の人物が変身ツールを渡され仮面ライダーになるという説明になっていた。
主人公の名前は「操真晴人」であり、途中まではちゃんと晴人だったのにここ以降の説明は何故か全て達也に入れ替わっている。
普通なら間違えようのないミスの仕方である上、修正せずこの誤字のまま一年間通した事などから、
「千葉県では本当に達也が活躍するウィザードが放送されていたのでは?」とネタにされる事がある。
なお、文章の前半では「主人公「晴人」の住む街で~」と明言されているため、どうやら変身能力を持った達也は主人公ではないようだ
(もしや『ウルトラマンネクサス』のようなストーリーなのだろうか…?)。
他にもこの紹介では達也晴人にアイテムを渡す謎の人物「白い魔法使い」が「白い魔法」になっている。実体化した魔法そのものなのだろうか

スーパー戦隊
暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の公式ブログでは「鬼頭はるか」と描くべき所をはるか」と誤植されてしまった。
その後すぐに修正された事は言うまでもない。

「カウタンー」



ゆで並(あるいはそれ以上)に矛盾無視かつ荒唐無稽なプロレスラー達の実録風漫画、
『プロレススーパースター列伝』における「カウンター」の誤植。
ブルーザー・ブロディがジャイアント馬場の16文キックを受けた際、
カウタンーでとらえた16文キック」と一目で分かる誤字があるのだが、
何故か再版でも訂正されていないらしい
(2016年に販売されているKindle版でも確認)。
MUGENでは、これらのネタを取り入れたキャラクター・東洋の巨人に搭載されており、
AI戦では32文ロケットを決めた時によく見られる。

武器「カタール」
日本ではアサシンクロスエリルLaunaなどが持つ「大文字の「A」のような形状で横棒部分を握る武器」の事をこの名称で呼ぶ場合が多い
『ドラゴンクエスト』シリーズの「ドラゴンキラー」もこれの一種のようなもので、
 アサシンクロスなどは元ゲーの『ラグナロクオンライン』公式サイトでこれを「カタール」と明記している)。
しかし、原産地のインドではカタールは比較的普通の剣で、「Aの横棒を握る武器」の方は「ジャマダハル(jamadhar)」と呼んでいる。
何故こうなったのかというと、ムガル帝国の『アニ・ア・アクバル』という法典で双方の武器の紹介があるのだが、
「挿絵がカタールとジャマダハルで逆になる」という誤植があり
ジャマダハルを知らない西洋人がこれを見て「この奇抜な剣はカタールという」と間違えたのが広まったためとされる
(参考文献:『武器事典』新紀元社)。
ただし、歴史の古い誤植のため、欧米では「Katar」が既に呼称として定着してしまっている。
日本で例えるなら「マンション」(豪邸)などのように誤った意味の和製英語がそのまま広まってしまったようなものである。
明確に区別したい場合は「Katar Jamadhar」という 矛盾塊 のような呼称が用いられる場合もあるようだ。
なお、このためかLaunaのページで持っている武器の表記が一時ジャマダハルとカタールで混乱が見られた(現在は修正済み)。
その他、『ソウル』シリーズに登場するヴォルドが使う武器も同じく表記名が混乱していた事があり、
『VI』のストーリー中でこの呼び間違いについて触れられる場面がある。
ネプテューヌ』シリーズのアイエフは、10作以上もプレイアブルで登場しているにもかかわらず、
ジャマダハルに修正される事もなく未だにカタール表記である。
そんな中、『SDガンダム外伝』の闘士ダブルゼータは珍しく名前を混同する事なく「ジャマダハル」を用いてたりする
(実際には「腕にセットされた先端が剣になっている盾」になっていてグリップはないので、ビミョーに別物だが)。
一方同じくガンダムシリーズでも、『00』に登場したMSの武装「GNカタール」が、
明らかに取り違えられた方の形状だったケースがあるため、サンライズ内でも混同されていると思われる。

