スーパーソルジャー


アマルガム・コミックス、ひいてはアメリカを代表する偉大なスーパーヒーローである。
初出は1996年の『Marvel Versus DC #3』。

──第二次世界大戦の前夜、アメリカの片田舎に小さな宇宙船が落着した。
不幸にも乗組員であった異星人の赤子は死亡していたものの、その驚異的な肉体に着目したアメリカ陸軍は、
きたるべきナチスドイツとの戦争にそなえ、赤ん坊の肉体を用いた超人血清を作り上げた。

自ら被検体に志願した、身体虚弱だが愛国心に溢れる若者クラーク・ケントにこれを投与した所、
彼の肉体は太陽光線によって活性化し、人類を遥かに超越した身体能力を持つスーパーソルジャーに生まれ変わったのだ!
報道記者にして親友のジミー・オルセンと共に、ナチスドイツの野望を打ち砕くべく戦いを開始した彼は、
独力で戦争を勝利に導いていったのだが、事はそう簡単には運ばなかった。
ナチスの開発したスーパーロボットにして巨大な爆弾兵器ウルトラ・メタロとの戦いの末、彼は北極海に沈んだ……。

そして、半世紀後。
スーパーヒーローチームジャッジメントリーグ:アベンジャーズの窮地に、スーパーソルジャーは遂に復活!
普段は大手新聞社デイリー・プラネットのイラストレーターとして、ジミー・オルセン編集長の下で働きながら、
有事の際には星条旗のコスチュームを身に纏い、Sのマークの入った盾を手にして、大空へと舞い上がるのだ。

しかし謎の秘密結社の首領グリーンスカルことレックス・ルーサーに立ち向かう彼の肉体は、
全盛期とは比べ物にならないほど弱体化しており、さらにスーパーパワーさえも徐々に失われつつあった。
第二次世界大戦を終結させた新兵器K爆弾の緑色の放射能は、スーパーソルジャーにとって致命的な存在だったのだ。
スーパーソルジャーは変わり果てた世界で、迷いを抱きながら、自由と民主主義と正しいアメリカのために戦い続けているのである。

……まあ、ぶっちゃけた話、スーパーマンのパワーを持ったキャプテンアメリカなのだが。


アマルガム・コミックスとは

アマルガム・コミックスとは、DCとマーベルという二大アメコミ出版社が企画した夢の企画で、
DCとマーベルのヒーロー達が世界の行く末を巡って対決した結果、二つの世界とキャラクターが融合したというトンデモな作品なのだ。
他にもグリーンランタンアイアンマンアイアンランタンだの、スパイダーマンスーパーボーイスパイダーボーイだの、
ウルヴァリンダーククロウとしてゴッサムで活動していたり、本来のバットマン(ブルース)はS.H.I.E.L.Dのエージェントになっていたり
ストームワンダーウーマンになっていたり、本来のワンダーウーマンことダイアナはキャッスル夫婦になって犯罪者退治してたり
そのキャッスルに代わってベインがパニッシャーになっていたりキャプテンマーベルキャプテンマーベルが合体してキャプテンマーベルになったり
デアデビル女性化した挙句に百合だったりと、トチ狂った面白いキャラと設定が大量に交じり合った快作揃い。
お祭り企画のため、基本的に一回こっきりの作品が多いのだが、その凄まじいアイデアの数々から、今尚ファンの間で語り草となっている。
良くも悪くも、記憶に残るアメコミのクロスオーバー企画と言えるコミックである。

スーパーソルジャーもまたキャプテンアメリカとスーパーマンの設定を掛け合わせたヒーローで、
両者の特徴を上手く取り入れた設定、コスチュームに加え、恐らくはビブラニウム合金製であろう盾を所持している。
身体能力もスーパーマンのそれに準拠するようだが、K爆弾(明らかにクリプトナイト爆弾である)の影響で弱体化しつつあり、
復活直後の状態は、空を飛び、目からビームを撃てるキャプテンアメリカ程度、であるようだ。

ちなみに上記解説にある宿敵グリーンスカルは、スーパーマンの最大の宿敵レックス・ルーサーとキャプテンアメリカの最大の宿敵レッドスカルの合体キャラ。


MUGENにおけるスーパーソルジャー

様々なアメコミキャラクターを手掛けたDuratan氏による、改変ドットで製作されたものが存在。
現在はhamer氏によって代理公開されている。
未だβ版との事で技数は少ないものの、十分に戦闘に耐え得る完成度を誇っている。
前述の通り元々の原作コミック自体が多くないため、技数が少ないのは仕方ない所だが、
それでも高速移動したり、目からヒートビジョンを放ったり、盾を駆使して戦ったりと、その名に恥じない戦いっぷりを見せてくれる。
程度の強さを持つAIが搭載されている。
ストーリー動画に起用する際には、スーパーマンやキャップの可能性の一端として、面白い使い方が出来るかもしれない。
サノサイド(サノスダークサイド)との死闘

登場大会

  • 「[大会] [スーパーソルジャー]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2023年07月09日 20:15