ガルモンク

「パワ――――――――――――!」

オンラインゲーム『FINAL FANTASY XI』における、ガルカ族がを選択した状態の通称。
さらに縮めて「ガルモ」「岩モ」等とも呼ばれる。

原作「ファイナルファンタジーXI」におけるモンク

ゲーム開始時点で選択出来るスタンダードジョブの一つ。
モンクでスタートすると腰装備の「白帯」を貰った状態で始められる。

ファイナルファンタジーシリーズでの「モンク」のイメージを踏襲しつつオンラインゲーム向けのアレンジをなされており、
鍛えぬいた肉体から強力な攻撃を繰り出し敵に素早くダメージを与えるというジョブに仕上がっている。
立場としては必殺技の威力よりも通常攻撃の手数と重さでダメージを稼ぐ「メレー(近接攻撃)」型のジョブで、
優秀な装備品の入手難度が比較的低く、要求される立ち回りもそれほど難しくないため、プレイヤーによる当たり外れが少ないジョブである。

+ ユーザー間でのモンクの歴史
サービス開始直後から存在したジョブながら、ごく初期のモンクはとにかく敵を殴るだけで何の戦術性も持たず、
HPは高めの水準なものの防御力がそれほど高くないため、調子に乗ってタゲをとったりするとあっという間にHPがごっそり削られるという物であった。
かといってモンクのアビリティ的にも他にやる事は無く、ひたすら敵を殴り続けるだけの状況を揶揄して、
「マンガジョブ(漫画を読みながらでも出来るジョブ)」と表現される事すらあった。

その後、サポートジョブをシーフにするとウェポンスキル(必殺技)のダメージが強烈である事が認知され、
「サポシ不意打ち乱撃」が大流行した事により格闘技を中心とした連携を組み、
格闘攻撃に弱いスケルトン族(以下骨)を狩りまくる「骨骨ファンタジー」の一大旋風を巻き起こした。
モンクは一躍パーティに一人は欲しいジョブとなったものの、当時はジョブ間の戦闘系スキルにあまり差が無く、
シーフや戦士も同様に凄まじい威力の格闘系ウェポンスキルを放つ事が出来たため、モンクとしては複雑な思いがあった。
そしてパッチによるサポートジョブ:シーフの弱体、骨系モンスターの強化の煽りを受けると、
狩りで主流となる獲物の変化に適応出来ず、徐々に人気は低迷していった。
その後一世を風靡したシーフを中心とする「湾曲連携」に絡む事の出来るアビリティがなかったため、モンクにとってはこれも逆風となった。

後に格闘系アビリティの検証が進み、レベルが上がれば上がる程強くなる大器晩成型である事が判明。
また、高レベル向けに強力なウェポンスキルも追加され、モンクの人気は再び上昇していった。
細かい検証がなされた事により、時間あたりの累計ダメージがトップクラスである事も発覚したため、
「モンクはトップクラスの高火力を叩き出すジョブである」という認識が一気に強まる事となった。

その後、高レベルダンジョンに配置された骨系モンスターを狩るために前衛が全員モンクになるなど、
かつての骨骨ファンタジーを彷彿とさせる現象が発生したものの、狩り場の追加により骨狩りは下火となった。
しかし、安定した性能と火力はその後もある程度の人気を持ち続けた。

しかし追加コンテンツの高レベル帯では再び「敵のタゲを取ってしまうとHPが蒸発する」という弱点が露呈され、
回復のために味方に膨大なMPを使わせてしまう様をして「MPスポンジ」「ケアルスポンジ」等と揶揄される事態に。
しかし、竜騎士のヒールブレスなどを活用して補う戦術や、素手での戦闘が必要なサルベージと呼ばれるコンテンツでの高い評価などから、
モンク人気はかつてのように凋落する事もなく、広く使われ続けた。