女神転生』シリーズ
シリーズにおいて物理反射と即死でお馴染みの「ギリメカラ」だが、初出の『女神転生II』では「ギリメカ」と誤植されていた。
また、ファミ通による『真・女神転生』の攻略本は初版の誤植・誤記・誤情報の数が計200以上存在し、
それら全ての訂正表が攻略本の公式サイトで 掲載されていた (現在は2021年のファミ通・電撃サイト合併に伴い削除)というある意味伝説的な存在となっている。
シリーズ派生作品の一つ『ペルソナ3』のサントラでは、
OP曲「Burn My Dread(恐怖を燃やせ)」のラスボス戦バージョンの表記が「Burn My Bread(パンを焼け)」にされるという致命的ミスが存在する。
しかも楽曲配信でもごく一部を除いてこの表記のまま修正されず配信されており、2021年に解禁された海外音楽サイト配信でも右へ倣えしてしまったため、
海外ユーザーからの総ツッコミでBurn My BreadネタがBurnだけに再燃、ネット記事にもなる事態になった。

『逆転裁判』シリーズ
特にシリーズ初期は少人数で制作していたためか、細かい誤記の類はそこそこ見られる。
中でも一番酷いのは『2』における成歩堂龍一の回答(プレイヤーの選択肢)「ろち、尋問する」であろう。

デジタルモンスター』シリーズ
時期や媒体を問わず誤植が頻発するシリーズとして一部では有名。
独自言語のデジ文字の間違いが特に多く、例としては「デジタルモンスター」のデジ文字がしばしば「デジサユホロクサー」となっている。
チンロンモンは「チンチモン」と気の抜ける誤植をされ、
オメガモンに至っては初出の『ぼくらのウォーゲーム』設定画の時点で、
剣の「オールデリート」のデジ文字が「オールデリー」になっていたために、媒体問わずあらゆる作品で誤植され続けるという悲劇に見舞われた。
『ぼくらのウォーゲーム』では、他にも最初の方で流れるTV版主題歌「Butter-Fly」の歌詞字幕が著しく間違ったりしている。
時には訂正ではなく公式設定の方を変えて辻褄を合わせる、という奇妙な対応がなされる事もある
(一部ゲーム機で亀がスーツェー(朱雀)モン、鳥がシェンウー(玄武)モンになっていた事など)。
2010年代の場合だと、『デジモンユニバース アプリモンスターズ』公式サイトで「ガッチモン」が「ガッチもん」になっていた。
数多の誤植の中でも伝説と言われるのは、
エニックス(当時)刊『デジタルモンスターVer.3 最強データブック』のクネモン紹介ページにおける幼虫ポケモンの記述。

真・三國無双』シリーズ
『無双』シリーズに登場するキャラクターには、公式で身長と外見年齢(後者は『5』以降廃止)が設定されているが、
『真・三國無双3』の公式設定資料集では15名の武将の身長や年齢が誤植されていた。
次作『4』ではホウ徳の「敵将、ホウ令明が討ち取った」から「ホウ」が抜けたり
(『4猛将伝』では修正済。その一方で新規追加テキストが「退治てくれまいか?」と、「し」が抜けているが)、
誤植とは少し違うが黄蓋が「呂蒙が世を去った」と言っておきながらその次のステージで当たり前のように呂蒙が参戦しているという時系列ミスが起こり、
「遂にボケを発症した」などとネタにされるようになったり(こちらはボイス入りという事もあって難しかったのか修正されなかった)など。
また、『7』の事典モードでは、
『三國志』シリーズでは顔芸キャラとしてもお馴染みの眭固の字が「元進」と誤記されていた(本来は「白兎」。眭元進は袁紹配下の武将で無関係)。
『8』でも最初はこの表記が直されていなかったが、アップデートにより本来の「白兎」に修正された。
この他、『無双』シリーズに限らず関羽の使用武器である「青龍偃月刀」も時々「青偃月刀」と表記される事もあるが、
これは前述の昇龍拳と同様のものと考えていいだろう。

『超次元ゲイム ネプテューヌ』シリーズ
あまり多くはないのだが、『ゴッドイーター』の「雨宮リンドウ」のパロディキャラ、
「雨宮リント」を本物の名前で誤植するというどこぞの塾長のような珍事が起きてしまった事がある。
また「誤植」ではないのだが、3作目『V』のリメイク版『Re;Birth3』にて、
「私もお姉ちゃん以外のお姉ちゃんはちょっと……」と、
ネプテューヌの妹であるネプギア(CV堀江由衣)以外では成立しない台詞を他人であるプルルート(CV花澤香菜)が喋るという、
前代未聞の誤植ならぬ誤声優が起きていたりする。リメイク前にはなかったあたり没ボイスとかだろうか?

