ベイン


"I will meet this Batman some day. I will destroy him."

(バットマンとやらに、いつか会う。そいつを倒す)

+ 日本語吹替声優
白熊寛嗣
『DCアニメイテッド・ユニバース』『レゴバットマン ザ・ムービー』
郷里大輔
『Mr.フリーズの逆襲』(ソフト版)
松本大
『Mr.フリーズの逆襲』(ソフト版)改造前の声
宝亀克寿
『Mr.フリーズの逆襲』(テレビ朝日版)
谷昌樹
『Mr.フリーズの逆襲』(テレビ朝日版)改造前の声
安元洋貴
『ザ・バットマン』
山路和弘
『ダークナイト・ライジング』
三宅健太
『ニンジャバットマン』

アメリカのDCコミックの人気シリーズ『バットマン』に登場するヴィラン(悪役)。
初出は1993年の『Batman: Vengeance of Bane #1』。以降も度々登場している。
IGN社のヴィランランキングでも34位にランクインしている。流石にジョーカーには及ばないが、大健闘と言えるだろう。

本名は不明。身長203.3cm。体重158.8kg。後述するヴェノム投与時の体重は193kg。
カリブ海の架空の国サンタ・プリスカにて、革命家の父の元で生まれた。
しかし、国が腐敗していたため逃亡した父親の罪をかぶり、幼くして終身刑にされる。
放り込まれた刑務所で才能を開花させ、知識や戦闘術を身に付けていった。
最初の殺人も8歳のときに犯しており、ろくに友人もできなかったようである。
後に刑務所の主のような立場になるが、刑務所側に目を付けられ、特殊なドラッグ「ヴェノム」の実験体にされる。
死んだ他の実験体と違って生き延びる事ができ、身体能力が大幅に強化された

ヴィランとしての能力は、まず薬物で強化された肉体が挙げられる。
パワー・スタミナ・回復力に優れており、一回バットマンの背骨をブチ折った事もある
(このため、「バットマンに唯一勝利したヴィラン」とも言われている)。
これはヴェノムによってもたらされる物なので、スーツにタンクを仕込んでおり、パイプで直接補給するようになっている。
薬物漬けで大丈夫なのか?というともちろん大丈夫なわけがなく、下記のゲーム作品で悪影響が描かれている他、
『バットマン・ザ・フューチャー』では50年以上ヴェノムを摂取し続けたあまりヴェノム無しでは生きられない廃人と化してしまっていた。
長期的には諸刃の剣である。
外見からは想像も付かないほどに頭も良く、学術でも多くの分野で専門家並みの知識を持つ。
言語にも精通しており、スペイン語、英語、ウルド語、ペルシア語、ラテン語他、失われた言語も使いこなせる。
さらには写真記憶も持っているらしい。

そして、ジョーカーやハーレクインなどといった、
「悪人」というより「キ○ガイ」と言うべき連中が多い『バットマン』の世界では珍しい正常な精神の持ち主でもあり、
捕まった時の収容先も精神病院ではなく監獄。
そのため、自身は犯罪者であるがヒーローとしてのバットマンを深く尊敬しており、彼のトラウマを知る数少ないキャラでもある。
アニメや実写版とかではこういう描写はざっくり省かれて脳筋扱いだったりするけど
というか「バットマンを一度引退に追い込むに足る実力を持ったヴィラン」として
知力体力共に人間の限界以上の力を持つキャラクターとして作られたのだが…。

マーベルユニバースとの対決企画『DC vs. Marvel』では、DCユニバースの代表としてではないが、
決戦の前に両世界が混ざり合った混乱の中でキャプテンアメリカと戦っている。
バットマンの背骨を折った時と全く同じ構図にまで追い詰めたものの、
事前に投擲しておいた盾がブーメランのように舞い戻ってきて後頭部に直撃、KOされた。
ちなみに決戦の場ではバットマンはキャプテンアメリカと戦う事になる。
つまり「同じシチュエーションではベインに勝ったキャップに対して、バッツはどう戦う?」という事前の盛り上げに使われてしまったのである……。