アビセアと呼ばれる追加コンテンツでは、「支援効果」や「アートマ」と呼ばれる追加システムの実装により、
後衛に使い切れないほどのMPが供給されるようになった結果、モンクの弱点であるHPの蒸発とその回復にMPを使わせてしまう事は補われ、
今度はまた「モンクと白魔が入れば他のジョブはいらないのでは」と揶揄されるほどの位置にまで上り詰めているという、なんとも両極端なジョブである。

HPは高いものの装甲は薄いため、パーティでは忍者などの防御向きのサポートジョブを選択する事が多い。
しかし超低コストで大回復が可能な竜騎士のヒールブレスを活用したパーティでは攻撃系のサポートジョブを選択し、存分に力を発揮する。
また、武器や防具が装備出来ないエリアがあるコンテンツでは、素手での戦闘力・HPやVIT(防御)の高さから人気が高い。
一方で通常攻撃に比重の置かれたジョブ設計のため、
「敵を殴っている間は放置しておき、ゲージが溜まったor味方からの連携コールがあればWSを放ち、またTPが溜まるまでぼけーっと待つ]
という事が他ジョブより比較的楽に行える事などから、
「マンガを読みながらレベル上げが出来るジョブ」と皮肉を交えて呼ばれる事がある。

しかし、パーティメンバーとしてきちんと立ち回るならば、マンガを読みながら適当にプレイする事が出来るほど楽なジョブではない事は、
モンクを育ててきた人ならば分かるだろう。

(参考元:FF11用語辞典)

ガルカ族について

白い肌で、分厚い胸板に丸太のような腕、トカゲにも似た太いしっぽが大きな特徴である。
平均身長はエルヴァーンよりも高く、身体の割には腕が長く下肢が短くて細い。
また、手足には指が4本しか無く、全てのフェイスタイプが顔に髭を持つ
(何故か指の本数はオープニングムービーや一部の装備をした際に5本に増える事がある)。
余談であるが、ガルカのしっぽはトカゲの如く生え変わる事があるらしい。
ガルカは前衛として優れたステータスを誇り、HPやVIT(防御)が高く、STR(攻撃)、DEX(器用さ=命中)なども平均以上であり、
ほとんどの前衛ジョブをそつなくこなす。
しかしその外見からか、プレイヤーの構成比から見ても少数派の種族として知られている。

また、全種族の中で唯一生肉をそのまま食事として食す事が出来る。
PCとして使用出来るのは女性のみというミスラは生魚を食す事が出来る事と併せて、男性のみ存在するガルカはこの面でも対を成す存在となっている。

+ 原作での詳細な設定
今から600年前、南西のゼプウェル島にあったガルカの都が巨大蟻族の襲撃にあい、陥落。
都を失ったガルカ達は世界各地に散らばる事になるが、その一部がバストゥークを住み処と根をおろす。
強靱な肉体を持ち、その見事な体躯が生み出す腕力は他種族の敵うものでは無い。
バストゥークではその腕力を奮い、数々の鉱山開発に貢献してきた。
一部のガルカはヒュームに対して良い印象を持っていないようだ。

強靭な肉体を持ち、生殖を行わないという生態故か、寿命は他の種族に比べるとかなり長い。
寿命が尽きる事を悟ったガルカは、一人転生の場所を求めて旅に出る。
このため、どのような状況で転生が行われるのかはよく分かっていない。
転生の際は全ての記憶を失い新たな肉体を得て再出発するが、
一世代に一人、種族の記憶を継承する「語り部」が現れる。
語り部は社会の中心であり、また崇拝の対象ともなっていた。

+ ユーザーからの扱い
以前から「他の種族プレイヤーが範囲攻撃で轟沈する中、ただ一人、厳然と佇むガルカ」のように耐久力をネタとされやすかったが、
最近ではガルカの耐久力ネタは広まり切って飽和状態とも言え、「今さらガルカの耐久力ネタを出してもそんなに面白くないよ」という意味合いを込め、
匿名掲示板でその手の話題が上がると「ま た ガ ル カ か」と言われる事がある。