+ 誤植ではないもの
「ジャンプ大パンチ アンパン 塩ラーメン」
コミックゲーメスト読者投稿4コマ漫画コーナー『ゲーパロ4コマグランプリ』の投稿作品。
ただの読者投稿作品でありながら強い印象を残したようで、ゲーメストネタの流れでぽろっとコメントに紛れている事がある。
また、同作者の続編において、起き攻めの重ね立ち小キックからもアンパンが繋がる事が判明。
朝一番で布団から出てきた所に重ねるのがセオリーだとか。
くれぐれも実際に確かみてみないように。

「たった3段なのにこの威力」
ゲーメストにおける文章。これ自体は間違いではないのだが、肝心の体力ゲージが映っていない。

「1人じゃ…レなねぇ…」
リゾット・ネエロの死に際の台詞なのだが、ちゃんと「1人じゃ…死なねぇ…」と発しており、
実際はその直前のシーンで「は…なな……{ひとりで(はしなな)い}」と誤植されていた。

「ひでぶ」
北斗の拳』におけるハート様の断末魔。勘違いされがちだが誤植ではない。
その独特の語感から、原作者の武論尊ですら「ひでえ」の誤植だと思っていたが、
原哲夫曰くこれは誤植ではなく、「ひで」は「痛て」が変化したもので、「ぶ」は破裂音だと文庫版の最終巻で語っている。
後で出てくる断末魔の数々は「悲鳴+破裂音」では説明がつかないキテレツなものが多いが
また、これだけ印象に強く残る要因としては同じくアニメ版の影響もあり、ケンシロウに秘孔を突かれて倒されるモヒカンの断末魔が、
その時担当した声優達のその場のノリのアドリブによって作られていった事である。特に千葉繁氏が
神谷明氏のインタビューによると「今日は後期印象派で死のう」と打ち合わせておいて、
「ゴッホ」「ゴーギャン」などと叫んだ事もあったという
(ちなみに同じ回には「金がっ!」「ないよ~!」「俺もだぁ~!」となんか切なくなるのもあった)。
番組は違うがピッコロさんの「10円!」とかもある種このノリかもしれない。なにぶん中の人が中の人だし。

「アッー!」
「2002年発売の週刊誌に「ゲイビデオ野球選手の多田野数人選手そっくりの男優が出演している」という記事が書かれ、
 記事のアオリの「アッ!」もしくは「アーッ!」がタイプミスで「アッー!」になってしまった」
と長く信じられていたが、それから10年後の2012年に記事が発掘された際、
「アッー!」とは書かれておらず、普通に「アッ!」だった事が発覚した。たまげたなあ…。
具体的にいつどこで誰が使い出して広まったのかは不明だが、語源については、
多田野選手が当時所属していた野球部の監督が、そのゲイビデオの写真を見せられて絶句した時に発した「アッ」と、
記事で表記されていた多田野選手の喘ぎ声「アーッ」が組み合わされた、と推測されている。そんな推測しなくていいから(良心)
今や同性愛を代表する言葉となっており、多田野選手と関係のないホモネタでも使われる事が多く、
ホモネタ以外でも、外国版るろうに剣心の相楽左之助の叫び声、フタエノキワミの最後のアーを「アッー!」と表現する事がある。

文字制限
ファミコンのゲームは現在では信じられないほど容量が少なく(今ならアイコン一つで終了するレベル)、
文字の種類さえ節約する必要があった。
『ドラゴンクエスト』シリーズもその例に漏れず、アりーナ、クりフト、フエイスボール、アークバッフアローなどは、
容量を節約するために「リ」を「り」に、小文字あ行を大文字にする必要があった(1種類減らす毎に8バイト節約できた)。
恐らく「こうげき力」「しゅび力」等は「力(ちから)」ではなく「カ(カタカナの「か」)」を使っていると思われる。
つまり製作者が意図的にやったものなので誤植とは言えない。
ちなみに『DQ3』ではステータス画面で賢者の事をけんじやと書いているが、
別に「ゃ」は使用出来ない文字ではなく、「けんじゃ」というメッセージもあるので、こちらは純粋に誤字。
Romancing SaGa』ではSFC版とリメイク版で一部地名が異なり、「ウロ→ウソ」「アロン島→ワロン島」「オービル→ヨービル」となっている。
これはSFC版では容量の節約で一部カタカナフォントが使えなかったため、リメイク版で本来の名称になったもの。
他にはアイテム欄の広さによる制限もあり、『DQ4』に登場した「メタル装備」の内、
「はぐれメタルけん」「はぐれメタルたて」に対し「はぐれメタルよろい」「はぐれメタルヘルム」」になっているのは、
枠内に9文字しか入らなかったためである。それはともかくとして「はぐれメタルかぶと」にするべきじゃ?
このパターンでは『スーパーマリオRPG』の技「ジャスティスブレイカ(ー)」や、『RPGツクール』のモンスター「アンデッドナイ(ト)」等が有名。