ゲーム『アーカム・アサイラム』にも登場するのだが、
新薬「タイタン」を作るために幽閉され、人体実験に使われるという悲惨極まりない役回りであった。
ほとんど暴走させられたような形でバットマンに戦いを挑むが、バットモービル共々水没させられる。別にベインは悪くないよねコレ
以降、エンディングまで出番無し。ついでに3分の2の確率でエンディングでも出番無し。
一応負けた時の特殊演出は用意されているし、続編を見る限りベインが登場するエンディングが採用されたようだが、優遇されてるとはお世辞にも……。
その続編である『アーカム・シティ』ではバットマンを利用してタイタンを独占しようとしたが、あっさり見抜かれて破壊された。とことんいいとこ無しである。
しかし、その更に続編(時系列上は最初にあたる)『アーカム・ビギンズ』ではメインヴィランの一人として登場する。
力と知性を兼ね備え、バットマンの正体を見破った上にバットケイブまで破壊し、アルフレッドを一度は殺すという原作さながらの強さを見せ付け、
最終的にはラスボスとして立ちはだかる。
……尤も、最終的にはバットマンを倒すためにTN-1を投与した事で更なるパワーを得る代わりに知性を失い、
せっかく辿り着いたバットマンの正体に関する記憶まで失ってしまうのだが。

+ 実写映画での活躍
『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』で初登場。演じたのはプロレスラーのジープ・スウェンソン氏。
…しかし前述した通り何故か知性の欠片もない脳筋にされてしまっている。
バットマンと縁があるヴィランで脳筋要員なら、他に適任がいたと思うが…。
大罪を犯した悪人アントニオ・ディエゴだったのだが、ウッドルー博士の実験でヴェノムを投与され力まかせに暴れまわる怪人と化した。
ポイズン・アイビーによってウッドルー博士が殺害された後は、彼女に付き従う。


"By then it was nothing to me but BLINDING!"

(光など俺には目障りなだけだ!)

『アーカム』シリーズも含め長らくぱっとしない位置付けだったが、
『ダークナイト・トリロジー』最終作となる『ダークナイト ライジング』においてメインヴィランとして抜擢。
"あの”ヒース・レジャー氏演じるジョーカーの次に出張れるヴィランといえば、確かに唯一明確にバットマンに勝った男くらいのものだろう。
また、マスクのデザインが原作と大幅に変わっており、より禍々しく、そして口元以外の素顔が見えるものとなった。*1
バットマンを寄せ付けない圧倒的な強さ、多くの傭兵を従える統率力や知性、
そして目的の為ならばどんな事でもやってのける冷酷さを併せ持つ強大な存在としてファンを慄かせた。


"We will destroy Gotham and then,
   when it is done and Gotham is ashes,
   then you have my permission to die."

(そして、何もかも終わり、
 ゴッサムシティが灰と化したら、貴様が死ぬ事を許してやる)


MUGENにおけるベイン

+ Loganir氏 & Ex-Inferis氏製作
  • Loganir氏 & Ex-Inferis氏製作
アブボドットをベースとして製作されたと思しきベイン。
飛び道具などは使えないが、原作通りのパワーキャラに仕上がっている。
そこそこいい動きを見せるAIもデフォルトで搭載されている他、naclken氏およびホルン氏の外部AIも存在する。
naclken氏のAIは氏のサイトのOneDriveと、語るスレ用小物ロダにて公開されており、
バージョンが違う事があるので導入する際には両方チェックすると良い。

+ Jmaxximus氏 & ALEXZIQ氏製作
  • Jmaxximus氏 & ALEXZIQ氏製作
海外サイト「CrusaderCast」にて代理公開されていたが、現在はサイト消滅により入手不可。
アレックス等のドットを大幅に描き換えて製作されている。
こちらは飛び道具やストライカーも使用可能で、簡易的なAIもデフォルトで搭載されている。


上記の他にも『ダークナイト・ライジング』版のベインが存在していたが、現在は入手不可。
紹介動画(リンクは無効なので注意)


"Only when I'm dead do I intend to rest."

(俺が休むのは死んでからだ)

出場大会

削除済み


*1
ちなみに、劇中で筋骨隆々とした肉体とその外見に全く恥じぬパワーを見せ付けたベインであるが、
ベインを演じたトム・ハーディ氏は元々細身の俳優であり、ベイン役を演じるにあたって肉体改造で見事に鍛え上げ、
さらにスキンヘッドにしたという経歴を持つ。ヒース・レジャーや主役のクリスチャン・ベールに負けず劣らずといった徹底した役作りっぷりである
(尤も、オファーがあった当初は『バットマン&ロビン』での脳筋ベインが頭をよぎり、出演を躊躇していたらしいが……)。
同じくクリストファー・ノーラン監督制作『インセプション』でも氏は出演しているのだが、見比べてみるのもまた面白いだろう。


最終更新:2024年03月11日 14:53