ベイン


アメリカのDCコミックの人気シリーズ『バットマン』に登場するヴィラン(悪役)。
初出は1993年の『Batman: Vengeance of Bane #1』。以降もたびたび登場している。
IGN社のヴィランランキングでも34位にランクインしている。さすがにジョーカーには及ばないが、大健闘といえるだろう。

本名は不明。
カリブ海の架空の国サンタ・プリスカにて、革命家の父の元で生まれた。
しかし、国が腐敗していたため逃亡した父親の罪をかぶり、幼くして 終身刑 にされる。
放り込まれた刑務所で才能を開花させ、知識や戦闘術を身につけていった。
最初の殺人も8歳のときに犯しており、ろくに友人もできなかったようである。
後に刑務所の主のような立場になるが、刑務所側に目をつけられ、特殊なドラッグ「ヴェノム」の実験体にされる。
死んだ他の実験体と違って生き延びることができ、身体能力が大幅に強化された。

ヴィランとしての能力は、まず薬物で強化された肉体が挙げられる。
パワー・スタミナ・回復力に優れており、一回バットマンの背骨をブチ折ったこともある。
(このため、「バットマンに唯一勝利したヴィラン」とも言われている)
これはヴェノムによってもたらされる物なので、スーツにタンクを仕込んでおり、パイプで直接補給するようになっている。薬物漬けで大丈夫なのか?というともちろん大丈夫なわけがなく、下記のゲーム作品で悪影響が描かれているほか、『バットマン・ザ・フューチャー』では50年以上ヴェノムを摂取し続けたあまりヴェノムなしでは生きられない廃人と化してしまっていた。長期的には諸刃の剣である。
外見からは想像も付かないほどに頭も良く、学術でも多くの分野で専門家並みの知識を持つ。
言語にも精通しており、スペイン語、英語、ウルド語、ペルシア語、ラテン語他、失われた言語も使いこなせる。
さらには写真記憶も持っているらしい。

ハーレクインとかジョーカーとか、「悪人」というより「キ○ガイ」と言うべき連中が多い『バットマン』の世界では珍しい正常な精神の持ち主でもあり、捕まった時の収容先も精神病院ではなく監獄。
そのため、自身は犯罪者であるがヒーローとしてのバットマンを深く尊敬しており、彼のトラウマを知る数少ないキャラでもある。
アニメや実写版とかではこういう描写はざっくり省かれて脳筋扱いだったりするけど。
というか「バットマンを一度引退に追い込むに足る実力を持ったヴィラン」として
知力体力ともに人間の限界以上の力を持つキャラクターとして作られたのだが、なぜああなった『バットマン&ロビン』……

名作であるゲーム「バットマンアーカムアサイラム」でも登場するのだが……
新薬「タイタン」を作るために幽閉され、人体実験に使われるという悲惨極まりない役回りであった。
ほとんど暴走させられたような形でバットマンに戦いを挑むが、バットモービル共々水没させられる。 別にベインは悪くないよねコレ
以降、 エンディングまで出番なし。 ついでに 3分の2の確率でエンディングでも出番なし。
一応負けた時の特殊演出は用意されているし、続編を見る限りベインが登場するエンディングが採用されたようだが、優遇されてるとはお世辞にも……
ちなみにその続編である「バットマンアーカムシティ」ではバットマンを利用してタイタンを独占しようとしたが、あっさり見ぬかれて破壊された。とことんいいとこなしである。
しかし、そのさらに続編である「バットマンアーカムビギンズ」ではメインヴィランの一人として登場する。
力と知性を兼ね備え、バットマンの正体を見破った上にバットケイブまで破壊し、アルフレッドを一度は殺すという原作さながらの強さを見せつけた。
……尤も、最終的にはバットマンを倒すためにTN-1を投与したことで更なるパワーを得る代わりに知性を失い、せっかく辿り着いたバットマンの正体に関する記憶まで失ってしまうのだが。

と、そんな風に映像作品では長らくぱっとしない位置づけだったベインだが、ノーラン版バットマン最終作となる「ダークナイトライジング」に敵役として抜擢。
"あの”ヒース・レジャー演じるジョーカーの次に出張れるヴィランといえば、確かに 唯一明確にバットマンに勝った男 くらいのもんである。
また、マスクのデザインが原作と大幅に変わっており、より禍々しく、そして口元以外の素顔が見えるものとなった。*1
バットマンを寄せ付けない圧倒的な強さ、多くの傭兵を従える統率力や知性、そして目的の為ならばどんな事でもやってのける冷酷さを併せ持つ強大な存在としてファンを慄かせた。
ちなみに吹き替えで演じるのは「ウォッチメン」で主人公のロールシャッハの吹き替えも行った山路和弘氏である。

MUGENでのベイン

  • Loganir氏、Ex-Inferis氏制作
飛び道具などは使えないが、原作通りのパワーキャラに仕上がっている。
AIも搭載されており、そこそこいい動きを見せる。
naclken氏の外部AIも存在する。
氏のサイトのskydriveと、語るスレ用小物ロダにファイルが置いてあり、
バージョンが違う事があるので適用する際には両方チェックすると良い。

  • Jmaxximus氏、ALEXZIQ氏制作
アレックス等のドットを大幅に書き換えて制作されている。
こちらは飛び道具やストライカーも使える。
簡易的なAIもデフォルトで搭載。

出場大会

削除済み


*1
ちなみに、劇中で筋骨隆々とした肉体とその外見に全く恥じぬパワーを見せつけたベインであるが、
ベインを演じたトム・ハーディ氏は元々細身の俳優であり、ベイン役を演じるにあたって肉体改造で見事に鍛え上げ、
さらにスキンヘッドにしたという経歴を持つ。故ヒース・レジャーや主役のクリスチャン・ベールに負けず劣らずといった徹底した役作りっぷりである。
(もっともオファーがあった当初は『バットマン&ロビン』での 脳筋ベイン が頭をよぎり、出演を躊躇していたらしいが……)
同じくクリストファー・ノーラン監督制作「インセプション」でも氏は出演しているのだが、見比べてみるのもまた面白いだろう。