「こうかばつぐん」
『ポケットモンスター赤・緑』では、ゴーストタイプの技はエスパータイプには効果が無く、ダメージを与えられない。
しかし攻略本には効果抜群と書かれており、これだけだと攻略本が誤記したかに思えるが、
『金・銀』からはリメイク含め攻略本通りの相性になった事、アニメでも「エスパーに勝つならゴースト」と言っていた所を見ると、
どうやら相性による威力変動のプログラムの問題(平たく言うとバグ)らしい
(もっとも、そもそも初代のゴースト攻撃技は極低威力の「したでなめる」と固定ダメージの「ナイトヘッド」しかなかったので、
 例え正常に設定されていた所で初代当時のエスパー最強は揺るがないのだが)。
他にも、初代ではむしタイプどくタイプの技がお互いに対してこうかはばつぐんだったが、
『金・銀』以降はどく→むしは等倍、むし→どくは半減に変更された。
『赤・緑』はこれ以外にも制作時に混乱があったらしく、ジムリーダーの1人・カツラの顔が取扱説明書と本編の戦闘グラで全く違う容姿だったのだが
(取説:後頭部に毛がある・髭なし、本編:完全な禿頭・長い口髭・黒眼鏡着用)、
アニメ版が取説準拠の顔だったり、ゲーム本編もフィールドグラフィックが明らかに後頭部に毛のある髭無し(サングラスも未着用)なので、
取説が誤植して別の人の物を記載ではなく、本来取説側の顔で制作されてたのが土壇場で戦闘グラフィックのみ変更されたらしい
(『青』『ピカチュウ』からは取説の顔が、『金銀』からはフィールドグラフィックも戦闘グラフィック準拠になっている)。

「御坂妹から離れろ」
『とある魔術の禁書目録』のシーンの一つに上条当麻一方通行に「御坂妹から離れろ」と言うシーンがあるのだが、
このシーンの漫画版の絵が台詞の意味に全く沿っていないシュールな状況になってしまっている。
具体的には、一方通行はどう見ても御坂妹から離れた所にいて、一歩も近付いてすらいないのに上条に静止されている。
これだと上条さんが物凄く過保護な人にも見える
これだけ聞くと「いや、それって絵の間違いじゃなくてセリフの誤植じゃないの?」と思う人もいるかもしれないが、
この台詞自体は原作小説と変わらないため、漫画版は完全にシーンの構図を誤描写してしまっているのだ。
そのため、単行本では絵がしっかり修正され、ちゃんと3人の位置取りが台詞通りになっている。
ちなみに、アニメ版での該当シーンはちゃんと一方通行が近付こうとしているシーンとして描かれている。

「あさのけいこ」
『ストリートファイターII』のエドモンド本田の勝利台詞に「あさのけいこよりらくしょうでごわす」というものがある。
これ自体は誤植でもなんでもないが、「あさのけいこ」を「朝の稽古」ではなく「浅野けい子」と勘違いされ、
「浅野けい子ってどれだけ強いんだ?」なんて言われる事も。
……とか言ってたら『ストリートファイター6』のワールドツアーで本当にあさのけいこが出てきてしまった。いやマジで。
とあるサブクエストで戦えるので興味があったら是非とも進めてみよう。
同類として(音声ではあるが)「からてのけいこ」「みよこのふっきん」などがある。

