ラヴォスコア


旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)のRPG『クロノ・トリガー』のラスボス最終形態。ラスボスだからラヴォス。
その名の通りラヴォスの核ともいえる存在であり、外殻→中身→コアと続くラヴォスとの三連戦のトリを務める。
星に発生した全ての生命の遺伝子をその体内に蓄えており、二つのビットを従えクロノ達に襲いかかってくる。
+ラヴォスについて(ネタバレ注意)
異星生命体であり、簡単に言うと星の寄生虫
同じ星のどの生物とも異なる独特の鳴き声がチャームポイント。
宇宙を移動しながら生命力のある星を探し、標的を見つけると星に落下して地中に潜り星に寄生する。
寄生した星のエネルギーと地上の生命の遺伝子を内部のコアに蓄え続け、時期が来ると地上に現れてその星を破壊しつくし
子供であるプチラヴォスを大量に産み落とす。
このプチラヴォスもいずれ宇宙へ旅立ち親と同じように星に寄生するプロセスを行う。
そのためクロノたちの星に寄生したラヴォスも昔はプチラヴォスであり、
この個体以外にも多くのラヴォスが宇宙に存在し、星を滅ぼし続けているはずである。
一つの星を滅ぼすのに何千万年もの時を要するものの、ぞっとしない話である。
なお『クロノ・クロス』では、星を生きる何億もの生命の中から星の意思と結合に成功した者が現れた時、
分岐した新しい平行宇宙が生まれているとされており、星というのは平行宇宙の素になる卵子なのである。
つまり、星々を喰うということは宇宙を喰っているということなのだ

ラヴォスが現れた事が原因で時を越える事のできる現象、
時空の狭間「タイムゲート」が発生するようになり、
このゲートによって時空を越える旅をすることとなった主人公のクロノ達(A.D.1000の人間)は、
滅びの未来において、地球がラヴォスによって滅ぼされる事を知った。
そしてラヴォスを倒し、滅びの未来を変えるため時を越えた旅に出る事になる*1

ラヴォスの軌跡は以下の通り
  • 原始(B.C.65000000):地球に激突し、そのまま地中深くに潜り込んで地球に寄生した。
「炎を纏う大岩」「灼熱の火球」などと表され、この様子を見た当時の人間達が「火」を意味するラと、
「大きい」を意味するヴォスを合わせて呼んだことがその名の由来である。
  • 古代(B.C.12000):魔法王国ジールでラヴォスを新エネルギーとし、魔神器を媒体として使われるがジール女王がその力に溺れ、
    最終的に暴走を引き起こし、魔法文明は滅び去った。しかしラヴォスが放った光は氷河期を終わらせた。
  • 中世(A.D.600):魔王により一時的に目覚めるが、儀式の失敗により巨大なゲートを発生させるのみに止まる。
    本来の歴史では邪魔されることなく魔王はラヴォス召喚の儀式を行なって自滅したと思われる。
  • 運命の日(A.D.1999):眠りから目覚め、地球上の生命をほぼ死滅させる。
  • 未来(A.D.2300):プチラヴォスはいるが、ラヴォス本体は行方不明。(おそらく他の星へ飛び立ったのだと思われる)
ラヴォスは三形態存在し、ウニのようなトゲトゲの外殻と頭部が第一形態。
体内にて魔法文明で使われた魔神器を活動させた第二形態(に似ていると言われることがある)。
そして最終形態がラヴォスコアである。
最も、ラヴォスといえば一般的に第一形態の姿をイメージすることが多いであろう。
+実は……
上記の画像のように、「人型の本体が二体のビットを従えている」ようにしか見えないのだが
(登場時も最初に中央の人型が登場し、その後に人型が左右のビットを呼び出しているように見える)、
実はプレイヤーから見て右側のビットこそが本体「ラヴォスコア」である
左のビットは「ラヴォスビット」、真ん中の人型は「センタービット」という名前。
作中それまでのボス戦でもこの形式で出た相手は本体が真ん中であったため、
中央の人型ビットを破壊して安心したところでビットの蘇生を行われ、絶望した人も少なくないはず。