故郷を追われ、奴隷経験や人種差別等の暗い歴史。
そしてそれを「転生」という形で引き摺っている等の重い設定を持つ一方、
  • 性別は男だけでオッサン顔しかない
  • 尻尾を切られても生えてくる
  • 渋くかっこよかったり豪快で表情豊かだったりな魅力溢れるNPCが多い
  • タルタルを食べる(ファンの創作)
  • エルヴァーンを越える生命力
  • 中の人に面白い人やしっかりした大人の人が多い(多少偏見。美形キャラ使用のとは逆の扱い)
等、ギャグ・シリアス双方のネタ要素に恵まれている。
(なお、最後の要素についてはたまにその防御力やHP、後衛職もそこそここなせるという評判から、
 最近種族最強厨が流れてきているとも言われているため注意。)
フェイスタイプ調査からヒゲ・ハゲ・モヒカンなどインパクトのあるフェイスが比較的人気である事が判明し、
「やはりキャラ作成の段階から中の人は芸人なのか!」と予想はされていたが統計により明らかとなった。
あと、そのガチムチな風貌に惹かれるのかそっちの趣味のユーザーもたまにいるとか。

その他、とあるサーバーで痛いユーザーが晒し上げられた際に、
「フェイスF6(通称「禿げガル」)」のレベル1ガルカがそのサーバーに大量に作られ、抗議行為「禿げガル祭」が行われる事でも有名。
無駄にストックされしかも店売りも出来ないクエストアイテム「魔法屋のチラシ」をサンドリアで手に入れ、
それでターゲットがまだ痛い行為や徹底抗戦に応じた場合、ひたすらチラシをトレードという爆撃を行う。
かつて見られたジュノを目指して初期装備(若しくは裸)のガルカ達が列を成して向っていく様は、正にホラーであった
(勿論、これは本来誉められた行為ではないので普通のユーザーは真似しないでね!)。

ゲーム中に登場するNPCは姓の概念はなく、名のみで呼ばれる。
一部のガルカNPCは、ヒュームによって通り名が付けられている場合があり、"Iron Eater"などのように本名と直接的に関係の無い名で呼ばれる場合もある。

ガルカとモンク

元々HPが多いガルカがさらにHPが多いモンクになるという適材適所の典型例。
圧倒的なHPの多さから、最近はやりのヒルブレパーティにおいて、非常に重宝される存在となっている。
Lv75のガルモ(サポ戦)のHPは初期状態で1749に達し(総合HPワーストのタルタル族黒魔道士の二倍越え)、
各種ブーストでチューニングする事により、比較的現実的なラインで2000を超える事も可能である。


HPをブーストしまくったガルモはそれだけでネタになる要素があり、
Ark Angel EVのスピリッツウィズインやProto-Ultimaのシタデルバスターを、
その豊富なHPで受け止めてしまうという事例が報告されている。

なお、HPの減少のゲージ幅が通常あり得ないほどしか動かないため、回復役の感覚がずれやすい。
中には最上位のケアルでもHPが全快出来ないという体験で、目を丸くする白魔道士がいるほどである。


MUGENにおけるガルモンク

「MUGENに(ネタキャラ以外に)ガルカキャラがいない」という理由により、
Fugak氏がニコニコにて製作に立ち上がり、この度β版が公開された。
現在は修正が施されたリメイク版が氏のOneDriveにて配布中。
容姿はオーソドックスにモンクアーティファクト装備にクロスカウンター。
フェイスはガルカユーザーでも人気の「F6黒髪(禿げ)」。
FF11キャラのお約束として、非常に容量が大きいため注意(解凍前で約53MB、解凍後は約88MB)。

性能は見栄えと原作再現を少々優先したせいか凶クラスに片足を突っ込んでしまったらしいが、
その分ガルカでモンクらしさは十二分に再現されている。
ボイスは原作のガルカ族のものと、不破刃のものと二種類が付属されている。
デフォルトAIも搭載されている。

出場大会



最終更新:2020年05月15日 13:41