ドラえもん』の野比のび太
作中で何度か誤字をやらかしている。
特に知られているのが自分の名前を「野比のび」と書き間違えた事(年賀はがきや、アニメ版ではテストに書いた0点の答案など)。
もう一つは「おょうさん、はなれててくだいな。これからまっ赤なが…」という文。
正解は「おょうさん、はなれててくだいな。これからまっ赤なが…」。
…ようは西部劇か何かのイメージを想定した文なのだろう(のび太の得意技の一つが(玩具の)拳銃による射撃)。
最後はメモに書かれた「ミラー貝入」という名。
本来は入りこみ鏡で神出鬼没になった自分を怪人二十面相などになぞらえて「ミラー怪人」と名乗ったつもりのもの。
名乗りのメモを見た人物が「ミラーカイイレ?」と呟くシーンもあるので、
「誤植が起きやすい理由」の説明にあるように、これを写植の人が「なんだこれ?藤子不二雄先生が間違えたのかな」と、
勝手に「ミラー怪人」に直してしまうと、のび太に対してそれこそ「きみはじつにばかだな」と言わんばかりのギャグが台無しになってしまう。
その一方、9巻で「剛田」が「田」になっている、アニメ版「無視虫」の回では「」が「」になっているなど、本物の誤植もしっかりと存在する。

「さるののちんすうきょおしつ」
『東方Project』のチルノのテーマ曲「おてんば恋娘」のアレンジ動画である、『チルノのパーフェクトさんすう教室』の黒板に描いてある謎の言葉。
上記ののび太のように文字を間違えたものであるが、動画内では「す」「ょ」も逆さまになっている

うんこのケーキ美味しいっ」
『まどかマギカオンライン』におけるまどかの台詞。正しくは「うん、このケーキ美味しい」
誤植ではないかと言われてきたが、後にコラである事が判明している。
それ以前にこの例は誤植というよりは「ぎなた読み」と呼ばれるものだが
(「弁慶が、なぎなたを持って」→「弁慶がな、ぎなたを持って」)。

「ムジョルニア」
ソーが使用する武器の名前。ただし誤植というよりは誤読
日本では「(トール(Thor)をソーと読むのと同じく)ミョルニル(Mjolnir)を英語読みしたもの」と言われていたが、
実は英語発音でもミョルニルであり、ムジョルニアはローマ字読み(=日本読み)である。
しかし今でも日本公式では「ムジョルニア」表記のままである。

「陰茎が苛立つ」
劇場映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』にて偽マフティーことカボチャマスクのハイジャック犯が発した台詞。
……なのだが、「悲鳴を上げるな!神経が苛立つ」とちゃんと喋っているにも拘らず、YouTubeの字幕機能が上記の通りに誤変換された上、
『KXVOチャンネル』のハロウィン回にてかぼちゃマスクが『ゴーストバスターズ』のテーマに沿って踊っている動画と、
『閃ハサ』の主題歌「閃光」とを組み合わせたMAD動画がバズり、偽マフティーは一躍ネタキャラとなってしまった。

『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』
誤植(文字のミス)ではなく、それ以外の所でのミス。
『トランスフォーマー』シリーズの所謂初代アニメ版の作画は日本の東映動画によるものなのだが、
彩色ミスのおかげでスタースクリームらジェットロン達が分身してたり、
敵に捕まっているあるいは遠く離れた場所にいるはずのキャラが、次の場面では何食わぬ顔で存在している
(敵に捕まったサイバトロン戦士本人が基地からその様子を見ている、セイバートロン星にいるはずのレーザーウェーブが地球にもいる、など。
 同じような例は『キン肉マン』でも存在しており、悪魔将軍に技をかけられているはずのジェロニモが、
 次のコマでロビンマスクらと共に驚愕している。この作画ミスは単行本の新装版化に伴い修正済)、
…などといった作画ミスがやたら存在するため語り草となっている。
また、サウンドウェーブの部下であるフレンジー、ランブルは本来前者が紫、後者が黒なのだが
初代アニメでは制作時の混乱からかフレンジーが黒、ランブルが紫になってしまっており、
海外のファンの間では未だにカラーリングについての論争が絶えない事態となっている。
日本国内版では色を元に本来の名前で呼ばれており、故に配役も入れ替わっている。