ちなみに第二形態も左右両手+中央の人型という似た形式のバトルになっている。
こちらはごく普通に中央が本体…なのだが、左右の手でHPが異なっている上に、
片手だけ残すとステータス異常防御を無効化する「守封」など危険な技を使用してくるため、
全体攻撃でまとめてなぎ払うのは御法度になっており、最終形態とはまた違った意味でだまし討ちをかけてくる。
どうやらこの手のだまし討ちはラヴォスの得意技らしい。

各キャラクターの戦闘前会話では「人間の姿……この星の生き物 すべての力を持っているのでは」
的な台詞を言ったりするわけだが、別にそんなことはなかったようだ

まぁ、この戦闘前会話が起こる時点ではまだセンタービットが左手からコアを出現させていないため、
センタービットの体内に左寄り(心臓の位置)に納まっていると思われるが……。
+余談
なお、DSでリメイクが決まったときに真っ先に変更点の予想として挙げられたのは、
「本体の位置が左右逆になる」のでは?であった。

結局ゲーム本編自体はほぼベタ移植だったので実際には変わらず右のままだったけど。

+他のラスボスとの相違点
文字通りのラスボスではあるが、他のラスボスとの一番の違いが戦えるタイミングにある。
なんと、中盤に入るとすぐに戦うことができ、倒せば普通にゲームクリアとなりエンディングが始まる。
これは意図的なもので、その倒したタイミングごとにエンディングが変化するマルチエンディングとなっている。
流石に戦えるようになってすぐに倒すには難しいが、クリアデータのほとんどを引き継いだ、
いわゆる二周目の「つよくてニューゲーム」状態であればそこまで難しくなく、
上記のマルチエンディングもこのシステムありきで作られていると見てほぼ間違いないだろう。
その「つよくてニューゲーム」で始めた場合においては開始2分でラヴォスと戦闘可能になっている上に、
この状況でクリアした場合のエンディングもある辺りもクロノ・トリガーの異端性を物語る上で欠かせないだろう。

+赤い石
ラヴォスに深く関連するもので、「ドリストーン」こいつの息子たちが使うアイテムではない)と呼ばれる赤い石がある。
続編『クロノ・クロス』で登場した設定によれば、この石の正体はラヴォスの身体の欠片。
ラヴォス本体が地球に飛来する以前の原始時代から地上に存在していた
(詳細は不明だがおそらく宇宙から地球に飛来する準備の最中に外殻の一部分が地上に落ちたものと思われる)。
そしてドリストーンの影響を受けた猿が進化して人間になった。
古代時代、魔法王国ジールがラヴォスエネルギーを利用するに当たり地上に存在したドリストーンを大量に利用され、
これを原料として王女サラのペンダントやラヴォスエネルギーの器「魔神器」
ドリストーン製のナイフが暴走する魔神器のラヴォスエネルギーの影響を受け誕生した聖剣(後に魔剣となる)「グランドリオン」などが創られた。
ラヴォスの欠片の力の影響で進化した「ラヴォスの子」とも言える生物が、ラヴォスの欠片で作った道具でラヴォスのエネルギーを吸い上げて、
そのエネルギーを吸収して魔法の力を身に付けていたわけである。
とりわけ、魔神器を制御する特別な才能を持つサラは、
ラヴォスと星の間に生まれた種として両者の関係を取り持つことさえ可能な「調停者」に近い才能を持っていたとされる。
つまり人間が勝手にラヴォスから力を吸い上げていたのだが、実は共生関係的なものを微妙に築きかけた状態だったのかもしれない。

続編『クロノ・クロス』においても「凍てついた炎」と称される大きなラヴォスの欠片が登場し、こちらでは、物語の重要な鍵として存在した。
「凍てついた炎」片は強大な力を持ち、その強大過ぎる力が暴走したとき「調停者」以外は触れることもできなくなる。
「調停者」とは欠片を介してラヴォス本体とリンクし、ラヴォスと星の生命の調停を務めることができるもので、『クロス』の主人公が調停者とされている。
作中では、未来のラヴォスの怨念から生まれた時喰いの憎しみを調停したが、900年以上先まで地底で眠っている予定のラヴォス自体にはノータッチだった。
イレギュラーな形で生まれた平行世界であるHOMEがなかったことになり、歴史も書き換わったエンディング後の世界で、
ラヴォスは星の生命と調停してもらってクロノ達に殺されることなく生き延びられる未来はあるだろうか……?