MUGENにおける誤植

一部のキャラクターは登場すると誤字がネタにされたり、原作での誤字をネタにしたコメントが付く事がある。
また海外製のキャラクターは、技演出などで間違った日本語や脈絡のない言葉が使われている事が度々あるが、
ニホンゴはムズカシイので仕方ない
これはキャラクターに限った事ではなく、norokoのホームステージの壁には「すけて」と書かれていたり。
また海外の方達は漢字を「アート」として捉えている所もあり、
「見た目が格好いい」「強そう」「渋く見える」という直感で選んでいる事も多く、その意味などは考えずに採用しているケースが多い。
そのため、海外の方達の日本語の扱いに関しては一概に誤植とは言い切れない点もある。
日本語圏での英語の扱いに関しても、割と似たようなケースが多いのも事実だし。
日本語訳のカンフーマンのcmdファイルでは、本来「カンフーアッパー」となるはずの技が「カンフーッパー」になっている。
恐らく"upper"をローマ字風に呼んでしまったせいだろう。

大会動画・ストーリー動画内での文章でも付き物である。
大会動画では成長ルールを始めとする特殊ルールを用いた大会での数字の間違い、
ストーリー動画ではタイプミスによる誤字・脱字・誤変換やキャラクターの名前・グラフィックの変え忘れなどが多く見受けられる。
これは校正を行うのが基本的に製作者自身であるため、気付かずに動画を上げてしまうという状況が多いからだろう。
特に元祖成長トーナメントの人ことseku氏は間違いの多さを自らネタにする事から 「MUGEN界のゲーメスト」 というタグまで付けられた。
現在このタグはseku氏の動画のみならず、誤字のあるMUGEN動画全般に付けられている模様。
もっとも、大会動画での間違いは編集上のミスであり、実際に試合を行っている時の数値は正しいものになっている場合が殆どなので、
見る側ではそこまで気にしなくていい。
…中には「わざとなんだからねっ」と言い出したうp主もいるのだが。

しかし、ストーリー動画の場合、特にシリアスなシーンだとぶち壊しになってしまう恐れがある他、
そうでなくとも()や「」あるいは助詞などを間違えると台詞の意味が変わってしまうため、
作る側としては出来ればなくしたい所である
(珍しい例だと、キャラ設定は熟知しているのに「」が抜けてしまい、「うっかり喋らせてしまった」というものもある)。
「誤植も持ち味」なんて言われた作品もあるが、これはまあ一種の皮肉である。
もしそういう場面に遭遇してしまったら、見る側は間違いには触れずにスルーするのが大人の嗜みであろう。

また、誤植ではないが、日本語は様々な使い方があり、使う人どころか専門の国語学者の間でも意見が分かれるものや、
「全+肯定形」に代表されるようにかつては正しい用法だったのに間違った用法となり、
後になってまた使われるようになったという複雑な経緯を持つものも存在する。
また「」「他力本願」などのように、誤用と分かっていて使われるケースもある。
前者は元々は「名役者に端役をやらせる」ような「役柄が不足している」と言う意味の歌舞伎用語
転じて「能力の高い人につまらない仕事をさせてしまう」という意味の言葉なのだが、
「役に対して自分が不足している」と勘違いされたのか、実力不足という意味の「力不足」と間違えて使われる事が多くなり、
後者は「仏様の力に頼る」だったのが文字通り「他人の力に頼る」という意味で使われるようになった。
今となっては両方共ある程度容認されている部分もある。
また、前者に関して言えば、「(強者である自分に)もっと見合う相手はいないのか」と解釈できるという意見も
(「お前じゃ(俺の相手は)役不足だ」ではなく「(俺にとっては)お前じゃ役不足だ」と言う事だろうか?「主語が誰か」と言う問題になっているが)。
本来は打撃技である「当て身」が格ゲー業界では反撃技扱いされていたり、
本来は単に上中下的な意味でしかない「中段」も下段ガード不能技という意味になっていたりする
(なお『黄金の城』では中段をガードできるのは普通に「中段ガード」であって上段ガードでは防げない)。
また「間欠泉」を意味する英語「GEYSER」を「ガイザー」でなく「イザー」とローマ字読みされて、日本で一般化したりもしている。
もし動画内でおかしいなと思う使い方に遭遇しても、それを声高に指摘するのは控えるべきだろう。


最終更新:2024年04月12日 01:34