欠片や魔法でラヴォスに強く干渉することで、眠っているラヴォスを一時的に活動させたり、タイムゲートを開く原因となる。*2



原作での性能

星を喰らうだけあってラヴォスの能力は非常に高い。
特に攻撃力に関しては外殻から針のようなニードルを地球全域(最大射程)まで飛ばして
「天からふりそそぐものが世界をほろぼす」(原作文そのまま)ことが可能である。
更には地球上の生命体の遺伝子、記録から得た能力を模倣する事も可能。
非生物である機械の能力も模倣しているが、それもまた生物が作ったものだと考えれば不自然ではないだろう。
というか、続編のクロノ・クロスも考えると、単なる遺伝子だけでなく時間を越えて星の歴史ごと喰らっているのかもしれない。

ラヴォスコアの性能であるが、二種類のビットと本体がそれぞれ個別の役割を担っており、
いずれも強烈な攻撃を仕掛けてくる。
時空転換という動作を行うごとに背景が変化し、その背景によって行う攻撃が異なってくる。
特に危険なのは原始背景の時に行われる最大物理攻撃の「巨岩」で、
防御力が低いと普通にダメージが1000を越えることもある(クロノトリガーの最大HPは999)。
最大魔法攻撃の「夢無」も強力だが、こちらはプリズムドレスで防ぐことができる。
(大概の人は一周目では全ステータス無効のプリズムメットを取るのだが。3つ手に入るし、バリアボールでも代用できるし、
 プリズムドレス自体、プレイの仕方次第では作らずとも3つまで(装備出来る女性全員分)手に入る為)
また、現代背景の時に行われる「呪声」(ランダムステータス異常)も、
こちらの状態異常防止を無効化してくる「守封」を使われた後に行われるとかなりの脅威となる。

ビットが二体とも存在しているときは本体は常に防御状態であり、
ビットが破壊された際に行う「命活」の準備及び発動後の防御力が回復するまでの間にしかまともにダメージを与えられない。


MUGENにおけるラヴォスコア

プチラヴォスサン オブ サンを製作したアフロン氏によって公開された。
原作ほぼそのままのドットで、専用の背景やBGMまで付いている。
時空転換した際には背景が変わるのではなく背景の色で攻撃の種類が変わる。
原作と同じくビットを破壊した後の防御力が低下した時にしかダメージが与えられず、
しかもやたらとHPが高いため何度もビットを破壊する事となる。
サン オブ サンと同じく、CPU専用キャラであるためプレイヤーが操作しても一切操作を受け付けない。
他二体のボスもなかなかに凶悪な性能であったがラヴォスコアはそれ以上であり、
攻守ともに高性能の為人操作でも相当の性能がなければ太刀打ちできない。

ちなみに、ラヴォスコアを倒して画面がホワイトアウトする際に一瞬だけラヴォスビットの影が映るという、
原作のバグも再現されている等、細かいところにこだわられている。

技解説(及び、戦う際の対処法)

以下はセンタービットの攻撃である。
  • ビンタ
    • こちらへ接近し、はたくような動作で攻撃する。
      センタービットの攻撃の中でも地味な技だが、攻撃力は高い。
      ちなみに原作での正式名称は「随撃」。
  • 天泣
    • 手をかざし、相手に雷を落とす。
  • 巨岩
    • 画面上空から巨大な岩を降らせてくる技。
      しゃがみガード不能の他、攻撃判定がほぼ端から端まであるので素直にガードした方がよい。
      背景の色は黄色。
  • 夢無
    • 画面が暗転し、演出が続く間攻撃判定が出続ける。
      ガードさえすれば削りダメージは0でありたいした被害はないので、この技が来るとわかった場合は攻撃は控えた方がよい。
      ビットの投げ属性攻撃を喰らう?諦めてください
      背景の色は緑色。
  • 邪光
    • 画面上部まで上昇し、下方向に向かって巨大なビームを放つ。
      原作と違い、放つビームは中心の一つのみ。ヒットしてもスロウの効果もない。ただしガード不能となっている。
      背景の色は赤色。
  • 呪声
    • ヘタクソな歌声でこちらにダメージを与えてくる。
      原作のようにランダムでステータス異常になるわけではないが、喰らってる間は体力とゲージが減少してゆく。
      背景の色は水色。
  • 魔星
    • どこかで見たような攻撃でこちらのHPを半分にしてくる。
      攻撃がヒットするのは技が発動した瞬間であり、技がヒットしてもしなくても長い演出に入るので
      この演出の間が攻撃の最大のチャンス。
      背景の色は青色。
  • 命活
    • 破壊されたビットの蘇生を行う。
      ビットが1体でも破壊されると発動準備にとりかかり、この準備期間+発動後の防御力の低下状態になって始めて本体にまともにダメージが入るようになる。
以下はラヴォスビットの行動。
  • 死遠
    • センタービットを回復させる。
  • 体当たり
  • 守封

出場トーナメント

削除済み
凍結


*1
『クロノ・トリガー』でクロノ達がラヴォスを倒した世界はあくまで「無数に存在する世界のうちの一つ」であり、
続編の『クロノ・クロス』では、とある時空で倒されたラヴォスの怨念が
「時の闇」と呼ばれる時空の狭間に落ち彷徨っていた古代の魔法王国の王女サラを取り込み、
全ての時間軸の負の怨念を吸収して「時喰い」という生命体へ進化。
全ての時空を喰らいつくして星の未来を完全に消し去ろうとするという展開になっている。
時喰いは決して力ずくでは倒せず、サラを解放しない限り最終的に星の未来は消滅することになる。
結果的に星を救うための戦いの決着は、続編である『クロス』に持ち越されることとなった。

ちなみに、クロノ・トリガーとの関連として、
PS版クロノ・トリガーでクロノとマールが結婚し、ルッカが子供(サラと同じ存在)を拾うEDが追加され、
DS版クロノ・トリガーでは、ラヴォスの怨念がサラを取り込んだ直後、時喰いの亜種と呼べる「夢喰い」という隠しボスが追加され、
他にもクロノ・クロスの世界へとつながる存在を示唆するシナリオが追加されている。

余談だが、クロノ・クロスの世界では、前作の現代にいたクロノ達が死亡して、王国が滅ぼされていたり、
キャラクターデザインやストーリーの複雑さ、ドリーム・プロジェクトでない作品であることや、
世界観の違いなど、前作との違いが大きく、続編としての評価は分かれている。
ただし、続編のクロノ・クロスも同様に「ラヴォスを倒したクロノ・トリガーの時間軸の無数にある未来のほんの一部分」であるため、
トリガーの時間軸の後全ての未来でクロノ達が死亡し、王国が滅ぼされたとは限らないことを記しておく。
+DS版ネタバレ注意
DS版の追加要素では王国を滅亡させようと暗躍する者の正体と計画を知ったため、恐らくこの時点でクロノ・クロスと直接は繋がらなくなると思われる。

*2
『クロノ・トリガー』の最初のタイムゲートも、ルッカの転移装置にドリストーン製であるマールのペンダントが干渉して発生している。
タイムゲートの出現はラヴォスによる時空の歪みあるいはラヴォスの欠片が主な原因と思われていたが、ゲーム終盤のイベントにおいて、
何かが死ぬ時に過去の思い出を見る走馬灯の夢が干渉して出現したのではないかとロボの推論により示唆された。
その何かの正体は作中で明かされなかったが、「人ではない大きな存在かもしれない」と言われ、
宣伝のキャッチコピーも「星はかつて夢を見た」で、ラストの章題も「星の夢の終わりに」、
そしてラヴォスを倒した後のエンディングでは「もうその人は助かったみたい」と言っていることから、
星そのものが最期に見た走馬灯の夢が時空の歪みと干渉を起こしてタイムゲートを形作ったのではないかと思われる。


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